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JPH10167668A - 垂直・水平搬送装置およびその運転方法 - Google Patents

垂直・水平搬送装置およびその運転方法

Info

Publication number
JPH10167668A
JPH10167668A JP32726196A JP32726196A JPH10167668A JP H10167668 A JPH10167668 A JP H10167668A JP 32726196 A JP32726196 A JP 32726196A JP 32726196 A JP32726196 A JP 32726196A JP H10167668 A JPH10167668 A JP H10167668A
Authority
JP
Japan
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vertical
girder
hoist
lifted
horizontal
Prior art date
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Granted
Application number
JP32726196A
Other languages
English (en)
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JP3994458B2 (ja
Inventor
Tatsuya Wakizaka
達也 脇坂
Yuichi Ikeda
雄一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP32726196A priority Critical patent/JP3994458B2/ja
Publication of JPH10167668A publication Critical patent/JPH10167668A/ja
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Publication of JP3994458B2 publication Critical patent/JP3994458B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直・水平搬送装置の構造を簡単化し、か
つ、搬送効率の向上を図ることにより、イニシャルコス
トの大幅な低減を達成する。 【解決手段】 仮設屋根架構12に1基の天井クレーン
20を設置すると共に、天井クレーン20の一側に交互
に作動する2基の第1,第2リフト22,22aを設置
する。第1,第2リフト22,22aは、一方を停止し
た状態でウインチ32を駆動してワイヤー30を巻取り
または巻戻することにより、自由となった第1,第2リ
フト22,22aの他方を地上と仮設屋根架構12との
間で昇降する。資材34を吊下げたホイスト36は、第
1,第2リフト22,22aの上昇位置で、リフト2
2,22aと天井クレーン20のガーダ26との間で互
いに乗り移る。ガーダ26はクレーンレール24に沿っ
て移動し、かつ、ホイスト36はガーダ26に沿って移
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平配置されるク
レーンレールに移動可能にガーダが取付けられた水平搬
送機と、荷物をホイストに吊下げて前記クレーンレール
まで揚重する垂直搬送機とを備え、揚重するホイストを
前記ガーダとの間でやり取りするようにした垂直・水平
搬送装置およびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ではRC構造の高層ビルの建設用仮
設設備として、全天候型の仮設架構が提案されている。
この仮設架構は、構築予定建物の形状に合わせてその周
囲に複数本の仮設支柱を立設すると共に、各仮設支柱間
の上部に仮設屋根架構を支持して、建物の高さ増加に伴
って仮設支柱を上方に継足しつつ仮設屋根架構を持上げ
ることにより、天候に影響されることなく工事を遂行で
きるようになっている。かかる全天候型建築工法では、
前記仮設屋根架構の下面に水平搬送機としての天井クレ
ーンを設置し、垂直搬送機としての貨物エレベータ等に
より揚重された資材を該天井クレーンを通じて施工階の
各部に搬送して組立てるようになっている。ところで、
前記全天候型建築工法は大型の高層建築物に適用され、
建物の縦横比の小さな(正方形に近い)大きな施工面積
をもって構築される。このため、前記天井クレーンは仮
設屋根架構に複数組のクレーンレールが並列配置され
