JPH0331616B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車体の収納装置、一層詳しくは、座席
間のコンソールに装着した収納ターンテーブルに
関する。

自動車の車体に収納手段を設け、乗員がパーキ
ングメータ用コイン、くし、カセツトテープ、化
粧テイツシユ等の物品を収納、使用するに便利な
ようにすることは周知である。従来、このような
収納手段は、サンシエード上や、ブローブボツク
スのドア内、運転席と助手席の間のコンソール上
とか種々のところに設けてある。たとえば、コン
ソールの水平方向表面に円形のくぼみを設け、こ
こに飲料容器、たとえば、コツプやビン、カンを
入れることは周知である。さらに、パーキングメ
ータ用コインの収納装置を設けることも周知であ
る。これらの収納手段を隠すドアにも種々の工夫
がなされている。

これら従来公知の収納手段において、それに費
やすコンソールのスペース最低限であり、多数の
このような収納手段の任意の１つに乗員が手を届
かすに便利になつていることが望まれている。

本発明によれば、収納装置は収納ターンテーブ
ルを備え、この収納ターンテーブルは多角柱状に
なつており、複数の矩形側部でつながつた多角形
端を有する。これらの矩形側部は飲料容器受け部
またはコイン収納装置のような所望の収納手段を
支持するかあるいはそれ自体がその役目をなすよ
うな形状となつている。多角柱状ターンテーブル
の１つの側部は、好ましくは、車輛コンソールの
表面と同じ表面仕上げの平らな表面となつてお
り、ターンテーブルにある開口を閉じるようにの
み作用する。コンソールは矩形開口を有し、多角
柱状ターンテーブルはこの開口内に回転自在に取
付けられる。回転軸は多角柱状ターンテーブルの
多角形端から突出し、コンソールハウジングに取
付けた軸受ブロツクに回転自在に支持されてい
る。しがつて、多角柱状ターンテーブルの回転運
動で収納手段の所望の１つを順次にコンソール開
口部と一致させ、内部に手を伸ばし得るようにな
つている。丸い親指操作ホイールが多角柱状ター
ンテーブルに取付けてあると好ましく、このホイ
ールはコンソールの表面から上方に突出していて
乗員がターンテーブルを回転させるに便利な手段
となる。好ましくは、戻り止めが設けてあり、こ
れはハウジングで支持したばね負荷式ボタンを包
含し、このボタンが親指操作ホイール
（thumbwheel）の端面に乗つていて親指操作ホ
イールにある複数の周方向に隔たつたくぼみの１
つと係合し、ターンテーブルを選定位置に保持す
るようになつている。

したがつて、本発明の目的、特徴、利点は、車
輛コンソールの開口内に回転自在に装着してあ
り、回転運動の際にコンソール開口内に複数の収
納手段を１つずつ順次出現させる多角柱状ターン
テーブルを提供することにある。

この目的のために、本発明による自動車の収納
装置は特許請求の範囲第１項の特徴記載部分に記
載した特徴によつて特徴付けられる。

本発明の別の目的、特徴、利点は、親指操作ホ
イールを備えていて種々の使用位置に回転できか
つ選定位置に保持できる多角柱形回転自在装着タ
ーンテーブルの矩形側部に支持された複数の収納
アクセサリを提供することにある。

以下、添付図面を参照しながら本発明を一層詳
しく説明する。

第１図を参照して、ここには車体コンソールが
全体的に１０で示してある。コンソールは車体１
１の運転席と助手席の間で車輛フロア上に取付け
てある。変速機シフトセレクタ１２がコンソール
を貫いて突出している。コンソールの提供する他
の構造としては、ドア１４の下の灰皿やドア１６
の下の収納室がある。本発明は全体的に１８で示
す収納装置に関する。

