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JPH10168735A - 吸水性タフテッドカーペット - Google Patents

吸水性タフテッドカーペット

Info

Publication number
JPH10168735A
JPH10168735A JP31947796A JP31947796A JPH10168735A JP H10168735 A JPH10168735 A JP H10168735A JP 31947796 A JP31947796 A JP 31947796A JP 31947796 A JP31947796 A JP 31947796A JP H10168735 A JPH10168735 A JP H10168735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tufted carpet
absorbing
fabric
absorbent
Prior art date
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Application number
JP31947796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3011892B2 (ja
Inventor
Kosuke Ito
浩輔 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Industrial Co Ltd, Fuji Kogyo KK filed Critical Fuji Industrial Co Ltd
Priority to JP8319477A priority Critical patent/JP3011892B2/ja
Publication of JPH10168735A publication Critical patent/JPH10168735A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水性タフテッドカーペットの吸水機能を維
持しながらパイルの表面を乾き易くし、連続使用しても
常時感触のよいものとすることである。さらに、カーペ
ットの裏面の防水性、滑り止め性、熱転写によるプリン
ト加工性を改善することである。 【解決手段】 シート状のレーヨン不織布1、2、3、
4を平織りのポリプロピレン糸製の基布5に重ね、ニー
ドルパンチングによって一体化した吸水性タフテッドカ
ーペット用生地aに、タフティングによってアクリル繊
維製の疎水性パイル糸6を刺し込んで基布5の表面にカ
ットパイルを形成した吸水性タフテッドカーペットAと
する。基布5の表面に形成された疎水性パイル糸6が濡
れた場合の水分保持率は低くて乾きやすく、殆どの水は
レーヨン不織布に吸収保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴室・台所用カ
ーペットなどに適用される吸水性タフテッドカーペット
およびそのパイル形成用の生地に関する。
【0002】
【従来の技術】バスマットなどに汎用される従来のタフ
テッドカーペットは、図4および図5に示すように、延
伸された帯状のポリプロピレン糸などで平織等に織られ
た基布5の表面に、綿糸などの吸水性の良い糸でカット
パイル8を形成したものが良く知られている。
【0003】このような従来のタフテッドカーペットC
は、基布5の裏面に綿状の不織布9を重ね、ニードリン
グによって一体化してクッション性を高めており、さら
にその下面にはスチレン−ブタジエンゴム(SBR)等
のゴム層10を塗布して滑り止め面を形成したものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のタフテッドカーペットは、パイル糸の親水性とパイル
を構成する繊維の毛細管現象によって吸水し、吸水時に
カーペット表面のパイルが集中的に多量の水分を保持す
るので、パイルの乾燥速度が遅く、例えばそのようなタ
フテッドカーペットをバスマット(浴室用足拭きマッ
ト)に使用すると、感触が悪くなって連続的な使用に耐
えないという問題点がある。
【0005】このような問題点を改良するには、タフテ
ッドカーペットのパイル糸をできるだけ早く乾燥させる
ことが好ましいが、単に低吸水性のアクリル系パイル糸
を採用すると、カーペットの裏面にまで水が透過して床
面を濡らすことになり、不具合である。
【0006】また、従来のタフテッドカーペットの裏面
に通常設けられたSBR製の滑り止め層は、充分な滑り
止め機能がなく、また薄く塗布するとクッション用の不
織布が裏面から突出して防水性が低下するという問題点
もある。
【0007】さらにまた、SBRからなる滑り止め層
は、耐熱性が約70〜80℃であるから、カーペットに
滑り止め層を設けた後の加工で熱転写によるプリント加
工ができないという問題点もある。
【0008】そこで、本願の発明の課題は、上記した問
題点を解決して、吸水性タフテッドカーペットの吸水機
能を維持しながらパイルの表面を乾き易くし、連続使用
しても常時感触のよいものとすることである。
【0009】また、本願の発明のもう一つの課題は、上
記課題を解決した場合においてもカーペットの裏面に水
が透過して床面を濡らす弊害を防止し、好ましくは滑り
