JPH10234820A - 濃厚流動物質を併用する粉粒状剤及びこれらの複室型容器 - Google Patents
濃厚流動物質を併用する粉粒状剤及びこれらの複室型容器Info
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- JPH10234820A JPH10234820A JP9112001A JP11200197A JPH10234820A JP H10234820 A JPH10234820 A JP H10234820A JP 9112001 A JP9112001 A JP 9112001A JP 11200197 A JP11200197 A JP 11200197A JP H10234820 A JPH10234820 A JP H10234820A
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Landscapes
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- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゼリー等の濃厚流動物質を粉粒状剤と併用し
て嚥下と取り扱いを容易にし、簡単かつ抵抗なく服用で
きる製剤とその容器を提供する。 【解決手段】 複数の収容室(5・6)を互いに連通可能
に区画して複室型容器(1)を構成する。一部の収容室
(5)に粉粒状剤(7)を密封収容するとともに、他の収容
室(6)に濃厚流動物質(8)を密封収容する。外部からの
操作に基づき各収容室(5・6)を互いに連通させ、粉粒
状剤(7)と濃厚流動物質(8)とを集合させ混合する。こ
の混合物を、いずれかの収容室(5・6)に設けた取出し
口(10)より取出して服用する。
て嚥下と取り扱いを容易にし、簡単かつ抵抗なく服用で
きる製剤とその容器を提供する。 【解決手段】 複数の収容室(5・6)を互いに連通可能
に区画して複室型容器(1)を構成する。一部の収容室
(5)に粉粒状剤(7)を密封収容するとともに、他の収容
室(6)に濃厚流動物質(8)を密封収容する。外部からの
操作に基づき各収容室(5・6)を互いに連通させ、粉粒
状剤(7)と濃厚流動物質(8)とを集合させ混合する。こ
の混合物を、いずれかの収容室(5・6)に設けた取出し
口(10)より取出して服用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゼリー等の濃厚流動
物質を併用する粉粒状剤に関し、詳しくは嚥下と取り扱
いを容易にし、簡単かつ抵抗なく服用できる製剤とその
容器に関する。
物質を併用する粉粒状剤に関し、詳しくは嚥下と取り扱
いを容易にし、簡単かつ抵抗なく服用できる製剤とその
容器に関する。
【0002】
【発明の背景】経口投与される固形製剤には、例えば丸
剤や錠剤、カプセル剤など比較的大きなものと、散剤や
顆粒剤のように細かな粉粒状剤とがあるが、これらはい
ずれも一般に水等を利用して嚥下される。しかしなが
ら、特に老人や幼児、病弱者などにとって、上記錠剤な
どの大きな固形製剤は容易に嚥下できない問題があり、
一方、細かな粉粒状剤の場合には、口内全体に広がった
り咽喉に付着したりして一部がいつまでも残留する場合
があるうえ、一旦舌上に粉粒状剤を受けとめるため薬効
成分による苦み等を強く感じることから患者の服用に対
する抵抗感が強い問題が有る。しかも、横臥した状態で
は流動性の高い水で服用することが困難であるため服用
時ごとに身体を起こさなければならず、患者への負担が
大きい場合もある。
剤や錠剤、カプセル剤など比較的大きなものと、散剤や
顆粒剤のように細かな粉粒状剤とがあるが、これらはい
ずれも一般に水等を利用して嚥下される。しかしなが
ら、特に老人や幼児、病弱者などにとって、上記錠剤な
どの大きな固形製剤は容易に嚥下できない問題があり、
一方、細かな粉粒状剤の場合には、口内全体に広がった
り咽喉に付着したりして一部がいつまでも残留する場合
があるうえ、一旦舌上に粉粒状剤を受けとめるため薬効
成分による苦み等を強く感じることから患者の服用に対
する抵抗感が強い問題が有る。しかも、横臥した状態で
は流動性の高い水で服用することが困難であるため服用
時ごとに身体を起こさなければならず、患者への負担が
大きい場合もある。
【0003】
【従来技術】従来、上記問題を解消し、嚥下が容易で抵
抗なく服用できるようにした製剤として、例えば特開平
5−163151号公報に示すように、適量の水にゲル
化剤を添加し、これに医薬品を混合して予めゼリー状製
剤にしたもの(以下、従来技術1という)や、例えば特
開平5−139958号公報に記載のように、服用直前
にゼリーや高粘度液体を調製し、これにシームレスカプ
セルを混合するもの(以下、従来技術2という)があ
る。
抗なく服用できるようにした製剤として、例えば特開平
5−163151号公報に示すように、適量の水にゲル
化剤を添加し、これに医薬品を混合して予めゼリー状製
剤にしたもの(以下、従来技術1という)や、例えば特
開平5−139958号公報に記載のように、服用直前
にゼリーや高粘度液体を調製し、これにシームレスカプ
セルを混合するもの(以下、従来技術2という)があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粉粒状
剤の多くは、一般に水分により分解したり変質したりし
易いため、上記従来技術1のように水分が多く含まれる
ゼリー状に予め形成しておくことはできない。一方、上
記従来技術2では服用の都度その直前にゼリー等を調製
しなければならず、少量の医薬品を単に嚥下するための
操作としては極めて煩雑であり、ゼリー等の調製操作が
面倒である。なお、この調製操作の手間を簡略にするた
め、例えば病院内で複数の患者を対象として、多人数分
のゼリー等を一度に調製し、医薬品を混合したのち、各
患者ごとに小分けすることも考えられる。しかしなが
ら、この場合には、ゼリー等の粘度が高いため医薬品の
均一混合が容易でなく、小分けされた容器内の医薬品に
量的なバラツキを生じ易いうえ、院内調製を無菌下で行
うことが困難であるという問題もある。
剤の多くは、一般に水分により分解したり変質したりし
易いため、上記従来技術1のように水分が多く含まれる
ゼリー状に予め形成しておくことはできない。一方、上
記従来技術2では服用の都度その直前にゼリー等を調製
しなければならず、少量の医薬品を単に嚥下するための
操作としては極めて煩雑であり、ゼリー等の調製操作が
面倒である。なお、この調製操作の手間を簡略にするた
め、例えば病院内で複数の患者を対象として、多人数分
のゼリー等を一度に調製し、医薬品を混合したのち、各
患者ごとに小分けすることも考えられる。しかしなが
ら、この場合には、ゼリー等の粘度が高いため医薬品の
均一混合が容易でなく、小分けされた容器内の医薬品に
量的なバラツキを生じ易いうえ、院内調製を無菌下で行
うことが困難であるという問題もある。
【0005】本発明は上記問題点を解消し、ゼリー等の
濃厚流動物質を粉粒状剤と併用して嚥下と取り扱いを容
易にし、簡単かつ抵抗なく服用できる製剤とその容器を
提供することを技術的課題とする。
濃厚流動物質を粉粒状剤と併用して嚥下と取り扱いを容
易にし、簡単かつ抵抗なく服用できる製剤とその容器を
提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1か
ら図6に基づいて説明すると、次のように構成したもの
である。即ち本発明1は、粉粒状剤(7)と予め調製され
た濃厚流動物質(8)とをそれぞれ互いに区画された収容
室(5・6・6a・6b)に密封収容し、服用直前に各収容室
(5・6・6a・6b)を互いに連通させて粉粒状剤(7)と濃
厚流動物質(8)とを集合させ、混合状態で服用可能に構
成したことを特徴とする、濃厚流動物質を併用する粉粒
状剤である。
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1か
ら図6に基づいて説明すると、次のように構成したもの
である。即ち本発明1は、粉粒状剤(7)と予め調製され
た濃厚流動物質(8)とをそれぞれ互いに区画された収容
室(5・6・6a・6b)に密封収容し、服用直前に各収容室
(5・6・6a・6b)を互いに連通させて粉粒状剤(7)と濃
厚流動物質(8)とを集合させ、混合状態で服用可能に構
成したことを特徴とする、濃厚流動物質を併用する粉粒
状剤である。
【0007】本発明2は、複数の収容室(5・6・6a・6
b)を互いに連通可能に区画し、一部の収容室(5)に粉粒
状剤(7)を密封収容するとともに、他の収容室(6・6a
・6b)に濃厚流動物質(8)を密封収容し、外部からの操
作に基づき各収容室(5・6・6a・6b)を互いに連通させ
て、粉粒状剤(7)と濃厚流動物質(8)とを集合させ混合
したのち、いずれかの収容室(5・6・6a・6b)に設けた
取出し口(10)より上記混合物を取出し可能に構成したこ
とを特徴とする、濃厚流動物質と粉粒状剤を収容した複
室型容器である。
b)を互いに連通可能に区画し、一部の収容室(5)に粉粒
状剤(7)を密封収容するとともに、他の収容室(6・6a
・6b)に濃厚流動物質(8)を密封収容し、外部からの操
作に基づき各収容室(5・6・6a・6b)を互いに連通させ
て、粉粒状剤(7)と濃厚流動物質(8)とを集合させ混合
したのち、いずれかの収容室(5・6・6a・6b)に設けた
取出し口(10)より上記混合物を取出し可能に構成したこ
とを特徴とする、濃厚流動物質と粉粒状剤を収容した複
室型容器である。
【0008】ここで濃厚流動物質とは、特に可食性物質
が好ましく、例えば比較的粘度が高いが流動性があって
嚥下が容易な食品をいい、具体的には、ゼリーなどのゼ
ラチンや寒天、デンプン等からなるゲル化食品や、ハチ
ミツ、カスタードクリーム、ペースト類などの、単一ま
たは複数種を混合したものからなる。
が好ましく、例えば比較的粘度が高いが流動性があって
嚥下が容易な食品をいい、具体的には、ゼリーなどのゼ
ラチンや寒天、デンプン等からなるゲル化食品や、ハチ
ミツ、カスタードクリーム、ペースト類などの、単一ま
たは複数種を混合したものからなる。
【0009】なお、上記濃厚流動物質の粘度は、100
〜30,000センチポアズ程度であれば取り扱いや嚥
下等が容易で好ましい。
〜30,000センチポアズ程度であれば取り扱いや嚥
下等が容易で好ましい。
【0010】上記粉粒状剤とは、粉末の散剤や細粒剤な
ど粒径の細かな製剤をいい、粒径が400μ以下のもの
が濃厚流動物質によく包囲されるうえ、服用者の口内で
ザラツキ感を生じないため好ましく、粒径が200μ以
下のものがより好ましく、更に100μ以下のものが一
層好ましい。
ど粒径の細かな製剤をいい、粒径が400μ以下のもの
