JPH10103810A - 水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置 - Google Patents
水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置Info
- Publication number
- JPH10103810A JPH10103810A JP26105696A JP26105696A JPH10103810A JP H10103810 A JPH10103810 A JP H10103810A JP 26105696 A JP26105696 A JP 26105696A JP 26105696 A JP26105696 A JP 26105696A JP H10103810 A JPH10103810 A JP H10103810A
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- JP
- Japan
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- cooling water
- engine
- heat
- water
- radiator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水冷エンジン駆動の冷媒循環式熱移動装置に
おいて、エンジン冷却後の温水の熱を取出して外部の熱
利用手段の与えるものにおいて、簡単な構造によりなが
ら熱取出し性能とエンジン温度コントロール性能とを両
立させることができるようにする。 【解決手段】 冷媒回路30の圧縮機20を水冷エンジ
ン2で駆動し、そのエンジンの冷却水回路80に、ラジ
エータ83と、エンジン冷却後の温水を上記ラジエータ
83に導く往路側冷却水通路84と、ラジエータ83で
の放熱後の冷却水をエンジン2に導く復路側冷却水通路
85とを設け、上記往路側冷却水通路84の途中に、熱
取り出し用の熱交換器95を設ける。さらに、ラジエー
タバイパス通路97と、上記熱交換器95を通過した後
の冷却水の温度に応じてラジエータ83とラジエータバ
イパス通路97との冷却水流通割合を調整するサーモス
タット96とを設ける。
おいて、エンジン冷却後の温水の熱を取出して外部の熱
利用手段の与えるものにおいて、簡単な構造によりなが
ら熱取出し性能とエンジン温度コントロール性能とを両
立させることができるようにする。 【解決手段】 冷媒回路30の圧縮機20を水冷エンジ
ン2で駆動し、そのエンジンの冷却水回路80に、ラジ
エータ83と、エンジン冷却後の温水を上記ラジエータ
83に導く往路側冷却水通路84と、ラジエータ83で
の放熱後の冷却水をエンジン2に導く復路側冷却水通路
85とを設け、上記往路側冷却水通路84の途中に、熱
取り出し用の熱交換器95を設ける。さらに、ラジエー
タバイパス通路97と、上記熱交換器95を通過した後
の冷却水の温度に応じてラジエータ83とラジエータバ
イパス通路97との冷却水流通割合を調整するサーモス
タット96とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機により冷媒
が循環される冷媒回路と、上記圧縮機を駆動する水冷エ
ンジンと、エンジン冷却水を循環させる冷却水回路とを
備えた冷媒循環式熱移動装置に関するものである。
が循環される冷媒回路と、上記圧縮機を駆動する水冷エ
ンジンと、エンジン冷却水を循環させる冷却水回路とを
備えた冷媒循環式熱移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒を循環させる冷媒回路に圧縮機、凝
縮器、膨張弁及び蒸発器を備え、圧縮機で圧縮された冷
媒が凝縮器で放熱しつつ凝縮、液化し、次いで膨張弁で
膨張されてから、蒸発器で吸熱しつつ蒸発した後、圧縮
機に戻されるようにした冷媒循環式熱移動装置は冷凍装
置または空調装置等の熱ポンプ装置として一般に知られ
ている。
縮器、膨張弁及び蒸発器を備え、圧縮機で圧縮された冷
媒が凝縮器で放熱しつつ凝縮、液化し、次いで膨張弁で
膨張されてから、蒸発器で吸熱しつつ蒸発した後、圧縮
機に戻されるようにした冷媒循環式熱移動装置は冷凍装
置または空調装置等の熱ポンプ装置として一般に知られ
ている。
【0003】また、このような冷媒循環式熱移動装置に
おける圧縮機を水冷エンジンで駆動し、このエンジンに
対してエンジン冷却水を循環させる冷却水回路を設ける
とともに、この冷却水回路を流れるエンジン冷却後の温
水の熱を取り出し、給湯器等の熱利用手段に与えるよう
にしたものも考えられている。
おける圧縮機を水冷エンジンで駆動し、このエンジンに
対してエンジン冷却水を循環させる冷却水回路を設ける
とともに、この冷却水回路を流れるエンジン冷却後の温
水の熱を取り出し、給湯器等の熱利用手段に与えるよう
にしたものも考えられている。
【0004】例えば特開平7−280385号公報に
は、冷却水回路に、ラジエータと、冷媒回路中のアキュ
ムレータ内の冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換を行
うアキュムレータ熱交換器と、温水タンク内の水とエン
ジン冷却水との間で熱交換を行う温水タンク熱交換器等
を配設している。そして、具体的な回路構成としては、
例えば、エンジンに対し、アキュムレータ熱交換器を並
列に接続するとともに温水タンク熱交換器およびラジエ
ータを直列に配置し、かつ、アキュムレータ熱交換器へ
冷却水を導く通路と水タンク熱交換器およびラジエータ
に冷却水を導く通路との分岐部もしくは合流部に、流量
分配調節用のリニア三方弁を設けた構造等が示されてい
る。
は、冷却水回路に、ラジエータと、冷媒回路中のアキュ
ムレータ内の冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換を行
うアキュムレータ熱交換器と、温水タンク内の水とエン
ジン冷却水との間で熱交換を行う温水タンク熱交換器等
を配設している。そして、具体的な回路構成としては、
