JPH10231720A - 自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再生方法 - Google Patents
自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再生方法Info
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- JPH10231720A JPH10231720A JP9031716A JP3171697A JPH10231720A JP H10231720 A JPH10231720 A JP H10231720A JP 9031716 A JP9031716 A JP 9031716A JP 3171697 A JP3171697 A JP 3171697A JP H10231720 A JPH10231720 A JP H10231720A
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- catalyst
- exhaust gas
- engine
- gas purifying
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】硫黄化合物により被毒した自動車内燃機関の排
ガス浄化触媒を再生し、排ガス浄化触媒の性能を長時間
にわたって保持させる。 【解決手段】エンジンスイッチ切断後、排ガス浄化触媒
の再生手段を行った後、エンジンを自動停止させる。再
生手段は理論空燃比または理論空燃比よりも燃料過多の
状態で運転させる。
ガス浄化触媒を再生し、排ガス浄化触媒の性能を長時間
にわたって保持させる。 【解決手段】エンジンスイッチ切断後、排ガス浄化触媒
の再生手段を行った後、エンジンを自動停止させる。再
生手段は理論空燃比または理論空燃比よりも燃料過多の
状態で運転させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車内燃機関の排
ガス浄化触媒の硫黄化合物による劣化からの再生方法に
関する。
ガス浄化触媒の硫黄化合物による劣化からの再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関から排出される排ガ
ス中に含まれる、一酸化炭素(以下CO),炭化水素
(以下HC),NOx等は大気汚染物質として人体に悪
影響を及ぼす他、植物の発育を妨げる等の問題をもたら
す。そこで従来より、これら有害物質の排出量低減のた
め、数多くの研究が行われ、内燃機関における燃焼条件
等の改善による有害物質発生量の低減,排出された有害
物質を触媒で浄化する方法等の開発が進められてきた。
現在、自動車排ガスの場合、Pt,Rh,Pd等の貴金
属を主成分とした三元触媒により、HC及びCOを酸化
すると同時に、NOxを還元して無害化する方法が主流
となっている。
ス中に含まれる、一酸化炭素(以下CO),炭化水素
(以下HC),NOx等は大気汚染物質として人体に悪
影響を及ぼす他、植物の発育を妨げる等の問題をもたら
す。そこで従来より、これら有害物質の排出量低減のた
め、数多くの研究が行われ、内燃機関における燃焼条件
等の改善による有害物質発生量の低減,排出された有害
物質を触媒で浄化する方法等の開発が進められてきた。
現在、自動車排ガスの場合、Pt,Rh,Pd等の貴金
属を主成分とした三元触媒により、HC及びCOを酸化
すると同時に、NOxを還元して無害化する方法が主流
となっている。
【0003】一般に三元触媒は、酸素濃度の低い理論空
燃比(A(空気の重量)/F(燃料の重量)=14.7
)近くでしか、有害物質の浄化に有効に作用しない。
このため、通常の自動車エンジンの場合、空燃比をこの
理論空燃比近くに制御して、有害物質の大気中への排出
を抑制してきた。
燃比(A(空気の重量)/F(燃料の重量)=14.7
)近くでしか、有害物質の浄化に有効に作用しない。
このため、通常の自動車エンジンの場合、空燃比をこの
理論空燃比近くに制御して、有害物質の大気中への排出
を抑制してきた。
【0004】しかし、理論空燃比よりも希薄な空燃比で
運転すると、燃費が向上できることから、近年希薄空燃
比で運転するリーンバーン車の開発が進められている。
このリーンバーン車では、排ガス中に酸素を高濃度(3
〜10容量%)含むため、従来の三元触媒では、HCや
COは酸化して無害化できるものの、NOxを還元する
能力に乏しく、無害化できない。そこで、リーンバーン
対応のNOx浄化技術として、酸素共存下でもNOxを
還元浄化できる触媒(以下リーンNOx触媒)について
現在研究が進められている。一例としては、特開平6−3
1139号や特開平8−24643号公報に、アルカリ土類金属を
担持した触媒等が開示されている。
運転すると、燃費が向上できることから、近年希薄空燃
比で運転するリーンバーン車の開発が進められている。
このリーンバーン車では、排ガス中に酸素を高濃度(3
〜10容量%)含むため、従来の三元触媒では、HCや
