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JPH10223528A - 投影露光装置及び位置合わせ方法 - Google Patents

投影露光装置及び位置合わせ方法

Info

Publication number
JPH10223528A
JPH10223528A JP9343739A JP34373997A JPH10223528A JP H10223528 A JPH10223528 A JP H10223528A JP 9343739 A JP9343739 A JP 9343739A JP 34373997 A JP34373997 A JP 34373997A JP H10223528 A JPH10223528 A JP H10223528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
optical system
exposure apparatus
projection exposure
alignment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9343739A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensho Tokuda
憲昭 徳田
Kyoichi Suwa
恭一 諏訪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Publication of JPH10223528A publication Critical patent/JPH10223528A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アライメントのための計測時間を短縮して、
スループットの向上を図る。 【解決手段】 2つの計測光学系26,28の内一つの
計測光学系28が投影光学系PLの光軸に直交する平面
内でXY2次元方向に移動可能であることから、この移
動可能な計測光学系28の位置調整を行って、感光基板
W上に所定間隔で配置された位置合わせ用マークの位置
関係に対応して計測光学系26,28間の間隔(又は位
置関係)を調整することにより、2つの位置合わせ用マ
ークを同時に計測することが可能になる。従って、位置
合わせマークを一つずつ計測していた従来の場合に比べ
てマーク計測に要する時間を短縮することが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置及び
位置合せ方法に係り、更に詳しくは半導体素子(集積回
路)や液晶表示素子などの製造に使用される投影露光装
置及びその投影露光時の層間位置合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、集積回路や液晶表示基板など
の製造におけるフォトリソグラフィ工程では、種々の露
光装置が使用されており、中でも一括露光方式の逐次移
動型縮小投影露光装置、例えばステップ・アンド・リピ
ート方式の縮小投影型露光装置(いわゆるステッパー)
等が主流となっている。
【0003】このステッパーでは、露光光により投影さ
れるべきパターンが描かれているマスク、すなわちレチ
クルが照明されると、レチクル上のパターンは、縮小投
影光学系を介して感光性材料が塗布されたシリコンウエ
ハ、ガラスプレート等の基板(以下「ウエハ」と総称す
る)上に投影され、これによりウエハ上の感光性材料が
露光されパターンの縮小像が形成される。そして、ウエ
ハを保持し、その位置がレーザ干渉計等の位置計測手段
を介して制御される可動式のステージ(ウエハステー
ジ)の逐次移動を行いつつ、上記の露光を繰り返すこと
により、ウエハ上の所定領域にパターンが順次転写(投
影露光)されるようになっている。
【0004】ところで、半導体素子などの集積回路の製
造にあっては、現在、その素子パターンを幾層にも分け
ておき、電極等のための金属層の形成とそのパターニン
グ、また絶縁のための誘電体層の形成を繰り返して積層
形成する所謂プレーナ技術が用いられることが一般的で
ある。すなわち、半導体素子を製造するには複数の層、
例えば十数層に及ぶ回路パターンを正確に重ね合わせて
形成する必要があるため、製造工程においてはすでにウ
エハ上に形成されているパターンに対し、これから形成
しようとするレチクル上のパターンの相対位置を確保し
たのちに露光する必要がある。このためレチクルパター
ン投影露光に際しては、先に形成されている層のパター
ンとの位置合わせ(以下、適宜「アライメント」と呼
ぶ)を正確に行う必要があり、また、パターン線幅は高
集積化に伴い次第に微細化していることから高い位置合
わせ精度が要求されるようになってきた。
【0005】ウエハの位置を検出する代表的な方式とし
て、露光に先立って縮小投影露光装置に装着されたウエ
ハの位置をウエハ上の代表的なマーク位置を検出するこ
とによって決定するオフ・アクシス方式がある。このマ
ーク位置検出に使用されるオフ・アクシス方式の計測用
顕微鏡(アライメント顕微鏡)としては、例えば特開平
2−54103号に開示されるような、画像取り込みと
画像処理機能を有するものが知られている。図16に
は、投影露光装置を構成する投影光学系PLと上記のよ
うなオフ・アクシス方式の計測用顕微鏡200との位置
関係が模式的に示されている。この図16において、距
離Ba(正確には、レチクルの中心を代表する投影光学
系PLの中心(光軸)と、計測顕微鏡200の計測軸中
心との距離)は投影光学系PLと計測用顕微鏡200と
の相対距離を示しており、ベースライン長さと呼ばれ
る。
【0006】このような計測用顕微鏡200を使用した
アライメント工程では、例えば特開昭61−44429
号に開示されるように、予めウエハ上に形成されている
参照マーク内の幾つか(通例数個から10個程度)の位
置を、上記計測用顕微鏡の画像処理信号とウエハステー
ジの位置をモニタする干渉計の計測値とに基づいて検出
し、この検出結果とウエハ上のショット配列の設計デー
タとを用いて最小二乗法等の統計演算を行って、露光時
の位置決めのためのウエハ上の各ショットの座標位置を
決定するいわゆるエンハンスト・グローバル・アライメ
ント(以下、適宜「EGA」という)が用いられる。こ
の場合、位置計測中と投影露光中では、計測露光対象で
あるウエハの位置を変える必要があるので、先に述べた
ベースライン長さBaを正確に測り、また安定に維持す
ることが重要である。
【0007】図17は、ウエハW上でのショット領域
(単位露光パターン)S(横Px、縦Pyのサイズを有
する)の配列を示した模式図であり、例えば、斜線が施
された(ハッチングが付された)露光パターンSがEG
A計測の対象となるショット領域、すなわちEGAショ
ットであるとする。図中のMx、Myはショット領域内
に予め形成されている位置計測用のマーク(アライメン
ト参照マーク)であり、x、yのペアで一組の位置座標
情報となる。従って、この図17の例では、EGAショ
ットが8個、その各々に2個のマークがあるから、合計
で16箇所、すなわち16回の計測が行われることにな
る。
【0008】ところで、近年集積回路の集積度が上がる
につれて、投影露光装置に要求されるアライメントの精
度も厳しくなってきているが、特にウエハの熱処理など
による変形が原因となったアライメント参照マーク(M
x、My)の位置ズレや、投影光学系の歪曲収差(所謂
ディストーション)に起因するアライメント参照マーク
の位置ズレも、アライメント計測の精度向上の阻害要因
となってきており、このような事態に対応するため、単
位逐次露光パターン(所謂ショット領域)内に複数個の
位置計測用参照マークを用意しておき、アライメント計
測時に露光ショット内でも複数のマークを計測し、位置
合わせの際に補正値として利用する方法が、例えば特開
平6−275496号で提案されている。
【0009】図18は、各露光ショットS内に、X−Y
の2組の参照マーク(Mx1/My1、Mx2/My
2)が配置されたウエハ上のショット領域の配列の模式
図が示されている。この場合EGA計測点数は、測定対
象となる露光ショット数Nと、ショット内の計測点数n
の積である、N×n個となる。図18の例では、8×4
=32点となり、32回の計測が行われることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に、投影露光装置
に対しては、十分に細かい線幅を露光できる高い結像
性能、高い層間アライメント精度、及び高いウエハ
の処理能力(所謂スループット)という少なくとも3つ
の重要な要請がなされている。しかしながら、アライメ
ント精度を向上させようとすると、例えばEGA計測の
計測ショット数を増やすことになって計測時間が延び、
スループットが低下するという不都合があった。特に、
図18の例のような各ショット領域内により多くの数の