例えば、エンジンに対し、アキュムレータ熱交換器を並
列に接続するとともに温水タンク熱交換器およびラジエ
ータを直列に配置し、かつ、アキュムレータ熱交換器へ
冷却水を導く通路と水タンク熱交換器およびラジエータ
に冷却水を導く通路との分岐部もしくは合流部に、流量
分配調節用のリニア三方弁を設けた構造等が示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の装置に
よると、外部の熱利用手段に対する熱供給の性能とエン
ジン温度コントロール性能とを簡単な構造で両立させる
ことが難しかった。
よると、外部の熱利用手段に対する熱供給の性能とエン
ジン温度コントロール性能とを簡単な構造で両立させる
ことが難しかった。
【0006】つまり、例えば上記のように外部の熱利用
手段(温水タンク)に熱を与えるための熱交換器である
温水タンク熱交換器とラジエータとが直列に接続されて
いる場合、温水タンク熱交換器で充分に熱が取り出され
るようにすると、この熱交換器を経た冷却水がさらにラ
ジエータで放熱されて過冷却され易くなる。また、一般
に水冷エンジンにはエンジンのウォータジャケット出口
からサーモスタットを介して直接ウォータジャケット入
口に戻すような短絡通路が設けられていて、上記のよう
な過冷却状態になるとこの短絡通路に冷却水が多く流れ
ることから、上記温水タンク熱交換器に送られる冷却水
量が減少し、熱取出し性能が低下する傾向が生じる。
手段(温水タンク)に熱を与えるための熱交換器である
温水タンク熱交換器とラジエータとが直列に接続されて
いる場合、温水タンク熱交換器で充分に熱が取り出され
るようにすると、この熱交換器を経た冷却水がさらにラ
ジエータで放熱されて過冷却され易くなる。また、一般
に水冷エンジンにはエンジンのウォータジャケット出口
からサーモスタットを介して直接ウォータジャケット入
口に戻すような短絡通路が設けられていて、上記のよう
な過冷却状態になるとこの短絡通路に冷却水が多く流れ
ることから、上記温水タンク熱交換器に送られる冷却水
量が減少し、熱取出し性能が低下する傾向が生じる。
【0007】本発明はこのような事情に鑑み、エンジン
冷却後の温水の熱を取出して外部の熱利用手段の与える
ものにおいて、簡単な構造によりながら熱取出し性能と
エンジン温度コントロール性能とを両立させることがで
きる水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置を提供する
ことを目的とする。
冷却後の温水の熱を取出して外部の熱利用手段の与える
ものにおいて、簡単な構造によりながら熱取出し性能と
エンジン温度コントロール性能とを両立させることがで
きる水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機から吐
出した冷媒を凝縮器、膨張弁、蒸発器を経て圧縮機に戻
すように循環させる冷媒回路と、上記圧縮機を駆動する
水冷エンジンと、エンジン冷却水を循環させる冷却水回
路とを備え、上記冷却水回路に、ラジエータと、エンジ
ン冷却後の温水を上記ラジエータに導く往路側冷却水通
路と、ラジエータでの放熱後の冷却水をエンジンに導く
復路側冷却水通路とを設けた水冷エンジン駆動冷媒循環
式熱移動装置において、上記往路側冷却水通路の途中
に、エンジン冷却後の温水の熱を外部に取り出す熱交換
器を設けるとともに、この熱交換器とラジエータとの間
の往路側冷却水通路から分岐して上記復路側冷却水通路
に接続されたラジエータバイパス通路を設け、このラジ
エータバイパス通路の分岐箇所に、上記熱交換器を通過
した後の冷却水の温度に応じてラジエータとラジエータ
バイパス通路との冷却水流通割合を調整するサーモスタ
ットを設けたものである。
出した冷媒を凝縮器、膨張弁、蒸発器を経て圧縮機に戻
すように循環させる冷媒回路と、上記圧縮機を駆動する
水冷エンジンと、エンジン冷却水を循環させる冷却水回
路とを備え、上記冷却水回路に、ラジエータと、エンジ
ン冷却後の温水を上記ラジエータに導く往路側冷却水通
路と、ラジエータでの放熱後の冷却水をエンジンに導く
復路側冷却水通路とを設けた水冷エンジン駆動冷媒循環
式熱移動装置において、上記往路側冷却水通路の途中
に、エンジン冷却後の温水の熱を外部に取り出す熱交換
器を設けるとともに、この熱交換器とラジエータとの間
の往路側冷却水通路から分岐して上記復路側冷却水通路
に接続されたラジエータバイパス通路を設け、このラジ
エータバイパス通路の分岐箇所に、上記熱交換器を通過
した後の冷却水の温度に応じてラジエータとラジエータ
バイパス通路との冷却水流通割合を調整するサーモスタ
ットを設けたものである。
【0009】この装置によると、上記圧縮機を駆動する
エンジンの冷却水回路からエンジン冷却後の温水の熱が
外部に取り出され、エンジンの廃熱が有効利用される。
そして、上記往路側冷却水通路の途中に設けられた熱交
換器で熱の取出しは充分に行われつつ、熱交換器通過後
の冷却水の温度に応じてサーモスタットでラジエータへ
の冷却水の流通量がコントロールされることにより、エ
ンジン側に戻される冷却水の温度が適正に調整される。
エンジンの冷却水回路からエンジン冷却後の温水の熱が
外部に取り出され、エンジンの廃熱が有効利用される。
そして、上記往路側冷却水通路の途中に設けられた熱交
換器で熱の取出しは充分に行われつつ、熱交換器通過後
の冷却水の温度に応じてサーモスタットでラジエータへ
の冷却水の流通量がコントロールされることにより、エ
ンジン側に戻される冷却水の温度が適正に調整される。
【0010】この装置において、上記冷却水回路とは別
個に熱交換用液体を循環する液体循環回路を設け、上記
熱交換器を、エンジン冷却後の温水と上記熱交換用液体
との間で熱交換を行うように構成するとともに、上記液
体循環回路に熱利用手段を設ければ、エンジン冷却後の
温水から取り出された熱が、上記液体循環回路によって
熱利用手段に供給される。
個に熱交換用液体を循環する液体循環回路を設け、上記
熱交換器を、エンジン冷却後の温水と上記熱交換用液体
との間で熱交換を行うように構成するとともに、上記液
