JP3541605B2 - フェンダパネル装着用プロテクタ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフェンダパネル装着用プロテクタに関し、特に車輪が跳ね上げる泥水や小石に対してフェンダパネルをガードするプロテクタ構造及びフェンダパネルへのプロテクタの装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のフェンダパネル装着用プロテクタ1は、図7に示す乗用車Vの側面図で示すように、フェンダパネル2のホイールカット部3の後縁3aに取り付けられており、さらに、図5に示す斜視図および図5のB−B線における断面図である図6から明らかなように、フェンダパネル装着用プロテクタ1はネジ手段4を介してフェンダパネル2のフランジ2aに螺着されていた。また、フェンダパネル装着用プロテクタ1には前記ホイールカット部3により形成されるホイールハウス5に延びる取付部6が車幅方向内方に向かって形成されていた。
また、フェンダパネル装着用プロテクタ1はフェンダパネル2の外表面2bよりも車幅方向外側に張り出した状態に被覆部7を設け、この被覆部7はホイールハウス5に向けてほぼ直角状に折り曲げられ前記取付部6に続いて形成されていた。13は車輪である。
【0003】
さらに、フェンダパネル2のホイールカット部3の内部に形成されるホイールハウス5に延びるスプラッシュシールド部11は、ホイールカット部3の後縁3aでは前記フェンダパネル2のフランジ2aにフェンダパネル装着用プロテクタ1と一緒にネジ手段4により取り付けられており、ホイールカット部3のその他の部分ではフランジ2aと直接ネジ手段で取り付けられていた。
なお、従来技術としてフロントドア8に接するフェンダパネル2にフェンダパネル装着用プロテクタ1を取り付けたものを例示したが、図7に示すようにリアフェンダパネル21にプロテクタ1を取り付けることもあり、この場合も同様の構造であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のこの種の装置では、以下のような問題があった。すなわち、従来装置のフェンダパネル2はホイールカット部3のフランジ2aと外表面2bとが略直角に折り曲げられているので、フェンダパネル装着用のプロテクタ1が当該折り曲げ部を横切る部位(プロテクタの上縁部)において形状合わせすることが難しい。特にスプラッシュシールド部11と分割して形成されるものでは、折り曲げ部2cを横切る部位でフェンダパネル2とプロテクタ1との間に隙間が生じ、外観上の見栄えを悪くする欠点をもたらしてしまう。
【0005】
一方スプラッシュシールド部11とプロテクタ1とを一体成形する場合、上記折り曲げ部で連続させる連接部を形成することになるが、該連接部をシャープに直交するよう成形せざるを得ないことから、製作時に応力集中の発生を余儀なくされるし、かつまた使用時に破損しやすいこともあって製品としての信頼性が損なわれる可能性もある。
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、フェンダパネルへの装着姿勢を安定化させられる、製作容易にして安価なフェンダパネル装着用プロテクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はフェンダパネル装着用プロテクタであり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明のフェンダパネル装着用プロテクタは、フェンダパネルのホイールカット部の後縁に取り付けられ、前記ホイールカット部の内部に形成されるホイールハウスに向けて延びるスプラッシュシールド部を備えるフェンダパネル装着用プロテクタにおいて、
前記フェンダパネルは前記ホイールカット部の端縁に形成されたフランジとフェンダパネル外表面との連接接続部を湾曲面で形成され、
前記プロテクタは、前記フランジより前記外表面に向けて延びるように形成されてなり、上縁部が該フェンダパネルの湾曲面に沿いながら前記フランジより前記外表面に向かって斜めに下降するように形成されたことを特徴とする。
【0007】
なお、フェンダパネル装着用プロテクタは、フロントフェンダパネル、リアフェンダパネルのいずれか一方、または両方に取り付けられるものであり、エンジニアリングプラスチック、繊維強化プラスチック、合成ゴムなど適宜な材料を用いることができる。
また、フェンダパネル装着用プロテクタは、ネジ手段、接着等の種々の装着手段を用いることができることは言うまでもない。
更に、本発明のフェンダパネル装着用プロテクタは、前記プロテクタが前記ホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形してもよい。
【0008】
