JPH036301A - 塗料用着色合金粉末およびその製造法 - Google Patents
塗料用着色合金粉末およびその製造法Info
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- JPH036301A JPH036301A JP1140998A JP14099889A JPH036301A JP H036301 A JPH036301 A JP H036301A JP 1140998 A JP1140998 A JP 1140998A JP 14099889 A JP14099889 A JP 14099889A JP H036301 A JPH036301 A JP H036301A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は塗料用着色合金粉末およびその製造法に関する
。
。
(従来の技術)
従来、塗料用の着色顔料には無機顔料および有機顔料が
あるが、無機顔料はカバーできる色域が狭く、鉛、クロ
ム、およびカドミウムなどの重金属を含む顔料は環境保
全の観点から今後使用が規制される可能性がある。一方
有機顔料は高価である。また、これらの顔料には金属が
持っている光沢がない。
あるが、無機顔料はカバーできる色域が狭く、鉛、クロ
ム、およびカドミウムなどの重金属を含む顔料は環境保
全の観点から今後使用が規制される可能性がある。一方
有機顔料は高価である。また、これらの顔料には金属が
持っている光沢がない。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は金属光沢を持ちしかも種々の色彩を
持つ塗料用着色合金粉末およびその製造方法を提供する
ことにある。
であり、その目的は金属光沢を持ちしかも種々の色彩を
持つ塗料用着色合金粉末およびその製造方法を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段)
本発明による塗料用着色合金粉末は、一般式Cu 10
0−a−1,N i a P b (ただし、a、b
は原子%で5≦a≦40.15≦b≦20である。)で
示される組成を有し、非晶質相からなり、厚さ5μm以
下、アスペクト比(厚さに対する長径の比、以下同じ)
5以上、短径および長径5−500μmの形状を有する
粉末である。
0−a−1,N i a P b (ただし、a、b
は原子%で5≦a≦40.15≦b≦20である。)で
示される組成を有し、非晶質相からなり、厚さ5μm以
下、アスペクト比(厚さに対する長径の比、以下同じ)
5以上、短径および長径5−500μmの形状を有する
粉末である。
また、本発明による塗料用着色合金粉末の製造方法は、
上記した組成、厚さ、アスペクト比、短径および長径を
有する非晶質合金粉末を70−300 ’Cで熱処理す
ることにより着色させることを特徴とする方法である。
上記した組成、厚さ、アスペクト比、短径および長径を
有する非晶質合金粉末を70−300 ’Cで熱処理す
ることにより着色させることを特徴とする方法である。
(作用)
本発明者らは、より優れた塗料用着色合金粉末を得るた
め種々の組成および熱処理からなる粉末についてその着
色具合および光沢を検討した。
め種々の組成および熱処理からなる粉末についてその着
色具合および光沢を検討した。
その結果上記組成を有する合金の溶湯な急冷凝固して作
った非晶質相からなる合金粉末は種々の色彩を示すこと
がわかった。この粉末は非晶質単相であるため粉末の表
面が平滑なことと、粉末が溶湯から直接急冷凝固して作
られるため、表面光沢にも優れていることがわかった。
った非晶質相からなる合金粉末は種々の色彩を示すこと
がわかった。この粉末は非晶質単相であるため粉末の表
面が平滑なことと、粉末が溶湯から直接急冷凝固して作
られるため、表面光沢にも優れていることがわかった。
また、上記組成の非晶質相からなる合金粉末を熱処理す
ると金属光沢を保有する塗料用着色合金粉末が得られる
ことがわかった。
ると金属光沢を保有する塗料用着色合金粉末が得られる
ことがわかった。
合金の組成については、種々検討した結果Ni量が5原
子%未満、40原子%を超えるものまたはPが15原子
%未満、20原子%を超えるものは非晶質単相を得るこ
とができないことが分かった。
子%未満、40原子%を超えるものまたはPが15原子
%未満、20原子%を超えるものは非晶質単相を得るこ
とができないことが分かった。