体循環回路に熱利用手段を設ければ、エンジン冷却後の
温水から取り出された熱が、上記液体循環回路によって
熱利用手段に供給される。
【0011】熱利用手段としては、例えば床暖房器を液
体循環回路に設ければよい。また、給湯器を液体循環回
路に設けてもよい。
体循環回路に設ければよい。また、給湯器を液体循環回
路に設けてもよい。
【0012】上記熱交換器を、エンジン冷却後の温水に
よって貯湯タンク内の水を加熱するように構成しておい
てもよい。
よって貯湯タンク内の水を加熱するように構成しておい
てもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0014】図1および図2は、本発明の冷媒循環式熱
移動装置の一例としての空調装置を示しており、この空
調装置は、図1に示す室外ユニット1Aと、図2に示す
複数の室内ユニット1Bとで構成されている。この空調
装置には、水冷式ガスエンジン2(以下、エンジン2と
略す)と、このエンジン2によって駆動される圧縮機2
0と、冷媒を循環させる冷媒回路30と、上記エンジン
2を冷却するための冷却水回路80とが設けられてい
る。
移動装置の一例としての空調装置を示しており、この空
調装置は、図1に示す室外ユニット1Aと、図2に示す
複数の室内ユニット1Bとで構成されている。この空調
装置には、水冷式ガスエンジン2(以下、エンジン2と
略す)と、このエンジン2によって駆動される圧縮機2
0と、冷媒を循環させる冷媒回路30と、上記エンジン
2を冷却するための冷却水回路80とが設けられてい
る。
【0015】上記エンジン2には吸気管3が接続され、
この吸気管3にエアクリーナ4及びミキサー5が接続さ
れている。このミキサー5には、図外の燃料ガス供給源
に接続された燃料供給管6が接続されており、この燃料
供給管6に流量制御弁7、ガバナ8及び電磁弁9が介設
されている。そして、上記ミキサー5では、パルスモー
タ5aによるスロットルの作動によりエンジンへの燃料
ガス及び空気の供給量を調節するようになっている。エ
ンジン2のオイルパンには、オイル供給管10を介して
オイルタンク11が接続されており、上記オイル管10
にはオイル供給量を調節するための電磁弁12が介設さ
れている。
この吸気管3にエアクリーナ4及びミキサー5が接続さ
れている。このミキサー5には、図外の燃料ガス供給源
に接続された燃料供給管6が接続されており、この燃料
供給管6に流量制御弁7、ガバナ8及び電磁弁9が介設
されている。そして、上記ミキサー5では、パルスモー
タ5aによるスロットルの作動によりエンジンへの燃料
ガス及び空気の供給量を調節するようになっている。エ
ンジン2のオイルパンには、オイル供給管10を介して
オイルタンク11が接続されており、上記オイル管10
にはオイル供給量を調節するための電磁弁12が介設さ
れている。
【0016】また、上記エンジン2から排気管13が導
出され、この排気管13に排ガス熱交換器14、排気サ
イレンサ15及びミストセパレータ16が介設されてい
る。なお、17はエンジン2のオイルパン内のオイル温
度を調節するためのヒータ、18は排ガス熱交換器14
や排気サイレンサ15やミストセパレータ16からのド
レン水を中和処理するドレン処理装置である。
出され、この排気管13に排ガス熱交換器14、排気サ
イレンサ15及びミストセパレータ16が介設されてい
る。なお、17はエンジン2のオイルパン内のオイル温
度を調節するためのヒータ、18は排ガス熱交換器14
や排気サイレンサ15やミストセパレータ16からのド
レン水を中和処理するドレン処理装置である。
【0017】上記圧縮機20は、図示の例では2個の単
位圧縮機20a,20bを有するマルチ型圧縮機からな
り、上記各単位圧縮機20a,20bは電磁クラッチ2
1を介してエンジンの出力軸22に接続されている。2
3は圧縮機20内のオイル温度を調節するためのヒータ
である。
位圧縮機20a,20bを有するマルチ型圧縮機からな
り、上記各単位圧縮機20a,20bは電磁クラッチ2
1を介してエンジンの出力軸22に接続されている。2
3は圧縮機20内のオイル温度を調節するためのヒータ
である。
【0018】上記冷媒回路30は、圧縮機20から吐出
される冷媒を凝縮器、膨張弁、蒸発器を通して圧縮機2
0に戻すように循環させるための閉回路を構成するもの
である。当実施形態では、冷房と暖房とに切換可能で、
複数室の冷暖房が可能な空調装置を構成すべく、冷媒循
環経路を切替えるための四方弁31を備えるとともに、
複数台の室内熱交換器67を備えており、圧縮機20か
ら四方弁31にまでの回路を構成する基部回路32と、
上記四方弁31を介して基部回路32に接続される室外
回路33と、室外回路33に接続される複数の室内回路
34とで冷媒回路30が構成されている。
される冷媒を凝縮器、膨張弁、蒸発器を通して圧縮機2
0に戻すように循環させるための閉回路を構成するもの
である。当実施形態では、冷房と暖房とに切換可能で、
複数室の冷暖房が可能な空調装置を構成すべく、冷媒循
環経路を切替えるための四方弁31を備えるとともに、
複数台の室内熱交換器67を備えており、圧縮機20か
ら四方弁31にまでの回路を構成する基部回路32と、
上記四方弁31を介して基部回路32に接続される室外
回路33と、室外回路33に接続される複数の室内回路
34とで冷媒回路30が構成されている。
【0019】上記基部回路32は、圧縮機20の吐出口
と四方弁31の第1ポート31aとを接続する吐出側ラ
イン35と、四方弁31の第2ポート31bと圧縮機2
0の吸込口とを接続する吸込側ライン36とを備えてい
る。上記吐出側ライン35にはオイルセパレータ37が
設置され、また吸込側ライン36にはアキュムレータ4
1およびサブアキュムレータ42が設置されている。
と四方弁31の第1ポート31aとを接続する吐出側ラ
イン35と、四方弁31の第2ポート31bと圧縮機2
0の吸込口とを接続する吸込側ライン36とを備えてい
る。上記吐出側ライン35にはオイルセパレータ37が
設置され、また吸込側ライン36にはアキュムレータ4
1およびサブアキュムレータ42が設置されている。
