JPH10181400A - 車両用シート - Google Patents
車両用シートInfo
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- JPH10181400A JPH10181400A JP34209496A JP34209496A JPH10181400A JP H10181400 A JPH10181400 A JP H10181400A JP 34209496 A JP34209496 A JP 34209496A JP 34209496 A JP34209496 A JP 34209496A JP H10181400 A JPH10181400 A JP H10181400A
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Abstract
する時に、乗員の頭部とヘッドレストとの隙間を効率良
く減少させる。 【解決手段】 シートバックフレーム14は上部14A
が下部14Bに比べて車両後方へ湾曲しており、シート
バッククッション15の上部15Aの厚さが下部15B
の厚さに比べて厚くなっている。また、乗員の骨盤部に
対応するシートバック12の位置には骨盤部衝撃吸収体
18が、胸部に対応するシートバック12の位置には胸
部衝撃吸収体24が配設されており、胸部衝撃吸収体2
4の潰れ荷重が骨盤上部衝撃吸収体18の潰れ荷重より
低いので、後突時に乗員は上半身が骨盤部の上端付近を
支点にして後傾し、乗員の頭部とヘッドレストとの隙間
を効率良く減少することができる。
Description
り、詳しくは自動車等の車両のシートに着座した乗員
に、車両後方から所定値以上の衝撃が作用した場合に、
乗員頭部とヘッドレストとの隙間を減少させる車両用シ
ートに関する。
ドライバーズシートにおいては、自車後方からの他車の
追突(後突)により、ドライバーに所定値以上の荷重が
作用した場合に、乗員頭部とヘッドレストとの隙間を減
少させることができる車両用シートが既に提案されてい
る。以下、この種の車両用シートを開示した・実開平6
−65076号公報に示される構成について説明する。
100は、ヘッドレスト102を支持するヘッドレスト
支持フレーム104と、このヘッドレスト支持フレーム
104の前面に配置され、上部がヘッドレスト支持フレ
ーム104の上部と所定の隙間を形成するようにして、
下端部がヘッドレスト支持フレーム104の下端部に結
合されるシートバック支持フレーム106を備えてお
り、シートバック支持フレーム106に強い衝撃が加わ
ると、シートバック支持フレーム106の下端部に形成
した低剛性部108が屈曲すると共に、ヘッドレスト支
持フレーム104の上部とシートバック支持フレームの
上部との間に配設した衝撃吸収部材109が、衝撃を吸
収するようになっている。
な車両用シート100においては、乗員110の上半身
が骨盤部110Bの下方(ヒップポイント)を中心にし
て後方に倒れることにより、乗員110の頭部110A
とヘッドレスト102との隙間を減少させることができ
るが、ヒップポイントを支点にした胸部の後方移動に伴
って頭部も胸部と一体で移動するものであるため、胸部
の後方移動量に対して頭部の後方移動量を大きくするこ
とができず、頭部とヘッドレストとの隙間を効率良く減
少させることができない。
方移動量に対して頭部の後方移動量を大きくとれるよう
にすることで、乗員の頭部とヘッドレストとの隙間をよ
り早期に減少させることができる車両用シートを得るこ
とが目的である。
は、シートバックの骨格部材としてのシートバックフレ
ームと、該シートバックフレームに支持されたシートバ
ッククッションとを備えた車両用シートにおいて、乗員
の胸部に対応する前記シートバックの上部位置に設けら
れ後突時の乗員荷重により胸部支持位置が後方へ移動す
る胸部支持手段と、乗員の骨盤上部に対応する前記シー
トバックの下部位置に設けられ後突時に骨盤上部の後方
移動を制限する骨盤上部支持手段と、を有することを特
徴としている。
に負荷されると、胸部支持手段の胸部支持位置のみが後
方へ移動する。このため、乗員の身体は、骨盤部支持手
段で支持される骨盤部の上部付近を支点として胸部が頭
部とともに後方へ傾動する。このため、骨盤部に対する
胸部の角度変化が大きくなるため、胸部の後方移動量に
対して頭部の後方移動量を大きくすることができ、乗員
の頭部とヘッドレストとの隙間を効率良く減少させるこ
とができる。