が濃厚流動物質によく包囲されるうえ、服用者の口内で
ザラツキ感を生じないため好ましく、粒径が200μ以
下のものがより好ましく、更に100μ以下のものが一
層好ましい。
【0011】さらにこの粉粒状剤は、薬効成分の苦み等
を抑制する処理を施しておくことが望ましい。この処理
としては、例えば甘味料等を混合する以外に、粒子表面
をマスキング剤でコーティングすること、細粒に造粒す
ること、等が挙げられる。この造粒により苦み等が抑制
される理由は、体積に対する表面積が減ること、結合剤
により固められるので溶けにくくなって味覚の刺激が遅
れること、結合剤の配合により表面への薬効成分の露出
割合が減ることなどが考えられる。
を抑制する処理を施しておくことが望ましい。この処理
としては、例えば甘味料等を混合する以外に、粒子表面
をマスキング剤でコーティングすること、細粒に造粒す
ること、等が挙げられる。この造粒により苦み等が抑制
される理由は、体積に対する表面積が減ること、結合剤
により固められるので溶けにくくなって味覚の刺激が遅
れること、結合剤の配合により表面への薬効成分の露出
割合が減ることなどが考えられる。
【0012】また、上記複数の収容室を互いに連通可能
にする構成とは、各収容室間の連通を遮断している構成
を外部からの操作で排除または無効にできる構成をい
い、例えば、収容室間のシールを剥離可能にする構成、
収容室間をクリップで遮断してこのクリップを取り外し
可能にする構成、収容室間の隔壁を破壊可能または移動
可能にする構成、収容室間の連通路を閉塞している弁体
を開弁可能にする構成等をいう。
にする構成とは、各収容室間の連通を遮断している構成
を外部からの操作で排除または無効にできる構成をい
い、例えば、収容室間のシールを剥離可能にする構成、
収容室間をクリップで遮断してこのクリップを取り外し
可能にする構成、収容室間の隔壁を破壊可能または移動
可能にする構成、収容室間の連通路を閉塞している弁体
を開弁可能にする構成等をいう。
【0013】なお、上記粉粒状剤と濃厚流動物質とを集
合させて混合するとは、両者は必ずしも均一に混合する
必要はなく、粉粒状剤体が濃厚流動物質内に不均一に分
散した状態であってもよい。
合させて混合するとは、両者は必ずしも均一に混合する
必要はなく、粉粒状剤体が濃厚流動物質内に不均一に分
散した状態であってもよい。
【0014】
【作用】濃厚流動物質と粉粒状剤とは、それぞれ区画さ
れた収容室に密封収容されているので、両者をそれぞれ
無菌または滅菌状態で保管することが容易なうえ、保管
中に粉粒状剤が濃厚流動物質に含まれる水分等による分
解などの影響を受けることがない。
れた収容室に密封収容されているので、両者をそれぞれ
無菌または滅菌状態で保管することが容易なうえ、保管
中に粉粒状剤が濃厚流動物質に含まれる水分等による分
解などの影響を受けることがない。
【0015】そして服用時は、濃厚流動物質と粉粒状剤
とを収容した各収容室を互いに連通させるだけの簡単な
操作で、両者が混合状態となって取出され服用される。
このとき、粉粒状剤は濃厚流動物質に包み込まれている
ことから、薬効成分による苦み等に代えて濃厚流動物質
の美味しい感覚を患者に与えながら、濃厚流動物質の流
動により容易に嚥下される。
とを収容した各収容室を互いに連通させるだけの簡単な
操作で、両者が混合状態となって取出され服用される。
このとき、粉粒状剤は濃厚流動物質に包み込まれている
ことから、薬効成分による苦み等に代えて濃厚流動物質
の美味しい感覚を患者に与えながら、濃厚流動物質の流
動により容易に嚥下される。
【0016】上記粉粒状剤は、粉末の散剤や細粒剤など
粒径の細かな製剤をいい、粒径が400μ以下のものが
濃厚流動物質によく包囲されるうえ、服用者の口内でザ
ラツキ感を生じないため好ましく、粒径が200μ以下
のものがより好ましく、更に100μ以下のものが一層
好ましい。
粒径の細かな製剤をいい、粒径が400μ以下のものが
濃厚流動物質によく包囲されるうえ、服用者の口内でザ
ラツキ感を生じないため好ましく、粒径が200μ以下
のものがより好ましく、更に100μ以下のものが一層
好ましい。
【0017】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す、濃厚
流動物質と粉粒状剤を収容した複室型容器の一部破断斜
視図である。
き説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す、濃厚
流動物質と粉粒状剤を収容した複室型容器の一部破断斜
視図である。
【0018】図1に示すように、複室型容器(1)は、2
枚のシート(2・2)の周囲を貼り合わせてシール部(3)
を形成するとともに、中間部に弱シール部(4)を形成
し、この弱シール部(4)を介して両シート(2・2)間に
上下2個の収容室(5・6)を区画形成してある。上記上
側収容室(5)には表面処理を施した細粒剤(7)が、下側
収容室(6)には予め調製された濃厚流動物質であるゼリ
ー(8)がそれぞれ密封状態に収容してある。なお、符号
(9)は切り口を示し、服用時にここから破断して上端部
を除去することにより仮想線で示す取出し口(10)を形成
することができる。
枚のシート(2・2)の周囲を貼り合わせてシール部(3)
を形成するとともに、中間部に弱シール部(4)を形成
し、この弱シール部(4)を介して両シート(2・2)間に
上下2個の収容室(5・6)を区画形成してある。上記上
側収容室(5)には表面処理を施した細粒剤(7)が、下側
収容室(6)には予め調製された濃厚流動物質であるゼリ
ー(8)がそれぞれ密封状態に収容してある。なお、符号
(9)は切り口を示し、服用時にここから破断して上端部
を除去することにより仮想線で示す取出し口(10)を形成
することができる。
【0019】上記弱シール部(4)は両収容室(5・6)を
上下に区画しているが、比較的弱い力で剥離することが
でき、一方の収容室、例えば下側収容室(6)を押圧して
内圧を高めることにより簡単に剥離される。従って、保
管中はこの剥離を防ぐため、複室型容器(1)全体をこの
弱シール部(4)で二つ折りにしてあり、これにより各収
容室(5・6)に外力が加わっても弱シール部(4)が剥離
することがなく、細粒剤(7)とゼリー(8)とは確実に分
離されて保管される。
上下に区画しているが、比較的弱い力で剥離することが
でき、一方の収容室、例えば下側収容室(6)を押圧して
内圧を高めることにより簡単に剥離される。従って、保
管中はこの剥離を防ぐため、複室型容器(1)全体をこの
弱シール部(4)で二つ折りにしてあり、これにより各収
容室(5・6)に外力が加わっても弱シール部(4)が剥離
することがなく、細粒剤(7)とゼリー(8)とは確実に分
離されて保管される。
【0020】上記複室型容器(1)に収容した細粒剤(7)
等を服用するには、先ず下側収容室(6)を押圧してゼリ
ー(8)を上方へ流動させ、その流動圧で弱シール部(4)
を押し拡げてこれを剥離し、ゼリー(8)と細粒剤(7)と
を集合させる。そして、複室型容器(1)の外部から様々
な部位を押圧するなどして、互いに連通した上・下両収
容室(5・6)内でゼリー(8)を移動させ、ゼリー(8)と
細粒剤(7)とを混合する。
等を服用するには、先ず下側収容室(6)を押圧してゼリ
ー(8)を上方へ流動させ、その流動圧で弱シール部(4)
を押し拡げてこれを剥離し、ゼリー(8)と細粒剤(7)と
を集合させる。そして、複室型容器(1)の外部から様々
な部位を押圧するなどして、互いに連通した上・下両収
容室(5・6)内でゼリー(8)を移動させ、ゼリー(8)と
細粒剤(7)とを混合する。
【0021】次いで、上端側に設けてある上記切り口
(9)から水平方向に複室型容器(1)を破断して取出し口
(10)を形成し、この取出し口(10)からゼリー(8)と細粒
剤(7)との混合物を絞り出したり吸い出したりして取出
す。この取り出された混合物は、細粒剤(7)がゼリー
(8)により覆われているので、細粒剤(7)の薬効成分に
よる苦み等に代えてゼリー(8)の有する風味を与えなが
ら、ゼリー(8)の流動性により簡単に嚥下される。
(9)から水平方向に複室型容器(1)を破断して取出し口
(10)を形成し、この取出し口(10)からゼリー(8)と細粒
剤(7)との混合物を絞り出したり吸い出したりして取出
す。この取り出された混合物は、細粒剤(7)がゼリー
(8)により覆われているので、細粒剤(7)の薬効成分に
よる苦み等に代えてゼリー(8)の有する風味を与えなが
ら、ゼリー(8)の流動性により簡単に嚥下される。
【0022】なお、本実施形態では、細粒剤(7)を収容
した上側収容室(5)に取出し口(10)を形成したので、下
側からゼリー(8)を押し上げていくだけでゼリー(8)の
流動により細粒剤(7)をゼリー(8)に包み込むことがで
き、複室型容器(1)内での上記混合操作は必ずしも十分
に行う必要はない。
した上側収容室(5)に取出し口(10)を形成したので、下
側からゼリー(8)を押し上げていくだけでゼリー(8)の
流動により細粒剤(7)をゼリー(8)に包み込むことがで
き、複室型容器(1)内での上記混合操作は必ずしも十分
に行う必要はない。
【0023】図2は本発明の第2実施形態を示す、一部
破断正面図である。この第2実施形態では、前後2枚の
シート(2・2)を貼り合わせることにより多数の複室型
容器(1…)を左右に連設した状態で一連に形成してあ
り、各複室型容器(1)をそれぞれ個別に分離できるよう
に中間部にミシン目からなる易破断線(11)が形成してあ
る。そして各複室型容器(1)には、上記第1実施形態と
同様、上下方向の中間部に形成した弱シール部(4)を介
して上下に区画された2個の収容室(5・6)が形成して
あり、上側収容室(5)には細粒剤(7)が、下側収容室
(6)には予め調製されたゼリー(8)がそれぞれ密封状態
に収容してある。
破断正面図である。この第2実施形態では、前後2枚の
シート(2・2)を貼り合わせることにより多数の複室型
容器(1…)を左右に連設した状態で一連に形成してあ
り、各複室型容器(1)をそれぞれ個別に分離できるよう
に中間部にミシン目からなる易破断線(11)が形成してあ
る。そして各複室型容器(1)には、上記第1実施形態と
同様、上下方向の中間部に形成した弱シール部(4)を介
して上下に区画された2個の収容室(5・6)が形成して
あり、上側収容室(5)には細粒剤(7)が、下側収容室
(6)には予め調製されたゼリー(8)がそれぞれ密封状態
に収容してある。
【0024】上記一連の複室型容器(1)は、服用直前に
上記易破断線(11)を破断して1個の複室型容器(1)が分
離され、上記第1実施形態の場合と同様の操作で弱シー
ル部(4)が剥離されて、上記細粒剤(7)とゼリー(8)と
が集合され混合される。上記易破断線(11)には切り口