て、それぞれのクレーンレール間に資材を乗り移しつつ
広い施工階の施工場所に搬送するようになっている。
【0003】図10は従来の全天候型建築工法に用いら
れる天井クレーンの一例を示し、1組の搬送レール1の
両側に2組の建込みレール2,2aが平行配置される。
そして、搬送レール1には搬送ガーダ3が、建込みレー
ル2,2aには建込みガーダ4,4aがそれぞれ移動可
能に取付けられて、3基の天井クレーンが構成されてい
る。それぞれのガーダ3,4,4aには荷吊り用のホイ
スト5が乗移り可能となっており、該ホイスト5に吊下
げられた状態で資材が搬送される。
【0004】一方、前記搬送レール1の一端部には前記
貨物エレベータ6が設置され、該貨物エレベータ6によ
って資材を地上から揚重するようになっている。ところ
で、貨物エレベータ6によって揚重された資材を天井ク
レーンによって水平方向に搬送する際、前記搬送ガーダ
3にホイスト5を移した状態で、該搬送ガーダ3を搬送
レール1の貨物エレベータ6側に寄せておき、貨物エレ
ベータ6で揚重された資材を該ホイスト5で受取るよう
になっている。
【0005】そして、ホイスト5に資材を吊下げた状態
で前記搬送ガーダ3を搬送レール1に沿って移動し、前
記建込みガーダ4,4aの一方に横付けすると共に、搬
送ガーダ3から一方の建込みガーダ4,4aにホイスト
5を乗り移す。ホイスト5が乗移った建込みガーダ4,
4aの一方は、これが位置する建込みレール2,2aを
移動すると共に、ホイスト5が一方の建込みガーダ4,
4aを移動して目的位置まで資材が搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の天井クレーンにあっては、全天候型建築工法によ
り大型の高層建築物を構築する際に用いられ、3基の天
井クレーンと、1基の貨物エレベータとが設けられる。
ところが、かかる天井クレーンを設けた全天候型建築工
法を、施工面積が比較的小さく、または縦横比が大きな
細長い中低層建築物に適用しようとした場合、高価な天
井クレーンを3基も設けた従来の工法ではイニシャルコ
ストが高く付いてしまう。このため、かかる中低層建築
物では全天候型の機能を備えない従前の一般工法に頼ら
ざるを得ず、雨天等にはその都度工事を中止する等して
工期が長期化されてしまうという課題があった。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、構造を簡単化し、かつ、搬送効率の向上を図ること
により、イニシャルコストの大幅な低減を達成すること
ができる垂直・水平搬送装置およびその運転方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明の垂直・水平搬送装置は、水
平配置されるクレーンレールおよび該クレーンレールに
沿って移動可能に取付けたガーダを備えた水平搬送機
と、吊荷を垂直方向に交互に搬送する2基の垂直搬送機
と、これら2基の垂直搬送機それぞれから前記ガーダに
乗り移り可能に配設された2基のホイストとを備えるこ
とにより構成する。
【0009】また、請求項2に示す本発明の垂直・水平
搬送装置は、前記2基の垂直搬送機を作動する1基のワ
イヤー巻上げ装置を備え、一方の垂直搬送機を上下移動
する時に他方の垂直搬送機を停止して、前記ワイヤー巻
上げ装置の稼働により2基の垂直搬送機を交互に作動す
る構成とする。
【0010】更に、請求項3に示す本発明の垂直・水平
搬送装置の運転方法は、2基の垂直搬送機のうち一方の
垂直搬送機を停止した状態で、他方の垂直搬送機に設け
たホイストに吊荷を吊下げて揚重し、この間に、水平搬
送機のクレーンレールに沿って移動可能なガーダから空
のホイストを前記一方の垂直搬送機に乗り移し、一方、
前記他方の垂直搬送機を揚重して停止すると共に、該他
方の垂直搬送機で揚重された荷吊り状態にあるホイスト
を前記ガーダに乗り移し、該ガーダを前記クレーンレー
ルに沿って移動すると共に、該ガーダに沿ってホイスト
を移動して目的位置まで吊荷を搬送し、この間に、前記
一方の垂直搬送機を下降してホイストに吊荷を吊込み、
その後、該一方の垂直搬送機を揚重する間に、前記他方
の垂直搬送機に空となったホイストをガーダから乗り移
し、揚重した前記一方の垂直搬送機を停止すると共に、
該一方の垂直搬送機で揚重された荷吊り状態にあるホイ
ストをガーダに乗り移して目的位置まで吊荷を搬送する
動作を、前記2基の垂直搬送機を交互に稼働して繰り返
すようにして、吊荷を垂直方向および水平方向に搬送す
る。
【0011】かかる構成になる本発明の垂直・水平搬送
装置およびその運転方法の作用を以下述べる。請求項1
の垂直・水平搬送装置は、2基の垂直搬送機によってホ
イストに吊下げた吊荷を水平搬送機まで交互に垂直搬送
