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JPH10117201A - 車両用多重通信装置 - Google Patents

車両用多重通信装置

Info

Publication number
JPH10117201A
JPH10117201A JP8268701A JP26870196A JPH10117201A JP H10117201 A JPH10117201 A JP H10117201A JP 8268701 A JP8268701 A JP 8268701A JP 26870196 A JP26870196 A JP 26870196A JP H10117201 A JPH10117201 A JP H10117201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
numerical value
ecu
transmitting
terminal
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8268701A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Tanaka
昭裕 田中
Tetsuya Nomura
徹也 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP8268701A priority Critical patent/JPH10117201A/ja
Publication of JPH10117201A publication Critical patent/JPH10117201A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純かつ容易な構成で構築することが可能な
車両用多重通信装置を得る。 【解決手段】 車両用多重通信装置10は共通線44に
接続されたECU12、ランプ40が接続されかつID
を定めるためのSEL端子21を備えたECU20、及
びランプ42が接続されかつIDを定めるためのSEL
端子31を備えたECU30から構成される。ECU2
0、30の各々は、バッテリー電源BTに接続される
と、SEL端子の接地の組み合わせによるトリガー信号
が入力され、対応するIDが設定され、RAMに記憶さ
れる。これにより、ECU20、30の各々のIDが定
まり、他のECUとデータ通信するときにECUを特定
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用多重通信装
置にかかり、特に、複数の制御装置が接続されると共に
車両内部に備えられた車両用多重通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両には複数の電子制御装置(以
下、ECUという)が搭載されており、これら複数のE
CUをバスで接続しローカルエリアネットワーク(以
下、LANという)を構築してECU間をデータ通信す
る車両用多重通信装置がある。
【0003】LANが構築された車両用多重通信装置に
おいて複数のECUの間でデータ通信するときには、各
ECUを特定する必要がある。例えば、ランプを点灯さ
せるためのECUが複数あるときには、各ECUで断線
等の異常があるとき自己のECUであることを知らせる
必要がある。このため、各ECUは異なるIDを送出し
なければならない。
【0004】このため、ECUが送信するIDに相当す
るデータ信号の波高値をECU毎に異ならせ、その波高
値を観測することによって、データ信号を送信したEC
Uを判別する車両用多重通信装置が提案されている(特
開平5−110574号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用多重通信装置では、波高値をECU毎に異ならせ
るため、異なる波高値を生成するための新規機構を設け
る必要がある。このように新規機構を設けることは、構
造が複雑化すると共にECUの製造コストを増大させる
虞がある。
【0006】また、異なるIDを送出するために、製造
時やソフトウェアによって品番を異ならせたECUを複
数用いることが考えられる。
【0007】しかしながら、上記ランプを点灯させるた
めのみのような同一機能でかつ同一仕様であるECUを
複数用いる場合であっても、ECU毎に品番を異ならせ