COは酸化して無害化できるものの、NOxを還元する
能力に乏しく、無害化できない。そこで、リーンバーン
対応のNOx浄化技術として、酸素共存下でもNOxを
還元浄化できる触媒(以下リーンNOx触媒)について
現在研究が進められている。一例としては、特開平6−3
1139号や特開平8−24643号公報に、アルカリ土類金属を
担持した触媒等が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】三元触媒やリーンNO
x触媒等の排ガス浄化触媒の共通の課題として、活性向
上,耐熱性向上,耐被毒性向上などがある。中でも、ガ
ソリン中に含まれる硫黄分による触媒の被毒は大きな問
題であり、耐硫黄被毒性の向上が重要な課題となってい
る。
x触媒等の排ガス浄化触媒の共通の課題として、活性向
上,耐熱性向上,耐被毒性向上などがある。中でも、ガ
ソリン中に含まれる硫黄分による触媒の被毒は大きな問
題であり、耐硫黄被毒性の向上が重要な課題となってい
る。
【0006】一般的に触媒は、SO2 よりもSO3 に対
して被毒されやすい。リーンバーン排ガスでは、高濃度
の酸素が共存するため、SO2 は容易にSO3 に酸化さ
れ、従来の理論空燃比で運転されるエンジン排ガスに比
べて、触媒を被毒しやすい。従って特にリーンNOx触
媒では、耐硫黄被毒性の向上が必要不可欠となる。
して被毒されやすい。リーンバーン排ガスでは、高濃度
の酸素が共存するため、SO2 は容易にSO3 に酸化さ
れ、従来の理論空燃比で運転されるエンジン排ガスに比
べて、触媒を被毒しやすい。従って特にリーンNOx触
媒では、耐硫黄被毒性の向上が必要不可欠となる。
【0007】これまでに触媒材料の観点から、特開平7
−51544号公報で分解しやすい複合硫酸塩をつくる方
法、特開平7−171349 号公報ではSO2 の酸化を抑制す
る方法等が提案されている。本発明は、硫黄化合物によ
り被毒劣化した排ガス浄化触媒の再生手段を提供するも
のであり、本発明により従来の排ガス浄化触媒でも耐硫
黄被毒性を軽減することができる。
−51544号公報で分解しやすい複合硫酸塩をつくる方
法、特開平7−171349 号公報ではSO2 の酸化を抑制す
る方法等が提案されている。本発明は、硫黄化合物によ
り被毒劣化した排ガス浄化触媒の再生手段を提供するも
のであり、本発明により従来の排ガス浄化触媒でも耐硫
黄被毒性を軽減することができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の三
元触媒及びリーンNOx触媒で、硫黄分により被毒劣化
した触媒活性を再生する方法について鋭意検討した結
果、エンジンスイッチを切断した際、即座にエンジンを
停止するのではなく、排ガス浄化触媒の再生操作を行っ
た後、エンジンを自動停止させることが有効であること
を見いだした。本発明の特徴は、エンジンスイッチを切
断後、排ガス浄化触媒の再生操作を行った後、エンジン
を自動停止させる自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再
生方法にある。
元触媒及びリーンNOx触媒で、硫黄分により被毒劣化
した触媒活性を再生する方法について鋭意検討した結
果、エンジンスイッチを切断した際、即座にエンジンを
停止するのではなく、排ガス浄化触媒の再生操作を行っ
た後、エンジンを自動停止させることが有効であること
を見いだした。本発明の特徴は、エンジンスイッチを切
断後、排ガス浄化触媒の再生操作を行った後、エンジン
を自動停止させる自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再
生方法にある。
【0009】また本発明者らは、硫黄被毒の再生手段と
して、理論空燃比または燃料過多の状態で運転し、排ガ
ス浄化触媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させることが
有効であることを見いだした。本発明の他の特徴は、理
論空燃比または燃料過多の状態で運転し、排ガス浄化触
媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させる自動車内燃機関
の排ガス浄化触媒の再生方法にある。
して、理論空燃比または燃料過多の状態で運転し、排ガ
ス浄化触媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させることが
有効であることを見いだした。本発明の他の特徴は、理
論空燃比または燃料過多の状態で運転し、排ガス浄化触
媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させる自動車内燃機関
の排ガス浄化触媒の再生方法にある。
【0010】上述の排ガス浄化触媒の硫黄化合物からの
再生方法は、エンジンスイッチ切断後の再生操作として
も有効である。本発明の他の特徴は、エンジンスイッチ
を切断後、理論空燃比または燃料過多の状態で運転し、
