JPH03281402A - 鉄道車輌用車輪装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、鉄道車輛用車輪装置、特に、個別に回転可
能に取り付けられた車輪を有する鉄道車輛用車輪装置に
関するものである。

従来の技術 従来、鉄道車輛用の車輪は、軌道からの脱輪を防止する
ために、車輪の踏面の内方端部に軌道の内側面に当接す
るフランジを設けるとともに、この踏面を外側に向って
車輪半径が減少するように勾配をつけて形成している。

この踏面の勾配の作用は、何らかの理由で車輪装置が一
方の軌道に片寄った場合に、反対側に戻すような復元力
を生じさせて、車輪装置を軌道の中央に自動的に戻すと
いうものである。また、車輛が曲線区間を走行して、車
輪装置が遠心力により外側の軌道に寄せられた堝きには
、踏面の勾配により、外側の車輪の直径が内側の車輪の
直径ｌより大きくなり、外側の車輪の周速度が大きく、
内側より外側が早く進むこととなって、車輛は曲線区間
を円滑に走行することができる。

このような車輪の踏面の勾配の作用も、直線区間におけ
る車輛の高速度走行においては、車輪装置に極度の蛇行
運動を生じさせ、車輛の安定した走行を困難とするので
、個別に回転可能に取り付けられた車輪を有する車輪装
置が既に提案されている。

発明が解決しよつとする課題 既に提案されている、個別に回転可能に取りイ」けられ
た車輪を有する車輪装置は、直線区間における高速度走
行においては蛇行運動を生じさぜす、車輛の安定走行に
おいてきわめて有効であるけれども５両車輪は独立して
回転するため、曲線区間における走行においては、踏面
の勾配の作用を有効に活用す”ることができない。その
ために１曲線区間において５このような車輪装置は、遠
心力により外側の軌道に寄せられ、そのまま直進を続１
．ｆようとするので、車輪のフランジ面とこれが当接す
る軌道の側面との間に大きな摩擦力を生じ、車輪のフラ
ンジ面および軌道の側面が摩滅するととも６ご円滑な曲
線走行が得られないという大きな問題点があった。

この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、直線区間における高速度走行において安定し
、曲線区間における走行において踏面の勾配の作用を有
効に活用することができるｌｌｋｌ車道車輛輪装置を提
供マることを１′ｊ的としている。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、こｆ）発明は　個別に回転
可能に取り付けられた車輪を有する鉄道車輛用車輪装置
において、前記車輪間の運動伝達経路に空振クラッチと
、この摩擦クラッチの操作体とを設け、この操作体の作
動Ｃごよって前記ｅｌ！擦クワクラッチ合する時に、両
車軸が一体に回転するようにしだものである。

なお、この中擦クラッチの操作体どし、では、圧力流体
を駆動源とするピストンを使用することが望ましい。

作用 車輛が曲線区間にさしがかった時に、台車の２本の輪軸
のうち、車輛進行方向前方の輪軸に設けた摩擦クラッチ
を係合させると、両車軸が一体に回転し、両車軸の踏面
の作用により舵取りし２、後方の輪軸に設けた摩擦クラ
ッチを解放し、て後輪を追従させることによって、車輛
は曲線区間を円滑に走行することかて゛きる。

なお、操作体の作動に利用する圧力流体として圧縮空気
を使用する場合には、制動用の配管系などを利用するこ
とができ、製造の面において有利である。

実施例 以下、この発明の実施例を図に示された鉄道車輛用車輪
装置について説明する５ なお、図中、同一または相当部分には同一符号が１寸さ
れている。

第１図および第２図において、１はケースで腕部３，３
によって台車に弾力的かつ旋回自在に取り付けられた横
梁（図示しない）に固着される部分である。車輪７ａ、
７ｂを支持する支持円筒軸４．４は腕部３，３内を通っ
てケース１に固着されている。この支持円筒４．４は、
その円筒孔４ａ、４ａ内で車１）＆２を支持するととも
に、その外周で車輪７ａと固！一体化した円筒部８ａお
よび車輪７ｂと固着一体化した円筒部８ｂをころ軸受５
および６を介し７て回転自在に支承している。