載の車両用シートにおいて、前記胸部支持手段は乗員の
胸部に対応するシートバッククッション上部であり、前
記骨盤上部支持手段は乗員の骨盤上部に対応するシート
バッククッション下部であって、シートバッククッショ
ンの厚さが乗員の骨盤上部付近に対応する位置から上方
の部位において厚くなっていることを特徴としている。
造があれば良いため、骨盤部に対応するシートバックク
ッション下部の厚さを厚くする必要がなくなり、シート
バック後部の室内スペースを犠牲にすることなく実施す
ることができ、特に、シートが運転席或いは助手席であ
れば、後席乗員の膝スペースを広くすることができる。
載の車両用シートにおいて、前記胸部支持手段は乗員の
胸部に対応するシートバッククッション上部であり、前
記骨盤上部支持手段は乗員の骨盤上部に対応するシート
バッククッション下部であって、シートバッククッショ
ン上部には、所定以上の荷重負荷で潰れるエア溜まりが
設けられていることを特徴としている。
上部に所定以上の荷重が負荷されると、骨盤部上部付近
を支点とした胸部の後方移動によりエア溜まりが潰れる
ため、胸部に対するシートバックからの反力が小さくな
り、頭部とヘッドレストとの隙間をより効果的に減少さ
せることができる。
載の車両用シートにおいて、前記胸部支持手段は胸部に
対応するシートバッククッション上部の後方変位を支持
するため、シートバックフレームに設けられた弾性部材
であることを特徴としている。
さに関係なく、弾性部材により、後突時、シートバック
クッション上部及び乗員胸部の後方への移動量を確保で
きる。
載の車両用シートにおいて、前記胸部支持手段は胸部に
対応するシートバッククッション上部とシートバックフ
レームの胸部支持部との間に設けられた胸部衝撃吸収体
であることを特徴としている。
きのみ、胸部衝撃吸収体が潰れ乗員の胸部が車両後方へ
移動する構成であるため、胸部衝撃吸収体により胸部に
掛かる衝撃が低減され、且つ胸部に対するシートバック
からの反力が小さくなり、頭部とヘッドレストとの隙間
をより効果的に減少させることができる。
載の車両用シートにおいて、前記胸部支持手段は乗員の
胸部に対応するシートバッククッション上部とシートバ
ックフレームの胸部支持部との間に設けられた胸部衝撃
吸収体であり、前記骨盤上部支持手段は乗員の骨盤上部
に対応するシートバッククッション下部とシートバック
フレームの骨盤上部支持部との間に設けられた骨盤上部
衝撃吸収体であり、前記胸部衝撃吸収体の潰れ荷重が前
記骨盤上部衝撃吸収体の潰れ荷重より低いことを特徴と
している。
収体に対して先に潰れるように設定されているため、頭
部とヘッドレストとの隙間が早期に減少されうる状態を
維持しつつ、乗員の上体に対する衝撃吸収機能を向上さ
せることができる。
載の車両用シートにおいて、乗員の肩部に対応するシー
トバックフレームの上部をシートバッククッションの上
部の乗員支持面に対して後方に配置したことを特徴とし
ている。
クフレームに当接し難く、乗員胸部の後方移動をより効
果的に行える。
車両用シートの第1実施形態について説明する。なお、
図中矢印FRは車両前方方向を、UPは車両上方方向
を、矢印INは車幅内側方向を示す。
シート10は、自動車のドライバーズシートであり、乗
員(ドライバー)11が着座する。
バック12は、骨格部材としてのシートバックフレーム
14、シートバッククッション15及びシート表皮16
を備えた周知の構造となっている。シートバックフレー
ム14は逆U字状に屈曲されており、図2に二点鎖線で
示される如く、上部14Aが下部14Bに比べて車両後
方へ湾曲している。
上部15Aの厚さが下部15Bの厚さに比べて厚くなっ
ている。また、シートバックフレーム14の上部14A
がシートバッククッション15の上部15Aの乗員支持
面に対して後方にあるので、シート10に着座した乗員
11の背上部11Aが、シートバック12に沈み込んだ
場合にも、乗員とシートバックフレーム14の上部14
Aとが当接し難い構造になっている。
するシートバック12の下部位置には、シートバックフ
レーム14の骨盤部支持部としての骨盤部支持パネル1
7が横設されており、この骨盤部支持パネル17の幅方
向両端部は、シートバックフレーム14に固定されてい
る。骨盤部支持パネル17の前面側には、乗員の骨盤部
支持手段としての、骨盤部衝撃吸収体18が配設されて
おり、骨盤部支持パネル17の後面側には、緩衝材20
が配設されている。
るシートバック12の上部位置には、シートバックフレ
