JPH10221559A - 光コネクタの結合構造 - Google Patents
光コネクタの結合構造Info
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- JPH10221559A JPH10221559A JP9027992A JP2799297A JPH10221559A JP H10221559 A JPH10221559 A JP H10221559A JP 9027992 A JP9027992 A JP 9027992A JP 2799297 A JP2799297 A JP 2799297A JP H10221559 A JPH10221559 A JP H10221559A
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- JP
- Japan
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- optical
- hook portion
- housings
- lock spring
- hook
- Prior art date
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバまたは光導波路を適確に光接続す
べくそれぞれを収容した一対のハウジング同士を確実に
結合状態に保持し得る簡単で経済的な光コネクタの結合
構造を提供する。 【解決手段】 ジャック20のプラグ30を嵌合させ、
ジャック20の軸受部21に軸部41が回転自在に取り
付けられたロックバネ40のフック部43をプラグ30
上に設けられた取掛部31に掛けることにより、ロック
バネ40に屈曲して弾性的に形成された屈曲部42によ
りフック部43は取掛部31を介してジャック20とプ
ラグ30を互いに結合する方向に押圧し、結合状態に適
確に保持する。
べくそれぞれを収容した一対のハウジング同士を確実に
結合状態に保持し得る簡単で経済的な光コネクタの結合
構造を提供する。 【解決手段】 ジャック20のプラグ30を嵌合させ、
ジャック20の軸受部21に軸部41が回転自在に取り
付けられたロックバネ40のフック部43をプラグ30
上に設けられた取掛部31に掛けることにより、ロック
バネ40に屈曲して弾性的に形成された屈曲部42によ
りフック部43は取掛部31を介してジャック20とプ
ラグ30を互いに結合する方向に押圧し、結合状態に適
確に保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ同士ま
たは光ファイバと基板型光導波路とを光接続すべく光フ
ァイバまたは光導波路を収容した一対のハウジング同士
を結合状態に保持する光コネクタの結合構造に関する。
たは光ファイバと基板型光導波路とを光接続すべく光フ
ァイバまたは光導波路を収容した一対のハウジング同士
を結合状態に保持する光コネクタの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信の発達に伴い、光コネクタ
をはじめとする各種の光部品、あるいはそれらの光部品
を用いた光送受信器、光分配器、光交換器などの各種の
光装置の需要が大幅に高まっている。また最近では、平
板基板型光導波路を基本として構成される光回路を用い
た光分波・光合波器、光分配器、光送受信器などの各種
の光モジュールが実用化され始めている。以後、平板基
板型光導波路を単に光導波路と呼ぶことにする。
をはじめとする各種の光部品、あるいはそれらの光部品
を用いた光送受信器、光分配器、光交換器などの各種の
光装置の需要が大幅に高まっている。また最近では、平
板基板型光導波路を基本として構成される光回路を用い
た光分波・光合波器、光分配器、光送受信器などの各種
の光モジュールが実用化され始めている。以後、平板基
板型光導波路を単に光導波路と呼ぶことにする。
【0003】これらの光モジュールは、外部に対して光
信号の入出力を行うために、通常は光ファイバを接続し
て用いられる。現状では、光導波路と光ファイバとの接
続、言い換えると光モジュール本体と光ファイバとの接
続は、永久接続である。すなわち、光ファイバコネクタ
のように接続、非接続を繰り返すことができない。従っ
て、光モジュール単体での動作テストを行う段階で光フ
ァイバは光モジュールに永久接続される。これにより、
光モジュールを実装して光装置を構成するときに、光モ
ジュールに既に光ファイバが接続されているために、光
ファイバの処置に手間がかかり、光モジュールの取り扱
いが非常に不便であり、またこの実装の自動化が困難に
なっている。そこで、光モジュール内の光導波路と光フ
ァイバとの接続をコネクタ化し、無調心で着脱可能にす
ることが望まれている。このような光導波路/光ファイ
バ・コネクタが実現されれば、光ファイバ・ピグテイル
なしで光モジュールを取り扱うことができ、必要な際に
光ファイバを光モジュールに接続することができる。こ
のことは光装置の低コスト化、量産化に大きく貢献す
る。
信号の入出力を行うために、通常は光ファイバを接続し
て用いられる。現状では、光導波路と光ファイバとの接
続、言い換えると光モジュール本体と光ファイバとの接
続は、永久接続である。すなわち、光ファイバコネクタ
のように接続、非接続を繰り返すことができない。従っ
て、光モジュール単体での動作テストを行う段階で光フ
ァイバは光モジュールに永久接続される。これにより、
光モジュールを実装して光装置を構成するときに、光モ
ジュールに既に光ファイバが接続されているために、光
ファイバの処置に手間がかかり、光モジュールの取り扱
いが非常に不便であり、またこの実装の自動化が困難に
なっている。そこで、光モジュール内の光導波路と光フ
ァイバとの接続をコネクタ化し、無調心で着脱可能にす
ることが望まれている。このような光導波路/光ファイ
バ・コネクタが実現されれば、光ファイバ・ピグテイル
なしで光モジュールを取り扱うことができ、必要な際に
光ファイバを光モジュールに接続することができる。こ
のことは光装置の低コスト化、量産化に大きく貢献す
る。
【0004】また、一方では、今後の大規模かつ高度な
光通信を構築するためには、高性能かつ高信頼性であ
り、また多心で高密度に実装され小形であり、更に低コ
ストな光コネクタが不可欠である。前述の光導波路/光
ファイバ・コネクタにおいても同様である。以後、光フ
ァイバ同士および光導波路と光ファイバとを接続する光
コネクタを総称して単に光コネクタと呼ぶことにする。
光通信を構築するためには、高性能かつ高信頼性であ
り、また多心で高密度に実装され小形であり、更に低コ
ストな光コネクタが不可欠である。前述の光導波路/光
ファイバ・コネクタにおいても同様である。以後、光フ
ァイバ同士および光導波路と光ファイバとを接続する光
コネクタを総称して単に光コネクタと呼ぶことにする。
【0005】このような要求を満たす光コネクタとし
て、FPC(Fiber Physical Contact)型光ファイバコ
ネクタが特願平8−77282号に記載されている。こ
のFPC型光ファイバコネクタについて、図6を用いて
説明する。なお、図6(a)は、この光ファイバコネク
タのプラグ30とジャック20を別々に示し、図6
(b)は両者を接続した状態を示す。光ファイバ1−1
はプラグ30に対して片持ち梁となるように固定され
る。この際、光ファイバ1−1の先端はプラグ先端35
に対してΔLだけ突き出るように設けられる。また、ジ
ャック20に装着された光ファイバ1−2の先端は、突
き合わせ面22と同一面になるようにする。この光コネ
クタを接続するためには、プラグ30をジャック20に
挿入して嵌合させ、プラグの先端35をジャックの突き
合わせ面22に突き当てるようにする。このとき光ファ
イバ1−1は、整列孔5の中に挿入され、光ファイバ1
−1と1−2の光軸が一致するように整列され、更に光
ファイバの先端同士が突き当たる。この際、光ファイバ
1−1の先端は、プラグ先端35からの突き出し長さΔ
Lの分だけプラグ30の開口部の中に吸収され、整列孔
5の外において光ファイバ1−1は座屈して撓む。そし
て、撓んだ光ファイバ1−1が元に伸びようとする復元
力すなわち座屈力により、光ファイバ先端同士の突き当
てにおいて、適当な押圧力が常時印加される。そして、
突き当てられた端面同士は、多少の粗さがあっても、弾
性変形することにより、少なくてもコア付近では、面接
触し間隙が消失する。すなわちPC(Physical Contac
t)接続される。これにより、反射の原因となる空気と
光ファイバとの境界が消失するので、接続点での光の反
射量が非常に小さくなる。なお、本コネクタでは、アダ
プタを介してプラグ同士を突き当てて接続する構成もあ
る。
て、FPC(Fiber Physical Contact)型光ファイバコ
ネクタが特願平8−77282号に記載されている。こ
のFPC型光ファイバコネクタについて、図6を用いて
説明する。なお、図6(a)は、この光ファイバコネク
タのプラグ30とジャック20を別々に示し、図6
(b)は両者を接続した状態を示す。光ファイバ1−1
はプラグ30に対して片持ち梁となるように固定され
る。この際、光ファイバ1−1の先端はプラグ先端35
に対してΔLだけ突き出るように設けられる。また、ジ
ャック20に装着された光ファイバ1−2の先端は、突
き合わせ面22と同一面になるようにする。この光コネ
クタを接続するためには、プラグ30をジャック20に
挿入して嵌合させ、プラグの先端35をジャックの突き
合わせ面22に突き当てるようにする。このとき光ファ
イバ1−1は、整列孔5の中に挿入され、光ファイバ1
−1と1−2の光軸が一致するように整列され、更に光
ファイバの先端同士が突き当たる。この際、光ファイバ
1−1の先端は、プラグ先端35からの突き出し長さΔ
Lの分だけプラグ30の開口部の中に吸収され、整列孔
5の外において光ファイバ1−1は座屈して撓む。そし
て、撓んだ光ファイバ1−1が元に伸びようとする復元
力すなわち座屈力により、光ファイバ先端同士の突き当
てにおいて、適当な押圧力が常時印加される。そして、
突き当てられた端面同士は、多少の粗さがあっても、弾
性変形することにより、少なくてもコア付近では、面接
触し間隙が消失する。すなわちPC(Physical Contac
t)接続される。これにより、反射の原因となる空気と
光ファイバとの境界が消失するので、接続点での光の反
射量が非常に小さくなる。なお、本コネクタでは、アダ
プタを介してプラグ同士を突き当てて接続する構成もあ
る。
【0006】この光コネクタの動作原理において注意す
べきことは、通常の設計では、ΔLは数10μmと小さ
いために、接続時における光ファイバの座屈量を適度に
維持するためには、プラグの先端35とジャックの突き
合わせ面22とを常に確実に突き当てておく必要があ
る。すなわち、もしそれらの端面の間隔がΔL以上にな
ると、光ファイバ1−1は座屈しなくなり、光ファイバ
先端面同士の接触がPC接続でなくなる。そして、この
とき、接続特性が著しく劣化する。
べきことは、通常の設計では、ΔLは数10μmと小さ
いために、接続時における光ファイバの座屈量を適度に
維持するためには、プラグの先端35とジャックの突き
合わせ面22とを常に確実に突き当てておく必要があ
る。すなわち、もしそれらの端面の間隔がΔL以上にな
ると、光ファイバ1−1は座屈しなくなり、光ファイバ
先端面同士の接触がPC接続でなくなる。そして、この
とき、接続特性が著しく劣化する。
【0007】上述したFPC型光コネクタの原理は、光
ファイバ/光導波路・コネクタにも適用することができ
る。これについて、図7を用いて説明する。光導波路端
面8には、光導波路2と光ファイバ1との光軸を合わせ
るためめのファイバガイド4が設けられる。光導波路基
板3には、ジャック20が装着され、またプラグ30は
図6と同様に構成される。光接続は、ジャック20にプ
ラグ30を挿入して嵌合させることにより、光ファイバ
1をファイバガイド4の整列孔5に挿入させ、光ファイ
バ1を整列孔5により調心させ、光ファイバ1の先端を
光導波路端面8に突き当てて行われる。接続時において
は、図7(b)に示すように、プラグ先端35および光
ファイバ1の先端は光導波路端面の同一平面上に突き当
たるために、光ファイバ1の先端は、突き出し長さΔL
の分だけプラグ30の中に吸収され、プラグ30の開口