る必要があり、車両用多重通信装置を容易に構成するこ
とができず処理や組み立てが複雑化して製造コストを増
大させる虞があった。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、単純かつ
容易な構成で構築することが可能な車両用多重通信装置
を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、予め定めた複数の異なるト
リガ信号の中から1つのトリガ信号を設定する信号発生
手段と、前記複数の異なるトリガ信号の各々に対応する
IDを記憶するID記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
れ前記設定されたトリガ信号に対応するIDを登録する
登録手段と、登録されたIDを他の制御装置とのデータ
通信時に付加して送信する送信手段と、を備えた複数の
制御装置と、前記制御装置の各々がデータ通信するため
に電気的に接続された共通信号線と、を車両内に備えて
いる。
【0010】請求項2に記載の発明は、予め定めた条件
に基づいて数値を生成する数値生成手段と、生成された
数値を記憶する数値記憶手段と、生成された数値を送信
する数値送信手段と、少なくとも数値及びIDからなる
ID情報を受信するID受信手段と、受信したID情報
のうち送信した数値を含むID情報に含まれるIDを登
録するID登録手段と、を備えた複数の副制御装置と、
前記送信された数値を受信する数値受信手段と、受信し
た複数の数値の各々にIDを割り当てる割当手段と、前
記割当手段により割り当てられたIDと数値とからなる
複数のID情報を送信するID送信手段と、を備えた主
制御装置と、前記主制御装置及び副制御装置の各々がデ
ータ通信するために電気的に接続された共通信号線と、
を車両内に備えている。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の車両用多重通信装置において、前記主制御装置は、受
信した複数の数値の中に同一の数値があるときに少なく
とも同一の数値を送信した副制御装置に対して再度数値
を生成した後に送信することを要求する要求信号を出力
する指示手段をさらに備えると共に、前記副制御装置
は、前記要求信号を受信する要求信号受信手段をさらに
備えたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明では、複数の制御装置の各
々は、データ通信するために共通信号線に電気的に接続
されている。これらの各制御装置は、信号発生手段によ
って予め定めた複数の異なるトリガ信号の中から1つの
トリガ信号が設定される。この設定されたトリガ信号に
対応するIDは記憶手段に記憶されており、登録手段は
トリガ信号に対応するIDを登録する。送信手段は登録
されたIDを他の制御装置とのデータ通信時に付加して
送信する。従って、複数の制御装置の各々は、トリガー
信号によって設定された異なるIDを送信することがで
きる。
【0013】請求項2の発明では、主制御装置及び複数
の副制御装置の各々がデータ通信するために共通信号線
に電気的に接続されている。複数の副制御装置の各々で
は、数値生成手段によって予め定めた条件に基づいて数
値が生成される。この数値生成手段は、常時計数を行う
アップダウンカウンタや乱数発生装置がある。アップダ
ウンカウンタを用いた場合、複数の副制御装置の各々に
おいては機差や起動時刻差によって同一時間のカウント
値は異なることになる。また、乱数発生装置を用いた場
合も同様に、複数の副制御装置の各々においては異なる
値(乱数)が生成されることになる。生成された数値
は、数値記憶手段によって記憶され、数値送信手段によ
り送信される。送信された数値は主制御手段の数値受信
手段によって受信される。受信された複数の数値の各々
には、主制御装置の割当手段がIDを割り当てる。この
IDの割り当ては、予め複数のIDを記憶してその複数
IDの中から数値の大きさに従って順番に読みだすよう
にすることができる。ID送信手段は、割当手段により
割り当てられたIDと数値とからなる複数のID情報を
送信する。副制御装置では、主制御装置から送信された
少なくとも数値及びIDからなるID情報をID受信手
段で受信する。この受信したID情報は複数になるが、
その中の副制御装置に対応するID情報は1つである。
そこで、ID登録手段は、これらの受信したID情報の