計測点を配置する場合には、その傾向が更に助長される
という不都合があった。
【0011】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その目的は、アライメントのための計測時間を短縮
して、スループットの向上を図ることができる投影露光
装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、投影露光装置のスループットを犠牲にすることなく
アラインメント精度を向上させる、投影露光装置で使用
可能な位置合せ方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マスク上に形成されたパターンを、複数の位置合わ
せ用マークが形成された感光基板上に転写する投影露光
装置であって、投影光学系と;前記投影光学系を介さな
いで前記感光基板上に形成された位置合わせ用マークを
計測する2個以上の計測光学系とを備え、この内の少な
くとも1つが前記投影光学系の光軸に直交する平面内で
少なくとも一軸方向に移動可能であることを特徴とす
る。
【0013】これによれば、2個以上の計測光学系の
内、少なくとも一つが投影光学系の光軸に直交する平面
内で少なくとも一軸方向に移動可能であることから、こ
の移動可能な計測光学系の位置調整を行って、感光基板
上に所定の一軸方向に沿って配置された位置合わせ用マ
ークの位置関係に対応して計測顕微鏡間の間隔(又は位
置関係)を調整することができる。これにより、少なく
とも2つの位置合わせ用マークを同時に計測することが
可能になる。この結果、位置合わせマークを一つずつ計
測していた従来の場合に比べてマーク計測に要する時間
を短縮することが可能になる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の投影露光装置において、前記複数の計測光学系と関連
して前記投影露光装置に配置され、前記少なくとも1つ
の移動可能な計測光学系の、前記投影光学系に対する相
対的な位置、あるいは固定の計測光学系に対する相対的
な位置を計測する相対位置計測系を更に備える。これに
よれば、感光基板上の位置合わせマークの配置が例えば
層間で異なるような場合にも、これらのマークの配列に
対応させて、移動可能な計測光学系を正確な位置へ移動
することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の投影露光装置において、前記複数の計測光学系と接続
されて前記投影露光装置に配置され、露光開始に先だっ
て、前記複数の計測光学系から得られた計測データに従
って、所定の複数のショット領域に形成された位置合せ
用マークの位置を順次決定し、各ショット領域の配列座
標を算出する演算処理装置を更に備える。これによれ
ば、算出された配列座標に基づいて各ショット領域を正
確に露光位置へ位置決めすることができる。ここで、所
定の複数ショット領域に形成された位置合わせ用マーク
の位置計測に際して、演算処理装置は、アライメントマ
ークを少なくとも2つずつ同時に計測することができ
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、複数の位置合わ
せ用マークが形成された感光基板上の複数のショット領
域を転写位置に順次位置決めする移動型の投影露光装置
であって、マスクに形成されたパターンを前記ショット
領域に投影する投影光学系と;複数の計測光学系であっ
て、その数に応じた個数の位置合わせ用マークを計測す
る複数の計測光学系を備え、この内の少なくとも1つが
前記投影光学系の光軸に直交する平面内で少なくとも一
軸方向に移動可能であることを特徴とする。
【0017】これによれば、2個以上の計測光学系の
内、少なくとも一つが投影光学系の光軸に直交する平面
内で少なくとも一軸方向に移動可能であることから、こ
の移動可能な計測光学系の位置調整を行って、感光基板
上の各ショット領域にそれぞれ又は同一ショット領域内
に複数、所定の一軸方向に沿って配置された位置合わせ
用マークの位置関係に対応して計測顕微鏡間の間隔(又
は位置関係)を調整することができる。これにより、異
なるショット領域間又は同一ショット領域内に存在する
少なくとも2つの位置合わせ用マークを同時に計測する
ことが可能になる。この結果、位置合わせマークを一つ
ずつ計測していた従来の場合に比べてマーク計測に要す
る時間を短縮することが可能になる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の投影露光装置において、前記複数の計測光学系と関連
して前記投影露光装置に配置され、前記少なくとも1つ
の移動可能な計測光学系の、前記投影光学系に対する相
対的な位置、あるいは固定の計測光学系に対する相対的
な位置を計測し、前記相対な位置を示す相対位置計測デ
ータを生成する相対位置計測系を更に備える。これによ
れば、感光基板上の位置合わせマークの配置が例えば層
間で異なるような場合にも、これらのマークの配列に対
応させて、移動可能な計測光学系を正確な位置へ移動す
ることができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の投影露光装置において、前記複数の計測光学系と機能
的に接続されて前記投影露光装置に配置され、前記相対
位置計測データに応じて、前記少なくとも1つの移動可
能な計測光学系の位置を制御し、前記投影光学系に対す
る相対的な位置関係を一定に保つように制御する制御装
置を更に備える。これによれば、移動可能な計測光学系
の、投影光学系に対する相対的な位置関係を一定に保つ
ように制御する制御手段を更に有することから、位置合
わせマークの計測中に何らかの外力、例えば振動等が作
用した場合であっても、制御手段により、位置合わせマ
ークの計測中ずっと移動可能な計測光学系の投影光学系
に対する相対的な位置関係が一定に保たれる。これによ
り、外乱による位置合わせマークの計測精度の低下が防
止される。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の投影露光装置において、前記複数の計測光学系と接続
されて前記投影露光装置に配置され、露光開始に先だっ
て、前記複数の計測光学系から得られた計測データによ
って、所定の複数のショット領域に形成された位置合せ
用マークの位置を順次決定し、各ショット領域の配列座
標を算出する演算処理装置を更に備える。これによれ
ば、算出された配列座標に基づいて各ショット領域を正
確に露光位置へ位置決めすることができる。ここで、所
定の複数ショット領域に形成された位置合わせ用マーク
の位置計測に際して、演算処理装置は、アライメントマ
ークを少なくとも2つずつ同時に計測することができ
る。
【0021】この場合において、前記演算処理手段は、
請求項8に記載の発明のように、前記位置合わせ用マー
クの位置計測に際し、少なくとも1ショットについては
同一ショット領域内の複数マークを同時計測するように
してもよい。請求項9に記載の発明は、請求項3又は7
に記載の投影露光装置において、前記演算処理装置が、
前記計測結果と参照ショット配列データとに基づいて統
計処理により各ショット領域の配列を算出することを特
徴とする。これによれば、演算処理装置が統計処理して
各ショット領域の少なくとも配列座標を算出するので、
全ての位置合わせ用マークを計測する必要はなく、スル
ープットが向上する。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項1又は4
に記載の投影露光装置において、前記移動可能な計測光
学系が、直交2軸方向に移動可能とされていることを特
徴とする。これによれば、感光基板上の位置合わせマー
クがどのような配置になっていても、移動可能な計測光
学系の位置を調整することにより、少なくとも2つの位
置合わせマークを同時に計測することが可能になる。
【0023】請求項10に記載の発明は、マスク上に形
成されたパターンを、複数の位置合わせ用マークが形成
された感光基板上に転写する投影露光装置であって、前
記感光基板に対する共役面上で相対的な位置関係が調整
可能な少なくとも2つの指標マークを有し、前記感光基
板上に形成された前記位置合わせ用マークを計測する画
像処理方式の計測光学系と;前記計測光学系による計測
結果に従って、前記マスク上に形成された前記パターン
を前記感光基板上に投影する投影光学系とを備える。
【0024】これによれば、感光基板上に形成された少
なくとも2つの位置合わせマークの位置に各指標マーク
の相対的な位置関係を調整することにより、指標マーク
と位置合わせマークとを一対一で対応させることがで
き、例えば各指標マーク内に位置合わせマークが位置す
る画像を計測光学系の出力画像として得ることができ
る。従って、各指標マークと対応する位置合わせマーク
との相対位置間関係から少なくとも2つの位置合わせマ
