JPH10156254A - 塗布方法及び装置 - Google Patents
塗布方法及び装置Info
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- JPH10156254A JPH10156254A JP26454997A JP26454997A JPH10156254A JP H10156254 A JPH10156254 A JP H10156254A JP 26454997 A JP26454997 A JP 26454997A JP 26454997 A JP26454997 A JP 26454997A JP H10156254 A JPH10156254 A JP H10156254A
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- nozzle
- coating
- tip
- paint
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗膜を、塗布幅及び幅両端のエッジ直線性を
高精度に安定して均一に塗布できること。 【解決手段】 ノズル1の先端部の塗布幅方向両端部
に、内々寸法が目標とする塗布幅と同等の、基材5側に
突き出たガイド4が設けられ、前記ガイド4の先端部は
わずかな平面部を持ち、ガイド4と基材5とを接触させ
ながら、少なくともノズル1の先端部出口側エッジ3b
と前記基材5とのギャップを一定に保ちながら塗膜形成
を行う。
高精度に安定して均一に塗布できること。 【解決手段】 ノズル1の先端部の塗布幅方向両端部
に、内々寸法が目標とする塗布幅と同等の、基材5側に
突き出たガイド4が設けられ、前記ガイド4の先端部は
わずかな平面部を持ち、ガイド4と基材5とを接触させ
ながら、少なくともノズル1の先端部出口側エッジ3b
と前記基材5とのギャップを一定に保ちながら塗膜形成
を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルにより基材
表面に塗布材料を所定のパターンで塗布できる塗布方法
及び装置に関するものであり、例えば自動車の前照灯用
高輝度放電型ランプ表面への遮光膜形成等に用いるもの
である。
表面に塗布材料を所定のパターンで塗布できる塗布方法
及び装置に関するものであり、例えば自動車の前照灯用
高輝度放電型ランプ表面への遮光膜形成等に用いるもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として代表されるの
は、例えば特開平8−126860に示されるように、
混成集積回路を構成するケースと回路基板とを接着させ
る際、基材と成るケースの被塗布位置部分の垂直方向の
上方に、所定のギャップを維持してノズルを配置する。
このノズルの先端吐出口より塗布材料であるシリコン系
あるいはUV系樹脂を主成分とする接着剤を連続的に吐
出させながら、該ノズルの先端吐出口を非接触且つ被塗
布位置に沿うかたちで、並行移動させ、接着剤を連続的
に線引き塗布していた。
は、例えば特開平8−126860に示されるように、
混成集積回路を構成するケースと回路基板とを接着させ
る際、基材と成るケースの被塗布位置部分の垂直方向の
上方に、所定のギャップを維持してノズルを配置する。
このノズルの先端吐出口より塗布材料であるシリコン系
あるいはUV系樹脂を主成分とする接着剤を連続的に吐
出させながら、該ノズルの先端吐出口を非接触且つ被塗
布位置に沿うかたちで、並行移動させ、接着剤を連続的
に線引き塗布していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の線引
き塗布方法では、塗布時に塗料の粘度とチクソ性につい
て考慮する必要が有り、特に塗料にチクソ性が付与され
ていないと所定のパターン形状で塗布した直後には、被
塗布面である基材表面では塗料が広がり、パターンの形
状に乱れが発生することがある。また、ノズル先端と被
塗布面である基材とのギャップを常に最適な位置で保持
する必要があり、ノズル先端と被塗布面とのギャップが
所定より狭いと塗布された塗料は、ノズル先端で押しつ
ぶされるため所望した塗布幅及び塗布厚みが得られな
い。また、ノズル先端と被塗布面とのギャップが所定よ
り広いと吐出された塗料と被塗布面との間に空気が混入
しやすく、いわゆる塗膜中にピンホールが発生し、さら
には塗布位置のズレ・塗布幅の精度及び塗布厚みに多大
な影響を及ぼしていた。また、ノズル先端と被塗布面と
のギャップを一定に保持できていても被塗布面である基
材のうねり・歪み・基材厚みのムラ、もしくはメンテナ
ンス作業によるノズルの交換等によって、ノズル先端と
被塗布面とのギャップは変化するため、塗布安定性には
欠けていた。
き塗布方法では、塗布時に塗料の粘度とチクソ性につい
て考慮する必要が有り、特に塗料にチクソ性が付与され
ていないと所定のパターン形状で塗布した直後には、被
塗布面である基材表面では塗料が広がり、パターンの形
状に乱れが発生することがある。また、ノズル先端と被
塗布面である基材とのギャップを常に最適な位置で保持
する必要があり、ノズル先端と被塗布面とのギャップが
所定より狭いと塗布された塗料は、ノズル先端で押しつ
ぶされるため所望した塗布幅及び塗布厚みが得られな
い。また、ノズル先端と被塗布面とのギャップが所定よ
り広いと吐出された塗料と被塗布面との間に空気が混入
しやすく、いわゆる塗膜中にピンホールが発生し、さら
には塗布位置のズレ・塗布幅の精度及び塗布厚みに多大
な影響を及ぼしていた。また、ノズル先端と被塗布面と
のギャップを一定に保持できていても被塗布面である基
材のうねり・歪み・基材厚みのムラ、もしくはメンテナ
ンス作業によるノズルの交換等によって、ノズル先端と
被塗布面とのギャップは変化するため、塗布安定性には
欠けていた。
【0004】そのため、従来の線引き塗布方法は、主に
二つ以上の部材を接着させる生産工程において、接着剤
を塗布する工程で使用する際は、塗布幅や塗布厚みを数
μm単位で高精度に制御する必要はなかったため特に問
題となっていなかったが、例えば自動車の前照灯用高輝
度放電型ランプ表面への遮光膜形成等に用いる場合は、
より精度の高い塗布を行う必要があるため大きな問題と
なっていた。
二つ以上の部材を接着させる生産工程において、接着剤
を塗布する工程で使用する際は、塗布幅や塗布厚みを数
μm単位で高精度に制御する必要はなかったため特に問
題となっていなかったが、例えば自動車の前照灯用高輝
度放電型ランプ表面への遮光膜形成等に用いる場合は、
より精度の高い塗布を行う必要があるため大きな問題と
なっていた。
【0005】本発明は、このような従来の塗布方法の課
題を考慮し、断面形状が円や多角形などの複雑な形状に
対して、その表面に塗膜パターンを高精度で且つ膜厚を
均一に、さらにパターンの両端のエッジ直線性をミクロ
ンオーダーで高精度に塗布することができる塗布方法と
塗布装置を提供することを目的とするものである。
題を考慮し、断面形状が円や多角形などの複雑な形状に
対して、その表面に塗膜パターンを高精度で且つ膜厚を
均一に、さらにパターンの両端のエッジ直線性をミクロ
ンオーダーで高精度に塗布することができる塗布方法と
塗布装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、ノズル
の先端部の塗布幅方向両端部に設けた、基材側に突き出
たガイドとその基材とを接触させながら、少なくとも前
記ノズルの先端部出口側エッジと前記基材の表面とのギ
ャップを一定に保ちながら塗膜形成を行うことを特徴と
する塗布方法である。
の先端部の塗布幅方向両端部に設けた、基材側に突き出
たガイドとその基材とを接触させながら、少なくとも前
記ノズルの先端部出口側エッジと前記基材の表面とのギ
ャップを一定に保ちながら塗膜形成を行うことを特徴と
する塗布方法である。
【0007】第2の本発明は、ノズルの先端部の塗布幅
方向両端部に設けた、基材側に突き出たガイドにより、
塗布幅を規制しながら塗膜形成を行うことを特徴とする
塗布方法である。
方向両端部に設けた、基材側に突き出たガイドにより、
塗布幅を規制しながら塗膜形成を行うことを特徴とする
塗布方法である。
【0008】第3の本発明は、ノズルの先端部に設けた
所定の塗料溜め部に塗料を充填した後、少なくとも前記
ノズルの先端部出口側エッジと基材の表面とのギャップ
を一定に保ちながら、前記ノズルと前記基材を相対的に
移動させ、前記塗料溜め部の塗料を前記基材に塗膜形成
することを特徴とする塗布方法である。
所定の塗料溜め部に塗料を充填した後、少なくとも前記
ノズルの先端部出口側エッジと基材の表面とのギャップ
を一定に保ちながら、前記ノズルと前記基材を相対的に
移動させ、前記塗料溜め部の塗料を前記基材に塗膜形成
することを特徴とする塗布方法である。
【0009】第4の本発明は、塗料の剪断速度0.1(1
/sec)のときの粘度が100(Poise)以上、剪断速度10
0(1/sec)のときの粘度が50(Poise)以下であるチキソ
トロピックな塗料を用いて、ノズルで基材表面に所定の
パターンで塗布することを特徴とする塗布方法である。
/sec)のときの粘度が100(Poise)以上、剪断速度10
0(1/sec)のときの粘度が50(Poise)以下であるチキソ
トロピックな塗料を用いて、ノズルで基材表面に所定の
パターンで塗布することを特徴とする塗布方法である。
【0010】第5の本発明は、ノズルの先端部の塗布幅
方向両端部に基材側に突き出たガイドを利用して塗布す
ることを特徴とする第3の本発明又は第4の本発明の塗
布方法である。
方向両端部に基材側に突き出たガイドを利用して塗布す
ることを特徴とする第3の本発明又は第4の本発明の塗
布方法である。
【0011】第6の本発明は、ノズルのガイドと基材と
を相対的に押し付けながら塗布することを特徴とする第
1、2又は5の本発明の塗布方法である。
を相対的に押し付けながら塗布することを特徴とする第
1、2又は5の本発明の塗布方法である。
【0012】第7の本発明は、基材の断面形状は円形、
略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であ
ることを特徴とする第1〜4のいずれかの本発明の塗布
方法である。
略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であ
ることを特徴とする第1〜4のいずれかの本発明の塗布
方法である。
【0013】第8の本発明は、塗膜厚みが塗布直後のウ
ェット状態で5〜500μmの範囲であることを特徴と
する第1〜4の本発明の塗布方法である。
ェット状態で5〜500μmの範囲であることを特徴と
する第1〜4の本発明の塗布方法である。
【0014】第9の本発明は、先端部の塗布幅方向両端
部に基材側に突き出たガイドを設けたノズルと、前記ノ
ズルと前記基材とを相対的に移動させる手段と、前記基
材と前記ガイドとを相対的に押し付ける手段とを備えた
ことを特徴とする塗布装置である。
部に基材側に突き出たガイドを設けたノズルと、前記ノ
ズルと前記基材とを相対的に移動させる手段と、前記基
材と前記ガイドとを相対的に押し付ける手段とを備えた
ことを特徴とする塗布装置である。
【0015】第10の本発明は、ノズルの先端部の塗布
幅方向両端部に、内々寸法が目標とする塗布幅と同等
の、基材側に突き出たガイドが設けられ、前記ガイドの
先端部はわずかな平面部を持つことを特徴とする塗布装
置である。
幅方向両端部に、内々寸法が目標とする塗布幅と同等
の、基材側に突き出たガイドが設けられ、前記ガイドの
先端部はわずかな平面部を持つことを特徴とする塗布装
置である。
【0016】第11の本発明は、ノズルの先端部には少
なくとも塗布量以上の塗料を充填できる塗料溜め部を備
え、少なくとも前記ノズル出口側は基材表面に対して所
定のギャップが設けられていることを特徴とする塗布装
置である。
なくとも塗布量以上の塗料を充填できる塗料溜め部を備
え、少なくとも前記ノズル出口側は基材表面に対して所
定のギャップが設けられていることを特徴とする塗布装
置である。
【0017】第12の本発明は、ノズルの少なくとも出
口側の塗布幅方向の断面形状が、基材の断面形状と実質
上同一であって、前記ノズルと前記基材表面との塗布幅
方向のギャップが実質上均等であることを特徴とする塗
布装置である。
口側の塗布幅方向の断面形状が、基材の断面形状と実質
上同一であって、前記ノズルと前記基材表面との塗布幅
方向のギャップが実質上均等であることを特徴とする塗
布装置である。
【0018】第13の本発明は、円筒型基材の断面中心
に向かって少なくとも3方向から棒状体により前記基材
を把持固定する手段と、前記円筒型基材を軸方向へ移動
及び/又は断面中心を回転軸として回転させる手段と、
前記円筒型基材の軸及び/又は円周方向に前記基材に塗
膜パターンを形成するノズル手段とを備えたことを特徴
とする塗布装置である。
に向かって少なくとも3方向から棒状体により前記基材
を把持固定する手段と、前記円筒型基材を軸方向へ移動
及び/又は断面中心を回転軸として回転させる手段と、
前記円筒型基材の軸及び/又は円周方向に前記基材に塗
膜パターンを形成するノズル手段とを備えたことを特徴
とする塗布装置である。
【0019】第14の本発明は、基材の断面形状は円
形、略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状
であることを特徴とする第9〜13のいずれかの本発明
の塗布装置である。
形、略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状
であることを特徴とする第9〜13のいずれかの本発明
の塗布装置である。
【0020】第15の本発明は、ノズルの先端部の塗布
幅方向両端部に、基材側に突き出たガイドが設けられ、
前記ノズルと前記基材とを相対的に押し付ける手段を備
えたことを特徴とする第10〜13の本発明の塗布装置
である。
幅方向両端部に、基材側に突き出たガイドが設けられ、
前記ノズルと前記基材とを相対的に押し付ける手段を備
えたことを特徴とする第10〜13の本発明の塗布装置
である。
【0021】第16の本発明は、基材とガイドとを相対
的に押し付ける手段は、バネ、エアシリンダー、オイル
ダンパー、磁石もしくは前記手段の複合形態であること
を特徴とする第9又は15の本発明の塗布装置である。
的に押し付ける手段は、バネ、エアシリンダー、オイル
ダンパー、磁石もしくは前記手段の複合形態であること
を特徴とする第9又は15の本発明の塗布装置である。
【0022】第17の本発明は、ノズルのガイドの高さ
は5〜2000μmの範囲であることを特徴とする第
9、10又は15の本発明の塗布装置である。
は5〜2000μmの範囲であることを特徴とする第
9、10又は15の本発明の塗布装置である。
【0023】第18の本発明は、基材とガイドとを相対
的に押し付ける力は10〜500gの範囲であることを
特徴とする第9又は15の本発明の塗布装置である。
的に押し付ける力は10〜500gの範囲であることを
特徴とする第9又は15の本発明の塗布装置である。
【0024】第19の本発明は、ノズル先端部に設けた
塗布幅方向両端の基材側に突き出たガイドと基材とを接
触させた後、塗料を定量的に前記ノズル先端部へ供給し
ながら、前記ノズルと前記基材とを相対的に移動させて
塗布を行い、塗布終端直前に前記ノズル先端部への塗料
の供給を止め、前記ノズル先端に残存した塗料によって
塗布を完了させることを特徴とする塗布方法である。第
20の本発明は、ノズル先端部の塗布幅方向両端に設け
た基材側へ突き出たガイドと、前記ガイドを含めた先端
の外々寸法が目標とする塗布幅と同等である先端部分に
塗料を定量供給させながら塗布を行うことを特徴とする
第19の本発明の塗布方法である。
塗布幅方向両端の基材側に突き出たガイドと基材とを接
触させた後、塗料を定量的に前記ノズル先端部へ供給し
ながら、前記ノズルと前記基材とを相対的に移動させて
塗布を行い、塗布終端直前に前記ノズル先端部への塗料
の供給を止め、前記ノズル先端に残存した塗料によって
塗布を完了させることを特徴とする塗布方法である。第
20の本発明は、ノズル先端部の塗布幅方向両端に設け
た基材側へ突き出たガイドと、前記ガイドを含めた先端
の外々寸法が目標とする塗布幅と同等である先端部分に
塗料を定量供給させながら塗布を行うことを特徴とする
第19の本発明の塗布方法である。
【0025】第21の本発明は、ノズル先端部の第1リ
ップと第2リップとを、相合わせた面にスリット状吐出
口を備え、前記第1リップ側へ塗布幅方向両端に基材側
に突き出たガイドを設け、前記第2リップ側には、前記
スリット状吐出口の両端に塗料を導く溝を設けた構成を
特徴とする塗布装置である。
ップと第2リップとを、相合わせた面にスリット状吐出
口を備え、前記第1リップ側へ塗布幅方向両端に基材側
に突き出たガイドを設け、前記第2リップ側には、前記
スリット状吐出口の両端に塗料を導く溝を設けた構成を
特徴とする塗布装置である。
【0026】第22の本発明は、ノズル先端部に設けた
塗布幅方向両端に突き出たガイドと、少なくとも前記ガ
イドを含めた先端の外々寸法が目標とする塗布幅と同等
であることを特徴とする第21の本発明の塗布装置であ
る。
塗布幅方向両端に突き出たガイドと、少なくとも前記ガ
イドを含めた先端の外々寸法が目標とする塗布幅と同等
であることを特徴とする第21の本発明の塗布装置であ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (実施の形態1)本実施の形態1では円筒形状(外径φ
8.8mm、長さ30.0mm)の石英ガラス基材から
成る自動車の前照灯用高輝度放電型ランプ表面の所定位
置にノズルにより遮光膜形成を行った場合を例として述
べる。まず、図1は、図3に示す放電型ランプ用の円筒
形状を成した石英製ガラス基材5(以下基材と略す)の
軸方向に、直線パターン15を形成するための、ノズル
1の先端形状である。また、図2は、その図3の基材5
の円周方向に帯状パターン16を形成させる目的とし
た、ノズル6である。図1において、2は内径φ1.5
mmで貫通した塗料吐出口、3aは塗膜形成に必要な量
に相当した空間である塗料溜め部、3bは所定の膜厚に
制御する出口側エッジ、また3aから3bまでの面は基
材5の表面曲率半径に等しい湾曲面を成している。4は
直線パターン15の塗布幅の規制と両端のエッジを直線
的にし、さらに基材5表面と出口側エッジ3bとのギャ
ップを常時一定に保持させるガイドである。出口側エッ
ジ3bと基材5とのギャップ、すなわちガイド4の段差
はウェット状態の塗膜厚みを考慮して25μmに形成し
た。また、ガイド4の先端はシャープエッジ形状として
いるがこれに限らない。
て図面を参照して説明する。 (実施の形態1)本実施の形態1では円筒形状(外径φ
8.8mm、長さ30.0mm)の石英ガラス基材から
成る自動車の前照灯用高輝度放電型ランプ表面の所定位
置にノズルにより遮光膜形成を行った場合を例として述
べる。まず、図1は、図3に示す放電型ランプ用の円筒
形状を成した石英製ガラス基材5(以下基材と略す)の
軸方向に、直線パターン15を形成するための、ノズル
1の先端形状である。また、図2は、その図3の基材5
の円周方向に帯状パターン16を形成させる目的とし
た、ノズル6である。図1において、2は内径φ1.5
mmで貫通した塗料吐出口、3aは塗膜形成に必要な量
に相当した空間である塗料溜め部、3bは所定の膜厚に
制御する出口側エッジ、また3aから3bまでの面は基
材5の表面曲率半径に等しい湾曲面を成している。4は
直線パターン15の塗布幅の規制と両端のエッジを直線
的にし、さらに基材5表面と出口側エッジ3bとのギャ
ップを常時一定に保持させるガイドである。出口側エッ
ジ3bと基材5とのギャップ、すなわちガイド4の段差
はウェット状態の塗膜厚みを考慮して25μmに形成し
た。また、ガイド4の先端はシャープエッジ形状として
いるがこれに限らない。
【0028】図2において、7は塗料を幅方向で均一に
吐出させるためのスリット状吐出口であり、スリットギ
ャップを本実施の形態1では200μmとした。8はガ
ラス基材5表面と出口側エッジ6aとのギャップを常時
一定に保持するとともに帯状パターン16の幅両端のエ
ッジ直線性を規制する目的のガイドである。本実施の形
態1では、出口側エッジ6aとガイド8との段差は10
0μmとした。
吐出させるためのスリット状吐出口であり、スリットギ
ャップを本実施の形態1では200μmとした。8はガ
ラス基材5表面と出口側エッジ6aとのギャップを常時
一定に保持するとともに帯状パターン16の幅両端のエ
ッジ直線性を規制する目的のガイドである。本実施の形
態1では、出口側エッジ6aとガイド8との段差は10
0μmとした。
【0029】図3における遮光膜パターンは、基材5の
円筒軸方向に直線パターン15を断面中心から見て22
0゜の角度で2本、直線パターン15の幅は1.8mm
に、長さは25.0mmで形成した。また、帯状パター
ン16は2本の直線パターンの塗布始終端のいずれかを
起点として、220゜の円周方向に幅8.2mmで形成
している。図5はその様子をしめしている。
円筒軸方向に直線パターン15を断面中心から見て22
0゜の角度で2本、直線パターン15の幅は1.8mm
に、長さは25.0mmで形成した。また、帯状パター
ン16は2本の直線パターンの塗布始終端のいずれかを
起点として、220゜の円周方向に幅8.2mmで形成
している。図5はその様子をしめしている。
【0030】図4には前記図3に示す遮光膜パターンを
ノズル1、ノズル6を各々使用する基本塗布システムの
概要図を示す。この図4において、基材5を水平に把持
固定させる手段として基材の断面中心方向に向かって複
数のアームでチャッキングさせる把持冶具9aを備え、
また、円周方向における直線パターン15の塗布位置の
位置決め及び帯状パターンを塗布形成するときに基材5
を回動させる手段として、本実施の形態では、0.09
゜の回転分解能を備えた超音波モータ9b(以下、9a
と9bを合わせて回転チャック治具と称す)を使用して
いる。また、基材5を水平に把持固定した回転チャック
冶具9を軸方向に所定の速度及び距離で移動させる手段
として本実施の形態では、リニアモータ式直動スライド
ステージ10(以下スライドステージ10と略す)を使
用している。また、ノズル1及びノズル6を基材5表面
に所定の加重で接触且つ押し付ける手段としてソフトタ
ッチ冶具11を備え、本実施の形態1では、バネ11a
圧を利用してノズル1,6を基材へ押し付けており、そ
の加重を100gとした。このソフトタッチ治具11は
図6に示すようなものである。
ノズル1、ノズル6を各々使用する基本塗布システムの
概要図を示す。この図4において、基材5を水平に把持
固定させる手段として基材の断面中心方向に向かって複
数のアームでチャッキングさせる把持冶具9aを備え、
また、円周方向における直線パターン15の塗布位置の
位置決め及び帯状パターンを塗布形成するときに基材5
を回動させる手段として、本実施の形態では、0.09
゜の回転分解能を備えた超音波モータ9b(以下、9a
と9bを合わせて回転チャック治具と称す)を使用して
いる。また、基材5を水平に把持固定した回転チャック
冶具9を軸方向に所定の速度及び距離で移動させる手段
として本実施の形態では、リニアモータ式直動スライド
ステージ10(以下スライドステージ10と略す)を使
用している。また、ノズル1及びノズル6を基材5表面
に所定の加重で接触且つ押し付ける手段としてソフトタ
ッチ冶具11を備え、本実施の形態1では、バネ11a
圧を利用してノズル1,6を基材へ押し付けており、そ
の加重を100gとした。このソフトタッチ治具11は
図6に示すようなものである。
【0031】また、塗料12には(表1)に示す塗料組
成を分散したものを使用した。
成を分散したものを使用した。
【0032】
【表1】
【0033】塗料を供給させる手段には、塗料12が所
定量充填された加圧容器あるいはシリンジ容器内にエア
圧を付加させて送液する加圧タンク17と、設定した時
間間隔でノズルへ塗料の供給と停止を行うエア駆動式ニ
ードルバルブ機能を備えたバルブ13とを併用したもの
を使用した。また、塗膜の仮乾燥の目的としてドライヤ
ー14をスライドステージ10の所定位置に併設してい
る。以上のような基本塗布システムを用いて、図3に示
す遮光膜パターンの形成方法について以下に説明する。
定量充填された加圧容器あるいはシリンジ容器内にエア
圧を付加させて送液する加圧タンク17と、設定した時
間間隔でノズルへ塗料の供給と停止を行うエア駆動式ニ
ードルバルブ機能を備えたバルブ13とを併用したもの
を使用した。また、塗膜の仮乾燥の目的としてドライヤ
ー14をスライドステージ10の所定位置に併設してい
る。以上のような基本塗布システムを用いて、図3に示
す遮光膜パターンの形成方法について以下に説明する。
【0034】回転チャック冶具9の把持冶具9aによ
り、基材5を水平に把持固定させ、超音波モータ9bに
所定のパルス値を入力する。基材5を1本目の直線パタ
ーン15のための塗布位置へ移動させた後、ノズル1を
下降手段(図示無し)により下降させ、ノズル1の先端
に設けたガイド4を基材5表面に押し付ける。この時の
押し付け加重は、ソフトタッチ冶具11に備えたバネ圧
によって、100gの加重で維持させた。ノズル1のガ
イド4先端部を接触且つ押し付けた後、加圧容器あるい
はシリンジ容器17内に充填された塗料12をエア圧
0.2kg/cm2で加圧して、バルブ13へ送液し、バル
ブを0.1sec間だけ開閉作動させて、ノズル1先端の
塗料液溜め部3aに直線パターン25.0mm長さを形
成するのに必要な塗布量である約0.001ccの量の
塗料12を供給充填する。その後、スライドステージ1
0を速度2.5mm/secで移動させて、塗料12をノ
ズル1先端の出口側エッジ3bと基材5との間で形成さ
れるギャップ25μmから引き出された塗料で塗膜が形
成される。このように直線パターン15が塗布されてい
る間、ソフトタッチ冶具11により、基材5の円筒軸方
向のうねり・歪みにノズル1が追従するため、ノズル1
先端の出口側エッジ3bとガラス基材5表面とのギャッ
プは常に一定に保たれる。それによって基材5の変形の
有無に関わらず塗膜の厚みムラは抑制できる。また、ノ
ズル1先端に設けるガイド4による規制とソフトタッチ
冶具11により、直線パターン15の両端のエッジ直線
性は±2μmの精度で常時安定して塗布することができ
た。この1本目の直線パターンの塗布完了後、ノズル1
は次の直線パターンの塗布を行うため、基材5表面から
上昇手段(図示無し)により離脱する。その後、併設し
たドライヤー14で直線パターン塗膜の仮乾燥を行い、
スライドステージ10が塗布スタート位置に復帰したと
ころで仮乾燥を終了する。
り、基材5を水平に把持固定させ、超音波モータ9bに
所定のパルス値を入力する。基材5を1本目の直線パタ
ーン15のための塗布位置へ移動させた後、ノズル1を
下降手段(図示無し)により下降させ、ノズル1の先端
に設けたガイド4を基材5表面に押し付ける。この時の
押し付け加重は、ソフトタッチ冶具11に備えたバネ圧
によって、100gの加重で維持させた。ノズル1のガ
イド4先端部を接触且つ押し付けた後、加圧容器あるい
はシリンジ容器17内に充填された塗料12をエア圧
0.2kg/cm2で加圧して、バルブ13へ送液し、バル
ブを0.1sec間だけ開閉作動させて、ノズル1先端の
塗料液溜め部3aに直線パターン25.0mm長さを形
成するのに必要な塗布量である約0.001ccの量の
塗料12を供給充填する。その後、スライドステージ1
0を速度2.5mm/secで移動させて、塗料12をノ
ズル1先端の出口側エッジ3bと基材5との間で形成さ
れるギャップ25μmから引き出された塗料で塗膜が形
成される。このように直線パターン15が塗布されてい
る間、ソフトタッチ冶具11により、基材5の円筒軸方
向のうねり・歪みにノズル1が追従するため、ノズル1
先端の出口側エッジ3bとガラス基材5表面とのギャッ
プは常に一定に保たれる。それによって基材5の変形の
有無に関わらず塗膜の厚みムラは抑制できる。また、ノ
ズル1先端に設けるガイド4による規制とソフトタッチ
冶具11により、直線パターン15の両端のエッジ直線
性は±2μmの精度で常時安定して塗布することができ
た。この1本目の直線パターンの塗布完了後、ノズル1
は次の直線パターンの塗布を行うため、基材5表面から
上昇手段(図示無し)により離脱する。その後、併設し
たドライヤー14で直線パターン塗膜の仮乾燥を行い、
スライドステージ10が塗布スタート位置に復帰したと
ころで仮乾燥を終了する。
【0035】次の直線パターンの塗布位置へ超音波モー
タ9bによって、220゜の円周角度で回転移動が行わ
れ、その後、1本目の直線パターンの塗布方法と同様に
2本目の塗布は行われる。塗布終了後1本目同様にドラ
イヤー14によって仮乾燥を施す。仮乾燥終了後、2本
目の直線パターンの塗布終端側へ再度スライドステージ
10は移動して停止する。
タ9bによって、220゜の円周角度で回転移動が行わ
れ、その後、1本目の直線パターンの塗布方法と同様に
2本目の塗布は行われる。塗布終了後1本目同様にドラ
イヤー14によって仮乾燥を施す。仮乾燥終了後、2本
目の直線パターンの塗布終端側へ再度スライドステージ
10は移動して停止する。
【0036】この停止位置の垂直上方には、ノズル6が
ノズル1同様にソフトタッチ冶具11を装備して待機し
ている。ノズル6を下降手段(図示無し)により、ノズ
ル6先端に設けたガイド8を基材5表面に塗布された直
線パターンの終端部に接触且つ押し付ける。このときの
押し付け加重は、ノズル1の押し付け加重と同様にソフ
トタッチ冶具11に備えたバネ圧によって、100gと
した。ノズル6のガイド8先端部が接触且つ押し付けら
れた後、直線パターンの塗布と同様に加圧送液された塗
料12は、バルブ13を塗布するのに要する時間である
2.8sec間だけ開作動させて、帯状パターン16の塗
布に必要な塗料12をノズル6先端のスリット状吐出口
7から幅方向で定量吐出させる。出口側エッジ6aとガ
イド8先端との段差、すなわち塗布状態では基材5と出
口側エッジのギャップは100μmであるため、塗料1
2は、100μm前後の膜厚を維持して塗布する。吐出
開始と同時に超音波モータ9bを220゜の円周角度で
速度12.0rpmで回転移動して帯状パターンの塗布
を行った。このとき、直線パターンの塗布時と同様にソ
フトタッチ冶具11みより、ノズル6は基材5の円周方
向のうねり・歪みに追従するため、ノズル6先端の出口
側エッジ6aとガラス基材5表面とのギャップは常に一
定に保たれ、塗膜の厚みムラは円周方向においても抑制
できた。また、ノズル6先端に設けるガイド8による規
制とソフトタッチ冶具11により、帯状パターンの幅両
端のエッジ直線性は±2μmの精度で常時安定して塗布
することができた。
ノズル1同様にソフトタッチ冶具11を装備して待機し
ている。ノズル6を下降手段(図示無し)により、ノズ
ル6先端に設けたガイド8を基材5表面に塗布された直
線パターンの終端部に接触且つ押し付ける。このときの
押し付け加重は、ノズル1の押し付け加重と同様にソフ
トタッチ冶具11に備えたバネ圧によって、100gと
した。ノズル6のガイド8先端部が接触且つ押し付けら
れた後、直線パターンの塗布と同様に加圧送液された塗
料12は、バルブ13を塗布するのに要する時間である
2.8sec間だけ開作動させて、帯状パターン16の塗
布に必要な塗料12をノズル6先端のスリット状吐出口
7から幅方向で定量吐出させる。出口側エッジ6aとガ
イド8先端との段差、すなわち塗布状態では基材5と出
口側エッジのギャップは100μmであるため、塗料1
2は、100μm前後の膜厚を維持して塗布する。吐出
開始と同時に超音波モータ9bを220゜の円周角度で
速度12.0rpmで回転移動して帯状パターンの塗布
を行った。このとき、直線パターンの塗布時と同様にソ
フトタッチ冶具11みより、ノズル6は基材5の円周方
向のうねり・歪みに追従するため、ノズル6先端の出口
側エッジ6aとガラス基材5表面とのギャップは常に一
定に保たれ、塗膜の厚みムラは円周方向においても抑制
できた。また、ノズル6先端に設けるガイド8による規
制とソフトタッチ冶具11により、帯状パターンの幅両
端のエッジ直線性は±2μmの精度で常時安定して塗布
することができた。
【0037】以上のようにして、ガラス基材5表面に所
定の遮光膜パターンを形成する方法において、従来の技
術である線引き塗布方法は基材とノズル先端は非接触方
式による塗布のため、膜厚は基材とノズル先端間のギャ
ップの変動に大きく影響して、厚みバラツキ±50μ
m、幅方向両端のエッジ直線性は平均100μm前後に
抑え込むのが限界であった。また、帯状パターンの塗布
においては、曲面を成した基材表面上に塗布を行うた
め、一般的な線引き塗布用ノズル及び非接触方式による
塗布技術では、厚みの均一化及び薄膜化を達成させるこ
とは困難であった。これに対して、本発明の塗布方法に
よると基材表面とノズル先端の出口側エッジとのギャッ
プの最適な設定で塗膜パターンの厚みコントロールがで
きた。
定の遮光膜パターンを形成する方法において、従来の技
術である線引き塗布方法は基材とノズル先端は非接触方
式による塗布のため、膜厚は基材とノズル先端間のギャ
ップの変動に大きく影響して、厚みバラツキ±50μ
m、幅方向両端のエッジ直線性は平均100μm前後に
抑え込むのが限界であった。また、帯状パターンの塗布
においては、曲面を成した基材表面上に塗布を行うた
め、一般的な線引き塗布用ノズル及び非接触方式による
塗布技術では、厚みの均一化及び薄膜化を達成させるこ
とは困難であった。これに対して、本発明の塗布方法に
よると基材表面とノズル先端の出口側エッジとのギャッ
プの最適な設定で塗膜パターンの厚みコントロールがで
きた。
【0038】本実施の形態1では、直線パターンの塗布
用ノズル1先端の出口側エッジ3bとガイド4との段差
を25μmとしたが、この段差より、小さくあるいは大
きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜500μm
の範囲でコントロールができる。本実施の形態1による
直線パターンの膜厚は、乾燥後平均15.0μmと薄層
に塗布することができた。また、帯状パターンでは、ノ
ズル6先端の出口側エッジ6aとガイド8の段差を10
0μmに形成しているため、乾燥後の膜厚は平均85μ
mの範囲で塗布することができた。また、基材の断面形
状を本実施の形態1では、円形としているが、これに限
らず略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状
であっても、ノズル先端の形状を前記基材の形状に合わ
せて変更することで同様の効果を得ることができる。例
えば、図8の(b)に示すように基材の部分断面が2つ
の平面で構成されている場合、ノズルの出口側エッジ3
bを含む先端形状を基材と同様の形状に構成すれば、本
実施の形態で説明したものと同様の効果が得られる。 (本実施の形態2)本実施の形態2では、ノズルの先端
部の塗布幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド
により塗布幅を規制しながら塗膜形成を行う塗布方法に
特徴がある。
用ノズル1先端の出口側エッジ3bとガイド4との段差
を25μmとしたが、この段差より、小さくあるいは大
きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜500μm
の範囲でコントロールができる。本実施の形態1による
直線パターンの膜厚は、乾燥後平均15.0μmと薄層
に塗布することができた。また、帯状パターンでは、ノ
ズル6先端の出口側エッジ6aとガイド8の段差を10
0μmに形成しているため、乾燥後の膜厚は平均85μ
mの範囲で塗布することができた。また、基材の断面形
状を本実施の形態1では、円形としているが、これに限
らず略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状
であっても、ノズル先端の形状を前記基材の形状に合わ
せて変更することで同様の効果を得ることができる。例
えば、図8の(b)に示すように基材の部分断面が2つ
の平面で構成されている場合、ノズルの出口側エッジ3
bを含む先端形状を基材と同様の形状に構成すれば、本
実施の形態で説明したものと同様の効果が得られる。 (本実施の形態2)本実施の形態2では、ノズルの先端
部の塗布幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド
により塗布幅を規制しながら塗膜形成を行う塗布方法に
特徴がある。
【0039】図1に示すノズル1先端の塗布幅方向両端
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態2では、図3に示す遮光膜の直線パターン15の幅に
合致させて1.8mm幅に設定している。このような構
成により、図4に示す塗布システムを使い、ガラス基材
5表面の円筒軸方向へ塗料12を塗布させた。塗料12
は(表1)に示す塗料組成を分散したものを使用し、ノ
ズル1先端に設けた塗料溜め部3aに前記実施の形態1
同様の手段で供給充填する。
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態2では、図3に示す遮光膜の直線パターン15の幅に
合致させて1.8mm幅に設定している。このような構
成により、図4に示す塗布システムを使い、ガラス基材
5表面の円筒軸方向へ塗料12を塗布させた。塗料12
は(表1)に示す塗料組成を分散したものを使用し、ノ
ズル1先端に設けた塗料溜め部3aに前記実施の形態1
同様の手段で供給充填する。
【0040】この時、塗料12は、ノズル1先端の塗布
幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド4により
幅方向への塗料の漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに
供給充填された量を保持する。塗料12は、スライドス
テージ10の移動によって、出口側エッジ3bから25
μm前後の膜厚を維持しながら、且つ1.8mmの塗布
幅をガイド4により規制して直線パターン15は塗布さ
れる。この時、ソフトタッチ冶具11によりノズルは基
材5の円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ガイド4が
安定して塗布幅を規制しながら、直線パターン15の塗
布幅を正確に且つ両端のエッジ直線性を±2μmの精度
で塗布することができる。
幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド4により
幅方向への塗料の漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに
供給充填された量を保持する。塗料12は、スライドス
テージ10の移動によって、出口側エッジ3bから25
μm前後の膜厚を維持しながら、且つ1.8mmの塗布
幅をガイド4により規制して直線パターン15は塗布さ
れる。この時、ソフトタッチ冶具11によりノズルは基
材5の円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ガイド4が
安定して塗布幅を規制しながら、直線パターン15の塗
布幅を正確に且つ両端のエッジ直線性を±2μmの精度
で塗布することができる。
【0041】また、図2に示すノズル6先端のガイド8
の内々寸法を本実施の形態2では、図3に示す遮光膜の
帯状パターン16の幅に合致させた8.2mm幅に、ま
た、出口側エッジ6aとガイド8先端との段差を100
μmに設定している。この構成により、図4に示した塗
布システムを使い、ガラス基材5表面の2本の直線パタ
ーン間の円周方向に塗布を行う。この時の塗布膜厚は、
ウェット状態で100μm以下の膜厚を幅方向に維持し
ながら、ガイド8によって、8.2mmの塗布幅を規制
して帯状パターンは塗布される。この時も前記直線パタ
ーンの塗布と同様にソフトタッチ冶具11によりノズル
6はガラス基材5の円周方向のうねり・歪みに追従し、
ガイド8によって塗布幅を規制して且つ、幅両端のエッ
ジ直線性を±2μmの精度で円周方向に常時安定して塗
布することができる。
の内々寸法を本実施の形態2では、図3に示す遮光膜の
帯状パターン16の幅に合致させた8.2mm幅に、ま
た、出口側エッジ6aとガイド8先端との段差を100
μmに設定している。この構成により、図4に示した塗
布システムを使い、ガラス基材5表面の2本の直線パタ
ーン間の円周方向に塗布を行う。この時の塗布膜厚は、
ウェット状態で100μm以下の膜厚を幅方向に維持し
ながら、ガイド8によって、8.2mmの塗布幅を規制
して帯状パターンは塗布される。この時も前記直線パタ
ーンの塗布と同様にソフトタッチ冶具11によりノズル
6はガラス基材5の円周方向のうねり・歪みに追従し、
ガイド8によって塗布幅を規制して且つ、幅両端のエッ
ジ直線性を±2μmの精度で円周方向に常時安定して塗
布することができる。
【0042】以上のノズル先端の構成により、従来の技
術である基材とノズル先端間を非接触による線引き塗布
方法では、塗布幅を高精度に保持して直線及び帯状パタ
ーンを得ることは不可能であった。これに対して、本実
施の形態2の塗布方法によると基材表面にノズル先端の
ガイドを接触させて、ノズル先端の塗布幅方向両端に設
けたガイドの内々寸法を任意に設定することにより塗膜
パターン幅は、それぞれ内々寸法の設定通りの塗布幅で
高精度にコントロールすることができる。また、本実施
の形態2では、ノズル1先端の出口側エッジ3bとガイ
ド4との段差を25μmに、また、ノズル6先端のガイ
ド8の段差を100μmとしているが、この段差より、
小さくあるいは大きく設定することで、塗布直後の膜厚
は5〜500μmの範囲でコントロールができる。ま
た、基材の断面形状を本実施の形態2では、円形として
いるが、これに限らず略円形、楕円、多角形、もしくは
これらの複合形状であってもノズル先端の形状を前記基
材の形状に合わせて変更することで同様の効果を得るこ
とができる。 (本実施の形態3)本実施の形態3では、ノズルの先端
部に設けた所定の塗料溜め部に塗料を充填した後、少な
くとも前記ノズルの先端部出口側エッジと基材とのギャ
ップを一定に保ちながら前記ノズルと前記基材を相対的
に移動させ、前記塗料溜め部の塗料を前記基材に塗膜形
成を行う塗布方法が特徴である。
術である基材とノズル先端間を非接触による線引き塗布
方法では、塗布幅を高精度に保持して直線及び帯状パタ
ーンを得ることは不可能であった。これに対して、本実
施の形態2の塗布方法によると基材表面にノズル先端の
ガイドを接触させて、ノズル先端の塗布幅方向両端に設
けたガイドの内々寸法を任意に設定することにより塗膜
パターン幅は、それぞれ内々寸法の設定通りの塗布幅で
高精度にコントロールすることができる。また、本実施
の形態2では、ノズル1先端の出口側エッジ3bとガイ
ド4との段差を25μmに、また、ノズル6先端のガイ
ド8の段差を100μmとしているが、この段差より、
小さくあるいは大きく設定することで、塗布直後の膜厚
は5〜500μmの範囲でコントロールができる。ま
た、基材の断面形状を本実施の形態2では、円形として
いるが、これに限らず略円形、楕円、多角形、もしくは
これらの複合形状であってもノズル先端の形状を前記基
材の形状に合わせて変更することで同様の効果を得るこ
とができる。 (本実施の形態3)本実施の形態3では、ノズルの先端
部に設けた所定の塗料溜め部に塗料を充填した後、少な
くとも前記ノズルの先端部出口側エッジと基材とのギャ
ップを一定に保ちながら前記ノズルと前記基材を相対的
に移動させ、前記塗料溜め部の塗料を前記基材に塗膜形
成を行う塗布方法が特徴である。
【0043】図1に示すノズル1先端の塗布幅方向両端
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態3では、図3に示す遮光膜の直線パターンの幅に合致
させた1.8mm幅に設定し、且つ出口側エッジ3bと
前記ガイド4先端との段差を25μmの設定とした。こ
のノズル構成により、図4に示す塗布システムを使い、
ガラス基材5表面の円筒軸方向へ直線パターン15を塗
布させる。塗料12は、(表1)に示した塗料組成を分
散したものを使用した。
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態3では、図3に示す遮光膜の直線パターンの幅に合致
させた1.8mm幅に設定し、且つ出口側エッジ3bと
前記ガイド4先端との段差を25μmの設定とした。こ
のノズル構成により、図4に示す塗布システムを使い、
ガラス基材5表面の円筒軸方向へ直線パターン15を塗
布させる。塗料12は、(表1)に示した塗料組成を分
散したものを使用した。
【0044】ノズル1先端に設けた塗料溜め部3aに実
施の形態1同様の手段により、直線パターン15を形成
するのに必要な塗布量である約0.001ccの量の塗
料を供給充填する。この時、塗料12は、ノズル1先端
の塗布幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド4
により幅方向への漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに
充填された量を保持する。本実施の形態3では、ノズル
は固定でガラス基材5側をスライドステージ10により
円筒軸方向に2.5mm/secの速度で移動させるよう
にした。ノズル先端の塗料溜め部3aに供給充填された
塗料12は、出口側エッジ3bから約25μm前後の膜
厚を維持しながら、且つガイド4により1.8mmの塗
布幅を保持してパターンを塗布する。この時、ソフトタ
ッチ冶具11により、ノズル1を基材5の円筒軸方向の
うねり・歪みに追従させ、ノズル先端の出口側エッジ3
bと基材間のギャップを常に一定で保つため、塗布厚み
のムラは抑制され、さらにガイド4によって塗布幅を規
制しながら、直線パターンの塗布幅及び幅両端のエッジ
直線性を±2μmの精度で維持することができる。ま
た、図2に示すノズル6先端のガイド8の内々寸法を本
実施の形態3では、図3に示す遮光膜の帯状パターン1
6の幅に合致させた8.2mm幅に、また、出口側エッ
ジ6aとガイド8先端との段差を100μmに設定し
た。ノズル6先端に設けたガイド8先端がガラス基材5
表面に接触且つ押し付けられた時、スリット状吐出口7
から上流側に設けた塗料溜め部6bに帯状パターン16
に必要な塗布量である塗料12を約0.005ccの量
で供給充填して、塗料溜まりを形成する。その後、ガラ
ス基材5を円周方向220゜の角度に超音波モータ9b
によって一定速度で移動させる。この時、出口側エッジ
6aと同等の膜厚であるウェット状態で100μm以下
で幅方向に維持しながら、ガイド8によって、8.2m
mの塗布幅を保持した帯状パターンが塗布される。この
時も前記直線パターンの塗布と同様にソフトタッチ冶具
11によりノズル6は円周方向のうねり・歪みに追従
し、出口側エッジ6aと基材間のギャップを一定に保つ
ため、塗布厚みのムラは抑制され、さらにガイド8で塗
布幅の規制をすることにより帯状パターンの塗布幅及び
幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で円周方向に常
時安定して塗布することができる。
施の形態1同様の手段により、直線パターン15を形成
するのに必要な塗布量である約0.001ccの量の塗
料を供給充填する。この時、塗料12は、ノズル1先端
の塗布幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド4
により幅方向への漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに
充填された量を保持する。本実施の形態3では、ノズル
は固定でガラス基材5側をスライドステージ10により
円筒軸方向に2.5mm/secの速度で移動させるよう
にした。ノズル先端の塗料溜め部3aに供給充填された
塗料12は、出口側エッジ3bから約25μm前後の膜
厚を維持しながら、且つガイド4により1.8mmの塗
布幅を保持してパターンを塗布する。この時、ソフトタ
ッチ冶具11により、ノズル1を基材5の円筒軸方向の
うねり・歪みに追従させ、ノズル先端の出口側エッジ3
bと基材間のギャップを常に一定で保つため、塗布厚み
のムラは抑制され、さらにガイド4によって塗布幅を規
制しながら、直線パターンの塗布幅及び幅両端のエッジ
直線性を±2μmの精度で維持することができる。ま
た、図2に示すノズル6先端のガイド8の内々寸法を本
実施の形態3では、図3に示す遮光膜の帯状パターン1
6の幅に合致させた8.2mm幅に、また、出口側エッ
ジ6aとガイド8先端との段差を100μmに設定し
た。ノズル6先端に設けたガイド8先端がガラス基材5
表面に接触且つ押し付けられた時、スリット状吐出口7
から上流側に設けた塗料溜め部6bに帯状パターン16
に必要な塗布量である塗料12を約0.005ccの量
で供給充填して、塗料溜まりを形成する。その後、ガラ
ス基材5を円周方向220゜の角度に超音波モータ9b
によって一定速度で移動させる。この時、出口側エッジ
6aと同等の膜厚であるウェット状態で100μm以下
で幅方向に維持しながら、ガイド8によって、8.2m
mの塗布幅を保持した帯状パターンが塗布される。この
時も前記直線パターンの塗布と同様にソフトタッチ冶具
11によりノズル6は円周方向のうねり・歪みに追従
し、出口側エッジ6aと基材間のギャップを一定に保つ
ため、塗布厚みのムラは抑制され、さらにガイド8で塗
布幅の規制をすることにより帯状パターンの塗布幅及び
幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で円周方向に常
時安定して塗布することができる。
【0045】以上の塗布構成により、従来技術の基材と
ノズル先端間を非接触で連続的に塗料を吐出させて線引
き塗布する方法では、塗布厚み及び幅を高精度に保持し
て直線及び帯状パターンを得ることは不可能であった。
これに対して、本実施の形態3の塗布方法によるとガラ
ス基材5表面にノズル先端の塗布幅方向両端に設けたガ
イドを接触且つ押し付けて、ノズル先端部の出口側エッ
ジと基材間とのギャップを一定に保たせながら、前記基
材とノズルを相対的に移動させて塗膜パターンを高精度
に形成することができる。従って、基材を固定し、ノズ
ルを移動させて塗布しても同様の効果が得られる。ま
た、ノズル1先端の出口側エッジとガイド4先端との段
差を本実施の形態3で設定した25μm段差と、ノズル
6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段差を100
μmとしているが、この段差を小さくあるいは大きく設
定することで、塗布直後の膜厚は5〜500μmの範囲
でコントロールができる。また、基材の断面形状を本実
施の形態3では、円形としているが、これに限らず略円
形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であって
もノズル先端の形状を前記基材の形状に合わせて変更す
ることで同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態4)本実施の形態4では、塗料の剪断速
度0.1(1/sec)のときの粘度が100(Poise)以上、剪
断速度100(1/sec)のときの粘度が50(Poise)以下で
あるチキソトロピックな塗料を用いる塗布方法が特徴で
ある。その他の構成等は実施の形態1と同様のため省略
する。
ノズル先端間を非接触で連続的に塗料を吐出させて線引
き塗布する方法では、塗布厚み及び幅を高精度に保持し
て直線及び帯状パターンを得ることは不可能であった。
これに対して、本実施の形態3の塗布方法によるとガラ
ス基材5表面にノズル先端の塗布幅方向両端に設けたガ
イドを接触且つ押し付けて、ノズル先端部の出口側エッ
ジと基材間とのギャップを一定に保たせながら、前記基
材とノズルを相対的に移動させて塗膜パターンを高精度
に形成することができる。従って、基材を固定し、ノズ
ルを移動させて塗布しても同様の効果が得られる。ま
た、ノズル1先端の出口側エッジとガイド4先端との段
差を本実施の形態3で設定した25μm段差と、ノズル
6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段差を100
μmとしているが、この段差を小さくあるいは大きく設
定することで、塗布直後の膜厚は5〜500μmの範囲
でコントロールができる。また、基材の断面形状を本実
施の形態3では、円形としているが、これに限らず略円
形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であって
もノズル先端の形状を前記基材の形状に合わせて変更す
ることで同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態4)本実施の形態4では、塗料の剪断速
度0.1(1/sec)のときの粘度が100(Poise)以上、剪
断速度100(1/sec)のときの粘度が50(Poise)以下で
あるチキソトロピックな塗料を用いる塗布方法が特徴で
ある。その他の構成等は実施の形態1と同様のため省略
する。
【0046】本実施の形態4では、(表1)に示す組成
の塗料aを作製し、塗料の固形分率は60wt%とし、
チクソ性を付与させる鉱物系増粘剤を1g添加してい
る。また、この塗料の流動特性を図7に示す塗料の剪断
速度と粘度の関係に表し、比較として、鉱物系増粘剤を
2g添加したものを塗料b,添加していないものを塗料
cとして作成した。
の塗料aを作製し、塗料の固形分率は60wt%とし、
チクソ性を付与させる鉱物系増粘剤を1g添加してい
る。また、この塗料の流動特性を図7に示す塗料の剪断
速度と粘度の関係に表し、比較として、鉱物系増粘剤を
2g添加したものを塗料b,添加していないものを塗料
cとして作成した。
【0047】これらの塗料を前記実施の形態1と同様な
塗布方法により塗膜パターンを形成させた。まず、比較
例である塗料bでは、静置状態に近い剪断速度0.1(1
/sec)の時の粘度は130(Poise)、塗布点での剪断速度
100(1/sec)の時の粘度が70(Poise)とチクソ性を示
し、ノズル先端の吐出口から吐出された塗料と基材表面
との間に空気が巻き込まれピンホールとなったり、塗布
厚みが50μmと厚くなったりという問題が生じた。ま
た、もうひとつの比較例である塗料cでは、静置状態に
近い剪断速度0.1(1/sec)の時の粘度は30(Poise)
で、塗布点での剪断速度100(1/sec)の時の粘度が2
0(Poise)と低粘度の場合、ノズル先端の吐出口から吐
出された塗料は、基材表面に薄膜で塗布できるが、塗膜
状態の塗料が濡れ広がることで塗布後の塗布幅は広が
り、幅両端のエッジ直線性を維持できずに乱れる。これ
らの塗料b、cに対して、本実施の形態4において、作
製した塗料aは、静置状態に近い剪断速度0.1(1/se
c)の時、110(Poise)の高粘度で、塗布点での剪断速
度100(1/sec)の時の粘度は40(Poise)と低粘度領域
の設定でチクソ性を持たせた。塗布点での粘度が比較的
低いため、前記実施の形態1と同様にノズルから吐出さ
れた塗料aを基材表面に薄膜で塗布できる。また、塗布
後いわゆる塗膜状態の塗料aは、高粘度に成るため、塗
布幅及び幅両端のエッジ直線性を維持して直線パターン
15や帯状パターン16を保持することができる。
塗布方法により塗膜パターンを形成させた。まず、比較
例である塗料bでは、静置状態に近い剪断速度0.1(1
/sec)の時の粘度は130(Poise)、塗布点での剪断速度
100(1/sec)の時の粘度が70(Poise)とチクソ性を示
し、ノズル先端の吐出口から吐出された塗料と基材表面
との間に空気が巻き込まれピンホールとなったり、塗布
厚みが50μmと厚くなったりという問題が生じた。ま
た、もうひとつの比較例である塗料cでは、静置状態に
近い剪断速度0.1(1/sec)の時の粘度は30(Poise)
で、塗布点での剪断速度100(1/sec)の時の粘度が2
0(Poise)と低粘度の場合、ノズル先端の吐出口から吐
出された塗料は、基材表面に薄膜で塗布できるが、塗膜
状態の塗料が濡れ広がることで塗布後の塗布幅は広が
り、幅両端のエッジ直線性を維持できずに乱れる。これ
らの塗料b、cに対して、本実施の形態4において、作
製した塗料aは、静置状態に近い剪断速度0.1(1/se
c)の時、110(Poise)の高粘度で、塗布点での剪断速
度100(1/sec)の時の粘度は40(Poise)と低粘度領域
の設定でチクソ性を持たせた。塗布点での粘度が比較的
低いため、前記実施の形態1と同様にノズルから吐出さ
れた塗料aを基材表面に薄膜で塗布できる。また、塗布
後いわゆる塗膜状態の塗料aは、高粘度に成るため、塗
布幅及び幅両端のエッジ直線性を維持して直線パターン
15や帯状パターン16を保持することができる。
【0048】以上の塗料特性によってり、ノズル先端の
出口側エッジと基材間とのギャップを一定に保たせた構
成において、薄膜を均一に塗布でき、形成したパターン
を乱すことなく安定化させることができる。また、ノズ
ル1先端の出口側エッジとガイド4先端との段差を本実
施の形態4で設定した25μm段差と、ノズル6先端の
ガイド8と出口側エッジ6aとの段差を100μmとし
ているが、この段差を小さくあるいは大きく設定するこ
とで、塗布直後の膜厚は5〜500μmの範囲でコント
ロールができる。また、基材の断面形状を本実施の形態
4では、円形としているが、これに限らず略円形、楕
円、多角形、もしくはこれらの複合形状であってもノズ
ル先端の形状を前記基材の形状に合わせて変更すること
で同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態5)本実施の形態5は、先端部の塗布幅
方向両端部に基材側に突き出たガイドを設けたノズル
と、前記ノズルと前記基材とを相対的に移動させる手段
と、前記基材と前記ガイドとを相対的に押し付ける手段
を備えた塗布装置が特徴である。
出口側エッジと基材間とのギャップを一定に保たせた構
成において、薄膜を均一に塗布でき、形成したパターン
を乱すことなく安定化させることができる。また、ノズ
ル1先端の出口側エッジとガイド4先端との段差を本実
施の形態4で設定した25μm段差と、ノズル6先端の
ガイド8と出口側エッジ6aとの段差を100μmとし
ているが、この段差を小さくあるいは大きく設定するこ
とで、塗布直後の膜厚は5〜500μmの範囲でコント
ロールができる。また、基材の断面形状を本実施の形態
4では、円形としているが、これに限らず略円形、楕
円、多角形、もしくはこれらの複合形状であってもノズ
ル先端の形状を前記基材の形状に合わせて変更すること
で同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態5)本実施の形態5は、先端部の塗布幅
方向両端部に基材側に突き出たガイドを設けたノズル
と、前記ノズルと前記基材とを相対的に移動させる手段
と、前記基材と前記ガイドとを相対的に押し付ける手段
を備えた塗布装置が特徴である。
【0049】図1に示すノズル1及び、図2に示すノズ
ル6を用い、図4及び図5に示す塗布システムで塗布す
る。ノズル1及びノズル6先端に設けたガイド4及びガ
イド8をガラス基材5表面に接触且つ押し付けることに
よって、ノズル1先端に設けた塗料溜め部3a及び出口
側エッジ3bと前記基材表面とのギャップを一定に保つ
ことができ、塗布厚みを一定にして吐出することができ
る。また、ノズル6も同様にガイド8が基材側に接触且
つ押し付けられた時に出口側エッジ6aと基材5とのギ
ャップを一定に保ち、塗布膜厚を一定にすることができ
る。これらノズル先端のガイドを図5に示すソフトタッ
チ冶具11によりガラス基材5表面に接触且つ押し付け
る。押し付ける加重を本実施の形態では、バネ圧を利用
して100gとした。直線パターン15の塗布に使用す
る移動手段には、本実施の形態では、ノズル側を固定に
してガラス基材5側をリニアモータ方式のスライドステ
ージ10によって、円筒軸方向に2.5mm/secの一
定速度で移動させるようにしている。なお、基材5を固
定し、ノズルを同様の手段で移動させてもよい。帯状パ
ターン16の塗布には、超音波モータ9bにより定速回
転移動が行えるようにした。また、塗料12は(表−
1)に示す組成のもの分散して使用した。この塗布装置
の構成により、直線パターン15の塗布では、ノズル1
先端の塗料溜め部3aに供給充填された塗料12をスラ
イドステージ10を移動させ基材表面に25μmの膜厚
で塗布した。またガイド4によって塗布幅両端のエッジ
直線性を±2μmで塗布することができる。また、帯状
パターン16でも前記直線パターンの塗布と同様のこと
が得られる。以上の塗布装置の構成により、従来の技術
では困難であった基材への高精度な塗膜パターン形成
を、本実施の形態の塗布装置により高精度に形成するこ
とができる。
ル6を用い、図4及び図5に示す塗布システムで塗布す
る。ノズル1及びノズル6先端に設けたガイド4及びガ
イド8をガラス基材5表面に接触且つ押し付けることに
よって、ノズル1先端に設けた塗料溜め部3a及び出口
側エッジ3bと前記基材表面とのギャップを一定に保つ
ことができ、塗布厚みを一定にして吐出することができ
る。また、ノズル6も同様にガイド8が基材側に接触且
つ押し付けられた時に出口側エッジ6aと基材5とのギ
ャップを一定に保ち、塗布膜厚を一定にすることができ
る。これらノズル先端のガイドを図5に示すソフトタッ
チ冶具11によりガラス基材5表面に接触且つ押し付け
る。押し付ける加重を本実施の形態では、バネ圧を利用
して100gとした。直線パターン15の塗布に使用す
る移動手段には、本実施の形態では、ノズル側を固定に
してガラス基材5側をリニアモータ方式のスライドステ
ージ10によって、円筒軸方向に2.5mm/secの一
定速度で移動させるようにしている。なお、基材5を固
定し、ノズルを同様の手段で移動させてもよい。帯状パ
ターン16の塗布には、超音波モータ9bにより定速回
転移動が行えるようにした。また、塗料12は(表−
1)に示す組成のもの分散して使用した。この塗布装置
の構成により、直線パターン15の塗布では、ノズル1
先端の塗料溜め部3aに供給充填された塗料12をスラ
イドステージ10を移動させ基材表面に25μmの膜厚
で塗布した。またガイド4によって塗布幅両端のエッジ
直線性を±2μmで塗布することができる。また、帯状
パターン16でも前記直線パターンの塗布と同様のこと
が得られる。以上の塗布装置の構成により、従来の技術
では困難であった基材への高精度な塗膜パターン形成
を、本実施の形態の塗布装置により高精度に形成するこ
とができる。
【0050】ノズル1先端の出口側エッジとガイド4先
端との段差を本実施の形態では、25μmと、ノズル6
先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段差を100μ
mとしているが、この段差を5〜2000μmの範囲に
設定することで、塗布直後の膜厚を任意にコントロール
することができる。また、本実施の形態ではノズル側を
一方的にガラス基材5側に押し付ける構成としたが、基
材側をノズル先端に押し付けるかあるいは両側とも相対
的に押し付けても良い。また、基材とノズル先端のガイ
ドとを押し付ける手段は、コイルバネとしたが他に板状
を含むバネ、エアシリンダー、オイルダンパー、磁石、
もしくは前記手段の複合形態でも良い。また、基材とノ
ズル先端のガイドとを押し付ける加重を本実施の形態で
は、100gとしているが、10〜500gの範囲内で
あればソフトタッチ冶具11による基材のうねり・歪み
にノズルのガイドを追従させることができる。また基材
の断面形状は円形としているが、これに限らず略円形、
楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であっても同
様の効果を得ることができる。 (本実施の形態6)本実施の形態6は、ノズルの先端部
の塗布幅方向両端部に内々寸法が所定の塗布幅と同等の
基材側に突き出たガイドを設け、前記ガイドの先端部は
わずかな平面部を持たせる塗布装置が特徴である。その
他の構成等は実施の形態1と同様なため省略する。ここ
でわずかな平面部とは、先端部に0.01〜1mmの範
囲の面取りをいう。
端との段差を本実施の形態では、25μmと、ノズル6
先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段差を100μ
mとしているが、この段差を5〜2000μmの範囲に
設定することで、塗布直後の膜厚を任意にコントロール
することができる。また、本実施の形態ではノズル側を
一方的にガラス基材5側に押し付ける構成としたが、基
材側をノズル先端に押し付けるかあるいは両側とも相対
的に押し付けても良い。また、基材とノズル先端のガイ
ドとを押し付ける手段は、コイルバネとしたが他に板状
を含むバネ、エアシリンダー、オイルダンパー、磁石、
もしくは前記手段の複合形態でも良い。また、基材とノ
ズル先端のガイドとを押し付ける加重を本実施の形態で
は、100gとしているが、10〜500gの範囲内で
あればソフトタッチ冶具11による基材のうねり・歪み
にノズルのガイドを追従させることができる。また基材
の断面形状は円形としているが、これに限らず略円形、
楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であっても同
様の効果を得ることができる。 (本実施の形態6)本実施の形態6は、ノズルの先端部
の塗布幅方向両端部に内々寸法が所定の塗布幅と同等の
基材側に突き出たガイドを設け、前記ガイドの先端部は
わずかな平面部を持たせる塗布装置が特徴である。その
他の構成等は実施の形態1と同様なため省略する。ここ
でわずかな平面部とは、先端部に0.01〜1mmの範
囲の面取りをいう。
【0051】図1に示すノズル1先端の塗布幅方向両端
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態6では、図3に示す遮光膜の直線パターンの幅と同等
の1.8mm幅に設定し、且つ出口側エッジ3bと前記
ガイド4先端との段差を25μmの設定とした。また、
ガイド4の先端部を本実施の形態6では、0.05mm
の平面部を有する構成としている。塗料12は(表1)
に示す組成の塗料を使用した。
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態6では、図3に示す遮光膜の直線パターンの幅と同等
の1.8mm幅に設定し、且つ出口側エッジ3bと前記
ガイド4先端との段差を25μmの設定とした。また、
ガイド4の先端部を本実施の形態6では、0.05mm
の平面部を有する構成としている。塗料12は(表1)
に示す組成の塗料を使用した。
【0052】このノズル構成により、図4に示した塗布
システムを使い、ガラス基材5表面の円筒軸方向へ直線
パターンを塗布させる。ノズル1先端のガイド4の平面
部をガラス基材5表面に接触且つ押し付けた後、ノズル
1先端に設けた塗料溜め部3aに前記実施の形態1同様
に塗料12を供給充填する。この時、ノズル1先端の塗
布幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド4はガ
ラス基材5に線接触且つ押し付けられているため円周方
向への塗料12の漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに
充填された量を保持できる。本実施の形態では、ノズル
は固定でガラス基材5側をスライドステージ10により
円筒軸方向に2.5mm/secの速度で定速移動させる
ことでノズル先端の塗料溜め部3aに供給充填された塗
料12を、約25μm前後の膜厚で塗布する。この時、
ソフトタッチ冶具11によって、ガラス基材5の円筒軸
方向のうねりや歪みに対して、ノズル1先端に設けたわ
ずかな平面部を有するガイド4が追従する。この結果、
ノズル先端の出口側エッジ3bと基材間のギャップを常
に一定で保ち、塗布膜厚のムラを抑制し、さらにガイド
4による塗布幅の規制により、直線パターンの塗布幅及
び幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で維持するこ
とができる。
システムを使い、ガラス基材5表面の円筒軸方向へ直線
パターンを塗布させる。ノズル1先端のガイド4の平面
部をガラス基材5表面に接触且つ押し付けた後、ノズル
1先端に設けた塗料溜め部3aに前記実施の形態1同様
に塗料12を供給充填する。この時、ノズル1先端の塗
布幅方向両端部に設けた基材側に突き出たガイド4はガ
ラス基材5に線接触且つ押し付けられているため円周方
向への塗料12の漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに
充填された量を保持できる。本実施の形態では、ノズル
は固定でガラス基材5側をスライドステージ10により
円筒軸方向に2.5mm/secの速度で定速移動させる
ことでノズル先端の塗料溜め部3aに供給充填された塗
料12を、約25μm前後の膜厚で塗布する。この時、
ソフトタッチ冶具11によって、ガラス基材5の円筒軸
方向のうねりや歪みに対して、ノズル1先端に設けたわ
ずかな平面部を有するガイド4が追従する。この結果、
ノズル先端の出口側エッジ3bと基材間のギャップを常
に一定で保ち、塗布膜厚のムラを抑制し、さらにガイド
4による塗布幅の規制により、直線パターンの塗布幅及
び幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で維持するこ
とができる。
【0053】また、図2に示すノズル6先端のガイド8
の内々寸法を本実施の形態では、図3に示す遮光膜の帯
状パターンの幅と同等の8.2mm幅に、出口側エッジ
6aとガイド8先端との段差は100μmに設定し、ま
た、ガイドの先端に0.5mmの平面部を形成した。図
4に示した塗布システムの超音波モータ9bを使い、ガ
ラス基材5表面に形成した2本の直線パターン間に円周
方向220゜の角度で塗料12を塗布する。ノズル6先
端に設けたガイド8がガラス基材5表面に接触且つ押し
付けられた後、ノズル先端部に塗料12を供給充填し、
ガラス基材5を円周方向220゜の角度に一定速度で移
動させる。この時も前記直線パターンの塗布と同様にソ
フトタッチ冶具11によって、ノズル6先端に設けたガ
イド8から伝わるガラス基材5の円周方向のうねり・歪
みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャップは一
定に保たれ、塗布膜厚のムラは抑制され、さらにガイド
8で塗布幅の規制をすることにより8.2mmの塗布幅
及び幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で円周方向
に常時安定して塗布することができる。以上の塗布装置
の構成により、従来の技術では困難であった塗布厚み及
び幅を高精度に保持して直線及び帯状パターンあるいは
所定の塗膜パターンの塗布を高精度に形成することがで
きる。また、ノズル1先端の出口側エッジとガイド4先
端との段差を本実施の形態6で設定した25μm段差
と、ノズル6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段
差を100μmとしているが、この段差を小さくあるい
は大きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜500
μmの範囲でコントロールができる。また、本実施の形
態ではノズル側を一方的にガラス基材5側に押し付ける
構成としたが、基材側をノズル先端に押し付けるかある
いは両方側とも相対的に押し付けても良い。また、基材
の断面形状を本実施の形態では、円形としているが、こ
れに限らず略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複
合形状であってもノズル先端の形状を前記基材の形状に
合わせて変更することで同様の効果を得ることができ
る。 (本実施の形態7)本実施の形態7は、ノズルの先端部
には少なくとも塗布量以上の塗料を充填できる塗料溜め
部と、少なくとも前記ノズル出口側に基材と所定のギャ
ップを設けた塗布装置が特徴である。
の内々寸法を本実施の形態では、図3に示す遮光膜の帯
状パターンの幅と同等の8.2mm幅に、出口側エッジ
6aとガイド8先端との段差は100μmに設定し、ま
た、ガイドの先端に0.5mmの平面部を形成した。図
4に示した塗布システムの超音波モータ9bを使い、ガ
ラス基材5表面に形成した2本の直線パターン間に円周
方向220゜の角度で塗料12を塗布する。ノズル6先
端に設けたガイド8がガラス基材5表面に接触且つ押し
付けられた後、ノズル先端部に塗料12を供給充填し、
ガラス基材5を円周方向220゜の角度に一定速度で移
動させる。この時も前記直線パターンの塗布と同様にソ
フトタッチ冶具11によって、ノズル6先端に設けたガ
イド8から伝わるガラス基材5の円周方向のうねり・歪
みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャップは一
定に保たれ、塗布膜厚のムラは抑制され、さらにガイド
8で塗布幅の規制をすることにより8.2mmの塗布幅
及び幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で円周方向
に常時安定して塗布することができる。以上の塗布装置
の構成により、従来の技術では困難であった塗布厚み及
び幅を高精度に保持して直線及び帯状パターンあるいは
所定の塗膜パターンの塗布を高精度に形成することがで
きる。また、ノズル1先端の出口側エッジとガイド4先
端との段差を本実施の形態6で設定した25μm段差
と、ノズル6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段
差を100μmとしているが、この段差を小さくあるい
は大きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜500
μmの範囲でコントロールができる。また、本実施の形
態ではノズル側を一方的にガラス基材5側に押し付ける
構成としたが、基材側をノズル先端に押し付けるかある
いは両方側とも相対的に押し付けても良い。また、基材
の断面形状を本実施の形態では、円形としているが、こ
れに限らず略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複
合形状であってもノズル先端の形状を前記基材の形状に
合わせて変更することで同様の効果を得ることができ
る。 (本実施の形態7)本実施の形態7は、ノズルの先端部
には少なくとも塗布量以上の塗料を充填できる塗料溜め
部と、少なくとも前記ノズル出口側に基材と所定のギャ
ップを設けた塗布装置が特徴である。
【0054】図9に本実施の形態によるノズル1の先端
断面形状を示す。出口側エッジ3bと基材5とのギャッ
プは所定の塗布膜厚を考慮して適時選択する。またノズ
ル先端部には塗料溜め部3aを設けてある。これは所定
のパターン形成に必要な塗布量以上の塗料を溜める部分
である。その塗料溜め部3aは、図9(a)のように断
面三角形状あるいは、図9(b)のように、断面台形形
状であってもよい。
断面形状を示す。出口側エッジ3bと基材5とのギャッ
プは所定の塗布膜厚を考慮して適時選択する。またノズ
ル先端部には塗料溜め部3aを設けてある。これは所定
のパターン形成に必要な塗布量以上の塗料を溜める部分
である。その塗料溜め部3aは、図9(a)のように断
面三角形状あるいは、図9(b)のように、断面台形形
状であってもよい。
【0055】塗布においてまず、塗料溜め部3aに塗料
を充填した後、ノズル1と基材5とを相対的に移動さ
せ、塗料溜め部3aの塗料を基材へ塗布するものであ
る。
を充填した後、ノズル1と基材5とを相対的に移動さ
せ、塗料溜め部3aの塗料を基材へ塗布するものであ
る。
【0056】図1に示すノズル1先端の塗布幅方向両端
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態では、図3に示す遮光膜の直線パターンの幅に合致さ
せた1.8mm幅に設定し、且つ塗布進行方向側に塗料
溜め部3aを形成し、出口側エッジ3bではガイド4先
端との段差を25μmの設定とした。また、塗料12に
は(表1)に示す塗料組成を使用した。
部に基材側に突き出すガイド4の内々寸法を本実施の形
態では、図3に示す遮光膜の直線パターンの幅に合致さ
せた1.8mm幅に設定し、且つ塗布進行方向側に塗料
溜め部3aを形成し、出口側エッジ3bではガイド4先
端との段差を25μmの設定とした。また、塗料12に
は(表1)に示す塗料組成を使用した。
【0057】このノズル構成により、図4に示す塗布シ
ステムを使い、ガラス基材5表面の円筒軸方向へ直線パ
ターンで塗料12を塗布する。塗料12をノズル1先端
に設けた塗料溜め部3aに約0.001ccの量を供給
充填する。この時、ノズル1先端の塗布幅方向両端部に
設けた基材側に突き出たガイド4により幅方向への塗料
12の漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに充填された
量を保持する。本実施の形態7では、ノズルは固定でガ
ラス基材5側をスライドステージ10により2.5mm
/secの速度で円筒軸方向に移動させることでノズル先
端の塗料溜め部3aに供給充填された塗料12は、出口
側エッジ3bから約25μm前後の膜厚を維持しなが
ら、ガイド4により1.8mmの塗布幅を保持してパタ
ーンを形成する。この時、ソフトタッチ冶具11によっ
て、ノズル1先端に設けたガイド4から伝わるガラス基
材5の円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ノズル先端
の出口側エッジ3bと基材間のギャップを常に一定で保
つため、塗布厚みのムラは抑制され、さらにガイド4に
よって塗布幅を規制しながら、直線パターンの塗布幅及
び幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で維持するこ
とができる。また、図2に示すノズル6先端のガイド8
の内々寸法を本実施の形態では、図3に示す遮光膜の帯
状パターンの幅に合致させた8.2mm幅に、また、出
口エッジ6aとガイド8先端との段差を100μmに設
定して、図4に示した塗布システムを使い、ガラス基材
5表面の2本の直線パターン間に円周方向220゜の角
度で塗布する。ガイド8先端がガラス基材5表面に接触
且つ押し付けられた後、塗料溜め部6bまでの段差間に
塗料12を約0.005cc供給充填して、その後、ガ
ラス基材5を円周方向220゜の角度で超音波モータ9
bによって一定速度で移動させる。この時、ソフトタッ
チ冶具11によりガイド8から伝わる円周方向のうねり
・歪みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャップ
を一定に保たせることで膜厚をウェット状態で100μ
m以下で幅方向に維持でき、且つガイド8の塗布幅の規
制により8.2mmの幅を保持して、幅両端のエッジ直
線性を±2μmの精度で安定して塗布することができ
る。
ステムを使い、ガラス基材5表面の円筒軸方向へ直線パ
ターンで塗料12を塗布する。塗料12をノズル1先端
に設けた塗料溜め部3aに約0.001ccの量を供給
充填する。この時、ノズル1先端の塗布幅方向両端部に
設けた基材側に突き出たガイド4により幅方向への塗料
12の漏れを完全に防ぎ、塗料溜め部3aに充填された
量を保持する。本実施の形態7では、ノズルは固定でガ
ラス基材5側をスライドステージ10により2.5mm
/secの速度で円筒軸方向に移動させることでノズル先
端の塗料溜め部3aに供給充填された塗料12は、出口
側エッジ3bから約25μm前後の膜厚を維持しなが
ら、ガイド4により1.8mmの塗布幅を保持してパタ
ーンを形成する。この時、ソフトタッチ冶具11によっ
て、ノズル1先端に設けたガイド4から伝わるガラス基
材5の円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ノズル先端
の出口側エッジ3bと基材間のギャップを常に一定で保
つため、塗布厚みのムラは抑制され、さらにガイド4に
よって塗布幅を規制しながら、直線パターンの塗布幅及
び幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で維持するこ
とができる。また、図2に示すノズル6先端のガイド8
の内々寸法を本実施の形態では、図3に示す遮光膜の帯
状パターンの幅に合致させた8.2mm幅に、また、出
口エッジ6aとガイド8先端との段差を100μmに設
定して、図4に示した塗布システムを使い、ガラス基材
5表面の2本の直線パターン間に円周方向220゜の角
度で塗布する。ガイド8先端がガラス基材5表面に接触
且つ押し付けられた後、塗料溜め部6bまでの段差間に
塗料12を約0.005cc供給充填して、その後、ガ
ラス基材5を円周方向220゜の角度で超音波モータ9
bによって一定速度で移動させる。この時、ソフトタッ
チ冶具11によりガイド8から伝わる円周方向のうねり
・歪みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャップ
を一定に保たせることで膜厚をウェット状態で100μ
m以下で幅方向に維持でき、且つガイド8の塗布幅の規
制により8.2mmの幅を保持して、幅両端のエッジ直
線性を±2μmの精度で安定して塗布することができ
る。
【0058】ノズル1先端の出口側エッジとガイド4先
端との段差を本実施の形態で設定した25μm段差と、
ノズル6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段差を
100μmとしているが、この段差を小さくあるいは大
きく設定することで、塗布直後の膜厚を任意にコントロ
ールすることができる。また、本実施の形態ではノズル
側を一方的にガラス基材5側に押し付ける構成とした
が、基材側をノズル先端に押し付けるあるいは両方側と
も相対的に押し付けても良い。また、基材の断面形状を
本実施の形態では、円形としているが、これに限らず略
円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であっ
ても同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態8)本実施の形態8は、ノズルの少なく
とも出口側の塗布幅方向の断面形状が、基材の断面形状
と略同一であって、前記ノズルと前記基材との塗布幅方
向のギャップを略均等にした塗布装置が特徴である。そ
の他の構成等は実施の形態1と同様なため省略する。
端との段差を本実施の形態で設定した25μm段差と、
ノズル6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段差を
100μmとしているが、この段差を小さくあるいは大
きく設定することで、塗布直後の膜厚を任意にコントロ
ールすることができる。また、本実施の形態ではノズル
側を一方的にガラス基材5側に押し付ける構成とした
が、基材側をノズル先端に押し付けるあるいは両方側と
も相対的に押し付けても良い。また、基材の断面形状を
本実施の形態では、円形としているが、これに限らず略
円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であっ
ても同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態8)本実施の形態8は、ノズルの少なく
とも出口側の塗布幅方向の断面形状が、基材の断面形状
と略同一であって、前記ノズルと前記基材との塗布幅方
向のギャップを略均等にした塗布装置が特徴である。そ
の他の構成等は実施の形態1と同様なため省略する。
【0059】図1に示すノズル1先端の出口側エッジ3
bの塗布幅方向の断面形状は、本実施の形態では、図8
の(a)に示すようにガラス基材5の円筒軸方向へ塗布
を行うため前記基材の断面形状と略同一な曲率半径を持
つ湾曲形状としている。また、塗布幅方向両端部に設け
た基材側に突き出るガイド4と出口側エッジ3bとの段
差を25μmの設定にした。本発明においては、基材断
面が円形に限らず図8の(b)に示すような2つの平面
からなるものに対しても、同様に少なくとも出口側エッ
ジ3bが基材断面と同様の形状をなすものである。基材
の断面はこれ以外にも略円形、楕円、多角形やこれらの
複合体等があり、それぞれに対して少なくともノズルの
出口側エッジ3bをこれら基材の断面形状に合わせる。
また図2に示すノズル6は、円周方向へ帯状に塗布する
ためスリット状吐出口7の面は平面とし、さらに出口側
エッジ6aも同一平面上に構成しある。図5に示す基材
とノズル先端に設けた前記ガイドとを相対的に押し付け
る手段とするソフトタッチ冶具11を用い、図4に示す
基本塗布システムにより塗膜パターンを形成する。ま
た、塗料12には(表1)に示す塗料組成を使用した。
bの塗布幅方向の断面形状は、本実施の形態では、図8
の(a)に示すようにガラス基材5の円筒軸方向へ塗布
を行うため前記基材の断面形状と略同一な曲率半径を持
つ湾曲形状としている。また、塗布幅方向両端部に設け
た基材側に突き出るガイド4と出口側エッジ3bとの段
差を25μmの設定にした。本発明においては、基材断
面が円形に限らず図8の(b)に示すような2つの平面
からなるものに対しても、同様に少なくとも出口側エッ
ジ3bが基材断面と同様の形状をなすものである。基材
の断面はこれ以外にも略円形、楕円、多角形やこれらの
複合体等があり、それぞれに対して少なくともノズルの
出口側エッジ3bをこれら基材の断面形状に合わせる。
また図2に示すノズル6は、円周方向へ帯状に塗布する
ためスリット状吐出口7の面は平面とし、さらに出口側
エッジ6aも同一平面上に構成しある。図5に示す基材
とノズル先端に設けた前記ガイドとを相対的に押し付け
る手段とするソフトタッチ冶具11を用い、図4に示す
基本塗布システムにより塗膜パターンを形成する。ま
た、塗料12には(表1)に示す塗料組成を使用した。
【0060】まず、ノズル1先端に設けたガイド4先端
をガラス基材5表面に押し付け、この時の加重を本実施
の形態では、100gとした。塗料12をノズル1先端
に設けた塗料溜め部3aに供給充填する。ノズル側を固
定にしてガラス基材5側をスライドステージ10によっ
て、円筒軸方向に2.5mm/secの速度で移動させ
て、ノズル1先端の塗料溜め部3aに供給充填された塗
料12を出口側エッジ3bから25μmの膜厚を維持し
ながら吐出し、塗布する。ソフトタッチ冶具11は、ノ
ズル1先端に設けたガイド4から伝わるガラス基材5の
円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ノズル先端の出口
側エッジ3bと基材間のギャップを常に一定で保ち、塗
布厚みのムラを抑制し、且つガイド4による塗布幅の規
制で塗布幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で塗布
できる。また、図2に示すノズル6先端のガイド8をソ
フトタッチ冶具11によりガラス基材5表面に接触且つ
押し付け、塗料溜め部6bに塗料12を供給充填し、そ
の後、ガラス基材5を超音波モータ9bによって円周方
向220゜の角度に一定速度で移動させ、塗布は行われ
る。この時もソフトタッチ冶具11は、ノズル6先端に
設けたガイド8から伝わるガラス基材5の円周方向のう
ねり・歪みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャ
ップは一定に保たれ、塗布厚みのムラは抑制され、さら
にガイド8で塗布幅の規制をすることにより塗布幅及び
両端のエッジ直線性を±2μmの精度で円周方向に常時
安定して塗布することができる。
をガラス基材5表面に押し付け、この時の加重を本実施
の形態では、100gとした。塗料12をノズル1先端
に設けた塗料溜め部3aに供給充填する。ノズル側を固
定にしてガラス基材5側をスライドステージ10によっ
て、円筒軸方向に2.5mm/secの速度で移動させ
て、ノズル1先端の塗料溜め部3aに供給充填された塗
料12を出口側エッジ3bから25μmの膜厚を維持し
ながら吐出し、塗布する。ソフトタッチ冶具11は、ノ
ズル1先端に設けたガイド4から伝わるガラス基材5の
円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ノズル先端の出口
側エッジ3bと基材間のギャップを常に一定で保ち、塗
布厚みのムラを抑制し、且つガイド4による塗布幅の規
制で塗布幅両端のエッジ直線性を±2μmの精度で塗布
できる。また、図2に示すノズル6先端のガイド8をソ
フトタッチ冶具11によりガラス基材5表面に接触且つ
押し付け、塗料溜め部6bに塗料12を供給充填し、そ
の後、ガラス基材5を超音波モータ9bによって円周方
向220゜の角度に一定速度で移動させ、塗布は行われ
る。この時もソフトタッチ冶具11は、ノズル6先端に
設けたガイド8から伝わるガラス基材5の円周方向のう
ねり・歪みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャ
ップは一定に保たれ、塗布厚みのムラは抑制され、さら
にガイド8で塗布幅の規制をすることにより塗布幅及び
両端のエッジ直線性を±2μmの精度で円周方向に常時
安定して塗布することができる。
【0061】ノズル1先端の出口側エッジ3bとガイド
4先端との段差を本実施の形態で設定した25μm段差
と、ノズル6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段
差を100μmとしているが、この段差を小さくあるい
は大きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜500
μmの範囲でコントロールができる。また、本実施の形
態ではノズル側を一方的にガラス基材5側に押し付ける
構成としたが、基材側をノズル先端に押し付けるあるい
は両方側とも相対的に押し付けても良い。 (本実施の形態9)本実施の形態9では、円筒型基材の
断面中心に向かって少なくとも3方向から棒状体により
把持固定する手段と、前記円筒型基材を軸方向へ移動も
しくは/及び断面中心を回転軸として回転させる手段
と、前記円筒型基材の軸もしくは/及び円周方向にノズ
ルで塗膜パターンを形成する手段を備えた塗布装置が特
徴である。その他の構成等は実施の形態1と同様であ
る。
4先端との段差を本実施の形態で設定した25μm段差
と、ノズル6先端のガイド8と出口側エッジ6aとの段
差を100μmとしているが、この段差を小さくあるい
は大きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜500
μmの範囲でコントロールができる。また、本実施の形
態ではノズル側を一方的にガラス基材5側に押し付ける
構成としたが、基材側をノズル先端に押し付けるあるい
は両方側とも相対的に押し付けても良い。 (本実施の形態9)本実施の形態9では、円筒型基材の
断面中心に向かって少なくとも3方向から棒状体により
把持固定する手段と、前記円筒型基材を軸方向へ移動も
しくは/及び断面中心を回転軸として回転させる手段
と、前記円筒型基材の軸もしくは/及び円周方向にノズ
ルで塗膜パターンを形成する手段を備えた塗布装置が特
徴である。その他の構成等は実施の形態1と同様であ
る。
【0062】図1に示すノズル1及び図2に示すノズル
6を用い、図5に示した基材とノズル先端に設けた前記
ガイドとを相対的に押し付ける手段とするソフトタッチ
冶具11を前記ノズルが取り付けられた垂直同軸上に備
え、これらを図4に示す基本塗布システムの所定位置に
据え付けている。図4中の回転チャック冶具9の把持冶
具9aは、本実施の形態では、ガラス基材5の断面中心
に向かって、3方向から円柱部材により前記基材を把持
するようにした。把持固定されたガラス基材5を円筒軸
方向への移動にはリニアモータ式のスライドステージ1
0を、円周方向への回転移動には、超音波モータ9bを
採用している。塗料12には(表−1)に示す塗料組成
を使用した。
6を用い、図5に示した基材とノズル先端に設けた前記
ガイドとを相対的に押し付ける手段とするソフトタッチ
冶具11を前記ノズルが取り付けられた垂直同軸上に備
え、これらを図4に示す基本塗布システムの所定位置に
据え付けている。図4中の回転チャック冶具9の把持冶
具9aは、本実施の形態では、ガラス基材5の断面中心
に向かって、3方向から円柱部材により前記基材を把持
するようにした。把持固定されたガラス基材5を円筒軸
方向への移動にはリニアモータ式のスライドステージ1
0を、円周方向への回転移動には、超音波モータ9bを
採用している。塗料12には(表−1)に示す塗料組成
を使用した。
【0063】この塗布装置の構成により、ガラス基材5
を水平に回転チャック冶具9の把持冶具9aに把持固定
する。まず、直線パターンの塗布のため、超音波モータ
9bにより塗布位置に回転移動をさせ、ソフトタッチ冶
具11によりノズル1先端に設けたガイド4を接触且つ
押し付ける。塗料12をノズル1先端に設けた塗料溜め
部3aに前記実施の形態1同様にポンプ13で供給充填
する。本実施の形態9では、ノズル側を固定にしてガラ
ス基材5側をスライドステージ10によって、円筒軸方
向に一定速度で移動させ、塗料溜め部3aに供給充填さ
れた塗料12を出口側エッジ3bから25μm前後の膜
厚を維持しながら塗布される。ソフトタッチ冶具11
は、ノズル1先端に設けたガイド4から伝わるガラス基
材5の円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ノズル先端
の出口側エッジ3bと基材間のギャップを常に一定で保
ち塗布厚みのムラを解消できる。また、ガイド4によっ
て塗布幅方向両端のエッジ直線性は±2μmで直線パタ
ーンを塗布することができた。このように直線パターン
を計2本塗布後、図2に示すノズル6先端のガイド8を
前記ノズル1と同様にガラス基材5表面に接触且つ押し
付け、塗料溜め部6bに塗料12を供給充填し、その
後、ガラス基材5を超音波モータ9bによって、円周方
向へ所定の角度に一定速度を保ち移動させて塗布を行
う。この時もソフトタッチ冶具11は、ノズル6先端に
設けたガイド8から伝わるガラス基材5の円周方向のう
ねり・歪みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャ
ップは一定に保たれ、塗布厚みのムラは解消される。さ
らにガイド8で塗布幅の規制をすることにより帯状パタ
ーン塗布幅及び幅両端のエッジ直線性は±2μmの精度
で円周方向に常時安定して塗布することができた。
を水平に回転チャック冶具9の把持冶具9aに把持固定
する。まず、直線パターンの塗布のため、超音波モータ
9bにより塗布位置に回転移動をさせ、ソフトタッチ冶
具11によりノズル1先端に設けたガイド4を接触且つ
押し付ける。塗料12をノズル1先端に設けた塗料溜め
部3aに前記実施の形態1同様にポンプ13で供給充填
する。本実施の形態9では、ノズル側を固定にしてガラ
ス基材5側をスライドステージ10によって、円筒軸方
向に一定速度で移動させ、塗料溜め部3aに供給充填さ
れた塗料12を出口側エッジ3bから25μm前後の膜
厚を維持しながら塗布される。ソフトタッチ冶具11
は、ノズル1先端に設けたガイド4から伝わるガラス基
材5の円筒軸方向のうねり・歪みに追従し、ノズル先端
の出口側エッジ3bと基材間のギャップを常に一定で保
ち塗布厚みのムラを解消できる。また、ガイド4によっ
て塗布幅方向両端のエッジ直線性は±2μmで直線パタ
ーンを塗布することができた。このように直線パターン
を計2本塗布後、図2に示すノズル6先端のガイド8を
前記ノズル1と同様にガラス基材5表面に接触且つ押し
付け、塗料溜め部6bに塗料12を供給充填し、その
後、ガラス基材5を超音波モータ9bによって、円周方
向へ所定の角度に一定速度を保ち移動させて塗布を行
う。この時もソフトタッチ冶具11は、ノズル6先端に
設けたガイド8から伝わるガラス基材5の円周方向のう
ねり・歪みに追従し、出口側エッジ6aと基材間のギャ
ップは一定に保たれ、塗布厚みのムラは解消される。さ
らにガイド8で塗布幅の規制をすることにより帯状パタ
ーン塗布幅及び幅両端のエッジ直線性は±2μmの精度
で円周方向に常時安定して塗布することができた。
【0064】以上の塗布構成により、従来の技術では困
難であった基材への高精度な塗膜パターン形成を、本実
施の形態9の塗布装置によるとガラス基材5を基材断面
中心に向かって3方向から円柱部材により水平に安定し
て把持固定でき、この状態で円筒軸方向へ移動させてス
ライドステージにより直線パターンの塗布ができる。ま
た、把持冶具9aを固定する超音波モータ9bによっ
て、ガラス基材5を把持固定させたまま次の直線パター
ンの塗布位置への移動と、円周方向への帯状パターンの
塗布において、一定速度で移動させ安定した塗膜を形成
することができる。また、本実施の形態9では、ノズル
側を一方的にガラス基材5側に押し付ける構成とした
が、基材側をノズル先端に押し付けるあるいは両方側と
も相対的に押し付けても良い。また、基材の断面形状を
本実施の形態9では、円形としているが、これに限らず
略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であ
ってもノズル先端の形状を前記基材の形状に合わせて変
更することで同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態10)本実施の形態10は、ノズル先端
部に設けた塗布幅方向両端部の、基材側に突き出たガイ
ドと基材とを接触させた後、塗料を定量的に前記ノズル
先端部へ供給しながら、前記ノズルと前記基材とを相対
的に移動させて塗布を行い、塗布終端直前に前記ノズル
先端部への塗料の供給を止め、前記ノズル先端に残存し
た塗料によって塗布を完了させる塗布方法が特徴であ
る。その他の構成等は実施の形態1と同様なため省略す
る。
難であった基材への高精度な塗膜パターン形成を、本実
施の形態9の塗布装置によるとガラス基材5を基材断面
中心に向かって3方向から円柱部材により水平に安定し
て把持固定でき、この状態で円筒軸方向へ移動させてス
ライドステージにより直線パターンの塗布ができる。ま
た、把持冶具9aを固定する超音波モータ9bによっ
て、ガラス基材5を把持固定させたまま次の直線パター
ンの塗布位置への移動と、円周方向への帯状パターンの
塗布において、一定速度で移動させ安定した塗膜を形成
することができる。また、本実施の形態9では、ノズル
側を一方的にガラス基材5側に押し付ける構成とした
が、基材側をノズル先端に押し付けるあるいは両方側と
も相対的に押し付けても良い。また、基材の断面形状を
本実施の形態9では、円形としているが、これに限らず
略円形、楕円、多角形、もしくはこれらの複合形状であ
ってもノズル先端の形状を前記基材の形状に合わせて変
更することで同様の効果を得ることができる。 (本実施の形態10)本実施の形態10は、ノズル先端
部に設けた塗布幅方向両端部の、基材側に突き出たガイ
ドと基材とを接触させた後、塗料を定量的に前記ノズル
先端部へ供給しながら、前記ノズルと前記基材とを相対
的に移動させて塗布を行い、塗布終端直前に前記ノズル
先端部への塗料の供給を止め、前記ノズル先端に残存し
た塗料によって塗布を完了させる塗布方法が特徴であ
る。その他の構成等は実施の形態1と同様なため省略す
る。
【0065】図10に示すノズル6先端の塗布幅方向両
端部に、基材側に突き出すガイド8の構成は図2と同様
であるが、相違しているのは、前記ガイド8が第1リッ
プ側のみに設けられ、且つ前記ガイド8間を塗料溜め部
6bとして、第2リップ側には出口側エッジ6aと、ス
リット状吐出口7の両端に塗料を導くための案内溝18
(断面楔状図11参照)が前記ガイド8の裏面8aまで
形成されている。また、塗料溜め部6bと前記ガイド8
先端との段差は100μmと設定した。また、前記ガイ
ド8を含めたノズル先端の外々寸法(つまり、ガイド上
端面8cの外側縁同士の距離L)が目標とする塗布幅と
同等に設定されている。また、塗料12は(表1)に示
す組成の塗料を使用した。
端部に、基材側に突き出すガイド8の構成は図2と同様
であるが、相違しているのは、前記ガイド8が第1リッ
プ側のみに設けられ、且つ前記ガイド8間を塗料溜め部
6bとして、第2リップ側には出口側エッジ6aと、ス
リット状吐出口7の両端に塗料を導くための案内溝18
(断面楔状図11参照)が前記ガイド8の裏面8aまで
形成されている。また、塗料溜め部6bと前記ガイド8
先端との段差は100μmと設定した。また、前記ガイ
ド8を含めたノズル先端の外々寸法(つまり、ガイド上
端面8cの外側縁同士の距離L)が目標とする塗布幅と
同等に設定されている。また、塗料12は(表1)に示
す組成の塗料を使用した。
【0066】このノズル構成により、図4に示した塗布
システム中の超音波モータ9bを使い、ガラス基材5表
面へすでに塗布形成された2本の直線パターン間に円周
方向220゜の角度で塗料12を帯状パターン16とし
て塗布する。
システム中の超音波モータ9bを使い、ガラス基材5表
面へすでに塗布形成された2本の直線パターン間に円周
方向220゜の角度で塗料12を帯状パターン16とし
て塗布する。
【0067】まず、ガラス基材5表面の所定位置にノズ
ル先端に設けたガイド8を、図11に示したように出口
側エッジ6a側を少し直線パターン15のエッジに掛か
るように接触且つ押し付ける。その後、ノズル先端部に
設けた塗料溜め部6bに塗料12を定量的に供給させる
とガラス基材5との間、さらに塗布幅方向へスリット状
吐出口7の両端に形成した案内溝18により、塗料12
は表面張力によって供給保持される。その後、ガラス基
材5を円周方向220゜の角度に一定速度で移動させ
る。ノズル先端を接触且つ押し付け、塗布開始時から前
記直線パターン15の塗布と同様にソフトタッチ冶具1
1によって、ノズル6先端に設けたガイド8から伝わる
ガラス基材5の円周方向のうねり・歪みに追従し、出口
側エッジ6aと基材5間のギャップは一定に保たれ、塗
布膜厚のムラは抑制される。
ル先端に設けたガイド8を、図11に示したように出口
側エッジ6a側を少し直線パターン15のエッジに掛か
るように接触且つ押し付ける。その後、ノズル先端部に
設けた塗料溜め部6bに塗料12を定量的に供給させる
とガラス基材5との間、さらに塗布幅方向へスリット状
吐出口7の両端に形成した案内溝18により、塗料12
は表面張力によって供給保持される。その後、ガラス基
材5を円周方向220゜の角度に一定速度で移動させ
る。ノズル先端を接触且つ押し付け、塗布開始時から前
記直線パターン15の塗布と同様にソフトタッチ冶具1
1によって、ノズル6先端に設けたガイド8から伝わる
ガラス基材5の円周方向のうねり・歪みに追従し、出口
側エッジ6aと基材5間のギャップは一定に保たれ、塗
布膜厚のムラは抑制される。
【0068】また、本実施の形態では、塗布幅は、ガイ
ド8の外々寸法Lが、本実施の形態では、図3に示す遮
光膜の帯状パターンの幅に合致させた8.2mm幅に設
定されているため、塗布幅は、所望した帯状パターン1
6の塗布幅を達成することができる。この時の幅両端の
エッジ直線性は、ガイド8によって規制するものではな
く、基材5の円周方向への移動速度に依存するものの±
4μmの精度で常時安定して塗布することができる。塗
料が低粘度であるのでこのような現象が起こる。また、
塗料12の供給は時間設定によるものであり、基材5が
円周方向220゜へ移動する時間より少し短く設定して
いるため、円周移動完了直前に塗料12の供給を停止
し、あとはノズル先端の塗料溜め部6bに残存した塗料
12によって塗布を完了させる。これによって、塗布終
端部での塗料のボタ付きあるいは過剰な液溜まりを解消
することができ、その結果、2本目の直線パターン15
のエッジへのつなぎ目は、厚みムラ無く良好な塗膜を形
成することができる。
ド8の外々寸法Lが、本実施の形態では、図3に示す遮
光膜の帯状パターンの幅に合致させた8.2mm幅に設
定されているため、塗布幅は、所望した帯状パターン1
6の塗布幅を達成することができる。この時の幅両端の
エッジ直線性は、ガイド8によって規制するものではな
く、基材5の円周方向への移動速度に依存するものの±
4μmの精度で常時安定して塗布することができる。塗
料が低粘度であるのでこのような現象が起こる。また、
塗料12の供給は時間設定によるものであり、基材5が
円周方向220゜へ移動する時間より少し短く設定して
いるため、円周移動完了直前に塗料12の供給を停止
し、あとはノズル先端の塗料溜め部6bに残存した塗料
12によって塗布を完了させる。これによって、塗布終
端部での塗料のボタ付きあるいは過剰な液溜まりを解消
することができ、その結果、2本目の直線パターン15
のエッジへのつなぎ目は、厚みムラ無く良好な塗膜を形
成することができる。
【0069】以上の塗布方法、装置により、従来の技術
では困難であった塗布厚み及び幅を高精度に保持して直
線及び帯状パターンあるいは所定の塗膜パターンの塗布
を高精度に形成することができる。また、本実施の形態
10では、ノズル6先端のガイド8と塗料溜め部6bと
の段差を100μmとしているが、この段差を小さくあ
るいは大きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜5
00μmの範囲でコントロールができる。また、第2リ
ップ側の、スリット状吐出口7の両端に、塗料を導く案
内溝18を設けているが、第1リップ側もしくは両リッ
プに設けても良い。また、本実施の形態ではノズル側を
一方的にガラス基材5側に押し付ける構成としたが、基
材側をノズル先端に押し付けるか、あるいは両方側とも
相対的に押し付けても良い。また、ノズル6先端に設け
たガイド8を出口側エッジ6aに設け、塗料溜部6bに
はガイドを設けなくてもよい。つまり、ガイドのない塗
料溜部6b(ガイドがないから塗料溜を行っていないと
もいえる)が先行し、その後をガイドのある出口側エッ
ジ6aが移動する方法であるが、これで塗布を行っても
前記同様の効果を得られるが、特に幅両端のエッジ直線
性は±2μmと、より高精度に得ることができる。
では困難であった塗布厚み及び幅を高精度に保持して直
線及び帯状パターンあるいは所定の塗膜パターンの塗布
を高精度に形成することができる。また、本実施の形態
10では、ノズル6先端のガイド8と塗料溜め部6bと
の段差を100μmとしているが、この段差を小さくあ
るいは大きく設定することで、塗布直後の膜厚は5〜5
00μmの範囲でコントロールができる。また、第2リ
ップ側の、スリット状吐出口7の両端に、塗料を導く案
内溝18を設けているが、第1リップ側もしくは両リッ
プに設けても良い。また、本実施の形態ではノズル側を
一方的にガラス基材5側に押し付ける構成としたが、基
材側をノズル先端に押し付けるか、あるいは両方側とも
相対的に押し付けても良い。また、ノズル6先端に設け
たガイド8を出口側エッジ6aに設け、塗料溜部6bに
はガイドを設けなくてもよい。つまり、ガイドのない塗
料溜部6b(ガイドがないから塗料溜を行っていないと
もいえる)が先行し、その後をガイドのある出口側エッ
ジ6aが移動する方法であるが、これで塗布を行っても
前記同様の効果を得られるが、特に幅両端のエッジ直線
性は±2μmと、より高精度に得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明の塗布方法及び装置により、断面形状が円や多角
形などの複雑な形状に対して、その表面に塗膜パターン
を高精度で且つ膜厚を均一に、さらにパターンの両端の
エッジ直線性をミクロンオーダーで高精度に塗布するこ
とができる。
本発明の塗布方法及び装置により、断面形状が円や多角
形などの複雑な形状に対して、その表面に塗膜パターン
を高精度で且つ膜厚を均一に、さらにパターンの両端の
エッジ直線性をミクロンオーダーで高精度に塗布するこ
とができる。
【0071】その結果、従来技術では困難であった自動
車の前照灯用高輝度放電型ランプなどの円筒型基材への
遮光膜あるいは所定の塗膜パターンを高精度で形成する
ことができる。
車の前照灯用高輝度放電型ランプなどの円筒型基材への
遮光膜あるいは所定の塗膜パターンを高精度で形成する
ことができる。
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態のノズルの斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明にかかる第1の実施の形態のノズルの斜
視図である。
視図である。
【図3】本発明にかかる第1の実施の形態のパターン塗
布した状態を示す斜視図である。
布した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる第1の実施の形態の塗布システ
ムを示す概略図である。
ムを示す概略図である。
【図5】本発明にかかる第1の実施の形態の塗布部の斜
視図である。
視図である。
【図6】本発明にかかる第1の実施の形態のソフトタッ
チ治具を示す側面図である。
チ治具を示す側面図である。
【図7】本発明にかかる第4の実施の形態の塗料の流動
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図8】本発明にかかる第8の実施の形態のノズル先端
部の断面図である。
部の断面図である。
【図9】本発明にかかる第7の実施の形態のノズル先端
部の断面図である。
部の断面図である。
【図10】本発明にかかる第10の実施の形態のノズル
先端部の斜視図である。
先端部の斜視図である。
【図11】本発明にかかる第10の実施の形態の塗布部
のノズル先端側面図である。
のノズル先端側面図である。
1 ノズル 2 吐出口 3 エッジ 4 ガイド 5 基材 6 ノズル 7 スリット状吐出口 8 ガイド 9 チャック治具 10 スライドステージ 11 ソフトタッチ治具 11aバネ 13 バルブ 14 ドライヤー 15 直線パターン 16 帯状パターン 17 タンク 18 案内溝
Claims (22)
- 【請求項1】 ノズルの先端部の塗布幅方向の両端部に
設けた、基材側に突き出たガイドを、その基材とを接触
させながら、少なくとも前記ノズルの先端部の出口側エ
ッジと前記基材の表面とのギャップを一定に保ちながら
塗膜形成を行うことを特徴とする塗布方法。 - 【請求項2】 ノズルの先端部の塗布幅方向の両端部に
設けた、基材側に突き出たガイドにより、塗布幅を規制
しながら塗膜形成を行うことを特徴とする塗布方法。 - 【請求項3】 ノズルの先端部に設けた所定の塗料溜め
部に塗料を充填した後、少なくとも前記ノズルの先端部
の出口側エッジと基材の表面とのギャップを一定に保ち
ながら、前記ノズルと前記基材を相対的に移動させ、前
記塗料溜め部の塗料を前記基材に塗膜形成することを特
徴とする塗布方法。 - 【請求項4】 塗料の剪断速度0.1(1/sec)のときの
粘度が100(Poise)以上、剪断速度100(1/sec)のと
きの粘度が50(Poise)以下であるチキソトロピックな
塗料を用いて、ノズルで基材表面に所定のパターンで塗
布することを特徴とする塗布方法。 - 【請求項5】 ノズルの先端部の塗布幅方向の両端部に
設けた、基材側に突き出たガイドを利用して塗布するこ
とを特徴とする請求項3又は4記載の塗布方法。 - 【請求項6】 ノズルのガイドと基材とを相対的に押し
付けながら塗布することを特徴とする請求項1、2又は
5記載の塗布方法。 - 【請求項7】 基材の断面形状は円形、略円形、楕円、
多角形、もしくはこれらの複合形状であることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の塗布方法。 - 【請求項8】 塗膜厚みが塗布直後のウェット状態で5
〜500μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の塗布方法。 - 【請求項9】 先端部の塗布幅方向の両端部に、基材側
に突き出たガイドを有するノズルと、前記ノズルと前記
基材とを相対的に移動させる移動手段と、前記基材と前
記ガイドとを相対的に押し付ける押圧手段とを備えたこ
とを特徴とする塗布装置。 - 【請求項10】 ノズルの先端部の塗布幅方向の両端部
に、内々寸法が目標とする塗布幅と同等の、基材側に突
き出たガイドが設けられ、前記ガイドの先端部は所定の
平面部を持つことを特徴とする塗布装置。 - 【請求項11】 ノズルの先端部に少なくとも塗布量以
上の塗料を充填できる塗料溜め部を備え、少なくとも前
記ノズル出口側は基材表面に対して所定のギャップが設
けられていることを特徴とする塗布装置。 - 【請求項12】 ノズルの少なくとも出口側の塗布幅方
向の断面形状が、基材の断面形状と実質上同一であっ
て、前記ノズルと前記基材表面との塗布幅方向のギャッ
プが実質上均等であることを特徴とする塗布装置。 - 【請求項13】 円筒型基材の断面中心に向かって少な
くとも3方向から棒状体により前記基材を把持固定する
固定手段と、前記円筒型基材を軸方向へ移動及び/又は
断面中心を回転軸として回転させる移動回転手段と、前
記円筒型基材の軸及び/又は円周方向に前記基材に塗膜
パターンを形成するノズル手段とを備えたことを特徴と
する塗布装置。 - 【請求項14】 基材の断面形状は円形、略円形、楕
円、多角形、もしくはこれらの複合形状であることを特
徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の塗布装置。 - 【請求項15】 ノズルの先端部の塗布幅方向の両端部
に、基材側に突き出たガイドが設けられ、前記ノズルと
前記基材とを相対的に押し付ける押圧手段を備えたこと
を特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の塗布
装置。 - 【請求項16】 前記押圧手段は、バネ、エアシリンダ
ー、オイルダンパー、磁石もしくは前記各手段の複合形
態であることを特徴とする請求項9又は15記載の塗布
装置。 - 【請求項17】 ノズルのガイドの高さは5〜2000
μmの範囲であることを特徴とする請求項9、10又は
15記載の塗布装置。 - 【請求項18】 基材とガイドとを相対的に押し付ける
力は10〜500gの範囲であることを特徴とする請求
項9又は15記載の塗布装置。 - 【請求項19】 ノズル先端部に設けた塗布幅方向の両
端部の、基材側に突き出たガイドと基材とを接触させた
後、塗料を定量的に前記ノズル先端部へ供給しながら、
前記ノズルと前記基材とを相対的に移動させて塗布を行
い、塗布終端直前に前記ノズル先端部への塗料の供給を
止め、前記ノズル先端に残存した塗料によって塗布を完
了させることを特徴とする塗布方法。 - 【請求項20】 前記ガイドを含めた先端の外々寸法が
目標とする塗布幅と同等である先端部分に塗料を定量供
給させながら塗布を行うことを特徴とする請求項19記
載の塗布方法。 - 【請求項21】 ノズル先端部のスリット状吐出口を形
成する、対向した第1リップと第2リップと、前記第1
リップの塗布幅方向の両端部に、基材側に突出して設け
られたガイドと、前記第1及び/又は第2リップの塗布
幅方向の両端部に形成された、塗料を前記スリット状吐
出口へ導くための溝と、を備えたことを特徴とする塗布
装置。 - 【請求項22】 ノズル先端部に設けた塗布幅方向の両
端部に突き出たガイドを含めたノズル先端の外々寸法が
目標とする塗布幅と同等であることを特徴とする請求項
21記載の塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26454997A JP3482112B2 (ja) | 1996-10-02 | 1997-09-29 | 塗布方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-261487 | 1996-10-02 | ||
JP26148796 | 1996-10-02 | ||
JP26454997A JP3482112B2 (ja) | 1996-10-02 | 1997-09-29 | 塗布方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156254A true JPH10156254A (ja) | 1998-06-16 |
JP3482112B2 JP3482112B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=26545103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26454997A Expired - Fee Related JP3482112B2 (ja) | 1996-10-02 | 1997-09-29 | 塗布方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3482112B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005129668A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Ricoh Co Ltd | 接着剤塗布ノズル及び接着剤塗布装置 |
JP2010230682A (ja) * | 2010-05-21 | 2010-10-14 | Ihi Corp | ガラス溶融炉の給電装置 |
JP2012252333A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Hon Hai Precision Industry Co Ltd | 導波管の製造方法 |
KR20150093191A (ko) * | 2012-12-06 | 2015-08-17 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 점성 액체의 정밀 코팅 및 라미네이트 형성에서의 사용 |
JP2016151280A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 日本精工株式会社 | グリース塗布用ノズル |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26454997A patent/JP3482112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005129668A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Ricoh Co Ltd | 接着剤塗布ノズル及び接着剤塗布装置 |
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KR20150093191A (ko) * | 2012-12-06 | 2015-08-17 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 점성 액체의 정밀 코팅 및 라미네이트 형성에서의 사용 |
JP2016507357A (ja) * | 2012-12-06 | 2016-03-10 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 粘稠な液体の精密コーティングと積層体形成における利用 |
JP2016151280A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 日本精工株式会社 | グリース塗布用ノズル |
WO2016132869A1 (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-25 | 日本精工株式会社 | グリース塗布用ノズル |
CN107250655A (zh) * | 2015-02-16 | 2017-10-13 | 日本精工株式会社 | 润滑脂涂布用喷嘴 |
US10543505B2 (en) | 2015-02-16 | 2020-01-28 | Nsk Ltd. | Nozzle for grease application and methods for using |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3482112B2 (ja) | 2003-12-22 |
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