排ガス浄化触媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させた
後、エンジンを自動停止させる自動車内燃機関の排ガス
浄化触媒の再生方法にある。
再生方法は、エンジンスイッチ切断後の再生操作として
も有効である。本発明の他の特徴は、エンジンスイッチ
を切断後、理論空燃比または燃料過多の状態で運転し、
排ガス浄化触媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させた
後、エンジンを自動停止させる自動車内燃機関の排ガス
浄化触媒の再生方法にある。
【0011】さらに本発明者らは、400℃以上の温度
領域で、硫黄被毒した排ガス浄化触媒の再生が有利に進
むことを見いだした。本発明のさらなる特徴は、エンジ
ンスイッチを切断後、排ガス浄化触媒の温度が400℃
以上となるように制御した状態で、理論空燃比または理
論空燃比よりも燃料過多の状態で運転した後、エンジン
を自動停止させる自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再
生方法にある。排ガス浄化触媒の温度を400℃以上に
制御するためには、エンジン回転数を上げることにより
可能であるが、外部からの加熱装置を用いることも可能
である。本発明は、排ガス浄化触媒の温度を400℃以
上に制御する手段によって制限されるものではない。
領域で、硫黄被毒した排ガス浄化触媒の再生が有利に進
むことを見いだした。本発明のさらなる特徴は、エンジ
ンスイッチを切断後、排ガス浄化触媒の温度が400℃
以上となるように制御した状態で、理論空燃比または理
論空燃比よりも燃料過多の状態で運転した後、エンジン
を自動停止させる自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再
生方法にある。排ガス浄化触媒の温度を400℃以上に
制御するためには、エンジン回転数を上げることにより
可能であるが、外部からの加熱装置を用いることも可能
である。本発明は、排ガス浄化触媒の温度を400℃以
上に制御する手段によって制限されるものではない。
【0012】上述のいずれの排ガス浄化触媒の再生操作
は、従来の三元触媒やリーンNOx触媒で有効な方法で
あるが、排ガス浄化触媒が貴金属,アルカリ土類金属及
び希土類金属を担持した耐熱性金属酸化物であることに
より、極めて有効な手段として発揮することができる。
本発明では、排ガス浄化触媒が貴金属,アルカリ土類金
属及び希土類金属を担持した耐熱性金属酸化物であるこ
とも特徴としているが、本発明はこれにより制限される
ものではない。
は、従来の三元触媒やリーンNOx触媒で有効な方法で
あるが、排ガス浄化触媒が貴金属,アルカリ土類金属及
び希土類金属を担持した耐熱性金属酸化物であることに
より、極めて有効な手段として発揮することができる。
本発明では、排ガス浄化触媒が貴金属,アルカリ土類金
属及び希土類金属を担持した耐熱性金属酸化物であるこ
とも特徴としているが、本発明はこれにより制限される
ものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を示す。
【0014】「触媒例1」ベーマイト粉末に水,希硝酸
を加えて撹拌混合し、コーティング用スラリーを得た。
該スラリーをコージェライト製ハニカムにウォッシュコ
ートし、乾燥後、600℃で1時間焼成しアルミナコー
ティングハニカムを得た。アルミナのコーティング量
は、ハニカム1リットルあたり150gとした。
を加えて撹拌混合し、コーティング用スラリーを得た。
該スラリーをコージェライト製ハニカムにウォッシュコ
ートし、乾燥後、600℃で1時間焼成しアルミナコー
ティングハニカムを得た。アルミナのコーティング量
は、ハニカム1リットルあたり150gとした。
【0015】上記アルミナコーティングハニカムを、硝
酸セリウム水溶液に浸漬し、乾燥後、600℃で1時間
焼成した。続いて硝酸ストロンチウム及びチタニアゾル
を含む水溶液に浸漬して、乾燥後、600℃で1時間焼
成した。次にジニトロジアミン白金及び硝酸ロジウムを
含む水溶液に浸漬し、乾燥後、450℃で1時間焼成し
た。最後に硝酸マグネシウム水溶液に浸漬し、乾燥後、
450℃で2時間焼成して、リーンNOx触媒Aを得
た。リーンNOx触媒Aの触媒組成は、アルミナに対し
て、Mg:1wt%,Rh:0.15wt%,Pt:1.
9wt%,Ti:5wt%,Sr:15wt%,Ce:
18wt%である。
酸セリウム水溶液に浸漬し、乾燥後、600℃で1時間
焼成した。続いて硝酸ストロンチウム及びチタニアゾル
を含む水溶液に浸漬して、乾燥後、600℃で1時間焼
成した。次にジニトロジアミン白金及び硝酸ロジウムを
含む水溶液に浸漬し、乾燥後、450℃で1時間焼成し
た。最後に硝酸マグネシウム水溶液に浸漬し、乾燥後、
450℃で2時間焼成して、リーンNOx触媒Aを得
た。リーンNOx触媒Aの触媒組成は、アルミナに対し
て、Mg:1wt%,Rh:0.15wt%,Pt:1.