ーム14の胸部支持部としての背上支持パネル22が横
設されており、この背上支持パネル22の幅方向両端部
は、シートバックフレーム14に固定されている。背上
支持パネル22の前面側には、乗員の胸部支持手段とし
ての、胸部衝撃吸収体24が配設されており、背上支持
パネル22の後面側には、緩衝材26が配設されてい
る。
盤上部衝撃吸収体18の潰れ荷重より低いので、低速後
突では胸部衝撃吸収体24のみが潰れるようになってい
る。。また、高速後突では骨盤部衝撃吸収体18と胸部
衝撃吸収体24との双方が潰れて、シートバック12全
体の衝撃吸収量が増加すると共に、乗員の姿勢を起こし
た状態で支持できるようになっている。
には、一対の支持ブラケット28が配設されている。こ
の支持ブラケット28は取付部28Aと、この取付部2
8Aの前部に形成された筒状のステー支持部28Bとで
構成されており、取付部28Aが、上辺部14Cの前側
面に溶着されている。支持ブラケット28のステー支持
部28Bには、ヘッドレスト30の下部から突出した一
対のステー32が挿入されている。ヘッドレスト30
は、パッド部30Aとインサート部30Bとで構成され
ており、シートバックフレーム14に対して、乗員の背
上部11Aが後方移動を終了したとき、乗員11の頭部
11Dがヘッドレスト30のパッド部30Aを圧縮し、
インサート部30B(図1参照)に支持される位置に設
定されている。また、図5に示される如く、ヘッドレス
ト30は鉛直方向(図5の矢印Y方向)に移動して、そ
の位置を調整する構成となっており、ヘッドレスト30
の前面30Cの形状が略鉛直線に沿った形状となってい
る。
る。本実施形態のシート10では、自車が他車に低速で
後突された場合には、乗員11は車両に対して後方へ移
動する。この時、シートバックフレーム14の上部14
Aがシートバッククッション15の上部15Aの乗員支
持面に対して後方配置されているため、乗員11の背上
部11Aは、シートバックフレーム14の上部14Aと
当接することなく、シートバッククッション15の上部
15Aを圧縮しながら後方へ移動する。
収体24は乗員11の衝撃を吸収しつつ潰れるが、骨盤
部衝撃吸収体18が殆ど潰れないため、乗員11の背上
部11Aのみがシートバック12に沈み込む。
の上端付近を支点Pにして後傾し、乗員11の頭部11
Dがヘッドレスト30のパッド部30Aに当接してパッ
ド部30Aを圧縮する。なお、乗員11の胸部11C及
び頭部11Dの後方移動が終了した時、基線L(通常、
着座状態で乗員の頭部中心と足の付け根とを結んだ線)
に対する乗員11の上半身の後傾角はθ1となってい
る。
乗員11の上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点Pに
して後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト30
のパッド部30Aに当接すため、図14に示す従来の車
両用シートに比べ、後突時に、乗員11の頭部11Dと
ヘッドレスト30との隙間を効率良く減少させることが
できる。
には、胸部衝撃吸収体24が先に潰れ、その後骨盤部衝
撃吸収体18が潰れる。このため、この場合には、胸部
衝撃吸収体24の潰れにより、頭部11とヘッドレスト
30との隙間が効率良く減少され、その後骨盤部衝撃吸
収体18が潰れることになるため、隙間減少を早期に行
うことができ、且つシートバック12全体での衝撃吸収
量が増加すると共に、乗員11の姿勢を略元の姿勢(図
3の状態)のままに後方移動させることができる。
部11Dの後方への角度変化が生じるとしても、乗員の
骨盤部上部付近を中心にして胸部11Dを後方に傾動さ
せる構成としているため、実質的に胸部11Cに対する
頭部11Dの角度変化が生じ難くなり、胸部11Cと共
に頭部11Dが一体的に傾動された状態で頭部11Dと
ヘッドレスト30との隙間が減少される。
設けた構成によれば、胸部衝撃吸収体24の潰れによる
胸部11Cに対するシートバック30からの反力が小さ
くなるため、実質的に胸部11Cに対する頭部11Dの
角度変化が生じ難くなり、胸部11Cと共に頭部11D
が一体的に傾動(胸部11Cに対する頭部11Dの角度
変化を抑制)させることができる。
衝撃吸収体24及び骨盤部衝撃吸収体18を配設するこ
とで、シートバッククッション15の厚さを薄くし、そ
の反発弾性を低減することができるため、後突後、乗員
11の上半身がシートバッククッション15から受ける
跳ね返し(リバウンド)量も低減できる。
