JPH0380617B2 - - Google Patents
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- JPH0380617B2 JPH0380617B2 JP59165794A JP16579484A JPH0380617B2 JP H0380617 B2 JPH0380617 B2 JP H0380617B2 JP 59165794 A JP59165794 A JP 59165794A JP 16579484 A JP16579484 A JP 16579484A JP H0380617 B2 JPH0380617 B2 JP H0380617B2
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- Japan
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- layer
- frp
- resin
- mold
- roundness
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、断熱層を有する繊維強化プラスチ
ツクス(以下、単にFRPという)製円筒体の製
造方法に関し、更に詳しくは、断熱層がゴム状の
粘弾性体であるFRP製円筒体の製造方法に関す
るものである。
ツクス(以下、単にFRPという)製円筒体の製
造方法に関し、更に詳しくは、断熱層がゴム状の
粘弾性体であるFRP製円筒体の製造方法に関す
るものである。
FRP製円筒体は、比強度、比弾性にすぐれて
いるため、種々の耐圧容器として使用されている
が、例えばロケツトエンジンの燃焼室などの高熱
或いは火炎に直接曝される場合はFRP単独では
使用することができないので、内壁に何らかの熱
防護対策が講じられる。その熱防護対策として、
一般的にはゴム状粘弾性体を用いる場合が多い。
いるため、種々の耐圧容器として使用されている
が、例えばロケツトエンジンの燃焼室などの高熱
或いは火炎に直接曝される場合はFRP単独では
使用することができないので、内壁に何らかの熱
防護対策が講じられる。その熱防護対策として、
一般的にはゴム状粘弾性体を用いる場合が多い。
上記のゴム状粘樹性体をFRP円筒体に内張り
する方法としては、FRP円筒体とゴム状弾性体
を別々に成形したのちに接着によつて一体化する
方法と、成形したゴム状粘弾性体を金型上に配置
し、その上からFRP層を形成することにより一
体化する方法等が考えられる。
する方法としては、FRP円筒体とゴム状弾性体
を別々に成形したのちに接着によつて一体化する
方法と、成形したゴム状粘弾性体を金型上に配置
し、その上からFRP層を形成することにより一
体化する方法等が考えられる。
しかし、前者の方法は接着工程が必要であつて
煩雑である。後者の方法は量産性、信頼性に優れ
ているといえるが後者の方法においてもなお次の
ごとき問題がある。
煩雑である。後者の方法は量産性、信頼性に優れ
ているといえるが後者の方法においてもなお次の
ごとき問題がある。
すなわち、耐圧性能を決するFRPの構成は一
義的ではなく、熱残留応力および力の分布状態に
応じて繊維の配列を決定する必要がある。そのた
め、FRPの構成としては、2軸応力に耐えるた
め一般的にはフイラメントワインデイング法によ
るヘリカル巻或いはクロス(織物)の巻付け手段
がとられる。
義的ではなく、熱残留応力および力の分布状態に
応じて繊維の配列を決定する必要がある。そのた
め、FRPの構成としては、2軸応力に耐えるた
め一般的にはフイラメントワインデイング法によ
るヘリカル巻或いはクロス(織物)の巻付け手段
がとられる。
しかしながら、このような構成のFRP層は、
周方向に均質に巻付けることが難しく、偏肉が生
じ易い。その結果、硬化した円筒体は真円度が極
めて悪くなる傾向がある。
周方向に均質に巻付けることが難しく、偏肉が生
じ易い。その結果、硬化した円筒体は真円度が極
めて悪くなる傾向がある。
一方、脱型に関し、ライニング層の無い円筒体
の場合は、軸方向に荷重をかけたり、或いは金型
とFRP層との熱膨張係数の差を利用して脱型す
る手段がとられるが、ライニング層を有する円筒
体においてこのような手段をとると、ライニング
層自体或いはそのライニング層のFRP層との接
着に悪影響を及ぼし、性能上の問題が生じる。
の場合は、軸方向に荷重をかけたり、或いは金型
とFRP層との熱膨張係数の差を利用して脱型す
る手段がとられるが、ライニング層を有する円筒