し、垂直搬送したホイストを吊荷と共に水平搬送機のガ
ーダに乗り移す。そして、該ガーダを吊荷状態にあるホ
イストと共にクレーンレールに沿って移動し、かつ、ホ
イストをガーダに沿って移動することにより目的位置に
荷物が搬送される。従って、交互に垂直搬送する2基の
垂直搬送機を設けたことにより、いずれか一方の垂直搬
送機を揚重位置にして水平搬送機に位置させ、この間に
他方の垂直搬送機で地上から荷物を揚重することができ
る。このため、水平搬送機は空になったホイストを揚重
位置にある一方の垂直搬送機に戻して、次に他方の垂直
搬送機で揚重される吊荷状態にあるホイストを受取るこ
とにより、水平搬送機での荷物の受け渡しがスムーズに
行われることになる。従って、水平搬送機による荷物の
搬送効率が著しく向上されると共に、該水平搬送機を1
基設ければよく垂直・水平搬送装置の全体構成を大幅に
簡略化することができ、そのコストを大幅に低減するこ
とができる。
【0012】また、請求項2の垂直・水平搬送装置は、
前記2基の垂直搬送機を作動する1基のワイヤー巻上げ
装置を備え、一方の垂直搬送機を上下移動する時に他方
の垂直搬送機を停止して、前記ワイヤー巻上げ装置の稼
働により2基の垂直搬送機を交互に作動する構成とした
ので、2基の垂直搬送機を1基のワイヤー巻上げ装置で
駆動することができるため、この点からも構成の簡略化
およびコスト低減を達成することができる。
【0013】更に、請求項3の垂直・水平搬送装置の運
転方法は、2基の垂直搬送機のうち一方の垂直搬送機を
停止した状態で、他方の垂直搬送機に設けたホイストに
吊荷を吊下げて揚重し、この間に、水平搬送機のクレー
ンレールに沿って移動可能なガーダから空のホイストを
前記一方の垂直搬送機に乗り移し、一方、前記他方の垂
直搬送機を揚重して停止すると共に、該他方の垂直搬送
機で揚重された荷吊り状態にあるホイストを前記ガーダ
に乗り移し、該ガーダを前記クレーンレールに沿って移
動すると共に、該ガーダに沿ってホイストを移動して目
的位置まで吊荷を搬送し、この間に、前記一方の垂直搬
送機を下降してホイストに吊荷を吊込み、その後、該一
方の垂直搬送機を揚重する間に、前記他方の垂直搬送機
に空となったホイストをガーダから乗り移し、揚重した
前記一方の垂直搬送機を停止すると共に、該一方の垂直
搬送機で揚重された荷吊り状態にあるホイストをガーダ
に乗り移して目的位置まで吊荷を搬送する動作を、前記
2基の垂直搬送機を交互に稼働して繰り返すようにし
て、吊荷を垂直方向および水平方向に搬送するので、水
平搬送機による荷物の搬送効率が著しく向上されると共
に、該水平搬送機を1基設ければよく垂直・水平搬送装
置の全体構成を大幅に簡略化することができ、そのコス
トを大幅に低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図4〜図9は本
発明にかかる垂直・水平搬送装置の一実施形態を示し、
図1は平面図、図2は正面図、図3は側面図、図4〜図
9は作動状態を順を追って示す説明図である。
【0015】即ち、本実施形態は本発明の垂直・水平搬
送装置10を全天候型建築工法に適用した場合を示し、
この全天候型建築工法では図1から図3に示すように、
仮設屋根架構12の下方に建物躯体14が下層階から上
層階へと順次構築されるようになっている。前記仮設屋
根架構12は、建設予定の前記建物躯体14の外側に配
置された複数本(本実施形態では6本)の仮設支柱1
6,16…によって支持される。各仮設支柱16,16
…は昇降可能に取付けたクライミング機構18,18…
によって、建物躯体14が工事進行に伴い上方に増設さ
れるに従って延長され、前記仮設屋根架構12を持上げ
るようになっている。
【0016】前記仮設屋根架構12には水平搬送機とし
ての1基の天井クレーン20が設置されると共に、該天
井クレーン20の一側に垂直搬送機としての2基の第
1,第2リフト22,22aが設置される。天井クレー
ン20は、仮設屋根架構12の下側に取付けられるクレ
ーンレール24と、該クレーンレール24に沿って移動
可能に取付けられるガーダ26とによって構成される。
前記クレーンレール24は一対のレール24a,24b
を、建物躯体14の幅方向両側部分に対応するように互
いに平行に対向配置して構成されると共に、該クレーン
レール24は建物躯体14の長手方向を指向して配置さ
れる。また、前記ガーダ26は対向するレール24a,
24b間に跨がって、クレーンレール24の指向方向に
対して直角方向に配置される。
【0017】一方、前記第1,第2リフト22,22a
は、仮設屋根架構12に取付けられた第1,第2,第3
シーブ28,28a,28bに周回されるワイヤー30
に吊下げられるようになっている。前記ワイヤー30は
