JPH0327025B2

JPH0327025B2 -

Info

Publication number: JPH0327025B2
Application number: JP58233291A
Authority: JP
Inventors: Masateru Tokuno; Tetsuya Sawada; Yasuharu Mori
Original assignee: Rengo Co Ltd
Current assignee: Rengo Co Ltd
Priority date: 1983-12-09
Filing date: 1983-12-09
Publication date: 1991-04-12
Also published as: NL8403684A; US4541335A; FR2556279A1; GB2151188A; CH662309A5; GB2151188B; NL190715B; IT8423962A1; GB8430826D0; FR2556279B1; NL190715C; JPS60137651A; IT1178743B; DE3445012C2; DE3445012A1; IT8423962A0

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、１つの版胴に２枚の版板を備えた
印刷部によつて連続走行するシートに連続印刷を
行なう印刷方法に関する。

〔従来の技術〕従来の多色刷り印刷方法は、第３図に示すよう
に、１個の圧胴１と印刷色数と同数の円筒状の版
胴２……を圧接状に設け、圧胴１と版胴２間を連
続するシート４が通過する際に、版板３によつて
シート４に印刷を行なう方法がある。圧胴１と各
版胴２とは、それぞれの常時同調を取つて印刷が
正常に行なわれるよう、一台の電動機（図示省
略）によつて、複数の歯車による駆動伝達機構を
介して駆動されている。

上記方法により連続シートに連続印刷する場
合、印刷物の大きさは、版胴２の円周長さによつ
て一般に決定される。従つて、版胴の円周長さ以
上の印刷は不可能であり、円周長さ以下の版板を
版胴に取り付ける場合は印刷は可能であるが、版
胴の一回転毎に印刷相互間に余白ができて極めて
無駄が多い。

印刷長さの異なる印刷をこのような無駄を生じ
ないようにして行なうには、異なる印刷長さの版
板を作成するたびにその印刷長さに合つた周長を
持つ版胴も用意しなければならず、極めて不経済
であり、かつ版胴の保管をしなければならないと
いう煩わしさもある。

このような問題に対処する印刷方法として、特
開昭58−197084号公報による連続シートの印刷方
法が既に公知である。

この公報による印刷方法は、連続シートに印刷
をするに当り、２基以上の版胴を設けて各版胴に
前記連続シートの各印刷予定セクシヨンでの印刷
を分担させ、これらの各版胴は印刷時には連続シ
ートの供給速度に同期して回転させると共に、印
刷終了後次の印刷開始までの版胴の回動区間を加
速・減速制御する連続シートの印刷方法である。

上記印刷方法を添付図面の第４図を参照して説
明すると、この印刷方法では２つ以上の版胴（図
示の６ａ，６ｂ）をそれぞれ別々にシートの進行
方向に沿つて順次設け、例えば版胴を図示の２つ
とすると、連続して送られてくるシートの各印刷
予定セクシヨンＡ，Ｂ，Ｃ，……に対して版胴６
ａをＡに、その後版胴６ｂをＢ，６ａをＣに、さ
らに、６ａをＥに、６ｂをＤに……というように
それぞれ対応させる。

そして、版胴６ａでＡを印刷（その間６ｂは待
機）した後、版胴６ｂでＢを、６ａでＣを印刷す
るためにＢが６ｂに対応する位置にくるまでに６
ａを次のＣに印刷するに適当な位置までそのモー
タを加速回転し、その後減速してＢの印刷時には
Ｃも印刷できるようにシートの移動速度に同期さ
せてＢ，Ｃの印刷をし、その後はＥ，Ｄが６ａ，
６ｂにそれぞれ対応する位置まで上記ＡからＢ、
Ｃへの印刷へ移行するまでと同様に６ａ，６ｂの
モータを加速、減速するというようにして連続し
てシートに印刷制御する。なお、上記方法は各印
刷予定セクシヨンの長さが印刷の周長より長い場
合であり、長さの関係が逆になれば、版胴用モー
タの加速・減速制御が減速・加速というように逆
になる。

〔発明が解決しようとする課題および目的〕

上記公報による印刷方法によれば、１つのみの
版胴に１つの版板を設けて印刷する方法において
印刷と印刷の間に空白部が生じるという欠点は解
消できる。

しかしながら、常に２つ以上の版胴を必要とす
るため、印刷装置の構成が複雑でその大きさが大
となり、従つて高価で作業性が悪く保守点検も煩
わしいという問題がある。

又、多色印刷をする場合、複数の印刷部を備え
るのが通常であり、そのような場合に上記方法を
適用しようとすると上記問題が増々大きくなると
いう問題がある。

この発明は上述したような従来の連続シートの
印刷方法における種々の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、印刷部の構成が極めて
簡単でその大きさが小さく、経済的かつ作業性が
よく、さらに保守点検も容易であり、しかも多色
印刷に適する印刷方法を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、この発明では、上記課題を解決するた
めの手段として、周長Ｂを有する版胴上の対称位
置に走行シートを印刷する２枚の版板を設けると
共に、シートを版板に当接させる圧胴を版胴を挟
んで対称に走行シートの上流と下流位置とに２個
設け、圧胴によるシートの版板への一方の当接点
から他方の当接点までのシート長を印刷長Ｌの３
以上の奇数倍として、版胴と共に回転する版板と
圧胴との間を通過するシートに前記２枚の版板に
よつて同時に印刷し、印刷開始から印刷終了まで
の間は版板の印刷周面の周速とシートの移動速度
とが一致するよう制御すると共に、印刷終了から
次の印刷開始までに版胴の周面がＢ／２−Ｌの長
さの回転移動を行なう時間とシートが印刷長Ｌの
移動を行なう時間とが一致するようにして、上流
の圧胴と版板とによつて印刷されなかつた走行シ
ート面にのみ下流の圧胴と版板とによつて印刷を
行なうよう制御する印刷方法を採用したのであ
る。