うち送信した数値を含むID情報に含まれるIDを自己
のIDとして登録する。このようにして、複数の副制御
装置の各々には、異なるIDを設定することができる。
【0014】ここで、主制御装置で受信した複数の数値
のうち、同一の数値を含んでいる場合がある。この場合
には、複数の副制御装置に同一のIDが設定されること
になる。そこで、請求項3の発明に記載したように、前
記主制御装置は、指示手段をさらに備え、受信した複数
の数値の中に同一の数値があるときに少なくとも同一の
数値を送信した副制御装置に対して再度数値を生成した
後に送信することを要求する要求信号を出力する。副制
御装置では、要求信号受信手段によって前記要求信号が
受信される。このように、主制御装置が同一の数値を受
信したときには、副制御装置に再度数値を生成した後に
送信させるので、複数の副制御装置の各々には、異なる
IDを設定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0016】第1実施の形態は、複数のランプの各々を
点灯させるために複数のECUが接続されて構築された
車両内LANによって、各ECUにおける断線の異常等
のデータ通信を行う車両用多重通信装置に本発明を適用
したものである。
【0017】図1に示すように、本実施の形態の車両用
多重通信装置10は、ECU12、ランプ40が接続さ
れたECU20、及びランプ42が接続されたECU3
0を備えている。ECU12は、主制御装置として機能
するものであり、端子(+B)14、端子(GND)1
6、他のECUと接続するための端子(MPX)18を
有している。端子14はバッテリー電源BTに接続さ
れ、端子16は接地されている。
【0018】また、ECU20は、ランプ駆動制御装置
として機能するものであり、端子(+B)24、端子
(GND)26、他のECUと接続するための端子(M
PX)28を有している。端子24はバッテリー電源B
Tに接続され、端子26は接地されている。このECU
20はIDを定めるための複数のSEL端子から構成さ
れた端子21を有している(詳細は後述)。また、EC
U20は端子22を有しており、端子22はランプ40
を介して接地されている。ECU30はECU20と同
一の構成であり、端子(+B)34、端子(GND)3
6、他のECUと接続するための端子(MPX)38、
IDを定めるための複数のSEL端子から構成された端
子31、端子32を有している。
【0019】これらECU12の端子18、ECU20
の端子28、及びECU30の端子38の各々は、デー
タ通信を可能とするために共通線44に接続されてい
る。
【0020】図2に示すように、ECU12は、制御回
路50、端子14から供給されるバッテリー電源BTの
電源電圧を安定化するための電源安定化回路52、及び
端子18に対して入出力される信号を規格化するための
ドライバレシーバ回路54を備えている。制御回路50
はCPU50A、RAM50B、ROM50C、入出力
ポート(I/O)50E、からなるマイクロコンピュー
タで構成され、各々はコマンドやデータの授受が可能な
ようにバス50Fによって接続されている。これと共に
制御回路50はシリアルデータによる通信を可能とする
ためのシリアル通信部50Dを備えており、バス50F
に接続されている。なお、ROM50Cには、ECU1
2が主制御装置として駆動されるための図示を省略した
処理ルーチンが記憶されている。
【0021】ECU12の制御回路50は、端子56、
57、58を備えている。端子56は電源安定化回路5
2を介してバッテリー電源BTに接続され、端子58は
端子16を介して接地されている。端子57はシリアル
通信部50Dに接続されると共にドライバレシーバ回路
54を介して端子18に接続されている。ドライバレシ
ーバ回路54は、シリアル通信部50Dからの出力信号
及びシリアル通信部50Dへの入力信号の信号レベルを
規格化するための回路である。
【0022】図3に示すように、ランプ40のランプ駆
動制御装置として機能するECU20は、制御回路6
0、端子24から供給される電源電圧を安定化するため
の電源安定化回路62、及びドライバレシーバ回路64
を備えている。制御回路60はCPU60A、RAM6
0B、ROM60C、入出力ポート(I/O)60E、
からなるマイクロコンピュータで構成され、各々はコマ
ンドやデータの授受が可能なようにバス60Fによって
接続されている。これと共に制御回路60はシリアル通