体においてこのような手段をとると、ライニング
層自体或いはそのライニング層のFRP層との接
着に悪影響を及ぼし、性能上の問題が生じる。
そこで、この発明は、上記の問題点を解決して
FRP層の真円度を向上させるとともに脱型を容
易し、また外周を機械加工を行う場合にも真円度
が良好であり偏肉の少ない円筒体を製造できる方
法を提供することを目的とするものである。
FRP層の真円度を向上させるとともに脱型を容
易し、また外周を機械加工を行う場合にも真円度
が良好であり偏肉の少ない円筒体を製造できる方
法を提供することを目的とするものである。
上記の問題点を解決するために、この発明は、
金型上に配置したゴム粘弾性体等の断熱用ライニ
ング層上に樹脂を含浸した連続繊維によるヘリカ
ル巻層と樹脂を含浸した織物によるクロス巻層の
いずれか一方または両方の層を形成したのち、そ
の層の上に樹脂含浸した連続繊維により円周巻を
施し、その後硬化成形するようにしたものであ
る。
金型上に配置したゴム粘弾性体等の断熱用ライニ
ング層上に樹脂を含浸した連続繊維によるヘリカ
ル巻層と樹脂を含浸した織物によるクロス巻層の
いずれか一方または両方の層を形成したのち、そ
の層の上に樹脂含浸した連続繊維により円周巻を
施し、その後硬化成形するようにしたものであ
る。
図面に示した実施例は、円筒形金型1の外周
に、予め円筒状に成形したゴム状弾性体によるラ
イニング層2を配置し、その上に樹脂を含浸した
炭素繊維等の連続繊維によるヘリカル巻層3を形
成する。
に、予め円筒状に成形したゴム状弾性体によるラ
イニング層2を配置し、その上に樹脂を含浸した
炭素繊維等の連続繊維によるヘリカル巻層3を形
成する。
上記のヘリカル巻層3の上に樹脂を含浸した連
続繊維による円周巻層4を形成し、その後全体を
加熱硬化する。
続繊維による円周巻層4を形成し、その後全体を
加熱硬化する。
なお、上記のヘリカル巻層3に代えて、樹脂を
含浸した織物を巻付けたクロス巻層3′を形成し
てもよく、或いはこれらの層3,3′を重ねて形
成してもよい。
含浸した織物を巻付けたクロス巻層3′を形成し
てもよく、或いはこれらの層3,3′を重ねて形
成してもよい。
上記の円周巻層4は、ヘリカル巻層3やクロス
巻層3′に比べて周方向の弾性率が高く、かつ周
方向の層厚のバラツキが小さいため、硬化成形品
は円周巻層4に追従して全体として真円度が良好
になる。
巻層3′に比べて周方向の弾性率が高く、かつ周
方向の層厚のバラツキが小さいため、硬化成形品
は円周巻層4に追従して全体として真円度が良好
になる。
また、上記の硬化成形品を脱型後機械加工を施
すには、前記の金型1より若干外径の大きい円筒
型を用意し、これに成形品を外嵌したうえで外周
面を加工する。
すには、前記の金型1より若干外径の大きい円筒
型を用意し、これに成形品を外嵌したうえで外周
面を加工する。
なお、円周巻層4の無い場合は、真円度が悪い
ために脱型が困難であるとともに、脱型後の外周
加工が難しい。すなわち前記のような円筒型にぴ
つたり外嵌することが困難であり、このような型
に嵌めずに加工すれば外周は真円になるか、真円
度の悪い分だけ偏肉を生じる。
ために脱型が困難であるとともに、脱型後の外周
加工が難しい。すなわち前記のような円筒型にぴ
つたり外嵌することが困難であり、このような型
に嵌めずに加工すれば外周は真円になるか、真円
度の悪い分だけ偏肉を生じる。
前記の実施例において、炭素繊維によりヘリカ
ル巻層を形成し、そのうえに同じく炭素繊維によ
り円周巻層を形成したものと、円周巻層を形成し
ないものを2種類(直径140mm、長さ300mm)製作
した。
ル巻層を形成し、そのうえに同じく炭素繊維によ
り円周巻層を形成したものと、円周巻層を形成し
ないものを2種類(直径140mm、長さ300mm)製作
した。
(1) 円周巻層がある場合
●人手によつて引張るだけで脱型可能
●機械加工前の真円度:100μ
●機械加工後の真円度:20μ
● 〃 の偏肉:20μ
(2) 円周巻層がない場合
●機械加工後、脱型に際し軸方向に1tonの荷重
が必要(一部ライニング層とFRP層の接着
面にはがれが生じた。) ●機械加工後の真円度:1000μ 〃 の偏肉:1000μ 〔効果〕 以上のように、この発明は最外層に円周巻層を
形成したことにより、真円度が良好で偏肉の少な
いFRP製円筒体を製作することができる。また、
真円度が良好であるため脱型が容易であり、その
結果断熱用ライニング層の性能を低下するおそれ
がない。
が必要(一部ライニング層とFRP層の接着