(9)を設けてあり、上記第1実施形態と同様、この切り
口(9)から複室型容器(1)を破断して取出し口を形成す
ることができる。ただし、この第2実施形態では仮想線
で示すストロー(12)を下側収容室(6)に突き刺すことに
より取出し口(10)を形成できるように構成してあるの
で、上記切り口(9)を省略することも可能である。
上記易破断線(11)を破断して1個の複室型容器(1)が分
離され、上記第1実施形態の場合と同様の操作で弱シー
ル部(4)が剥離されて、上記細粒剤(7)とゼリー(8)と
が集合され混合される。上記易破断線(11)には切り口
(9)を設けてあり、上記第1実施形態と同様、この切り
口(9)から複室型容器(1)を破断して取出し口を形成す
ることができる。ただし、この第2実施形態では仮想線
で示すストロー(12)を下側収容室(6)に突き刺すことに
より取出し口(10)を形成できるように構成してあるの
で、上記切り口(9)を省略することも可能である。
【0025】図3は本発明の第3実施形態を示す、縦断
正面図である。この第3実施形態では、上記第1実施形
態等の弱シール部に代えて、クリップ(13)で連通部(14)
を挟持することにより、細粒剤(7)を収容する第1収容
室(5)とゼリー(8)を収容する第2収容室(6)とを連通
不能に区画してある。
正面図である。この第3実施形態では、上記第1実施形
態等の弱シール部に代えて、クリップ(13)で連通部(14)
を挟持することにより、細粒剤(7)を収容する第1収容
室(5)とゼリー(8)を収容する第2収容室(6)とを連通
不能に区画してある。
【0026】上記クリップ(13)で挟持した部分には、上
記連通部(14)を介して2枚の操作板(15・15)が一端を同
時に挟持されており、この2枚の操作板(15)の各他端
を、例えば引き寄せることにより中間の突起(16)を梃子
として上記一端側を拡げたり、あるいは2枚の操作板(1
5)の各他端を互いに引き離したりすることにより、クリ
ップ(13)を押し拡げて取り外すことができる。そしてク
リップ(13)が除かれると連通部(14)を介して両収容室
(5・6)は互いに連通し、前記第1実施形態等と同様に
細粒剤(7)とゼリー(8)とが混合され、服用される。
記連通部(14)を介して2枚の操作板(15・15)が一端を同
時に挟持されており、この2枚の操作板(15)の各他端
を、例えば引き寄せることにより中間の突起(16)を梃子
として上記一端側を拡げたり、あるいは2枚の操作板(1
5)の各他端を互いに引き離したりすることにより、クリ
ップ(13)を押し拡げて取り外すことができる。そしてク
リップ(13)が除かれると連通部(14)を介して両収容室
(5・6)は互いに連通し、前記第1実施形態等と同様に
細粒剤(7)とゼリー(8)とが混合され、服用される。
【0027】図4は本発明の第4実施形態を示す斜視図
である。この実施形態では円筒状の複室型容器(1)の内
部を遮蔽円板(17)で第1収容室(5)と第2収容室(6)と
に区画してある。上記遮蔽円板(17)は硬質樹脂で形成し
てあり、外部からの押圧操作で回動または破壊すること
により、上記第1収容室(5)と第2収容室(6)とが連通
するように構成してある。そして第1収容室(5)の外端
に設けた取出し口(10)先端の折取り部(18)を折り取るこ
とにより、取出し口(10)が開口して上記第1実施形態等
と同様にゼリーで包み込まれた細粒剤が取出される。
である。この実施形態では円筒状の複室型容器(1)の内
部を遮蔽円板(17)で第1収容室(5)と第2収容室(6)と
に区画してある。上記遮蔽円板(17)は硬質樹脂で形成し
てあり、外部からの押圧操作で回動または破壊すること
により、上記第1収容室(5)と第2収容室(6)とが連通
するように構成してある。そして第1収容室(5)の外端
に設けた取出し口(10)先端の折取り部(18)を折り取るこ
とにより、取出し口(10)が開口して上記第1実施形態等
と同様にゼリーで包み込まれた細粒剤が取出される。
【0028】上記実施形態ではいずれも2つの収容室を
有する複室型容器について説明したが、本発明では3以
上の収容室を設け、ゼリー等の濃厚流動物質を複数の収
容室に収容するように構成してもよい。この場合、粉粒
状剤収容室の両側にそれぞれ濃厚流動物質収容室を配置
することにより、粉粒状剤の両側から濃厚流動物質が流
入することとなり、両者の混合を一層良好かつ簡単に行
うことができる。また、粉粒状剤も、複数種を投与する
場合は複数の収容室に分けて収容することもできる。
有する複室型容器について説明したが、本発明では3以
上の収容室を設け、ゼリー等の濃厚流動物質を複数の収
容室に収容するように構成してもよい。この場合、粉粒
状剤収容室の両側にそれぞれ濃厚流動物質収容室を配置
することにより、粉粒状剤の両側から濃厚流動物質が流
入することとなり、両者の混合を一層良好かつ簡単に行
うことができる。また、粉粒状剤も、複数種を投与する
場合は複数の収容室に分けて収容することもできる。
【0029】図5は本発明の第5実施形態を示す、縦断
正面図である。この複室型容器(1)は注射器状の構造を
しており、硬質材料製円筒体(19)の先端に折取り部(18)
で密封した取出し口(10)を固設し、円筒体(19)の後端に
フィンガーグリップ(20)を固設し、後端内部に押込み栓
(21)を配置して内部を密封し、この押込み栓(21)の後方
に押込みロッド(22)を螺着できるようにしてある。な
お、フィンガーグリップ(20)の後端には漏れ防止シート
(88)が貼着してある。
正面図である。この複室型容器(1)は注射器状の構造を
しており、硬質材料製円筒体(19)の先端に折取り部(18)
で密封した取出し口(10)を固設し、円筒体(19)の後端に
フィンガーグリップ(20)を固設し、後端内部に押込み栓
(21)を配置して内部を密封し、この押込み栓(21)の後方
に押込みロッド(22)を螺着できるようにしてある。な
お、フィンガーグリップ(20)の後端には漏れ防止シート
(88)が貼着してある。
【0030】上記円筒体(19)の内部には、中間部に仕切
り栓(23)を摺動移動可能に配置してあり、この仕切り栓
(23)により先端側収容室(5)と後端側収容室(6)とに円
筒体(19)内が区画されている。また、円筒体(19)周壁の
仕切り栓(23)配置部位よりも先端側を膨出させて内面に
4カ所のバイパス路(24)を形成してある。バイパス路(2
4)の長さは仕切り栓(23)の厚さよりも長く形成してあ
る。そして上記先端側収容室(5)には細粒剤(7)が、後
端側収容室(6)にはゼリー(8)がそれぞれ密封状態に収
容してある。
り栓(23)を摺動移動可能に配置してあり、この仕切り栓
(23)により先端側収容室(5)と後端側収容室(6)とに円
筒体(19)内が区画されている。また、円筒体(19)周壁の
仕切り栓(23)配置部位よりも先端側を膨出させて内面に
4カ所のバイパス路(24)を形成してある。バイパス路(2
4)の長さは仕切り栓(23)の厚さよりも長く形成してあ
る。そして上記先端側収容室(5)には細粒剤(7)が、後
端側収容室(6)にはゼリー(8)がそれぞれ密封状態に収
容してある。
【0031】服用時は、上記折取り部(18)を折り取って
取出し口(10)を開口し、注射器を操作する要領でフィン
ガーグリップ(20)に指先を掛けて、押込みロッド(22)を
押込む。この操作により、先ずゼリー(8)を介して仕切
り栓(23)が移動してバイパス路(24)が後端側収容室(6)
に開口する。そしてこのバイパス路(24)を経てゼリー
(8)が先端側収容室(5)に流入し、細粒剤(7)と混合さ
れる。さらに押込みロッド(22)を押込むとゼリー(8)が
全て先端側収容室(5)へ流入して押込み栓(21)が仕切り
栓(23)に接当し、その後はこの押込み栓(21)と仕切り栓
(23)とが一体となって先端側へ移動する。これにより上
記細粒剤(7)とゼリー(8)との混合物が先端の取出し口
(10)から押し出され、そのまま円滑に服用される。
取出し口(10)を開口し、注射器を操作する要領でフィン
ガーグリップ(20)に指先を掛けて、押込みロッド(22)を
押込む。この操作により、先ずゼリー(8)を介して仕切
り栓(23)が移動してバイパス路(24)が後端側収容室(6)
に開口する。そしてこのバイパス路(24)を経てゼリー
(8)が先端側収容室(5)に流入し、細粒剤(7)と混合さ
れる。さらに押込みロッド(22)を押込むとゼリー(8)が
全て先端側収容室(5)へ流入して押込み栓(21)が仕切り
栓(23)に接当し、その後はこの押込み栓(21)と仕切り栓
(23)とが一体となって先端側へ移動する。これにより上
記細粒剤(7)とゼリー(8)との混合物が先端の取出し口
(10)から押し出され、そのまま円滑に服用される。
【0032】なお、押込み栓(21)を円筒体(19)へ押込ん
で、押込み栓(21)がバイパス路(24)よりも先端側に位置
する状態では、バイパス路(24)内に残った混合物は、円
筒体(19)から外部に出る恐れもあるが、本実施形態では
漏れ防止シート(88)を設けているのでそのような恐れは
なくなる。また、漏れ防止シート(88)に代えて、押込み
ロッド(22)の所定対応位置に漏れ防止具(89)を設けても
よい。図5では漏れ防止具(89)は円盤89(想像線で示す)
で構成してある。
で、押込み栓(21)がバイパス路(24)よりも先端側に位置
する状態では、バイパス路(24)内に残った混合物は、円
筒体(19)から外部に出る恐れもあるが、本実施形態では
漏れ防止シート(88)を設けているのでそのような恐れは
なくなる。また、漏れ防止シート(88)に代えて、押込み
ロッド(22)の所定対応位置に漏れ防止具(89)を設けても
よい。図5では漏れ防止具(89)は円盤89(想像線で示す)
で構成してある。
【0033】図6(A)は本発明の第6実施形態を示す縦
断正面図、図6(B)はシール材の平面図である。この第
6実施形態では、複室型容器(1)が2つのゼリー収容室
(6a・6b)とその中間に配置した細粒剤収容室(5)とを備
えている。
断正面図、図6(B)はシール材の平面図である。この第
6実施形態では、複室型容器(1)が2つのゼリー収容室
(6a・6b)とその中間に配置した細粒剤収容室(5)とを備
えている。
【0034】上記各収容室(5・6a・6b)はそれぞれユニ
ット状に形成されている。即ち、図6(A)に示すように
先端側ゼリー収容室(6a)は、先端に折取り部(18)を有す
る取出し口(10)を備え、後端周縁に接続鍔部(F1)を形成
し、内部にゼリー(8)を収容したのち後端側開口をアル
ミ箔やプラスチックフィルムなどで製作したシール材(S
1)により密封してある。また、中間の細粒剤収容室(5)
と後端側ゼリー収容室(6b)は共に円筒状に形成してあ