部の空間において光ファイバ1は座屈して撓む。そし
て、その座屈力により、光ファイバ1の先端は適当な荷
重で光導波路端面8に突き当てられ、光導波路端面8と
光ファイバ1の先端とのPC接続が実現される。この光
コネクタにおいても、ΔLは同様に数10μmと小さい
ために、接続時における光ファイバ1の座屈を維持する
ためには、プラグ先端35を導波路端面8に常に突き当
てておく必要がある。
ファイバ/光導波路・コネクタにも適用することができ
る。これについて、図7を用いて説明する。光導波路端
面8には、光導波路2と光ファイバ1との光軸を合わせ
るためめのファイバガイド4が設けられる。光導波路基
板3には、ジャック20が装着され、またプラグ30は
図6と同様に構成される。光接続は、ジャック20にプ
ラグ30を挿入して嵌合させることにより、光ファイバ
1をファイバガイド4の整列孔5に挿入させ、光ファイ
バ1を整列孔5により調心させ、光ファイバ1の先端を
光導波路端面8に突き当てて行われる。接続時において
は、図7(b)に示すように、プラグ先端35および光
ファイバ1の先端は光導波路端面の同一平面上に突き当
たるために、光ファイバ1の先端は、突き出し長さΔL
の分だけプラグ30の中に吸収され、プラグ30の開口
部の空間において光ファイバ1は座屈して撓む。そし
て、その座屈力により、光ファイバ1の先端は適当な荷
重で光導波路端面8に突き当てられ、光導波路端面8と
光ファイバ1の先端とのPC接続が実現される。この光
コネクタにおいても、ΔLは同様に数10μmと小さい
ために、接続時における光ファイバ1の座屈を維持する
ためには、プラグ先端35を導波路端面8に常に突き当
てておく必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
FPC型光コネクタでは、プラグ30を押圧して、プラ
グ先端35を常時、所定の端面に突き当てておく必要が
ある。従って、FPCコネクタにおいては、それを実現
するための何らかの構造をコネクタのハウジングに付加
する必要がある。しかし、FPC型光コネクタに適用で
きる構造はこれまでにはない。
FPC型光コネクタでは、プラグ30を押圧して、プラ
グ先端35を常時、所定の端面に突き当てておく必要が
ある。従って、FPCコネクタにおいては、それを実現
するための何らかの構造をコネクタのハウジングに付加
する必要がある。しかし、FPC型光コネクタに適用で
きる構造はこれまでにはない。
【0009】また、FCコネクタ、SCコネクタ、MU
コネクタ、MTコネクタなどを含む一般の光コネクタの
場合、接続すべき光ファイバの端面同士あるいは、光フ
ァイバ端面と光導波路端面とを対向させて突き合わせる
ことにより、光接続が行われている。一般に接続のため
の構成としては、アダプタに2つのプラグを対向させて
嵌合し突き合わせる構成と、ジャックとプラグとを対向
させ嵌合し突き合わせる構成がある。ここで、プラグや
ジャックには接続すべき光導波路あるいは光ファイバが
装着される。以後、上記のプラグ、ジャックおよびアダ
プタを総称して、ハウジングと呼ぶことにする。また、
光ファイバや光導波路端面を含み、接続時にコネクタ内
で突き合わせられる面を突き合わせ面と呼ぶことにす
る。
コネクタ、MTコネクタなどを含む一般の光コネクタの
場合、接続すべき光ファイバの端面同士あるいは、光フ
ァイバ端面と光導波路端面とを対向させて突き合わせる
ことにより、光接続が行われている。一般に接続のため
の構成としては、アダプタに2つのプラグを対向させて
嵌合し突き合わせる構成と、ジャックとプラグとを対向
させ嵌合し突き合わせる構成がある。ここで、プラグや
ジャックには接続すべき光導波路あるいは光ファイバが
装着される。以後、上記のプラグ、ジャックおよびアダ
プタを総称して、ハウジングと呼ぶことにする。また、
光ファイバや光導波路端面を含み、接続時にコネクタ内
で突き合わせられる面を突き合わせ面と呼ぶことにす
る。
【0010】上述した光コネクタにおいて、突き合わせ
面同士を突き当てるときに、端面同士のギャップが数1
0μm以上になると、たとえ光軸のズレがなくても、そ
のギャップにおいて光の回折現象によりコアを伝搬して
きた光が広がって接続損失が生じる。従って、光接続時
には、回折による損失が生じない程度に面同士のギャッ
プを十分小さくし、それを維持する必要がある。これを
実現するためには、突き合わせ面同士を対向させた状態
でそれらを適当な荷重で突き当てておくことが必要であ
る。通常の光コネクタでは、ハウジング同士を嵌合さ
せ、バネ等を用いて、それらを嵌合させる方向にハウジ
ングを押圧している。
面同士を突き当てるときに、端面同士のギャップが数1
0μm以上になると、たとえ光軸のズレがなくても、そ
のギャップにおいて光の回折現象によりコアを伝搬して
きた光が広がって接続損失が生じる。従って、光接続時
には、回折による損失が生じない程度に面同士のギャッ
プを十分小さくし、それを維持する必要がある。これを
実現するためには、突き合わせ面同士を対向させた状態
でそれらを適当な荷重で突き当てておくことが必要であ
る。通常の光コネクタでは、ハウジング同士を嵌合さ
せ、バネ等を用いて、それらを嵌合させる方向にハウジ
ングを押圧している。
【0011】なお、接続時に突き合わせ面同士が接触、
あるいはギャップが数μm程度と小さい状態が保持され
れば、突き合わせ面同士を突き合わせるのに、押圧力を
かける必要はない。例えば、係止構造を用いて嵌合した
ハウジングを固定すれば、上記のことを実現することが
できる。しかし、この場合、ハウジング自体の寸法やハ
ウジングに対する光導波路や光ファイバの装着位置、あ
るいはハウジングを固定する部材の寸法やその装着位置
を高精度に制御する必要がある。また、実用の観点にお
いて、外力や熱膨張により、面間のギャップ長が変動し
接続特性が劣化する可能性がある。従って、押圧力をか
けない方法は実用的ではない。これについては、後ほど
係止構造を用いた例を挙げて補足説明する。
あるいはギャップが数μm程度と小さい状態が保持され
れば、突き合わせ面同士を突き合わせるのに、押圧力を
かける必要はない。例えば、係止構造を用いて嵌合した
ハウジングを固定すれば、上記のことを実現することが
できる。しかし、この場合、ハウジング自体の寸法やハ
ウジングに対する光導波路や光ファイバの装着位置、あ
るいはハウジングを固定する部材の寸法やその装着位置
を高精度に制御する必要がある。また、実用の観点にお
いて、外力や熱膨張により、面間のギャップ長が変動し
接続特性が劣化する可能性がある。従って、押圧力をか
けない方法は実用的ではない。これについては、後ほど
係止構造を用いた例を挙げて補足説明する。
【0012】以上に述べたように、FPC型光コネクタ
やその他の多くの光コネクタにおいても、ハウジング同
士を嵌合させた後に、それらのハウジングが嵌合する方
向にそれらを押圧する構造が必要である。従来から存在
する光コネクタについては、このような構造が既に開発
され、実際に使用されているが、より簡単な低コストで
実現できる構造であることが望ましい。また、将来に開
発される新しい光コネクタにおいても、このような構造
が必要になると予想される。通常、光コネクタでは、上
記のようなハウジングを嵌合する方向に押圧する構造
は、外力に対してハウジングの嵌合を保持する構造を兼
ねることができる。従って、嵌合したハウジング同士を
嵌合方向に押圧し、かつ外力に対してその嵌合を保持す
る構造をハウジングの結合構造、またそれを行う部品を
ロックバネと呼ぶことにする。また、そのような結合作
用を施すことを、ロックすると呼ぶことにする。結合構
造部分は光コネクタの重要な要素であり、光コネクタの
信頼性、サイズ、製作コストなどに直接に関連してく
る。
やその他の多くの光コネクタにおいても、ハウジング同
士を嵌合させた後に、それらのハウジングが嵌合する方
向にそれらを押圧する構造が必要である。従来から存在
する光コネクタについては、このような構造が既に開発
され、実際に使用されているが、より簡単な低コストで
実現できる構造であることが望ましい。また、将来に開
発される新しい光コネクタにおいても、このような構造
が必要になると予想される。通常、光コネクタでは、上
記のようなハウジングを嵌合する方向に押圧する構造
は、外力に対してハウジングの嵌合を保持する構造を兼
ねることができる。従って、嵌合したハウジング同士を
嵌合方向に押圧し、かつ外力に対してその嵌合を保持す
る構造をハウジングの結合構造、またそれを行う部品を
ロックバネと呼ぶことにする。また、そのような結合作
用を施すことを、ロックすると呼ぶことにする。結合構
造部分は光コネクタの重要な要素であり、光コネクタの
信頼性、サイズ、製作コストなどに直接に関連してく
る。
【0013】ここで、光コネクタ高信頼性、小型化、低
コスト化を踏まえると、結合構造に対して、(a)構造
が簡単、小形であり、また高い寸法精度を必要とせず、
その製作コストが低い、(b)ハウジング自体の構造の
大幅な変更を必要としない、(c)ハウジングの構造寸
法の誤差に対してロックが可能な範囲が広い、(d)ハ
ウジングの嵌合のロックおよびその解除が容易であり、
光コネクタの接続、非接続の操作が簡単に行えること、
(e)ロック荷重によりハウジングの嵌合部分に曲げモ
ーメントが加わらないこと等が望まれる。(e)につい
ては、後で詳しく説明する。
コスト化を踏まえると、結合構造に対して、(a)構造
が簡単、小形であり、また高い寸法精度を必要とせず、
その製作コストが低い、(b)ハウジング自体の構造の
大幅な変更を必要としない、(c)ハウジングの構造寸
法の誤差に対してロックが可能な範囲が広い、(d)ハ
ウジングの嵌合のロックおよびその解除が容易であり、
光コネクタの接続、非接続の操作が簡単に行えること、
(e)ロック荷重によりハウジングの嵌合部分に曲げモ
ーメントが加わらないこと等が望まれる。(e)につい
ては、後で詳しく説明する。
【0014】光コネクタにおける従来の結合構造として
は、(1)クランプバネを用いる方法、(2)ネジ構造
を用いる方法、(3)係止片とバネを用いる方法などが
主に挙げられる。以下に上記の各方法について説明す
る。
は、(1)クランプバネを用いる方法、(2)ネジ構造
を用いる方法、(3)係止片とバネを用いる方法などが
主に挙げられる。以下に上記の各方法について説明す
る。
【0015】(1)のクランプバネを用いる方法の一例
を図8に示す。ジャック20にプラグ30を挿入した後
に、同図に示すようなクランプバネ90を嵌め込むこと
により接続が行われる。クランプバネ90が内側に曲が
ろうとする弾性力により、ジャック20とプラグ30に
対して押圧力が加えられる。このようなクランプバネ9
0は、MTコネクタなどに用いられている。しかし、ク
ランプバネ90の着脱を簡単に行うためには、専用の工
具が必要になる。また、クランプバネ90がハウジング
に対して独立しており、光コネクタの取り扱いが不便で
ある。結合構造はハウジングに付随されていることが望
ましい。更に、クランプバネ90を光コネクタに装着す
る方向が横方向(長手方向に垂直な方向)であり、光装
置の入出力パネルや光配線盤に見られるように、ハウジ
ングを他の部材に固定する場合は、適用が困難である。
更に、MTコネクタに見られるように、クランプバネ9
0を図8のように両ハウジングの後側面に掛けて押圧す
るために、クランプバネ90はハウジング全体より大き
くする必要があり、光コネクタ全体のサイズを大きくし
てしまう。
を図8に示す。ジャック20にプラグ30を挿入した後
に、同図に示すようなクランプバネ90を嵌め込むこと
により接続が行われる。クランプバネ90が内側に曲が
ろうとする弾性力により、ジャック20とプラグ30に
対して押圧力が加えられる。このようなクランプバネ9
0は、MTコネクタなどに用いられている。しかし、ク
ランプバネ90の着脱を簡単に行うためには、専用の工
具が必要になる。また、クランプバネ90がハウジング
に対して独立しており、光コネクタの取り扱いが不便で
ある。結合構造はハウジングに付随されていることが望
ましい。更に、クランプバネ90を光コネクタに装着す
る方向が横方向(長手方向に垂直な方向)であり、光装
置の入出力パネルや光配線盤に見られるように、ハウジ
ングを他の部材に固定する場合は、適用が困難である。
更に、MTコネクタに見られるように、クランプバネ9
0を図8のように両ハウジングの後側面に掛けて押圧す
