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JPH10120416A - 水懸濁用水酸化マグネシウム粉末 - Google Patents

水懸濁用水酸化マグネシウム粉末

Info

Publication number
JPH10120416A
JPH10120416A JP27450296A JP27450296A JPH10120416A JP H10120416 A JPH10120416 A JP H10120416A JP 27450296 A JP27450296 A JP 27450296A JP 27450296 A JP27450296 A JP 27450296A JP H10120416 A JPH10120416 A JP H10120416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesium hydroxide
hydroxide powder
powder
water
suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP27450296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Miki
伸介 三木
Yukinori Ueda
幸則 上田
Keiko Katsuki
桂子 香月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kyowa Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP27450296A priority Critical patent/JPH10120416A/ja
Publication of JPH10120416A publication Critical patent/JPH10120416A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に容易に懸濁することができ、懸濁液の粘
度が小さくかつ安定した懸濁液を得ることができ、その
上内服液として飲感に優れた水酸化マグネシウム粉末を
提供する。 【解決手段】 (i)レーザー回析法で測定した粒度分
布から求めた平均粒子径が5μm以下であり、(ii)粒
子径が10μm以下のものが95体積%以上であり、か
つ(iii)SO4、NO3、Cl、F、Br、Na、Kお
よびCaの合計含有量が0.5重量%以下である水懸濁
用水酸化マグネシウム粉末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水懸濁用水酸化マ
グネシウム粉末に関するものである。さらに詳しくは、
水に容易に懸濁することができ、懸濁液の粘度が小さ
く、しかも安定した懸濁液を調製することができ、かつ
内服用懸濁液として優れた性質を与える水酸化マグネシ
ウム粉末に関するものである。さらに、本発明は、前記
水酸化マグネシウム粉末および乾燥水酸化アルミニウム
ゲル粉末の混合粉末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水酸化マグネシウム粉末は、医薬品用途
においては、長年、飲みやすさ、使いやすさのために、
スラリー状で提供されてきた。しかしながら、従来の水
酸化マグネシウムのスラリーは、放置すると沈降し、ケ
ーキを形成するため、スラリーが飲みにくく、使い難く
なり、また、沈降固化により攪拌機等に高負荷がかか
り、その上スラリーを処理する機械、装置に損傷を与え
る。
【0003】そのため、放置した場合に沈降、またはケ
ーキ形成をせずに、高度に濃縮されたスラリーが求めら
れ、高濃度の水酸化マグネシウムスラリーの粘度を低下
させる方法に集中して研究開発が行われた。
【0004】米国特許第4,230,610号明細書は、
pHを約8.0〜12.0に調製した0.1〜5.0重量%
のポリアクリル酸を使用することによって水酸化マグネ
シウムスラリーの粘度を低下させる方法が開示されてい
る。米国特許第4,375,526号明細書には、アニオ
ン性ポリマーおよびコポリマーを使用することによって
水酸化マグネシウムスラリーの粘度を下げ、安定性を増
す方法が開示されている。米国特許第4,430,248
号明細書は、カチオン性ポリマーおよびコポリマーを使
用して水酸化マグネシウムスラリーの粘度を下げる方法
が開示されている。特開平6−115930号公報に
は、高分子分散剤およびアルカリ金属塩を組合せて製造
した水性の水酸化マグネシウムについて記載されてい
る。
【0005】これらの方法は、水酸化マグネシウムスラ
リーの粘度を下げるために、いくらか効果はあるが、し
かしこれらの方法は、長時間にわたってのスラリーの安
定性を保持するためには十分ではない。従って、これら
のスラリーも使用時に強力に攪拌しなければ分散しない
し、微粒子には分散できない。また、スラリーとして、
水酸化マグネシウムを提供する場合は、輸送中または貯