一端部が地上部分に設置されるワイヤー巻上げ装置とし
ての1基のウインチ32に巻回されると共に、他端部は
地上部分に固定される。そして、前記第1リフト22
は、第1シーブ28と第2シーブ28aとの間に垂れ下
がるワイヤー30に周回して吊下げられ、かつ前記第2
リフト22aは、第2シーブ28aと第3シーブ28b
との間に垂れ下がるワイヤー30に周回して吊下げられ
る。
【0018】尚、本実施形態では図3に示すように、前
記ワイヤー30は第1,第2リフト22,22aを安定
して保持するために図中左右方向に一対設けられ、これ
に伴ってウインチ32および第1,第2,第3シーブ2
8,28a,28bも同方向に一対が配置される。
【0019】前記第1,第2リフト22,22aは、上
昇した時点で交互に仮設屋根架構12に停止されるよう
になっており、この停止位置で第1,第2リフト22,
22aは前記天井クレーン20の側方に位置するように
なっている。これら第1,第2リフト22,22aは、
一方を固定した状態でウインチ32を駆動してワイヤー
30を巻取りまたは巻戻しすることにより、自由となっ
た第1,第2リフト22,22aの他方は地上と仮設屋
根架構12との間で昇降されるようになっている。
【0020】前記垂直・水平搬送装置10は、荷物とし
ての資材34を吊下げる2基のホイスト36,36を備
え、これらホイスト36,36は前記第1,第2リフト
22,22aに係脱可能に掛止されて昇降されると共
に、第1,第2リフト22,22aの上昇位置で、該リ
フト22,22aと前記ガーダ26との間で互いに乗移
りが可能となっている。そして、前記資材34は前記ホ
イスト36,36に吊下げられた状態で、地上部分から
建物架構14の施工階に搬送されるようになっている。
【0021】前記垂直・水平搬送装置10では図4〜図
9に示す工程をもって運転される。まず、図4に示すよ
うに第2リフト22aを仮設屋根架構12に固定した状
態で第1リフト22を下降し、地上部分で該第1リフト
22に掛止したホイスト36に資材34を吊り込む。こ
のとき、前記第2リフト22aによって既に揚重された
ホイスト36は、天井クレーン20によって目的位置に
搬送されている。
【0022】次に、図5に示すように資材34を吊り込
んだ第1リフト22を揚重する。このとき、仮設屋根架
構12に固定されている第2リフト22aには、空にな
ったホイスト36が掛止されている。そして、図6に示
すように第1リフト22を仮設屋根架構12まで揚重し
た時点で、該第1リフト22を仮設屋根架構12に固定
した後、前記第2リフト22aを下降する。
【0023】前記第1リフト22によって揚重された資
材34を吊り込んだホイスト36は、図7に示すように
天井クレーン20によって水平方向に搬送されると共
に、下降した第2リフト22aのホイスト36に地上部
分で資材34を吊り込む。ところで、前記第1リフト2
2で揚重した資材34を天井クレーン20で搬送する
際、まず、図1に示したように天井クレーン20のガー
ダ26を移動して第1リフト22に横付けし、該第1リ
フト22から資材34を吊り込んだホイスト36をガー
ダ26に乗り移す。そして、ホイスト36を取り込んだ
ガーダ26をクレーンレール24に沿って移動すると共
に、該ホイスト36を該ガーダ26に沿って移動するこ
とにより、該ホイスト36を目的位置に搬送することが
でき、この目的位置で資材34を荷下ろしする。
【0024】そして、前記ホイスト36から荷下ろしし
た後、図8に示すようにガーダ26を移動して停止状態
にある前記第1リフト22に横付けし、空になった該ホ
イスト36を第1リフト22に乗り移す。この間に資材
34を吊り込んだ第2リフト22aを揚重する。第2リ
フト22aが仮設屋根架構12まで上昇されると、図9
に示すように該第2リフト22aを固定した後、空のホ
イスト36を掛止した第1リフト22を下降する。この
ように、第1,第2リフト22,22aを交互に上昇し
て資材34を揚重し、揚重した資材34をホイスト36
と共にガーダ26に移して天井クレーン20によって目
的位置に搬送するという動作が繰り返されることにな
る。
【0025】従って、かかる構成になる本実施形態の垂
直・水平搬送装置10は、1基の天井クレーン20およ
び2基の第1,第2リフト22,22aによって構成さ
れ、第1,第2リフト22,22aを交互に昇降して地
上から資材34を天井クレーン20まで揚重し、該天井
クレーン20により資材34を施工階の目的位置まで搬
送するようになっている。つまり、前記第1,第2リフ
ト22,22aは、一方を仮設屋根架構12に固定して
天井クレーン20の側方に位置させている間に、他方を
地上から資材34を吊込んで揚重するようになってい