るために、クランプバネ90はハウジング全体より大き
くする必要があり、光コネクタ全体のサイズを大きくし
てしまう。
【0016】図9は、前述と同様なクランプバネ91を
用いた場合の別の例である。これは、ハウジングの側面
のフランジ部分の2カ所をクランプバネ91により留め
るものである。この例では、クランプバネ91は小型で
あるが、クランプバネ91を2個取り付ける必要があ
り、光コネクタの取り扱いがより不便である。
用いた場合の別の例である。これは、ハウジングの側面
のフランジ部分の2カ所をクランプバネ91により留め
るものである。この例では、クランプバネ91は小型で
あるが、クランプバネ91を2個取り付ける必要があ
り、光コネクタの取り扱いがより不便である。
【0017】図9の例において、クランプバネ91を1
個のみ取り付けてもロック動作は成立するが、クランプ
バネ91による荷重により両ハウジングの嵌合部分11
に曲げモーメントがかかってしまう。これにより、接続
する光導波路や光ファイバの光軸がズレたり、安定した
嵌合を長期間維持できなくなる可能性がある。従って、
ロック荷重は嵌合方向のみに印加され、嵌合部分11に
曲げモーメントが加わらないことが望ましい。これが、
前述の(e)の説明である。図9の例では、ハウジング
構造について対称位置にある両側面の2カ所をクランプ
バネ91で留めることにより、2つの荷重の合力の方向
が長手方向を向くようにしている。また図8の例では、
両ハウジングの後側面押圧することにより、以上のこと
を実現している。
個のみ取り付けてもロック動作は成立するが、クランプ
バネ91による荷重により両ハウジングの嵌合部分11
に曲げモーメントがかかってしまう。これにより、接続
する光導波路や光ファイバの光軸がズレたり、安定した
嵌合を長期間維持できなくなる可能性がある。従って、
ロック荷重は嵌合方向のみに印加され、嵌合部分11に
曲げモーメントが加わらないことが望ましい。これが、
前述の(e)の説明である。図9の例では、ハウジング
構造について対称位置にある両側面の2カ所をクランプ
バネ91で留めることにより、2つの荷重の合力の方向
が長手方向を向くようにしている。また図8の例では、
両ハウジングの後側面押圧することにより、以上のこと
を実現している。
【0018】(2)のネジ構造を用いる方法は、ハウジ
ングの一部にネジ構造を持たせ、ネジを締めることによ
り嵌合したハウジングをロックするものである。FCコ
ネクタはこの構造を用いており、この構造により、割ス
リーブの中において、中心軸に光ファイバを有するフェ
ルール端面同士を突き当てている。しかし、この構造を
用いた光コネクタは、接続時や接続を解除する時にネジ
を回す必要があり、操作に手間と時間がかかってしま
う。また、ネジを回す力は操作毎あるいは作業者毎に異
なり、ハウジングに対する押圧力を適当な大きさに制御
することが困難である。これにより、押圧力が大きくな
りすぎて突き合わせ面を破損したり、逆に突き当て力が
不足する可能性がある。更に、ハウジングに雄ネジ部分
と雌ネジ部分を形成する必要があり、ハウジングの構造
が複雑になる。
ングの一部にネジ構造を持たせ、ネジを締めることによ
り嵌合したハウジングをロックするものである。FCコ
ネクタはこの構造を用いており、この構造により、割ス
リーブの中において、中心軸に光ファイバを有するフェ
ルール端面同士を突き当てている。しかし、この構造を
用いた光コネクタは、接続時や接続を解除する時にネジ
を回す必要があり、操作に手間と時間がかかってしま
う。また、ネジを回す力は操作毎あるいは作業者毎に異
なり、ハウジングに対する押圧力を適当な大きさに制御
することが困難である。これにより、押圧力が大きくな
りすぎて突き合わせ面を破損したり、逆に突き当て力が
不足する可能性がある。更に、ハウジングに雄ネジ部分
と雌ネジ部分を形成する必要があり、ハウジングの構造
が複雑になる。
【0019】(3)の係止片とバネを用いる方法の一例
を図10に示す。この光コネクタは概略的には、可動部
10を有するプラグ30とジャック20から構成され
る。接続のためにプラグ30をジャック20に挿入する
と、まず突き合わせ面22同士が突き当たり、更にプラ
グ30を挿入するとバネが縮み、係止片23による係止
構造によりプラグ30は固定される。そして、可動部1
0はバネ9により押圧される。このような結合構造は、
SCコネクタやMUコネクタをはじめとして広く用いら
れている。これらの光コネクタでは、係止留めを解除す
る部品を付加することにより、プッシュ・プル操作のみ
で接続、非接続が可能となっている。しかし、この結合
構造を実現するために、比較的複雑であり、部品数も多
くなり、製作コストが高くなっている。また、光コネク
タ全体のサイズを小型化するには限界があり、高密度な
光配線を実現する上で障害となる。
を図10に示す。この光コネクタは概略的には、可動部
10を有するプラグ30とジャック20から構成され
る。接続のためにプラグ30をジャック20に挿入する
と、まず突き合わせ面22同士が突き当たり、更にプラ
グ30を挿入するとバネが縮み、係止片23による係止
構造によりプラグ30は固定される。そして、可動部1
0はバネ9により押圧される。このような結合構造は、
SCコネクタやMUコネクタをはじめとして広く用いら
れている。これらの光コネクタでは、係止留めを解除す
る部品を付加することにより、プッシュ・プル操作のみ
で接続、非接続が可能となっている。しかし、この結合
構造を実現するために、比較的複雑であり、部品数も多
くなり、製作コストが高くなっている。また、光コネク
タ全体のサイズを小型化するには限界があり、高密度な
光配線を実現する上で障害となる。
【0020】図11は係止構造のみを用いた結合構造の
例を示す。プラグ30をジャック20に挿入し、丁度突
き合わせ面22同士が接触した時に、係止片23が閉じ
てジャック20とプラグ30がロックされる。この場合
は、両ハウジングを押圧する荷重はかからないが、突き
合わせ面同士が接触した状態、あるいは突き合わせ面の
ギャップが小さい状態が保持される。しかし、ハウジン
グやハウジング内の係止構造、あるいは光導波路や光フ
ァイバをハウジングに装着する際の位置決めに対して高
い寸法精度を必要とする。また、実用の観点において
は、温度や湿度の変化によるジャック20やプラグ30
の部材の寸法の変動により、突き合わせ面のギャップ長
が変化し、接続特性が変動したり、ギャップ長が許容値
を越え、接続特性が不十分になる可能性がある。更に、
基本的に係止構造では、ジャック20に対してプラグ3
0を静止固定することはできないので、外力に対しても
前記ギャップが変動する。
例を示す。プラグ30をジャック20に挿入し、丁度突
き合わせ面22同士が接触した時に、係止片23が閉じ
てジャック20とプラグ30がロックされる。この場合
は、両ハウジングを押圧する荷重はかからないが、突き
合わせ面同士が接触した状態、あるいは突き合わせ面の
ギャップが小さい状態が保持される。しかし、ハウジン
グやハウジング内の係止構造、あるいは光導波路や光フ
ァイバをハウジングに装着する際の位置決めに対して高
い寸法精度を必要とする。また、実用の観点において
は、温度や湿度の変化によるジャック20やプラグ30
の部材の寸法の変動により、突き合わせ面のギャップ長
が変化し、接続特性が変動したり、ギャップ長が許容値
を越え、接続特性が不十分になる可能性がある。更に、
基本的に係止構造では、ジャック20に対してプラグ3
0を静止固定することはできないので、外力に対しても
前記ギャップが変動する。
【0021】なお、光コネクタには従来使用されていな
いが、永久磁石を用いる結合構造も考えられる。この場
合の永久磁石としては、フェライト系や希土類系の強力
なものが用いられる。しかし、この場合、十分なロック
荷重を得るためには十分な磁石部分の面積を必要とする
ために、光コネクタの小型化には不向きである。一方、
磁石を強力にして磁石のサイズを小さくすると、磁石の
価格が高くなる。また、光コネクタの使用時に、磁石の
磁界が付近の電子回路に悪影響を及ぼす可能性もある。
更に、磁石による引力や反発力の磁力は、磁石面からの
距離の2乗に比例するので、磁力によるロック荷重の大
きさを調整することが難しくなる。
いが、永久磁石を用いる結合構造も考えられる。この場
合の永久磁石としては、フェライト系や希土類系の強力
なものが用いられる。しかし、この場合、十分なロック
荷重を得るためには十分な磁石部分の面積を必要とする
ために、光コネクタの小型化には不向きである。一方、
磁石を強力にして磁石のサイズを小さくすると、磁石の
価格が高くなる。また、光コネクタの使用時に、磁石の
磁界が付近の電子回路に悪影響を及ぼす可能性もある。
更に、磁石による引力や反発力の磁力は、磁石面からの
距離の2乗に比例するので、磁力によるロック荷重の大
きさを調整することが難しくなる。
【0022】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、光ファイバまたは光導波路を
適確に光接続すべくそれぞれを収容した一対のハウジン
グ同士を確実に結合状態に保持し得る簡単で経済的な光
コネクタの結合構造を提供することにある。
その目的とするところは、光ファイバまたは光導波路を
適確に光接続すべくそれぞれを収容した一対のハウジン
グ同士を確実に結合状態に保持し得る簡単で経済的な光
コネクタの結合構造を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、光ファイバ同士または光
ファイバと基板型光導波路とを光接続すべく前記光ファ
イバまたは光導波路を収容した一対のハウジング同士を
結合状態に保持する光コネクタの結合構造であって、一
方のハウジングに一端が回転自在に取り付けられ、他端
にフック部が形成されたロックバネと、他方のハウジン
グに形成された取掛部と、前記一対のハウジング同士を
結合すべく両ハウジングを近接させて、前記ロックバネ
のフック部が前記取掛部に掛かることにより前記一対の
ハウジングを互いに結合する方向に押圧するように前記
ロックバネに屈曲して弾性的に形成された屈曲部とを有
することを要旨とする。
め、請求項1記載の本発明は、光ファイバ同士または光
ファイバと基板型光導波路とを光接続すべく前記光ファ
イバまたは光導波路を収容した一対のハウジング同士を
結合状態に保持する光コネクタの結合構造であって、一
方のハウジングに一端が回転自在に取り付けられ、他端
にフック部が形成されたロックバネと、他方のハウジン
グに形成された取掛部と、前記一対のハウジング同士を
結合すべく両ハウジングを近接させて、前記ロックバネ
のフック部が前記取掛部に掛かることにより前記一対の
ハウジングを互いに結合する方向に押圧するように前記
ロックバネに屈曲して弾性的に形成された屈曲部とを有
することを要旨とする。
【0024】請求項1記載の本発明にあっては、一対の
ハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接させ
て、一方のハウジングに一端が回転自在に取り付けられ
たロックバネのフック部を他方のハウジングの取掛部に
掛けることにより、ロックバネに屈曲して弾性的に形成
された屈曲部によりフック部は取掛部を介して一対のハ
ウジングを互いに結合する方向に押圧し、結合状態に適
確に保持する。
ハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接させ
て、一方のハウジングに一端が回転自在に取り付けられ
たロックバネのフック部を他方のハウジングの取掛部に
掛けることにより、ロックバネに屈曲して弾性的に形成
された屈曲部によりフック部は取掛部を介して一対のハ
ウジングを互いに結合する方向に押圧し、結合状態に適
確に保持する。
【0025】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記ロックバネ、取掛部および屈
曲部からなるロックバネ構造が2つ以上並列に配設され
ていることを要旨とする。
記載の発明において、前記ロックバネ、取掛部および屈
曲部からなるロックバネ構造が2つ以上並列に配設され
ていることを要旨とする。
【0026】更に、請求項3記載の本発明は、光ファイ
バ同士または光ファイバと基板型光導波路とを光接続す
べく前記光ファイバまたは光導波路を収容した一対のハ