蔵中に腐食したり細菌に汚染されやすいので、人体には
好ましくなく、防黴剤、防腐剤および防菌剤等の薬剤を
水酸化マグネシウムスラリーに添加しておく必要があ
る。そのためこれらの薬剤は味も悪くなる。さらに、水
酸化マグネシウムのスラリーは、輸送しにくく、また、
粉末での輸送や貯蔵に比べるとコスト高でもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薬剤
を添加する必要がなく、輸送や貯蔵しやすく、安価で、
必要時に水に懸濁するのみで容易に懸濁液を調製できる
水酸化マグネシウム粉末を提供することにある。さらに
詳しくは、使用時に使用者が水に懸濁させるだけでよ
く、かつ舌感、飲感がよく飲みやすく、使用しやすい用
時懸濁用の水酸化マグネシウム粉末を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水酸化マ
グネシウムをスラリーとして輸送する従来の方法でな
く、水酸化マグネシウム粉末そのものを、乾燥品(粉
末、粒状)として輸送および貯蔵でき、必要時に使用者
が容易に水に懸濁し使用でき、しかも品質が安定し、食
品用および医薬用としては舌感がよく、飲みやすく、工
業用としては作業性がよい低コストの水懸濁用水酸化マ
グネシウム粉末を提供することの研究を進めた。
【0008】その結果、水酸化マグネシウム粉末の平均
粒径、粒度分布を一定の範囲とし、かつ特定の元素およ
びイオンを一定量以下とすることによって、水分散性、
懸濁安定性に優れ、しかも内服液として味、舌感が良好
なスラリーが得られる水酸化マグネシウム粉末が見出さ
れた。
【0009】かくして本発明によれば、(i)レーザー
回析法で測定した粒度分布から求めた平均粒子径が5μ
m以下であり、(ii)粒子径が10μm以下のものが9
5体積%以上であり、かつ(iii)SO4、NO3、C
l、F、Br、Na、KおよびCaの合計含有量が0.
5重量%以下である水懸濁用水酸化マグネシウム粉末が
提供される。
【0010】すなわち、本発明の水酸化マグネシウム粉
末は、レーザー回析法で測定した粒度分布から求めた平
均粒子径5μm以下で、10μm以下の粒子が95体積
%以上であるということは、水に高分散しやすいので、
水への懸濁時に軽くまぜるだけで機械的な攪拌の必要は
ない。殊に、内服用(医薬用)としては、平均粒子径5
μm以下、好ましくは3〜0.5μmで、10μm以下
の粒子が95%以上、好ましくは98〜100%であ
る。かくして流動性がよく、舌感、のど感が非常によ
く、沈降が非常に遅いので、水中での分散がすこぶるよ
く、飲みやすく、作業しやすいものとなる。
【0011】さらに、苦味の原因となるSO4、NO3
Cl、F、Br、Na、KおよびCaの合計含有量を
0.5重量%以下にすることで苦味のない水酸化マグネ
シウムを提供できる。さらに、嵩容積を90ml/10
g以下、好ましくは80〜5ml/10g、特に好まし
くは70〜10ml/10gとすることで水に懸濁しや
すく、使用しやすい水酸化マグネシウム粉末を提供でき
る。
【0012】また、スラリーで輸送する場合のような輸
送中の細菌汚染、腐食の心配がないので、防黴剤、防腐
剤および防菌剤の使用の必要がなく、これらのために味
が損なわれることはない。さらに水が含まれていないの
でその分輸送費が安価な水酸化マグネシウム粉末が提供
される。前記本発明の水酸化マグネシウム粉末は、種々
の方法で調製することができるが、例えば次に説明する
方法が例示される。
【0013】すなわち、本発明の水酸化マグネシウム粉
末は、例えば特開昭52−115799号公報記載の方
法、殊に塩基性塩化マグネシウムまたは塩基性硝酸マグ
ネシウムを、水性媒体中約5kg/cm2以下、150
℃以下の加圧条件下に加熱することによって製造するこ
とができる。この方法によって得られた粉末のうち、本
発明の性状を満足するものを使用すればよい。その製造
において、原料中にSO4、NO3、Cl、F、Br、N
a、KおよびCaの含有量が少ないものを使用し、また
得られた粉体を充分に水洗、洗滌等により精製すること
によってこれらの量の所望の量とすることができる。
【0014】本発明の水酸化マグネシウム粉末は、それ
自体種々の用途に使用することができるが、例えば後述
する医薬用として利用する場合、乾燥水酸化アルミニウ
ムゲル粉末と混合して利用することもできる。その際使
用される乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末は、通常の入
手しうるものであればよい。このように水酸化マグネシ
ウム粉末および乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末の混合
粉末として利用する場合、両者の混合割合は重量で2:
8〜8:2、好ましくは3:7〜7:3の範囲が有利で
ある。
【0015】
【発明の効果】本発明の水酸化マグネシウム粉末あるい
はそれと乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末との混合粉末