ークの位置を同時に計測することが可能になる。
【0025】請求項11に記載の発明は、基板上に配列
され、マスクに形成されたパターンが転写される複数の
ショット領域それぞれを位置合せする位置合せ方法であ
って、予め選択された少なくとも1つのショット領域に
おける複数の位置合せ用マークの位置を同時に計測する
第1工程と;前記第1工程における計測結果に従って、
前記基板上に配列された前記複数のショット領域それぞ
れの静止座標系上における座標位置を算出する第2工程
と;前記第2工程での算出結果に従って、前記基板の移
動位置を制御し、前記複数のショット領域の各々を所定
の前記パターンの転写位置に位置合わせする第3工程と
を含む。これによれば、予め選択された複数のショット
領域の静止座標系上における座標位置を計測するに際し
て、複数ショット領域のほぼ同じ位置関係にある複数の
位置合わせマークの位置を同時に計測するので、計測時
間の短縮が可能である。
【0026】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の位置合せ方法において、前記第1工程では、前記
複数のショット領域のほぼ同じ位置関係にある複数の位
置合わせマークの位置を同時に計測することを少なくと
も2回行うことを特徴とする。これによれば、予め選択
された複数のショット領域の静止座標系上における座標
位置を計測するに際して、複数ショット領域のほぼ同じ
位置関係にある複数の位置合わせマークの位置を同時に
計測することを少なくとも2回行う。また、位置合わせ
マークは通常露光により形成されるので、本発明で同時
計測される複数ショット領域のほぼ同じ位置関係にある
複数の位置合わせマークは同形状であることから、同形
状の位置合わせ用マークを使った位置計測が複数回繰り
返されるので、検出系の機械的又は電気的なランダムな
誤差が低減される。
【0027】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の位置合せ方法において、前記第2工程では、前記
第1工程で計測された前記複数の位置合せ用マークの位
置を統計演算することによって、前記複数のショット領
域それぞれの座標位置を決定することを特徴とする。統
計処理して各ショット領域の少なくとも配列座標を算出
するので、全ての位置合わせ用マークを計測する必要は
なく、スループットが向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】
《第1の実施形態》以下、本発明の第1の実施形態につ
いて、図1ないし図10に基づいて説明する。図1に
は、第1の実施形態に係る投影露光装置10の概略構成
が示されている。この投影露光装置10は、ステップ・
アンド・リピート方式で感光基板としてのウエハW上の
各ショット領域にマスクとしてのレチクルRのパターン
を縮小投影する縮小投影型露光装置(ステッパ)であ
る。
【0029】この投影露光装置10は、光源を含み露光
光を照射する照明系12、マスクとしてのレチクルRが
載置されるレチクルステージ14、レチクルステージ1
4の駆動装置16、レチクルRに形成されたパターンの
像をウエハW上に投影する投影光学系PL、投影倍率や
ディストーション等の結像特性を補正する結像特性制御
装置20、ウエハWを保持して2次元平面内を移動する
ウエハステージ22、ウエハステージ22の駆動装置2
4、2つのオフ・アクシス方式の計測顕微鏡(アライメ
ント顕微鏡)26,28、座標計測回路30及び装置全
体を統括的に制御する主制御系32等を備えている。
【0030】照明系12は、レチクルRを照射する照射
光ILを発生する。詳細な図示を省略しているが、この
照明系12は、超高圧水銀ランプ(i線、g線)あるい
はエキシマレーザ(KrF、ArF、F2 )等から成る
光源、光の光路の開閉を行うシャッタやオプチカルイン
テグレータ(フライアイレンズ)等を含む照明光学系、
照明系開口絞り、照明光の照明フィールドを決める可変
ブラインド等を含んでいる。こうした照明系は、リソグ
ラフィ技術の分野では周知のものである。前記照明光学
系では、照明光の一様化やスペックルの低減等が行われ
る。この照明系12における水銀ランプやエキシマレー
ザなどの照明光源からの光により、次に述べるレチクル
ステージ14上に載置されたレチクルRが、均一かつ所
定の照明条件にて照明される。
【0031】レチクルステージ14上には、所定のパタ
ーンが形成されたレチクルRが載置され、このレチクル
Rは不図示のレチクルホルダにより保持されている。レ
チクルステージ14は、ベース34上の2次元平面内で
移動及び微小回転が可能なように構成されている。レチ
クルRがレチクルステージ14上に載置された後、主制
御系32によって駆動装置16が制御され、レチクルR
のパターン領域の中心点(レチクルセンタ)が投影光学
系PLの光軸AXと一致するようにレチクルRが位置決
めされる(この工程は、レチクルアライメント工程と称
される)ようになっている。
【0032】投影光学系PLは、例えば両側テレセント
リックな光学配置になるように、共通のZ軸方向の光軸
AXを有する複数枚のレンズエレメントから構成されて
いる。この投影光学系PLは所定の縮小倍率(例えば1
/5)を有している。このため、照明系12から射出さ
れた露光光ILによりレチクルRがほぼ均一な照度で照
明されると、レチクルRのパターンの縮小像が投影光学
系PLを介してウエハW上の各ショット領域に投影され
る。
【0033】本実施形態では、上述のように、この投影
光学系PLに前記結像特性制御装置20が併設されてい
る。この結像特性制御装置20は、例えば投影光学系P
Lを構成するレンズエレメントの内の所定のレンズエレ
メント間の間隔を調整するか、又は所定のレンズエレメ
ントの間のレンズ室内の気体の圧力を調整することによ
り、投影光学系PLの投影倍率、歪曲収差の調整を行
う。この結像特性制御装置20は、主制御系32による
制御の下で上記の調整を行う。
【0034】前記ウエハステージ22上には、表面にフ
ォトレジストが塗布されたウエハWがウエハホルダ36
を介して載置されている。詳細な図示を省略している
が、ウエハステージ22は、投影光学系PLの光軸に直
交するXY面内でウエハWを2次元的に位置決めするX
Yステージ、投影光学系PLの光軸方向(Z方向)にウ
エハWを位置決めするZステージ、及びウエハWをZ軸
回りに微小回転させるθステージ等より構成されてい
る。こうしたウエハステージは、リソグラフィ技術の分
野では周知のものである。
【0035】ウエハステージ22の上面には移動鏡38
が固定され、この移動鏡38に対向するようにレーザー
干渉計40が配置されている。なお、実際には、図2に
示されるように、投影光学系PLの光軸に直交する面内
の直交座標系をX軸及びY軸として、移動鏡としては、
X軸に垂直な反射面を有する平面鏡38X及びY軸に垂
直な反射面を有する平面鏡38Yとが存在するが、図1
ではこれらが代表的に移動鏡38として示されている。
ここで、X軸及びY軸は、投影光学系PLの光軸に直交
する面内における直交座標系を表現する軸として定義さ
れる。これらの2つの移動鏡38X,38Yに対応して
レーザ干渉計は、X軸に沿って移動鏡38Xにレーザー
ビームを照射する2個のX軸用のレーザー干渉計40X
1 ,40X2 と、Y軸に沿って移動鏡38Yにレーザー
ビームを照射するY軸用のレーザー干渉計40Yとが存
在するが、図1ではこれらが代表的にレーザ干渉計40
として示されている。そして、X軸用の1個のレーザー
干渉計40X1 及びY軸用のレーザー干渉計40Yによ
り、ウエハステージ22のX座標及びY座標が計測され
る。このように計測されるX座標及びY座標よりなる静
止座標系(X,Y)を、以下ではステージ座標系と呼
ぶ。
【0036】また、X軸用の2個のレーザー干渉計40
1 ,40X2 の計測値の差から、ウエハステージ22
の回転角が計測される。レーザー干渉計40により計測
されたX座標、Y座標及び回転角の情報が座標計測回路
30及び主制御系32に供給され、主制御系32は、供
給された座標をモニターしつつ駆動装置24を介して、
ウエハステージ22の位置決め動作を制御する。
【0037】更に、ウエハステージ22上面の一端部近
傍には、後述する計測顕微鏡26、28のベースライン
計測に用いられる基準マークを含む各種基準マークが形
成された基準板FPが設けられている。この基準板FP
の厚さは、その表面がウエハW表面とほぼ同一高さ位置
となるように選択されている。
【0038】なお、図示は省略したが、レチクル側にも
ウエハ側と全く同じ干渉計システムが設けられている。
【0039】本実施形態の投影露光装置10では、投影
光学系PLの側面に、図1、図2に示されるように、2
つのオフ・アクシスアライメント方式の計測顕微鏡2
6、28が配置されている。この内、一方の計測顕微鏡
26は、所定の位置(図2、図7の位置)に固定されて