り、それぞれ先・後両開口の周縁に接続鍔部(F2〜F5)を
形成し、内部に細粒剤(7)またはゼリー(8)を収容した
のち各開口をそれぞれシール材(S2〜S5)で密封してあ
る。
ット状に形成されている。即ち、図6(A)に示すように
先端側ゼリー収容室(6a)は、先端に折取り部(18)を有す
る取出し口(10)を備え、後端周縁に接続鍔部(F1)を形成
し、内部にゼリー(8)を収容したのち後端側開口をアル
ミ箔やプラスチックフィルムなどで製作したシール材(S
1)により密封してある。また、中間の細粒剤収容室(5)
と後端側ゼリー収容室(6b)は共に円筒状に形成してあ
り、それぞれ先・後両開口の周縁に接続鍔部(F2〜F5)を
形成し、内部に細粒剤(7)またはゼリー(8)を収容した
のち各開口をそれぞれシール材(S2〜S5)で密封してあ
る。
【0035】なおこの実施形態では各収容室をユニット
状に形成してあるので、粉粒状剤や濃厚流動物質を無菌
または滅菌状態で調製し収容することが容易であるう
え、収容する粉粒状剤や濃厚流動物質の種類を容易に変
更して組み合わせできる利点がある。
状に形成してあるので、粉粒状剤や濃厚流動物質を無菌
または滅菌状態で調製し収容することが容易であるう
え、収容する粉粒状剤や濃厚流動物質の種類を容易に変
更して組み合わせできる利点がある。
【0036】上記先端側ゼリー収容室(6a)、細粒剤収容
室(5)及び後端側ゼリー収容室(6b)は、それぞれ接続鍔
部(F1〜F5)を介して順に接続固定してあり、後端側ゼリ
ー収容室(6b)の後方にピストン案内筒(25)が接続固定し
てある。なお、このピストン案内筒(25)の後端にフィン
ガーグリップ(20)を形成し、内部にピストン(26)を摺動
可能に配置してある。
室(5)及び後端側ゼリー収容室(6b)は、それぞれ接続鍔
部(F1〜F5)を介して順に接続固定してあり、後端側ゼリ
ー収容室(6b)の後方にピストン案内筒(25)が接続固定し
てある。なお、このピストン案内筒(25)の後端にフィン
ガーグリップ(20)を形成し、内部にピストン(26)を摺動
可能に配置してある。
【0037】上記細粒剤(7)を服用する操作は、先ず先
端の折取り部(18)を折り取り、次いでピストン(26)を押
込む。これにより各シール材(S1〜S5)が破られて、後端
側ゼリー収容室(6b)内のゼリー(8)が細粒剤収容室(5)
に流入し細粒剤(7)と一体となって先端側へ移動し、さ
らに先端側ゼリー収容室(6a)へ流入していく。これによ
り細粒剤(7)が先後のゼリー(8・8)で挟まれる状態と
なって良好に混合され、十分に包み込まれた状態となっ
て先端の取出し口(10)から押し出される。
端の折取り部(18)を折り取り、次いでピストン(26)を押
込む。これにより各シール材(S1〜S5)が破られて、後端
側ゼリー収容室(6b)内のゼリー(8)が細粒剤収容室(5)
に流入し細粒剤(7)と一体となって先端側へ移動し、さ
らに先端側ゼリー収容室(6a)へ流入していく。これによ
り細粒剤(7)が先後のゼリー(8・8)で挟まれる状態と
なって良好に混合され、十分に包み込まれた状態となっ
て先端の取出し口(10)から押し出される。
【0038】なお、図6(B)は必要に応じて設けられ
る構成であり、シール材(S1〜S5)の破れる形を特定でき
るようにシール材(S1〜S5)に破断ガイド部(90)を形成し
たものである。破断ガイド部(90)はシール材(S1〜S5)の
本来の厚さに比べて薄い部分を形成することにより構成
してある。このように構成することにより、ピストン(2
6)を押込んだ際に、シール材(S1〜S5)が不規則に破れ、
取出し口(10)にシール材(S1〜S5)の切れ端が詰まること
をなくすことができる。なお、図6(B)では破断ガイ
ド部(90)を十字形で構成した場合を示している。
る構成であり、シール材(S1〜S5)の破れる形を特定でき
るようにシール材(S1〜S5)に破断ガイド部(90)を形成し
たものである。破断ガイド部(90)はシール材(S1〜S5)の
本来の厚さに比べて薄い部分を形成することにより構成
してある。このように構成することにより、ピストン(2
6)を押込んだ際に、シール材(S1〜S5)が不規則に破れ、
取出し口(10)にシール材(S1〜S5)の切れ端が詰まること
をなくすことができる。なお、図6(B)では破断ガイ
ド部(90)を十字形で構成した場合を示している。
【0039】図13は第6実施形態の応用例を示す縦断
正面図である。この応用例が図6に示す第6実施形態と
異なる点は、接続鍔部(F2〜F5)からシール材(S1〜S5)の
端部を引き出して引手具(G1〜G3)によりシール材(S1〜S
5)を円筒体(19)から引っ張り出すことができるようにし
た点である。シール材(S1〜S5)の端部は雑菌が入らぬよ
うにシール加工が施してある。また、各引手具(G1〜G3)
を持ち、シール材(S1〜S5)を円筒体(19)から引っ張り出
した後も、円筒体(19)内部の混合物が接続鍔部(F2〜F5)
から漏れることがないように構成してある。
正面図である。この応用例が図6に示す第6実施形態と
異なる点は、接続鍔部(F2〜F5)からシール材(S1〜S5)の
端部を引き出して引手具(G1〜G3)によりシール材(S1〜S
5)を円筒体(19)から引っ張り出すことができるようにし
た点である。シール材(S1〜S5)の端部は雑菌が入らぬよ
うにシール加工が施してある。また、各引手具(G1〜G3)
を持ち、シール材(S1〜S5)を円筒体(19)から引っ張り出
した後も、円筒体(19)内部の混合物が接続鍔部(F2〜F5)
から漏れることがないように構成してある。
【0040】この応用例によれば、ピストン(26)により
ゼリー(8)を押込む直前にシール材(S1〜S5)を引き出す
ことにより、円筒体(19)内部にシール材(S1〜S5)が存在
しない状態で細粒剤(7)とゼリー(8)の集合混合を行う
ことができる。上記第1〜第6実施形態ではいずれも細
粒剤とゼリーとの組み合わせについて説明したが、本発
明では細粒剤以外に粉末状の散剤にも適用でき、またゼ
リー以外の濃厚流動物質を適宜組み合わせて適用できる
ことは言うまでもない。
ゼリー(8)を押込む直前にシール材(S1〜S5)を引き出す
ことにより、円筒体(19)内部にシール材(S1〜S5)が存在
しない状態で細粒剤(7)とゼリー(8)の集合混合を行う
ことができる。上記第1〜第6実施形態ではいずれも細
粒剤とゼリーとの組み合わせについて説明したが、本発
明では細粒剤以外に粉末状の散剤にも適用でき、またゼ
リー以外の濃厚流動物質を適宜組み合わせて適用できる
ことは言うまでもない。
【0041】次に第7実施形態〜第9実施形態について
説明する。第7実施形態〜第9実施形態の構成は、粉粒
状剤(7)を収容する粉粒状剤収容室(31)と濃厚流動物
質(8)を収容する濃厚流動物質収容室(32)とを区画手段
(33)によって区画した複室型容器(1)であって、粉粒状
剤収容室(31)側に取出し口(10)を設け、前記区画手段(3
3)を連通状態にする外部操作可能な連通路形成手段(34)
と、濃厚流動物質収容室(32)内の濃厚流動物質(8)を粉
粒状剤収容室(31)へ押し出す外部操作可能な押出操作手
段(35)とを設けたことを特徴としている。そして、操作
者が連通路形成手段(34)により粉粒状剤収容室(31)内の
粉粒状剤(7)と濃厚流動物質収容室(32)内の濃厚流動物
質(8)を連通状態にした後、押出操作手段(35)により濃
厚流動物質(8)に粉粒状剤(7)を混合させた状態で粉粒
状剤収容室(31)の取出し口(10)から押し出すようにす
る。この構成であれば、押出操作手段(35)により濃厚流
動物質(8)を粉粒状剤収容室(31)へ押し出すように構成
しているので、粉粒状剤(7)と濃厚流動物質(8)との混
合操作、取出し操作を円滑に行うことができる。
説明する。第7実施形態〜第9実施形態の構成は、粉粒
状剤(7)を収容する粉粒状剤収容室(31)と濃厚流動物
質(8)を収容する濃厚流動物質収容室(32)とを区画手段
(33)によって区画した複室型容器(1)であって、粉粒状
剤収容室(31)側に取出し口(10)を設け、前記区画手段(3
3)を連通状態にする外部操作可能な連通路形成手段(34)
と、濃厚流動物質収容室(32)内の濃厚流動物質(8)を粉
粒状剤収容室(31)へ押し出す外部操作可能な押出操作手
段(35)とを設けたことを特徴としている。そして、操作
者が連通路形成手段(34)により粉粒状剤収容室(31)内の
粉粒状剤(7)と濃厚流動物質収容室(32)内の濃厚流動物
質(8)を連通状態にした後、押出操作手段(35)により濃
厚流動物質(8)に粉粒状剤(7)を混合させた状態で粉粒
状剤収容室(31)の取出し口(10)から押し出すようにす
る。この構成であれば、押出操作手段(35)により濃厚流
動物質(8)を粉粒状剤収容室(31)へ押し出すように構成
しているので、粉粒状剤(7)と濃厚流動物質(8)との混
合操作、取出し操作を円滑に行うことができる。
【0042】図7(A)(B)(C)はそれぞれこの発明の第
7実施形態を示す複室型容器の構成を示す縦断面図であ
る。この複室型容器(1)は、硬質材料製の円筒体(36)の
先端部域を漏斗状に形成し、その漏斗状部(54)の管部(3
7)の先端に蓋シート(38)で密封された取出し口(10)を設
け、管部(37)の下端部に区画壁(39)を設けて蓋シート(3
8)と区画壁(39)で密閉された粉粒状剤収容室(31)を形成
し、粉粒状剤(7)を収容してある。また、円筒体本体(3
6a)の後端部から送り装置(40)を嵌入固定してある。な
お、区画壁(39)は樹脂シート等で構成してある。
7実施形態を示す複室型容器の構成を示す縦断面図であ
る。この複室型容器(1)は、硬質材料製の円筒体(36)の
先端部域を漏斗状に形成し、その漏斗状部(54)の管部(3
7)の先端に蓋シート(38)で密封された取出し口(10)を設
け、管部(37)の下端部に区画壁(39)を設けて蓋シート(3
8)と区画壁(39)で密閉された粉粒状剤収容室(31)を形成
し、粉粒状剤(7)を収容してある。また、円筒体本体(3
6a)の後端部から送り装置(40)を嵌入固定してある。な
お、区画壁(39)は樹脂シート等で構成してある。
【0043】送り装置(40)は、後端部に雌ネジ孔(41)を
備えた押込み栓体(42)と、送りネジ(43)が立設された送
りダイヤル(44)とを有しており、送りダイヤル(44)を回
転させることにより、押込み栓体(42)を先端側へ送り出
し可能に構成してある。押込み栓体(42)の先端側には、
前記区画壁(39)を突き破る突設具(45)が突出形成してあ
る。区画壁(39)、押込み栓体(42)で囲まれた円筒体(36)
の内部空間で濃厚流動物質収容室(32)を構成し、この実
施例形態では濃厚流動物質(8)としてゼリー(55)を収容