止め性のいっそう優れたものとすることである。
【0010】また、本願の発明のさらにもう一つの課題
は、製品に滑り止め層を設けた後、熱転写によるプリン
ト加工ができるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した吸水能力向上お
よび連続使用性の課題を解決するため、この発明におい
ては、シート状のレーヨン不織布を基布に複数枚重ね、
前記基布およびレーヨン不織布に疎水性パイル糸を刺し
込んで基布の表面にパイルを形成してなる吸水性タフテ
ッドカーペットとしたのである。
【0012】上記吸水性タフテッドカーペットにおける
レーヨン不織布は、エンボス模様を形成したシート状の
レーヨン不織布を採用することが好ましい。
【0013】吸水性タフテッドカーペット用生地として
は、シート状のレーヨン不織布を基布の裏面に複数枚重
ね、ニードルパンチングによって一体化した吸水性タフ
テッドカーペット用生地を採用できる。
【0014】また、上記課題を解決することに加えて、
裏面への水透過性、滑り止め性およびプリント加工性の
課題を解決するため、本願の発明においては、上記構成
の吸水性タフテッドカーペットの裏面に重ねて、スチレ
ン樹脂およびEVA樹脂を主要成分とする混合樹脂シー
トを一体に設けたのである。
【0015】本願の発明におけるシート状のレーヨン不
織布は、再生セルロースを原料とする親水性の良い繊維
からなるものであり、例えば厚さが0.1〜1mm程度
の薄肉のシート状不織布を採用し、2枚以上の複数枚重
ねて使用することにより、繊維間および層間に吸水性の
空間を多く形成するように使用する。
【0016】そのためには、適当な厚みのシートをなる
べく多く重ねて層を形成することが好ましい。またエン
ボス模様を形成したシート状のレーヨン不織布は、重ね
合わせた面の間に比較的大きな吸水性の空隙を形成でき
るので、この発明に好ましいものである。
【0017】基布の表面に形成されたパイルは、疎水性
パイル糸からなるので、これが濡れた場合の水分保持率
は低く、殆どの水はレーヨン不織布に吸収保持される。
【0018】したがって、吸水性タフテッドカーペット
の吸水機能は維持され、しかもパイルの表面は、乾燥速
度が速くなり、すなわち乾き易くなる。
【0019】このような吸水性タフテッドカーペットの
裏面に、スチレン樹脂およびEVA樹脂を主要成分とす
る混合樹脂シートをラミネートして一体に設けると、下
面に不織布が突出することがないので、防水性が高ま
り、またEVA樹脂の特性による高摩擦係数、およびス
チレン樹脂の耐熱性の特性により裏面への水透過性、滑
り止め性および耐熱性(プリント加工性)が改善され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を以下に添付
図面に基づいて説明する。図1および図2に示すよう
に、この発明の第1実施形態は、シート状のレーヨン不
織布1、2、3、4を平織りのポリプロピレン糸製の基
布5に4枚重ね、ニードルパンチングによって一体化し
た吸水性タフテッドカーペット用生地aに、タフティン
グによってアクリル繊維製の疎水性パイル糸6を刺し込
んで基布5の表面にカットパイルを形成した吸水性タフ
テッドカーペットAである。
【0021】レーヨン不織布1、2、3、4は、再生セ
ルロースを原料とする親水性の良い人造繊維であり、た
とえば、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン
(キュプラ)、けん化アセテート人絹などからなる不織
布が具体例として挙げられる。
【0022】不織布の製法については、特に限定された
ものでなく、周知の乾式法または湿式法によって得られ
るウェブを、接着剤、熱または機械的接合により接合す
る。また、スパンボンド法によって得られるもの(レー
ヨンスパンボンド)は、比較的低価格で薄肉のシートに
形成されており、この発明に用いて好ましい結果を得て
いる。
【0023】このようなレーヨン不織布は、0.1〜1
mm程度の薄肉のシート状のもの(例えば30g/
2 )が好ましく、特にエンボス加工により表・裏両面
に微小な凹凸模様が形成されているものが好ましい。そ
のような凹凸模様としては、例えば0.5×0.5mm
程度の正方形の凹部が縦横に1mm間隔で形成されてい
る凹凸模様が例示できる。
【0024】この発明に用いる基布5は、それを構成す
る糸の繊維の材料および織り組織を特に限定採用したも
のではなく、たとえば、ポリプロピレン、アクリル、ポ
リエチレン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維の
他、綿、羊毛、麻などの紡糸品を採用できる。基布の組
織の織り目は、後工程のタフティングによってパイルを
形成し易くするために、平織り、朱子織り等の目の粗い
組織を採用することが好ましい。
【0025】そして、図1及び図2に示した第1実施形
態においては、4枚目(最下層)のレーヨン不織布4
は、特に繊維長が長く、比較的柔らかいものを採用し、
他の層に繊維が絡まり易く、すなわちニードルパンチン
グによって一体化し易くしている。
【0026】吸水性タフテッドカーペット用生地aに対
するニドールパンチングは、周知のニードルパンチング
機を用いて下向きの棘(barb)を持った多数の針を
突き通すことにより行なった。