おり、他方の計測顕微鏡28は、XY2次元方向に所定
のストローク範囲で移動可能に構成されている。
【0040】図3には、計測顕微鏡28の移動機構の一
例が示されている。この図3に示されるように、計測顕
微鏡28は、X軸ガイド70に沿って移動可能なX移動
機構72に保持され、その光軸がZ軸方向と平行となっ
ている。また、X軸ガイド70の両端には、X軸方向に
所定間隔を隔てて同一XY平面上に配置された一対のY
ガイド74A、74Bに沿って移動可能な一対のY移動
機構76A、76Bが設けられている。すなわち、これ
らX移動機構72と一対のY移動機構76A、76Bと
によって計測顕微鏡28をXY2次元方向に駆動する移
動機構が構成されている。これらのX移動機構72と一
対のY移動機構76A、76Bの駆動源としては、例え
ばリニアモータが用いられる。なお、これらのX移動機
構72と一対のY移動機構76A、76Bも主制御系3
2によって制御されるようになっている。
【0041】また、X移動機構72の上面には、X軸に
直交する反射面を有する移動鏡78が固定され、一方の
Y移動機構76Aの上面には、Y軸に直交する反射面を
有する移動鏡80が固定されている。他方のY移動機構
76Bの上面にはその反射面がZY平面に対して45度
の角度を成すように反射ミラー82が固定され、このミ
ラー82からY軸に沿って所定間隔離れた位置に当該ミ
ラー82に平行にかつその反射面がミラー82の反射面
に対向する状態で反射ミラー84が配置されている。移
動鏡80のY軸方向の基準点からの移動距離は、これに
対向して設けられたレーザ干渉計86Yによって計測さ
れ、また、移動鏡78の基準点からの移動距離は、反射
ミラー84、82を介して移動鏡78に垂直にレーザ光
を照射するレーザ干渉計86Xによって計測される。こ
れらのレーザ干渉計86X,86Yの計測値も座標計測
回路30に供給されるようになっている。座標計測回路
30では、レーザ干渉計86Yの出力に基づいて移動鏡
80の変位、すなわち計測顕微鏡28の基準点からのY
変位を演算する。また、座標計測回路30では、レーザ
干渉計86Xの出力に基づいて移動鏡78の基準点から
の移動距離を演算し、この移動距離から上記Y変位を減
じて移動鏡78の変位、すなわち計測顕微鏡28の基準
点からのX変位を演算する。ここで、前記の如く、座標
計測回路30では、レーザ干渉計86X、86Yの出力
に基づいては基準点からの計測顕微鏡28のX変位、Y
変位を検出できるのみで、計測顕微鏡28の投影光学系
PL(又は固定側の計測顕微鏡26)に対する相対的な
位置を直接的に検出できるものではない。しかしなが
ら、基準点における計測顕微鏡28の投影光学系PL
(又は固定側の計測顕微鏡26)に対する相対的な位置
は、基準板FPを用いたベースライン計測時に予め測定
することができるので、結果的に、レーザ干渉計86
X、86Yの出力に基づいて計測顕微鏡28の投影光学
系PL(又は固定側の計測顕微鏡26)に対する相対的
な位置を検出できることになる。
【0042】このように、本実施形態では、移動鏡8
0、レーザ干渉計86Y、移動鏡78、反射ミラー8
2、84、レーザ干渉計86X及び座標計測回路30に
よって計測顕微鏡28の投影光学系PL(又は固定側の
計測顕微鏡26)に対する相対的な位置を計測する計測
系が構成されている。なお、計測顕微鏡28の位置はエ
ンコーダ等の他のセンサにより検出しても良いが、測定
精度の面から本実施形態ようにレーザ干渉計を用いるこ
とが望ましい。
【0043】次に、計測顕微鏡26、28の具体的な構
成等について説明する。図4には、固定式の計測顕微鏡
26の構成が示されている。
【0044】この計測顕微鏡26は、光源41、コリメ
ータレンズ42、ビームスプリッタ44、ミラー46、
集光レンズ50、指標板52、第1リレーレンズ54、
ビームスプリッタ56、X軸用第2リレーレンズ58
X、2次元CCDより成るX軸用撮像素子60X、Y軸
用第2リレーレンズ58Y、2次元CCDより成るY軸
用撮像素子60Y等を含んで構成されている。ここで、
この計測顕微鏡26の構成各部についてその作用ととも
に説明する。
【0045】光源41は、ウエハ上のフォトレジストを
感光させない非感光性の光であって、ある帯域幅(例え
ば200nm程度)をもつブロードな波長分布の光を発
する。特に、光源41として、ハロゲンランプが好適に
採用可能である。レジスト層での薄膜干渉によるマーク
検出精度の低下を防止するため、十分にブロードな波長
幅の照明光を用いることが望ましい。特に、計測顕微鏡
26のように画像処理方式の計測顕微鏡を用いる場合に
は、このことは重要である。
【0046】光源41からの照明光がコリメータレンズ
42、ビームスプリッタ44、ミラー46及び対物レン
ズ48を介してウエハW上のアライメントマークMA又
はMB(図6参照:以下、適宜「アライメントマークM
A」と総称する)の近傍に照射される。そして、アライ
メントマークMAからの反射光が、対物レンズ48、ミ
ラー46、ビームスプリッタ44及び集光レンズ50を
介して指標板52上に到達し、指標板52上にアライメ
ントマークMAの像が結像される。
【0047】指標板52を透過した光が、第1リレーレ
ンズ54を経てビームスプリッタ56に向かい、ビーム
スプリッタ56を透過した光が、X軸用第2リレーレン
ズ58XによりX軸用撮像素子60Xの撮像面上に集束
され、ビームスプリッタ56で反射された光が、Y軸用
第2リレーレンズ58YによりY軸用撮像素子60Yの
撮像面上に集束される。撮像素子60X及び60Yの撮
像面上にはそれぞれアライメントマークMAの像及び指
標板52上の指標マークの像が重ねて結像される。撮像
素子60X及び60Yによって得られた撮像信号は共に
座標位置計測回路30に供給される。
【0048】可動式の計測顕微鏡28も、上記計測顕微
鏡26と同様にして構成され、X軸用撮像素子及びY軸
用撮像素子を有している。これらの撮像素子によって得
られた撮像信号も共に座標位置計測回路30に供給され
るようになっている。
【0049】図5には図4の指標板52上のパターンの
一例が示されている。この図5において、中央部に十字
状のアライメントマークMAの像MAPが結像されてい
る。この像MAPの直交する直線パターン像MAXP及
びMAYPにそれぞれ垂直なXP方向及びYP方向が、
それぞれウエハステージ22のステージ座標系のX方向
及びY方向と共役になっている。そして、アライメント
マーク像MAPをXP方向に挟むように2個の指標マー
ク90A及び90Bが形成され、これと同様に、アライ
メントマーク像MAPをYP方向に挟むように2個の指
標マーク92A及び92Bが形成されている。
【0050】この場合、XP方向で指標マーク90A,
90B及び直線パターン像MAXPを囲む検出領域94
X内の像が図4のX軸用撮像素子60Xで撮像され、Y
P方向で指標マーク92A,92B及び直線パターン像
MAYPを囲む検出領域94Y内の像が図4のY軸用撮
像素子60Yで撮像される。撮像素子60X及び60Y
では、画素がXP方向及びYP方向に走査され、光像に
応じた電気的な撮像信号が得られる。撮像素子60X及
び60Yから出力されたこれらの撮像信号を処理するこ
とにより、アライメントマーク像MAPと指標マーク9
0A,90BとのXP方向についての位置ずれ量、及
び、アライメントマーク像MAPと指標マーク92A,
92BとのYP方向についての位置ずれ量を求める。従
って、座標計測回路30は、ウエハW上のアライメント
マークMAの像と指標板52上の指標マークとの位置関
係及びそのときのレーザー干渉計40の計測結果より、
ウエハW上に形成されたアライメントマークMAのステ
ージ座標系における座標(X,Y)を求める。
【0051】次に、上述のようにして構成された本第1
の実施形態に係る投影露光装置10におけるアライメン
ト動作及び露光動作について、図6のようなショット配
列のウエハWの第2層露光時を例に挙げて説明する。
【0052】まず、不図示のウエハローダから図1及び
図2に示されるウエハホルダー36上にウエハWが転送
される。ウエハWの各ショット領域にはそれぞれ、前層
の露光により既に回路パターンが形成されている。更
に、図6に示されるように、ウエハW上の各ショット領
域Sn (n=1,2,3,……,26)にはそれぞれ2
個の十字型のアライメントマークMAn 、MBn (n=
1,2,3,……,26)が形成されている。ここで
は、レチクルRのアライメントが終了しており、不図示
の干渉計によって規定される直交座標に対するレチクル
RのX,Y,回転方向のずれ量はほぼ零となっているも
のとする。
【0053】アライメントマークMAn 、MBn は、各
ショット領域の中心(基準点)に関して点対称となる位
置に形成され、設計上、各ショット領域Sn のX方向長
さはPx、Y方向の長さはPyであるものとする。ま
た、同一ショット内のマーク中心間のX方向の間隔はp