してある。突設具(45)を備えた押込み栓体(42)の外形は
図7(C)に示すように漏斗状部(54)に接当する状態で
は、漏斗状部(54)に密着する対応形状に形成してある。
なお送り装置(40)は上記ダイヤル式のみならず、ピスト
ンロッド等でも構成できる。
備えた押込み栓体(42)と、送りネジ(43)が立設された送
りダイヤル(44)とを有しており、送りダイヤル(44)を回
転させることにより、押込み栓体(42)を先端側へ送り出
し可能に構成してある。押込み栓体(42)の先端側には、
前記区画壁(39)を突き破る突設具(45)が突出形成してあ
る。区画壁(39)、押込み栓体(42)で囲まれた円筒体(36)
の内部空間で濃厚流動物質収容室(32)を構成し、この実
施例形態では濃厚流動物質(8)としてゼリー(55)を収容
してある。突設具(45)を備えた押込み栓体(42)の外形は
図7(C)に示すように漏斗状部(54)に接当する状態で
は、漏斗状部(54)に密着する対応形状に形成してある。
なお送り装置(40)は上記ダイヤル式のみならず、ピスト
ンロッド等でも構成できる。
【0044】突設具(45)は図7(A)に縦断面図で示すよ
うに、先端部に区画壁(39)を突き破る突破部分(46)を設
けた管体(47)で構成されており、管体(47)の周面には縦
孔(48)と連通する多数の周孔(49)が設けてある。なお、
突破部分(46)は区画壁(39)を破ることができ、患者を傷
つける恐れのない形状が選択される。
うに、先端部に区画壁(39)を突き破る突破部分(46)を設
けた管体(47)で構成されており、管体(47)の周面には縦
孔(48)と連通する多数の周孔(49)が設けてある。なお、
突破部分(46)は区画壁(39)を破ることができ、患者を傷
つける恐れのない形状が選択される。
【0045】図8(A)は突設具(45)の他の構成例を示す
正面図、図8(B)はその横断面図を示し、この突設具(4
5)はスリット形のゼリー通過用の溝(50)を周面に少なく
とも1個設けた棒体(51)で構成してある。図8(A)(B)
に示す構成では、先端部の突破部分(46)を残して棒体(5
1)の周面に4個の溝(50)を構成した例が示してある。図
9(A)は突設具(45)のさらに他の構成例を示す縦断面
図、図9(B)はその横断面図を示し、この突設具(45)
は、先端に流線形の突破部分(46)を備えた樋形体(52)で
構成してある。樋形体(52)の凹部(53)がゼリー通過用の
通路を構成する。なお、突設具(45)と送り装置(40)とで
前記連通路形成手段(34)を構成し、押込み栓体(42)と送
り装置(40)とで前記押出操作手段(35)を構成している。
正面図、図8(B)はその横断面図を示し、この突設具(4
5)はスリット形のゼリー通過用の溝(50)を周面に少なく
とも1個設けた棒体(51)で構成してある。図8(A)(B)
に示す構成では、先端部の突破部分(46)を残して棒体(5
1)の周面に4個の溝(50)を構成した例が示してある。図
9(A)は突設具(45)のさらに他の構成例を示す縦断面
図、図9(B)はその横断面図を示し、この突設具(45)
は、先端に流線形の突破部分(46)を備えた樋形体(52)で
構成してある。樋形体(52)の凹部(53)がゼリー通過用の
通路を構成する。なお、突設具(45)と送り装置(40)とで
前記連通路形成手段(34)を構成し、押込み栓体(42)と送
り装置(40)とで前記押出操作手段(35)を構成している。
【0046】この第7実施形態を使用するときは、円筒
体(36)の漏斗状部(54)を覆う図示しない衛生シートを外
した後、円筒体(36)の漏斗状部(54)を患者の口に含んだ
状態にする。その状態から、手で送りダイアル(44)を例
えば右回り方向に回転させると、図7(B)に示すように
押込み栓体(42)が先端側に移動して突破部分(46)が区画
壁(39)を突き破る状態になるが、この状態では突破部分
(46)は区画壁(39)の破った箇所を全て塞ぐことはないの
で、粉粒状剤(7)は濃厚流動物質収容室(32)のゼリー(5
5)上及び縦孔(48)内に落下することになる。この状態か
らさらに送りダイヤル(44)を回転させると、突設具(45)
の周孔(49)から粉粒状剤(7)を含んだゼリー(55)が流れ
込む。そして図7(B)の状態から図7(C)のように突設
具(45)が取出し口(10)から露出した状態へ移行する動作
において、粉粒状剤(7)を含んだゼリー(55)は周孔(49)
から吐出されることになる。この吐出されるゼリー(55)
を患者は舌で嘗め取り、服用することができる。
体(36)の漏斗状部(54)を覆う図示しない衛生シートを外
した後、円筒体(36)の漏斗状部(54)を患者の口に含んだ
状態にする。その状態から、手で送りダイアル(44)を例
えば右回り方向に回転させると、図7(B)に示すように
押込み栓体(42)が先端側に移動して突破部分(46)が区画
壁(39)を突き破る状態になるが、この状態では突破部分
(46)は区画壁(39)の破った箇所を全て塞ぐことはないの
で、粉粒状剤(7)は濃厚流動物質収容室(32)のゼリー(5
5)上及び縦孔(48)内に落下することになる。この状態か
らさらに送りダイヤル(44)を回転させると、突設具(45)
の周孔(49)から粉粒状剤(7)を含んだゼリー(55)が流れ
込む。そして図7(B)の状態から図7(C)のように突設
具(45)が取出し口(10)から露出した状態へ移行する動作
において、粉粒状剤(7)を含んだゼリー(55)は周孔(49)
から吐出されることになる。この吐出されるゼリー(55)
を患者は舌で嘗め取り、服用することができる。
【0047】この第7実施形態の構成であれば、送りダ
イヤル(44)を回すという一つの操作だけで、粉粒状剤
(7)とゼリー(55)との集合混合操作、取出し口(10)の開
封操作を行うことができる。つまり、患者は集合混合操
作、開封操作を意識することなく、送りダイヤル(44)を
回す操作だけで服用を行うことができ、体の不自由な患
者でも簡単に服用できる利点がある。また、複室型容器
(1)内に配設された、連通路形成手段(34)としての突設
具(45)が連通路の形成および取出し口(10)の開封操作を
内側から行うので雑菌の混入を防止できる。さらに、押
出操作手段(35)としての押込み栓体(42)が濃厚流動物質
収容室(32)側から粉粒状剤収容室(31)へゼリー(55)を押
し出すようにしているので、粉粒状剤(7)が複室型容器
(1)内に多量に残る恐れをなくすことができる。
イヤル(44)を回すという一つの操作だけで、粉粒状剤
(7)とゼリー(55)との集合混合操作、取出し口(10)の開
封操作を行うことができる。つまり、患者は集合混合操
作、開封操作を意識することなく、送りダイヤル(44)を
回す操作だけで服用を行うことができ、体の不自由な患
者でも簡単に服用できる利点がある。また、複室型容器
(1)内に配設された、連通路形成手段(34)としての突設
具(45)が連通路の形成および取出し口(10)の開封操作を
内側から行うので雑菌の混入を防止できる。さらに、押
出操作手段(35)としての押込み栓体(42)が濃厚流動物質
収容室(32)側から粉粒状剤収容室(31)へゼリー(55)を押
し出すようにしているので、粉粒状剤(7)が複室型容器
(1)内に多量に残る恐れをなくすことができる。
【0048】図10はこの発明の第8実施形態を示す複
室型容器の構成を示す図であり、図10(A)は一部破断
斜視図、図10(B)(C)はそれぞれ動作を説明するため
の概略図である。なお、この第8実施形態において第7
実施形態とほぼ同様の機能を果たす部材は同一の符号を
付して説明する。この第8実施形態では、複室型容器
(1)は、伸縮自在の蛇腹部(57)を備えた可撓性樹脂製の
収容袋(58)の先端部に区画壁(39)で隔離された円筒形の
粉粒状剤収容室(31)を設け、粉粒状剤収容室(31)の上端
部に取出し口(10)を設け、その取出し口(10)を同じ可撓
性樹脂製の蓋シート(59)で密閉してある。収容袋(58)内
の底部には押出し硬体(60)が固着してあり、その押出し
硬体(60)には区画壁(39)を突き破る突設具(45)が突出形
成してある。蛇腹部(57)のある内部空間で濃厚流動物質
収容室(32)を構成してある。使用前の状態では図10
(A)に示すように濃厚流動物質収容室(32)内にゼリー(5
5)が収容され、蛇腹部(57)はゼリー(55)の収容により伸
びた状態になっている。図10に示す突設具(45)の構成
は、図9の構成が採用されているが、図7および図8で
示した構成も採用できる。なお、突設具(45)、蛇腹部(5
7)及び押出し硬体(60)とで前記連通路形成手段(34)を構
成し、蛇腹部(57)及び押出し硬体(60)とで前記押出操作
手段(35)を構成している。
室型容器の構成を示す図であり、図10(A)は一部破断
斜視図、図10(B)(C)はそれぞれ動作を説明するため
の概略図である。なお、この第8実施形態において第7
実施形態とほぼ同様の機能を果たす部材は同一の符号を
付して説明する。この第8実施形態では、複室型容器
(1)は、伸縮自在の蛇腹部(57)を備えた可撓性樹脂製の
収容袋(58)の先端部に区画壁(39)で隔離された円筒形の
粉粒状剤収容室(31)を設け、粉粒状剤収容室(31)の上端
部に取出し口(10)を設け、その取出し口(10)を同じ可撓
性樹脂製の蓋シート(59)で密閉してある。収容袋(58)内
の底部には押出し硬体(60)が固着してあり、その押出し
硬体(60)には区画壁(39)を突き破る突設具(45)が突出形
成してある。蛇腹部(57)のある内部空間で濃厚流動物質
収容室(32)を構成してある。使用前の状態では図10
(A)に示すように濃厚流動物質収容室(32)内にゼリー(5
5)が収容され、蛇腹部(57)はゼリー(55)の収容により伸
びた状態になっている。図10に示す突設具(45)の構成
は、図9の構成が採用されているが、図7および図8で
示した構成も採用できる。なお、突設具(45)、蛇腹部(5
7)及び押出し硬体(60)とで前記連通路形成手段(34)を構
成し、蛇腹部(57)及び押出し硬体(60)とで前記押出操作
手段(35)を構成している。
【0049】この第8実施形態を使用するときは、図示
しない衛生シートを外し、粉粒状剤収容室(31)のある円
筒形の上部域を患者の口に含んだ状態にした後、押出し
硬体(60)と蛇腹部(57)の上端面(57a)を指で挟むように
持ち、図10(B)に示すように蛇腹部(57)を縮めること
より、押出し硬体(60)の突設具(45)が先端側に移動して
突破部分(46)が区画壁(39)を突き破る状態になる。この
状態では前記第7実施形態と同様に、粉粒状剤(7)は濃
厚流動物質収容室(32)のゼリー(55)上に落下する。この