【0020】上記オイルセパレータ37にはヒータ37
aが設けられ、このヒータ37aによりオイルセパレー
タ37の温度調節が行われる。そして、オイルセパレー
タ37からオイルがストレーナ38を介して毛細管39
によりサブアキュムレータ42の上流側に戻され、また
電磁弁40を介してアキュムレータ41の上流側に戻さ
れる。電磁弁40は主に起動後、圧縮機から多量に流出
するオイルがオイルセパレータ37に溜ると開となり、
その他の場合は閉となる。
aが設けられ、このヒータ37aによりオイルセパレー
タ37の温度調節が行われる。そして、オイルセパレー
タ37からオイルがストレーナ38を介して毛細管39
によりサブアキュムレータ42の上流側に戻され、また
電磁弁40を介してアキュムレータ41の上流側に戻さ
れる。電磁弁40は主に起動後、圧縮機から多量に流出
するオイルがオイルセパレータ37に溜ると開となり、
その他の場合は閉となる。
【0021】吸込側ライン36に設置されたアキュムレ
ータ41内には気相と液相の冷媒が内蔵され、気相冷媒
はライン36cから毛細管43により、またストレーナ
44および毛細管45により、サブアキュムレータ42
に送られる。アキュムレータ41内の液相冷媒はストレ
ーナ46および毛細管47により、サブアキュムレータ
42に送られる。ヒータ48は両毛細管45,47、ス
トレーナ44,46まわりの温度調節を行う。なお、ア
キュムレータ41内の下部からオイルと液相冷媒が、ラ
イン36d、ストレーナ49、膨張弁50およびオリフ
ィス51を通り、ライン36eを経てサブアキュムレー
タ42に送られる。
ータ41内には気相と液相の冷媒が内蔵され、気相冷媒
はライン36cから毛細管43により、またストレーナ
44および毛細管45により、サブアキュムレータ42
に送られる。アキュムレータ41内の液相冷媒はストレ
ーナ46および毛細管47により、サブアキュムレータ
42に送られる。ヒータ48は両毛細管45,47、ス
トレーナ44,46まわりの温度調節を行う。なお、ア
キュムレータ41内の下部からオイルと液相冷媒が、ラ
イン36d、ストレーナ49、膨張弁50およびオリフ
ィス51を通り、ライン36eを経てサブアキュムレー
タ42に送られる。
【0022】サブアキュムレータ42にはヒータ52が
設けられ、このヒータ52でサブアキュムレータ42の
温度調節が行われる。サブアキュムレータ42内の気相
冷媒は、圧縮機20の駆動によりライン36g,36f
および一方向弁53を介して吸入される。サブアキュム
レータ42内に溜るオイルおよび液相冷媒は、オリフィ
ス54を経て気化されて圧縮機20に吸入される。ま
た、吐出側ライン35は、ストレーナ55および電磁弁
56を介して吸込側ライン36と連結され、上記電磁弁
56は異常圧力上昇時に開とされる。
設けられ、このヒータ52でサブアキュムレータ42の
温度調節が行われる。サブアキュムレータ42内の気相
冷媒は、圧縮機20の駆動によりライン36g,36f
および一方向弁53を介して吸入される。サブアキュム
レータ42内に溜るオイルおよび液相冷媒は、オリフィ
ス54を経て気化されて圧縮機20に吸入される。ま
た、吐出側ライン35は、ストレーナ55および電磁弁
56を介して吸込側ライン36と連結され、上記電磁弁
56は異常圧力上昇時に開とされる。
【0023】四方弁31の第3ポート31cには室外回
路33のライン33aが接続されており、このライン3
3aには室外熱交換器60が設置されている。この室外
熱交換器60には、アキュムレータ41に設けられた熱
交換器61、ストレーナ62および手動弁63を配置し
たライン33bを介し、ジョイント64が接続されてい
る。
路33のライン33aが接続されており、このライン3
3aには室外熱交換器60が設置されている。この室外
熱交換器60には、アキュムレータ41に設けられた熱
交換器61、ストレーナ62および手動弁63を配置し
たライン33bを介し、ジョイント64が接続されてい
る。
【0024】四方弁31の第4ポート31dには、手動
弁65を配置したライン33cを介し、ジョイント66
が接続されている。また、吸込側回路35は、室外回路
33のライン33bと膨張弁67およびストレーナ68
を介して接続され、さらに吐出側回路35はライン33
bとストレーナ69、電磁弁70および毛細管71を介
して接続されている。
弁65を配置したライン33cを介し、ジョイント66
が接続されている。また、吸込側回路35は、室外回路
33のライン33bと膨張弁67およびストレーナ68
を介して接続され、さらに吐出側回路35はライン33
bとストレーナ69、電磁弁70および毛細管71を介
して接続されている。
【0025】一方、図2に示すように室内回路34は、
室内熱交換器75と、これに接続された電子膨張弁76
とを備え、ジョイント64に連なるライン34aに電子
膨張弁76が接続されるとともに、ジョイント66に連
なるライン34bに室内熱交換器75が接続されてい
る。そして、複数の室に配置された各室内ユニット1B
は、並列に室外ユニット1Aに接続されている。
室内熱交換器75と、これに接続された電子膨張弁76
とを備え、ジョイント64に連なるライン34aに電子
膨張弁76が接続されるとともに、ジョイント66に連
なるライン34bに室内熱交換器75が接続されてい
る。そして、複数の室に配置された各室内ユニット1B
は、並列に室外ユニット1Aに接続されている。
【0026】上記冷却水回路80は、温水の熱源として
エンジンのウォータジャケット81からなる熱交換器
と、マフラーに設けられた熱交換器14とを有するとと
もに、放熱部としてラジエータ83を有し、エンジン2
とラジエータ83との間には往路側冷却水通路84およ
び復路側冷却水通路85が設けられている。そして、復
路側冷却水通路85の途中に設けられたポンプ86とウ
ォータジャケット81の入口側に設けられたポンプ87
とにより冷却水が循環される。つまり、上記ウォータジ
ャケット81からサーモスタット88を介して往路側冷
却水通路84に流出したエンジン冷却後の温水がラジエ
ータ83に導かれる一方、ラジエータ83での放熱後の
