JPH10120416A - 水懸濁用水酸化マグネシウム粉末 - Google Patents
水懸濁用水酸化マグネシウム粉末Info
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- JPH10120416A JPH10120416A JP27450296A JP27450296A JPH10120416A JP H10120416 A JPH10120416 A JP H10120416A JP 27450296 A JP27450296 A JP 27450296A JP 27450296 A JP27450296 A JP 27450296A JP H10120416 A JPH10120416 A JP H10120416A
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Abstract
度が小さくかつ安定した懸濁液を得ることができ、その
上内服液として飲感に優れた水酸化マグネシウム粉末を
提供する。 【解決手段】 (i)レーザー回析法で測定した粒度分
布から求めた平均粒子径が5μm以下であり、(ii)粒
子径が10μm以下のものが95体積%以上であり、か
つ(iii)SO4、NO3、Cl、F、Br、Na、Kお
よびCaの合計含有量が0.5重量%以下である水懸濁
用水酸化マグネシウム粉末。
Description
グネシウム粉末に関するものである。さらに詳しくは、
水に容易に懸濁することができ、懸濁液の粘度が小さ
く、しかも安定した懸濁液を調製することができ、かつ
内服用懸濁液として優れた性質を与える水酸化マグネシ
ウム粉末に関するものである。さらに、本発明は、前記
水酸化マグネシウム粉末および乾燥水酸化アルミニウム
ゲル粉末の混合粉末に関するものである。
においては、長年、飲みやすさ、使いやすさのために、
スラリー状で提供されてきた。しかしながら、従来の水
酸化マグネシウムのスラリーは、放置すると沈降し、ケ
ーキを形成するため、スラリーが飲みにくく、使い難く
なり、また、沈降固化により攪拌機等に高負荷がかか
り、その上スラリーを処理する機械、装置に損傷を与え
る。
ーキ形成をせずに、高度に濃縮されたスラリーが求めら
れ、高濃度の水酸化マグネシウムスラリーの粘度を低下
させる方法に集中して研究開発が行われた。
pHを約8.0〜12.0に調製した0.1〜5.0重量%
のポリアクリル酸を使用することによって水酸化マグネ
シウムスラリーの粘度を低下させる方法が開示されてい
る。米国特許第4,375,526号明細書には、アニオ
ン性ポリマーおよびコポリマーを使用することによって
水酸化マグネシウムスラリーの粘度を下げ、安定性を増
す方法が開示されている。米国特許第4,430,248
号明細書は、カチオン性ポリマーおよびコポリマーを使
用して水酸化マグネシウムスラリーの粘度を下げる方法
が開示されている。特開平6−115930号公報に
は、高分子分散剤およびアルカリ金属塩を組合せて製造
した水性の水酸化マグネシウムについて記載されてい
る。
リーの粘度を下げるために、いくらか効果はあるが、し
かしこれらの方法は、長時間にわたってのスラリーの安
定性を保持するためには十分ではない。従って、これら
のスラリーも使用時に強力に攪拌しなければ分散しない
し、微粒子には分散できない。また、スラリーとして、
水酸化マグネシウムを提供する場合は、輸送中または貯
蔵中に腐食したり細菌に汚染されやすいので、人体には
好ましくなく、防黴剤、防腐剤および防菌剤等の薬剤を
水酸化マグネシウムスラリーに添加しておく必要があ
る。そのためこれらの薬剤は味も悪くなる。さらに、水
酸化マグネシウムのスラリーは、輸送しにくく、また、
粉末での輸送や貯蔵に比べるとコスト高でもある。
を添加する必要がなく、輸送や貯蔵しやすく、安価で、
必要時に水に懸濁するのみで容易に懸濁液を調製できる
水酸化マグネシウム粉末を提供することにある。さらに
詳しくは、使用時に使用者が水に懸濁させるだけでよ
く、かつ舌感、飲感がよく飲みやすく、使用しやすい用
時懸濁用の水酸化マグネシウム粉末を提供することにあ
る。
グネシウムをスラリーとして輸送する従来の方法でな
く、水酸化マグネシウム粉末そのものを、乾燥品(粉
末、粒状)として輸送および貯蔵でき、必要時に使用者
が容易に水に懸濁し使用でき、しかも品質が安定し、食
品用および医薬用としては舌感がよく、飲みやすく、工
業用としては作業性がよい低コストの水懸濁用水酸化マ
グネシウム粉末を提供することの研究を進めた。
粒径、粒度分布を一定の範囲とし、かつ特定の元素およ
びイオンを一定量以下とすることによって、水分散性、
懸濁安定性に優れ、しかも内服液として味、舌感が良好
なスラリーが得られる水酸化マグネシウム粉末が見出さ
れた。
回析法で測定した粒度分布から求めた平均粒子径が5μ
m以下であり、(ii)粒子径が10μm以下のものが9
5体積%以上であり、かつ(iii)SO4、NO3、C
l、F、Br、Na、KおよびCaの合計含有量が0.