本発明のフェンダパネル装着用プロテクタは、フェンダパネルのフランジとフェンダパネル外表面とを接続する連接接続部を湾曲面で形成し、そのフェンダパネルの外表面に沿わせて成形されるプロテクタ本体の上縁部をフランジより前記外表面に向かって接続する連接接続部を斜めに下降するよう形成してなだらかな連続部として構成させたから、フェンダパネルへの装着姿勢の安定化を図れ、成形性も良好なものとなし得る。
また、プロテクタをホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形した場合には、スプラッシュシールド部との連接部を滑らな円弧で繋げることができるとともに、フェンダパネル装着用プロテクタはスプラッシュシールド部と一緒にフェンダパネルのホイールカット部の後縁に簡単かつ高精度に取り付けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0010】
本発明のフェンダパネル装着用プロテクタを図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るフェンダパネル装着用プロテクタの斜視図であり、プロテクタが符号1で示されている。
図2は図1のA−A線における断面を示し、図3は第2の実施の形態に係るフェンダパネル装着用プロテクタの斜視図であり、図4は図3のC−C線における断面図である。
【0011】
図2に示す本発明の第1の実施の形態のフェンダパネル装着用プロテクタ(以下、単にプロテクタと称する)は、フェンダパネル2のホイールカット部3の後縁3aにネジ手段4により取り付けられている。プロテクタ1はホイールカット部3の内部に形成されたホイールハウス5に向けて延びる取付部6を有する。さらに、フェンダパネル2は外表面2bとホイールカット部3のフランジ2aとの連接接続部を湾曲面3bで形成している。
【0012】
また、プロテクタ1は、ホイールカット部3のフランジ2aよりフェンダパネル2の外表面2bに向け、フェンダパネル2の湾曲面3bに沿うよう成形され、表面になだらかな湾曲面6aを有するよう形成させてフェンダパネル2の被覆部7として機能させる。また、被覆部7はフェンダパネル2の外表面2bに接着14若しくはネジ手段4による固定力を利用して保持される。
プロテクタ1のフェンダパネル外表面2bに延びる表面(湾曲面6a)には「しぼ加工12」が施されていて多数の凹凸やしわが形成されている。このために、車両の走行中に跳ね上げられた石が湾曲面6aに衝突しても、打痕が目立たず外観上の品質を低下させないようにしてある。
【0013】
プロテクタ1とフェンダパネル2とをネジ手段4により装着する際には、プロテクタ1に形成された前記湾曲面6aの内側とフェンダパネル2の前記湾曲面3bとが接していて、フェンダパネル2とプロテクタ1の間に隙間が生ずることはない。しかも、両者を沿わせ易くなっている。
【0014】
さらに、本実施の形態において、ホイールハウス5の車幅方向内方に延びるスプラッシュシールド部11がプロテクタ1とフェンダパネル2との間に挟持された状態に取り付けられている。ホイールカット部3の後縁3a以外では、スプラッシュシールド部11は、フランジ2aに直接ネジ手段4により固着されている。また、スプラッシュシールド部11は、ホイールハウス5の内部において、車輪13を覆うように形成されている。
【0015】
本実施の形態では、上記のようにプロテクタ1は、ホイールカット部3のフランジ2aよりフェンダパネル2の外表面2bに向けて延びるよう形成された連接接続部の上縁をフランジ2a部よりフェンダパネル2の外表面2bに向かって連接接続部を下降するように形成させたため、プロテクタ1の水平方向の断面H−Hにおけるプロテクタ1の湾曲面6aの円弧が実際は小さくても、プロテクタ上縁部の軌跡はフェンダパネル2の湾曲面3bに沿ってなだらかに移行するから、プロテクタ1の湾曲面6aは見かけ上は大きな円弧の湾曲面となり、フェンダパネル2の湾曲面3bに沿わせ易い。
【0016】
図3及び図4に示す第2の実施の形態に係るフェンダパネル装着用プロテクタ1について説明する。この実施の形態では、プロテクタ1は、滑らかな円弧を描く連接部16を介して、ホイールハウス5内に延びるスプラッシュシールド部11と一体に成形されている。そして、プロテクタ1の取付部6に形成される湾曲面6aの内側に、フェンダパネル2に形成される湾曲面3bを密着させた状態で、ネジ手段4と接着手段14により取り付けられている。また、湾曲面6aの表面には上記実施の形態と同様にしぼ加工12が施されている。
【0017】
プロテクタ1の湾曲面6aは、前記の実施の形態と同様に、ホイールカット部3のフランジ2aよりフェンダパネル2の外表面2bに向け、フェンダパネル2の湾曲面3bに沿うよう成形され、表面になだらかな湾曲面6aを有するよう形成させてフェンダパネル2の被覆部7として機能させる。
