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JPH10219919A - NOx浄化押出成形建材及びその製造方法 - Google Patents

NOx浄化押出成形建材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10219919A
JPH10219919A JP9027611A JP2761197A JPH10219919A JP H10219919 A JPH10219919 A JP H10219919A JP 9027611 A JP9027611 A JP 9027611A JP 2761197 A JP2761197 A JP 2761197A JP H10219919 A JPH10219919 A JP H10219919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium dioxide
building material
surface layer
extruded
extrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9027611A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Kamiya
清志 神谷
Yoshihiko Murata
義彦 村田
Yutaka Yamada
裕 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP9027611A priority Critical patent/JPH10219919A/ja
Publication of JPH10219919A publication Critical patent/JPH10219919A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二酸化チタン含有表面層を十分強固に付着させ
ると共に、簡単に、効率的に製造でき、表面層における
NOX 浄化効率を向上させること 【解決手段】本発明のNOX 浄化押出成形建材は、二酸
化チタン含有表面層を有するもので、その表面層には凹
凸を有し、また透明物質が散布されている。またその厚
みは、1〜3mmである。この製造方法は、押出成形セ
メント組成物を押出成形すると共にこの組成物と同時に
二酸化チタン含有組成物を押出成形し、口金ダイス出口
前で両組成物を合流させて、前記押出成形セメント組成
物の成形表面に二酸化チタン含有層を一体形成する。こ
の表面層の凹凸模様は、押出成形中又は押出成形後のい
ずれに形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NOX 浄化押出成
形建材及びその製造方法に関し、更に詳しくは簡単で、
効率的に製造され、二酸化チタン含有表面層が十分付着
し得ると共に大気中のNOX の良好な浄化のできるNO
X 浄化押出成形建材及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、特にジーゼル自動車から
でる排気ガス中に含まれているNOX による大気環境の
汚染は、自動車数の増加、それに伴う交通渋滞等で増加
している。従来、このNOX の濃度を低下させる物質と
して金属酸化物が知られており、この中でも二酸化チタ
ンが強い光触媒作用を有することも知られている。この
ような二酸化チタンの強い光触媒作用を利用してNOX
を除去する研究は、近年ますます盛んになり二酸化チタ
ンを混合してシートやパネルを形成し、建築物の外壁に
用いてNOX を除去することが実用化されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ごとき従来の建築材料(例えば外装した壁)を用いる場
合には、外装された建築材料を取り外した後、新たにN
X 除去シートを張り付けることにより交換する必要が
あり、手間暇を要する点で問題となっていた。また従来
の建材の表面に二酸化チタン含有組成物を被覆する方法
等によりNOX 浄化用建材は製造されていたが、基層と
二酸化チタン含有層との接着が今一つ問題であった。更
に表面層のNOX 浄化効率を上げる必要があった。
【0004】そこで、本発明者は、これらの問題点につ
いて、建材基層と二酸化チタン含有表面層とが強固に接
着したNOX 浄化用建材を得ること、更に表面層のNO
X 浄化効率を向上させるにはどのような手段があるか等
につき、種々検討した結果、建材を押出成形し、同時に
二酸化チタン含有表面層を共に押出成形し、得られた表
面に凹凸を形成することにより得られることを見出し
た。本発明は、これらの知見に基づいてなされるに至っ
た。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、二酸化チタン含有表面層を建築物の表面に
十分強固に付着しているNOX 浄化押出成形建材を提供
することにある。また本発明が解決しようとする第2の