第２図を参照してわかるように、コンソール１
０は車輛フロアに取付けたベースハウジング２２
と、水平な頂面に矩形のフランジ付き開口２６を
設けたコンソールカバー２４とを包含する。収納
装置１８はフランジ付き開口２６に嵌合してお
り、プリズム状ターンテーブル３２を装着する矩
形開口３０を有する周囲フレーム２８を包含す
る。多角柱状ターンテーブル３２は三角形の多角
柱の形態をしており、三角形の端面３４，３６と
矩形の側部３８，４０，４２とを有する。第２図
で最も良くわかるように、軸４６，４８が三角形
の端面３４，３６からそれぞれ突出している。第
２，４図で最も良くわかるように、軸４８は一対
のねじ５２，５４によつて周囲フレーム２８の下
面に装着したジヤーナルブロツク５０内に回転自
在に支持されている。これらのねじは周囲フレー
ム２８と一体に成形した取付ブロツク５６，５８
に螺合している。同様のジヤーナルブロツク６０
が軸４６を受け入れており、ねじによつて周囲フ
レーム２８の下面に取付けてある。

収納装置１８の矩形側部３８は装飾した平らな
閉鎖パネル６４となつており、これは収納機能を
果たさないが、矩形開口３０を塞ぐようになつて
いる。

多角柱状ターンテーブル３２の側部４０は円形
の垂直壁６８と底壁７０とによつて構成された飲
料容器受け６６を有する。第３図で最も良くわか
るように、多角柱状ターンテーブル３２を時計方
向に120度回転させたとき、その側部４０開口３
０と一致し、飲料容器受け６６が現われてコツプ
やカン、ビンを受けることができる。

多角柱状ターンテーブル３２の側部４２はコイ
ンホルダ７４を支持している。このコインホルダ
は、第２図でわかるように、種々の価、サイズの
コインのためのホルダは各コインホルダの代表で
あり、円筒形のくぼみ７６とこのくぼみの底８０
とボタン８２の間で作用するコイル状圧縮ばね７
８とを包含する。コインはばね負荷ボタン８２と
くぼみ７６の外側縁のところに一体に成形された
リツプ８４の間に収納される。第３図で最も良く
わかるように、多角柱状ターンテーブル３２を反
時計方向に120度回転させたとき、収納装置１８
の側部４２が開口３０と一致して、乗員がコイン
ホルダ７４に手を伸ばすことができる。

第２，３図で最も良くわかるように、軸４８に
はそれと一体に回転できるように親指操作ホイー
ル８８が取付けてあり、このホイール８８は周囲
フレーム２８にあるスロツト８９を貫いて突出し
ている。親指操作ホイール８８の外周面にはぎざ
ぎざが設けてあり、これが親指係合面となり、収
納装置１８をその種々の回転位置に割出すのに便
利なようになつている。

第２，４図で最も良くわかるように、止め９０
が親指操作ホイール８８と一体に形成してある。
多角柱状ターンテーブル３２を時計方向に120度
回転させると、この止め９０は仮想線位置９１で
示すようにジヤーナルブロツク５０と係合し、タ
ーンテーブルがそれ以上時計方向に回転するのを
止める。飲料容器受け６６の位置からコインホル
ダ７４の位置へ時計方向に回転させようとすると
きに、転倒した位置にあるコインホルダがコイン
に対して時計方向に加速され、その結果、コイン
が慣性作用でコインホルダから落下してしまうこ
とがわかつたので、ターンテーブルが時計方向に
さらに回転しないようにすることが望ましい。同
様に、ターンテーブルを反時計方向に120度回転
させたとき、止め９０は仮想線位置９２で示すよ
うにジヤーナルブロツク５０と係合し、さらに反
時計方向にターンテーブルが回転するのを防ぐ。
周囲フレームにレーベルを貼り付けて飲料容器受
け、コインホルダのそれぞれの出現する回転方向
の表示を行なうとよい。

第４，６図で最も良くわかるように、戻り止め
配置が設けてあつて収納装置１８をその選定使用
位置に保持するようになつている。第６図で最も
良くわかるように、ジヤーナルブロツク５０はプ
ランジヤ９８が可動状態で装着される孔９６を有
する成形プラスチツクのブラケツト９４を支持し
ている。プランジヤ９８は円錐形の端面１００を
有し、この端面は親指操作ホイール８８の面に設
けた円錐形の孔１０２内に着座している。ばね１
０４がプランジヤ９８を親指操作ホイール８８の
面と常時係合するように押圧している。親指操作
ホイール８８は互いに周方向に等間隔で隔たつた
３つの円錐形のくぼみを有し、これらのくぼみは
円錐形の端面１００を受け、ターンテーブルを選
定使用位置に保持するような位置にある。