スト30が鉛直方向に移動して、その位置を調整する構
成となっており、且つ、ヘッドレスト30の前面30C
の形状が略鉛直線に沿った形状となっているため、ヘッ
ドレスト30の位置が、体格の異なる乗員11の各頭部
11Dに対して上下にずれていても、頭部11Dとヘッ
ドレスト30との前後方向の間隙Sは略同じ長さにな
る。このため、体格の異なる乗員11の各頭部11Dに
対しても、ヘッドレスト30によって確実にこれを支持
することができる。 〔第2実施形態〕以下、図6を用いて、本発明の車両用
シートの第2実施形態について説明する。なお、第1実
施形態と同一部材については同一符号を付してその説明
を省略する。
ートバッククッション15の上部31の厚さT1は、シ
ートバッククッション15の下部33の厚さT2に比べ
て、骨盤部支持パネル17の上端部付近から厚くなって
いる。
る。本実施形態のシート10では、後突時、シートバッ
ククッション15の上部31と下部33との厚さの差に
よって、上部31の潰れが下部33の潰れに比べて大き
くなるため、乗員11の背上部11Aのシートバック1
2への沈み込みが骨盤部のシートバック12への沈み込
みに比べて大きくなる。従って、第1実施形態と同様
に、乗員11は上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点
にして後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト3
0のパッド部30Aに当接してパッド部30Aを圧縮す
る。
乗員11は上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点Pに
して後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト30
のパッド部30Aに当接すため、図14に示す従来の車
両用シートに比べ、後突時、乗員11の頭部11Dとヘ
ッドレスト30との隙間を効率良く減少させることがで
きる。
く、コスト的にも有利である。 〔第3実施形態〕以下、図7を用いて、本発明の車両用
シートの第3実施形態について説明する。なお、第1実
施形態と同一部材については同一符号を付してその説明
を省略する。
ートバッククッション15の上部31内の背上支持パネ
ル22の前方となる部位にエア溜まり34が形成されて
いる。このエア溜まり34は、後突荷重により潰れるよ
うになっている。
る。本実施形態のシート10では、後突時、シートバッ
ククッション15の上部31内に形成したエア溜まり3
4によって、シートバッククッション15の上部31の
潰れが下部33の潰れに比べて大きくなるため、乗員1
1の背上部11Aのシートバック12への沈み込みが骨
盤部のシートバック12への沈み込みに比べて大きくな
る。従って、第1実施形態と同様に、乗員11は上半身
が骨盤部11Bの上端付近を支点にして後傾し、乗員1
1の頭部11Dがヘッドレスト30のパッド部30Aに
当接してパッド部30Aを圧縮する。。
乗員11の上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点Pに
して後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト30
のパッド部30Aに当接すため、図14に示す従来の車
両用シートに比べ、後突時、乗員11の頭部11Dとヘ
ッドレスト30との隙間を効率良く減少させることがで
きる。また、エア溜まり34を設けたことにより、シー
ト10の乗り心地性も向上する。 〔第4実施形態〕以下、図8を用いて、本発明の車両用
シートの第4実施形態について説明する。なお、第1実
施形態と同一部材については同一符号を付してその説明
を省略する。
ート10に着座した乗員の胸部に対応するシートバック
12の上部位置には弾性部材としのSバネ36が横設さ
れている。このSバネ36の幅方向両端部は、シートバ
ックフレーム14に固定されており、Sバネ36の前側
に位置するシートバッククッション15の上部31の後
方への変位を支持するようになっている。また、Sバネ
36は後突荷重により車両後方へ変位するようになって
いる。
る。本実施形態のシート10では、後突時、シートバッ
ククッション15の上部31の後側に設けたSバネ36
によって、シートバッククッション15の上部31の後
方移動が下部33の潰れに比べて大きくなるため、乗員
11の背上部11Aのシートバック12への沈み込みが