冷却水が復路側冷却水通路85よりエンジン側に導か
れ、熱交換器14を経てウォータジャケット81に流入
するようになっている。
エンジンのウォータジャケット81からなる熱交換器
と、マフラーに設けられた熱交換器14とを有するとと
もに、放熱部としてラジエータ83を有し、エンジン2
とラジエータ83との間には往路側冷却水通路84およ
び復路側冷却水通路85が設けられている。そして、復
路側冷却水通路85の途中に設けられたポンプ86とウ
ォータジャケット81の入口側に設けられたポンプ87
とにより冷却水が循環される。つまり、上記ウォータジ
ャケット81からサーモスタット88を介して往路側冷
却水通路84に流出したエンジン冷却後の温水がラジエ
ータ83に導かれる一方、ラジエータ83での放熱後の
冷却水が復路側冷却水通路85よりエンジン側に導か
れ、熱交換器14を経てウォータジャケット81に流入
するようになっている。
【0027】上記ウォータジャケット81の出口側に設
けられたサーモスタット88とポンプ87の入口側との
間には、水温が低いときに冷却水をウォータジャケット
入口側に直接戻す短絡通路89が設けられている。ま
た、ラジエータ83には冷却用のファン90が具備され
ている。
けられたサーモスタット88とポンプ87の入口側との
間には、水温が低いときに冷却水をウォータジャケット
入口側に直接戻す短絡通路89が設けられている。ま
た、ラジエータ83には冷却用のファン90が具備され
ている。
【0028】上記往路側冷却水通路84の途中にはリニ
ア三方弁91が設けられ、このリニア三方弁91から分
岐した通路92が、冷媒回路30のアキュムレータ41
内に設けられた熱交換器93に接続され、さらに熱交換
器93を経た通路94が上記復路側冷却水通路85の途
中に接続されている。そして、上記リニア三方弁91に
よって冷却水の一部が熱交換器93側に分流されて、ア
キュムレータ41内の冷媒の加熱に利用され、図外に制
御ユニットでリニア三方弁91が制御されることにより
冷却水分流割合がコントロールされるようになってい
る。
ア三方弁91が設けられ、このリニア三方弁91から分
岐した通路92が、冷媒回路30のアキュムレータ41
内に設けられた熱交換器93に接続され、さらに熱交換
器93を経た通路94が上記復路側冷却水通路85の途
中に接続されている。そして、上記リニア三方弁91に
よって冷却水の一部が熱交換器93側に分流されて、ア
キュムレータ41内の冷媒の加熱に利用され、図外に制
御ユニットでリニア三方弁91が制御されることにより
冷却水分流割合がコントロールされるようになってい
る。
【0029】上記リニア三方弁91とラジエータ83と
の間の往路側冷却水通路84には、外部への熱取出し用
の熱交換器95が設けられている。また、この熱交換器
95とラジエータ83との間にはサーモスタット96が
設けられ、このサーモスタット96からラジエータバイ
パス通路97が分岐し、このラジエータバイパス通路9
7の下流端側がラジエータ83とポンプ86との間の復
路側冷却水通路85に接続されている。
の間の往路側冷却水通路84には、外部への熱取出し用
の熱交換器95が設けられている。また、この熱交換器
95とラジエータ83との間にはサーモスタット96が
設けられ、このサーモスタット96からラジエータバイ
パス通路97が分岐し、このラジエータバイパス通路9
7の下流端側がラジエータ83とポンプ86との間の復
路側冷却水通路85に接続されている。
【0030】上記サーモスタット96は、上記熱交換器
95を経た冷却水の温度に応じて作動し、図3に示すよ
うに、冷却水温度が所定の第1設定温度T1以下では冷
却水の全量をラジエータバイパス通路97に流し、上記
第1設定温度T1を越えるとラジエータ83にも冷却水
を流して、所定の第2設定温度T2以上では冷却水の全
量をラジエータ83に流すようになっている。
95を経た冷却水の温度に応じて作動し、図3に示すよ
うに、冷却水温度が所定の第1設定温度T1以下では冷
却水の全量をラジエータバイパス通路97に流し、上記
第1設定温度T1を越えるとラジエータ83にも冷却水
を流して、所定の第2設定温度T2以上では冷却水の全
量をラジエータ83に流すようになっている。
【0031】上記熱交換器95は、エンジン冷却後の温
水と、冷却水回路80とは別の液体循環回路100を循
環する熱交換用液体との間で熱交換を行うようになって
いる。当実施形態では上記液体循環回路100が図2中
に示すように構成され、熱交換用液体として水が用いら
れている。
水と、冷却水回路80とは別の液体循環回路100を循
環する熱交換用液体との間で熱交換を行うようになって
いる。当実施形態では上記液体循環回路100が図2中
に示すように構成され、熱交換用液体として水が用いら
れている。
【0032】図2中に示す液体循環回路100は、上記
熱交換器95に接続されて複数の室に熱を供給し得るよ
うに配管された密閉循環路を形成する通路101を有
し、この通路101中にポンプ102が介設されるとと
もに、この通路101から分岐した通路103が各室に
導かれている。各室内には熱利用手段が設けられ、図示
の例では、熱利用手段として、2つの室にそれぞれ床暖
房器104が設けられるとともに、他の室に給湯器10
6が設けられている。そして、各床暖房器104に開閉
弁105を介して通路103が接続されるとともに、給
湯器106内の熱交換器106aに通路103が接続さ
れている。なお、給湯器106には湯蛇口107、市水
の導入管108、リリーフ弁109等が具備されてい
る。
熱交換器95に接続されて複数の室に熱を供給し得るよ
うに配管された密閉循環路を形成する通路101を有
し、この通路101中にポンプ102が介設されるとと
もに、この通路101から分岐した通路103が各室に
導かれている。各室内には熱利用手段が設けられ、図示
の例では、熱利用手段として、2つの室にそれぞれ床暖
房器104が設けられるとともに、他の室に給湯器10
6が設けられている。そして、各床暖房器104に開閉
弁105を介して通路103が接続されるとともに、給
湯器106内の熱交換器106aに通路103が接続さ