面にはがれが生じた。) ●機械加工後の真円度:1000μ 〃 の偏肉:1000μ 〔効果〕 以上のように、この発明は最外層に円周巻層を
形成したことにより、真円度が良好で偏肉の少な
いFRP製円筒体を製作することができる。また、
真円度が良好であるため脱型が容易であり、その
結果断熱用ライニング層の性能を低下するおそれ
がない。
添付図面は製造時の一部省略断面図である。
1……金型、2……ライニング層、3……ヘリ
カル巻層、3′……クロス巻層、4……円周巻層。
カル巻層、3′……クロス巻層、4……円周巻層。
Claims (1)
- 1 金型上に配置したゴム粘弾性体等の断熱用ラ
イニング層上に樹脂を含浸した連続繊維によるヘ
リカル巻層と、樹脂を含浸した織物によるクロス
巻層のいずれか一方または両方の層を形成したの
ち、その層の上に樹脂含浸した連続繊維により円
周巻を施し、その後硬化成形することを特徴とす
る断熱層を有する繊維強化プラスチツクス製円筒
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59165794A JPS6143537A (ja) | 1984-08-07 | 1984-08-07 | 断熱層を有する繊維強化プラスチツクス製円筒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59165794A JPS6143537A (ja) | 1984-08-07 | 1984-08-07 | 断熱層を有する繊維強化プラスチツクス製円筒体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6143537A JPS6143537A (ja) | 1986-03-03 |
JPH0380617B2 true JPH0380617B2 (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=15819114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59165794A Granted JPS6143537A (ja) | 1984-08-07 | 1984-08-07 | 断熱層を有する繊維強化プラスチツクス製円筒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6143537A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0796272B2 (ja) * | 1986-10-06 | 1995-10-18 | 富士重工業株式会社 | 構造用部材の製造方法 |
JP2011098523A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Ihi Corp | ケースの製造方法、及びケース |
JP5551411B2 (ja) * | 2009-11-06 | 2014-07-16 | 株式会社Ihi | ケースの製造方法、及びケース |
JP5844671B2 (ja) * | 2012-03-27 | 2016-01-20 | 東邦テナックス株式会社 | フィラメントワインド成形物及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5753322A (en) * | 1980-08-07 | 1982-03-30 | Uranit Gmbh | Method and device for manufacturing wound drum body reinforced by fiber |
-
1984
- 1984-08-07 JP JP59165794A patent/JPS6143537A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5753322A (en) * | 1980-08-07 | 1982-03-30 | Uranit Gmbh | Method and device for manufacturing wound drum body reinforced by fiber |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6143537A (ja) | 1986-03-03 |
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