る。一方、天井クレーン20は、空になったホイスト3
6を第1,第2リフト22,22aのうち停止状態にあ
る一方に移すと共に、資材34を揚重した他方から荷吊
り状態にあるホイスト36を天井クレーン20に移すこ
とができるため、第1,第2リフト22,22aと天井
クレーン20との間で資材34の受け渡しがスムーズに
行われることになる。
【0026】従って、天井クレーン20を1基のみ設け
たにもかかわらず、交互に昇降する第1,第2リフト2
2,22aを2基設けて資材34の搬送効率を大幅に向
上できる。例えば、1基の天井クレーンに対して1基の
リフトを設けた場合に比較して、約1.5〜2倍のサイ
クルタイムで搬送作業を行うことができるようになり、
垂直・水平搬送装置10の構成の簡略化と相俟ってコス
トを大幅に低減することが可能となる。このため、本実
施形態の垂直・水平搬送装置10を、全天候型建築工法
により構築しようとする中低層建築物に適用した場合に
も、そのイニシャルコストを大幅に低減して建築が可能
となり、中低層建築物の工期を大幅に短縮化することが
できる。
【0027】また、本実施形態にあっては前記2基の第
1,第2リフト22,22aを交互に昇降することによ
り、これら第1,第2リフト22,22aを1基のウイ
ンチ32で駆動することができるため、垂直・水平搬送
装置10の構成を更に簡略化することができると共に、
コストの更なる低減を達成することができる。
【0028】尚、本実施形態の垂直・水平搬送装置10
は全天候型建築工法に適用した場合を例にとって示した
が、これに限ること無く工場等の製品搬送用として用い
ることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す垂直・水平搬送装置にあっては、2基の垂直搬送機
によってホイストに吊下げた吊荷を水平搬送機まで交互
に垂直搬送し、垂直搬送したホイストを吊荷と共に水平
搬送機のガーダに乗り移し、該ガーダを吊荷状態にある
ホイストと共にクレーンレールに沿って移動し、かつ、
ホイストをガーダに沿って移動することにより目的位置
に荷物を搬送することができるので、垂直搬送機から水
平搬送機への荷物の受け渡しをスムーズに行うことがで
きる。従って、水平搬送機による荷物の搬送効率を著し
く向上することができると共に、該水平搬送機を1基設
ければよく垂直・水平搬送装置の全体構成を大幅に簡略
化することができ、そのコストを大幅に低減することが
できる。
【0030】また、本発明の請求項2に示す垂直・水平
搬送装置にあっては、前記2基の垂直搬送機を作動する
1基のワイヤー巻上げ装置を備え、一方の垂直搬送機を
上下移動する時に他方の垂直搬送機を停止して、前記ワ
イヤー巻上げ装置の稼働により2基の垂直搬送機を交互
に作動する構成としたので、2基の垂直搬送機を1基の
ワイヤー巻上げ装置で駆動することができるため、この
点からも構成の更なる簡略化および更なるコスト低減を
達成することができる。
【0031】更に、本発明の請求項3に示す垂直・水平
搬送装置の運転方法にあっては、2基の垂直搬送機のう
ち一方の垂直搬送機を停止した状態で、他方の垂直搬送
機に設けたホイストに吊荷を吊下げて揚重し、この間
に、水平搬送機のクレーンレールに沿って移動可能なガ
ーダから空のホイストを前記一方の垂直搬送機に乗り移
し、一方、前記他方の垂直搬送機を揚重して停止すると
共に、該他方の垂直搬送機で揚重された荷吊り状態にあ
るホイストを前記ガーダに乗り移し、該ガーダを前記ク
レーンレールに沿って移動すると共に、該ガーダに沿っ
てホイストを移動して目的位置まで吊荷を搬送し、この
間に、前記一方の垂直搬送機を下降してホイストに吊荷
を吊込み、その後、該一方の垂直搬送機を揚重する間
に、前記他方の垂直搬送機に空となったホイストをガー
ダから乗り移し、揚重した前記一方の垂直搬送機を停止
すると共に、該一方の垂直搬送機で揚重された荷吊り状
態にあるホイストをガーダに乗り移して目的位置まで吊
荷を搬送する動作を、前記2基の垂直搬送機を交互に稼
働して繰り返すようにして、吊荷を垂直方向および水平
方向に搬送するので、水平搬送機による荷物の搬送効率
が著しく向上されると共に、該水平搬送機を1基設けれ
ばよく垂直・水平搬送装置の全体構成を大幅に簡略化す
ることができ、そのコストを大幅に低減することができ
るという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の一実施形
態を示す平面図である。
【図2】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の一実施形
態を示す正面図である。
【図3】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の一実施形