ウジング同士を結合状態に保持する光コネクタの結合構
造であって、一方のハウジングに一端が固定され、他端
にフック部が形成されたロックバネと、他方のハウジン
グに形成された取掛部と、該取掛部または前記フック部
に形成された傾斜部と、前記一対のハウジング同士を結
合すべく両ハウジングを近接させて、前記フック部また
は前記取掛部がそれぞれ該取掛部または前記フック部に
形成された前記傾斜部上に掛かることにより前記一対の
ハウジングを互いに結合する方向に押圧するように前記
ロックバネに弾性的に形成された腕部とを有することを
要旨とする。
バ同士または光ファイバと基板型光導波路とを光接続す
べく前記光ファイバまたは光導波路を収容した一対のハ
ウジング同士を結合状態に保持する光コネクタの結合構
造であって、一方のハウジングに一端が固定され、他端
にフック部が形成されたロックバネと、他方のハウジン
グに形成された取掛部と、該取掛部または前記フック部
に形成された傾斜部と、前記一対のハウジング同士を結
合すべく両ハウジングを近接させて、前記フック部また
は前記取掛部がそれぞれ該取掛部または前記フック部に
形成された前記傾斜部上に掛かることにより前記一対の
ハウジングを互いに結合する方向に押圧するように前記
ロックバネに弾性的に形成された腕部とを有することを
要旨とする。
【0027】請求項3記載の本発明にあっては、一対の
ハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接させ
て、フック部または取掛部をそれぞれ該取掛部または前
記フック部に形成された傾斜部上に掛けることにより、
ロックバネの腕部によりフック部または取掛部は傾斜部
を介して一対のハウジングを互いに結合する方向に押圧
し、適確に結合状態に保持する。
ハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接させ
て、フック部または取掛部をそれぞれ該取掛部または前
記フック部に形成された傾斜部上に掛けることにより、
ロックバネの腕部によりフック部または取掛部は傾斜部
を介して一対のハウジングを互いに結合する方向に押圧
し、適確に結合状態に保持する。
【0028】請求項4記載の本発明は、光ファイバ同士
または光ファイバと基板型光導波路とを光接続すべく前
記光ファイバまたは光導波路を収容した一対のハウジン
グ同士を結合状態に保持する光コネクタの結合構造であ
って、一方のハウジングの対称的位置にそれぞれの一端
が固定され、それぞれの他端にフック部が形成された一
対のロックバネと、前記一対のハウジング同士を結合し
た状態において前記一対のロックバネのそれぞれのフッ
ク部に対応する他方のハウジング上の対称的位置に形成
された取掛部と、該取掛部または前記フック部に形成さ
れた傾斜部と、前記一対のハウジング同士を結合すべく
両ハウジングを近接させて、前記フック部または前記取
掛部がそれぞれ該取掛部または前記フック部に形成され
た前記傾斜部上に掛かることにより前記一対のハウジン
グを互いに結合する方向に押圧するように前記ロックバ
ネに弾性的に形成された腕部とを有することを要旨とす
る。
または光ファイバと基板型光導波路とを光接続すべく前
記光ファイバまたは光導波路を収容した一対のハウジン
グ同士を結合状態に保持する光コネクタの結合構造であ
って、一方のハウジングの対称的位置にそれぞれの一端
が固定され、それぞれの他端にフック部が形成された一
対のロックバネと、前記一対のハウジング同士を結合し
た状態において前記一対のロックバネのそれぞれのフッ
ク部に対応する他方のハウジング上の対称的位置に形成
された取掛部と、該取掛部または前記フック部に形成さ
れた傾斜部と、前記一対のハウジング同士を結合すべく
両ハウジングを近接させて、前記フック部または前記取
掛部がそれぞれ該取掛部または前記フック部に形成され
た前記傾斜部上に掛かることにより前記一対のハウジン
グを互いに結合する方向に押圧するように前記ロックバ
ネに弾性的に形成された腕部とを有することを要旨とす
る。
【0029】請求項4記載の本発明にあっては、一対の
ハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接させ
て、フック部または取掛部がそれぞれ該取掛部またはフ
ック部に形成された傾斜部上に掛かることにより、ロッ
クバネの腕部により各フック部または各取掛部が各傾斜
部を両側から挟むように押圧し、これにより一対のハウ
ジングは互いに結合する方向に押圧され、適確に結合状
態に保持される。
ハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接させ
て、フック部または取掛部がそれぞれ該取掛部またはフ
ック部に形成された傾斜部上に掛かることにより、ロッ
クバネの腕部により各フック部または各取掛部が各傾斜
部を両側から挟むように押圧し、これにより一対のハウ
ジングは互いに結合する方向に押圧され、適確に結合状
態に保持される。
【0030】また、請求項5記載の本発明は、請求項3
または4記載の発明において、前記一方のハウジングお
よび前記ロックバネが一体的に射出成形により形成され
ることを要旨とする。
または4記載の発明において、前記一方のハウジングお
よび前記ロックバネが一体的に射出成形により形成され
ることを要旨とする。
【0031】更に、請求項6記載の本発明は、請求項3
または4記載の発明において、前記フック部が光コネク
タの長手方向に対する垂直方向に弾性的に変位すること
ができ、前記一対のハウジング同士を結合すべく両ハウ
ジングを近接させて、前記フック部または前記取掛部が
前記取掛部または前記フック部に形成された傾斜部に掛
かることにより、該傾斜部により前記フック部の垂直方
向に対する押圧力が前記両ハウジングが結合する方向の
押圧力に変換されることを要旨とする。
または4記載の発明において、前記フック部が光コネク
タの長手方向に対する垂直方向に弾性的に変位すること
ができ、前記一対のハウジング同士を結合すべく両ハウ
ジングを近接させて、前記フック部または前記取掛部が
前記取掛部または前記フック部に形成された傾斜部に掛
かることにより、該傾斜部により前記フック部の垂直方
向に対する押圧力が前記両ハウジングが結合する方向の
押圧力に変換されることを要旨とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
の形態について説明する。
【0033】図1は、本発明の第1の実施形態に係る結
合構造を有する光コネクタを示す斜視図である。同図に
示す光コネクタは、プラグ30、ジャック20およびロ
ックバネ40を有する。ジャック20およびプラグ30
には、接続すべき光ファイバあるいは光導波路が装着さ
れるが、同図ではコード7からの光ファイバが装着され
る場合を示している。ジャック20内にプラグ30を挿
入して、ジャック20内およびプラグ30の先端の突き
合わせ面22を突き当てることにより、光接続が行われ
る。ジャック20にはロックバネ40が取り付けられて
いる。図1(a)は光コネクタ接続を行う前の状態、
(b)は接続した後の状態を示している。光コネクタ接
続は、ジャック20にプラグ30を挿入して嵌合させ、
ロックバネ40により両者をロックすることにより行わ
れる。ロックバネ40はジャック20とプラグ30が引
き合うように両者に荷重を印加し、突き合わせ面22が
突き当たった状態での嵌合を維持する。ロックバネ40
は、軸部41、屈曲部42、フック部43およびツマミ
部44から構成されている。ジャック20は孔構造の軸
受部21を持ち、ロックバネ40の軸部41を軸受部2
1に挿入することにより、ロックバネ40はジャック2
0に装着される。ここで、ロックバネ40は、軸部41
を回転軸として回転することができる。プラグ30は、
突起形状の取掛部31を持っている。ロックバネ40の
操作は、接続する時はツマミ44で右回りに回転させ、
図1(b)に示すようにフック部43を取掛部31に掛
ける。また非接続する時は反対に回転させ、取掛部31
からフック部43を外す。ロックバネ40は、一本の金
属ワイヤから形成され、弾性変形が容易になっている。
屈曲部の屈曲程度が弾性的に変化することにより、軸部
41に対するフック部43の変位は弾性的に変位するこ
とができる。ここで、軸部41からフック部43までの
距離をL1、軸部41から取掛部31までの長さをL2
とすると、ロックバネ40による押圧力を作るために
は、ロックバネ40がフリーの状態におけるL1よりも
L2の方が大きくなるようにすることにより、フック部
43を取掛部31に掛けるとき、ロックバネ40が開
き、L1が大きくなり、ロックバネ40が元の状態に戻
ろうとする弾性力により押圧力が発揮される。ここで、
ロックバネ40の押圧力が適度に大きくなるように、ロ
ックバネの弾性係数は調整される。ロックバネ40のL
1についての弾性変形可能な範囲や弾性係数は、屈曲部
の部材の太さ、屈曲部の大きさ、あるいは屈曲の程度に
よって容易に調整することができる。例えば、屈曲を大
きくすると、弾性係数は小さくなり、また弾性変形の範
囲が大きくなる。
合構造を有する光コネクタを示す斜視図である。同図に
示す光コネクタは、プラグ30、ジャック20およびロ
ックバネ40を有する。ジャック20およびプラグ30
には、接続すべき光ファイバあるいは光導波路が装着さ
れるが、同図ではコード7からの光ファイバが装着され
る場合を示している。ジャック20内にプラグ30を挿
入して、ジャック20内およびプラグ30の先端の突き
合わせ面22を突き当てることにより、光接続が行われ
る。ジャック20にはロックバネ40が取り付けられて
いる。図1(a)は光コネクタ接続を行う前の状態、
(b)は接続した後の状態を示している。光コネクタ接
続は、ジャック20にプラグ30を挿入して嵌合させ、
ロックバネ40により両者をロックすることにより行わ
れる。ロックバネ40はジャック20とプラグ30が引
き合うように両者に荷重を印加し、突き合わせ面22が
突き当たった状態での嵌合を維持する。ロックバネ40
は、軸部41、屈曲部42、フック部43およびツマミ
部44から構成されている。ジャック20は孔構造の軸
受部21を持ち、ロックバネ40の軸部41を軸受部2
1に挿入することにより、ロックバネ40はジャック2
0に装着される。ここで、ロックバネ40は、軸部41
を回転軸として回転することができる。プラグ30は、
突起形状の取掛部31を持っている。ロックバネ40の
操作は、接続する時はツマミ44で右回りに回転させ、
図1(b)に示すようにフック部43を取掛部31に掛
ける。また非接続する時は反対に回転させ、取掛部31
からフック部43を外す。ロックバネ40は、一本の金
属ワイヤから形成され、弾性変形が容易になっている。
屈曲部の屈曲程度が弾性的に変化することにより、軸部
41に対するフック部43の変位は弾性的に変位するこ
とができる。ここで、軸部41からフック部43までの
距離をL1、軸部41から取掛部31までの長さをL2
とすると、ロックバネ40による押圧力を作るために
は、ロックバネ40がフリーの状態におけるL1よりも
L2の方が大きくなるようにすることにより、フック部
43を取掛部31に掛けるとき、ロックバネ40が開
き、L1が大きくなり、ロックバネ40が元の状態に戻
ろうとする弾性力により押圧力が発揮される。ここで、
ロックバネ40の押圧力が適度に大きくなるように、ロ
ックバネの弾性係数は調整される。ロックバネ40のL
1についての弾性変形可能な範囲や弾性係数は、屈曲部
の部材の太さ、屈曲部の大きさ、あるいは屈曲の程度に
よって容易に調整することができる。例えば、屈曲を大
きくすると、弾性係数は小さくなり、また弾性変形の範
囲が大きくなる。
【0034】ロックバネ40は簡単、小形であり、低コ
ストで製作することができる。また、結合構造を実現す
るためめにジャック20やプラグ30に施す形状の変更
は、ジャック20については軸受部21の孔、プラグ3
0については取掛部31の突起を形成するだけである。
ロックバネ40はL1について比較的大きく弾性変形す
るので、プラグ30やジャック20の構造寸法の誤差に
より嵌合時のL2に誤差があっても、ロックバネ40の
動作を行うことができる。言い換えれば、結合構造に関
しては、プラグ30やジャック20あるいはロックバネ
40自体の寸法誤差の許容範囲を広くすることができ