状態からさらに蛇腹部(57)を縮めて押出し硬体(60)を先
端側に移動させると、図10(C)に示すように取出し口
(10)から突出された突設具(45)の凹部(53)を経て粉粒状
剤(7)を含んだゼリー(55)が出てくる。
しない衛生シートを外し、粉粒状剤収容室(31)のある円
筒形の上部域を患者の口に含んだ状態にした後、押出し
硬体(60)と蛇腹部(57)の上端面(57a)を指で挟むように
持ち、図10(B)に示すように蛇腹部(57)を縮めること
より、押出し硬体(60)の突設具(45)が先端側に移動して
突破部分(46)が区画壁(39)を突き破る状態になる。この
状態では前記第7実施形態と同様に、粉粒状剤(7)は濃
厚流動物質収容室(32)のゼリー(55)上に落下する。この
状態からさらに蛇腹部(57)を縮めて押出し硬体(60)を先
端側に移動させると、図10(C)に示すように取出し口
(10)から突出された突設具(45)の凹部(53)を経て粉粒状
剤(7)を含んだゼリー(55)が出てくる。
【0050】この第8実施形態の構成であれば、蛇腹部
(57)を縮め、突設具(45)を取出し口(10)から出すという
一つの操作だけで、粉粒状剤(7)とゼリー(55)との集合
混合操作、取出し口(10)の開封操作を行うことができ、
雑菌の混入などの問題をなくすることができる。さら
に、図7で示すような送り装置(40)が不要であり構成が
簡単である利点がある。なお、上記第7実施形態および
第8実施形態の構成では、突設具(45)にゼリー通過用の
通路を形成したものを提案したが、突設具(45)にそのよ
うな通路を設けず、粉粒状剤収容室(31)の横断面積およ
び取出し口(10)の横断面積を突設具(45)の横断面積より
大きくして、それらの面積差の領域から粉粒状剤(7)と
ゼリー(55)を送り出すように構成してもよい。
(57)を縮め、突設具(45)を取出し口(10)から出すという
一つの操作だけで、粉粒状剤(7)とゼリー(55)との集合
混合操作、取出し口(10)の開封操作を行うことができ、
雑菌の混入などの問題をなくすることができる。さら
に、図7で示すような送り装置(40)が不要であり構成が
簡単である利点がある。なお、上記第7実施形態および
第8実施形態の構成では、突設具(45)にゼリー通過用の
通路を形成したものを提案したが、突設具(45)にそのよ
うな通路を設けず、粉粒状剤収容室(31)の横断面積およ
び取出し口(10)の横断面積を突設具(45)の横断面積より
大きくして、それらの面積差の領域から粉粒状剤(7)と
ゼリー(55)を送り出すように構成してもよい。
【0051】図11(A)(B)(C)はそれぞれ第9実施形
態を示す複室型容器の構成を示す概略縦断面図である。
この複室型容器(1)は、小径部(62)と大径部(63)とから
なるシリンダ部(64)と、小径部(62)と大径部(63)とを区
画する区画栓(65)と、大径部(63)の底部を栓する押込み
栓(66)を備えたピストン部材(67)と、押込み栓(66)を通
して区画栓(65)を大径部(63)側へ引っ張ることのできる
牽引具(68)とを有しており、小径部(62)の先端側を取出
し口(10)とし、取出し口(10)を蓋シート(69)で塞ぎ区画
栓(65)で密閉された内部空間を粉粒状剤収容室(31)と
し、区画栓(65)と押込み栓(66)間のシリンダ部(64)の内
部空間を濃厚流動物質収容室(32)として構成してある。
態を示す複室型容器の構成を示す概略縦断面図である。
この複室型容器(1)は、小径部(62)と大径部(63)とから
なるシリンダ部(64)と、小径部(62)と大径部(63)とを区
画する区画栓(65)と、大径部(63)の底部を栓する押込み
栓(66)を備えたピストン部材(67)と、押込み栓(66)を通
して区画栓(65)を大径部(63)側へ引っ張ることのできる
牽引具(68)とを有しており、小径部(62)の先端側を取出
し口(10)とし、取出し口(10)を蓋シート(69)で塞ぎ区画
栓(65)で密閉された内部空間を粉粒状剤収容室(31)と
し、区画栓(65)と押込み栓(66)間のシリンダ部(64)の内
部空間を濃厚流動物質収容室(32)として構成してある。
【0052】そして、図11(A)に示すように、粉粒状
剤収容室(31)内に粉粒状剤(7)を収容するとともに濃厚
流動物質収容室(32)内に濃厚流動物質(8)を収容した服
用前の状態から、服用をするときは、牽引具(68)を操作
して区画栓(65)を大径部(63)側へ移動させることにより
粉粒状剤(7)を濃厚流動物質(8)へ集合混合させ、図1
1(B)に示すように区画栓(65)と押込み栓(66)とを連結
した後、蓋シート(69)を外し、ピストン部材(67)を押し
込んで押込み栓(66)を先端側へ移動させることにより、
図11(C)に示すように粉粒状剤収容室(31)および濃厚
流動物質収容室(32)内の混合物を取出し口(10)から押し
出すようにしたことを特徴としている。なお、区画栓(6
5)と牽引具(68)とで前記連通路形成手段(34)を構成し、
区画栓(65)とピストン部材(67)とで前記押出操作手段(3
5)を構成している。
剤収容室(31)内に粉粒状剤(7)を収容するとともに濃厚
流動物質収容室(32)内に濃厚流動物質(8)を収容した服
用前の状態から、服用をするときは、牽引具(68)を操作
して区画栓(65)を大径部(63)側へ移動させることにより
粉粒状剤(7)を濃厚流動物質(8)へ集合混合させ、図1
1(B)に示すように区画栓(65)と押込み栓(66)とを連結
した後、蓋シート(69)を外し、ピストン部材(67)を押し
込んで押込み栓(66)を先端側へ移動させることにより、
図11(C)に示すように粉粒状剤収容室(31)および濃厚
流動物質収容室(32)内の混合物を取出し口(10)から押し
出すようにしたことを特徴としている。なお、区画栓(6
5)と牽引具(68)とで前記連通路形成手段(34)を構成し、
区画栓(65)とピストン部材(67)とで前記押出操作手段(3
5)を構成している。
【0053】さらに図11に示す構成について説明す
る。牽引具(68)は、テグスのような紐(70)と引手具(71)
とから構成され、紐(70)の一方の端部を区画栓(65)の後
端側に固着し、他方の端部を押込み栓(66)の挿通孔(73)
を通して外部へ露出させ、その他方の端部に引手具(71)
を取り付けた構成となっている。ピストン部材(67)の指
圧部(78)には、引手具(71)を引いた状態で保持する引手
具係止部(72)が設けられており、ピストン部材(67)を押
すときに紐(70)を引いた状態で引手具(71)を固定できる
ようにしてある。
る。牽引具(68)は、テグスのような紐(70)と引手具(71)
とから構成され、紐(70)の一方の端部を区画栓(65)の後
端側に固着し、他方の端部を押込み栓(66)の挿通孔(73)
を通して外部へ露出させ、その他方の端部に引手具(71)
を取り付けた構成となっている。ピストン部材(67)の指
圧部(78)には、引手具(71)を引いた状態で保持する引手
具係止部(72)が設けられており、ピストン部材(67)を押
すときに紐(70)を引いた状態で引手具(71)を固定できる
ようにしてある。
【0054】また、押込み栓(66)には紐(70)を挿通する
挿通孔(73)が設けられ、外部からの雑菌が濃厚流動物質
収容室(32)内に入らないように、挿通孔(73)の所定位置
にシール部材(74)が設けてある。紐(70)を下方に引っ張
ることにより、シール部材(74)のシール状態は解除され
るが、紐(70)を引っ張る方向は一方向だけなので、服用
時に外部の雑菌が濃厚流動物質収容室(32)内に入ること
はない。なお、押込み栓(66)をゴムで構成する場合は、
シール部材(74)は不要とすることができる。
挿通孔(73)が設けられ、外部からの雑菌が濃厚流動物質
収容室(32)内に入らないように、挿通孔(73)の所定位置
にシール部材(74)が設けてある。紐(70)を下方に引っ張
ることにより、シール部材(74)のシール状態は解除され
るが、紐(70)を引っ張る方向は一方向だけなので、服用
時に外部の雑菌が濃厚流動物質収容室(32)内に入ること
はない。なお、押込み栓(66)をゴムで構成する場合は、
シール部材(74)は不要とすることができる。
【0055】また、大径部(63)は小径部(62)になだらか
に接続する円錐部(79)を有している。押込み栓(66)は大
径部(63)上部の円錐部(79)内へ嵌入する突出部(75)を備
えており、突出部(75)の体積と区画栓(65)の体積の合計
が粉粒状剤収容室(31)と前記円錐部(79)の合計の容積と
一致しており、押込み栓(66)と区画栓(65)の連結時の形
状が粉粒状剤収容室(31)と円錐部(79)との内形状と略一
致するようにしてある。このように構成することによ
り、粉粒状剤(7)、濃厚流動物質(8)をシリンダ部(64)
内に残すことなく、押し出すことができる。また、大径
部(63)の横断面積が小径部(62)の横断面積に比べて大き
く構成してあるので、区画栓(65)を大径部(63)側に移動
させるときに濃厚流動物質収容室(32)内へ落下した粉粒
状剤(7)が濃厚流動物質(8)と撹拌され、粉粒状剤(7)
と濃厚流動物質(8)との混合を自動的に行うことができ
る。さらに区画栓(65)の先端側が円錐状になっているの
で、ピストン部材(67)を押して濃厚流動物質(8)を押し
出すときに、濃厚流動物質収容室(32)内に円環状に分布
した濃厚流動物質(8)が粉粒状剤収容室(31)へ入るとき
に粉粒状剤(7)を包みこむように混ざり、濃厚流動物質
(8)と粉粒状剤(7)の混合を促進することができる。
に接続する円錐部(79)を有している。押込み栓(66)は大
径部(63)上部の円錐部(79)内へ嵌入する突出部(75)を備
えており、突出部(75)の体積と区画栓(65)の体積の合計
が粉粒状剤収容室(31)と前記円錐部(79)の合計の容積と
一致しており、押込み栓(66)と区画栓(65)の連結時の形
状が粉粒状剤収容室(31)と円錐部(79)との内形状と略一
致するようにしてある。このように構成することによ
り、粉粒状剤(7)、濃厚流動物質(8)をシリンダ部(64)
内に残すことなく、押し出すことができる。また、大径
部(63)の横断面積が小径部(62)の横断面積に比べて大き
く構成してあるので、区画栓(65)を大径部(63)側に移動
させるときに濃厚流動物質収容室(32)内へ落下した粉粒
状剤(7)が濃厚流動物質(8)と撹拌され、粉粒状剤(7)
と濃厚流動物質(8)との混合を自動的に行うことができ
る。さらに区画栓(65)の先端側が円錐状になっているの
で、ピストン部材(67)を押して濃厚流動物質(8)を押し
出すときに、濃厚流動物質収容室(32)内に円環状に分布
した濃厚流動物質(8)が粉粒状剤収容室(31)へ入るとき