この実施の形態によれば、前記第1の実施形態と同一の作用を有するうえ、プロテクタ1はスプラッシュシールド部11と一緒にフェンダパネル2のホイールカット部3の後縁3aに簡単に取り付けられる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフェンダパネル装着用プロテクタによれば、プロテクタは、フェンダパネルのホイールカット部の後縁の湾曲面に対応する湾曲面を有する連接接合部を設けることで、プロテクタとフェンダパネルは湾曲面同士で接合することとなり、プロテクタとフェンダパネルは相互に沿わせ易くなり、フェンダパネルとプロテクタの間に隙間が生じることなく、見栄えの点からも有利となる。
しかも、プロテクタは、フェンダパネルのホイールカット部後縁の湾曲面に対応する湾曲面を有する連接接続部の上縁を、フェンダパネルのフランジ部よりフェンダパネルの外表面側に向かって斜めに下降するよう形成させることでなだらかな接続部とすることができるので、水平方向の断面におけるプロテクタの湾曲面の円弧が実際は小さくても、プロテクタの連接接続部の上縁部はフェンダパネルの湾曲面に沿って緩やかに移行するから、プロテクタの湾曲面は見かけ上は大きな円弧となりフェンダパネルの湾曲面3bに沿わせ易く、プロテクタのフェンダパネルへの装着姿勢を安定化させることができる。
【0019】
また、プロテクタをホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形した場合には、部品点数がすくなくなるため、上記効果に加えて、組み付け工数が少なく作業が容易になり、組み付けコストも低減する。
さらに、プロテクタをスプラッシュシールド部と一体に形成すると、両者の連接接続部を滑らかな円弧で繋げられるので、プロテクタとスプラッシュシールド部を一体成形する際に、応力集中受け部の発生を排除することができ、使用時における破損防止効果も得られ、長期間に亙って安定した品質性能を発揮できる。さらに、成形時の不良率が低減するとともに、さらに、製作上の誤差も少なくなり、部品管理も容易になる。
加えて、プロテクタとフェンダパネルとの隙間詰めも良好に行えることあって、泥水等の隙間内への進入防止化を図ることができ、フェンダパネルの錆発生防止の効果もみられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるフェンダパネル装着用プロテクタの装着状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態であるフェンダパネル装着用プロテクタの装着状態を示す斜視図である。
【図4】図3のC−C線における断面図である。
【図5】従来のフェンダパネル装着用プロテクタの装着状態を示す斜視図である。
【図6】図5のB−B線における従来のフェンダパネル装着用プロテクタの断面図である。
【図7】フェンダパネル装着用プロテクタの乗用車への取り付け部位を示す乗用車の側面図である。
【符号の説明】
1 プロテクタ
2 フェンダパネル
2a ホイールカット部のフランジ
2b フェンダパネル外表面
3 ホイールカット部
3a 後縁
3b フェンダパネルの湾曲面(連接接続部)
5 ホイールハウス
6 取付部
6a プロテクタの湾曲面(連接接続部)
7 被覆部
11 スプラッシュシールド部
16 プロテクタとスプラッシュシールド部との連接部
【発明の属する技術分野】
本発明はフェンダパネル装着用プロテクタに関し、特に車輪が跳ね上げる泥水や小石に対してフェンダパネルをガードするプロテクタ構造及びフェンダパネルへのプロテクタの装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のフェンダパネル装着用プロテクタ1は、図7に示す乗用車Vの側面図で示すように、フェンダパネル2のホイールカット部3の後縁3aに取り付けられており、さらに、図5に示す斜視図および図5のB−B線における断面図である図6から明らかなように、フェンダパネル装着用プロテクタ1はネジ手段4を介してフェンダパネル2のフランジ2aに螺着されていた。また、フェンダパネル装着用プロテクタ1には前記ホイールカット部3により形成されるホイールハウス5に延びる取付部6が車幅方向内方に向かって形成されていた。
また、フェンダパネル装着用プロテクタ1はフェンダパネル2の外表面2bよりも車幅方向外側に張り出した状態に被覆部7を設け、この被覆部7はホイールハウス5に向けてほぼ直角状に折り曲げられ前記取付部6に続いて形成されていた。13は車輪である。
【0003】
さらに、フェンダパネル2のホイールカット部3の内部に形成されるホイールハウス5に延びるスプラッシュシールド部11は、ホイールカット部3の後縁3aでは前記フェンダパネル2のフランジ2aにフェンダパネル装着用プロテクタ1と一緒にネジ手段4により取り付けられており、ホイールカット部3のその他の部分ではフランジ2aと直接ネジ手段で取り付けられていた。