また、粉末の形状についても、厚さ、アスペクト比、短
径および長径寸法について種々検討した結果、塗膜状態
を良好に維持しつつ、リーフィング現象を効果的に起こ
させて光沢を高めるためには上記範囲とする必要である
ことがわかった。
径および長径寸法について種々検討した結果、塗膜状態
を良好に維持しつつ、リーフィング現象を効果的に起こ
させて光沢を高めるためには上記範囲とする必要である
ことがわかった。
すなわち厚さが5μmをこえると塗膜の平滑度が悪(な
る。また、短径が5μm以下では粉末相互の重なりが不
均一となり、長径が500ILmを超えると塗膜の強度
が劣化する。さらにアスペクト比が5未満だとリーフィ
ング現象が起こりにくくなる。
る。また、短径が5μm以下では粉末相互の重なりが不
均一となり、長径が500ILmを超えると塗膜の強度
が劣化する。さらにアスペクト比が5未満だとリーフィ
ング現象が起こりにくくなる。
また熱処理条件についても温度、時間について種々検討
した結果70℃未満では着色せず、方300℃を超える
と結晶化を起こし粉末の凝集および表面光沢がなくなる
。ことが分かった。
した結果70℃未満では着色せず、方300℃を超える
と結晶化を起こし粉末の凝集および表面光沢がなくなる
。ことが分かった。
本発明の塗料用着色合金粉末の好ましい製造法としては
、前述した組成を有する合金の溶湯をノズルから流出さ
せ、この溶湯にガスを噴霧することによって溶湯の液滴
流方向に配置された傘型の回転冷却体の表面に、前記液
滴を凝固しないうちに衝突させ急冷凝固させる方法が挙
げられる。
、前述した組成を有する合金の溶湯をノズルから流出さ
せ、この溶湯にガスを噴霧することによって溶湯の液滴
流方向に配置された傘型の回転冷却体の表面に、前記液
滴を凝固しないうちに衝突させ急冷凝固させる方法が挙
げられる。
そして、必要に応じて、得られた粉末から前述した形状
特性を有するものを分取すればよい。この方法によれば
、前述した形状特性を有する合金粉末を90%以上の収
率で製造することができる。
特性を有するものを分取すればよい。この方法によれば
、前述した形状特性を有する合金粉末を90%以上の収
率で製造することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例)
第1図には、本発明の合金粉末を製造するための装置の
一例が示されている。すなわち、図示しないルツボにて
溶融された合金の溶湯1を流出するノズル2が設置され
ており、落下する溶湯1に対して高圧の噴射ガスを吹き
付ける噴霧化ノズル3が設置されている。噴霧化ノズル
3はノズル2を囲むように例えば円形に配置され、多数
の噴出口から溶湯1の流れに向けて高速ガスを噴出する
構造となっている。ノズル2の下方には、傘型の回転冷
却体4がその回転軸をノズル2の直下からやや横方向に
ずらして配置されている。したがって、ノズル2から流
出し落下する溶湯1の流れに対して、噴霧化ノズル3か
ら高圧の噴出ガスが吹き付けられ、これによって溶湯1
の液滴5が形成される。この液滴5は、下方に向けて広
がりながら飛散し、回転冷却体4の円錐面に衝突し急冷
凝固し、扁平化されたフレーク状の合金粉末6が形成さ
れる。
一例が示されている。すなわち、図示しないルツボにて
溶融された合金の溶湯1を流出するノズル2が設置され
ており、落下する溶湯1に対して高圧の噴射ガスを吹き
付ける噴霧化ノズル3が設置されている。噴霧化ノズル
3はノズル2を囲むように例えば円形に配置され、多数
の噴出口から溶湯1の流れに向けて高速ガスを噴出する
構造となっている。ノズル2の下方には、傘型の回転冷
却体4がその回転軸をノズル2の直下からやや横方向に
ずらして配置されている。したがって、ノズル2から流
出し落下する溶湯1の流れに対して、噴霧化ノズル3か
ら高圧の噴出ガスが吹き付けられ、これによって溶湯1
の液滴5が形成される。この液滴5は、下方に向けて広
がりながら飛散し、回転冷却体4の円錐面に衝突し急冷
凝固し、扁平化されたフレーク状の合金粉末6が形成さ
れる。
なお、噴霧化ノズル3からの噴射ガス圧は、好ましくは
30kg/cm2以上とされる。また、噴射ガスとして
は、例えばアルゴン、ヘリウム、窒素、空気、あるいは
混合ガスなど各種のものが使用可能である。さらに、回
転冷却体4は、例えば水冷などの手段によって50℃以
下に冷却され、回転数は11000−2000Orpと
されることが好ましい。