信部60Dを備えており、バス60Fに接続されてい
る。なお、ROM60Cには、後述するようにIDテー
ブル及び処理ルーチン(図4)が記憶されている。
【0023】ECU20の制御回路60は、端子66、
67、68を備えている。端子66は電源安定化回路6
2を介してバッテリー電源BTに接続され、端子68は
端子26を介して接地されている。端子67はシリアル
通信部60Dに接続されると共にドライバレシーバ回路
64を介して端子28に接続されている。ドライバレシ
ーバ回路64は、シリアル通信部60Dからの出力信号
及びシリアル通信部60Dへの入力信号の信号レベルを
規格化するための回路である。
【0024】また、ECU20は、ランプ点灯回路70
を備えている。ランプ点灯回路70の出力端70Bはラ
ンプ駆動電力を供給するためにランプ24に接続された
端子22に接続されている。ランプ点灯回路70の入力
端70Aは、バッファを介して制御回路60の入出力ポ
ート60Eに接続された端子61Aに接続されている。
また、ランプ点灯回路70の制御端70Cは、バッファ
を介して制御回路60の入出力ポート60Eに接続され
た端子61Bに接続されている。ランプ点灯回路70に
は、端子61Aからランプ24を点灯させるための指示
信号が入力される。また、ランプ点灯回路70は、端子
61Bへランプ24の異常(例えば、ランプ切れによる
異常)を報告するための異常信号を出力する。
【0025】また、ECU20は、IDを定めるための
端子21を備えており、端子21は複数のSEL端子2
1A,21B,・・・,21Nから構成されている。S
EL端子21A,21B,・・・,21Nの各々は、バ
ッファを介して制御回路60の入出力ポート60Eに接
続された端子61A,61B,・・・,61Nに接続さ
れている。また、SEL端子21A,21B,・・・,
21Nの各々は、抵抗を介して電源に接続(プルアップ
接続)されている。これらSEL端子21A〜21Nを
全て開放または1つ以上を接地させることによって制御
回路60にはトリガー信号が入力される。例えば、SE
L端子21A〜21Nのすべてを接地させることなく開
放させたときには、制御回路60の入出力ポート60E
に端子63A〜63NからのN個のハイレベル信号が入
力される。また、1つのSEL端子21Aが接地された
場合には制御回路60の入出力ポート60Eに端子63
Aのみがローレベルの信号で他端子からハイレベルの信
号が入力される。このように、SEL端子21A〜21
Nの全て開放または1つ以上を接地させることによっ
て、制御回路60の入出力ポート60Eには異なるトリ
ガー信号を入力できる。このトリガー信号は、入出力ポ
ート60Eに入力される端子63A〜63Nの信号の組
み合わせを表す。すなわち、SEL端子21A〜21N
の全てを開放または1つ以上を接地させたときに入出力
ポート60Eにトリガー信号が入力される。従って、こ
れらのSEL端子21A〜21Nの全てを開放させた状
態または1つ以上を接地させた状態をSEL状態とし
て、端子21では、接地及び未接地(開放)の組み合わ
せによって2N 個のSEL状態を生成することができ
る。これらのSEL状態によって2N 個の組み合わせの
複数のトリガー信号のうち1つのトリガー信号を制御回
路60に入力させることができる。
【0026】なお、ランプ42のランプ駆動制御装置と
して機能するECU30はECU20と同一の構成であ
るため、詳細な説明を省略する。
【0027】次に、本実施の形態の作用を説明する。な
お、上記ECU20、30にはIDが付されていない。
これらのECU20、30にIDが付される過程を説明
する。まず、ECU20にIDが付される過程を説明す
る。
【0028】ECU20がバッテリー電源BTに接続さ
れると、図4に示す初期処理フローが実行される。図4
のステップ100では、IDテーブルが読み取られる。
このIDテーブルは、SEL端子の接地の組み合わせに
よって生成されるトリガー信号(N個のハイレベル、ロ
ーレベルの何れかのレベルによる順列組み合わせ信号)
とIDとの対応関係を表すものであり、予めROM50
Cに記憶されている。例えば、トリガー信号は、N個の
各々がハイレベル及びローレベルの何れかで組み合わさ
れた信号として、全てをハイレベルとしたトリガー信号
をID「0」、下位(N番目方向のSEL端子21N)
から順にハイレベルに設定するに従って、各トリガー信