なお、従来技術としてフロントドア8に接するフェンダパネル2にフェンダパネル装着用プロテクタ1を取り付けたものを例示したが、図7に示すようにリアフェンダパネル21にプロテクタ1を取り付けることもあり、この場合も同様の構造であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のこの種の装置では、以下のような問題があった。すなわち、従来装置のフェンダパネル2はホイールカット部3のフランジ2aと外表面2bとが略直角に折り曲げられているので、フェンダパネル装着用のプロテクタ1が当該折り曲げ部を横切る部位(プロテクタの上縁部)において形状合わせすることが難しい。特にスプラッシュシールド部11と分割して形成されるものでは、折り曲げ部2cを横切る部位でフェンダパネル2とプロテクタ1との間に隙間が生じ、外観上の見栄えを悪くする欠点をもたらしてしまう。
【0005】
一方スプラッシュシールド部11とプロテクタ1とを一体成形する場合、上記折り曲げ部で連続させる連接部を形成することになるが、該連接部をシャープに直交するよう成形せざるを得ないことから、製作時に応力集中の発生を余儀なくされるし、かつまた使用時に破損しやすいこともあって製品としての信頼性が損なわれる可能性もある。
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、フェンダパネルへの装着姿勢を安定化させられる、製作容易にして安価なフェンダパネル装着用プロテクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はフェンダパネル装着用プロテクタであり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明のフェンダパネル装着用プロテクタは、フェンダパネルのホイールカット部の後縁に取り付けられ、前記ホイールカット部の内部に形成されるホイールハウスに向けて延びるスプラッシュシールド部を備えるフェンダパネル装着用プロテクタにおいて、
前記フェンダパネルは前記ホイールカット部の端縁に形成されたフランジとフェンダパネル外表面との連接接続部を湾曲面で形成され、
前記プロテクタは、前記フランジより前記外表面に向けて延びるように形成されてなり、上縁部が該フェンダパネルの湾曲面に沿いながら前記フランジより前記外表面に向かって斜めに下降するように形成されたことを特徴とする。
【0007】
なお、フェンダパネル装着用プロテクタは、フロントフェンダパネル、リアフェンダパネルのいずれか一方、または両方に取り付けられるものであり、エンジニアリングプラスチック、繊維強化プラスチック、合成ゴムなど適宜な材料を用いることができる。
また、フェンダパネル装着用プロテクタは、ネジ手段、接着等の種々の装着手段を用いることができることは言うまでもない。
更に、本発明のフェンダパネル装着用プロテクタは、前記プロテクタが前記ホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形してもよい。
【0008】
本発明のフェンダパネル装着用プロテクタは、フェンダパネルのフランジとフェンダパネル外表面とを接続する連接接続部を湾曲面で形成し、そのフェンダパネルの外表面に沿わせて成形されるプロテクタ本体の上縁部をフランジより前記外表面に向かって接続する連接接続部を斜めに下降するよう形成してなだらかな連続部として構成させたから、フェンダパネルへの装着姿勢の安定化を図れ、成形性も良好なものとなし得る。
また、プロテクタをホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形した場合には、スプラッシュシールド部との連接部を滑らな円弧で繋げることができるとともに、フェンダパネル装着用プロテクタはスプラッシュシールド部と一緒にフェンダパネルのホイールカット部の後縁に簡単かつ高精度に取り付けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0010】
本発明のフェンダパネル装着用プロテクタを図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るフェンダパネル装着用プロテクタの斜視図であり、プロテクタが符号1で示されている。
図2は図1のA−A線における断面を示し、図3は第2の実施の形態に係るフェンダパネル装着用プロテクタの斜視図であり、図4は図3のC−C線における断面図である。
【0011】