xであり、Y方向の間隔はpyであるものとする。
【0054】次に、主制御系32がウエハWの原点調整
(プリアライメント)を行う。その後、特開平6ー27
5496号公報に詳細に開示されるような、EGA(エ
ンハンスト・グローバルアライメント)計測を行うが、
本実施形態では、それに先立って主制御系32では可動
式の計測顕微鏡28の位置を調整する。
【0055】これを更に詳述すると、図6のウエハWの
場合、サンプルショットとして斜線が施された8つのシ
ョット領域(S1 、S4 、S5 、S8 、S19、S22、S
23、S26)を選択するものとし、アライメントマークM
1 とMA4 を同時に計測し、次にMB1 とMB4 とを
同時に計測し、以後MA5 とMA8 を同時に計測すると
いうようにマークを2つずつ順次計測していくものとす
る。この場合、これら同時に計測される各組のアライメ
ントマークはほぼ同一のX軸上に位置しているので、両
顕微鏡26、28が図7の平面図に示されるような位置
関係にあるとき、主制御系32では図3のY移動機構7
6A、76Bをその位置で固定し、この状態から計測顕
微鏡28を+X方向に駆動し、図8の平面図に示される
距離d=3Pxとなるように、X移動機構72を介して
計測顕微鏡28の位置を調整する。ここで、図7に示さ
れる基準位置に計測顕微鏡28があるときに、基準板F
Pを用いて計測顕微鏡28の検出中心と投影光学系PL
の光軸との距離であるベースライン長さBa20 の計測
を、予め固定側の計測顕微鏡26のベースライン長さB
a10 の計測とともに行っておけば、図7の両顕微鏡2
6、28の間隔Dは既知であるので、改めてベースライ
ン長さBa2を計測することなく、移動後のベースライ
ン長さBa2を計測顕微鏡28の位置を管理する干渉計
86X、86Yの計測値に基づいて求めることができ
る。
【0056】上記の計測顕微鏡28の位置調整が終了す
ると、主制御系32では、ベースライン長さBa2が変
動しないように、計測顕微鏡28の位置をサーボ制御し
ながら、ウエハステージ22をXY2次元駆動して、8
つのEGAショット領域(サンプルショット領域)内の
アライメントマークMAm 、MBm (m=1,4,5,
8,19,22,23,26)のステージ座標系(X、
Y)上での座標値(FMNXn 、FMNYn )を実測する。
ここで、本実施形態では、前述したように、計測顕微鏡
26、28を用いて3Px離れた2つのアライメントマ
ークMA(又はMB)を同時に計測することができるの
で、アライメントマークを順次一つずつ計測しなければ
ならなかった従来の場合に比べて、計測時間をおよそ1
/2に短縮することが可能になる。
【0057】そして、上記のサンプルショットのアライ
メントマーク位置の実測が終了すると、主制御系32で
は、この計測結果と、既知の上記選択された8個のショ
ット領域の基準点(ショットセンタ)のウエハW上の座
標系(α,β)上での設計上の配列座標値(CXn
Yn)と、測定されたアライメントマークの各ショット
領域Sn上の座標系(x,y)での設計上の座標値(相
対座標値)(SNXn ,NYn)とを用いて、次式の座標変
換式に基づいてウエハWの各ショット領域Sn のステー
ジ座標系(X,Y)上での計算上の座標、及びショット
領域の各誤差(ショット領域そのものの倍率誤差、回転
誤差等)を求める。
【0058】FNn=ACn +BSNn+O ……(1) 但し、式(1)の各変換行列は次のように定義される。
【0059】
【数1】
【0060】ここで、Γx=Rx−1は、α方向のウエ
ハスケーリングRxを最小自乗法の適用を容易にするた
め置き換えたパラメータであり、Γy=Ry−1は、β
方向のウエハスケーリングRyを最小自乗法の適用を容
易にするため置き換えたパラメータであり、Θはステー
ジ座標系(X,Y)に対するウエハの座標系(α,β)
の残留回転誤差を示すパラメータであり、Wはステージ
座標系(X,Y)の直交度誤差を示すパラメータであ
り、γxはショット領域の座標系(x,y)上でのx方
向のショット領域の線形伸縮を示すパラメータであり、
γyはショット領域の座標系(x,y)上でのy方向の
ショット領域の線形伸縮を示すパラメータであり、θは
ウエハの各ショット領域上の回路パターンの回転すなわ
ちショット領域の座標系(x,y)に対する回転誤差を
示すパラメータであり、wはウエハの各ショット領域上
の回路パターンの回転誤差を示すパラメータであり、O
x 、Oy はウエハ上の座標系のステージ座標系に対する
オフセット量を示すパラメータである。
【0061】式(1)では、2行×1列の行列FNnが、
行列ACn と、行列BSNnと、行列Oとの和で表されて
いる。式(1)の座標変換式における変換行列A,B,
Oに含まれる10個の誤差パラメータ(Θ,W,Γx
(=Rx−1),Γy,Ox ,Oy ,θ,w,γx(=
rx−1),γy)は例えば最小自乗法により求めるこ
とができる。この誤差パラメータの求め方については、
特開平6ー275496号に詳細に開示されているの
で、ここではこれ以上の説明を省略する。
【0062】その後、主制御系32では式(1)の変換
行列B中の各ショット領域上の回路パターンの残存回転
誤差θを補正するように、レチクルステージ14を介し
てレチクルRに適当な回転を施して、ステージ座標系
(X,Y)に対するショット領域Sn 上の回路パターン
の回転を小さく抑える。
【0063】次に、ウエハW上の座標系の直交度誤差w
は、厳密な意味では補正できないが適度にレチクルRを
回転させることで、その誤差を小さく抑えることができ
る。そこで、主制御系32では回転誤差Θ、回転誤差θ
及び直交度誤差wのそれぞれの絶対値の和が最小になる
ように、レチクルR又はウエハWの回転量を最適化する
ことも可能である。
【0064】次に、主制御系32では、式(1)の変換
行列B中の各ショット領域Sn上の回路パターンの直交
する2方向への線形伸縮(スケーリング誤差)を補正す
るように、図1の結像特性制御装置20を介して投影光
学系PLの投影倍率を調整する。すなわち、この補正処
理で、変換行列Bの要素を構成するショットスケーリン
グrx及びryに合わせて、投影光学系PLの投影倍率
を調整する。
【0065】次に、主制御系32では、上で求めた誤差
パラメータより成る要素を含む変換行列A及びOを用い
て、次式にウエハW上の各ショット領域Snの基準点の
設計上の配列座標値(CXn ,CYn)を代入することに
より、その基準点のステージ座標系(X,Y)上での計
算上の配列座標値(GXn ,GYn)を求める。
【0066】
【数2】
【0067】そして、主制御系32では、計算により得
られた配列座標(GXn,GYn)及び予め求めてあるベー
スライン長さBa1、Ba2に基づいて、ウエハW上の
各ショット領域Snの基準点を投影光学系PLの露光フ
ィールド内の所定の位置に位置合わせして、当該ショッ
ト領域に対してレチクルRのパターン像を投影露光す
る。こうした位置合わせ及び投影露光が、各ショット領
域について順次実行される。そして、ウエハW上の全て
のショット領域への露光が終了した後に、ウエハWの現
像が行われる。
【0068】この場合、式(1)に示すように、変換行
列A及びOのみならず、ショット領域のローテーショ
ン、ショット領域の直交度誤差及びショットスケーリン
グのパラメータよりなる変換行列Bをも考慮しているの
で、各ショット領域に転写される回路パターン自体の伸
縮や回転などの影響を小さく抑え、ウエハW上の各ショ
ット領域の回路パターンとレチクルRのパターンの投影
像とをより高精度に重ね合わせることができる。
【0069】これまでの説明から明らかなように、本第
1の実施形態の装置10では、移動可能な計測顕微鏡2
8の、投影光学系PLに対する相対的な位置関係を一定
に保つように制御する制御手段、及び露光開始に先だっ
て、ウエハWを移動しつつ計測光学系26、28を用い
て所定の複数ショット領域に形成されたアライメントマ
ークの位置を順次計測し、この計測結果と設計上のショ
ット配列データとに基づいて統計処理により各ショット
領域の少なくとも配列座標を算出する演算処理手段が、
主制御系32の機能によって提供される。
【0070】次に、実際に使用できるアライメントマー
クの例につき図9を参照して説明する。まず、2次元座
標を示すアライメントマーク(2次元マーク)として
は、上記実施形態で使用している十字状のアライメント
マークMA(これを図9(A)にも示す)の他に、L字
状、T字状、又はハの字状のマークがある。更に、図9
(B)に示されるような2次元の格子マークや、図9
(C)に示されるような、X方向へのライン・アンド・
スペースパターンMDX及びY方向へのライン・アンド
・スペースパターンMDYを並列に並べたアライメント
マークMDも2次元マークとなる。
【0071】かかる2次元マークを1つ選択すること
は、式(1)内の10個(又はそれ以下の個数でも可)
のパラメータを最小自乗法で求める際に採用できる、X