号に対応してIDが「1」、「2」、・・・、「2N
1」に設定される。なお、トリガー信号とIDとの対応
関係は、上記に限定されるものではなく、上位側から設
定してもよく、乱数等で設定してもよい。すなわち、ト
リガー信号及びIDが他のトリガー信号及びIDの何れ
にも重複しないように、1対1で設定できればよい。
【0029】次のステップ102では、SEL端子の接
地の組み合わせによるなるSEL情報を読み取る。すな
わち、トリガー信号のハイレベル、ローレベルの組み合
わせを読み取ることでSEL情報を読み取る。次のステ
ップ104では上記ステップ100で読み取ったIDテ
ーブルを基にして、読み取ったSEL情報に対応するI
Dを設定する。次のステップ106では、設定されたI
DをRAM60Bに記憶する。これによって、ECU2
0のIDが定まり、他のECUとデータ通信するときに
ECU20を特定することができる。次のステップ10
8では、ランプ切れや接続不良等の異常検出処理等の他
処理が実行され、本ルーチンを終了する。このステップ
108でなされる他処理において、ランプ切れを報知す
る等のデータ通信を行う場合には、上記RAM60Bに
記憶されたIDを送信する。従って、他のECU、すな
わちECU12ではランプ切れが生じたECUはECU
20であることを特定することができる。
【0030】上記で説明したステップ100〜ステップ
106の各処理は、ECU20がバッテリー電源BTに
接続されたときにのみ、すなわち通電が開始されたとき
に実行される。
【0031】このように、本実施の形態では、ECUの
各々がバッテリー電源BTに接続されたときにのみにI
Dが設定されて記憶されるため、通電が開始されたとき
のIDを通電中に保持することができ、各々のECUを
区別することができる。このため、同一品番のECUを
複数用いて車両用多重通信装置を構成することができ
る。
【0032】なお、ECU30にIDが付される過程
は、上記処理と同一のため説明を省略する。また、EC
U20、30の各々は異なるSEL情報、すなわち、S
EL端子の接地の組み合わせを異ならせたSEL情報に
設定されている。本実施の形態では、ECU20は端子
21が全て開放されてN個のSEL端子全てがハイレベ
ルに設定されたSEL情報であり、ECU30は端子3
1が全て接地されてN個のSEL端子全てがローレベル
に設定されたSEL情報である(図1参照)。
【0033】また、上記ではトリガー信号からなるSE
L情報を用いてIDを定める場合を説明したが、SEL
情報をそのままIDコードとしてもよい。
【0034】上記実施の形態では、主制御装置として機
能するECU12とランプ駆動制御装置として機能する
ECU20,30とを別個の構成としたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、用いるECUの全てにつ
いて各々同一構成のECUを用いて、最初の電源通電時
にIDが設定されるようにしてもよい。
【0035】次に、第2実施の形態を説明する。本実施
の形態は、トリガー信号を用いることなく、データ通信
のみによってIDを設定するものである。なお、本実施
の形態の構成は上記実施の形態の構成と略同様のため、
同一部分には同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0036】本実施の形態の各ECUは、以下に説明す
るようにトリガー信号が不要のため、ECU20、30
の各々は、図1に示したIDを定めるための複数のSE
L端子から構成された端子21、31が不要である。な
お、ECU12、20、30の各々のROMは、後述す
る処理ルーチンを記憶している。
【0037】なお、本実施の形態では、ECU12がI
Dを管理するための主ECUとして機能し、ECU2
0,30はIDが付与されるべき副ECUとして機能す
る。
【0038】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、ECU12がバッテリー電源BTに接続されると、
ECU12では図5に示す初期処理フローが実行され
る。また、ECU20、30の各々では、後述するよう
に、バッテリー電源BTに接続されると、図6に示す初
期処理フローが実行される。
【0039】図5のステップ200では、乱数要求信号
を送信する。この乱数要求信号は、他のECUであるE
CU20、30の各々から乱数を送信させるための要求