′ｇ軸２の一端２ａ、（図に４）いて右端）にはクラッ
チハブ１０がスプライ〉結合され、他端２１〕には円筒
部８１）と一体に形成された円部小径部９がスプライン
結合されている。したがって、車軸２は車輪７　ｂと−
・体であり、車輪７ｂとともに回転する。

クラッチハブ１０の外周のスプライン１１には内側クラ
ッチ板１２が円筒部８ａの内周のスプライン１３には外
側クラッチ板１４がそれぞれ軸方向摺動自在に複数枚嵌
挿されている。なお、内側クラツナ板１２ど外側クラッ
チ板１・１どはそｔｌぞれ１枚づつが交互に配置されて
いる。

円筒部８ａの端部には、蓋状のエンドカバー１５が固着
される。このエンドカバー１５は内側円筒部］、　５　
ｂと中央孔１５ａとでシリンダーを形成し２、滑動自在
にピストン１６を収容している。

なお、】７はビ２ト＞１６の戻しばねである。

したがって、摺動自在な内側クラッチ板１２ど外側クラ
ッチ板１４とで摩擦クラッチが構成され、滑動自在なビ
ス１ヘン］６がこれらのクラッチ板を押圧することによ
ってこの摩擦クラッチを係合状態とするものである。す
なわち、ピストン１６は摩擦クラッチの操作体の役割を
果すものである。

エンドカバー１５の外側には、中央孔１５ａを取り巻い
てカバ一体１８で覆われた摺動継手１つの先端開口１９
ａにはボールベアリング２０を介して、圧縮空気源（図
示しない）に連らなるチューブ２２の先端部２１が支承
されている。

今、圧縮空気源からの圧力空気がチューブ２２、その先
端部２１、中央孔１５ａを通じてエンドカバー１５内に
形成されたシリンダー内に入ると、ピストン１６は戻し
ばね１７に抗して移動し、軸方向摺動自在な外側クラッ
チ板１４と内側クラッチ！１２とを押圧し係合させる（
第２図参照）。

したがって、車輪７ａは車軸２と係合し、車輪７ｂと一
体回転することとなる。

発明の効果 この発明によれば、個別に回転可能に取り付けられた車
輪を有する鉄道車輛用車輪装置において、車輪間の運動
伝達経路に摩擦クラッチとその操作体とを設けたので、
直線区間では前記摩擦クラ・／チを解放して、高速度走
行における安定を保つことができ、曲線区間では前記摩
擦クラッチを係合して、円滑な曲線走行が得られ、車輪
と軌道の無用な摩耗を防止することができると共に、乗
り心地も改善される。

なお、操作体を圧縮空気により作動されるピストンとす
る場合には、制動系の配管などを利用することができ、
製造、管理が容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す鉄道車輛用車輪装置の
一部断面とした平面図、第２図は摩擦クラッチが係合状
態にある第１図と同様の平面図である。 １・・・ケース、２・・・車軸、３・・・腕部、４・・
・支持円筒、４ａ・・・円筒孔、５，６・・・ころ軸受
、７ａ７ｂ・・・車輪、８ａ、８ｂ・・・円筒部、１０
　クラッチハブ、１１．１３・・・スプライン、１２・
・内側クラッチ板、１４・・・外側クラッチ板、１５・
・エンドカバー、１６・・・ピストン（操作体）、１７
・・・戻しばね、 ９・・・摺動継手、 ・・先端部、 ２２・チ ユーズ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）個別に回転可能に取り付けられた車輪を有する鉄
   道車輛用車輪装置において、前記車輪間の運動伝達経路
   に摩擦クラッチと、この摩擦クラッチの操作体とを設け
   、この操作体の作動によって前記摩擦クラッチが係合す
   る時に、両車輪が一体に回転することを特徴とする鉄道
   車輛用車輪装置。
2. （２）前記操作体が圧力流体により作動されるピストン
   であることを特徴とする請求項（１）記載の鉄道車輛用
   車輪装置。