【0027】この発明に用いる疎水性パイル糸6は、ア
クリル繊維(ポリアクリロニトリル繊維)のものを例示
したが、それ以外の周知の疎水性繊維のものを採用して
もよい。なお、この発明に使用可能なその他の疎水性パ
イル糸用の繊維としては、ビニロン、ポリエステル、ナ
イロン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、アクリルなどが挙げられる。さらに縒りをかけた毛
糸状のパイル糸とすれば、パイル面が密になって柔らか
い風合いが得られる。
【0028】図2に示すように、疎水性パイル糸6は、
タフティング機によって吸水性タフテッドカーペット用
生地aに刺し込み、わなパイルをカットして基布5の表
面にカットパイルを形成した。
【0029】以上のようにして製造した吸水性タフテッ
ドカーペットAをバスマットとして使用したところ、殆
どの水はエンボス模様を形成したシート状のレーヨン不
織布1、2、3に吸収保持され、疎水性パイル糸6から
なるカーペット表面は、乾き易く、連続使用しても常時
感触のよいものであった。
【0030】図3に示すように、この発明の第2実施形
態は、上述の吸水性タフテッドカーペットの裏面に重ね
て、スチレン樹脂およびEVA樹脂(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体)を主要成分とする混合樹脂シート7をラ
ミネート(熱圧着)により一体に設けた吸水性タフテッ
ドカーペットBである。
【0031】このような混合樹脂のスチレン樹脂とEV
A樹脂の配合割合は、摩擦係数が適当に高まり、また後
加工でプリント印刷加工に耐える耐熱性を有する材質と
なるように適宜に調整したものであればよく、さらにポ
リエチレン樹脂などのポリオレフィン樹脂を配合するこ
ともできる。
【0032】混合樹脂シート7は、300g/m2 程度
で厚さが0.3mm程度であり、耐熱温度(熱変形温
度)は130〜150℃のものを採用することが好まし
い。このようにすると、通常行われるプリント印刷加工
は、約90〜110℃で熱転写が行われるから、充分に
プリント加工に耐えることができる。
【0033】また、スチレン・EVA混合樹脂は、高摩
擦係数で耐水性が良く、水道水に含まれる塩素に耐性が
あるので、これをラミネートにより一体化した第2実施
形態の吸水性タフテッドカーペットは、裏面へ水が透過
せずに床面を濡らすことがなく、その面の滑り止め性が
向上すると共に水道水に濡れても劣化しないものであっ
た。
【0034】
【発明の効果】この発明の吸水性タフテッドカーペット
は、以上説明したように、複数枚のレーヨン不織布を基
布に重ねてその表面にパイルを形成したので、吸水性タ
フテッドカーペットの吸水機能を維持しながらパイルの
表面が乾き易くなり、連続使用しても常時感触のよいも
のとなる利点がある。
【0035】また、エンボス模様を形成したシート状の
レーヨン不織布を採用した発明は、水保持量が比較的多
い吸水性タフテッドカーペットとなる。
【0036】また、吸水性タフテッドカーペットの裏面
に重ねて所定の樹脂シートを一体にラミネートしたもの
では、上記利点と共にカーペットの裏面に水が透過して
床面を濡らす弊害が防止できるものであり、また従来品
より滑り止め性も向上し、更に後加工によって熱転写に
よるプリント印刷加工ができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の一部を切り欠いて示す斜視図
【図2】図1のII−II線拡大断面図
【図3】第2実施形態の要部拡大断面図
【図4】従来例の一部を切り欠いて示す斜視図
【図5】図4のV−V線拡大断面図
【符号の説明】
1、2、3、4 レーヨン不織布 5 基布 6 疎水性パイル糸 7 混合樹脂シート 8 カットパイル 9 不織布 10 ゴム層 a 吸水性タフテッドカーペット用生地 A、B 吸水性タフテッドカーペット C 従来のタフテッドカーペット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状のレーヨン不織布を基布に複数
    枚重ね、前記基布およびレーヨン不織布に疎水性パイル
    糸を刺し込んで基布の表面にパイルを形成してなる吸水
    性タフテッドカーペット。
  2. 【請求項2】 レーヨン不織布が、エンボス模様を形成
    したシート状のレーヨン不織布である請求項1記載の吸
    水性タフテッドカーペット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吸水性タフテッドカーペ
    ットの裏面に重ねて、スチレン樹脂およびEVA樹脂を
    主要成分とする混合樹脂シートを一体に設けた吸水性タ
    フテッドカーペット。
  4. 【請求項4】 シート状のレーヨン不織布を基布に複数
    枚重ね、ニードルパンチングによって一体化した吸水性
    タフテッドカーペット用生地。
JP8319477A 1996-11-29 1996-11-29 吸水性タフテッドカーペット Expired - Fee Related JP3011892B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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