信号であり、共通線44を介してECU20、30の各
々に送信される。次のステップ202では共通線44を
介して端子18に(ECU20、30からの)信号が入
力されたか否かを判断することによって、他のECUか
らの信号を受信したか否かを判断する。信号を受信して
ステップ202で肯定判断された場合には、次のステッ
プ204で受信したECU20またはECU30からの
信号である乱数m1,m2を記憶してステップ206へ
進む。一方、入力信号が無く、ステップ202で否定判
断の場合にはそのままステップ206へ進む。なお、上
記ステップ204で乱数m1,m2を記憶した時点で
は、乱数m1,m2に対応するECUを特定することは
できないので、単に乱数m1,m2を記憶する。
【0040】ステップ206では、本ルーチンが実行さ
れてからの経過時間tが所定時間t 0 を越えたか否かを
判断する。この所定時間t0 は、他のECUの各々から
のシリアル通信によってなされる信号送信に要する時間
を基準として予め接続することが予測される複数のEC
Uについての総時間が予め定められている。なお、上記
では判断基準として時間を設定しているが、接続される
ことが予測されるECUの個数を判断基準としてもよ
い。
【0041】t≦t0 でステップ206で否定判断のと
きには他のECUからの信号送信の可能性があるため、
ステップ202へ戻って信号受信を繰り返す。一方、t
>t 0 でステップ204で肯定判断のときには他のEC
Uからの信号送信に要する十分な時間を経過したため、
次のステップ208へ進む。
【0042】次のステップ206では、受信した複数の
信号による複数の乱数、すなわちステップ204で記憶
した乱数に同一乱数が存在するか否かを判断する。つま
り、後述するようにECU20、30の各々から乱数m
1,m2が送信されるが同一の数が送信される可能性が
ある。このため、同一乱数が受信されたときには同一乱
数を送信したことによりECU20、30の区別をする
ことができないため、ステップ200へ戻り、乱数要求
信号を再度送信させる要求を行い、各ECUから再度乱
数を送信させる。このステップ208で肯定判断され同
一乱数が存在したときにはステップ204で記憶した乱
数は全て消去する。
【0043】ステップ204で記憶した複数の乱数が各
々異なる数の場合には、次のステップ210において、
各々の乱数毎にIDコードを次のようにして生成する。
IDコード生成の一例としては、記憶された複数の乱数
を数の小さい順または大きい順に並べて、小さい乱数ま
たは大きい乱数から「1」、「2」、・・・、「N」の
IDを含むIDコードを生成する。本実施の形態では、
小さい順に乱数を並べてIDコードを生成し、乱数はm
1<m2であるものとし、m1:「1」のIDコード
と、m2:「2」のIDコードのように各々の乱数に対
応するIDコードが生成される。すなわち、IDコード
は[乱数:ID]から構成され、記憶した乱数の数だけ
生成される。
【0044】次のステップ212では、生成した全ID
コードを送信する。すなわち、共通線44を介して、
[m1:1],[m2:2]のIDコードをECU2
0、30へ出力し、次のステップ212において他処
理、すなわち通常の処理へ移行して本ルーチンを終了す
る。
【0045】このようにして、ECU12では、異なる
数である複数の乱数を受信して、受信した各乱数を記憶
すると共に、それらの乱数をキーとして用いて、そのキ
ーにIDを付与したIDコードを送信する。従って、E
CU20、30では以下のようにして、自らの出力した
乱数が含まれたIDコードを参照することでIDを入手
することができる。
【0046】次に、ECU20にバッテリー電源BTに
接続されると、図6に示す初期処理フローが1度だけ最
初に実行される。
【0047】図6のステップ220では、フリーランカ
ウンタを起動する。このフリーランカウンタはECU2
0が通電されている間、常時アップカウント(またはダ
ウンカウント)するアップダウンカウンタであり、1づ
つインクリメントするカウンタ値を格納するアップダウ
ンカウンタを備えることによるハードウェアで構成して
もよく、1づつインクリメントしたカウンタ値をメモリ
(RAM60B)に記憶させるプログラムによるソフト
ウェアで構成してもよい。
【0048】次に、上記で説明したECU12からの乱
数要求信号を受信するまでステップ222が繰り返し実
行され、乱数要求信号を受信すると、次のステップ22