5重量%以下である水懸濁用水酸化マグネシウム粉末が
提供される。
末は、レーザー回析法で測定した粒度分布から求めた平
均粒子径5μm以下で、10μm以下の粒子が95体積
%以上であるということは、水に高分散しやすいので、
水への懸濁時に軽くまぜるだけで機械的な攪拌の必要は
ない。殊に、内服用(医薬用)としては、平均粒子径5
μm以下、好ましくは3〜0.5μmで、10μm以下
の粒子が95%以上、好ましくは98〜100%であ
る。かくして流動性がよく、舌感、のど感が非常によ
く、沈降が非常に遅いので、水中での分散がすこぶるよ
く、飲みやすく、作業しやすいものとなる。
Cl、F、Br、Na、KおよびCaの合計含有量を
0.5重量%以下にすることで苦味のない水酸化マグネ
シウムを提供できる。さらに、嵩容積を90ml/10
g以下、好ましくは80〜5ml/10g、特に好まし
くは70〜10ml/10gとすることで水に懸濁しや
すく、使用しやすい水酸化マグネシウム粉末を提供でき
る。
送中の細菌汚染、腐食の心配がないので、防黴剤、防腐
剤および防菌剤の使用の必要がなく、これらのために味
が損なわれることはない。さらに水が含まれていないの
でその分輸送費が安価な水酸化マグネシウム粉末が提供
される。前記本発明の水酸化マグネシウム粉末は、種々
の方法で調製することができるが、例えば次に説明する
方法が例示される。
末は、例えば特開昭52−115799号公報記載の方
法、殊に塩基性塩化マグネシウムまたは塩基性硝酸マグ
ネシウムを、水性媒体中約5kg/cm2以下、150
℃以下の加圧条件下に加熱することによって製造するこ
とができる。この方法によって得られた粉末のうち、本
発明の性状を満足するものを使用すればよい。その製造
において、原料中にSO4、NO3、Cl、F、Br、N
a、KおよびCaの含有量が少ないものを使用し、また
得られた粉体を充分に水洗、洗滌等により精製すること
によってこれらの量の所望の量とすることができる。
自体種々の用途に使用することができるが、例えば後述
する医薬用として利用する場合、乾燥水酸化アルミニウ
ムゲル粉末と混合して利用することもできる。その際使
用される乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末は、通常の入
手しうるものであればよい。このように水酸化マグネシ
ウム粉末および乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末の混合
粉末として利用する場合、両者の混合割合は重量で2:
8〜8:2、好ましくは3:7〜7:3の範囲が有利で
ある。
はそれと乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末との混合粉末
は、それ自体粉末としてまたは粒錠に成形して、必要時
に水に懸濁して医薬用、化粧品原料、食品用、工業用と
して提供できる。医薬用としては、制酸剤、瀉下剤等、
食品用としては、ミネラル補強剤等として、水に懸濁し
て使用する。懸濁液は、いずれも舌感がよく、飲みやす
い。また、味付け剤、芳香剤の添加は不要で、さらに必
要時に必要服用量だけ懸濁して使い切るため、防黴剤、
防腐剤等の薬剤を添加する必要がない。本発明の水酸化
マグネシウム粉末は、マグネシアミルク用原料としても
使用できる。また、化粧品原料としては、練り歯磨の添
加剤、工業用としては、湿式排煙脱硫装置の吸収液とし
て、使用時に水に懸濁して用いられる。
説明する。 実施例1 本実施例では、下記性状の水酸化マグネシウム粉末を使
用した。平均粒子径 1.4μm10μ以下の粒子 100体積%嵩容積 21ml/10g元素およびイオン含量 Ca 0.11% Na 0.0067% SO4 0.029% Cl 0.027% F 0.0002% NO3 0.0006% Br 0.0005% K 0.0017%
0gおよび120gをそれぞれ1リットルの水に徐々に
添加し、特殊機械k.k.製ホモジェスターを使用し、5
00ppmで5分間攪拌し、懸濁液を作り粘度を測定し
た。次に、200ml容メジャリングシリンダーに懸濁
液200mlを入れ、1日、3日、5日、7日後のそれ
ぞれの沈降の状態を観察した。沈降は、懸濁している液
の量で示した。結果は表1に示す。
同様にテストし、粘度および沈降を測定した。従来品の
水酸化マグネシウムの物性および不純物は下記表2のと
おりである。
のように処方し、粘度および沈降を測定した。結果を表
4に示す。
と同様に処方し、粘度および沈降を測定した。結果を表
4に示す。
較例3で使用した従来品水酸化マグネシウム粉末をそれ
ぞれ2gとり、それぞれ水道水100mlを加え、スプ
ーンで数回かきませ、味の官能検査をした。結果を表5
に示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 (i)レーザー回析法で測定した粒度分
布から求めた平均粒子径が5μm以下であり、(ii)粒
子径が10μm以下のものが95体積%以上であり、か
つ(iii)SO4、NO3、Cl、F、Br、Na、Kお
よびCaの合計含有量が0.5重量%以下である水懸濁
用水酸化マグネシウム粉末。 - 【請求項2】 請求項1記載の水酸化マグネシウム粉末
を含有した内服用水酸化マグネシウム水懸濁液。 - 【請求項3】 請求項1記載の水酸化マグネシウム粉末
および乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末よりなり、その
割合が重量で2:8〜8:2の範囲である混合粉末。 - 【請求項4】 請求項3記載の混合粉末を含有した内服
用水酸化マグネシウム−乾燥水酸化アルミニウムゲルの
水懸濁液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27450296A JPH10120416A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 水懸濁用水酸化マグネシウム粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27450296A JPH10120416A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 水懸濁用水酸化マグネシウム粉末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120416A true JPH10120416A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17542593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27450296A Abandoned JPH10120416A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 水懸濁用水酸化マグネシウム粉末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10120416A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003018034A1 (fr) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. | Comprimes antiacides et laxatifs |
CN103159236A (zh) * | 2011-12-08 | 2013-06-19 | 沈阳工业大学 | 一种环保级氢氧化镁生产方法 |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP27450296A patent/JPH10120416A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003018034A1 (fr) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. | Comprimes antiacides et laxatifs |
CN103159236A (zh) * | 2011-12-08 | 2013-06-19 | 沈阳工业大学 | 一种环保级氢氧化镁生产方法 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050203 |
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Effective date: 20051024 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060417 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20060601 |