課題は、簡単に、効率的に製造でき、建材基層と二酸化
チタン含有表面層との間の接着を十分強固にし、表面層
におけるNOX 浄化効率を向上させたNOX 浄化押出成
形建材の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の各発明により達成される。
【0007】(1)押出成形セメント建材の表面に二酸
化チタン含有表面層を有することを特徴とするNOX
化押出成形建材。 (2)二酸化チタン含有表面層が凹凸を有することを特
徴とする前記第1項に記載のNOX 浄化押出成形建材。 (3)二酸化チタン含有表面層に透明物質が散布されて
いることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載のN
X 浄化押出成形建材。 (4)二酸化チタン含有表面層の厚みが1〜3mmであ
ることを特徴とする前記第1項乃至第3項のいずれかに
記載のNOX 浄化押出成形建材。 (5)押出成形セメント組成物を押出成形すると共にこ
の組成物と同時に二酸化チタン含有組成物を押出成形
し、口金ダイス出口前で両組成物を合流させて、前記押
出成形セメント組成物の成形表面に二酸化チタン含有層
が一体形成された押出成形セメント建材を形成すること
を特徴とするNOX 浄化押出成形建材の製造方法。 (6)前記の押出成形セメント建材の押出成形中又は押
出成形後、該押出成形セメント建材の表面層に凹凸ロー
ルで凹凸模様を形成することを特徴とする前記第5項に
記載のNOX 浄化押出成形建材の製造方法。 (7)二酸化チタン含有表面層に透明物質を散布するこ
とを特徴とする前記第5項に記載のNOX 浄化押出成形
建材の製造方法。 (8)二酸化チタン含有表面層に凹凸模様を形成する前
又は後に透明物質を散布することを特徴とする前記第6
項に記載のNOX 浄化押出成形建材の製造方法。 (9)二酸化チタン含有表面層の厚みが1〜3mmであ
ることを特徴とする前記第5項乃至第8項に記載のNO
X 浄化押出成形建材の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のNOX 浄化押出成形建材
は、押出成形セメント建材の表面に二酸化チタン含有表
面層を有することを特徴とするもので、二酸化チタン含
有層を表面に有するNOX 浄化押出成形建材を押出成形
により製造することは、新規であり、これにより建材基
層と表面層との強固な接着が得られる。また本発明のN
X 浄化押出成形建材は、押出成形セメント建材の表面
に二酸化チタン含有表面層を有し、該表面層は凹凸を有
することを特徴とするもので、このように両層を押出成
形により形成していることにより建材基層と二酸化チタ
ン含有表面層とが強固に接着すると共に、該表面層は凹
凸を有することによりNOX 浄化効率を向上させること
ができる。また本発明において、二酸化チタン含有表面
層に透明物質が散布されていることによりいっそうのN
X 浄化効率を向上させることができる。また本発明に
おいて、二酸化チタン含有表面層の厚みが1〜3mmで
あることにより薄層であっても十分なNOX 浄化効率を
有することができる。
【0009】更に本発明のNOX 浄化押出成形建材の製
造方法では、押出成形セメント組成物を押出成形すると
共にこの組成物と同時に二酸化チタン含有組成物を押出
成形し、口金ダイス出口前で両組成物を合流させて、前
記押出成形セメント組成物の成形表面に二酸化チタン含
有層が一体形成された押出成形セメント建材を形成する
ことにより簡単な製造方法で表面層が一体化して強固に
接着したNOX 浄化押出成形建材が効率的に製造され
る。更にまた本発明のNOX 浄化押出成形建材の製造方
法では、押出成形セメント組成物を簡単に押出成形する
ことができると共にこの組成物と同時に二酸化チタン含
有組成物を押出成形して表面に二酸化チタン含有層が形
成された押出成形セメント建材を形成することにより、
押出成形により建材基層と二酸化チタン含有表面層とが
一体に形成されるので、両者の接着が十分強固になる。
【0010】更に本発明において、押出成形セメント建
材の押出成形中又は押出成形後、表面層には凹凸が形成
されるので、NOX 浄化効率が向上するという優れた効
果を奏するものである。また本発明において、二酸化チ
タン含有表面層に凹凸模様を形成する前又は後に透明物
質を散布することによりいっそうのNOX 浄化効率を向
上させることができる。更にまた二酸化チタン含有表面
層の厚みが1〜3mmであることにより十分なNOX
化効率でNOX を浄化することができる。
【0011】本発明のNOX 浄化押出成形建材は、建材
基層と二酸化チタン含有表面層とからなり、押出成形法
により製造される。建材基層は、通常、押出成形セメン
ト建材の技術分野において用いられるものでよく、セメ
ント、骨材を含み、セメントとしては、特に限定される
ものではなく、普通ポルトランドセメント、早強ポルト
ランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、超早強
ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメン
ト、白色ポルトランドセメント、高炉セメント、フライ
アッシュセメント、シリカセメント、アルミナセメン
ト、超速硬セメント等が挙げられる。また骨材として
は、山砂、川砂、砕砂、鋳物砂等が挙げられる。
【0012】本発明において、二酸化チタン含有表面層
は、セメント、二酸化チタンからなるか又はこれらに骨
材、透明物質の少なくとも1種を含んでもよく、更に透
明物質は、該表面層に散布してもよい。セメント又は骨
材は前記建材基層に用いられるものでよく、また酸化チ
タンとしては、二酸化チタンが用いられ、ルチル、及び
アナターゼのどちらの結晶形態を持つものでも良いが、
活性の高いアナターゼ型二酸化チタンが好ましい。本発
明においては、紫外線光を表面層の奥まで入れ、浄化、
吸収効率を高めるために、透明物質(光透過性の良い骨
材ともいう。)を添加することができ、また表面に散布
してもよい。この透明物質としては、ガラスビーズ、ガ
ラス粉末、珪砂等が使用でき、ガラスビーズ、ガラス粉
末、珪砂の粒径は直径1〜6mmが望ましく、これらの
粒径がこれより大きいとセメントの存在しない部分が大
きくなり強度が低下する。
【0013】本発明において、二酸化チタン含有表面層
は、二酸化チタンを表面層全体の10〜30重量%含有
しており、この表面層の成分割合がセメント100重量
部に対して二酸化チタン粉末は、10重量部より少ない
とNOX の浄化効率が良くなく、30重量部を越えても
NOX の浄化効率がそれ以上よくならないばかりかコス
ト高となり好ましくない。また二酸化チタン含有表面層
の厚みは、1〜3mmの範囲が好ましいが、表面の凹凸
の度合いによりその厚みを変えることができる。本発明
では、二酸化チタン含有表面層は、その表面は、平坦な
表面を有するものと該表面に凹凸を有するものとの二種
類のものがあるが、このような表面に凹凸を有する場合
には、NOX 浄化効率をいっそう向上させることがで
き、この凹凸は、エンボスロール等を用いて押出成形後
に形成される。本発明に用いられる建材基層としては、
中実又は中空のいずれでもよい。また本発明において
は、NOX 浄化押出成形建材は、押出成形により製造す
ることを特徴としており、これにより建材基層と二酸化
チタン含有表面層とが一体に強固に接着し、強度に優れ
たNOX 浄化押出成形建材が得られる。
【0014】本発明のNOX 浄化押出成形建材の製造方
法は、まず、押出成形セメント組成物を押出成形すると
共にこの組成物と同時に二酸化チタン含有組成物を押出
成形して表面に二酸化チタン含有層が形成された押出成
形セメント建材を形成し、ついで前記表面層に凹凸ロー
ルで凹凸模様を形成することを特徴とするものである。
押出成形セメント組成物としては、セメント、骨材及び
水を混練して製造され、また二酸化チタン含有組成物
は、セメント100重量部に対して二酸化チタン10重
量部〜30重量部を水で混練したものであり、これらを
押出成形機で押出成形し、この際二酸化チタン含有組成
物は押出成形の成形部の上部から供給して表面層を形成
する。押出成形によって押し出された積層物は、表面に
二酸化チタン含有層が形成されている。
【0015】ついで、この二酸化チタン含有層はエンボ
スロールでエンボス模様を形成した後、養生する。必要
に応じて蒸気養生乃至高圧養生してもい。更に上記にお
いて、透明物質は、二酸化チタン含有組成物中に添加し
てもよく、またエンボス模様を形成した後、透明物質を
散布してもよい。この透明物質は、太陽光を多く吸収又
は反射できるので、NOX 除去効果が大きい。更にまた
二酸化チタン含有表面層に凹凸を形成することによりい
っそうの光吸収性を増加させることができる。更にまた
必要に応じて二酸化チタン含有組成物中に着色顔料を
0.5重量部〜20重量部添加することにより、外装表
面を美的に形成することができる。本発明においては、
前記二酸化チタン含有表面層には、NOX 浄化効果を妨
げない限り、必要に応じてNOX 吸着材料、繊維、パル
プ、樹脂エマルジョン、着色顔料等を添加することがで
きる。特にNOX 吸着材料としては、ゼオライト、マガ
ディアイト(Na2 Si1429nH2 O)、ペタライト
(Li2 OAl2 3 8SiO2 )等を用いることがで
き、NO、NO2 ガスの吸着が可能である。これらの吸
着材料の混合量としては、NO、NO2 ガスの吸着し得
る適宜の量でよく、この量はコスト、セメントと酸化チ
タンの量の相関関係、強度、浄化効率等を考慮して簡単
な試験により適宜決定しうるものである。
【0016】以下、更に本発明を図面を参照して更に詳
しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。図1は、本発明のNOX 浄化押出成形建材を示す斜
視図である。図2は、本発明のNOX 浄化押出成形建材
の製造方法を示す断面図である。図1において、1は、
NOX 浄化押出成形建材であり、建材基層2には、中空