4で上記起動しているフリーランカウンタの現在のカウ
ント値m1を記憶すると共に、記憶したカウント値m1
を乱数として送信する。このフリーランカウンタは機差
や内部クロックの違いによって、複数ECUを同一構成
とすると共に同一時点から起動したときであっても、各
々のECUは異なるカウンタ値となる。また、各ECU
の起動をクロックレベルで同期することもまれであるの
で、異なるカウンタ値となる。
【0049】次のステップ226では、IDコードを受
信したか否かを判断し、否定判断の場合には次のステッ
プ228において再度乱数要求信号が受信されたか否か
を判断する。ステップ228で否定判断の場合にはEC
U12からまだ信号送信がなされていないので、ステッ
プ226へ戻る。一方、IDコードが受信されずに、乱
数要求信号が受信されたときにはステップ228で肯定
判断され、ステップ224へ戻り、同一乱数の存在を解
消するために再度現在のカウンタ値を記憶すると共に送
信する。
【0050】一方、IDコードを受信したときにはステ
ップ226で肯定判断され、次のステップ230におい
て、受信した複数のIDコードのうち自らのフリーラン
カウンタのカウンタ値m1が含まれるIDコードを対象
として、その対象としたIDコードのカウンタ値m1に
対応するID「1」をECU20のIDとしてメモリ
(RAM60B)に記憶する。
【0051】このようにして、ECU20では自ら生成
した乱数m1をキーとして出力し、ECU12で乱数m
1に対して割り当てられたIDを、ECU12から送信
されたIDコードのうち乱数m1を含んだIDコードを
参照することで自らのIDを入手することができる。
【0052】このように、本実施の形態では、副ECU
の各々で生成された乱数をキーとして、主ECUにおい
て複数の乱数の各々に対してIDを割り当て、各乱数毎
に異なるIDが設定される。従って、各ECUにIDを
設定するために各ECUにトリガ信号を出力するための
構成が必要ないので、各々のECUの構成は簡略化され
る。また、各ECUでは乱数の生成の処理でIDの設定
をすることができ、SEL状態を設定する必要がないの
で、車両用多重通信装置の組み立て作業も容易となる。
【0053】なお、本実施の形態ではフリーランカウン
タによってカウントされたカウント値を乱数として出力
する場合を説明したが、本発明はカウント値に限定され
るものではなく、乱数発生を行って、これを記憶して送
信するようにしてもよい。また、乱数発生器を構成にさ
らに加えて、乱数発生器からの乱数を記憶すると共に送
信するようにしてもよい。
【0054】上記各実施の形態では、バッテリー電源B
Tに各ECUを接続したときに各々にIDが設定され、
設定されたIDは各ECUのRAMに記憶される。従っ
て、バッテリー電源BTから各ECUの接続が解除され
た時点(電源が供給されなくなった時点)でIDは消去
される。このような構成は、車両用多重通信装置の組み
立て作業を終了した後に後付装置(オプション装置)を
接続するときに有効である。すなわち、後付装置を接続
するときには、既に接続されている各ECUをバッテリ
ー電源BTから解除し、後付装置をさらに接続したのち
にバッテリー電源BTに各ECUを接続すれば、上記で
説明したように、IDが設定され、設定されたIDは各
ECUのRAMに記憶される。
【0055】また、上記各実施の形態では、設定された
IDは各ECUの(電源が供給されなくなると消去され
る)RAMに記憶される。そこで、車両用多重通信装置
に不揮発性RAMをさらに備えて、この不揮発性RAM
にIDを記憶させるようにしてもよい。不揮発性RAM
にIDを記憶させる場合には、オペレータの指示によっ
てID設定を処理させるための設定ボタンを設けること
が好ましい。この設定ボタンは後付装置(オプション装
置)をさらに接続するとき等に用いるものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、複数の制御装置の各々において、信号発
生手段によって1つのトリガ信号が設定され、記憶手段
に記憶されたトリガ信号に対応するIDが登録手段によ
り登録されるので、他の制御装置とのデータ通信時に際
して複数の制御装置の各々は異なるIDにより判別する
ことができる、という効果がある。
【0057】請求項2に記載した発明によれば、複数の
各副制御装置で生成された数値の各々には主制御装置で
IDが割り当てられ、そのIDと数値とからなる複数の