9wt%,Ti:5wt%,Sr:15wt%,Ce:
18wt%である。
【0016】「触媒例2」従来の一般的な三元触媒を用
いた。(三元触媒B) 「実施例1」排気量1.8L のリーンバーンエンジンを
搭載した自動車に、触媒例1に示すリーンNOx触媒A
を排気管途中に設置した。燃料として、ガソリン中に硫
黄分として400ppm のチオフェンを添加したものを用
いた。耐久走行試験を行う前の初期の状態を(I)とす
る。続いて時速約50km,リーン運転状態で10時間
走行した後の状態を(II)とする。さらにエンジンスイ
ッチを切断し、自動制御で排ガス浄化触媒の再生処理を
行った後の状態を(III)とする。再生処理は、理論空燃
比(ストイキ)または燃料過多(リッチ)の状態で、自
動車を走行させることなくエンジンのみの運転を5秒か
ら10分に変化させて行った。また排ガス浄化触媒の温
度は、250〜600℃になるように制御した。
いた。(三元触媒B) 「実施例1」排気量1.8L のリーンバーンエンジンを
搭載した自動車に、触媒例1に示すリーンNOx触媒A
を排気管途中に設置した。燃料として、ガソリン中に硫
黄分として400ppm のチオフェンを添加したものを用
いた。耐久走行試験を行う前の初期の状態を(I)とす
る。続いて時速約50km,リーン運転状態で10時間
走行した後の状態を(II)とする。さらにエンジンスイ
ッチを切断し、自動制御で排ガス浄化触媒の再生処理を
行った後の状態を(III)とする。再生処理は、理論空燃
比(ストイキ)または燃料過多(リッチ)の状態で、自
動車を走行させることなくエンジンのみの運転を5秒か
ら10分に変化させて行った。また排ガス浄化触媒の温
度は、250〜600℃になるように制御した。
【0017】触媒例1のリーンNOx触媒Aに代わって
触媒例2の三元触媒Bを排気管途中に設置した以外は実
施例1と同様の方法を実施した。
触媒例2の三元触媒Bを排気管途中に設置した以外は実
施例1と同様の方法を実施した。
【0018】「試験例1」(I)〜(III)の各状態で、
時速約40kmで理論空燃比で運転し、希薄燃焼運転に
切り換え、1分後のNOx浄化率を測定した。(I)の
状態におけるNOx浄化率は、実施例1で90%、実施
例2で30%であった。(II)の状態におけるNOx浄
化率は、実施例1で41%、実施例2で3%であった。
時速約40kmで理論空燃比で運転し、希薄燃焼運転に
切り換え、1分後のNOx浄化率を測定した。(I)の
状態におけるNOx浄化率は、実施例1で90%、実施
例2で30%であった。(II)の状態におけるNOx浄
化率は、実施例1で41%、実施例2で3%であった。
【0019】「試験例2」(I)〜(III)の各状態に相
当する排ガス浄化触媒の一部を切り出し・粉砕して、排
ガス浄化触媒中の硫黄濃度を分析した。(I)の状態に
おける硫黄濃度は、実施例1,2のいずれでも0重量%
であった。(II)の状態における硫黄濃度は、実施例1
で2.1重量%、実施例2で1.2重量%であった。
当する排ガス浄化触媒の一部を切り出し・粉砕して、排
ガス浄化触媒中の硫黄濃度を分析した。(I)の状態に
おける硫黄濃度は、実施例1,2のいずれでも0重量%
であった。(II)の状態における硫黄濃度は、実施例1
で2.1重量%、実施例2で1.2重量%であった。
【0020】実施例1及び2で、再生処理温度,再生処
理時間及び再生時の空燃比(重量比)を変化させ、(III)
の状態におけるNOx浄化率及び硫黄濃度を測定した。
図1は触媒Aを用い、再生処理時間1分,空燃比14.
0 とした時の、再生処理温度の依存性である。再生処
理温度が高いほどNOx浄化率が高くなるとともに触媒
中の硫黄量が低減され、特に400℃以上で効果が高い
ことがわかった。図2は触媒Aを用い、再生処理温度4
50℃,空燃比14.0 とした時の、再生処理時間の依
存性である。再生処理時間が長いほど効果が高い。図3
は触媒Aを用い、再生処理時間1分,再生処理温度45
0℃とした時の、空燃比の依存性である。理論空燃比か
ら燃料過多の状態にする(空燃比を低くする)ほど、再
生の効果が高い。図4は触媒Bを用い、再生処理温度4
50℃,空燃比14.0 とした時の、再生処理時間の依
存性である。従来の一般的な三元触媒の硫黄被毒に対し
ても本発明が効果をもつことがわかった。
理時間及び再生時の空燃比(重量比)を変化させ、(III)
の状態におけるNOx浄化率及び硫黄濃度を測定した。
図1は触媒Aを用い、再生処理時間1分,空燃比14.