れている。なお、給湯器106には湯蛇口107、市水
の導入管108、リリーフ弁109等が具備されてい
る。
【0033】以上のような当実施形態の空調装置による
と、その冷媒回路においては、冷房時と暖房時とに応じ
て上記四方弁31が切換えられることにより、室外熱交
換器60、室内熱交換器75のうちの一方が凝縮器、他
方が蒸発機となって、圧縮機20から吐出した冷媒が凝
縮器、膨張弁、蒸発器を経て圧縮機20に戻るように循
環される。
と、その冷媒回路においては、冷房時と暖房時とに応じ
て上記四方弁31が切換えられることにより、室外熱交
換器60、室内熱交換器75のうちの一方が凝縮器、他
方が蒸発機となって、圧縮機20から吐出した冷媒が凝
縮器、膨張弁、蒸発器を経て圧縮機20に戻るように循
環される。
【0034】すなわち、冷房運転時には、四方弁31の
第1ポート31aと第3ポート31cとが連通されると
ともに、第4ポート31dと第2ポート31bとが連通
される。これにより、図1および図2の中に実線矢印で
示すように、エンジン2で駆動された圧縮機20から吐
出側ライン35に吐出された冷媒は、四方弁31を経
て、凝縮器となる室外熱交換器60に導かれ、ここで放
熱されて液化した後、ライン33bからジョイント64
およびライン34aを通って各室内ユニット1Bに送ら
れ、電子膨張弁76を経て、蒸発器となる室内熱交換器
75に導かれ、ここで吸熱されて冷房が行われる。それ
から、ライン34b、ジョイント66、ライン33cを
通り、四方弁31を経て、吸込側ライン36に流れ、圧
縮機20に戻される。
第1ポート31aと第3ポート31cとが連通されると
ともに、第4ポート31dと第2ポート31bとが連通
される。これにより、図1および図2の中に実線矢印で
示すように、エンジン2で駆動された圧縮機20から吐
出側ライン35に吐出された冷媒は、四方弁31を経
て、凝縮器となる室外熱交換器60に導かれ、ここで放
熱されて液化した後、ライン33bからジョイント64
およびライン34aを通って各室内ユニット1Bに送ら
れ、電子膨張弁76を経て、蒸発器となる室内熱交換器
75に導かれ、ここで吸熱されて冷房が行われる。それ
から、ライン34b、ジョイント66、ライン33cを
通り、四方弁31を経て、吸込側ライン36に流れ、圧
縮機20に戻される。
【0035】暖房運転時には、四方弁31の第1ポート
31aと第4ポート31dとが連通されるとともに、第
3ポート31cと第2ポート31bとが連通される。こ
れにより、図1および図2の中に破線矢印で示すよう
に、エンジン2で駆動された圧縮機20から吐出側ライ
ン35に吐出された冷媒は、四方弁31からライン33
c、ジョイント66、ライン34bを通って各室内ユニ
ット1Bに送られ、凝縮器となる室内熱交換器75に導
かれ、ここで放熱されて液化し、その凝縮熱で暖房を行
う。それから、電子膨張弁76を経て、ライン34a、
ジョイント64、ライン33bを通り、蒸発器となる室
外熱交換器60に導かれ、ここで吸熱された後、四方弁
31を経て吸込側ライン36に流れ、アキュムレータ4
1において液相の冷媒が気化され、圧縮機20に戻され
る。
31aと第4ポート31dとが連通されるとともに、第
3ポート31cと第2ポート31bとが連通される。こ
れにより、図1および図2の中に破線矢印で示すよう
に、エンジン2で駆動された圧縮機20から吐出側ライ
ン35に吐出された冷媒は、四方弁31からライン33
c、ジョイント66、ライン34bを通って各室内ユニ
ット1Bに送られ、凝縮器となる室内熱交換器75に導
かれ、ここで放熱されて液化し、その凝縮熱で暖房を行
う。それから、電子膨張弁76を経て、ライン34a、
ジョイント64、ライン33bを通り、蒸発器となる室
外熱交換器60に導かれ、ここで吸熱された後、四方弁
31を経て吸込側ライン36に流れ、アキュムレータ4
1において液相の冷媒が気化され、圧縮機20に戻され
る。
【0036】一方、エンジン2に対する冷却水回路80
においては、エンジンを適正範囲の温度に保つべく冷却
水の循環が行われ、エンジン冷却後の冷却水(温水)は
往路側冷却水通路84に流れる。そして、この往路側冷
却水通路84の途中のリニア三方弁91によって冷却水
の一部が通路92に分流され、冷媒回路30のアキュム
レータ41内に設けられた熱交換器93に導かれてアキ
ュムレータ41内の液相冷媒を加熱し、冷媒の気化を促
進する。リニア三方弁91は、冷媒への要求熱供給量お
よび熱利用手段への要求熱供給量に対応して作動され
る。床暖房器104が使用される場合には、室内熱交換
器75からの放熱量は少しでもよいので、冷媒への要求
熱供給量は減少し、リニア三方弁91は、熱交換器93
より熱交換器95への温水循環量を増大するような作動
位置に設定される。
においては、エンジンを適正範囲の温度に保つべく冷却
水の循環が行われ、エンジン冷却後の冷却水(温水)は
往路側冷却水通路84に流れる。そして、この往路側冷
却水通路84の途中のリニア三方弁91によって冷却水
の一部が通路92に分流され、冷媒回路30のアキュム
レータ41内に設けられた熱交換器93に導かれてアキ
ュムレータ41内の液相冷媒を加熱し、冷媒の気化を促
進する。リニア三方弁91は、冷媒への要求熱供給量お
よび熱利用手段への要求熱供給量に対応して作動され
る。床暖房器104が使用される場合には、室内熱交換
器75からの放熱量は少しでもよいので、冷媒への要求
熱供給量は減少し、リニア三方弁91は、熱交換器93
より熱交換器95への温水循環量を増大するような作動
位置に設定される。
【0037】また、リニア三方弁91を経てその下流の
往路側冷却水通路84に流れた冷却水は、熱交換器95
を通り、ここで液体循環回路の熱交換用液体に熱が与え
られる。この熱交換器95を経た冷却水は、熱交換器9
5の下流のサーモスタット96に達する。そして、熱交
換器通過後も冷却水の温度が比較的高い場合は、冷却水
がラジエータ83に導かれ、ここで放熱、冷却された上
で復路側冷却水通路85からエンジン側に戻されるが、
熱交換器95での熱交換によって冷却水温度が充分に低