ID情報を副制御装置で受信し、受信したID情報のう
ち送信した数値を含むID情報に含まれるIDを副制御
装置の自己のIDとして登録するので、複数の副制御装
置の各々には、異なるIDを設定することができる、と
いう効果がある。
【0058】請求項3に記載した発明によれば、主制御
装置が同一の数値を受信したときには、副制御装置に再
度数値を生成した後に送信させるので、主制御装置で受
信した複数の数値のうち同一の数値を含んでいる場合で
あっても、複数の副制御装置の各々には、異なるIDを
設定することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる、車両用多重通信
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】主制御装置として機能するECUの概略構成を
示すブロック図である。
【図3】ランプ駆動制御装置として機能するECUの概
略構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施の形態にかかり、ランプ駆動制御装置
として機能するECUにおいてなされる初期処理の流れ
を示すフロチャートである。
【図5】第2実施の形態にかり、主制御装置として機能
するECUにおいてなされる初期処理の流れを示すフロ
チャートである。
【図6】第2実施の形態にかり、ランプ駆動制御装置と
して機能するECUにおいてなされる初期処理の流れを
示すフロチャートである。
【符号の説明】
10 車両用多重通信装置 12,20,30 ECU 40,42 ランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定めた複数の異なるトリガ信号の中
    から1つのトリガ信号を設定する信号発生手段と、前記
    複数の異なるトリガ信号の各々に対応するIDを記憶す
    るID記憶手段と、前記記憶手段に記憶され前記設定さ
    れたトリガ信号に対応するIDを登録する登録手段と、
    登録されたIDを他の制御装置とのデータ通信時に付加
    して送信する送信手段と、を備えた複数の制御装置と、 前記制御装置の各々がデータ通信するために電気的に接
    続された共通信号線と、 を車両内に備えた車両用多重通信装置。
  2. 【請求項2】 予め定めた条件に基づいて数値を生成す
    る数値生成手段と、生成された数値を記憶する数値記憶
    手段と、生成された数値を送信する数値送信手段と、少
    なくとも数値及びIDからなるID情報を受信するID
    受信手段と、受信したID情報のうち送信した数値を含
    むID情報に含まれるIDを登録するID登録手段と、
    を備えた複数の副制御装置と、 前記送信された数値を受信する数値受信手段と、受信し
    た複数の数値の各々にIDを割り当てる割当手段と、前
    記割当手段により割り当てられたIDと数値とからなる
    複数のID情報を送信するID送信手段と、を備えた主
    制御装置と、 前記主制御装置及び副制御装置の各々がデータ通信する
    ために電気的に接続された共通信号線と、 を車両内に備えた車両用多重通信装置。
  3. 【請求項3】 前記主制御装置は、受信した複数の数値
    の中に同一の数値があるときに少なくとも同一の数値を
    送信した副制御装置に対して再度数値を生成した後に送
    信することを要求する要求信号を出力する指示手段をさ
    らに備えると共に、前記副制御装置は、前記要求信号を
    受信する要求信号受信手段をさらに備えたことを特徴と
    する請求項2に記載の車両用多重通信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100576A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Denso Corp 車載機器制御装置
KR100860621B1 (ko) * 2007-05-11 2008-09-29 대성전기공업 주식회사 차량용 램프 제어장치
JP2016155529A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 株式会社デンソー 電子制御装置及び通信システム

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