JPH0329254Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車のバンパ、特にバンパバー
の側端部がフエンダのホイールカツトラインまで
延びているタイプのバンパに関する。

第１図に示すように、デザイン的な観点から、
バンパ１がフエンダ２のホイールカツトライン３
まで延びている自動車がある。このような自動車
におけるバンパ１は、従来は中央部のバンパバー
４と側部のバンパサイド５とからなつているが、
最近では、バンパバー４自体がホイールカツトラ
イン３まで回り込んでいるバンパも出てきてい
る。しかしながらこのような一体形のバンパは、
第２図に示すように、フエンダ２に形成される凹
溝１０を外方より覆うので、凹溝１０とバンパバ
ー４の側端部４ａとの間に空間ができ、また、側
端部４ａの側端面４ｂには幅広のフランジを加工
上成型できないので、あまり外観が良くない。ま
た、この側端部４ａの上部と下部の縁と、同縁に
それぞれ対面する上記凹溝１０の対向面、１１，
１２との間の隙間６，６ａにホイール７からの泥
が入り込んで、これが洗車してもあまりよく取れ
ないという問題点があつた。

この考案の目的は、側端部の外観が良く、かつ
フエンダとの間に泥等の詰まりのない改良された
バンパを提供することにある。

この考案によるバンパは、例えば第３図に示す
ように、バンパバー４の側端部４ａに、これの側
端面４ｂをほぼ全体的に覆い、かつその上部とフ
エンダ２に形成された凹溝１０との間の隙間６を
埋める突起部８ａを有するバンパカバー８をクリ
ツプ９により取り付けた構造になつている。これ
を分解して示したのが第４図で、バンパバー４の
側端面４ｂには取付穴４ｃが形成され、これに対
応する位置のバンパカバー８の部分にも取付穴８
ｂが形成されている。したがつて、バンパカバー
８の突起部８ａをバンパバー側端部４ａの上部と
対向面１１との間の隙間６に挿入し、取付穴８ｂ
をバンパ側の取付穴４ｃに位置合わせしてクリツ
プ９を差し込めば、バンパカバー８のバンパバー
側端部４ｂへの取り付けが完了する。この取り付
けは、クリツプ９の代りにビス等を利用してもよ
く、抜け止め防止の突起を設けて嵌め込むように
してもよい。

バンパカバー８は、ゴムまたは樹脂等の軟質材
で形成し、バンパバー側端面４ｂに沿いやすくす
る。また、バンパカバー８の周囲にフランジを設
けて、バンパバー側端部４ａを全体的に覆うよう
にしてもよい。また、バンパバー側端部４ａ下部
と対向面１２との間の隙間６´を埋めるような突
起部をバンパカバー８に形成してもよい。さらに
は、このような技術をリヤ側のバンパーに適用し
ても良いことは勿論である。

以上のように、この考案によるバンパは、フエ
ンダのホイールカツトラインまで延びているバン
パバーの側端部に、これの側端面をほぼ全体的に
覆い、かつその上部と凹溝との間の隙間を埋める
突起部を有するバンパカバーを取り付けたので、
見栄えが良くなるとともに、フエンダとの間にホ
イールからの泥などが入り込むことが少なくな
り、体裁も良くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、バンパの側部がホイールカツトライ
ンまで延びている例を示す自動車の外観図、第２
図は、従来のバンパの側端部を示す部分斜視図、
第３図は、この考案の一実施例を示す第２図と同
様な図、第４図は、この考案の一実施例を示す部
分分解斜視図である。 １……バンパ、２……フエンダ、３……ホイー
ルカツトライン、４……バンパバー、５……バン
パサイド、６……隙間、７……ホイール、８……
バンパカバー、９……クリツプ、１０……凹溝、
１１……対向面、１２……対向面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フエンダーに形成されている凹溝を外方より覆
   い、側端面が上記フエンダーのホイールカツトラ
   インまで延びているバンパバーにおいて、 上記バンパバーの側端部の側端面と上記凹溝の
   端縁との間の空間をほぼ覆い、かつ、上記側端部
   の上方縁と、同縁に対向する上記凹溝の対向面と
   の間の隙間を埋める突起部を有するバンパカバー
   を取付けたバンパ。