座標分とY座標分との2つのデータが得られる。このこ
とは、上記実施形態で採用された1つの十字状のアライ
メントマーク(例えばMA1 )の使用と、2つの1次元
座標を示すアライメントマーク(1次元マーク)の使用
とが等価であることを意味している。但し、2次元マー
クを選択する場合でも、X座標又はY座標の何れか1つ
の座標データのみを利用するようにしても良い。
【0072】また、1次元マークの内のX方向の座標を
示すマークとしては、図9(C)中のMDXと同様のX
方向へ所定ピッチで配列されたライン・アンド・スペー
スパターンがあり、Y方向の座標を示すマークとして
は、図9(C)中のMDYと同様のY方向へ所定ピッチ
で配列されたライン・アンド・スペースパターンがあ
る。
【0073】以上説明したように、本第1の実施形態に
係る投影露光装置10によると、ウエハW(被処理基
板)上の複数のショット領域の基準位置全てに対して、
平均的な位置合わせの誤差が小さくなると同時に、それ
らショット領域上の回路パターン全てに対してレチクル
のパターン像との平均的な重ね合わせの誤差が小さくな
る。これにより、各ショット領域に転写される回路パタ
ーン自体の伸縮や回転などの影響を小さく抑え、ウエハ
上の各ショット領域のチップパターンとマスクのパター
ンの投影像とをより高精度に重ね合わせることができ
る。従って、1枚のウエハから取れる良品チップの数が
多くなり、半導体素子等のチップの生産性を向上するこ
とができる。
【0074】また、ウエハ上の複数のショット領域に配
置された同じ形状のアライメントマーク(位置合わせ用
のマーク)の位置が複数回繰り返されて計測されるの
で、検出系の機械的又は電気的なランダムな誤差が低減
される利点もある。これに加え、EGA計測において、
異なるショット領域(サンプルショット)のアライメン
トマークを2つづつ同時に計測していることから、アラ
イメントマークの計測時間を著しく短縮することができ
(最大約半分にすることができ)、その分スループット
の向上を達成できる。
【0075】なお、上記の説明では、ほぼX軸方向に沿
ってほぼ一定間隔を隔てて配置された2つのアライメン
トマーク(例えば、MA1 とMA4 )とを計測顕微鏡2
6、28により同時に計測する場合について説明した
が、これに限らず、例えばMA1 とMA5 、MB1 とM
5 等の2つのショット領域のほぼ同じ位置関係にある
2つのアライメントマークを計測顕微鏡26、28によ
って同時に計測するようにすることも可能である。この
場合であっても、上記と同様EGA計測におけるアライ
メントマークの計測時間を最大従来の約半分に短縮する
ことができるので、その分スループットの向上を達成で
きる。
【0076】また、上記第1の実施形態では、異なるシ
ョット領域内のアライメントマークを2つ同時に計測す
る場合を例示したが、2つの計測顕微鏡の先端間の間隔
を小さくすれば、同時に同一ショット領域内の別のアラ
イメントマーク(例えば、MA1 、MB1 )を計測する
ことも可能である。なお、サンプルショットの選択方法
としては、計測中に計測顕微鏡28の位置が変動するこ
とは好ましくないので、同時計測の効率的運用のため
に、図6に示したように、常に同じ距離だけ離れた2つ
のアライメントマークを含むショット領域がペアとして
選択されるようなサンプルショットの選択の仕方が望ま
しい。
【0077】また、上記説明では、各ショット内に2つ
の2次元アライメントマークが配置される場合を例示し
たが、ショット内回路パターンの残存回転誤差等まで補
正する必要がない場合には、各ショット内に各1つ2次
元アライメントマークを配置してもよい。また、こうし
た場合には、X方向計測に使用するための一つの1次元
マークと、Y方向計測に使用するための他の一つの1次
元マークとをそれぞれ配置してもよい。さらに、上記実
施形態では、可動側の計測顕微鏡28のみがXY2次元
方向に可動とされている場合について説明したが、計測
顕微鏡26、28が両者ともに可動とされていても良
く、また、計測顕微鏡28がX軸方向及びY軸方向のい
ずれか一方向にのみ、あるいはその他の一方向にのみ可
動とされていても良い。
【0078】なお、アライメント計測では、一般に計測
位置の許容値(所謂キャップチャーレンジ)があるの
で、両顕微鏡26、28の間隔dを厳密にピッチの整数
倍にする必要はない。しかしながら、顕微鏡28の位置
の変動はベースライン長さの変動を招くので、顕微鏡2
8の位置を上記のように調整後、ベースライン長さを正
確に計測した上で一定に保つ、または、アライメント動
作中顕微鏡28の位置をモニタし続け、位置の誤差を計
測結果から差し引いて補正することが望ましい。
【0079】また、計測顕微鏡の数も2本に限定される
ことはなく、例えば、図10に示されるように、3本設
けても良い。この図10の場合は、中央の計測顕微鏡2
6が固定で、両側の計測顕微鏡28A、28BがX軸方
向に可動とされている場合である。この場合には、間隔
d1、d2が調整可能なので、例えばX軸方向に沿って
並んだ複数のショット領域の内の3つをサンプルショッ
トとして選択して、3つのアライメントマークを同時に
計測することができるので、より一層計測時間の短縮化
が可能である。但し、この場合には、基準板FPを用い
たベースライン計測の際に、3つの計測顕微鏡28A、
26、28Bのそれぞれについてベースライン長さBa
1、Ba2、Ba3を計測する必要がある。
【0080】また、計測顕微鏡を3本設ける場合に、顕
微鏡を必ずしも一列に配置する必要はなく、例えば各顕
微鏡が3角形の頂点位置にくるように配置することもで
きる。このようにする場合には、サンプルショットの選
択の仕方、同時計測の対象となるアライメントマークの
選択の仕方に自由度がでることは言うまでもない。
【0081】《第2の実施形態》次に、本発明の第2の
実施形態を図11ないし図15に基づいて説明する。こ
こで、前述した第1の実施形態と同一の構成部分につい
ては、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略化
し若しくは省略するものとする。
【0082】図11には、この第2の実施形態に係る投
影露光装置100の投影光学系PL及びウエハステージ
22近傍の概略斜視図が示されている。この投影露光装
置100は、この図11に示されるように、計測顕微鏡
128が1つだけ設けられている点が、前述した第1の
実施形態の投影露光装置10と大きく異なる点である。
この計測顕微鏡128は、それ全体としては固定であっ
て、主として極く近接して配置された2つのアライメン
トマーク、例えば図13に示されるようなウエハW上の
同一ショット領域内のアライメントマークMA、MBを
同時に検出する。
【0083】図12には、この計測顕微鏡128の構成
が示されている。この計測顕微鏡128は、前述した図
4の計測顕微鏡26の構成において、ビームスプッリッ
タ44と、集光レンズ50との間の光路上にビームスプ
リッタ102が配設され、このビームスプリッタ102
によりウエハW表面からの反射光が2分割される点、及
びこのビームスプリッタ102で反射された反射光の光
路上に、集光レンズ104、指標板106、第1リレー
レンズ108、ビームスプリッタ110、X軸用第2リ
レーレンズ112X、2次元CCDよりなるX軸用撮像
素子114X、Y軸用第2リレーレンズ112Y、2次
元CCDよりなるY軸用撮像素子114Y等が付加され
ている。
【0084】ここで、この計測顕微鏡128の構成各部
についてその作用とともに説明する。
【0085】光源41からの照明光がコリメータレンズ
42、ビームスプリッタ44、ミラー46及び対物レン
ズ48を介してウエハW上のアライメントマークMA及
びMBを含む領域(以下、「マーク領域M」という)に
照射される。そして、マーク領域Mからの反射光が、対
物レンズ48、ミラー46、ビームスプリッタ44を介
してビームスプリッタ102に到達する。このビームス
プリッタ102で反射されたマーク領域Mからの反射光
は、集光レンズ104を介して指標板106上に照射さ
れ、指標板106上にマーク領域Mの像が結像される。
【0086】また、指標板106を透過した光が、第1
リレーレンズ108を経てビームスプリッタ110に到
達する。そして、ビームスプリッタ110を透過した光
が、X軸用第2リレーレンズ112XによりX軸用撮像
素子112Xの撮像面上に集束され、ビームスプリッタ
110で反射された光が、Y軸用第2リレーレンズ11
2YによりY軸用撮像素子114Yの撮像面上に集束さ
れる。撮像素子114X及び114Yの撮像面上にはそ
れぞれマーク領域Mの像及び指標板106上の指標マー
クの像が重ねて結像される。撮像素子114X及び11
4Yによって得られた撮像信号は共に座標位置計測回路
30に供給される。
【0087】一方、指標板102を透過したマーク領域
Mからの反射光は集光レンズ50を介して指標板52上