図2に示す本発明の第1の実施の形態のフェンダパネル装着用プロテクタ(以下、単にプロテクタと称する)は、フェンダパネル2のホイールカット部3の後縁3aにネジ手段4により取り付けられている。プロテクタ1はホイールカット部3の内部に形成されたホイールハウス5に向けて延びる取付部6を有する。さらに、フェンダパネル2は外表面2bとホイールカット部3のフランジ2aとの連接接続部を湾曲面3bで形成している。
【0012】
また、プロテクタ1は、ホイールカット部3のフランジ2aよりフェンダパネル2の外表面2bに向け、フェンダパネル2の湾曲面3bに沿うよう成形され、表面になだらかな湾曲面6aを有するよう形成させてフェンダパネル2の被覆部7として機能させる。また、被覆部7はフェンダパネル2の外表面2bに接着14若しくはネジ手段4による固定力を利用して保持される。
プロテクタ1のフェンダパネル外表面2bに延びる表面(湾曲面6a)には「しぼ加工12」が施されていて多数の凹凸やしわが形成されている。このために、車両の走行中に跳ね上げられた石が湾曲面6aに衝突しても、打痕が目立たず外観上の品質を低下させないようにしてある。
【0013】
プロテクタ1とフェンダパネル2とをネジ手段4により装着する際には、プロテクタ1に形成された前記湾曲面6aの内側とフェンダパネル2の前記湾曲面3bとが接していて、フェンダパネル2とプロテクタ1の間に隙間が生ずることはない。しかも、両者を沿わせ易くなっている。
【0014】
さらに、本実施の形態において、ホイールハウス5の車幅方向内方に延びるスプラッシュシールド部11がプロテクタ1とフェンダパネル2との間に挟持された状態に取り付けられている。ホイールカット部3の後縁3a以外では、スプラッシュシールド部11は、フランジ2aに直接ネジ手段4により固着されている。また、スプラッシュシールド部11は、ホイールハウス5の内部において、車輪13を覆うように形成されている。
【0015】
本実施の形態では、上記のようにプロテクタ1は、ホイールカット部3のフランジ2aよりフェンダパネル2の外表面2bに向けて延びるよう形成された連接接続部の上縁をフランジ2a部よりフェンダパネル2の外表面2bに向かって連接接続部を下降するように形成させたため、プロテクタ1の水平方向の断面H−Hにおけるプロテクタ1の湾曲面6aの円弧が実際は小さくても、プロテクタ上縁部の軌跡はフェンダパネル2の湾曲面3bに沿ってなだらかに移行するから、プロテクタ1の湾曲面6aは見かけ上は大きな円弧の湾曲面となり、フェンダパネル2の湾曲面3bに沿わせ易い。
【0016】
図3及び図4に示す第2の実施の形態に係るフェンダパネル装着用プロテクタ1について説明する。この実施の形態では、プロテクタ1は、滑らかな円弧を描く連接部16を介して、ホイールハウス5内に延びるスプラッシュシールド部11と一体に成形されている。そして、プロテクタ1の取付部6に形成される湾曲面6aの内側に、フェンダパネル2に形成される湾曲面3bを密着させた状態で、ネジ手段4と接着手段14により取り付けられている。また、湾曲面6aの表面には上記実施の形態と同様にしぼ加工12が施されている。
【0017】
プロテクタ1の湾曲面6aは、前記の実施の形態と同様に、ホイールカット部3のフランジ2aよりフェンダパネル2の外表面2bに向け、フェンダパネル2の湾曲面3bに沿うよう成形され、表面になだらかな湾曲面6aを有するよう形成させてフェンダパネル2の被覆部7として機能させる。
この実施の形態によれば、前記第1の実施形態と同一の作用を有するうえ、プロテクタ1はスプラッシュシールド部11と一緒にフェンダパネル2のホイールカット部3の後縁3aに簡単に取り付けられる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフェンダパネル装着用プロテクタによれば、プロテクタは、フェンダパネルのホイールカット部の後縁の湾曲面に対応する湾曲面を有する連接接合部を設けることで、プロテクタとフェンダパネルは湾曲面同士で接合することとなり、プロテクタとフェンダパネルは相互に沿わせ易くなり、フェンダパネルとプロテクタの間に隙間が生じることなく、見栄えの点からも有利となる。
しかも、プロテクタは、フェンダパネルのホイールカット部後縁の湾曲面に対応する湾曲面を有する連接接続部の上縁を、フェンダパネルのフランジ部よりフェンダパネルの外表面側に向かって斜めに下降するよう形成させることでなだらかな接続部とすることができるので、水平方向の断面におけるプロテクタの湾曲面の円弧が実際は小さくても、プロテクタの連接接続部の上縁部はフェンダパネルの湾曲面に沿って緩やかに移行するから、プロテクタの湾曲面は見かけ上は大きな円弧となりフェンダパネルの湾曲面3bに沿わせ易く、プロテクタのフェンダパネルへの装着姿勢を安定化させることができる。
【0019】
また、プロテクタをホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形した場合には、部品点数がすくなくなるため、上記効果に加えて、組み付け工数が少なく作業が容易になり、組み付けコストも低減する。