部を有するタイプの一つであることを示している。この
建材基層2の上には二酸化チタン含有表面層3を有して
いる。このNOX 浄化押出成形建材は、押出成形により
製造されたものであるので、建材基層2と二酸化チタン
含有表面層3とは一体に形成されており、非常に強固に
結合している。またこの表面層3には、図示されていな
いが、エンボス模様が形成されていることにより表面積
が大きく、したがって十分な光(太陽光)を吸収するこ
とができる。
【0017】図2のaは、本発明のNOX 浄化押出成形
建材の製造方法において、押出成形セメント建材の押出
成形後、その表面に凹凸を形成するところを示す断面図
であり、図2のaにおいて、押出成形機は、建材基層用
の押出成形セメント組成物を押し出す圧入管5と二酸化
チタン含有組成物を押し出す圧入管6からなり、このう
ち圧入管6は圧入管5の前方に接続されており、押出成
形セメント組成物はスクリューコンベア7によって押し
出され、また二酸化チタン含有組成物31はスクリュー
コンベア8によって押し出され、両者は、圧入管5の前
方で合流して一体押出成形される。口金から押出成形さ
れ、コンベア10で送り出された建材積層物はそのまま
養生されるか又はエンボスロール9によりエンボス模様
が形成された後、養生される。ここで二酸化チタン含有
表面層によるNOX 浄化効率を向上させる必要があれ
ば、ガラスビーズ等の透明物質を散布する。
【0018】図2のbは、本発明のNOX 浄化押出成形
建材の製造方法において、押出成形セメント建材の押出
成形中に口金の出口前に凹凸ロールを設けた構造を示す
断面図であり、図2のbにおいて、押出成形機は、建材
基層用の押出成形セメント組成物を押し出す圧入管5と
二酸化チタン含有組成物を押し出す圧入管6からなり、
この圧入管6の合流位置と口金51との間にエンボスロ
ール(凹凸ロール)がもうけられている。ここで押出成
形中にエンボスロールにより成形表面に凹凸が形成され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて更に詳しく説
明するが、これは本発明を説明するための一例であっ
て、本発明は、これに限定されるものではない。
【0020】〔実施例1〜6〕表面層用混練物として、
ポルトランドセメント100重量部、酸化チタンは表1
に示される量(重量%)、水20重量部からなる配合物
に、メチルセルロース0.1重量部を添加混合して混練
物を形成した。一方、建材基層用の押出成形セメント組
成物としては、ポルトランドセメント40重量部、微珪
砂40重量部、ワラストナイト16重量部、水20重量
部からなる配合物に、メチルセルロース0.1重量部を
添加混合して混練物を製造した。これらの混練物を図2
に示される押出成形機を用い、下方の圧入管5中の建材
基層用の押出成形セメント組成物と上部の圧入管6中の
表面層用混練物とを同時に押し出すことにより二酸化チ
タンを含有する表面層の厚み3mmの層で覆われた押出
成形セメント建材を製造した。実施例1〜6のうち、実
施例2、3及び5では、続いて口金の前方に設けられた
エンボスロール9により表面層の表面に凹凸を形成し
た。また実施例3では、その後更に二酸化チタン含有表
面層の表面にガラスビーズを散布した。このようにして
実施例1〜6のNOX 浄化押出成形建材を製造した。こ
れらの建材のNOX 除去率(%)の結果を表1に示し
た。
【0021】なお、NOX 浄化性能の測定法を以下に示
す。モニターラボ社製のフロー式NOX 計を用い、図3
に示される原理でNOX 除去率を測定した。入り口11
よりNO濃度1ppmのNOガスを毎分0.3リットル
流し、試験体14をセットしたセル13内を通過させた
後の出口12でのNO及びNO2 濃度を測定し、次式に
よりNOX 除去率を算出した。また試験体14には、ブ
ラックランプ18により波長350〜370nmに紫外
線を500μW/cm2 の強度で照射した。
【0022】
【式】
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、二酸化チタン含
有表面層を有する建材は、すべてNOX 除去率が優れて
おり、また表面に凹凸を有する建材は、更に優れたNO
X 除去率を有している。更に表面に凹凸を有し、ガラス
ビーズを有する建材は、93.8%といっそう優れたN
X 除去率を有することがわかる。これらの建材は押出
成形により製造しているので、表面の一体性が得られ、
建材基層と表面層とが強固に接着される。
【0025】
【発明の効果】本発明の押出成形により得られたNOX
浄化押出成形建材は、NOX 除去効率に優れているばか
りでなく、建材基層と表面層との強固な接着が得られ
る。また本発明のNOX 浄化押出成形建材は、押出成形
セメント建材の表面に二酸化チタン含有表面層を有し、
該表面層は凹凸を有することにより、NOX 浄化効率を
向上させることができる。また本発明において、二酸化
チタン含有表面層に透明物質が散布されていることによ
りいっそうのNOX 浄化効率を向上させることができ