に照射され、その後前述したようにして撮像素子60X
及び60Yの撮像面上にはそれぞれマーク領域Mの像及
び指標板52上の指標マークの像が重ねて結像される。
撮像素子60X及び60Yによって得られた撮像信号は
共に座標位置計測回路30に供給される。
【0088】ここで、本実施形態では、対物レンズ48
として第1の実施形態のものよりイメージフィールドの
広いものが好適に用いられる。また、指標板106とし
ては、透明板上に図5に示されるような指標マーク(9
0A、90B、92A、92B)が形成された指標板5
2と同一構成のものが用いられており、これらの指標板
52、106は、ウエハW面と共役な面に配置されてい
る。指標板52上の各指標マークの方向XP、YPがウ
エハステージ22のステージ座標系のX方向及びY方向
と共役になっている。同様に、指標板106上の指標マ
ークの方向(便宜上、XQ、YQとする)もウエハステ
ージ22のステージ座標系のX方向及びY方向と共役に
なっている。なお、以下の説明では、指標板52上の指
標マークをPM1、指標板106上の指標マークをPM
2と呼ぶ。
【0089】また、集光レンズ50と104の倍率、第
1リレーレンズ54と108の倍率、X軸用第2リレー
レンズ58Xと112Xの倍率、Y軸用第2リレーレン
ズ58Yと112Yの倍率は、それぞれ同一に設定され
る。また、新たに設けた方の指標板106は、水平面
(XY平面に共役な面)内で2次元方向に移動可能に構
成されており(図12矢印B参照)、この指標板106
は不図示のピエゾ素子等により駆動可能となっている。
【0090】従って、上記各レンズの倍率を、上記条件
の下、適宜調整して、図13のショット領域S1 内のア
ライメントマークMA1 、MB1 を含むマーク領域(以
下、「マーク領域M」という)を計測した結果、例え
ば、撮像素子60X及び60Y(以下、「撮像素子6
0」という」)からの撮像信号により図14(A)に示
されるような画像が出力され、撮像素子114X及び1
14Y(以下、「撮像素子114」という)からの撮像
信号により図14(B)に示されるような画像が出力さ
れた時、撮像素子60と撮像素子114の撮像信号から
は図14(C)のような合成画像が出力される。
【0091】従って、図14(C)の状態から、指標板
106を適当に水平面内で2次元移動することにより、
図15に点線矢印で示されるように、指標マークPM2
が移動して、この指標マークPM2がアライメントマー
クMB1 を囲む画像が得られる位置に達する。この位置
に指標板106があるとき、撮像素子60の撮像信号中
の指標マークPM1とアライメントマークMA1 との位
置関係と、撮像素子114の撮像信号中の指標マークP
M2とアライメントマークMB1 との位置関係とに基づ
いて、アライメントマークMA1 とMB1 とを同時に位
置計測することが可能となる。
【0092】そこで、本第2の実施形態では、上記第1
実施形態でウエハWのプリアライメント後、計測顕微鏡
28の位置調整を行っていた代わりに、アライメントマ
ーク位置の設計データに基づいて、指標マーク同士の位
置関係がほぼ図15に示されるような位置関係になるよ
うに、EGAサンプルショットのアライメントマーク計
測に先立って、指標板106の位置を調整する。
【0093】その後のサンプルショットのアライメント
マーク計測動作を含むアライメント動作及び露光動作等
は、上記第1の実施形態と同様である。但し、本実施形
態の場合は、同一ショット領域Sm 内のアライメントマ
ークMAm 、MBm (m=1,4,5,8,19,2
2,23,26)を順次同時計測して図13に示される
サンプルショットSm 内のアライメントマークの計測を
行う点が上記第1の実施形態中の説明と相違する。ま
た、本実施形態においても指標マーク同士の位置関係
(又は投影光学系PLに対する各指標マークの相対位置
関係)が実際のウエハW上のショット領域を露光位置へ
位置合わせする際に、重要な意味を持つので、基準板F
Pを用いたベースライン計測により、上記位置関係を把
握しておく必要がある。
【0094】以上説明したように、本第2の実施形態に
よると、前述した第1の実施形態と同等のスループット
の向上と、高精度な重ね合わせを実現できる。なお、指
標板は必ずしも2つに限らず、3つ以上設けても良く、
このようにした場合は、各指標板の各指標マークを用い
て同一ショット領域内の3つ以上のアライメントマーク
を同時に検出することも可能である。
【0095】また、第2実施形態では、ウエハW上の2
つのアライメントマークをMA、MBを含む領域に照射
光を照射するものとしたが、例えば光源41とウエハW
との間で、ウエハWと共役な面内に、2つのアライメン
トマークMA、MBにそれぞれ対応する2つの開口を有
する視野絞りを配置し、アライメントマークMAを含む
第1領域とアライメントマークMBを含む第2領域とに
別々に照明光を照射するようにしてもよい。さらに、2
つのアライメントマークの配置(位置や間隔など)が変
更されるときは、それに対応して視野絞りの開口位置を
変化させればよい。この開口位置は、例えば開口位置が
互いに異なる複数の視野絞りを用意しておき、アライメ
ントマーク配置に対応した視野絞りを選択してその照明
光路に配置することにより変更することができる。な
お、開口の位置及び形状が異なる少なくとも2つの視野
絞りを組み合わせて照明光路に配置し、それにより第1
及び第2領域に別々に照明光を照射するようにしてもよ
い。また、例えば液晶表示素子で視野絞りを構成すれ
ば、ウエハ上のアライメントマークの数や配置などに対
応して、簡単に開口の数、位置、形状、及び大きさなど
を調整することができる。
【0096】なお、前述の第1実施形態では少なくとも
1つの計測光学系を移動させるものとしたが、その計測
光学系を移動させる代わりに、同一の計測光学系を通じ
てウエハ上に照射される複数の照明光の少なくとも1つ
の位置を変更するように構成してもよい。例えば、第2
実施形態による計測顕微鏡128と、複数の開口を有す
る視野絞りとによってウエハW上の複数のアライメント
マークに別々に照明光を照射するようにし、アライメン
トマークの位置や配置などが変更されるときは、その視
野絞りの少なくとも1つの開口の位置を変化させて、ウ
エハ上での照明光の位置を変更するようにしてもよい。
【0097】また、上記第1、第2の実施形態では、い
わゆるステップ・アンド・リピートタイプの露光装置
(ステッパ)に本発明が適用された場合について説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えば特開平4−196
513号、特開平4−277612号、特開平2−22
9423号等に開示された、いわゆるステップ・アンド
・スキャンタイプ(レチクルとウエハとを同期して移動
しながら露光するタイプ)の露光装置(スキャニング・
ステッパ)にも好適に適用できるものである。
【0098】さらに本発明は、半導体素子、液晶表示素
子、撮像素子(CCD)、又は薄膜磁気ヘッドなどのマ
イクロデバイスを製造するフォトリソグラフィ工程で使
用される投影露光装置(ミラープロジェクション・アラ
イナ、ステッパ、スキャニング・ステッパなど)に好適
なものであるが、それ以外にもそのフォトリソグラフィ
工程で使用される各種製造装置、例えば半導体ウエハ上
に形成された回路パターンのヒューズにレーザビームを
照射してそのヒューズを切断するレーザリペア装置など
にも適用することができる。
【0099】また、例えば5〜15nm(軟X線領域)
に発振スペクトルを有するEUV(Extreme Ultra Viol
et)光を露光用照明光とし、反射マスク上での照明領域
を円弧スリット状に規定するとともに、複数の反射光学
素子(ミラー)のみからなる縮小投影光学系を有し、縮
小投影光学系の倍率に応じた速度比で反射マスクとウエ
ハとを同期移動して反射マスクのパターンをウエハ上に
転写するEUV露光装置などにも本発明を適用すること
ができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同時に複数の位置合わせマークを計測できるので、アラ
イメントのための計測時間を最大計測光学系(又は指標
マーク)の個数分の1に短縮することが可能であり、シ
ステム全体としてのスループットを向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る投影露光装置の構成を概
略的に示す図である。
【図2】図1の装置のウエハステージ及び投影光学系の
近傍部分を示す概略斜視図である。
【図3】可動側の計測光学系の移動機構の構成例を示す
斜視図である。
【図4】計測光学系の構成を示す図である。
【図5】図4の指標板上のアライメントマーク像及び指
標マークの配置を示す拡大図である。
【図6】第1の実施形態に係る装置の動作を説明するた
めの図であって、既に回路パターンが転写されたウエハ