態を示す側面図である。
【図4】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の作動状態
の第1行程を示す説明図である。
【図5】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の作動状態
の第2行程を示す説明図である。
【図6】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の作動状態
の第3行程を示す説明図である。
【図7】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の作動状態
の第4行程を示す説明図である。
【図8】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の作動状態
の第5行程を示す説明図である。
【図9】本発明にかかる垂直・水平搬送装置の作動状態
の第6行程を示す説明図である。
【図10】従来の垂直・水平搬送装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】 10 垂直・水平搬送装置 20 天井クレーン 22 第1リフト 22a 第2リフト 24 クレーンレール 26 ガーダ 32 ウインチ 34 資材 36 ホイスト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平配置されるクレーンレールおよび該
    クレーンレールに沿って移動可能に取付けたガーダを備
    えた水平搬送機と、吊荷を垂直方向に交互に搬送する2
    基の垂直搬送機と、これら2基の垂直搬送機それぞれか
    ら前記ガーダに乗り移り可能に配設された2基のホイス
    トとを備えたことを特徴とする垂直・水平搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記2基の垂直搬送機を作動する1基の
    ワイヤー巻上げ装置を備え、一方の垂直搬送機を上下移
    動する時に他方の垂直搬送機を停止して、前記ワイヤー
    巻上げ装置の稼働により2基の垂直搬送機を交互に作動
    することを特徴とする請求項1に記載の垂直・水平搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 2基の垂直搬送機のうち一方の垂直搬送
    機を停止した状態で、他方の垂直搬送機に設けたホイス
    トに吊荷を吊下げて揚重し、この間に、水平搬送機のク
    レーンレールに沿って移動可能なガーダから空のホイス
    トを前記一方の垂直搬送機に乗り移し、一方、前記他方
    の垂直搬送機を揚重して停止すると共に、該他方の垂直
    搬送機で揚重された荷吊り状態にあるホイストを前記ガ
    ーダに乗り移し、該ガーダを前記クレーンレールに沿っ
    て移動すると共に、該ガーダに沿ってホイストを移動し
    て目的位置まで吊荷を搬送し、この間に、前記一方の垂
    直搬送機を下降してホイストに吊荷を吊込み、その後、
    該一方の垂直搬送機を揚重する間に、前記他方の垂直搬
    送機に空となったホイストをガーダから乗り移し、揚重
    した前記一方の垂直搬送機を停止すると共に、該一方の
    垂直搬送機で揚重された荷吊り状態にあるホイストをガ
    ーダに乗り移して目的位置まで吊荷を搬送する動作を、
    前記2基の垂直搬送機を交互に稼働して繰り返すように
    して、吊荷を垂直方向および水平方向に搬送することを
    特徴とする垂直・水平搬送装置の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100624007B1 (ko) * 2004-03-08 2006-09-18 부산대학교 산학협력단 수평 수직 순환이 가능한 컨테이너 크레인
KR100841682B1 (ko) 2007-02-13 2008-06-26 부산대학교 산학협력단 안벽크레인의 양적하 작업 계획 산출 방법
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CN109868747A (zh) * 2019-03-14 2019-06-11 中交一公局海威工程建设有限公司 预制梁施工方法及装置
CN111395171A (zh) * 2020-03-17 2020-07-10 中交武汉港湾工程设计研究院有限公司 一种用于缆索吊自动调平定位装置及方法

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