0 とした時の、再生処理温度の依存性である。再生処
理温度が高いほどNOx浄化率が高くなるとともに触媒
中の硫黄量が低減され、特に400℃以上で効果が高い
ことがわかった。図2は触媒Aを用い、再生処理温度4
50℃,空燃比14.0 とした時の、再生処理時間の依
存性である。再生処理時間が長いほど効果が高い。図3
は触媒Aを用い、再生処理時間1分,再生処理温度45
0℃とした時の、空燃比の依存性である。理論空燃比か
ら燃料過多の状態にする(空燃比を低くする)ほど、再
生の効果が高い。図4は触媒Bを用い、再生処理温度4
50℃,空燃比14.0 とした時の、再生処理時間の依
存性である。従来の一般的な三元触媒の硫黄被毒に対し
ても本発明が効果をもつことがわかった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンスイッチ切断
後に一定時間の再生手段を講ずることによって、排ガス
浄化触媒中の硫黄分が脱離・低減し、排ガス浄化触媒の
劣化が抑制できる。即ち触媒の寿命を長くすることが可
能となる。
後に一定時間の再生手段を講ずることによって、排ガス
浄化触媒中の硫黄分が脱離・低減し、排ガス浄化触媒の
劣化が抑制できる。即ち触媒の寿命を長くすることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての排ガス浄化触媒の再
生試験結果の特性図。
生試験結果の特性図。
【図2】本発明の一実施例としての排ガス浄化触媒の再
生試験結果の特性図。
生試験結果の特性図。
【図3】本発明の第二実施例としての排ガス浄化触媒の
再生試験結果の特性図。
再生試験結果の特性図。
【図4】本発明の第三実施例としての排ガス浄化触媒の
再生試験結果の特性図。
再生試験結果の特性図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01N 3/10 ZAB F02D 29/02 321C 3/24 41/04 305A ZAB B01D 53/36 ZAB F02D 29/02 321 102E 41/04 305 102H (72)発明者 飯塚 秀宏 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小川 敏雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小豆畑 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 北原 雄一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 平塚 俊史 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内
Claims (5)
- 【請求項1】自動車内燃機関において、エンジンスイッ
チを切断後、排ガス浄化触媒の再生操作を行った後、エ
ンジンを自動停止させることを特徴とする自動車内燃機
関の排ガス浄化触媒の再生方法。 - 【請求項2】自動車内燃機関において、理論空燃比また
は燃料過多の状態で運転し、排ガス浄化触媒中に含まれ
る硫黄化合物を脱離させることを特徴とする自動車内燃
機関の排ガス浄化触媒の再生方法。 - 【請求項3】自動車内燃機関において、エンジンスイッ
チを切断後、理論空燃比または燃料過多の状態で運転
し、排ガス浄化触媒中に含まれる硫黄化合物を脱離させ
た後、エンジンを自動停止させることを特徴とする自動
車内燃機関の排ガス浄化触媒の再生方法。 - 【請求項4】自動車内燃機関において、エンジンスイッ
チを切断後、排ガス浄化触媒の温度が400℃以上とな
るように制御した状態で、理論空燃比または理論空燃比
よりも燃料過多の状態で運転した後、エンジンを自動停
止させることを特徴とする自動車内燃機関の排ガス浄化
触媒の再生方法。 - 【請求項5】請求項1,2,3または4において、上記
排ガス浄化触媒が貴金属,アルカリ土類金属及び希土類
金属を担持した耐熱性金属酸化物である自動車内燃機関
の排ガス浄化触媒の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9031716A JPH10231720A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9031716A JPH10231720A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10231720A true JPH10231720A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12338795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9031716A Pending JPH10231720A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 自動車内燃機関の排ガス浄化触媒の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10231720A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3064729A1 (en) | 2015-03-04 | 2016-09-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas control system for internal combustion engine |
JP2018053897A (ja) * | 2013-03-22 | 2018-04-05 | 日本碍子株式会社 | 還元剤噴射装置、排ガス処理装置及び排ガス処理方法 |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP9031716A patent/JPH10231720A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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