に粉粒状剤(7)を包みこむように混ざり、濃厚流動物質
(8)と粉粒状剤(7)の混合を促進することができる。
【0056】また、図11に示す構成では、服用前はピ
ストン部材(67)が後端側の所定位置を維持できるように
ピストン固定具(76)が設けられ、ピストン固定具(76)に
収容ケース(77)が取り付けられ、複室型容器(1)を保持
するようにしてある。なお、図11において区画栓(65)
の後端側面と押込み栓(66)の先端側面に区画栓(65)が連
結するための凹凸の嵌合等による着座部を設けても良
く、区画栓(65)が異常な姿勢で連結することを防止する
ガイド部材を設けても良い。さらに、図11に示す構成
では円筒体で小径部(62)、大径部(63)を構成したが、横
断面が矩形等の筒体を使用して小径部(62)に相当する小
断面積部、大径部(63)に相当する大断面積部を構成して
もよい。
ストン部材(67)が後端側の所定位置を維持できるように
ピストン固定具(76)が設けられ、ピストン固定具(76)に
収容ケース(77)が取り付けられ、複室型容器(1)を保持
するようにしてある。なお、図11において区画栓(65)
の後端側面と押込み栓(66)の先端側面に区画栓(65)が連
結するための凹凸の嵌合等による着座部を設けても良
く、区画栓(65)が異常な姿勢で連結することを防止する
ガイド部材を設けても良い。さらに、図11に示す構成
では円筒体で小径部(62)、大径部(63)を構成したが、横
断面が矩形等の筒体を使用して小径部(62)に相当する小
断面積部、大径部(63)に相当する大断面積部を構成して
もよい。
【0057】図12(A)〜(D)はそれぞれ第9実施形態
の変形例を示す概略縦断面図である。なお、この変形例
においても第9実施形態と同様の機能を果たす部材は同
一の符号を付して説明する。この変形例の一特徴点は、
前記牽引具(68)を区画栓(65)とピストン部材(67)の指圧
部(78)とを連結する支持棒(81)で構成し、区画栓(65)と
押込み栓(66)を連結する連結手段(82)を押込み栓(66)に
形成した点にある。さらに図12に示す構成について説
明する。この変形例では押込み栓(66)に支持棒(81)が上
下昇降自在に摺動するための挿通孔(83)が設けてあり、
挿通孔(83)に支持棒(81)を貫通した状態で、支
持棒(81)の上端部に区画栓(65)を固定し、支持棒(81)の
下端部に指圧部(78)を固定した構成となっている。ま
た、押込み栓(66)の突出部(75)には区画栓(65)の下部が
嵌合する凹部受座(84)が形成してある。凹部受座(84)と
区画栓(65)下部には凹凸嵌合による係止部(85)が形成し
てあり、押込み栓(66)と区画栓(65)が連結した状態で濃
厚流動物質(8)を押し出すために力を加えた状態でもそ
の連結状態が解除されないように構成してある。なお、
凹部受座(84)の挿通孔(83)入口にはシール部材(86)を設
けてあり、雑菌の内部への侵入を防止するようにしてあ
る。
の変形例を示す概略縦断面図である。なお、この変形例
においても第9実施形態と同様の機能を果たす部材は同
一の符号を付して説明する。この変形例の一特徴点は、
前記牽引具(68)を区画栓(65)とピストン部材(67)の指圧
部(78)とを連結する支持棒(81)で構成し、区画栓(65)と
押込み栓(66)を連結する連結手段(82)を押込み栓(66)に
形成した点にある。さらに図12に示す構成について説
明する。この変形例では押込み栓(66)に支持棒(81)が上
下昇降自在に摺動するための挿通孔(83)が設けてあり、
挿通孔(83)に支持棒(81)を貫通した状態で、支
持棒(81)の上端部に区画栓(65)を固定し、支持棒(81)の
下端部に指圧部(78)を固定した構成となっている。ま
た、押込み栓(66)の突出部(75)には区画栓(65)の下部が
嵌合する凹部受座(84)が形成してある。凹部受座(84)と
区画栓(65)下部には凹凸嵌合による係止部(85)が形成し
てあり、押込み栓(66)と区画栓(65)が連結した状態で濃
厚流動物質(8)を押し出すために力を加えた状態でもそ
の連結状態が解除されないように構成してある。なお、
凹部受座(84)の挿通孔(83)入口にはシール部材(86)を設
けてあり、雑菌の内部への侵入を防止するようにしてあ
る。
【0058】図12に示す変形例の動作について簡単に
説明する。まず、図12(A)に示すように粉粒状剤収容
室(31)内に粉粒状剤(7)を収容するとともに濃厚流動物
質収容室(32)内に濃厚流動物質(8)を収容した服用前の
状態から、服用をするときは、ピストン部材(67)の指圧
部(78)を下方に引っ張って区画栓(65)を押込み栓(66)の
凹部受座(84)側へ移動させることにより粉粒状剤(7)を
濃厚流動物質(8)へ集合混合させる。そして、図12
(B)に示すように係止部(85)の凹凸嵌合により区画栓(6
5)と押込み栓(66)とを連結した後、蓋シート(69)を外
し、指圧部(78)を押し込んでその連結した押込み栓(66)
を先端側へ移動させることにより、図12(C)に示すよ
うに粉粒状剤収容室(31)および濃厚流動物質収容室(32)
内の混合物を取出し口(10)から押し出す。
説明する。まず、図12(A)に示すように粉粒状剤収容
室(31)内に粉粒状剤(7)を収容するとともに濃厚流動物
質収容室(32)内に濃厚流動物質(8)を収容した服用前の
状態から、服用をするときは、ピストン部材(67)の指圧
部(78)を下方に引っ張って区画栓(65)を押込み栓(66)の
凹部受座(84)側へ移動させることにより粉粒状剤(7)を
濃厚流動物質(8)へ集合混合させる。そして、図12
(B)に示すように係止部(85)の凹凸嵌合により区画栓(6
5)と押込み栓(66)とを連結した後、蓋シート(69)を外
し、指圧部(78)を押し込んでその連結した押込み栓(66)
を先端側へ移動させることにより、図12(C)に示すよ
うに粉粒状剤収容室(31)および濃厚流動物質収容室(32)
内の混合物を取出し口(10)から押し出す。
【0059】なお、図12(D)は、図12(C)に示す状
態から、区画栓(65)と押込み栓(66)の連結が解除される
ように強く指圧部(78)を押し込むことにより、粉粒状剤
収容室(31)内に残った混合物を完全に押し出すように構
成したもので、指圧部(78)を押す力の程度に応じて連結
状態を維持した状態と連結を解除した状態を取り得るよ
うに係止部(85)を構成することで実施可能となる。以
上、説明したように、図7〜図12に示す第7実施形態
〜第9実施形態の構成であれば、粉粒状剤を取り出して
混合する操作、キャップ等を外す操作を必要としない利
点があり、また、必要に応じて樹脂等の同一材質で構成
することが可能であり、廃棄性、安全性にも優れる複室
型容器を提供することができる。
態から、区画栓(65)と押込み栓(66)の連結が解除される
ように強く指圧部(78)を押し込むことにより、粉粒状剤
収容室(31)内に残った混合物を完全に押し出すように構
成したもので、指圧部(78)を押す力の程度に応じて連結
状態を維持した状態と連結を解除した状態を取り得るよ
うに係止部(85)を構成することで実施可能となる。以
上、説明したように、図7〜図12に示す第7実施形態
〜第9実施形態の構成であれば、粉粒状剤を取り出して
混合する操作、キャップ等を外す操作を必要としない利
点があり、また、必要に応じて樹脂等の同一材質で構成
することが可能であり、廃棄性、安全性にも優れる複室
型容器を提供することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
ことから、次の効果を奏する。
【0061】(イ) 予め調製された濃厚流動物質が収容
室に収容してあるため、服用時は単に各収容室を連通さ
せて濃厚流動物質と粉粒状剤とを混合するだけでよく、
極めて簡単な操作で服用することができる。しかも、服
用時には濃厚流動物質の流動により粉粒状剤を容易に嚥
下できるうえ、粉粒状剤が濃厚流動物質に包み込まれて
おり薬効成分の苦み等を感じることなく美味しく服用で
きるので、服用に対する患者の抵抗感を大幅に減じるこ
とができる。
室に収容してあるため、服用時は単に各収容室を連通さ
せて濃厚流動物質と粉粒状剤とを混合するだけでよく、
極めて簡単な操作で服用することができる。しかも、服
用時には濃厚流動物質の流動により粉粒状剤を容易に嚥
下できるうえ、粉粒状剤が濃厚流動物質に包み込まれて
おり薬効成分の苦み等を感じることなく美味しく服用で
きるので、服用に対する患者の抵抗感を大幅に減じるこ
とができる。
【0062】(ロ) 粉粒状剤と濃厚流動物質とはそれぞ
れ異なる収容室に区画されて密封収容されていることか
ら、保管中に粉粒状剤が濃厚流動物質に含まれる水分等
による分解などの影響を受けることがなく、粉粒状剤の
薬効等を良好に維持することができる。
れ異なる収容室に区画されて密封収容されていることか
ら、保管中に粉粒状剤が濃厚流動物質に含まれる水分等
による分解などの影響を受けることがなく、粉粒状剤の
薬効等を良好に維持することができる。
【0063】(ハ) 一回の服用量の粉粒状剤が収容室に
収容されているため、所定量の粉粒状剤を確実に服用す
ることができ、服用量にバラツキを生じることがない。
収容されているため、所定量の粉粒状剤を確実に服用す
ることができ、服用量にバラツキを生じることがない。
【0064】(ニ) 粉粒状剤の粒径を400μ以下にし
た場合には、粉粒状剤が濃厚流動物質によく包囲される
うえ、服用者の口内でザラツキ感を生じないことから、
服用に対する患者の抵抗感を一層良好に減じることがで
きる。
た場合には、粉粒状剤が濃厚流動物質によく包囲される
うえ、服用者の口内でザラツキ感を生じないことから、
服用に対する患者の抵抗感を一層良好に減じることがで
きる。
【図1】本発明の第1実施形態を示す、濃厚流動物質と
粉粒状剤を収容した複室型容器の一部破断斜視図であ
る。
粉粒状剤を収容した複室型容器の一部破断斜視図であ
る。
【図2】第2実施形態を示す、一部破断正面図である。
【図3】第3実施形態を示す、縦断正面図である。
【図4】第4実施形態を示す斜視図である。
【図5】第5実施形態を示す、縦断正面図である。
【図6】図6(A)は第6実施形態を示す縦断正面図、図
6(B)はシール材の平面図である。
6(B)はシール材の平面図である。
【図7】図7(A)(B)(C)はそれぞれこの発明の第7実
施形態を示す複室型容器の構成を示す縦断面図である。
施形態を示す複室型容器の構成を示す縦断面図である。
【図8】図8(A)(B)はそれぞれ突設具の他の構成例を
示す図である。
示す図である。
【図9】図9(A)(B)はそれぞれ突設具の他の構成例を
示す図である。
示す図である。
【図10】図10はこの発明の第8実施形態を示す複室