骨盤部のシートバック12への沈み込みに比べて大きく
なる。従って、第1実施形態と同様に、乗員11は上半
身が骨盤部11Bの上端付近を支点にして後傾し、乗員
11の頭部11Dがヘッドレスト30のパッド部30A
に当接してパッド部30Aを圧縮する。
乗員11の上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点Pに
して後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト30
のパッド部30Aに当接すため、図14に示す従来の車
両用シートに比べ、後突時、乗員11の頭部11Dとヘ
ッドレスト30との隙間を効率良く減少させることがで
きる。また、シートバッククッション15の上部31の
厚さに関係なく、実施できるため、乗り心地を損なうこ
ともない。 〔第5実施形態〕以下、図9を用いて、本発明の車両用
シートの第5実施形態について説明する。なお、第1実
施形態と同一部材については同一符号を付してその説明
を省略する。
ート10に着座した乗員の骨盤部に対応するシートバッ
ク12の下部位置には弾性部材としのSバネ38が横設
されている。このSバネ38の幅方向両端部は、シート
バックフレーム14に固定されており、Sバネ38の前
側に位置するシートバッククッション15の下部33の
後方への変位を支持するようになっている。また、Sバ
ネ38は高速の後突荷重により車両後方へ変位するよう
になっている。
る。本実施形態のシート10では、後突時、Sバネ38
によるシートバッククッション15の下部33の後方へ
の変位に比べて、シートバッククッション15の上部3
1の後方への変位が大きくなるため、乗員11の背上部
11Aのシートバック12への沈み込みが骨盤部のシー
トバック12への沈み込みに比べて大きくなる。従っ
て、第1実施形態と同様に、乗員11は上半身が骨盤部
11Bの上端付近を支点にして後傾し、乗員11の頭部
11Dがヘッドレスト30のパッド部30Aに当接して
パッド部30Aを圧縮する。。
乗員11の上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点Pに
して後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト30
のパッド部30Aに当接すため、図14に示す従来の車
両用シートに比べ、後突時、乗員11の頭部11Dとヘ
ッドレスト30との隙間を効率良く減少させることがで
きる。
には、胸部衝撃吸収体24が潰れ、その後、Sバネ38
が後方へ変位する。このため、この場合には、胸部衝撃
吸収体24の潰れにより頭部11Dとヘッドレスト30
との隙間が効率良く減少され、その後Sバネ38が後方
へ変位することになるため、隙間減少を早期に行うこと
ができ、且つシートバック12全体での衝撃吸収量が増
加すると共に、乗員11の姿勢を略元のままに後方へ移
動させることができる。
33の厚さに関係なく、実施できるため、乗り心地を損
なうこともない。 〔第6実施形態〕以下、図10〜図13を用いて、本発
明の車両用シートの第5実施形態について説明する。な
お、第1実施形態と同一部材については同一符号を付し
てその説明を省略する。
背上支持パネル22の前方に所定の間隔を開けて、背上
支持パネル40が配設されている。この背上支持パネル
40は、逆U字状に湾曲したパネル支持フレーム42の
上部42Aに横設されており、両端部がパネル支持フレ
ーム42に固定されている。
レーム14の内側に入る大きさに設定されており、両下
端部42Bが、それぞれシートバックフレーム14の下
部14Bの内側面にビス等の固定手段44によって固定
されている。
ム42の両端部42Bの近傍となる位置、即ち、図12
に示される如く、乗員11の骨盤部11Bの上端付近と
対向する位置には、それぞれ、蛇腹部とされた衝撃吸収
部42Cが形成されおり、後突時には、図13に示され
る如く、乗員負荷により、これらの衝撃吸収部42Cに
おいて、パネル支持フレーム42が後方へ屈曲して衝撃
を吸収するとともに、乗員11の背上部11Aを後方へ
移動するようになっている。
る。本実施形態のシートでは、後突時、乗員11は車両
に対して後方へ移動する。この時、図13に示される如
く、パネル支持フレーム42は衝撃吸収部42Cにおい
て、上部42Aが後方へ屈曲し、乗員11の衝撃を吸収
するとともに、乗員11の背上部11Aを後方へ移動す
るが、骨盤部衝撃吸収体18が殆ど潰れないため、乗員