る。また本発明において、二酸化チタン含有表面層の厚
みが1〜3mmであることにより薄層であっても十分な
NOX 浄化効率を有することができる。
【0026】本発明のNOX 浄化押出成形建材の製造方
法では、押出成形セメント組成物を押出成形すると共に
この組成物と同時に二酸化チタン含有組成物を押出成形
して表面に二酸化チタン含有層が形成された押出成形セ
メント建材を形成することにより、簡単な製造方法で表
面層が強固に接着したNOX 浄化押出成形建材が効率的
に製造される。更にまた本発明のNOX 浄化押出成形建
材の製造方法では、前記表面層に凹凸ロールで凹凸模様
を形成することことにより、NOX 浄化押出成形建材を
効率的に製造できると共に押出成形により建材基層と二
酸化チタン含有表面層とが一体に形成されるので、両者
の接着が十分強固になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNOX 浄化押出成形建材を示す斜視図
である。
【図2】本発明のNOX 浄化押出成形建材の製造するた
めの押出成形機を示す断面図である。図2のaは、押出
成形後、凹凸を形成する実施の形態であり、図2のb
は、押出成形中に、凹凸を形成する実施の形態である。
【図3】本発明に用いられるNOX 除去率を測定するた
めのフロー式NOX評価装置の略図である。
【符号の説明】
1 NOX 浄化押出成形建材 12 出口 2 建材基層 13 セル 3 表面層 14 試験体 4 中空部 15 電磁弁 5、6 圧入管 16 計測器 7、8 スクリューコンベア 17 標準ガス 9 エンボスロール 18 ブラック
ランプ 10 コンベア 31 表面層用
混練物 11 入口 51 口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B28B 11/08 B32B 13/04 B32B 9/00 33/00 13/04 C04B 14/30 33/00 B01D 53/36 ZABJ C04B 14/30 102D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出成形セメント建材の表面に二酸化チタ
    ン含有表面層を有することを特徴とするNOX 浄化押出
    成形建材。
  2. 【請求項2】二酸化チタン含有表面層が凹凸を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のNOX 浄化押出成形建
    材。
  3. 【請求項3】二酸化チタン含有表面層に透明物質が散布
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のNOX 浄化押出成形建材。
  4. 【請求項4】二酸化チタン含有表面層の厚みが1〜3m
    mであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のNOX 浄化押出成形建材。
  5. 【請求項5】押出成形セメント組成物を押出成形すると
    共にこの組成物と同時に二酸化チタン含有組成物を押出
    成形し、口金ダイス出口前で両組成物を合流させて、前
    記押出成形セメント組成物の成形表面に二酸化チタン含
    有層が一体形成された押出成形セメント建材を形成する
    ことを特徴とするNOX 浄化押出成形建材の製造方法。
  6. 【請求項6】前記の押出成形セメント建材の押出成形中
    又は押出成形後、該押出成形セメント建材の表面層に凹
    凸ロールで凹凸模様を形成することを特徴とする請求項
    5に記載のNOX 浄化押出成形建材の製造方法。
  7. 【請求項7】二酸化チタン含有表面層に透明物質を散布
    することを特徴とする請求項5に記載のNOX 浄化押出
    成形建材の製造方法。
  8. 【請求項8】二酸化チタン含有表面層に凹凸模様を形成
    する前又は後に透明物質を散布することを特徴とする請
    求項6に記載のNOX 浄化押出成形建材の製造方法。
  9. 【請求項9】二酸化チタン含有表面層の厚みが1〜3m
    mであることを特徴とする請求項5乃至請求項8に記載
    のNOX 浄化押出成形建材の製造方法。
JP9027611A 1997-02-12 1997-02-12 NOx浄化押出成形建材及びその製造方法 Withdrawn JPH10219919A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008740A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Ohbayashi Corp 吸着機能及び光触媒機能を有する建築材料及びその製造法
JP2011056713A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Bekku Kk 装飾材

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