る。更に、接続時、非接続の時には、ジャック20とプ
ラグ30の嵌合後にロックバネ40を回すだけなので、
ロックおよびその解除の操作は容易である。以上のよう
に、前述した結合構造に関する(a)から(d)までの
条件を満たしている。更に、本ロックバネ40の大きな
利点は、ジャック20に容易に取り付けることができる
ことである。
ストで製作することができる。また、結合構造を実現す
るためめにジャック20やプラグ30に施す形状の変更
は、ジャック20については軸受部21の孔、プラグ3
0については取掛部31の突起を形成するだけである。
ロックバネ40はL1について比較的大きく弾性変形す
るので、プラグ30やジャック20の構造寸法の誤差に
より嵌合時のL2に誤差があっても、ロックバネ40の
動作を行うことができる。言い換えれば、結合構造に関
しては、プラグ30やジャック20あるいはロックバネ
40自体の寸法誤差の許容範囲を広くすることができ
る。更に、接続時、非接続の時には、ジャック20とプ
ラグ30の嵌合後にロックバネ40を回すだけなので、
ロックおよびその解除の操作は容易である。以上のよう
に、前述した結合構造に関する(a)から(d)までの
条件を満たしている。更に、本ロックバネ40の大きな
利点は、ジャック20に容易に取り付けることができる
ことである。
【0035】本実施形態において、ロックバネ40を1
つしか用いない場合は、条件(e)を満たさないが、ロ
ック荷重が嵌合部分に及ぼす曲げモーメントに対して、
ハウジングの強度が十分に高い場合は適用が可能であ
る。
つしか用いない場合は、条件(e)を満たさないが、ロ
ック荷重が嵌合部分に及ぼす曲げモーメントに対して、
ハウジングの強度が十分に高い場合は適用が可能であ
る。
【0036】ロックバネ40は、金属製ワイヤを曲げ加
工することにより容易に製作することができる。あるい
は金属板を打ち抜きあるいはワイヤカットした後、曲げ
加工して形成してもよい。材質については金属に限ら
ず、弾性変形が比較的大きなプラスチック類などでもよ
く、この場合は射出成形などにより製作することができ
る。更に、屈曲部42のみ弾性材質とするような、複数
の材質からなるようにしてもよい。
工することにより容易に製作することができる。あるい
は金属板を打ち抜きあるいはワイヤカットした後、曲げ
加工して形成してもよい。材質については金属に限ら
ず、弾性変形が比較的大きなプラスチック類などでもよ
く、この場合は射出成形などにより製作することができ
る。更に、屈曲部42のみ弾性材質とするような、複数
の材質からなるようにしてもよい。
【0037】屈曲部42の構造は、“く”の字形や円弧
形、あるいはそれらの中間の構造などが考えられる。ま
た、プラグ30の取掛部31は、突起形状の他に、段差
構造や窪み構造によっても形成することができる。
形、あるいはそれらの中間の構造などが考えられる。ま
た、プラグ30の取掛部31は、突起形状の他に、段差
構造や窪み構造によっても形成することができる。
【0038】本実施形態では、ロックバネ40は、ジャ
ック20およびプラグ30の上側面のみにあるが、両側
の側面のいずれか、あるいは下側面でもよい。または、
2個のロックバネ40を側面の両方あるいは上下面の2
カ所で用いることも考えられる。この場合は、(e)の
嵌合部に曲げモーメントをかけない条件を満たすことが
できる。
ック20およびプラグ30の上側面のみにあるが、両側
の側面のいずれか、あるいは下側面でもよい。または、
2個のロックバネ40を側面の両方あるいは上下面の2
カ所で用いることも考えられる。この場合は、(e)の
嵌合部に曲げモーメントをかけない条件を満たすことが
できる。
【0039】本実施形態では、ロックバネ40のフック
部43をプラグ30の上側面の取掛部31に掛けて使用
する構成であるが、フック部43をプラグ30の後側面
に掛ける構成もある。本実施形態では、ロックバネ40
は、ジャック20に装着し、プラグ30の取掛部31に
掛ける構成であるが、その反対に、ロックバネ40をプ
ラグ30に装着し、ジャック20に掛ける構成も当然考
えられる。また、コネクタの構成が2つのプラグをアダ
プタを介して接続するような形式の場合には、本実施形
態のジャック20をアダプタと見立てればよい。
部43をプラグ30の上側面の取掛部31に掛けて使用
する構成であるが、フック部43をプラグ30の後側面
に掛ける構成もある。本実施形態では、ロックバネ40
は、ジャック20に装着し、プラグ30の取掛部31に
掛ける構成であるが、その反対に、ロックバネ40をプ
ラグ30に装着し、ジャック20に掛ける構成も当然考
えられる。また、コネクタの構成が2つのプラグをアダ
プタを介して接続するような形式の場合には、本実施形
態のジャック20をアダプタと見立てればよい。
【0040】上述したように、本実施形態のロックバネ
の構造によれば、ロックバネの軸部はジャックの軸受部
に取り付けられ、その軸部を回転軸として回転すること
ができる。ジャックとプラグを所定の位置まで嵌合させ
た後、ロックバネを回転させて、フック部を取掛部に引
っ掛けるだけで、ロックバネの弾性力により、両ハウジ
ングは嵌合する方向に押圧され、更にその押圧が維持さ
れ、同時にハウジングやコードに対する外力に対しても
嵌合が維持される。すなわち、ハウジングをロックする
ことができる。また、ロックバネを反対向きに回転させ
れば、ロックを解除することができる。従って、光コネ
クタの接続、非接続の操作を容易に行うことができる。
の構造によれば、ロックバネの軸部はジャックの軸受部
に取り付けられ、その軸部を回転軸として回転すること
ができる。ジャックとプラグを所定の位置まで嵌合させ
た後、ロックバネを回転させて、フック部を取掛部に引
っ掛けるだけで、ロックバネの弾性力により、両ハウジ
ングは嵌合する方向に押圧され、更にその押圧が維持さ
れ、同時にハウジングやコードに対する外力に対しても
嵌合が維持される。すなわち、ハウジングをロックする
ことができる。また、ロックバネを反対向きに回転させ
れば、ロックを解除することができる。従って、光コネ
クタの接続、非接続の操作を容易に行うことができる。
【0041】ロックバネの屈曲部は、部材を“く”の字
形や円弧形や“U”の字形として形成される簡単な構造
であり、屈曲部の屈曲の度合いが弾性的に変化して、す
なわちバネとして作用して、軸部とフック部との距離を
弾性的に変化させる。ジャックとプラグを所定の位置ま
で嵌合させたときの軸部から取掛部までの距離よりも、
ロックを行う前の軸部からフック部までの距離の方が短
いので、フック部を取掛部に掛けたとき、そのバネが伸
びて、取掛部に嵌合荷重がかけられる。
形や円弧形や“U”の字形として形成される簡単な構造
であり、屈曲部の屈曲の度合いが弾性的に変化して、す
なわちバネとして作用して、軸部とフック部との距離を
弾性的に変化させる。ジャックとプラグを所定の位置ま
で嵌合させたときの軸部から取掛部までの距離よりも、
ロックを行う前の軸部からフック部までの距離の方が短
いので、フック部を取掛部に掛けたとき、そのバネが伸
びて、取掛部に嵌合荷重がかけられる。
【0042】また、軸部に対するフック部の弾性変形の
範囲が十分に広くなるようにロックバネを設計すれば、
ハウジングを嵌合させたときのフック部に対する取掛部
の位置の誤差の許容範囲を広くすることができる。従っ
て、ハウジングの結合構造に関しては、ハウジング部材
に装着する光ファイバや光導波路端面の位置やハウジン
グ部材の寸法、ロックバネの寸法などを高精度に制御す
る必要はない。ここで、ロックバネの屈曲部の大きさ、
屈曲の角度、部材の断面積などにより、屈曲部のバネと
しての作用における弾性変位の範囲、弾性率を制御する
ことができ、屈曲部の構造設計における自由度が高い。
なお、金属部材によりロックバネを形成した場合、屈曲
部を塑性変形させ、軸部とフック部間の距離のトリミン
グが可能である。
範囲が十分に広くなるようにロックバネを設計すれば、
ハウジングを嵌合させたときのフック部に対する取掛部
の位置の誤差の許容範囲を広くすることができる。従っ
て、ハウジングの結合構造に関しては、ハウジング部材
に装着する光ファイバや光導波路端面の位置やハウジン
グ部材の寸法、ロックバネの寸法などを高精度に制御す
る必要はない。ここで、ロックバネの屈曲部の大きさ、
屈曲の角度、部材の断面積などにより、屈曲部のバネと
しての作用における弾性変位の範囲、弾性率を制御する
ことができ、屈曲部の構造設計における自由度が高い。
なお、金属部材によりロックバネを形成した場合、屈曲
部を塑性変形させ、軸部とフック部間の距離のトリミン
グが可能である。
【0043】フック部や軸部は、突起、リング、孔、段
差など簡単な形状により形成でき、特に、金属ワイヤや
金属板材を用いる場合は、それらの形状は単純な折り曲
げ構造で実現できる。すなわち、ロックバネ全体の構造
は非常に簡単であり、小型のものも容易に製作すること
ができる。また、ロックバネ全体の構造を1本の金属ワ
イヤ、あるいは1枚の金属板材から製作することができ
る。プラスチック材料で製作する場合は、射出成形法を
用いることができ、金属ワイヤで製作する場合は曲げ加
工法、金属板材の場合は打ち抜きおよび曲げ加工法を適
用することができ、製作コストが低く、大量生産が容易
である。
差など簡単な形状により形成でき、特に、金属ワイヤや
金属板材を用いる場合は、それらの形状は単純な折り曲
げ構造で実現できる。すなわち、ロックバネ全体の構造
は非常に簡単であり、小型のものも容易に製作すること
ができる。また、ロックバネ全体の構造を1本の金属ワ
イヤ、あるいは1枚の金属板材から製作することができ
る。プラスチック材料で製作する場合は、射出成形法を
用いることができ、金属ワイヤで製作する場合は曲げ加
工法、金属板材の場合は打ち抜きおよび曲げ加工法を適
用することができ、製作コストが低く、大量生産が容易
である。
【0044】ジャックの軸受部およびプラグの取掛部
は、部材の一部に孔や窪み、または突起を設けることに
より形成することができる。これにより、結合構造を設
けるために、ハウジングの構造を大きく変更したり、複
雑にすることがなく、ハウジング構造の設計に与える影
響は小さい。
は、部材の一部に孔や窪み、または突起を設けることに
より形成することができる。これにより、結合構造を設
けるために、ハウジングの構造を大きく変更したり、複
雑にすることがなく、ハウジング構造の設計に与える影
響は小さい。
【0045】ロックバネは、軸部を軸受部に嵌め込むこ
とにより、容易にハウジングに装着することができる。
特に、2つのロックバネを有する構造では、装着箇所が
複数あり、各装着箇所での軸部を軸受部に嵌め込む方向
が反対になるようにすれば、外力に対してロックバネが
ハウジングから外れなくなる。
とにより、容易にハウジングに装着することができる。
特に、2つのロックバネを有する構造では、装着箇所が
複数あり、各装着箇所での軸部を軸受部に嵌め込む方向
が反対になるようにすれば、外力に対してロックバネが
ハウジングから外れなくなる。
【0046】図2は、本発明の第2の実施形態に係る光
コネクタの結合構造を示す斜視図である。図2におい
て、20はジャック、30はプラグ、50はロックバネ
である。ロックバネ50は、図1の第1の実施形態に示
した“く”の字形のロックバネ40を2つ並列に並べて
組み合わせることにより構成されている。すなわち、軸
部41、屈曲部42、フック部43からなる同一形状の
個々のバネを接続して1つの前記ロックバネ40を構成
している。ここで、この2つのバネを接続する部分がツ
マミ部44となっている。個々のバネ部分はそれぞれの
軸部41をジャック20の両側面の孔形状の軸受部21
に差し込んで取り付けられる。ツマミ部44を操作する
ことにより、ロックバネ50は2つの軸部41を回転軸
としてツマミ部44が上下する方向に回転する。ジャッ
ク20とプラグ30のロックは、プラグ30の両側面に
設けられた突起形状の取掛部31にロックバネ50の2
つのフック部43を掛けることにより行われる。以上の
ように、本ロックバネ50では、個々のバネを個別に操
作する必要はない。また、ロックバネ50の全体の寸法
が数mm程度に小さくなっても操作が可能である。更
に、バネがハウジングの両側面にあるために、前述の
(e)の条件も満たしている。ロックバネ50はジャッ
ク20に容易に取り付けることができ、取り付け後は、