型容器の構成を示す図であり、図10(A)は概略切欠き
斜視図、図10(B)(C)はそれぞれ動作を説明するため
の概略図である。
型容器の構成を示す図であり、図10(A)は概略切欠き
斜視図、図10(B)(C)はそれぞれ動作を説明するため
の概略図である。
【図11】図11(A)(B)(C)はそれぞれ第9実施形態
を示す複室型容器の構成を示す概略縦断面図である。
を示す複室型容器の構成を示す概略縦断面図である。
【図12】図12(A)〜(D)はそれぞれ第9実施形態の
変形例を示す概略縦断面図である。
変形例を示す概略縦断面図である。
【図13】第6実施形態の応用例を示す縦断正面図であ
る。
る。
1…複室型容器、 5…収容室(上側収容室;第1収容室;先端側収容室;
細粒剤収容室)、 6…収容室(下側収容室;第2収容室;後端側収容室)、 6a…収容室(先端側ゼリー収容室)、 6b…収容室(後端側ゼリー収容室)、 7…粉粒状剤(細粒剤)、 8…濃厚流動物質(ゼリー)、 10…取出し口。
細粒剤収容室)、 6…収容室(下側収容室;第2収容室;後端側収容室)、 6a…収容室(先端側ゼリー収容室)、 6b…収容室(後端側ゼリー収容室)、 7…粉粒状剤(細粒剤)、 8…濃厚流動物質(ゼリー)、 10…取出し口。
Claims (3)
- 【請求項1】 粉粒状剤(7)と予め調製された濃厚流動
物質(8)とをそれぞれ互いに区画された収容室(5・6
・6a・6b)に密封収容し、 服用直前に各収容室(5・6・6a・6b)を互いに連通させ
て粉粒状剤(7)と濃厚流動物質(8)とを集合させ、混合
状態で服用可能に構成したことを特徴とする、濃厚流動
物質を併用する粉粒状剤。 - 【請求項2】 粉粒状剤(7)の粒径を400μ以下にし
た、請求項1に記載の濃厚流動物質を併用する粉粒状
剤。 - 【請求項3】 複数の収容室(5・6・6a・6b)を互いに
連通可能に区画し、一部の収容室(5)に粉粒状剤(7)を
密封収容するとともに、他の収容室(6・6a・6b)に濃厚
流動物質(8)を密封収容し、 外部からの操作に基づき各収容室(5・6・6a・6b)を互
いに連通させて、粉粒状剤(7)と濃厚流動物質(8)とを
集合させ混合したのち、いずれかの収容室(5・6・6a
・6b)に設けた取出し口(10)より上記混合物を取出し可
能に構成したことを特徴とする、濃厚流動物質と粉粒状
剤を収容した複室型容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9112001A JPH10234820A (ja) | 1996-12-25 | 1997-04-30 | 濃厚流動物質を併用する粉粒状剤及びこれらの複室型容器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-344362 | 1996-12-25 | ||
JP34436296 | 1996-12-25 | ||
JP9112001A JPH10234820A (ja) | 1996-12-25 | 1997-04-30 | 濃厚流動物質を併用する粉粒状剤及びこれらの複室型容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10234820A true JPH10234820A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=26451270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9112001A Withdrawn JPH10234820A (ja) | 1996-12-25 | 1997-04-30 | 濃厚流動物質を併用する粉粒状剤及びこれらの複室型容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10234820A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003081356A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-19 | Orihiro Engineering Co Ltd | 嚥下補助飲料用包装袋、嚥下補助飲料用包装袋の製造方法 |
WO2009125464A1 (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-15 | 株式会社ツキオカ | 経口投与製剤 |
WO2010010866A1 (ja) * | 2008-07-22 | 2010-01-28 | 株式会社モリモト医薬 | 服用物収容容器 |
WO2010110368A1 (ja) | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
WO2010109611A1 (ja) * | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
WO2010110366A1 (ja) | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
WO2011027795A1 (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-10 | 株式会社モリモト医薬 | 経口投与用製剤 |
JP2011147659A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Morimoto Iyaku:Kk | 嚥下用容器 |
JP2012527914A (ja) * | 2009-05-29 | 2012-11-12 | エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー | 無針注射器用の注射液を保存するために適するシリンダー−ピストンユニット及び無気泡の自動又は手動での、また大気圧下でのシリンダー−ピストンユニットの充填方法 |
JP2012527913A (ja) * | 2009-05-29 | 2012-11-12 | エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー | 凍結乾燥、貯蔵、再構成のための二重チャンバーシリンダー−ピストンユニット及び注射器用の注射液の適用及びシリンダー−ピストンユニットの充填方法 |
US8720679B2 (en) | 2010-03-29 | 2014-05-13 | Morimoto-Pharma Co., Ltd. | Container for orally ingested pharmaceutical composition |
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WO2015134267A1 (en) * | 2014-03-06 | 2015-09-11 | Ethicon, Inc. | Methods and devices for forming biomedical coatings using variable mixing ratios of multi-part compositions |
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-
1997
- 1997-04-30 JP JP9112001A patent/JPH10234820A/ja not_active Withdrawn
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN102438575A (zh) * | 2009-03-25 | 2012-05-02 | 株式会社盛本医药 | 医药组成物容器 |
EP2412357A4 (en) * | 2009-03-25 | 2014-10-29 | Morimoto Pharma Co Ltd | PACKAGING OF MEDICINAL COMPOSITION |
WO2010110367A1 (ja) * | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
WO2010110366A1 (ja) | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
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WO2010109610A1 (ja) * | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
WO2010109611A1 (ja) * | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
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KR20110131296A (ko) | 2009-03-25 | 2011-12-06 | 가부시키가이샤 모리모토이야쿠 | 의약조성물 용기 |
WO2010110368A1 (ja) | 2009-03-25 | 2010-09-30 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
JPWO2010110366A1 (ja) * | 2009-03-25 | 2012-10-04 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
JPWO2010110367A1 (ja) * | 2009-03-25 | 2012-10-04 | 株式会社モリモト医薬 | 医薬組成物容器 |
JP2012527914A (ja) * | 2009-05-29 | 2012-11-12 | エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー | 無針注射器用の注射液を保存するために適するシリンダー−ピストンユニット及び無気泡の自動又は手動での、また大気圧下でのシリンダー−ピストンユニットの充填方法 |
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US8720679B2 (en) | 2010-03-29 | 2014-05-13 | Morimoto-Pharma Co., Ltd. | Container for orally ingested pharmaceutical composition |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |