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JPH10149070A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH10149070A
JPH10149070A JP8311113A JP31111396A JPH10149070A JP H10149070 A JPH10149070 A JP H10149070A JP 8311113 A JP8311113 A JP 8311113A JP 31111396 A JP31111396 A JP 31111396A JP H10149070 A JPH10149070 A JP H10149070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
toner
image
drum
transfer material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8311113A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Yoshida
誠一 吉田
Fumio Shimazu
史生 島津
Hideki Onishi
英樹 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8311113A priority Critical patent/JPH10149070A/ja
Priority to US08/976,249 priority patent/US6002904A/en
Publication of JPH10149070A publication Critical patent/JPH10149070A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/169Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer with means for preconditioning the toner image before the transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1666Preconditioning of copy medium before the transfer point

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体における背景電位を適切に制御する
ことにより、光照射時に発生するトナー飛散を防止し、
実効転写電界の低下を防止し、分離性能の向上を図っ
て、良好な画像品質を確保し得る画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 表面にトナー像が形成される感光体ドラ
ムを備え、転写ドラム又は中間転写ドラムを介してトナ
ー像を転写材に転写して画像形成する。感光体ドラムに
おけるトナー像転写位置の上流かつ現像工程の下流に光
を照射する光照射装置が設けられる。光照射装置の光照
射は、トナーの種類に基づいて(S3)、ON/OFF
される(S4、S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリン
タ、複写機、レーザーファックス、及びそれらの複合機
器等の画像形成装置に適用され、特に、転写材を転写材
担持体にて静電的に吸着保持して上記像担持体に導いて
転写材にトナー像を転写するか又は像担持体上に形成さ
れたトナー像を中間転写体に転写した後転写材に転写し
て画像形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体ドラム(像担持体)に
形成された静電潜像にトナーを付着させて現像し、この
トナー像を、転写ドラム(転写材担持体)に巻き付けら
れた転写紙に転写する画像形成装置がある。
【0003】このような画像形成装置では、例えば、図
19に示すように、誘電体層101aを有する円筒10
1からなる転写ドラムの内部に、転写材Pを吸着するコ
ロナ帯電器102と、感光体ドラム103表面に形成さ
れたトナー像を転写材Pに転写させるコロナ帯電器10
4とが別々に配設されており、各帯電器102・104
によって転写材Pの吸着と転写とを別々に行うようにな
っている。
【0004】また、この種の他の画像形成装置には、図
20に示すように、外層の半導電体層201aと内層の
基材201bとの2層を有する円筒201からなる転写
ドラムと、搬送された転写材Pを上記円筒201に沿わ
せて保持するためのグリップ機構202とを備えたもの
がある。この画像形成装置では、搬送された転写材Pを
上記グリップ機構202によりその端部を掴んで円筒2
01の表面に沿わせた後、円筒201の外層の半導電体
層201aに電圧を印加するか、或いは円筒201内部
に設けられた帯電器により放電することによって円筒2
01表面を帯電させて、感光体ドラム103のトナー像
を転写材Pに転写するようになっている。
【0005】ところが、図19に示す画像形成装置で
は、円筒101が誘電体層10laのみの一層構造とな
っているため、その内部に、上記したコロナ帯電器10
2・104を配設する必要がある。このため、円筒10
1の大きさが制限され、装置を小型化することができな
いという問題が生じている。
【0006】また、図20に示す画像形成装置では、円
筒201を二層構造とすることで、転写材Pにトナー像
を転写するための円筒20lの帯電を行うようになって
いるので、帯電器の数が少なくて済む。しかしながら、
上記グリップ機構202を備えているので、画像形成装
置全体の構成が複雑なものとなり、これによって、装置
全体の部品点数が多くなり、装置の製造に係る費用が増
加するという問題が生じている。
【0007】そこで、上記各課題を解決する画像形成装
置として、例えば特開平2−74975号公報には、接
地された金属ロール上に導電性ゴムと誘電体フィルムと
を積層した転写ドラムを備え、その転写ドラムにおける
転写紙の剥離位置付近にユニポーラ電源により駆動され
るコロナ帯電器を設けたものが開示されている。
【0008】上記の画像形成装置では、コロナ帯電器に
よって誘電体フィルムに電荷を誘起させて転写紙を転写
ドラムに吸着させている。また、転写紙が吸着されると
さらに電荷が誘起され、転写が行われる。
【0009】したがって、上記の画像形成装置によれ
ば、一つの帯電器にて転写ドラム表面の帯電を行うこと
により転写紙を吸着しかつ転写するので、帯電器が一つ
で済み、転写ドラムを小型化することができる。また、
転写紙を保持するための上記したグリップ機構202等
のような機構を必要としないので、簡素な構造で転写紙
を吸着させることができる。
【0010】ところが、上記公報の画像形成装置では、
コロナ帯電器の空中放電により転写ドラムの表面を帯電
させているため、カラーの場合、つまり転写行程が複数
回行われるような場合では、一回の転写が終わる毎にコ
ロナ帯電器により電荷を補給する。したがって、上記コ
ロナ帯電器の駆動を制御するユニポーラ電源等で構成さ
れる帯電ユニットが必要となり、装置の構成部品が増加
し、その結果、装置の製造に係る費用が増加するという
問題が生じている。
【0011】また、転写ドラム表面に疵が付くと、空中
放電による帯電では電界領域が小さくなり、上記の疵の
部分で電界バランスが狂ってしまう。このため、その部
分で白抜け等の転写不良が生じ、画質の低下を招くこと
になる。
【0012】さらに、空中放電によって転写ドラム表面
を帯電させているので、帯電にかかる電圧が大きなもの
となり、画像形成装置の駆動エネルギーが増大する。ま
た、空中放電は、空気の温湿度等の環境に影響され易い
ので、転写ドラムの表面電位にバラツキが生じ易くな
り、転写紙の吸着不良及び印字乱れ等が生じ易くなると
いう問題点を有している。
【0013】このような問題を解決するために、特開平
5−173435号公報には、発泡体からなる弾性層と
この弾性層を覆う誘電体層とからなる転写ドラムを備
え、感光体ドラム上に順次形成された各色のトナー像
を、上記転写ドラム上に吸着された転写紙等の転写材上
に、順次に重ね合わせて転写し、転写材上にカラー画像
を形成する転写装置が開示されている。
【0014】上記転写装置では、転写ドラム上に転写材
を吸着させる方法として、電荷付与手段である吸着ロー
ラを用いて、転写材を転写ドラム上に静電吸着させてい
る。また、上記転写ドラムにおける上記弾性層と誘電体
層との間に空隙を設けることによって、誘電体層の裏面
に電荷を蓄積し、電位維持を環境に左右されない構成と
している。これにより、吸着能力、つまり転写材の吸着
性を向上させている。
【0015】しかし、上記の特開平5−173435号
公報による構成では、発泡体層の硬度、及び吸着ローラ
と転写ドラムとの間の接触圧(ニップ圧)は規定されて
おらず、さらにニップ幅やニップ時間についても記載が
ない。このため、ニップ時間は一定であると考えられ
る。
【0016】ここで、一般に、転写材の種類が異なる
と、転写ドラムと吸着ローラとの間を通過する転写材の
一定時間(ニップ時間)内における転写材の帯電電荷量
が異なることが知られている。このため、感光体ドラム
から転写材に静電転写されるときの転写電界は、転写材
の種類によってかなり差がある。すなわち、どのような
種類の転写材においてもニップ時間を一定にした場合に
は、一定時間内に注入される電荷量が転写材の種類の違
いによって異なる。このため、転写材の種類によって
は、転写ドラムの静電転写能力が低下し、感光体ドラム
から静電転写されないことが起こり得る。これにより、
感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写材に良好に
転写されないという問題が生じる。
【0017】特に、感光体ドラムの露光部分にトナーを
付着させる反転現像方式では、現像後も感光体ドラムに
おける像背景部の電位が高く、転写紙へのトナー転写に
おいて転写電流が大きくなることがわかっている。この
ため、転写紙に対する転写ドラムの吸着力が大きいの
で、転写後に行われる分離工程において、転写紙へのト
ナー像転写部分が不安定になったり、剥離放電したりし
て転写紙上のトナーが散る等の問題がある。
【0018】この問題に対して、特開昭55−1711
1号公報では、転写前現像後に感光体ドラムを一様露光
することにより、感光体ドラムにおける像背景部の残留
電荷を除去する手段が講じられている。この方法によ
り、トナーの付着している像背景部の電位を下げること
によって分離性能を上げることが可能になっている。し
かし、感光体ドラム上のトナーの電位が高くなり、トナ
ーの横方向(スラスト方向)へのチリや飛散が出てく
る。
【0019】上記のトナーのチリや飛散現象は、カラー
の重ね合わせではさらに悪化する。すなわち、粒径約1
0μmのトナーを用いて10〜20μC/gの帯電量で
約3層程度に現像されている時には、感光体ドラム上で
は、100数十V〜300V程度の電位が観測され、こ
の電位の分だけ実効転写電界が変化する。
【0020】特開平1−191168号、特開平1−1
91169号、特開平1−191172号、及び特開平
1−191174〜191177号公報等に開示された
発明では、このような問題を解決するために、反転現像
及び正規現像にかかわらず、トナーを透過する波長成分
の光照射にてトナーの背景の電荷を除去する方法が示さ
れている。また、上記公報では、背景電位と同極性又は
逆極性の放電を行う方法やトナーのプレチャージの方法
及び感光体ドラムの電位制御方法についても検討されて
いる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−191168号公報等では、転写紙を転写ド
ラムに吸着保持する所謂固体転写体を対象とはしていな
い。したがって、上記公報の画像形成装置では、多色の
画像形成を行うときには、感光体ドラムに重ねて現像を
行い、全ての色の現像の終了後に転写紙に転写するもの
となっている。
【0022】一方、固体転写体を対象とするときには、
特に重ね転写を行う場合に、転写時毎に感光体ドラムと
転写材とが接触する。このため、感光体ドラムの背景電
位が転写材表面の表面電位を上昇させてしまい、2度
目、3度目と重ね転写を行うにつれて実効転写電界が小
さくなるという問題点を有している。この問題は、固体
転写体の構成材料が高抵抗材であり電流の通過が小さ
く、その結果、固体転写体が電位を維持する性質を有し
ていることに起因するものである。また、この問題は、
構成材料が同じである中間転写体についても言える。
【0023】さらに、上記の実効転写電界が小さくなる
現象は、OHP及びコーティング紙等の高表面抵抗を有
する転写材を用いた場合に顕著である。上記のOHPの
場合には、1色目のOHPの表面電位に対して2色目の
OHPの表面電位は、約300〜400Vの転写電界を
下げる方向に帯電されている。例えば、OHPの転写バ
イアスとして2200Vを固体転写体に印加した場合、
OHPの吸着に約−700V損失するので、転写電位は
1色目で1500Vであるが、2色目では約1100V
となる。また、3色目では約700Vとなる。そして、
実験的に得られている転写電位の下限は約1000Vで
あるので、3色目以降は逆に感光体側にトナーは戻って
しまう。
【0024】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、像担持体における背景電
位を適切に制御することにより、光照射時に発生するト
ナー飛散を防止し、実効転写電界の低下を防止し、分離
性能の向上を図って、良好な画像品質を確保し得る画像
形成装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像形成装置は、上記課題を解決するために、表面にトナ
ー像が形成される像担持体を備え、転写材を転写材担持
体にて静電的に吸着保持して上記像担持体に導き、トナ
ー像を転写材に転写して画像形成する画像形成装置にお
いて、上記像担持体におけるトナー像転写位置の上流か
つ現像工程の下流に光を照射する光照射手段が設けられ
る一方、上記光照射手段の光照射は、トナーの種類に基
づいてON/OFFされることを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、画像形成するときに
は、帯電された像担持体に静電潜像が形成された後、こ
の静電潜像にトナーが付着されることにより現像されト
ナー像が形成される。
【0027】一方、このトナー像が転写される転写材
は、転写材担持体にて静電的に吸着保持されて像担持体
と転写材担持体との間の転写位置に搬送される。そし
て、この転写位置にて、上記トナー像が転写材に転写さ
れる。
【0028】なお、多色の画像形成の場合には、転写位
置にて最初の色のトナー像が転写材に転写されると、そ
の転写材は転写材担持体に吸着保持された状態で、次の
色のトナー像の転写のために再度像担持体の転写位置へ
搬送される。これにより、転写材に各色のトナー像が重
ね転写される。
【0029】このようにして、黒色又はモノカラーによ
る画像形成では一度の転写、及び多色の画像形成では全
ての色トナー像の重ね転写が終了することにより、転写
材は転写材担持体から分離される。すなわち、本発明で
は、所謂固体転写体を対象としたものとなっている。
【0030】ところで、特に、反転現像方式において
は、現像後も像担持体の背景電位が高いので、大きな転
写電圧が要求される。このため、転写材に対する転写材
担持体の吸着力も大きくなり、転写材の転写材担持体と
の分離の際に、転写トナー像の付着が不安定になった
り、転写トナー像が剥離放電したりする。
【0031】これを防止するために、現像後転写前に像
担持体を一様露光することにより、像担持体の像背景部
の残留電荷を除去し、これにより転写電圧を小さくして
分離性能を上げることができる。しかし、無条件に転写
前の背景電位を下げると、トナー像の電位も高くなり、
像担持体における転写前のトナーが飛散する。
【0032】一方、固体転写体にて、各色トナーによる
重ね転写を行う場合には、転写時毎の像担持体と転写材
との接触によって、像担持体の背景電位により転写材の
表面電位が上昇する。このため、2度目、3度目と重ね
転写を行うに伴って実効転写電界が次第に小さくなる。
したがって、この背景電位による転写材の表面電位の上
昇を抑制するのが好ましい。
【0033】そこで、本発明では、上記像担持体におけ
るトナー像転写位置の上流かつ現像工程の下流に光を照
射する光照射手段が設けられており、かつこの光照射手
段の光照射は、トナーの種類に基づいてON/OFFさ
れる。
【0034】すなわち、像担持体の背景電位を下げると
トナー像の電位も高くなるという現象は、トナーの導電
性が大きいときに発生するものである。例えば、カーボ
ンが多く含まれる黒色トナーの場合に、導電性のカーボ
ンが光照射の影響を受けてトナー像の電位が高くなると
いえる。
【0035】したがって、トナーの導電性が大きくない
例えばカラートナー、又は黒色トナーであってもカーボ
ン量が少ないもの若しくはカーボン量が多くても非導電
的な処理をしたトナーでは上記の現象は小さい。
【0036】このため、トナーの導電性が大きくない例
えばカラートナー、又は黒色トナーであってもカーボン
量が少ないもの若しくはカーボン量が多くても非導電的
な処理をしたトナーの場合にのみ光照射手段の光照射を
ONすることにより、トナー像表面電位を維持した状態
で背景電位のみを下げることができる。
【0037】この結果、固体転写体を備えている場合
に、像担持体における背景電位を適切に制御することに
より、光照射時に発生するトナー飛散を防止し、実効転
写電界の低下を防止し、分離性能の向上を図って、良好
な画像品質を確保し得る画像形成装置を提供することが
できる。
【0038】請求項2に係る発明の画像形成装置は、上
記課題を解決するために、像担持体上に形成されたトナ
ー像を中間転写体に転写した後、転写材に転写して画像
形成する画像形成装置において、上記像担持体における
トナー像転写位置の上流かつ現像工程の下流に光を照射
する光照射手段が設けられる一方、上記光照射手段の光
照射は、トナーの種類に基づいてON/OFFされるこ
とを特徴としている。
【0039】上記の発明によれば、画像形成するときに
は、像担持体のトナー像は、一旦、中間転写体に転写さ
れた後、転写材に転写される。また、多色の画像形成の
場合には、像担持体にて各色トナー像が形成される毎に
中間転写体に重ね転写され、全ての色トナー像の重ね転
写が終了した時点で、中間転写体から転写材に転写され
る。
【0040】ところで、特に、反転現像方式において
は、現像後も像担持体の背景電位が高いので、大きな転
写電圧が要求される。このため、転写材に対する中間転
写体の吸着力も大きくなり、転写材の中間転写体からの
転写の際に転写トナー像が剥離放電したりする。
【0041】これを防止するために、現像後転写前に像
担持体を一様露光することにより、像担持体の像背景部
の残留電荷を除去して転写電圧を小さくし、これにより
中間転写体の転写材への転写性能を上げることができ
る。しかし、無条件に転写前の背景電位を下げると、ト
ナー像の電位も高くなり、像担持体において転写前にト
ナーが飛散する。
【0042】一方、中間転写体にて、各色トナーによる
重ね転写を行う場合には、転写時毎の像担持体と中間転
写体との接触によって、像担持体の背景電位により中間
転写体の表面電位が上昇する。このため、2度目、3度
目と重ね転写を行うに伴って実効転写電界が次第に小さ
くなる。したがって、この背景電位による中間転写体の
表面電位の上昇を抑制するのが好ましい。
【0043】そこで、本発明では、像担持体におけるト
ナー像転写位置の上流かつ現像工程の下流に光を照射す
る光照射手段が設けられており、かつこの光照射手段の
光照射は、トナーの種類に基づいてON/OFFされ
る。
【0044】したがって、トナーの導電性が大きくない
例えばカラートナー、又は黒色トナーであってもカーボ
ン量が少ないもの若しくはカーボン量が多くても非導電
的な処理をしたトナーの場合にのみ光照射手段の光照射
をONすることにより、トナー像表面電位を維持した状
態で背景電位のみを下げることができる。
【0045】この結果、中間転写体を備えている場合
に、像担持体における背景電位を適切に制御することに
より、光照射時に発生するトナー飛散を防止し、実効転
写電界の低下を防止し、分離性能の向上を図って、良好
な画像品質を確保し得る画像形成装置を提供することが
できる。
【0046】請求項3に係る発明の画像形成装置は、上
記課題を解決するために、請求項1又は2記載の画像形
成装置において、上記光照射手段の像担持体への光照射
は、トナーの種類としてカラートナーであるときのみO
Nされることを特徴としている。
【0047】すなわち、カラートナーの場合には、カー
ボンが含まれておらず、一般的に非導電性を有してい
る。
【0048】したがって、本発明のように、カラートナ
ーであるときのみ、光照射手段の光照射をONすること
により、多色の画像形成のときには、確実に、トナー像
表面電位を維持した状態で背景電位のみを下げることが
でき、トナーの飛散防止や転写の安定化及び分離性能の
向上を図り、良好な画像品質を確保することができる。
【0049】請求項4に係る発明の画像形成装置は、上
記課題を解決するために、請求項1又は2記載の画像形
成装置において、上記光照射手段の像担持体への光照射
は、トナーの種類としてトナーの着色染料が導電性材料
とは異なるトナーであるときのみONされることを特徴
としている。
【0050】本発明によれば、光照射手段の像担持体へ
の光照射は、トナーの種類としてトナーの着色染料が導
電性材料とは異なるトナーであるときのみONされる。
【0051】したがって、黒色トナーであっても着色染
料が導電性材料とは異なるときには、確実に、トナー像
表面電位を維持した状態で、背景電位のみを下げること
ができる。この結果、黒色トナーであってもトナーの飛
散防止や転写の安定化及び分離性能の向上を図り、良好
な画像品質を確保することができる。
【0052】請求項5に係る発明の画像形成装置は、上
記課題を解決するために、請求項1又は2記載の画像形
成装置において、トナー像が形成された状態の像担持体
の表面電位であるトナー像表面電位を計測するトナー像
表面電位計測手段と、予め計測された像担持体の帯電表
面電位を記憶する記憶手段と、上記トナー像表面電位計
測手段にて計測したトナー像表面電位と上記記憶手段に
記憶された像担持体の帯電表面電位との差に基づいて上
記光照射手段による像担持体への光照射量を変更する照
射量変更手段とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0053】すなわち、像担持体のトナー像表面電位
は、色毎に又は現像毎に変化する。また、像担持体の帯
電表面電位も、経時劣化やトナーの帯電量の変化により
変動する。
【0054】さらに、各色トナーによる重ね転写を行う
場合には、実効転写電界が次第に小さくなる。そして、
上記の像担持体の背景電位による転写材の表面電位の上
昇は、転写材の種類によって異なり、例えば転写材とし
てOHPを用いた場合には、度重なる転写により最後の
色のトナー像が転写できなくなる虞もある。
【0055】したがって、現像後転写前の背景電位を転
写材や各現像の条件等にあわせて低下させて、この背景
電位による転写材や中間転写体の表面電位の上昇を抑制
するのが好ましい。
【0056】これに対して、本発明では、トナー像表面
電位計測手段にて計測したトナー像表面電位と、予め計
測されて記憶手段に記憶された像担持体の帯電表面電位
との差に基づいて上記光照射手段による像担持体への光
照射量を変更する照射量変更手段とが設けられている。
【0057】したがって、色毎に又は現像毎に変化する
像担持体のトナー像表面電位は、トナー像表面電位計測
手段にて計測される。また、像担持体の帯電表面電位
も、予め計測されて記憶手段に記憶されている。そし
て、照射量変更手段は、像担持体のトナー像表面電位と
帯電表面電位との差に基づいて光照射手段による像担持
体への光照射量を変更する。例えば、照射量変更手段
は、トナー像表面電位と帯電表面電位との差が略ゼロに
なるように帯電表面電位を下げるべく、光照射手段によ
る像担持体への光照射量を変更することができる。
【0058】この結果、像担持体の経年変化による帯電
表面電位の変動や、色毎及び現像毎のトナー像表面電位
の変動にかかわらず、かつ転写材の種類にもかかわらず
に転写電界の安定化を図り、トナーの飛散防止や分離性
能の向上を図り、良好な画像品質を確保し得る画像形成
装置を提供することができる。
【0059】請求項6に係る発明の画像形成装置は、上
記課題を解決するために、請求項5記載の画像形成装置
において、上記の照射量変更手段は、複数のカラートナ
ーを転写材へ転写するときのみ光照射手段の光照射量を
変更することを特徴としている。
【0060】すなわち、複数のカラートナーを転写材へ
転写するときには、度重なる像担持体と転写材との接触
によって、像担持体の背景電位による転写材の表面電位
の上昇が大きくなる。
【0061】しかし、本発明によれば、上記の照射量変
更手段は、複数のカラートナーを転写材へ転写するとき
のみ光照射手段の光照射量を変更する。
【0062】このため、複数のカラートナーによる画像
形成を行うに際して、照射量変更手段は、トナー像表面
電位と帯電表面電位との差に基づいて、例えば、トナー
像表面電位と帯電表面電位との差が略ゼロになるように
帯電表面電位を下げるべく、光照射手段による像担持体
への光照射量を変更する。
【0063】この結果、複数のカラートナーによる画像
形成を行うに際して、確実に、像担持体の経年変化によ
る帯電表面電位の変動や、色毎及び現像毎のトナー像表
面電位の変動にかかわらず、かつ転写材の種類にもかか
わらずに転写電界の安定化を図り、良好な画像品質を確
保し得る画像形成装置を提供することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0065】本実施の形態の画像形成装置は、図2に示
すように、トナーによる画像が形成される転写紙やOH
P等の転写材をストックし供給する給紙部1、トナー像
を転写材に転写する転写部2、トナー像を形成する現像
部3、及び転写材に転写されたトナー像を融着させて定
着させる定着部4から構成されている。
【0066】上記給紙部1には、本体最下段に着脱自在
に配設され、転写材をストックして上記転写部2に供給
する給紙カセット5、及び本体正面側に設けられ、正面
から転写材を手差しで一枚ずつ供給する手差し給紙部6
が設けられている。また、給紙部1には、上記給紙カセ
ット5の最上部から転写材を一枚ずつ送り出すピックア
ップローラ7、このピックアップローラ7により送り出
された転写材を搬送するプリフィードローラ8、手差し
給紙部6からの転写材を搬送する手差しローラ9及び搬
送された転写材をカールさせるプリカールローラ10が
設けられている。
【0067】上記給紙カセット5には、上方にバネ等に
より付勢された送り出し部材5aが設けられ、この送り
出し部材5a上に転写材が積層されるようになってい
る。これによって、給紙カセット5の転写材は、最上部
が上記ピックアップローラ7に当接し、ピックアップロ
ーラ7の矢印方向への回転により一枚ずつプリフィード
ローラ8に送り出され、プリカールローラ10へ搬送さ
れる。
【0068】一方、手差し給紙部6から供給された転写
材も、手差しローラ9によりプリカールローラ10へ搬
送される。
【0069】上記プリカールローラ10は、前述したよ
うに搬送された転写材をカールさせるが、これは、転写
材が、転写部2に備えられた円筒状の転写材担持体とし
ての転写ドラム11の表面に吸着され易いようにするた
めである。
【0070】上記転写部2には、上記転写ドラム11が
設けられている。なお、この転写ドラム11の構造の詳
細は後述する。この転写ドラム11の周りには、接地さ
れたグランドローラ12、吸着された転写材が転写ドラ
ム11から落ちないようにガイドするガイド部材13、
吸着された転写材を強制的に剥離する剥離爪14等が配
設されている。なお、上記の剥離爪14は、転写ドラム
11表面に離接自在に設けられている。
【0071】また、転写ドラム11の周りには、転写材
が転写ドラム11より剥離された後に転写ドラム11に
作用し、転写ドラム11に付着した残留トナーを除去す
るクリーニング装置11bが配設されている。これによ
り、転写ドラム11は、次の転写材が吸着されるまでに
清掃され、次の転写材の吸着が安定して行われると共
に、転写材の裏汚れが防止される。
【0072】さらに、転写ドラム11の周りには、トナ
ーがクリーニング装置11bにより除去された後に転写
ドラム11に作用し、転写材の剥離時等に転写ドラム1
1に付与された残留電荷を除去する除電装置11aが設
けられている。上記除電装置11aは、前記グランドロ
ーラ12の上流側に設けられている。これにより、転写
ドラム11には、残留電荷が存在せず、次の転写材の吸
着が安定して行われる。また、転写材剥離後の電位を基
準レベルにして、次の転写時の転写電界を安定にするこ
とができる。
【0073】次に、現像部3には、上記転写ドラム11
に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設けら
れている。この感光体ドラム15は、接地された導電性
のアルミニウム素管15aからなり、その表面には後述
するOPC膜(有機光半導体)15bが塗布されてい
る。なお、OPCの他にはSeを用いることもできる。
【0074】また、この感光体ドラム15の周りには、
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色トナー
を収納した現像器16・17・18・19が放射状に配
設されると共に、感光体ドラム15表面を帯電する帯電
器20、感光体ドラム15表面の残留トナーを掻き取り
除去するクリーニングブレード21が配設されており、
上記各色トナー毎に、感光体ドラム15上にトナー像が
形成される。すなわち、上記感光体ドラム15では、一
色毎に帯電・露光・現像・転写を繰り返すようになって
いる。
【0075】したがって、カラー転写の場合、転写ドラ
ム11に静電吸着された転写材に対して、転写ドラム1
1が一回転する毎に、一色ずつのトナー像が転写材に転
写され、最大4回転で1つのカラー画像を得るようにな
っている。その結果、本実施の形態では、転写材を吸着
して感光体ドラム15から直接転写する固体転写体の方
式を採っている。
【0076】なお、本実施の形態では、上記の感光体ド
ラム15と転写ドラム11とは、転写効率及び画質の点
から転写位置で8kg/cm2 の圧力が加わるように圧
接されている。
【0077】さらに、本実施の形態においては、上記転
写材への転写前かつ現像後における感光体ドラム15に
光を照射してその部分の背景電位を下げるための光照射
装置40が設けられている。
【0078】また、定着部4には、所定温度・圧力によ
りトナー像を融着して転写材に定着する定着ローラ23
と、トナー像転写後、転写ドラム11から剥離爪14に
よって剥離された転写材を上記定着ローラ23までガイ
ドする定着ガイド22とが設けられている。さらに、上
記定着部4の転写材搬送の下流側には、排出ローラ24
が設けられ、定着後の転写材を装置本体から、排出トレ
イ25上に排出するようになっている。
【0079】上記構成による画像形成装置の概括的な画
像形成プロセスは、以下の通りである。まず、自動給紙
の場合、本体最下段に設けられた給紙カセット5によ
り、転写材を最上部から順番にピックアップローラ7に
て一枚ずつプリフィードローラ8に送り出す。次いで、
プリフィードローラ8を通過した転写材は、プリカール
ローラ10によって、転写ドラム11形状に沿ってカー
ルされる。
【0080】一方、手動給紙の場合、本体正面に設けら
れた手差し供給部6から転写材を一枚ずつ送り出すと、
転写材は、手差しローラ9によりプリカールローラ10
に搬送される。そして、転写材は、プリカールローラ1
0にて転写ドラム11形状に沿ってカールされる。
【0081】次いで、プリカールローラ10にてカール
された転写材は、転写ドラム11とグランドローラ12
との間に搬送される。すると、転写ドラム11表面に誘
起された電荷によって転写材表面に電荷が誘起される。
これにより、転写材が転写ドラム11表面に静電吸着さ
れる。
【0082】このとき、上記感光体ドラム15によっ
て、一色毎に帯電・露光・現像・転写が繰り返される。
したがって、カラー転写の場合、転写ドラム11に静電
吸着された転写材に対して、転写ドラム11が一回転す
る毎に、一色ずつのトナー像が転写材に転写され、最大
4回転で1つのカラー画像を得ることができる。ただ
し、白黒画像、若しくはモノカラー画像を得る場合に
は、転写ドラム11の回転は、一回で良い。
【0083】その後、転写ドラム11に吸着された転写
材は、転写ドラム11と感光体ドラム15との圧接部で
ある転写位置Xまで搬送され、感光体ドラム15上に形
成されたトナーの電荷と転写材表面の電荷との電位差に
より転写材に上記のトナー像が転写される。また、転写
材に転写する直前には、光照射装置40によってトナー
の種類に応じて感光体ドラム15に光が照射され、感光
体ドラム15の像背景部が除電される。
【0084】次いで、転写材上に全てのトナー像が転写
されると、転写材は、転写ドラム11の円周上に離接可
能に設けられた剥離爪14により転写ドラム11表面か
ら強制的に剥離され、定着ガイド22へと導かれる。
【0085】その後、定着ガイド22によって定着ロー
ラ23までガイドされ、転写材のトナー像は、定着ロー
ラ23の温度と圧力により転写材上に融着され、定着さ
れる。そして、定着済の転写材は、排出ローラ24によ
り排出トレイ25上に排出される。
【0086】ここで、上記転写ドラム11の構造につい
て詳細に説明する。上記転写ドラム11は、図3に示す
ように、基材として円筒状のアルミニウムからなる導電
体層26を有し、その上面には半導電体層27及び誘電
体層28がこの順に積層されている。また、上記導電体
層26には、電圧を印加するための電源部32が接続さ
れており、導電体層26全周にわたって安定した電圧が
保持されるようになっている。
【0087】上記半導電体層27は、カーボン等の導電
性微粒子(0.1〜10μm)が5〜30重量部混入さ
れた発泡ウレタンからなり、これにより、転写ドラム1
1の表面にクッション性が付与されると共に、発泡体で
あるため表面に無数の微細な気泡が形成され、誘電体層
28との間に空隙が形成されている。転写ドラム11の
導電体層26に電圧が印加されて前述のグランドローラ
12との間に電位差を生じたとき、この空隙には放電現
象が生じ、この放電により誘電体層28の裏面(半導電
体層27側の面)に電荷が生じて、転写材に対して強い
吸着力が生まれる。
【0088】さらに、上記半導電体層27の上面には、
ポリフッ化ビニリデンからなる誘電体層28が設けられ
ている。
【0089】なお、上記の導電体層26として円筒状の
アルミニウムを使用しているが、他の導電体を使用して
も良い。また、半導電体層27を発泡ウレタンで形成し
ているが、他の半導電体としてシリコン等の弾性体を使
用しても良い。さらに、上述のように誘電体層28をポ
リフッ化ビニリデンで形成しているが、他の誘電体とし
てPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂を使
用しても良い。
【0090】次に、上記転写ドラム11による転写材の
吸着・転写動作について、図4ないし図6を参照しなが
ら以下に説明する。なお、転写ドラム11の導電体層2
6には、電源部32よりプラスの電圧が印加されている
ものとする。
【0091】まず、転写材Pの吸着工程を説明する。グ
ランドローラ12を用いた誘電体層28の帯電は、主
に、パッシェン放電と電荷注入からなっている。つま
り、図4に示すように、転写ドラム11に搬送された転
写材Pは、グランドローラ12により誘電体層28表面
に押しつけられ、半導電体層27に蓄積された電荷が誘
電体層28に移行する。これによって、誘電体層28表
面にプラス電荷が誘起され、図6に示すように、転写ド
ラム11側からグランドローラ12側に向けて電界が発
生する。なお、グランドローラ12及び転写ドラム11
が回転することで、転写ドラム11表面は均一に帯電さ
れる。
【0092】そして、グランドローラ12と転写ドラム
11の誘電体層28との距離が接近し、上記誘電体層2
8とグランドローラ12との密接部分、つまりニップに
かかる電界強度が強くなるにつれて、空中絶縁破壊が起
き、領域(I)において、転写ドラム11側からグラン
ドローラ12側へ放電、つまりパッシェン放電が起こ
る。
【0093】さらに、放電終了後、上記グランドローラ
12と転写ドラム11との間のニップ、つまり領域(I
I)において、グランドローラ12側から転写ドラム1
1側へ電荷注入が起き、転写ドラム11表面にプラス電
荷が蓄積される。すなわち、上記パッシェン放電とこの
パッシェン放電に伴う電荷注入とによって、転写材Pの
内側、つまり、誘電体層28との接触面側にマイナス電
荷が蓄積される。これによって、転写材Pは、転写ドラ
ム11に静電吸着するようになる。
【0094】このように、空中放電による帯電ではな
く、接触による帯電が行われているので、導電体層26
に印加する電圧が低くて済む。なお、各種実験結果よ
り、印加電圧は+3kV以下が適当であり、さらに好ま
しくは、+2kVあれば、帯電・転写を良好に行うこと
ができる。
【0095】転写ドラム11に吸着された転写材Pは、
外側がプラスに帯電した状態で、転写ドラム11の矢印
方向の回転に伴って、トナー像の転写位置X(図4参
照)に搬送される。
【0096】次いで、転写材Pの転写行程を説明する。
感光体ドラム15は、図5に示すように、表面にマイナ
ス電荷を有するトナーが吸着されている。したがって、
表面がプラスに帯電している転写材Pが、転写位置Xに
搬送されれば、転写材Pの表面のプラス電荷とトナーの
マイナス電荷との電位差により転写材P表面にトナーが
吸着され、トナー像の転写が行われる。
【0097】このような吸着・転写では、従来のように
空中放電による電荷注入による転写材Pの吸着、転写を
行うのではなく、電荷の誘起による転写材Pの吸着、転
写を行うため、電圧も低くて良く、電圧のコントロール
も行い易い。また、空中放電のように、空気の温湿度等
の環境に影響され難いので、転写ドラム11の表面電位
にばらつきが生じなくなり、転写材Pの吸着不良及び印
字乱れ等をなくすことができる。また、転写ドラム11
の帯電を接触帯電により行っているので、転写ドラム1
1表面に疵がついても、電界領域が変化しないので、転
写ドラム11表面の疵の部分で電界バランスが狂うこと
がない。これにより、転写効率を向上させることができ
る。
【0098】ここで、転写ドラム11の誘電体層28の
幅は、図7に示すように、感光体ドラム15を形成する
感光体素管(アルミニウム素管15a)幅よりも大き
く、また、この感光体素管幅は、有効転写幅よりも大き
く、さらに、この有効転写幅は、有効画像幅(後述する
OPC膜15bの塗布幅)よりも大きくなっている。
【0099】ここで、転写ドラム11の各層が、図8に
示すように、導電体層26>半導電体層27>誘電体層
28の関係となるように形成されると、半導電体層27
が感光体ドラム15の接地されたアルミニウム素管15
aに接触する虞がある。
【0100】すなわち、電源部32によって導電体層2
6にプラスの電圧が印加されると、導電体層26にプラ
スの電荷が誘起され、このプラスの電荷が半導電体層2
7表面に移動する。このとき、感光体ドラム15の接地
されたアルミニウム素管15aと、上記半導電体層27
とが接触すれば、半導電体層27に帯電した電荷が全て
上記アルミニウム素管15aに移行し、誘電体層28に
プラスの電荷を誘起させることができなくなる。このた
め、転写ドラム11は、OPC膜15b上に吸着された
マイナス電荷のトナーを吸着することができず、転写不
良が生じる。
【0101】そこで、転写ドラム11の各層を、図9に
示すように、導電体層26と誘電体層28との幅を同じ
にし、半導電体層27の幅を上記のそれぞれの幅よりも
小さくすることで、半導電体層27と接地されたアルミ
ニウム素管15aとの接触を防止し、電荷のリークを防
止することができる。
【0102】これにより、転写ドラム11は、OPC膜
15b上に吸着されたマイナス電荷のトナーを吸着する
ことができ、転写不良を無くすことができる。
【0103】また、転写ドラム11の直径は、転写材一
枚が重なることなく巻き付く大きさ、つまり本画像形成
装置において使用できる転写材の最大幅、或いは長さに
応じた大きさに形成されている。
【0104】これにより、転写材を安定して転写ドラム
11に巻き付けることができ、その結果、転写効率が向
上し、画質の向上を図ることができる。
【0105】次に、転写ドラム11とグランドローラ1
2とのニップ(吸着)について説明する。
【0106】一般に、転写材Pの種類が異なることによ
り、上記グランドローラ12と転写ドラム11との間に
形成されるニップ幅を転写材Pの任意の位置が通過する
時間、つまりニップ時間内における転写材Pの帯電電荷
量が異なることが知られている。すなわち、転写材Pの
種類によって、転写材Pを吸着する吸着保持電界が異な
る。
【0107】ここで、上記ニップ時間の調整方法につい
て説明する。本画像形成装置は、図10に示すように、
転写材Pの種類を検知するための転写材検知センサ33
を備えている。上記転写材検知センサ33は、後述する
CPU51に接続されている。そして、このCPU51
の制御により、転写材Pが転写ドラム11に静電吸着さ
れる前に、転写材Pの物性を測定することで、転写材P
の種類を検知するようになっている。
【0108】つまり、上記転写材検知センサ33は、例
えば透過率を測定することで、紙であるか又はOHP用
の合成樹脂シートであるかを検知する一方、例えば紙の
厚さを検知することで、厚紙であるか又は薄紙であるか
を検知するようになっている。そして、ここで検知され
た転写材Pの種類(例えば、紙であるか若しくはOHP
用の合成樹脂シートであるか、又は厚紙であるか若しく
は薄紙であるか)によって、ニップ時間を調整するよう
な構成となっている。
【0109】上記ニップ時間は、次式、 (転写ドラム11とグランドローラ12との間に形成さ
れるニップ幅)/(転写ドラム11の回転速度) によって決定される。また、上記ニップ幅は、例えば半
導電体層27の硬度を変えることによって調整すること
ができる。
【0110】なお、半導電体層27の硬度は、アスカー
Cで規定されている。上記のアスカーCとは、日本ゴム
協会における規格であり、先端形状が球になっている硬
度測定用の針をスプリングの力で試料の表面に押しつ
け、試料の抗力とスプリングの力とのバランスがとれた
ときに、針が試料を押し込んでいる深さ(押し込み深
さ)で硬度を表すものである。アスカーCの規格では、
55gの荷重をスプリングに与えたときの針の押し込み
深さが、その針の最大変位と等しくなるような試料の硬
度を0度とし、855gの荷重をスプリングに与えたと
きの針の押し込み深さが0となるような試料の硬度を1
00度に定めている。ここで、アスカーCと転写材Pの
吸着効果との関係を表1に示す。
【0111】
【表1】
【0112】表1において、( ○ )とは、吸着効果が大
きいことを示し、転写ドラム11が4回転(4色のトナ
ーを転写)する間中、転写材Pが転写ドラム11に安定
して静電吸着されている状態をいう。また、( △ )と
は、吸着効果が小さいことを示し、転写ドラム11が4
回転する間中、転写材Pが転写ドラム11に静電吸着さ
れているが、転写材Pの先端又は後端が浮いている状態
をいう。さらに、( × )とは、吸着効果がないことを示
し、転写ドラム11が4回転する間に、転写材Pが転写
ドラム11から剥がれてしまう状態をいう。
【0113】表1の結果から、半導電体層27の硬度
は、アスカーCで20〜80の範囲内に設定すること
で、転写材Pの吸着効果があることが判る。つまり、半
導電体層27の硬度は、アスカーCで20〜80の範囲
内が、転写ドラム11が4回転する間中、転写材Pを転
写ドラム11上に静電吸着させることができるので好ま
しい。さらに、半導電体層27の硬度は、アスカーCで
25〜50の範囲内が、転写ドラム11が4回転する間
中、転写材Pを転写ドラム11上にさらに安定して静電
吸着させることができるので、最も好ましい。
【0114】なお、半導電体層27の硬度がアスカーC
で20より小さい場合、硬度が低すぎて、転写材Pに逆
向きの(転写ドラム11に沿わない)カールが生じる。
この結果、転写材Pを安定して転写ドラム11上に静電
吸着させることができないので、好ましくない。
【0115】一方、半導電体層27の硬度がアスカーC
で80より大きい場合、硬度が高すぎるため、転写ドラ
ム11とグランドローラ12との間のニップ幅が小さく
なり、この結果、転写材Pを安定して転写ドラム11上
に静電吸着させることができないので、好ましくない。
さらに、半導電体層27の硬度がアスカーCで80より
大きい場合、硬度が高すぎるため、感光体ドラム15と
転写ドラム11との間に過大の接触圧がかかり、感光体
ドラム15の耐久性が悪くなる。
【0116】また、上記ニップ幅は、転写ドラム11と
グランドローラ12との間の接触圧を変えることによっ
て調整することもできる。転写ドラム11とグランドロ
ーラ12との接触圧は、例えば、グランドローラ12の
下側に、グランドローラ12を押圧するための偏芯カム
を設け、偏芯カムを回転させることで、この偏芯カムが
グランドローラ12を押圧する力を調整・変更すること
ができる。
【0117】ここで、ニップ幅と転写材Pの吸着効果と
の関係を表2に示す。なお、( ○、△、× )は、前記表
1の場合と同様である。
【0118】
【表2】
【0119】表2の結果から、ニップ幅を0.5mm〜
5.0mmの範囲内に設定することで、転写ドラム11
が4回転する間中、転写材Pを転写ドラム11上に静電
吸着させることができることが判る。すなわち、ニップ
幅は、0.5mm〜5.0mmの範囲内が、力学的強度
(機械的強度)において適しており、1.0mm〜4.
0mmの範囲内が、力学的強度(機械的強度)において
最も適している。
【0120】なお、上記ニップ幅が0.5mmより小さ
い場合、グランドローラ12が転写ドラム11に従動せ
ず、転写ドラム11が4回転する間、安定して転写材P
を吸着し、搬送することができないため、好ましくな
い。一方、ニップ幅が5.0mmより大きい場合、ニッ
プ圧が強すぎて、転写材Pに逆向きの(転写ドラム11
に沿わない)カールが生じる。この結果、転写材Pを安
定して転写ドラム11上に静電吸着させることができな
いので、好ましくない。
【0121】上述したように、ニップ時間は、転写ドラ
ム11の回転速度が一定であれば、半導電体層27の硬
度及び/又は転写ドラム11とグランドローラ12との
接触圧を変更することで、容易に変更することができ
る。一方、ニップ幅を一定にし、転写ドラム11の回転
速度を可変にすることでニップ時間を調整することもで
きる。ただし、転写ドラム11の回転速度によってニッ
プ時間を変更する場合、ニップ時間を増やすためには、
転写ドラム11の回転速度を遅くする必要がある。この
ように転写ドラム11の回転速度を遅くした場合、毎分
あたりの転写効率が低下する。以上のことから、ニップ
時間を、半導電体層27の硬度及び/又は転写ドラム1
1とグランドローラ12との接触圧を調整することで変
更する方法が、より好ましい。
【0122】次に、上記光照射装置40について詳細に
説明する。この光照射装置40は、図2に示すように、
転写材への転写前かつ現像後における感光体ドラム15
に光を照射するものである。
【0123】ところで、静電写真方式を用いた画像形成
装置の現像方式には、正規現像と反転現像とがある。正
規現像は、直流高圧にて感光体ドラム15を帯電し、そ
の電荷を露光により低下させて形成した潜像に対して、
その電荷と逆極性の電荷を持ったトナーを像背景部に付
着させてトナー像を形成する現像方式である。
【0124】一方、反転現像は、上記した潜像に対し
て、その電荷と同極性の電荷を持ったトナーを露光部に
付着させて、トナー像を形成する現像方式である。
【0125】上記の光照射部分にトナーを付着させる反
転現像方式では、現像後も感光体ドラム15における像
背景部の電位が高く、転写材Pへのトナー転写において
転写電流が大きくなる。このため、転写材Pに対する感
光体ドラム15の吸着力が大きい。その結果、転写後に
行われる分離工程において、転写材Pへのトナー像転写
部分が不安定になったり剥離放電したりして、転写材P
上のトナーが散る等の問題がある。
【0126】そこで、本実施の形態においては、図11
にも示すように、転写前現像後に感光体ドラム15を光
照射装置40にて一様露光することにより、感光体ドラ
ム15における像背景部の残留電荷を除去するようにな
っている。このように、トナーの付着している像背景部
の電位を下げることによって、転写後の転写材Pと転写
ドラム11との分離性能を上げることが可能となってい
る。
【0127】上記の光照射装置40は、感光体ドラム1
5を露光するためのLEDアレイ(Light Emitting Dio
de) 41を備えている。すなわち、感光体ドラム15へ
の露光に際しては、感光体ドラム15の疲労劣化を防
ぎ、かつ経時的に安定なキャリア移動を確保するため
に、感光体ドラム15のキャリア発生層の感度特性に合
わせたりキャリア移動層の吸収帯域を外した波長域の照
射光を使用したりする必要がある。
【0128】そこで、本実施の形態では、赤色波長帯に
感度を有するLEDアレイ41を使用している。具体的
には、600〜780nm程度の波長域のLEDアレイ
41を用いると共に、そのLED素子のピッチを5mm
とした構成とし、このLEDアレイ41を感光体ドラム
15から約15mm程度の所に設置している。そして、
後述するように、LEDアレイ41の入力電圧を2.2
V〜5.0Vとしたときに良好な除電効果を得ることが
できた。
【0129】なお、本実施の形態では、一例としてLE
Dアレイ41を用いる場合について記載しているが、必
ずしもこれに限らず、例えば、500nm以上の波長域
を用いた蛍光ランプを使用し、かつ光学的フィルターに
よって短波長成分をカットすることによっても同様の効
果が得られることが判っている。
【0130】ここで、同図に示すように、LEDアレイ
41は、最下段現像器であるブラックトナーを収納した
現像器19の上部に装着されている。また、LEDアレ
イ41の現像スリーブ19a側には、遮蔽板42が設け
られている。
【0131】すなわち、画像形成装置においては、通
常、感光体ドラム15、転写ドラム11及び現像器19
の配設されている部分は、部材設置スペースの余裕度が
小さい場合が多い。その結果、LED41の光が最近接
現像工程部に侵入し、現像時点で像を乱してしまう虞が
ある。
【0132】そこで、上記の遮蔽板42を設けることに
よって、LEDアレイ41を無指向性のものを用いるよ
うな場合においても、像を乱すことなく所望の背景電位
の除去が可能となる。
【0133】また、遮蔽板42を設ける代わりにLED
アレイ41の光経路を規制した場合、つまり指向性を持
たせた場合においても同様の効果が得られる。例えば、
一般的なLEDランプのカバーをレンズ状にへこませた
指向性のLEDアレイ41を使用すると、近接部位への
光漏れが無くなる。具体的には、LEDアレイ41の発
光部保護面の面積を約3mm×3mmとし、感光体ドラ
ム15表面までの距離を約10mmに設定したときに、
感光体ドラム15上では5〜7mm程度の領域に照射光
が集中することが判った。このような照射光の集中によ
って、近接現像部位への光侵入を抑えることが可能にな
る。
【0134】なお、本実施の形態においては、LEDア
レイ41と感光体ドラム15の現像部位との距離が13
〜17mm程度となるようにLEDアレイ41を設置し
て確認したが、現像部位への影響は無かった。
【0135】さらに、光照射装置40として蛍光ランプ
を使用しかつその光経路を規制する際に蛍光ランプの光
量設定が難しい場合には、感光体ドラム15の背景電位
を十分に露光減衰するような設定にしておけば所望の結
果が得られる。
【0136】また、上記の例では、無指向性のLEDア
レイ41に対応し得るように遮蔽板42を設けている。
しかし、無指向性のLEDアレイ41を使用する場合
に、必ずしもこれに限らず、例えば、図12に示すよう
に、LEDアレイ41の発光面の位置を感光体ドラム1
5と現像スリーブ19aとの接線よりも感光体ドラム1
5側に置くことによって、発光面の光が現像工程に侵入
することを防ぐことが可能である。そして、このような
方法を用いれば、LEDアレイ41の発光光量を背景電
位を除去するために必要な光量にするだけで所望の性能
が得られるようになると共に、LEDアレイ41の発光
面の傾きによる効果の低下が少なくなる。
【0137】なお、この方式によれば、光学的フィルタ
ーを用いた蛍光ランプでも同様の効果が得られる。
【0138】一方、光照射装置40は、図13に示すよ
うに、制御部50によってON/OFF制御される。
【0139】上記の制御部50は、CPU(Central Pr
ocessing Unit)51、現像ユニット動作データメモリ5
2、トナーデータメモリ53、タイマ54、D/Aコン
バータ55及びLED駆動電源56を備えている。
【0140】上記の現像ユニット動作データメモリ52
には、図示しない操作パネルにて入力された黒を含むカ
ラー種の印刷モードに基づいて現像部3や転写部2等を
動作させる動作制御プログラムやトナー種判定プログラ
ムが格納されている。
【0141】トナーデータメモリ53は、RAM(Rand
om Access Memory) にて構成され、このトナーデータメ
モリ53には各種のトナーデータが格納されている。ト
ナーデータとは、例えば、各種のカラートナーのデー
タ、白黒現像用トナー、着色染料が導電性材料であるト
ナー、及び着色染料が導電性材料とは異なるトナー等の
各種トナーデータである。
【0142】タイマ54は、転写工程の経過時間を計時
するものであり、内蔵タイプ又は外付けのいずれのもの
でも良い。
【0143】上記のLED駆動電源56は、D/Aコン
バータ55を介して送られたCPU51からの信号に基
づき、転写領域前現像領域後に設置されたLEDアレイ
41をON/OFF駆動するものである。
【0144】上記構成の制御部50の制御動作を、図1
に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0145】まず、制御部50では、画像形成装置の電
源立ち上げと同時に、CPU51に動作制御プログラム
やトナー種判定プログラムがロードされる。そして、印
刷時に選択された入力信号を現像ユニット動作データメ
モリ52を介して受け取り、選択されたカラー種等の印
刷モードに基づいて、各種のトナーにより印刷を開始す
る。そして、各種のトナーによる画像形成動作を実行す
るときに(S1)、トナーデータメモリ53を呼出し
(S2)、指定トナーであるか否かを判定する(S
3)。
【0146】次いで、これから現像しようとするトナー
が指定トナーであるときには、D/Aコンバータ54を
介して転写領域前現像領域後に設置されたLEDアレイ
41をONし、転写前に感光体ドラム15の背景電位を
露光除去する(S4)。
【0147】上記の指定トナーとは、ここでは、カラー
トナー、並びに白黒印刷に関係するトナー種の内、黒色
トナーであっても着色染料が導電性材料とは異なるトナ
ー、黒色トナーであってもカーボン量が少ないトナー、
及びカーボン量が多くても非導電的な処理をしたトナー
等であって予め指定されてトナーデータメモリ53に記
憶されているものをいう。
【0148】次いで、タイマ54により転写時間を計測
し(S5)、所定の転写終了時間になると(S6)、L
EDアレイ41をOFFにする(S7)。次いで、S1
に戻って、次の転写材Pのための処理を行う。
【0149】なお、上記S2で、画像形成しようとする
トナーが指定のトナーでは無いときには、S6に移行し
LEDアレイ41はOFF状態を維持する。
【0150】このように、上記のフローチャートは、白
黒印刷に関するものであって、そのトナーが指定された
ものであるか否かを比較により、LEDアレイ41をO
N/OFFさせるものである。
【0151】カラー印刷の場合には、図14に示すよう
に、上記のS3に代わるS13にてカラートナーである
か否かの判定を行うことにより、同様にLEDアレイ4
1をON/OFFさせるものとなっている。すなわち、
カラートナーは、イエロー、マゼンタ、シアンの各色ト
ナーについていずれも一般的に非導電性であるので、通
常は、LEDアレイ41がONされるようになってい
る。
【0152】また、これによって、カラーの重ね印刷の
場合には、逐次LEDアレイ41がONされるので、カ
ラーの重ね転写に伴う転写電界の低下を防止することが
できる。
【0153】このように、本実施の形態の画像形成装置
では、画像形成するときには、帯電された感光体ドラム
15に静電潜像が形成された後、この静電潜像にトナー
が付着されることにより現像されトナー像が形成され
る。
【0154】一方、このトナー像が転写される転写材P
は、転写ドラム11にて静電的に吸着保持されて感光体
ドラム15と転写ドラム11との間の転写位置Xに搬送
される。そして、この転写位置Xにて、上記トナー像が
転写材Pに転写される。
【0155】なお、多色の画像形成の場合には、転写位
置Xにて最初の色のトナー像が転写材Pに転写される
と、その転写材Pは転写ドラム11に吸着保持された状
態で、次の色のトナー像の転写のために再度感光体ドラ
ム15の転写位置Xへ搬送される。これにより、転写材
Pに各色のトナー像が重ね転写される。
【0156】このようにして、黒色又はモノカラーによ
る画像形成では一度の転写、及び多色の画像形成では全
ての色トナー像の重ね転写が終了することにより、転写
材Pは転写ドラム11から分離される。すなわち、本実
施の形態では、所謂固体転写体を対象としたものとなっ
ている。
【0157】ところで、特に、反転現像方式において
は、現像後も感光体ドラム15の背景電位が高いので、
大きな転写電圧が要求される。このため、転写材Pに対
する転写ドラム11の吸着力も大きくなり、転写材Pの
転写ドラム11との分離の際に、転写トナー像の付着が
不安定になったり、転写トナー像が剥離放電したりす
る。
【0158】これを防止するために、現像後転写前に感
光体ドラム15を一様露光することにより、感光体ドラ
ム15の像背景部の残留電荷を除去し、これにより転写
電圧を小さくして分離性能を上げることができる。しか
し、無条件に転写前の背景電位を下げると、トナー像の
電位も高くなり、感光体ドラム15における転写前のト
ナーが飛散する。
【0159】一方、転写ドラム11にて、各色トナーに
よる重ね転写を行う場合には、転写時毎の感光体ドラム
15と転写材Pとの接触によって、感光体ドラム15の
背景電位により転写材Pの表面電位が上昇する。このた
め、2度目、3度目と重ね転写を行うに伴って実効転写
電界が次第に小さくなる。
【0160】したがって、この背景電位による転写材P
の表面電位の上昇を抑制するのが好ましい。
【0161】そこで、本実施の形態では、感光体ドラム
15におけるトナー像転写位置Xの上流かつ現像工程の
下流に光を照射する光照射装置40が設けられており、
かつこの光照射装置40の光照射は、トナーの種類に基
づいてON/OFFされる。
【0162】すなわち、感光体ドラム15の背景電位を
下げるとトナー像の電位も高くなるという現象は、トナ
ーの導電性が大きいときに発生するものである。例え
ば、カーボンが多く含まれる黒色トナーの場合に、導電
性のカーボンが光照射の影響を受けてトナー像の電位が
高くなるといえる。
【0163】したがって、トナーの導電性が大きくない
例えばカラートナー、又は黒色トナーであってもカーボ
ン量が少ないもの若しくはカーボン量が多くても非導電
的な処理をしたトナーでは上記の現象は小さい。
【0164】このため、トナーの導電性が大きくない例
えばカラートナー、又は黒色トナーであってもカーボン
量が少ないもの若しくはカーボン量が多くても非導電的
な処理をしたトナーの場合にのみ光照射装置40の光照
射をONすることにより、トナー像表面電位を維持した
状態で背景電位のみを下げることができる。
【0165】この結果、転写ドラム11を備えている場
合に、感光体ドラム15における背景電位を適切に制御
することにより、光照射時に発生する細線エッジ及び文
字エッジのチリやトナー飛散を防止し、実効転写電界の
低下を防止し、分離性能の向上を図って、良好な画像品
質を確保し得る画像形成装置を提供することができる。
【0166】また、本実施の形態の画像形成装置では、
光照射装置40の感光体ドラム15への光照射を、トナ
ーの種類としてカラートナーであるときのみONするこ
とが可能である。
【0167】すなわち、カラートナーの場合には、カー
ボンが含まれておらず、一般的に非導電性を有してい
る。
【0168】したがって、カラートナーであるときの
み、光照射装置40の光照射をONすることにより、多
色の画像形成のときには、確実に、トナー像表面電位を
維持した状態で背景電位のみを下げることができ、トナ
ーの飛散防止や転写の安定化及び分離性能の向上を図
り、良好な画像品質を確保することができる。
【0169】また、本実施の形態の画像形成装置では、
光照射装置40の感光体ドラム15への光照射を、トナ
ーの種類としてトナーの着色染料が導電性材料とは異な
るトナーであるときのみONすることが可能である。
【0170】したがって、黒色トナーであっても着色染
料が導電性材料とは異なるときには、確実に、トナー像
表面電位を維持した状態で、背景電位のみを下げること
ができる。この結果、黒色トナーであってもトナーの飛
散防止や転写の安定化及び分離性能の向上を図り、良好
な画像品質を確保することができる。
【0171】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図15ないし図17に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につ
いては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0172】本実施の形態の画像形成装置では、感光体
ドラム15の電位によりLEDアレイの光量が調整でき
るようになっている。
【0173】すなわち、本実施の形態においては、図1
5に示すように、光照射手段としての光照射装置60は
LEDアレイ61を有しており、このLEDアレイ61
は光量調整器62により、感光体ドラム15への照射光
量が調整できるようになっている。
【0174】そして、感光体ドラム15におけるLED
アレイ61の直ぐ上流側、すなわち現像後照射前の位置
のトナー像の形成された感光体ドラム15の表面電位で
あるトナー像表面電位を測定するトナー像表面電位計測
手段としてのトナー像表面電位センサ63と、帯電器2
0の下流側にて帯電された感光体ドラム15の表面電位
つまり背景電位を測定するための帯電表面電位センサ6
4とが設けられている。
【0175】また、上記の光照射装置60を制御する制
御部70は、図16に示すように、前記図12のものと
同じ機能を果たすCPU71、現像ユニット動作データ
メモリ72、トナーデータメモリ73、タイマ74、D
/Aコンバータ75、LED駆動電源76の他に、上記
トナー像表面電位センサ63、帯電表面電位センサ6
4、アンプ77、A/Dコンバータ78及び記憶手段と
しての電位差計算用データメモリ79を有している。
【0176】この制御部70では、帯電した感光体ドラ
ム15の表面電位が帯電表面電位センサ64にて検出さ
れ、この検出信号は、アンプ77、A/Dコンバータ7
8を介してCPU71に出力され、電位差計算用データ
メモリ79に記憶される。
【0177】次いで、トナー像の付着した感光体ドラム
15におけるトナー像表面電位がトナー像表面電位セン
サ63にて検出され、この検出信号は、前記と同様に、
アンプ77、A/Dコンバータ78を介してCPU71
に出力され、電位差計算用データメモリ79に記憶され
る。
【0178】次いで、照射量変更手段としてのCPU7
1は、これら帯電表面電位センサ64による帯電表面電
位Vsとトナー像表面電位センサ63によるトナー像表
面電位Vtとを比較する。そして、図17に示す感光体
ドラム15の表面電位対LED入力電圧との関係データ
により、両者の電位差Vs−Vtが略ゼロとなるように
D/Aコンバータ75を介してLED駆動電源76に信
号を送り、光照射装置60のLEDアレイ61の光量を
光量調整器62にて調整させる。
【0179】すなわち、図17の表面電位対LED入力
電圧との関係データでは、帯電表面電位Vsが−700
V〜−900Vであるときに、LEDアレイ61の入力
電圧を2.0Vとすると表面電位が約−280Vにな
り、入力電圧を5.0Vにすると表面電位が約−100
Vになることを示している。
【0180】そして、後述する実施例にも示すように、
上記のLEDアレイ61の入力電圧を約2V程度にして
照射したときに、感光体ドラム15の帯電表面電位Vs
は、トナー像表面電位Vtとほぼ同程度になる。また、
その時には、10重量部のカーボン分散トナーを用いて
もトナーのチリは見られなかった。
【0181】また、LEDアレイ61の入力電圧を5.
0Vとすると表面電位が約−100Vとなり、2色目以
降の実効転写電位を下げることなく、重ね転写を行うこ
とができる。
【0182】このように、感光体ドラム15のトナー像
表面電位Vtは、色毎に又は現像毎に変化する。また、
感光体ドラム15の帯電表面電位Vsも、経時劣化やト
ナーの帯電量の変化により変動する。
【0183】さらに、各色トナーによる重ね転写を行う
場合には、実効転写電界が次第に小さくなる。一方、感
光体ドラム15の背景電位による転写材Pの表面電位の
上昇は、転写材Pの種類によって異なり、例えば転写材
PとしてOHPを用いた場合には、度重なる転写により
最後の色のトナー像が転写できなくなる虞もある。
【0184】したがって、現像後転写前の背景電位を転
写材Pや各現像の条件等にあわせて低下させて、この背
景電位による転写材Pの表面電位の上昇を抑制するのが
好ましい。
【0185】これに対して、本実施の形態では、トナー
像表面電位センサ63にて計測したトナー像表面電位V
tと、予め計測されて電位差計算用データメモリ79に
記憶された感光体ドラム15の帯電表面電位Vsとの差
に基づいて光照射装置60による感光体ドラム15への
光照射量を変更するCPU71とが設けられている。
【0186】したがって、色毎に又は現像毎に変化する
感光体ドラム15のトナー像表面電位Vtは、トナー像
表面電位センサ63にて計測される。また、感光体ドラ
ム15の帯電表面電位Vsも、ここではその都度計測さ
れて電位差計算用データメモリ79に記憶されている。
そして、CPU71は、感光体ドラム15のトナー像表
面電位Vtと帯電表面電位Vsとの差に基づいて光照射
装置60による感光体ドラム15への光照射量を変更す
る。例えば、CPU71は、トナー像表面電位Vtと帯
電表面電位Vsとの差が略ゼロになるように帯電表面電
位Vsを下げるべく、光照射装置60による感光体ドラ
ム15への光照射量を変更することができる。
【0187】この結果、感光体ドラム15の経年変化に
よる帯電表面電位Vsの変動や、色毎及び現像毎のトナ
ー像表面電位Vtの変動にかかわらず、かつ転写材Pの
種類にもかかわらずに転写材Pの電位上昇を抑えて転写
電界の安定化を図り、トナーの飛散防止や分離性能の向
上を図り、良好な画像品質を確保し得る画像形成装置を
提供することができる。
【0188】一方、複数のカラートナーを転写材Pへ転
写するときには、度重なる感光体ドラム15と転写材P
との接触によって、感光体ドラム15の背景電位による
転写材Pの表面電位の上昇が大きくなる。
【0189】しかし、本実施の形態の画像形成装置で
は、CPU71は、複数のカラートナーを転写材Pへ転
写するときのみ光照射装置60の光照射量を変更するこ
とが可能である。
【0190】このため、複数のカラートナーによる画像
形成を行うに際して、CPU71はは、トナー像表面電
位Vtと帯電表面電位Vsとの差に基づいて、例えば、
トナー像表面電位Vtと帯電表面電位Vsとの差が略ゼ
ロになるように帯電表面電位Vsを下げるべく、光照射
装置60による感光体ドラム15への光照射量を変更す
る。
【0191】この結果、複数のカラートナーによる画像
形成を行うに際して、確実に、感光体ドラム15の経年
変化による帯電表面電位Vsの変動や、色毎及び現像毎
のトナー像表面電位Vtの変動にかかわらず、かつ転写
材Pの種類にもかかわらずに転写電界の安定化を図り、
良好な画像品質を確保し得る画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0192】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図18に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施
の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0193】前記実施の形態1及び実施の形態2におい
ては、転写部2は転写ドラム11を備えたものであり、
転写材Pは転写ドラム11に吸着されて感光体ドラム1
5との転写位置Xにて転写されるものであった。さら
に、カラーを重ねて転写材Pに転写するときには、転写
材Pは、転写ドラム11に吸着保持された状態で回転さ
れ、カラー毎に転写位置Xにて重ねて転写されるもので
あった。
【0194】しかし、本実施の形態では、図18に示す
ように、転写部2には中間転写体としての中間転写ドラ
ム80が設けられており、感光体ドラム15上に形成さ
れた各色のトナー像は、転写位置Xにて順に中間転写ド
ラム80に重ね転写される一方、全ての色のトナー像が
中間転写ドラム80に重ね転写された後、転写位置Yに
て転写材Pに転写されるようになっている。
【0195】そして、この中間転写ドラム80は、上記
の転写ドラム11と同様の構成を有するものとなってい
る。すなわち、中間転写ドラム80も前記の転写ドラム
11と同様に、その表層部が高抵抗部材からなるもので
ある。そのため、中間転写ドラム80として、例えば、
アルミニウム等の導電体で形成した支持体に前述のポリ
フッ化ビニリデン、シリコン及びポリエチレンテレフタ
レート等の高誘電体を貼ったものにて構成することが可
能である。
【0196】なお、中間転写ドラム80は円筒状のドラ
ムからなっているが、必ずしもこれに限らず、例えば、
中間転写体としての中間転写ベルトでも良い。
【0197】一方、上記の中間転写ドラム80の周りに
は、感光体ドラム15からトナー像が転写される前の位
置に、中間転写ドラム80を電気的に帯電させるための
ローラ帯電器81が設けられている。上記ローラ帯電器
81は、接地或いは電源に接続されている。なお、ロー
ラ帯電器81以外にコロナ帯電器を用いても良い。
【0198】また、中間転写ドラム80の周りには、転
写材Pを搬送し、中間転写ドラム80上の転写位置Yに
転写材Pを当接させる給紙ローラ82が配設されてい
る。この転写位置Yでは、中間転写ドラム80にバイア
ス電圧を印加することによって、中間転写ドラム80上
のトナー像が一括して転写材Pに転写される。なお、バ
イアス電圧以外の転写手段としては、転写材Pの背面
(中間転写ドラム80側とは反対側)からの帯電や、ロ
ーラを用いるものがある。
【0199】さらに、中間転写ドラム80の周りには、
転写材Pにトナー像を転写した後に、中間転写ドラム8
0に付着した残留トナーを除去するクリーニング装置1
1b、及び中間転写ドラム80の誘電体層の残留電荷を
除去する除電装置11aが配設されている。
【0200】また、本実施の形態においても、感光体ド
ラム15における中間転写ドラム80への転写前現像後
の領域を照射する光照射装置40が設けられている。そ
して、この光照射装置40は、前記実施の形態1及び実
施の形態2と同様に動作するものとなっている。
【0201】したがって、光照射装置40の効果は、中
間転写ドラム80も前記の転写ドラム11と同様に高抵
抗部材からなっていることから、前記の転写ドラム11
の場合と同様である。
【0202】このように、本実施の形態の画像形成装置
では、画像形成するときには、感光体ドラム15のトナ
ー像は、一旦、中間転写ドラム80に転写された後、転
写材Pに転写される。また、多色の画像形成の場合に
は、感光体ドラム15にて各色トナー像が形成される毎
に中間転写ドラム80に重ね転写され、全ての色トナー
像の重ね転写が終了した時点で、中間転写ドラム80か
ら転写材Pに一括転写される。
【0203】ところで、特に、反転現像方式において
は、現像後も感光体ドラム15の背景電位が高いので、
大きな転写電圧が要求される。このため、転写材Pに対
する中間転写ドラム80の吸着力も大きくなり、転写材
Pの中間転写ドラム80からの転写の際に転写トナー像
が剥離放電したりする。
【0204】これを防止するために、現像後転写前に感
光体ドラム15を一様露光することにより、感光体ドラ
ム15の像背景部の残留電荷を除去して転写電圧を小さ
くし、これにより中間転写ドラム80の転写材Pへの転
写性能を上げることができる。しかし、無条件に転写前
の背景電位を下げると、トナー像の電位も高くなり、感
光体ドラム15において転写前にトナーが飛散する。
【0205】一方、中間転写ドラム80にて、各色トナ
ーによる重ね転写を行う場合には、転写時毎の感光体ド
ラム15と中間転写ドラム80との接触によって、感光
体ドラム15の背景電位により中間転写ドラム80の表
面電位が上昇する。このため、2度目、3度目と重ね転
写を行うに伴って実効転写電界が次第に小さくなる。し
たがって、この背景電位による中間転写ドラム80の表
面電位の上昇を抑制するのが好ましい。
【0206】そこで、本実施の形態では、感光体ドラム
15におけるトナー像転写位置の上流かつ現像工程の下
流に光を照射する光照射装置40が設けられており、か
つこの光照射装置40の光照射は、トナーの種類に基づ
いてON/OFFされる。
【0207】したがって、トナーの導電性が大きくない
例えばカラートナー、又は黒色トナーであってもカーボ
ン量が少ないもの若しくはカーボン量が多くても非導電
的な処理をしたトナーの場合にのみ光照射装置40の光
照射をONすることにより、トナー像表面電位Vtを維
持した状態で背景電位のみを下げることができる。
【0208】この結果、中間転写ドラム80を備えてい
る場合に、感光体ドラム15における背景電位を適切に
制御することにより、光照射時に発生するトナー飛散を
防止し、実効転写電界の低下を防止し、分離性能の向上
を図って、良好な画像品質を確保し得る画像形成装置を
提供することができる。
【0209】なお、本実施の形態では、光照射手段とし
ての光照射装置40にて説明を行ったが、前記実施の形
態2の光照射装置60を配設し、図16に示す制御部7
0での制御を行うことにより、前記実施の形態2と同様
の効果が得られる。
【0210】また、安価な材料からなる中間転写ドラム
80を用いても、良好な転写ができるので、低コストの
画像形成装置を提供することができる。
【0211】
【実施例】
〔実施例1〕実施の形態1ないし実施の形態3における
画像形成装置の性能確認のために、実験を行った。
【0212】まず、トナーについては、一般的な反転現
像用のトナーを各種使用した。その結果、特にカラート
ナーに用いるようなYMCの染料を用いているカラート
ナーとカーボンブラックを用いた黒トナーとでは、その
挙動に差が生じた。
【0213】すなわち、一般的な黒トナーにおいては、
カーボン量を5重量部から30重量部まで変えて実験を
行ったが、いずれも転写前の露光除電を行うと、転写工
程に入る前に既に感光体ドラム15上で細線のトナー像
におけるエッジ部の周りにトナーのチリが発生した。
【0214】また、カラートナーの場合には、転写前の
露光除電を行っても、トナーのチリ、飛散は生じなかっ
た。
【0215】一方、感光体ドラム15の露光除電のため
に、図17に示すように、LEDアレイ41・61に対
する印加電圧として、約5VのLED入力電圧を必要と
した。
【0216】また、LEDアレイ41・61について、
約2V程度の電圧を印加したときに、感光体ドラム15
の帯電表面電位Vsは、トナー像表面電位Vtと略同程
度になった。また、その時には10重量部のカーボン分
散トナーを用いてもトナーのチリ及び飛散は見られなか
った。なお、表面電位計は、TREK社製のTREK3
44(商品名)を使用した。
【0217】一方、このような現象は、反転現像だけで
なく正規現像でも確認されており、画像形成装置として
のシャープ株式会社製シャープJX9210(商品名)
を使用した場合においても見られる現象であった。
【0218】また、カラートナーを用いた場合でも、J
ISK6911に示されている体積抵抗測定方法によっ
て計測される電気抵抗値が1010Ωcm程度になるよう
な、シリカ等の外添剤混入等を行うとトナーのチリや飛
散が発生し易かった。
【0219】そこで、トナーの電気的特性を予め測定
し、その電気的抵抗が一定以下の時にはLEDアレイ4
1をOFF状態にすることで、所望の転写特性を得るこ
とができた。
【0220】なお、上記の体積抵抗測定における電気抵
抗値の測定においては、5gのトナーを50mm×50
mm程度の大きさにプレスして測定した。
【0221】〔実施例2〕黒トナーについて、分散カー
ボンの露出が多く点在しているようなトナーに対してL
EDアレイ41・61にて感光体ドラム15を露光した
ときには、チリに似た現象が見られた。
【0222】また、カラー現像の場合においては、黒ト
ナーのときにのみLEDアレイ41の転写前露光を行わ
ないことによって、チリの無い所望の転写特性が得られ
ることが分かった。
【0223】〔実施例3〕実施例1及び実施例2で述べ
たカーボン量が多くて抵抗の低いトナーや、表面に導電
体が露出しているような抵抗の低いカーボン分散トナー
でも、非導電性となるような処理を行うことが可能であ
る。そして、このような処置を施したトナーでは、カラ
ートナーと同様の挙動となり、従来発生していたチリが
見られなかった。
【0224】具体的には、カーボン20%程度とスチレ
ンアクリルとを含む黒色トナーにトナー帯電制御材を混
入することによって、チリの発生を抑制することができ
た。
【0225】また、発色の点からカーボン量を30%程
度にする必要があるときには、このトナーに対して例え
ばPMMA(Polymethyl Methacrylate) を1重量部混在
させ、ボールミル装置で約数千回転させて混合すると、
表面に非常に薄い薄膜が形成される。この結果、最初は
1010Ωcm程度であったトナーのバルク抵抗が、10
11〜1012Ωcm程度になり、カラートナーと略同程度
の抵抗にすることができることが判った。
【0226】なお、これら実施例1ないし実施例3の内
容は、転写ドラム11に転写材Pを巻き付けて転写を重
ねて行う場合の他に、中間転写ドラム80の上に重ね転
写する場合においても全く同様な結果が得られた。そし
て、これらの方法は、複写機、レーザビームプリンタ及
びFAX等の全ての電子写真方法を用いる画像形成装置
に共通して適用できるものである。
【0227】
【発明の効果】請求項1に係る発明の画像形成装置は、
以上のように、像担持体におけるトナー像転写位置の上
流かつ現像工程の下流に光を照射する光照射手段が設け
られる一方、上記光照射手段の光照射は、トナーの種類
に基づいてON/OFFされるものである。
【0228】それゆえ、固体転写体を備えている場合
に、像担持体における背景電位を適切に制御すべく、光
照射をトナーの種類に基づいてON/OFFすることに
より、光照射時に発生するトナー飛散を防止し、実効転
写電界の低下を防止し、分離性能の向上を図って、良好
な画像品質を確保し得る画像形成装置を提供することが
できるという効果を奏する。
【0229】請求項2に係る発明の画像形成装置は、以
上のように、像担持体におけるトナー像転写位置の上流
かつ現像工程の下流に光を照射する光照射手段が設けら
れる一方、上記光照射手段の光照射は、トナーの種類に
基づいてON/OFFされることを特徴としている。
【0230】それゆえ、中間転写体を備えている場合
に、像担持体における背景電位を適切に制御すべく、光
照射をトナーの種類に基づいてON/OFFすることに
より、光照射時に発生するトナー飛散を防止し、実効転
写電界の低下を防止し、分離性能の向上を図って、良好
な画像品質を確保し得る画像形成装置を提供することが
できるという効果を奏する。
【0231】請求項3に係る発明の画像形成装置は、以
上のように、請求項1又は2記載の画像形成装置におい
て、上記光照射手段の像担持体への光照射は、トナーの
種類としてカラートナーであるときのみONされるもの
である。
【0232】それゆえ、多色の画像形成のときには、確
実に、トナー像表面電位を維持した状態で背景電位のみ
を下げることができ、トナーの飛散防止や転写の安定化
及び分離性能の向上を図り、良好な画像品質を確保する
ことができるという効果を奏する。
【0233】請求項4に係る発明の画像形成装置は、以
上のように、請求項1又は2記載の画像形成装置におい
て、上記光照射手段の像担持体への光照射は、トナーの
種類としてトナーの着色染料が導電性材料とは異なるト
ナーであるときのみONされるものである。
【0234】それゆえ、黒色トナーであっても着色染料
が導電性材料とは異なるときには、確実に、トナーの飛
散防止や転写の安定化及び分離性能の向上を図り、良好
な画像品質を確保することができる。
【0235】請求項5に係る発明の画像形成装置は、以
上のように、請求項1又は2記載の画像形成装置におい
て、トナー像が形成された状態の像担持体の表面電位で
あるトナー像表面電位を計測するトナー像表面電位計測
手段と、予め計測された像担持体の帯電表面電位を記憶
する記憶手段と、上記トナー像表面電位計測手段にて計
測したトナー像表面電位と上記記憶手段に記憶された像
担持体の帯電表面電位との差に基づいて上記光照射手段
による像担持体への光照射量を変更する照射量変更手段
とが設けられているものである。
【0236】それゆえ、像担持体の経年変化による帯電
表面電位の変動や、色毎及び現像毎のトナー像表面電位
の変動にかかわらず、かつ転写材の種類にもかかわらず
に転写電界の安定化を図り、トナーの飛散防止や分離性
能の向上を図り、良好な画像品質を確保し得る画像形成
装置を提供することができるという効果を奏する。
【0237】請求項6に係る発明の画像形成装置は、以
上のように、請求項5記載の画像形成装置において、上
記の照射量変更手段は、複数のカラートナーを転写材へ
転写するときのみ光照射手段の光照射量を変更するもの
である。
【0238】それゆえ、複数のカラートナーによる画像
形成を行うに際して、確実に、像担持体の経年変化によ
る帯電表面電位の変動や、色毎及び現像毎のトナー像表
面電位の変動にかかわらず、かつ転写材の種類にもかか
わらずに転写電界の安定化を図り、良好な画像品質を確
保し得る画像形成装置を提供することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成装置の実施の一形態を
示すフローチャートである。
【図2】上記画像形成装置を示す全体構成図である。
【図3】上記画像形成装置の転写ドラムを示す構成図で
ある。
【図4】上記転写ドラムに転写材が吸着されて搬送され
る初期の帯電状態を示す説明図である。
【図5】上記転写材が感光体ドラムの転写位置に搬送さ
れて、トナー像が転写材に転写されるときの帯電状態を
示す説明図である。
【図6】上記感光体ドラムとグランドローラとの間のニ
ップにおけるパッシェン放電を示す説明図である。
【図7】上記転写ドラムにおける帯電幅と有効画像幅と
の関係を示す説明図である。
【図8】上記転写ドラムの各層が誘導体層<半導電体層
<導電体層となる場合における転写ドラムと感光体ドラ
ムとの電荷移動を示す説明図である。
【図9】上記転写ドラムの各層が半導電体層<誘導体層
=導電体層となる場合における転写ドラムと感光体ドラ
ムとの電荷移動を示す説明図である。
【図10】上記画像形成装置における転写材検知センサ
を示す構成図である。
【図11】上記画像形成装置における光照射装置を示す
構成図である。
【図12】上記光照射装置のLEDアレイが現像スリー
ブよりも上側に設置された状態を示す構成図である。
【図13】上記光照射装置における制御部の構成を示す
ブロック図である。
【図14】カラートナーか否かを判定してLEDアレイ
をON/OFFさせる光照射装置の制御部における制御
動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の他の実施の形態の画像形成装置にお
ける光照射装置を示す構成図である。
【図16】上記光照射装置における制御部の構成を示す
ブロック図である。
【図17】上記光照射装置におけるLEDアレイの入力
電圧と感光体ドラムの表面電位との関係を示す説明図で
ある。
【図18】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あり、中間転写ドラムを備えた画像形成装置の構成を示
す概略図である。
【図19】従来の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図20】従来の他の画像形成装置を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
11 転写ドラム(転写材担持体) 15 感光体ドラム(像担持体) 16〜19 現像器 40 光照射装置(光照射手段) 41 LEDアレイ 50 制御部 52 現像ユニット動作データメモリ 53 トナーデータメモリ 60 光照射装置(光照射手段) 63 トナー像表面電位センサ(トナー像表面電
位計測手段) 64 帯電表面電位センサ 71 CPU(照射量変更手段) 79 電位差計算用データメモリ(記憶手段) 80 中間転写ドラム(中間転写体) P 転写材 X 転写位置 Y 転写位置 Vs 帯電表面電位 Vt トナー像表面電位

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にトナー像が形成される像担持体を備
    え、転写材を転写材担持体にて静電的に吸着保持して上
    記像担持体に導き、トナー像を転写材に転写して画像形
    成する画像形成装置において、 上記像担持体におけるトナー像転写位置の上流かつ現像
    工程の下流に光を照射する光照射手段が設けられる一
    方、 上記光照射手段の光照射は、トナーの種類に基づいてO
    N/OFFされることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に形成されたトナー像を中間転
    写体に転写した後、転写材に転写して画像形成する画像
    形成装置において、 上記像担持体におけるトナー像転写位置の上流かつ現像
    工程の下流に光を照射する光照射手段が設けられる一
    方、 上記光照射手段の光照射は、トナーの種類に基づいてO
    N/OFFされることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記光照射手段の像担持体への光照射は、
    トナーの種類としてカラートナーであるときのみONさ
    れることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】上記光照射手段の像担持体への光照射は、
    トナーの種類としてトナーの着色染料が導電性材料とは
    異なるトナーであるときのみONされることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】トナー像が形成された状態の像担持体の表
    面電位であるトナー像表面電位を計測するトナー像表面
    電位計測手段と、 予め計測された像担持体の帯電表面電位を記憶する記憶
    手段と、 上記トナー像表面電位計測手段にて計測したトナー像表
    面電位と上記記憶手段に記憶された像担持体の帯電表面
    電位との差に基づいて上記光照射手段による像担持体へ
    の光照射量を変更する照射量変更手段とが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】上記の照射量変更手段は、複数のカラート
    ナーを転写材へ転写するときのみ光照射手段の光照射量
    を変更することを特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
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