回転可能であり、多少の外力に対しても軸受部21から
外れないようになる。本実施形態のロックバネ50も1
本のワイヤのみから作製することができる。本ロックバ
ネ50は比較的弾性変形が大きくできるプラスチック材
料から形成することもできる。本ロックバネ50は、コ
ネクタが多心接続用のもので、ハウジングの横幅が長い
場合に特に適している。
コネクタの結合構造を示す斜視図である。図2におい
て、20はジャック、30はプラグ、50はロックバネ
である。ロックバネ50は、図1の第1の実施形態に示
した“く”の字形のロックバネ40を2つ並列に並べて
組み合わせることにより構成されている。すなわち、軸
部41、屈曲部42、フック部43からなる同一形状の
個々のバネを接続して1つの前記ロックバネ40を構成
している。ここで、この2つのバネを接続する部分がツ
マミ部44となっている。個々のバネ部分はそれぞれの
軸部41をジャック20の両側面の孔形状の軸受部21
に差し込んで取り付けられる。ツマミ部44を操作する
ことにより、ロックバネ50は2つの軸部41を回転軸
としてツマミ部44が上下する方向に回転する。ジャッ
ク20とプラグ30のロックは、プラグ30の両側面に
設けられた突起形状の取掛部31にロックバネ50の2
つのフック部43を掛けることにより行われる。以上の
ように、本ロックバネ50では、個々のバネを個別に操
作する必要はない。また、ロックバネ50の全体の寸法
が数mm程度に小さくなっても操作が可能である。更
に、バネがハウジングの両側面にあるために、前述の
(e)の条件も満たしている。ロックバネ50はジャッ
ク20に容易に取り付けることができ、取り付け後は、
回転可能であり、多少の外力に対しても軸受部21から
外れないようになる。本実施形態のロックバネ50も1
本のワイヤのみから作製することができる。本ロックバ
ネ50は比較的弾性変形が大きくできるプラスチック材
料から形成することもできる。本ロックバネ50は、コ
ネクタが多心接続用のもので、ハウジングの横幅が長い
場合に特に適している。
【0047】本実施形態のロックバネの構造によれば、
1つのロックバネは、軸部、屈曲部、フック部を有する
ロックバネ構造を2つ以上持ち、ハウジングの複数箇所
にロック荷重をかけることができる。これにより、ロッ
クバネのロックがより確実になるだけでなく、ハウジン
グ構造について対称関係となる位置にロック荷重をかけ
て、その合力が嵌合方向のみを向かせ、ハウジングの嵌
合部分に曲げモーメントが加わらないようにすることが
できる。また、前述の複数のバネ構造を個別に操作する
必要はなく、一括して扱うことができる。
1つのロックバネは、軸部、屈曲部、フック部を有する
ロックバネ構造を2つ以上持ち、ハウジングの複数箇所
にロック荷重をかけることができる。これにより、ロッ
クバネのロックがより確実になるだけでなく、ハウジン
グ構造について対称関係となる位置にロック荷重をかけ
て、その合力が嵌合方向のみを向かせ、ハウジングの嵌
合部分に曲げモーメントが加わらないようにすることが
できる。また、前述の複数のバネ構造を個別に操作する
必要はなく、一括して扱うことができる。
【0048】図3は、本発明の第3の実施形態を示す斜
視図である。同図に示すロックバネ52の構成は第2の
実施形態で示したものとほぼ同様である。ただし、本ロ
ックバネ52は、加工された金属板材から構成されてい
る。また、ジャック20の軸受部21は突起形状であ
り、ロックバネ52の軸部41は板を円形に丸めたリン
グ構造により形成されている。本ロックバネ52は、金
属板材の打ち抜き加工と簡単な曲げ加工のみで製作する
ことができるで、比較的製作が容易であり、低コストな
量産が可能である。その他の詳細については、第2の実
施形態で述べた通りである。
視図である。同図に示すロックバネ52の構成は第2の
実施形態で示したものとほぼ同様である。ただし、本ロ
ックバネ52は、加工された金属板材から構成されてい
る。また、ジャック20の軸受部21は突起形状であ
り、ロックバネ52の軸部41は板を円形に丸めたリン
グ構造により形成されている。本ロックバネ52は、金
属板材の打ち抜き加工と簡単な曲げ加工のみで製作する
ことができるで、比較的製作が容易であり、低コストな
量産が可能である。その他の詳細については、第2の実
施形態で述べた通りである。
【0049】図4は、本発明の第4の実施形態を示す斜
視図である。図中、20はジャック、30はプラグ、5
4はロックバネである。2つのロックバネ54がハウジ
ングの両側面に取り付けられ、個々のロックバネ54
は、軸部41、屈曲部42からなる同一形状の2つのバ
ネを接続した構造である。フック部43は個々のバネを
接続する部分により形成される。このような構成では、
屈曲部42とフック部43が離れているために、フック
部43をプラグ30の取掛部31に掛けた後は外れにく
くなる特長がある。
視図である。図中、20はジャック、30はプラグ、5
4はロックバネである。2つのロックバネ54がハウジ
ングの両側面に取り付けられ、個々のロックバネ54
は、軸部41、屈曲部42からなる同一形状の2つのバ
ネを接続した構造である。フック部43は個々のバネを
接続する部分により形成される。このような構成では、
屈曲部42とフック部43が離れているために、フック
部43をプラグ30の取掛部31に掛けた後は外れにく
くなる特長がある。
【0050】本ロックバネ54にはツマミ部がないが、
フック部43を取掛部31に引っ掛ける方法を以下に示
す。プラグ30をジャック20に嵌合させた後、ロック
バネ54を回転させて、フック部43は取掛部31の上
面に接触させる。取掛部31の上面は傾斜構造になって
おり、次に屈曲部42を横方向かつハウジングに向かっ
て押すと、屈曲部42が開き、フック部43は前方すな
わち伸びる方向に移動して、結局フック部43は取掛部
31の段差部分に落ちて、ロックは完了する。ロックの
解除は、細長い棒などを治具として用い、フック部43
を取掛部31から外して行われる。このような治具は容
易に製作でき、あるいは日常品を代用することができ
る。
フック部43を取掛部31に引っ掛ける方法を以下に示
す。プラグ30をジャック20に嵌合させた後、ロック
バネ54を回転させて、フック部43は取掛部31の上
面に接触させる。取掛部31の上面は傾斜構造になって
おり、次に屈曲部42を横方向かつハウジングに向かっ
て押すと、屈曲部42が開き、フック部43は前方すな
わち伸びる方向に移動して、結局フック部43は取掛部
31の段差部分に落ちて、ロックは完了する。ロックの
解除は、細長い棒などを治具として用い、フック部43
を取掛部31から外して行われる。このような治具は容
易に製作でき、あるいは日常品を代用することができ
る。
【0051】この実施形態では、2つのロックバネ54
を個別に操作する必要がある。しかし、ロックバネ54
は回転して横方向に開閉するので、コネクタの上側にス
ペースが取れないような場合に適用することができる。
また、コネクタの横幅が長い場合の適用に適している。
を個別に操作する必要がある。しかし、ロックバネ54
は回転して横方向に開閉するので、コネクタの上側にス
ペースが取れないような場合に適用することができる。
また、コネクタの横幅が長い場合の適用に適している。
【0052】本実施形態では、ロックバネ54はワイヤ
から構成されているが、板材を用いて作製し、1つのロ
ックバネに付き、屈曲部と軸部を1つずつにする構成も
考えられる。この際、軸部と軸受部は第3の実施形態で
示したようにする。その他の詳細については、第2の実
施形態で述べた通りである。
から構成されているが、板材を用いて作製し、1つのロ
ックバネに付き、屈曲部と軸部を1つずつにする構成も
考えられる。この際、軸部と軸受部は第3の実施形態で
示したようにする。その他の詳細については、第2の実
施形態で述べた通りである。
【0053】図5は、本発明の第5の実施形態を示す断
面図である。図中、1は光ファイバ、2は光導波路、3
は光導波路基板、4はファイバガイド、20はジャッ
ク、30はプラグ、56はロックバネである。ロックバ
ネ56は2つがジャック20に装着されている。この実
施形態の光コネクタは、2心形の光導波路/光ファイバ
接続用のFPCコネクタである。
面図である。図中、1は光ファイバ、2は光導波路、3
は光導波路基板、4はファイバガイド、20はジャッ
ク、30はプラグ、56はロックバネである。ロックバ
ネ56は2つがジャック20に装着されている。この実
施形態の光コネクタは、2心形の光導波路/光ファイバ
接続用のFPCコネクタである。
【0054】ファイバガイド4は光導波路2の端面に装
着され、光ファイバ1が挿入されたときに、光ファイバ
1の先端のアライメントを行う。ジャック20は光導波
路端面8に装着され、プラグ30は光ファイバ1を装着
している。この光コネクタでは、プラグ30をジャック
20に挿入し、嵌合させた後、プラグ先端35と導波路
端面8との接触を維持する必要がある。そのためには、
少なくとも座屈した2本の光ファイバ1が伸びようとす
る力の和よりも大きな力でプラグ30を光導波路端面8
の方向に押圧する必要がある。
着され、光ファイバ1が挿入されたときに、光ファイバ
1の先端のアライメントを行う。ジャック20は光導波
路端面8に装着され、プラグ30は光ファイバ1を装着
している。この光コネクタでは、プラグ30をジャック
20に挿入し、嵌合させた後、プラグ先端35と導波路
端面8との接触を維持する必要がある。そのためには、
少なくとも座屈した2本の光ファイバ1が伸びようとす
る力の和よりも大きな力でプラグ30を光導波路端面8
の方向に押圧する必要がある。
【0055】ロックバネ56はハウジングの両側に1つ
ずつあり、その片端はジャック20の固定部24に固定
されている。プラグ30の取掛部31は傾斜部31−1
と31−2の2つの傾斜部を持つ。プラグ30をジャッ
ク20に挿入するとき、フック部43は傾斜部31−1
に押され、ロックバネ56は外側に開く。そして、プラ
グ先端35が光導波路端面8に接触するとき、プラグ部
43は傾斜部31−2に掛かる。このとき、ロックバネ
56の元に閉じようとする横方向の弾性力は、フック部
43から傾斜部31−2に伝わり、その傾斜構造によっ
てプラグ先端35を光導波路端面8の方向に向かう力に
変換される。これにより、プラグ30は光導波路端面8
に向かって押圧され、それが持続するようになる。以上
の動作は、プラグ端面35が光導波路端面8に突き当た
った状態において、フック部43が傾斜部31−2の範
囲にあれば実現される。従って、フック部43に対する
取掛部31の位置を高精度に決める必要はない。プラグ
30の取掛部31に傾斜構造31−2を形成する代わり
に、フック部43に傾斜構造を形成してもよい。
ずつあり、その片端はジャック20の固定部24に固定
されている。プラグ30の取掛部31は傾斜部31−1
と31−2の2つの傾斜部を持つ。プラグ30をジャッ
ク20に挿入するとき、フック部43は傾斜部31−1
に押され、ロックバネ56は外側に開く。そして、プラ
グ先端35が光導波路端面8に接触するとき、プラグ部
43は傾斜部31−2に掛かる。このとき、ロックバネ
56の元に閉じようとする横方向の弾性力は、フック部
43から傾斜部31−2に伝わり、その傾斜構造によっ
てプラグ先端35を光導波路端面8の方向に向かう力に
変換される。これにより、プラグ30は光導波路端面8
に向かって押圧され、それが持続するようになる。以上
の動作は、プラグ端面35が光導波路端面8に突き当た
った状態において、フック部43が傾斜部31−2の範
囲にあれば実現される。従って、フック部43に対する
取掛部31の位置を高精度に決める必要はない。プラグ
30の取掛部31に傾斜構造31−2を形成する代わり
に、フック部43に傾斜構造を形成してもよい。
【0056】前述したように、図10,11の従来の係
止構造をハウジングの結合構造として適用する場合は、
長手方向の押圧を実現することができないことや、ハウ
ジングの寸法が高精度である必要があることなどの問題
があったが、本実施形態の結合構造は、これらの問題を
解決している。
止構造をハウジングの結合構造として適用する場合は、
長手方向の押圧を実現することができないことや、ハウ
ジングの寸法が高精度である必要があることなどの問題
があったが、本実施形態の結合構造は、これらの問題を
解決している。
【0057】本実施形態の結合構造は、前述した(a)
から(e)までの条件を満たしているが、特に(d)に
ついては、ジャック20にプラグ30を挿入あるいは引
き抜くだけで、ロックあるいは解除を行うことができ
る。すなわち、光コネクタは、プッシュ・プル操作のみ
で接続、非接続を行うことができ、前述した各実施形態
の結合構造を用いた場合よりも、コネクタの着脱操作が
簡単である。
から(e)までの条件を満たしているが、特に(d)に
ついては、ジャック20にプラグ30を挿入あるいは引
き抜くだけで、ロックあるいは解除を行うことができ
る。すなわち、光コネクタは、プッシュ・プル操作のみ
で接続、非接続を行うことができ、前述した各実施形態
の結合構造を用いた場合よりも、コネクタの着脱操作が
簡単である。
【0058】ロックバネ56には基本的には屈曲部42
を設ける必要はないが、これを設けることにより、前記
2つの傾斜部の境界の凸部にフック部43以外が接触す
ることを避けることができる。また、フック部43の変
位が嵌合方向成分を含むようになり、プラグ30の嵌合
方向への押圧がより容易になる。
を設ける必要はないが、これを設けることにより、前記
2つの傾斜部の境界の凸部にフック部43以外が接触す
ることを避けることができる。また、フック部43の変
位が嵌合方向成分を含むようになり、プラグ30の嵌合
方向への押圧がより容易になる。
【0059】ロックバネ56の部材としては、金属やプ
ラスチックを用いることができる。あるいは、ジャック
20と同じ材質として、ジャック20の部材とロックバ
ネ56とを一体とすることも考えられる。ジャック20
の材質がプラスチックである場合、ジャック20本体と
同時に射出成形により製作することができ、低コストで
量産することが可能である。
ラスチックを用いることができる。あるいは、ジャック
20と同じ材質として、ジャック20の部材とロックバ
ネ56とを一体とすることも考えられる。ジャック20
の材質がプラスチックである場合、ジャック20本体と
同時に射出成形により製作することができ、低コストで
量産することが可能である。
【0060】このように、ロックバネを成形加工により
製作し、ハウジング本体と同時に一体的に製作すること
により、ロックバネをハウジングに装着する手間がかか
らないので、より低コストかつ量産性に優れたロックバ
ネを提供することができる。
製作し、ハウジング本体と同時に一体的に製作すること
により、ロックバネをハウジングに装着する手間がかか
らないので、より低コストかつ量産性に優れたロックバ
ネを提供することができる。
【0061】本実施形態の結合構造では、ロックバネ5
6の横方向の荷重を長手方向の荷重に変換するために、
プラグ30を大きな荷重で押圧することには、余り適し
ていない。しかし、FPCコネクタの場合、プラグ30
に対する必要な押圧力は0数から数Nと小さく、また光
導波路/光ファイバ・コネクタは通常は光装置の内部で
用いられるので、コネクタやコードに大きな外力がかか
ることはない。従って、FPC型の光導波路/光ファイ
バ・コネクタに限っては、本結合構造を適用することが
できる。
6の横方向の荷重を長手方向の荷重に変換するために、
プラグ30を大きな荷重で押圧することには、余り適し
ていない。しかし、FPCコネクタの場合、プラグ30
に対する必要な押圧力は0数から数Nと小さく、また光
導波路/光ファイバ・コネクタは通常は光装置の内部で
用いられるので、コネクタやコードに大きな外力がかか
ることはない。従って、FPC型の光導波路/光ファイ
バ・コネクタに限っては、本結合構造を適用することが
できる。
【0062】本実施形態のロックバネの構造によれば、
ハウジングが所定の位置まで嵌合したとき、開いたロッ
クバネのフック部が片方のハウジングに設けられた傾斜
部分を横方向に押圧する。このとき、押圧力はその傾斜
構造により、嵌合方向へ押圧する力に変換される。これ
により、ハウジングは嵌合方向に押圧され、その押圧力
は持続される。
ハウジングが所定の位置まで嵌合したとき、開いたロッ
クバネのフック部が片方のハウジングに設けられた傾斜
部分を横方向に押圧する。このとき、押圧力はその傾斜
構造により、嵌合方向へ押圧する力に変換される。これ
により、ハウジングは嵌合方向に押圧され、その押圧力
は持続される。
【0063】ロックバネは概略的には、片端がジャック
に固定され、もう片端がフック部となる片持ち梁の形状
であり、構造は簡単で小型化が容易である。従って、前
述と同様に、金属材料やプラスチック材料を用いて、容
易に低コストで大量生産することができる。更に、ハウ
ジングに結合構造を付加する際に、片方のハウジングに
対してはロックバネを装着する部分、もう片方のハウジ
ングに対しては傾斜構造を付加するだけであるので、ハ
ウジング本体の構造を大きく変更することはなく、前述
と同様の利点が得られる。
に固定され、もう片端がフック部となる片持ち梁の形状
であり、構造は簡単で小型化が容易である。従って、前
述と同様に、金属材料やプラスチック材料を用いて、容
易に低コストで大量生産することができる。更に、ハウ
ジングに結合構造を付加する際に、片方のハウジングに
対してはロックバネを装着する部分、もう片方のハウジ
ングに対しては傾斜構造を付加するだけであるので、ハ
ウジング本体の構造を大きく変更することはなく、前述
と同様の利点が得られる。
【0064】また、ハウジングを所定の位置まで嵌合さ
せたとき、ロックバネのフック部が前記傾斜部分の範囲
内に係っていれば、ロックは有効となる。従って、フッ
ク部に対する傾斜部分の位置を高精度に合わせる必要は
なく、前述と同様の利点が得られる。
せたとき、ロックバネのフック部が前記傾斜部分の範囲
内に係っていれば、ロックは有効となる。従って、フッ
ク部に対する傾斜部分の位置を高精度に合わせる必要は
なく、前述と同様の利点が得られる。
【0065】更に、ハウジングを所定の位置まで嵌合さ
せれば、ロックバネにより自動的にハウジングはロック
され、またハウジングを反対に引けば、ロックは解除さ
れる。すなわち、光コネクタの着脱は、ハウジングのプ
ッシュ・プル操作のみで行うことができる。この操作
は、光コネクタに装着されたロックバネが複数あって
も、同様である。
せれば、ロックバネにより自動的にハウジングはロック
され、またハウジングを反対に引けば、ロックは解除さ
れる。すなわち、光コネクタの着脱は、ハウジングのプ
ッシュ・プル操作のみで行うことができる。この操作
は、光コネクタに装着されたロックバネが複数あって
も、同様である。
【0066】更に、ロックバネを2個以上用いれば、前
述と同様にハウジングの嵌合部分に曲げモーメントがか
からないようになる。
述と同様にハウジングの嵌合部分に曲げモーメントがか
からないようになる。
【0067】なお、上記実施形態では、ロックバネは屈
曲して形成され、屈曲部を有するが、本発明は、ロック
バネが屈曲しているものに限定されるものでなく、例え
ば図5においてロックバネ56が屈曲せずに固定部24
からまっすぐに延出し、その先端にフック部を有するも
のにも適用し得るものである。なお、屈曲部は直角に曲
がっているようなものも含むものである。
曲して形成され、屈曲部を有するが、本発明は、ロック
バネが屈曲しているものに限定されるものでなく、例え
ば図5においてロックバネ56が屈曲せずに固定部24
からまっすぐに延出し、その先端にフック部を有するも
のにも適用し得るものである。なお、屈曲部は直角に曲
がっているようなものも含むものである。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一対のハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接
させて、一方のハウジングに一端が回転自在に取り付け
られたロックバネのフック部を他方のハウジングの取掛
部に掛けることにより、ロックバネに屈曲して弾性的に
形成された屈曲部によりフック部は取掛部を介して一対
のハウジングを互いに結合する方向に押圧するので、簡
単な構造、操作により両ハウジングを適確に結合状態に
保持することができ、小型化、経済化を図ることができ
るとともに、またハウジングを結合した時のフック部に
対する取掛部の位置の誤差の許容範囲を大きくすること
ができ、低価格で大量生産することができる。
一対のハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接
させて、一方のハウジングに一端が回転自在に取り付け
られたロックバネのフック部を他方のハウジングの取掛
部に掛けることにより、ロックバネに屈曲して弾性的に
形成された屈曲部によりフック部は取掛部を介して一対
のハウジングを互いに結合する方向に押圧するので、簡
単な構造、操作により両ハウジングを適確に結合状態に
保持することができ、小型化、経済化を図ることができ
るとともに、またハウジングを結合した時のフック部に
対する取掛部の位置の誤差の許容範囲を大きくすること
ができ、低価格で大量生産することができる。
【0069】また、本発明によれば、ロックバネ、取掛
部および屈曲部からなるロックバネ構造が2つ以上並列
に配設されているので、ハウジングの結合を更に確実に
行うことができるとともに、ハウジングの結合部分に曲
げモーメントが加わらないようにすることができる。
部および屈曲部からなるロックバネ構造が2つ以上並列
に配設されているので、ハウジングの結合を更に確実に
行うことができるとともに、ハウジングの結合部分に曲
げモーメントが加わらないようにすることができる。
【0070】更に、本発明によれば、一対のハウジング
同士を結合すべく両ハウジングを近接させて、フック部
または取掛部をそれぞれ該取掛部または前記フック部に
形成された傾斜部上に掛けることにより、ロックバネの
腕部によりフック部または取掛部は傾斜部を介して一対
のハウジングを互いに結合する方向に押圧するので、簡
単な構造、操作により両ハウジングを適確に結合状態に
保持することができ、小型化、経済化を図ることができ
るとともに、またハウジングを結合した時のフック部に
対する取掛部の位置の誤差の許容範囲を大きくすること
ができ、低価格で大量生産することができる。
同士を結合すべく両ハウジングを近接させて、フック部
または取掛部をそれぞれ該取掛部または前記フック部に
形成された傾斜部上に掛けることにより、ロックバネの
腕部によりフック部または取掛部は傾斜部を介して一対
のハウジングを互いに結合する方向に押圧するので、簡
単な構造、操作により両ハウジングを適確に結合状態に
保持することができ、小型化、経済化を図ることができ
るとともに、またハウジングを結合した時のフック部に
対する取掛部の位置の誤差の許容範囲を大きくすること
ができ、低価格で大量生産することができる。
【0071】本発明によれば、一対のハウジング同士を
結合すべく両ハウジングを近接させて、フック部または
取掛部がそれぞれ該取掛部またはフック部に形成された
傾斜部上に掛かることにより、ロックバネの腕部により
各フック部または各取掛部が各傾斜部を両側から挟むよ
うに押圧し、これにより一対のハウジングは互いに結合
する方向に押圧されるので、簡単な構造、操作により両
ハウジングを適確に結合状態に保持することができ、小
型化、経済化を図ることができ、またハウジングを結合
した時のフック部に対する取掛部の位置の誤差の許容範
囲を大きくすることができ、低価格で大量生産すること
ができるとともに、更にハウジングの結合部分に曲げモ
ーメントを加わらないようにすることができる。
結合すべく両ハウジングを近接させて、フック部または
取掛部がそれぞれ該取掛部またはフック部に形成された
傾斜部上に掛かることにより、ロックバネの腕部により
各フック部または各取掛部が各傾斜部を両側から挟むよ
うに押圧し、これにより一対のハウジングは互いに結合
する方向に押圧されるので、簡単な構造、操作により両
ハウジングを適確に結合状態に保持することができ、小
型化、経済化を図ることができ、またハウジングを結合
した時のフック部に対する取掛部の位置の誤差の許容範
囲を大きくすることができ、低価格で大量生産すること
ができるとともに、更にハウジングの結合部分に曲げモ
ーメントを加わらないようにすることができる。
【0072】また、本発明によれば、一方のハウジング
およびロックバネを一体的に射出成形により形成するこ
とができるので、ロックバネをハウジングに装着する手
間がかからず、更に経済化、量産化を図ることができ
る。
およびロックバネを一体的に射出成形により形成するこ
とができるので、ロックバネをハウジングに装着する手
間がかからず、更に経済化、量産化を図ることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る結合構造を有す
る光コネクタの斜視図である。
る光コネクタの斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る結合構造を有す
る光コネクタの斜視図である。
る光コネクタの斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る結合構造を有す
る光コネクタの斜視図である。
る光コネクタの斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る結合構造を有す
る光コネクタの斜視図である。
る光コネクタの斜視図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る結合構造を有す
る光コネクタの断面図である。
る光コネクタの断面図である。
【図6】FPC型光ファイバ・コネクタの一例を示す断
面図である。
面図である。
【図7】FPC型光導波路/光ファイバ・コネクタの一
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図8】クランプバネを用いた従来の光コネクタの結合
構造の一例を示す断面図である。
構造の一例を示す断面図である。
【図9】2つのクランプバネを用いた従来の光コネクタ
の結合構造の一例を示す断面図である。
の結合構造の一例を示す断面図である。
【図10】係止構造とバネを用いた従来の光コネクタの
結合構造の一例を示す断面図である。
結合構造の一例を示す断面図である。
【図11】係止構造を用いた従来の光コネクタの結合構
造の一例を示す断面図である。
造の一例を示す断面図である。
1 光ファイバ 2 光導波路 3 光導波路基板 20 ジャック 21 軸受部 22 突き合わせ面 23 係止片 30 プラグ 31 取掛部 31−1,31−2 取掛部の傾斜部 35 プラグ端面 40,50,52,54,56 ロックバネ 41 軸部 42 屈曲部 43 フック部 44 ツマミ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田地 成幸 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 光ファイバ同士または光ファイバと基板
型光導波路とを光接続すべく前記光ファイバまたは光導
波路を収容した一対のハウジング同士を結合状態に保持
する光コネクタの結合構造であって、 一方のハウジングに一端が回転自在に取り付けられ、他
端にフック部が形成されたロックバネと、 他方のハウジングに形成された取掛部と、 前記一対のハウジング同士を結合すべく両ハウジングを
近接させて、前記ロックバネのフック部が前記取掛部に
掛かることにより前記一対のハウジングを互いに結合す
る方向に押圧するように前記ロックバネに屈曲して弾性
的に形成された屈曲部とを有することを特徴とする光コ
ネクタの結合構造。 - 【請求項2】 前記ロックバネ、取掛部および屈曲部か
らなるロックバネ構造が2つ以上並列に配設されている
ことを特徴とする請求項1記載の光コネクタの結合構
造。 - 【請求項3】 光ファイバ同士または光ファイバと基板
型光導波路とを光接続すべく前記光ファイバまたは光導
波路を収容した一対のハウジング同士を結合状態に保持
する光コネクタの結合構造であって、 一方のハウジングに一端が固定され、他端にフック部が
形成されたロックバネと、 他方のハウジングに形成された取掛部と、 該取掛部または前記フック部に形成された傾斜部と、 前記一対のハウジング同士を結合すべく両ハウジングを
近接させて、前記フック部または前記取掛部がそれぞれ
該取掛部または前記フック部に形成された前記傾斜部上
に掛かることにより前記一対のハウジングを互いに結合
する方向に押圧するように前記ロックバネに弾性的に形
成された腕部とを有することを特徴とする光コネクタの
結合構造。 - 【請求項4】 光ファイバ同士または光ファイバと基板
型光導波路とを光接続すべく前記光ファイバまたは光導
波路を収容した一対のハウジング同士を結合状態に保持
する光コネクタの結合構造であって、 一方のハウジングの対称的位置にそれぞれの一端が固定
され、それぞれの他端にフック部が形成された一対のロ
ックバネと、 前記一対のハウジング同士を結合した状態において前記
一対のロックバネのそれぞれのフック部に対応する他方
のハウジング上の対称的位置に形成された取掛部と、 該取掛部または前記フック部に形成された傾斜部と、 前記一対のハウジング同士を結合すべく両ハウジングを
近接させて、前記フック部または前記取掛部がそれぞれ
該取掛部または前記フック部に形成された前記傾斜部上
に掛かることにより前記一対のハウジングを互いに結合
する方向に押圧するように前記ロックバネに弾性的に形
成された腕部とを有することを特徴とする光コネクタの
結合構造。 - 【請求項5】 前記一方のハウジングおよび前記ロック
バネは一体的に射出成形により形成されることを特徴と
する請求項3または4記載の光コネクタの結合構造。 - 【請求項6】 前記フック部は光コネクタの長手方向に
対する垂直方向に弾性的に変位することができ、前記一
対のハウジング同士を結合すべく両ハウジングを近接さ
せて、前記フック部または前記取掛部が前記取掛部また
は前記フック部に形成された傾斜部に掛かることによ
り、該傾斜部により前記フック部の垂直方向に対する押
圧力が前記両ハウジングが結合する方向の押圧力に変換
されることを特徴とする請求項3または4記載の光コネ
クタの結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9027992A JPH10221559A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 光コネクタの結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9027992A JPH10221559A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 光コネクタの結合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221559A true JPH10221559A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12236329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9027992A Pending JPH10221559A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 光コネクタの結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10221559A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139644A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-17 | Hitachi Ltd | 光接続装置 |
JP2002182141A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Ricoh Co Ltd | マルチビーム走査装置 |
WO2007017948A1 (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-15 | Honda Tsushin Kogyo Co., Ltd. | フレキシブル光導波路用コネクタ |
JP2007508863A (ja) * | 2003-10-16 | 2007-04-12 | メデイカル コンポーネンツ,インコーポレーテツド | ルアークリップ |
US7287914B2 (en) | 2003-04-30 | 2007-10-30 | Fujikura Ltd. | Optical connector assembly, connector holder, and optical connector |
EP1177471B1 (en) * | 1999-02-19 | 2007-10-31 | Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) | A spring clip |
US7534052B2 (en) | 2003-04-30 | 2009-05-19 | Fujikura Ltd. | Optical transceiver and optical connector |
JP2010181885A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte Ltd | 小さいフォーム・ファクタのプラグ式(sfp)光トランシーバ用モジュール及び方法 |
JP2014219441A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | 日立金属株式会社 | フェルール固定部材及びフェルール保持構造 |
CN112236697A (zh) * | 2018-06-11 | 2021-01-15 | 日本电信电话株式会社 | 光纤连接部件及光器件的制造方法 |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP9027992A patent/JPH10221559A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1177471B1 (en) * | 1999-02-19 | 2007-10-31 | Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) | A spring clip |
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US7287914B2 (en) | 2003-04-30 | 2007-10-30 | Fujikura Ltd. | Optical connector assembly, connector holder, and optical connector |
JP2007508863A (ja) * | 2003-10-16 | 2007-04-12 | メデイカル コンポーネンツ,インコーポレーテツド | ルアークリップ |
JPWO2007017948A1 (ja) * | 2005-08-11 | 2009-02-19 | 本多通信工業株式会社 | フレキシブル光導波路用コネクタ |
JP4625500B2 (ja) * | 2005-08-11 | 2011-02-02 | 本多通信工業株式会社 | フレキシブル光導波路用コネクタ |
WO2007017948A1 (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-15 | Honda Tsushin Kogyo Co., Ltd. | フレキシブル光導波路用コネクタ |
JP2010181885A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte Ltd | 小さいフォーム・ファクタのプラグ式(sfp)光トランシーバ用モジュール及び方法 |
JP2014219441A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | 日立金属株式会社 | フェルール固定部材及びフェルール保持構造 |
CN112236697A (zh) * | 2018-06-11 | 2021-01-15 | 日本电信电话株式会社 | 光纤连接部件及光器件的制造方法 |
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