の一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態に係る装置の動作を説明するた
めの図であって、投影光学系及び計測光学系の基準点で
の配置を示す平面図である。
【図8】第1の実施形態に係る装置の動作を説明するた
めの図であって、投影光学系及び計測光学系の配置を示
す平面図である。
【図9】2次元座標を示すアライメントマークの例を示
す図である((A)〜(C))。
【図10】計測顕微鏡が3個設けられた場合の投影光学
系及び計測光学系の基準点での配置を示す平面図であ
る。
【図11】第2の実施形態に係る投影露光装置のウエハ
ステージ及び投影光学系の近傍部分を示す概略斜視図で
ある。
【図12】図11の計測顕微鏡の構成を示す図である。
【図13】第2の実施形態に係る装置の動作を説明する
ための図であって、既に回路パターンが転写されたウエ
ハの一例を示す図である。
【図14】(A)は撮像素子60からの撮像信号により
得られる画像を示す図、(B)は撮像素子114からの
撮像信号により得られる画像を示す図、(C)は撮像素
子60と撮像素子114の撮像信号から得られる合成画
像を示す図である。
【図15】指標板の位置調整を説明するための図であっ
て、指標マークが移動した後の合成画像の一例を示す図
である。
【図16】従来の投影露光装置における投影光学系とオ
フ・アクシス方式の計測顕微鏡の配置を示す平面図であ
る。
【図17】ウエハ上のショット領域の配列を示す模式図
である。
【図18】各ショット領域内にXーYの2組の参照マー
クが配置されたウエハ上のショット領域の配列を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 投影露光装置 26 固定の計測顕微鏡(計測光学系) 28 可動の計測顕微鏡(計測光学系) 30 座標計測回路(相対位置計測系の一部) 32 制御系(制御装置、演算処理装置) 52 指標板 78、80 移動鏡(相対位置計測系の一部) 82、84 反射ミラー(相対位置計測系の一部) 86X、86Y レーザ干渉計(相対位置計測系の一
部) 100 投影露光装置 106 指標板 128 計測顕微鏡(計測光学系) R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(感光基板) MA、MB アライメントマーク(位置合わせ用マー
ク) PM1、PM2 指標マーク

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上に形成されたパターンを、複数
    の位置合わせ用マークが形成された感光基板上に転写す
    る投影露光装置であって、 投影光学系と;前記投影光学系を介さないで前記複数の
    位置合わせ用マークを計測する複数の計測光学系とを備
    え、この内の少なくとも1つが前記投影光学系の光軸に
    直交する平面内で少なくとも一軸方向に移動可能である
    ことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の計測光学系に関連して前記投
    影露光装置に配置され、前記少なくとも1つの移動可能
    な計測光学系の、前記投影光学系に対する相対的な位
    置、あるいは固定の計測光学系に対する相対的な位置を
    計測する相対位置計測系を更に備える請求項1に記載の
    投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の計測光学系と接続されて前記
    投影露光装置に配置され、露光開始に先だって、前記複
    数の計測光学系から得られた計測データに従って、所定
    の複数のショット領域に形成された位置合せ用マークの
    位置を順次決定し、各ショット領域の配列座標を算出す
    る演算処理装置を更に備える請求項2に記載の投影露光
    装置。
  4. 【請求項4】 複数の位置合わせ用マークが形成された
    感光基板上の複数のショット領域を転写位置に順次位置
    決めする移動型の投影露光装置であって、 マスクに形成されたパターンを前記ショット領域に投影
    する投影光学系と;複数の計測光学系であって、その数
    に応じた個数の位置合わせ用マークを計測する複数の計
    測光学系とを備え、この内の少なくとも1つが前記投影
    光学系の光軸に直交する平面内で少なくとも一軸方向に
    移動可能であることを特徴とする投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の計測光学系に関連して前記投
    影露光装置に配置され、前記少なくとも1つの移動可能
    な計測光学系の、前記投影光学系に対する相対的な位
    置、あるいは固定の計測光学系に対する相対的な位置を
    計測し、前記相対な位置を示す相対位置計測データを生
    成する相対位置計測系を更に備える請求項4に記載の投
    影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の計測光学系と機能的に接続さ
    れて前記投影露光装置に配置され、前記相対位置計測デ
    ータに応じて、前記少なくとも1つの移動可能な計測光
    学系の位置を制御し、前記投影光学系に対する相対的な
    位置関係を一定に保つように制御する制御装置を更に備
    える請求項5に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の計測光学系と接続されて前記
    投影露光装置に配置され、露光開始に先だって、前記複
    数の計測光学系から得られた計測データによって、所定
    の複数のショット領域に形成された位置合せ用マークの
    位置を順次決定し、各ショット領域の配列座標を算出す
    る演算処理装置を更に備える請求項5に記載の投影露光
    装置。
  8. 【請求項8】 前記演算処理装置は、前記位置合わせ用
    マークの位置計測に際し、少なくとも1ショットについ
    ては同一ショット領域内の複数マークを同時計測するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記演算処理装置は、前記計測結果と参
    照ショット配列データとに基づいて統計処理により各シ
    ョット領域の配列を算出することを特徴とする請求項3
    又は7に記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記移動可能な計測光学系が、直交2
    軸方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項
    1又は4に記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】 マスク上に形成されたパターンを、複
    数の位置合わせ用マークが形成された感光基板上に転写
    する投影露光装置であって、 前記感光基板に対する共役面上で相対的な位置関係が調
    整可能な少なくとも2つの指標マークを有し、前記感光
    基板上に形成された前記位置合わせ用マークを計測する
    画像処理方式の計測光学系と;前記計測光学系による計
    測結果に従って、前記マスク上に形成された前記パター
    ンを前記感光基板上に投影する投影光学系とを備える投
    影露光装置。
  12. 【請求項12】 基板上に配列され、マスクに形成され
    たパターンが転写される複数のショット領域それぞれを
    位置合せする位置合せ方法であって、 予め選択された少なくとも1つのショット領域における
    複数の位置合せ用マークの位置を同時に計測する第1工
    程と;前記第1工程における計測結果に従って、前記基
    板上に配列された前記複数のショット領域それぞれの静
    止座標系上における座標位置を算出する第2工程と;前
    記第2工程での算出結果に従って、前記基板の移動位置
    を制御し、前記複数のショット領域の各々を所定の前記
    パターンの転写位置に位置合わせする第3工程とを含む
    位置合せ方法。
  13. 【請求項13】 前記第1工程では、前記複数のショッ
    ト領域のほぼ同じ位置関係にある複数の位置合わせマー
    クの位置を同時に計測することを少なくとも2回行うこ
    とを特徴とする請求項12に記載の位置合せ方法。
  14. 【請求項14】 前記第2工程では、前記第1工程で計
    測された前記複数の位置合せ用マークの位置を統計演算
    することによって、前記複数のショット領域それぞれの
    座標位置を決定することを特徴とする請求項13に記載
    の位置合せ方法。
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