30kg/cm2以上とされる。また、噴射ガスとして
は、例えばアルゴン、ヘリウム、窒素、空気、あるいは
混合ガスなど各種のものが使用可能である。さらに、回
転冷却体4は、例えば水冷などの手段によって50℃以
下に冷却され、回転数は11000−2000Orpと
されることが好ましい。
以下、実験例よりさらに説明を行う。
(1)合金粉末の作製
第1図に示した装置を用い、第1表(後に記載する)に
おける資料No、1〜10の組成の合金をそれぞれルツ
ボに入れ、1000℃で溶融させて溶湯1とした。
おける資料No、1〜10の組成の合金をそれぞれルツ
ボに入れ、1000℃で溶融させて溶湯1とした。
この溶湯1をノズル2から流出滴下する溶湯1に対して
噴霧化ノズル3よりアルゴンガスを100kg/cm”
の圧力で吹き付けて液滴5を形成し、この液滴5を凝固
しないうちにロール径200mmφ、円錐角度906、
回転数7200rpmの回転冷却体に衝突させ、木の葉
形のフレーク状粉末6を得た。
噴霧化ノズル3よりアルゴンガスを100kg/cm”
の圧力で吹き付けて液滴5を形成し、この液滴5を凝固
しないうちにロール径200mmφ、円錐角度906、
回転数7200rpmの回転冷却体に衝突させ、木の葉
形のフレーク状粉末6を得た。
上記方法で得られたそれぞれの組成の合金粉末を分級し
、第3表に示すような形状特性を有するものを分取した
。なお、本発明の厚さ5μm以下、短径および長径5−
500μm、アスペクト比5以上である粉末の収率は、
いずれも90%を超えていた。
、第3表に示すような形状特性を有するものを分取した
。なお、本発明の厚さ5μm以下、短径および長径5−
500μm、アスペクト比5以上である粉末の収率は、
いずれも90%を超えていた。
また、試料N002の合金を用いて得られた粉末につい
ては、厚さ1μm、アスペクト比5以上、短径および長
径50−500μmのもの(試料No、2−1)と、厚
さ3μm、アスペクト比5未満、短径および長径5−1
0μmの(試料No、2−2)と、厚さIILm、アス
ペクト比500以上、短径および長径500μmを超え
る粉末(試料No、2−3)と、厚さ10μm、アスペ
クト比5以上、短径および長径50−500μmの粉末
(試料No、2−4)とをそれぞれ調製した。
ては、厚さ1μm、アスペクト比5以上、短径および長
径50−500μmのもの(試料No、2−1)と、厚
さ3μm、アスペクト比5未満、短径および長径5−1
0μmの(試料No、2−2)と、厚さIILm、アス
ペクト比500以上、短径および長径500μmを超え
る粉末(試料No、2−3)と、厚さ10μm、アスペ
クト比5以上、短径および長径50−500μmの粉末
(試料No、2−4)とをそれぞれ調製した。
(2)粉末の熱処理
上記試料No、2の合金を用いて得られた粉末について
は、後に示す第2表に示すように各温度、各時間の熱処
理を大気中で行い色彩の変化を観察した。
は、後に示す第2表に示すように各温度、各時間の熱処
理を大気中で行い色彩の変化を観察した。
(3)塗料の調製
樹脂バインダとしてアクリル樹脂85vo1%、上記で
得られたそれぞれの着色粉末15v。
得られたそれぞれの着色粉末15v。
1%を混合して塗料を作成した。
(4)塗膜性能の評価
厚さ3mm、幅20mm、長さ50 m mの5S41
鋼板を用意し、サンドブラスト処理した後、トリクレン
中で超音波洗浄し、上記で調製したそれぞれの塗料を塗
膜の厚さが1100LL前後になるように刷毛塗り塗装
した。乾燥後、塗膜状態を観察すると共に光沢も観察し
た。この結果を後に示す第3表に示す。
鋼板を用意し、サンドブラスト処理した後、トリクレン
中で超音波洗浄し、上記で調製したそれぞれの塗料を塗
膜の厚さが1100LL前後になるように刷毛塗り塗装
した。乾燥後、塗膜状態を観察すると共に光沢も観察し
た。この結果を後に示す第3表に示す。
第1表〜第3表から、非晶質相からなる合金粉末を熱処
理した試料No、1.2−1.2−2.2−3.2−4
.2−5.2−6.2−7゜2−8.2−9.2−10
.2−11.2−12.2−13.2−14.2−17
.3,4゜5.8.10は着色することがわかる。しか
し、塗膜状態や光沢を評価すると、厚さ5μ以下、短径
および長径5−500μm、アスペクト比5以上、熱処
理温度70−300℃の範囲とされた粉末を含有する試
料No、1.2−1.2−5.2−6.2−7.2−8
.2−9.2−10.2−11.2−12.2−13.