くなった場合は、冷却水がラジエータバイパス通路97
に導かれ、ラジエータ83を通らずに復路側冷却水通路
85からエンジン側に戻される。
往路側冷却水通路84に流れた冷却水は、熱交換器95
を通り、ここで液体循環回路の熱交換用液体に熱が与え
られる。この熱交換器95を経た冷却水は、熱交換器9
5の下流のサーモスタット96に達する。そして、熱交
換器通過後も冷却水の温度が比較的高い場合は、冷却水
がラジエータ83に導かれ、ここで放熱、冷却された上
で復路側冷却水通路85からエンジン側に戻されるが、
熱交換器95での熱交換によって冷却水温度が充分に低
くなった場合は、冷却水がラジエータバイパス通路97
に導かれ、ラジエータ83を通らずに復路側冷却水通路
85からエンジン側に戻される。
【0038】このように、熱交換器95での熱の取出し
は充分に行われつつ、熱交換器通過後の冷却水の温度に
応じてサーモスタット96でラジエータ83への冷却水
の流通量がコントロールされることにより、ラジエータ
83での過冷却が避けられてエンジン側に戻される冷却
水の温度が適正に調整される。
は充分に行われつつ、熱交換器通過後の冷却水の温度に
応じてサーモスタット96でラジエータ83への冷却水
の流通量がコントロールされることにより、ラジエータ
83での過冷却が避けられてエンジン側に戻される冷却
水の温度が適正に調整される。
【0039】上記熱交換器95で液体循環回路の熱交換
用液体に与えられた熱は、図2中に示す床暖房器10
4、給湯器106等の熱利用手段に供給され、エンジン
の廃熱が有効利用される。
用液体に与えられた熱は、図2中に示す床暖房器10
4、給湯器106等の熱利用手段に供給され、エンジン
の廃熱が有効利用される。
【0040】図4は、エンジン冷却後の温水から熱を取
り出すための熱交換器および熱利用手段等の別の実施形
態を示している。この実施形態では、エンジン冷却後の
温水から熱を取り出す部分に貯湯タンク110が設けら
れ、エンジンの冷却水回路80における往路側冷却水通
路84の途中に設けられた熱交換器95’がこの貯湯タ
ンク110内に配置され、エンジン冷却後の温水の熱が
貯湯タンク110内の水に与えられるようになってい
る。
り出すための熱交換器および熱利用手段等の別の実施形
態を示している。この実施形態では、エンジン冷却後の
温水から熱を取り出す部分に貯湯タンク110が設けら
れ、エンジンの冷却水回路80における往路側冷却水通
路84の途中に設けられた熱交換器95’がこの貯湯タ
ンク110内に配置され、エンジン冷却後の温水の熱が
貯湯タンク110内の水に与えられるようになってい
る。
【0041】上記貯湯タンク110には、各室内に設け
られた湯蛇口111に通じる給湯管112、市水の導入
管113およびリリーフ弁114が接続されるととも
に、液体循環回路116に設けられた熱交換器115が
配置され、この熱交換器115により貯湯タンク110
内の温水の熱が液体循環回路116の熱交換用液体に与
えられるようになっている。液体循環回路116は、上
記熱交換器115に接続された通路117を有し、この
通路117中にポンプ118が介設されるとともに、こ
の通路117から分岐した通路119が各室に導かれ
て、各室内の熱利用手段、例えば床暖房器120に、開
閉弁121を介して接続されている。
られた湯蛇口111に通じる給湯管112、市水の導入
管113およびリリーフ弁114が接続されるととも
に、液体循環回路116に設けられた熱交換器115が
配置され、この熱交換器115により貯湯タンク110
内の温水の熱が液体循環回路116の熱交換用液体に与
えられるようになっている。液体循環回路116は、上
記熱交換器115に接続された通路117を有し、この
通路117中にポンプ118が介設されるとともに、こ
の通路117から分岐した通路119が各室に導かれ
て、各室内の熱利用手段、例えば床暖房器120に、開
閉弁121を介して接続されている。
【0042】この実施形態によっても、エンジンの冷却
水回路80における往路側冷却水通路84の途中に設け
られた熱交換器95’によりエンジン冷却後の温水から
熱が取り出され、この熱が貯湯タンク110、床暖房器
120等の熱利用手段に供給される。
水回路80における往路側冷却水通路84の途中に設け
られた熱交換器95’によりエンジン冷却後の温水から
熱が取り出され、この熱が貯湯タンク110、床暖房器
120等の熱利用手段に供給される。
【0043】なお、上記各実施形態では、熱利用手段と
して給湯手段および床暖房器を示しているが、このほか
に各種加熱器、保温器等を採用してもよい。また、冷媒
循環式熱移動装置としては、上記実施形態に示す空調装
置に限らず、冷凍装置等も適用できる。
して給湯手段および床暖房器を示しているが、このほか
に各種加熱器、保温器等を採用してもよい。また、冷媒
循環式熱移動装置としては、上記実施形態に示す空調装
置に限らず、冷凍装置等も適用できる。
【0044】また、圧縮機を駆動する水冷エンジンは、
ガスエンジンに限らず、石油系燃料エンジンであっても
よい。
ガスエンジンに限らず、石油系燃料エンジンであっても
よい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、冷媒回路の圧縮機を水冷エン
ジンで駆動し、そのエンジンの冷却水回路に、ラジエー
タと、エンジン冷却後の温水を上記ラジエータに導く往
路側冷却水通路と、ラジエータでの放熱後の冷却水をエ
ンジンに導く復路側冷却水通路とを設けたものにおい
て、上記往路側冷却水通路の途中に、熱取り出し用の熱
交換器を設けるとともに、ラジエータバイパス通路と、
上記熱交換器を通過した後の冷却水の温度に応じてラジ
エータとラジエータバイパス通路との冷却水流通割合を
調整するサーモスタットとを設けているため、エンジン
の廃熱を有効利用すべく上記熱交換器でエンジン冷却後
の温水の熱を充分に外部に取り出すことすができるよう
にしつつ、エンジン側に戻される冷却水の温度の調整も
適正に行うことができる。しかも、比較的簡単な構造で
このような効果を得ることができるものである。
ジンで駆動し、そのエンジンの冷却水回路に、ラジエー