11の背上部11Aのみがシートバック12に沈み込
む。
の上端付近を支点Pにして後傾し、乗員11の頭部11
Dがヘッドレスト30のパッド部30Aに当接してパッ
ド部30Aを圧縮する。なお、乗員11の胸部11C及
び頭部11Dの後方移動が終了した時、基線L(通常、
着座状態で乗員の頭部中心と足の付け根とを結んだ線)
に対する乗員11の上半身の後傾角はθ1となってい
る。
乗員11の上半身が骨盤部11Bの上端付近を支点Pに
して後傾し、乗員11の頭部11Dがヘッドレスト30
のパッド部30Aに当接すため、図14に示す従来の車
両用シートに比べ、後突時に、乗員11の頭部11Dと
ヘッドレスト30との隙間を効率良く減少させることが
できる。
には、パネル支持フレーム42の上部42Aが後方へ屈
曲し、その後骨盤部衝撃吸収体18が潰れる。このた
め、この場合には、パネル支持フレーム42の上部42
Aの後方への屈曲により、乗員11の頭部11Dとヘッ
ドレスト30との隙間が効率良く減少され、その後骨盤
部衝撃吸収体18が潰れることになるため、隙間減少を
早期に行うことができ、且つシートバック12全体での
衝撃吸収量が増加すると共に、乗員11の姿勢を略元の
ままに後方へ移動させることができる。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本発明の車両用シートはドライバーズシ
ート以外、即ち助手席、後部座席にも適用可能である。
の骨格部材としてのシートバックフレームと、シートバ
ックフレームに支持されたシートバッククッションとを
備えた車両用シートにおいて、乗員の胸部に対応するシ
ートバックの上部位置に設けられ後突時の乗員荷重によ
り胸部支持位置が後方へ移動する胸部支持手段と、乗員
の骨盤上部に対応するシートバックの下部位置に設けら
れ後突時に骨盤上部の後方移動を制限する骨盤上部支持
手段と、を有するため、乗員胸部の後方移動量に対して
頭部の後方移動量を大きくとれるようにすることで、乗
員の頭部とヘッドレストとの隙間をより早期に減少させ
ることができるという優れた効果を有する。
載の車両用シートにおいて、胸部支持手段は乗員の胸部
に対応するシートバッククッション上部であり、骨盤部
支持手段は乗員の骨盤部に対応するシートバッククッシ
ョン下部であって、シートバッククッションの厚さが乗
員の骨盤部上端付近に対応する位置から上方の部位にお
いて厚くなっているため、請求項1に記載の効果に加え
て、シートバック後部の室内スペースを犠牲にすること
なく実施することができ、特に、シートが運転席或いは
助手席であれば、後席乗員の膝スペースを広くすること
ができるという優れた効果を有する。
載の車両用シートにおいて、胸部支持手段は乗員の胸部
に対応するシートバッククッション上部であり、骨盤部
支持手段は乗員の骨盤部に対応するシートバッククッシ
ョン下部であって、シートバッククッション上部には、
所定以上の荷重負荷で潰れるエア溜まりが設けられてい
るため、請求項1に記載の効果に加えて、胸部に対する
シートバックからの反力が小さくなり、頭部とヘッドレ
ストとの隙間をより効果的に減少させることができると
いう優れた効果を有する。
載の車両用シートにおいて、胸部支持手段は胸部に対応
するシートバッククッション上部の後方変位を支持する
ため、シートバックフレームに設けられた弾性部材であ
るため、請求項1に記載の効果に加えて、シートバック
クッション上部の厚さに関係なく、弾性部材により、後
突時、シートバッククッション上部及び乗員胸部の後方
への移動量を確保できるという優れた効果を有する。
載の車両用シートにおいて、胸部支持手段は胸部に対応
するシートバッククッション上部とシートバックフレー
ムの胸部支持部との間に設けられた胸部衝撃吸収体であ
るため、請求項1に記載の効果に加えて、胸部衝撃吸収
体により胸部に掛かる衝撃が低減され、且つ胸部に対す
るシートバックからの反力が小さくなり、頭部とヘッド
レストとの隙間をより効果的に減少させることができる
という優れた効果を有する。
載の車両用シートにおいて、胸部支持手段は乗員の胸部
に対応するシートバッククッション上部とシートバック
フレームの胸部支持部との間に設けられた胸部衝撃吸収
体であり、骨盤上部支持手段は乗員の骨盤上部に対応す
るシートバッククッション下部とシートバックフレーム
の骨盤上部支持部との間に設けられた骨盤上部衝撃吸収
体であり、胸部衝撃吸収体の潰れ荷重が骨盤上部衝撃吸
収体の潰れ荷重より低いため、請求項1に記載の効果に