は、それ自体粉末としてまたは粒錠に成形して、必要時
に水に懸濁して医薬用、化粧品原料、食品用、工業用と
して提供できる。医薬用としては、制酸剤、瀉下剤等、
食品用としては、ミネラル補強剤等として、水に懸濁し
て使用する。懸濁液は、いずれも舌感がよく、飲みやす
い。また、味付け剤、芳香剤の添加は不要で、さらに必
要時に必要服用量だけ懸濁して使い切るため、防黴剤、
防腐剤等の薬剤を添加する必要がない。本発明の水酸化
マグネシウム粉末は、マグネシアミルク用原料としても
使用できる。また、化粧品原料としては、練り歯磨の添
加剤、工業用としては、湿式排煙脱硫装置の吸収液とし
て、使用時に水に懸濁して用いられる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1 本実施例では、下記性状の水酸化マグネシウム粉末を使
用した。平均粒子径 1.4μm10μ以下の粒子 100体積%嵩容積 21ml/10g元素およびイオン含量 Ca 0.11% Na 0.0067% SO4 0.029% Cl 0.027% F 0.0002% NO3 0.0006% Br 0.0005% K 0.0017%
【0017】前記水酸化マグネシウム粉末の40g、8
0gおよび120gをそれぞれ1リットルの水に徐々に
添加し、特殊機械k.k.製ホモジェスターを使用し、5
00ppmで5分間攪拌し、懸濁液を作り粘度を測定し
た。次に、200ml容メジャリングシリンダーに懸濁
液200mlを入れ、1日、3日、5日、7日後のそれ
ぞれの沈降の状態を観察した。沈降は、懸濁している液
の量で示した。結果は表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1、2 従来品水酸化マグネシウム粉末AおよびBを実施例1と
同様にテストし、粘度および沈降を測定した。従来品の
水酸化マグネシウムの物性および不純物は下記表2のと
おりである。
【0020】
【表2】
【0021】実施例2 実施例1で使用した水酸化マグネシウム粉末を下記表3
のように処方し、粘度および沈降を測定した。結果を表
4に示す。
【0022】
【表3】 比較例3、4 比較例2で使用した水酸化マグネシウム粉末を実施例2
と同様に処方し、粘度および沈降を測定した。結果を表
4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】実施例3 本発明の水酸化マグネシウム粉末(実施例1)および比
較例3で使用した従来品水酸化マグネシウム粉末をそれ
ぞれ2gとり、それぞれ水道水100mlを加え、スプ
ーンで数回かきませ、味の官能検査をした。結果を表5
に示す。
【0025】
【表5】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)レーザー回析法で測定した粒度分
    布から求めた平均粒子径が5μm以下であり、(ii)粒
    子径が10μm以下のものが95体積%以上であり、か
    つ(iii)SO4、NO3、Cl、F、Br、Na、Kお
    よびCaの合計含有量が0.5重量%以下である水懸濁
    用水酸化マグネシウム粉末。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水酸化マグネシウム粉末
    を含有した内服用水酸化マグネシウム水懸濁液。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水酸化マグネシウム粉末
    および乾燥水酸化アルミニウムゲル粉末よりなり、その
    割合が重量で2:8〜8:2の範囲である混合粉末。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の混合粉末を含有した内服
    用水酸化マグネシウム−乾燥水酸化アルミニウムゲルの
    水懸濁液。
JP27450296A 1996-10-17 1996-10-17 水懸濁用水酸化マグネシウム粉末 Abandoned JPH10120416A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003018034A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. Comprimes antiacides et laxatifs
CN103159236A (zh) * 2011-12-08 2013-06-19 沈阳工业大学 一种环保级氢氧化镁生产方法

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WO2003018034A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. Comprimes antiacides et laxatifs
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