タと、エンジン冷却後の温水を上記ラジエータに導く往
路側冷却水通路と、ラジエータでの放熱後の冷却水をエ
ンジンに導く復路側冷却水通路とを設けたものにおい
て、上記往路側冷却水通路の途中に、熱取り出し用の熱
交換器を設けるとともに、ラジエータバイパス通路と、
上記熱交換器を通過した後の冷却水の温度に応じてラジ
エータとラジエータバイパス通路との冷却水流通割合を
調整するサーモスタットとを設けているため、エンジン
の廃熱を有効利用すべく上記熱交換器でエンジン冷却後
の温水の熱を充分に外部に取り出すことすができるよう
にしつつ、エンジン側に戻される冷却水の温度の調整も
適正に行うことができる。しかも、比較的簡単な構造で
このような効果を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調装置に適用した本発明の一実施形態の装置
における室外ユニット側を示す全体回路図である。
における室外ユニット側を示す全体回路図である。
【図2】上記装置の室内ユニット側および液体循環回路
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図3】サーモスタットの特性図である。
【図4】室内ユニット側および液体循環回路の別の実施
形態を示す回路図である。
形態を示す回路図である。
2 水冷ガスエンジン 20 圧縮機 30 冷媒回路 31 四方弁 60 室外熱交換器 75 室内熱交換器 76 電子膨張弁 80 冷却水回路 83 ラジエータ 84 往路側冷却水通路 85 復路側冷却水通路 95 熱交換器 96 サーモスタット 97 ラジエータバイパス通路 100,116 液体循環回路 104,120 床暖房器 106 給湯器 110 温水タンク
Claims (5)
- 【請求項1】 圧縮機から吐出した冷媒を凝縮器、膨張
弁、蒸発器を経て圧縮機に戻すように循環させる冷媒回
路と、上記圧縮機を駆動する水冷エンジンと、エンジン
冷却水を循環させる冷却水回路とを備え、上記冷却水回
路に、ラジエータと、エンジン冷却後の温水を上記ラジ
エータに導く往路側冷却水通路と、ラジエータでの放熱
後の冷却水をエンジンに導く復路側冷却水通路とを設け
た水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置において、上
記往路側冷却水通路の途中に、エンジン冷却後の温水の
熱を外部に取り出す熱交換器を設けるとともに、この熱
交換器とラジエータとの間の往路側冷却水通路から分岐
して上記復路側冷却水通路に接続されたラジエータバイ
パス通路を設け、このラジエータバイパス通路の分岐箇
所に、上記熱交換器を通過した後の冷却水の温度に応じ
てラジエータとラジエータバイパス通路との冷却水流通
割合を調整するサーモスタットを設けたことを特徴とす
る水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置。 - 【請求項2】 上記冷却水回路とは別個に熱交換用液体
を循環する液体循環回路を設け、上記熱交換器を、エン
ジン冷却後の温水と上記熱交換用液体との間で熱交換を
行うように構成するとともに、上記液体循環回路に熱利
用手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の水冷エ
ンジン駆動冷媒循環式熱移動装置。 - 【請求項3】 熱利用手段として床暖房器を液体循環回
路に設けたことを特徴とする請求項2記載の水冷エンジ
ン駆動冷媒循環式熱移動装置。 - 【請求項4】 熱利用手段として給湯器を液体循環回路
に設けたことを特徴とする請求項2または3記載の水冷
エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置。 - 【請求項5】 上記熱交換器を、エンジン冷却後の温水
によって貯湯タンク内の水を加熱するように構成したこ
とを特徴とする請求項1記載の水冷エンジン駆動冷媒循
環式熱移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26105696A JPH10103810A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26105696A JPH10103810A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103810A true JPH10103810A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17356465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26105696A Pending JPH10103810A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 水冷エンジン駆動冷媒循環式熱移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10103810A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014119205A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン駆動ヒートポンプ |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26105696A patent/JPH10103810A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014119205A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン駆動ヒートポンプ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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