さらに、プロテクタをスプラッシュシールド部と一体に形成すると、両者の連接接続部を滑らかな円弧で繋げられるので、プロテクタとスプラッシュシールド部を一体成形する際に、応力集中受け部の発生を排除することができ、使用時における破損防止効果も得られ、長期間に亙って安定した品質性能を発揮できる。さらに、成形時の不良率が低減するとともに、さらに、製作上の誤差も少なくなり、部品管理も容易になる。
加えて、プロテクタとフェンダパネルとの隙間詰めも良好に行えることあって、泥水等の隙間内への進入防止化を図ることができ、フェンダパネルの錆発生防止の効果もみられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるフェンダパネル装着用プロテクタの装着状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態であるフェンダパネル装着用プロテクタの装着状態を示す斜視図である。
【図4】図3のC−C線における断面図である。
【図5】従来のフェンダパネル装着用プロテクタの装着状態を示す斜視図である。
【図6】図5のB−B線における従来のフェンダパネル装着用プロテクタの断面図である。
【図7】フェンダパネル装着用プロテクタの乗用車への取り付け部位を示す乗用車の側面図である。
【符号の説明】
1 プロテクタ
2 フェンダパネル
2a ホイールカット部のフランジ
2b フェンダパネル外表面
3 ホイールカット部
3a 後縁
3b フェンダパネルの湾曲面(連接接続部)
5 ホイールハウス
6 取付部
6a プロテクタの湾曲面(連接接続部)
7 被覆部
11 スプラッシュシールド部
16 プロテクタとスプラッシュシールド部との連接部
Claims (2)
- フェンダパネルのホイールカット部の後縁に取り付けられ、前記ホイールカット部の内部に形成されるホイールハウスに向けて延びるスプラッシュシールド部を備えるフェンダパネル装着用プロテクタにおいて、
前記フェンダパネルは前記ホイールカット部の端縁に形成されたフランジとフェンダパネル外表面との連接接続部を湾曲面で形成され、
前記プロテクタは、前記フランジより前記外表面に向けて延びるように形成されてなり、上縁部が該フェンダパネルの湾曲面に沿いながら前記フランジより前記外表面に向かって斜めに下降するように形成されたことを特徴とするフェンダパネル装着用プロテクタ。 - 前記プロテクタは前記ホイールハウス内に延びるスプラッシュシールド部と一体に成形されていることを特徴とする請求項1記載のフェンダパネル装着用プロテクタ。
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---|---|---|---|
JP04290697A JP3541605B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | フェンダパネル装着用プロテクタ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04290697A JP3541605B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | フェンダパネル装着用プロテクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10226362A JPH10226362A (ja) | 1998-08-25 |
JP3541605B2 true JP3541605B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=12649084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04290697A Expired - Fee Related JP3541605B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | フェンダパネル装着用プロテクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3541605B2 (ja) |
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1997
- 1997-02-12 JP JP04290697A patent/JP3541605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10226362A (ja) | 1998-08-25 |
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