こうして、本発明は側部に種々の収納アクセサ
リを装着した回転多角柱状ターンテーブルを包含
する、自動車の親規で改良された収納装置を提供
する。ここに説明したターンテーブルは三角柱で
あるが、四角柱であつてもよいことは了解された
い。また、収納手段がくし、地図、テイツシユ、
カセツトカートリツジ等のために設けてあつても
よいことも了解されたい。さらに、、回転ターン
テーブルをインストルメントパネルや車体の他の
どこかに装着してもよい。

本願発明の他用途収納装置によれば、種々の収
納手段を限られたスペースに納めることができ、
また選定された必要な収納手段のみを露出させ
て、自由に使用できるようになつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による収納装置を有する車体コ
ンソールの斜視図である。第２図は第１図の２−
２線矢視方向の収納装置を通る断面図である。第
３図は第２図の３−３線矢視方向の断面図であ
る。第４図は第２図の４−４線矢視方向の断面図
である。第５図は収納装置を使用位置間の回転運
動状態で示す端面図である。第６図は第４図の６
−６線矢視方向の断面図であり、収納装置を所望
の回転位置に保持する戻り止めを示す図である。 ＜主要部分の符号の説明＞１８……多用途収納
装置、１１……車体、２６……矩形の開口、２４
……水平方向の表面、２２……ハウジング、３
８，４０，４２……複数の矩形側部、３４，３６
……一対の多角形端、３２……多角柱形のターン
テーブル、４６，４８，５０，６０……多角柱形
ターンテーブルを多角形端の中心を通る軸線まわ
りに回転できるようにハウジング内に取り付ける
手段、８８……ホイール、９４〜１０２……戻り
止め手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 乗員に隣接して車体１１に装着してあり、矩
   形の開口２６を設けた水平方向の表面２４を有す
   るハウジング２２と、収納手段を設けている複数
   の矩形側部３８，４０，４２によつてつながつた
   一対の多角形端３４，３６を有する多角柱状のタ
   ーンテーブル３２と、この多角柱状のターンテー
   ブルを、前記多角形端の中心を通る軸線まわりに
   回転できるように、かつ該ターンテーブルの軸線
   まわりの回転に応じて前記収納手段のうちの選定
   した１つがハウジングの開口と順次合致するよう
   に、ハウジングに取付ける手段４６，４８，５
   ０，６０とからなつていることを特徴とする自動
   車の多用途収納装。 ２ 前記ハウジング２２の前記開口２６内に嵌合
   するようになつておりかつ矩形の開口３０を画成
   する矩形の周囲フレーム２８が設けられており、
   前記矩形側部３８，４０，４２のうちの選定した
   ものと前記周囲フレーム２８の矩形開口３０とが
   合致するように、前記取付手段４６，４８，５
   ０，６０は前記ターンテーブルを前記ハウジング
   ２２の水平方向表面２４の下に隠れた状態で取付
   けている特許請求の範囲第１項に記載の多用途収
   納装置。 ３ 前記多角柱状のターンテーブル３２にそれと
   一体的に回転できるように連結されたホイール８
   ８が設けられ、該ホイールが前記ハウジング２２
   の前記開口２６を貫いて延びていて乗員がそれを
   操作して回転させ、ターンテーブルの回転運動を
   生じさせるようになつていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項または第２項に記載の多用途
   収納装置。 ４ 前記ハウジング２２と前記ターンテーブル３
   ２の間に戻り止め手段９４，９６，９８，１０
   ０，１０２が設けられ、前記収納手段の選定した
   ものをハウジングの開口２６と整合させる回転位
   置にターンテーブルを保持するようになつている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項から第３
   項までの何れか１つに記載の多用途収納装置。