2−14.2−17.3,4,5.10が特に好ましい
ことがわかる。
理した試料No、1.2−1.2−2.2−3.2−4
.2−5.2−6.2−7゜2−8.2−9.2−10
.2−11.2−12.2−13.2−14.2−17
.3,4゜5.8.10は着色することがわかる。しか
し、塗膜状態や光沢を評価すると、厚さ5μ以下、短径
および長径5−500μm、アスペクト比5以上、熱処
理温度70−300℃の範囲とされた粉末を含有する試
料No、1.2−1.2−5.2−6.2−7.2−8
.2−9.2−10.2−11.2−12.2−13.
2−14.2−17.3,4,5.10が特に好ましい
ことがわかる。
(以下余白)
(発明の効果)
以上説明したように、本発明による塗料用着色合金粉末
は、特定の組成を有し、非晶質相からなるものを特定温
度で熱処理することによって得られる。また、特定の形
状特性を有するので、塗膜の状態を良好に維持しつつ、
リーフィング現象を効果的におこさせることができる。
は、特定の組成を有し、非晶質相からなるものを特定温
度で熱処理することによって得られる。また、特定の形
状特性を有するので、塗膜の状態を良好に維持しつつ、
リーフィング現象を効果的におこさせることができる。
また粉末表面が平滑なため光沢や光反射性にもすぐれて
おり、意匠塗料用顔料が平滑なため光沢や光反射性にも
優れている。
おり、意匠塗料用顔料が平滑なため光沢や光反射性にも
優れている。
第1図は本発明の合金粉末を製造するための装置の一例
を示す概略断面図である。 図中、1は溶湯、2はノズル、3は噴霧化ノズル、4は
回転冷却体、5は液滴、6はフレーク状の合金粉末であ
る。
を示す概略断面図である。 図中、1は溶湯、2はノズル、3は噴霧化ノズル、4は
回転冷却体、5は液滴、6はフレーク状の合金粉末であ
る。
Claims (2)
- 1.一般式Cu_1_0_0_−_a_−_bNi_a
P_b(ただし、a、bは原子%で5≦a≦40、15
≦b≦20である。)で示されるされる組成を有し、非
晶質相からなり、厚さ5μm以下、アスペクト比(厚さ
に対する長径の比)5以上、短径および長径の比)5以
上、短径および長径5−500μmの形状を有すること
を特徴とすると塗料用着色合金粉末。 - 2.一般式Cu_1_0_0_−_a_−_bNi_a
P_b(ただし、a、bは原子%で5≦a≦40、15
≦b≦20である。)で示されるされる組成を有し、非
晶質相からなり、厚さ5μm以下、アスペクト比(厚さ
に対する長径の比)5以上、短径および長径の比)5以
上、短径および長径5−500μmの形状を有する粉末
を70−300℃で熱処理することを特徴とする塗料用
着色合金金粉末の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1140998A JP2534354B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | 塗料用着色合金粉末およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1140998A JP2534354B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | 塗料用着色合金粉末およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH036301A true JPH036301A (ja) | 1991-01-11 |
JP2534354B2 JP2534354B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=15281785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1140998A Expired - Fee Related JP2534354B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | 塗料用着色合金粉末およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534354B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5139067A (en) * | 1988-12-29 | 1992-08-18 | Bridgestone Corporation | Tire wheel |
CN105798812A (zh) * | 2016-05-30 | 2016-07-27 | 苏州赛腾精密电子股份有限公司 | 一种压紧机构 |
-
1989
- 1989-06-05 JP JP1140998A patent/JP2534354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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