加えて、頭部とヘッドレストとの隙間が早期に減少され
うる状態を維持しつつ、乗員の上体に対する衝撃吸収機
能を向上させることができるという優れた効果を有す
る。
載の車両用シートにおいて、乗員の肩部に対応するシー
トバックフレームの上部をシートバッククッションの上
部の乗員支持面に対して後方に配置したため、請求項1
に記載の効果に加えて、後突時、乗員の肩部がシートバ
ックフレームに当接し難く、乗員胸部の後方移動をより
効果的に行えるという優れた効果を有する。
部を一部を断面で示す車両斜め前方から見た斜視図であ
る。
部を示す側断面図である。
常状態を示す概略側面図ある。
速後突状態を示す概略側面図ある。
ッドレストと乗員頭部との位置関係を示す概略側面図あ
る。
部を一部を断面で示す車両斜め前方から見た斜視図であ
る。
部を一部を断面で示す車両斜め前方から見た斜視図であ
る。
部を一部を断面で示す車両斜め前方から見た斜視図であ
る。
部を一部を断面で示す車両斜め前方から見た斜視図であ
る。
要部を一部を断面で示す車両斜め前方から見た斜視図で
ある。
要部を示す側断面図である。
通常状態を示す概略側面図ある。
低速後突状態を示す概略側面図ある。
面図である。
盤部支持部) 18 骨盤部衝撃吸収体(骨盤部支持手段) 22 背上支持パネル(シートバックフレームの胸部
支持部) 24 胸部衝撃吸収体(胸部支持手段) 30 ヘッドレスト 31 シートバッククッションの上部(胸部支持手
段) 32 シートバッククッションの下部(骨盤部支持手
段) 34 エア溜まり 36 Sバネ(弾性部材) 38 Sバネ(弾性部材) 40 背上支持パネル 42 パネル支持フレーム 42C パネル支持フレームの衝撃吸収部
Claims (7)
- 【請求項1】 シートバックの骨格部材としてのシート
バックフレームと、該シートバックフレームに支持され
たシートバッククッションとを備えた車両用シートにお
いて、 乗員の胸部に対応する前記シートバックの上部位置に設
けられ後突時の乗員荷重により胸部支持位置が後方へ移
動する胸部支持手段と、 乗員の骨盤上部に対応する前記シートバックの下部位置
に設けられ後突時に骨盤上部の後方移動を制限する骨盤
上部支持手段と、 を有することを特徴とする車両用シート。 - 【請求項2】 前記胸部支持手段は乗員の胸部に対応す
るシートバッククッション上部であり、前記骨盤上部支
持手段は乗員の骨盤上部に対応するシートバッククッシ
ョン下部であって、シートバッククッションの厚さが乗
員の骨盤上部付近に対応する位置から上方の部位におい
て厚くなっていることを特徴とする請求項1に記載の車
両用シート。 - 【請求項3】 前記胸部支持手段は乗員の胸部に対応す
るシートバッククッション上部であり、前記骨盤上部支
持手段は乗員の骨盤上部に対応するシートバッククッシ
ョン下部であって、シートバッククッション上部には、
所定以上の荷重負荷で潰れるエア溜まりが設けられてい
ることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 【請求項4】 前記胸部支持手段は胸部に対応するシー
トバッククッション上部の後方変位を支持するため、シ
ートバックフレームに設けられた弾性部材であることを
特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 【請求項5】 前記胸部支持手段は胸部に対応するシー
トバッククッション上部とシートバックフレームの胸部
支持部との間に設けられた胸部衝撃吸収体であることを
特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 【請求項6】 前記胸部支持手段は乗員の胸部に対応す
るシートバッククッション上部とシートバックフレーム
の胸部支持部との間に設けられた胸部衝撃吸収体であ
り、前記骨盤上部支持手段は乗員の骨盤上部に対応する
シートバッククッション下部とシートバックフレームの
骨盤上部支持部との間に設けられた骨盤上部衝撃吸収体
であり、前記胸部衝撃吸収体の潰れ荷重が前記骨盤上部
衝撃吸収体の潰れ荷重より低いことを特徴とする請求項
1に記載の車両用シート。 - 【請求項7】 乗員の肩部に対応するシートバックフレ
ームの上部をシートバッククッションの上部の乗員支持
面に対して後方に配置したことを特徴とする請求項1に
記載の車両用シート。
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