〔実施例〕

以下、この発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて説明する。

第１図に示すように、連続したシート１０は、
一対のフイードロール１１及び第１ペーパロール
１２へ送られた後、４個の印刷部１３₁〜１３₄へ
送給され、第２ペーパーロール１４及びシート排
出装置としての一対のプルロール１５を経て次の
工程へ供給される。各印刷部１３₁〜１３₄の間に
は、隣接する印刷部間のシート長を印刷長の整数
倍とするシート長調整機構１６₁〜１６₃が、設け
られ、各シート長調整機構は上下方向に位置調整
可能であるアジヤスタロール１７を有し、アジヤ
スタロール１７の位置を調整することにより、隣
接する印刷部間のシート長を印刷長の整数倍にし
ている。

各印刷部１３₁〜１３₄は、印刷可能である印刷
長の２倍以上の周長を有し、同一の２枚の版板１
８を対称位置に固定する版胴１９と、版胴１９に
対向してシート１０を挾持状とすると共に対称位
置に設けられる２個の圧胴２０ａ，２０ｂと、版
胴１９（版板１８）と圧胴２０ａとの接触点から
圧胴２０ｂとの接触点までのシート１０の長さを
印刷長の３倍以上の奇数倍とする一対の調整ロー
ル２１と、版胴１９と圧胴２０ａ，２０ｂの接触
点の下流にそれぞれ設けられ、版板１８によつて
印刷されたシート１０のインクを乾燥する乾燥機
２２と、版胴１９の近傍に設けられ、インク槽２
３のインクを版胴１９の版板１８に塗布するイン
クロール２４とからなり、供給されたシート１０
に版板１８によつて印刷した後インクを乾燥させ
て排出するように構成されている。

上記印刷部１３₁〜１３₄の各版胴１９は、歯
車、スプロケツト及びチエーン等の回転伝達機構
（図示省略）によつて版胴用モータ２５に連結さ
れて同期運転され、この版胴用モータ２５には、
速度発電機２６と、版胴１９の回転量を検出する
ための第１パルス発生器２７とが連設されてい
る。また、フイードロール１１及びプルロール１
５は、各周速が一致するよう、歯車、スプロケツ
ト及びチエーン等の回転伝達機構（図示省略）を
介してシート用モータ２８に連結され、シート１
０の移動量を検出するために、フイードロール１
１またはプルロール１５のいずれか（第１図では
プルロール１５）に第２パルス発生器２９が連結
されている。さらに、上記印刷部１３₁〜１３₄の
版胴１９のいずれかの近傍には版板１８の印刷開
始点を検出する印刷開始検出器３０が設けられて
いる。なお、上記シート長調整機構１６ｎ（ｎは
１〜３までの任意の数）は、印刷部１３ｎの版胴
１９と圧胴２０ｂとの接触点から、印刷部１３_o+
_１の版胴１９と圧胴２０ａとの接触点までのシー
ト長を印刷長の整数倍とするものである。

設定器３１は版胴１９の周長Ｂ（版板１８の厚
さも加味した時の周長を示すものとする。）と１
印刷長（通常は版板１８の長さ）Ｌとを設定可能
であるが、周長Ｂは版胴１９が決定されると固定
値となるから、印刷長Ｌのみを設定可能としてお
いてもよい。この設定器３１からの印刷長Ｌ、印
刷開始検出器３０からの印刷開始信号及び第１パ
ルス発生器２７からのパルス信号φ₁を入力とす
るプリセツトカウンタ３２は、印刷開始信号に基
づいて印刷長Ｌを読み込むと共にパルス信号を計
数し、計数値が印刷長Ｌになつた時点で版板１８
での印刷を終了したことを示す印刷終了信号を発
生する。

上記設定器３１からの周長Ｂと印刷長Ｌ、プリ
セツトカウンタ３２からの印刷終了信号、第１パ
ルス発生器２７からの第１パルス信号φ₁及び第
２パルス発生器２９からの第２パルス信号φ₂を
入力とする演算器３３は、第１パルス信号φ₁を
加算計数とすると共に、第２パルス信号φ₂を減
算計数し、かつ印刷終了信号によつて補償値2L
−Ｂ／２を読込み、演算値Ｍ＝2L−Ｂ／２−φ₂＋φ₁をＤ／Ａを変換器３４に出力する。このＤ／Ａ変換
器３４は演算値Ｍをアナログ量のエラー電圧V_C
に変換する。

上記第２パルス発生器２９のパルス信号φ₂を
入力とするＦ／Ｖ変換器３５はパルス信号φ₂の
周波数に対応したライン速度電圧V_Aを出力する。
このライン速度電圧V_Aとエラー電圧V_Cを入力と
するアナログ演算器３６は、ライン速度電圧V_A
からエラー電圧V_Cを減算して速度指令電圧V_O＝
V_A−V_Cをモータ制御部３７に出力する。このモ
ータ制御部３７は、速度指令電圧V_Oと速度発電
機２６からの速度電圧V_Bとを比較することによ
り、版胴用モータ２５が速度指令電圧V_Oに基づ
いて正しく駆動するよう版胴用モータ２５にモー
タ電圧V_Dを発する。

この発明は以上の構成であり、次にその動作等
について説明する。

版胴１９の周長Ｂ及び印刷長Ｌを設定器３１に
設定し、シート長調整機構１６₁〜１６₃の各アジ
ヤスタロール１７を調整し、隣接する印刷部１３
_１〜１３₄の各間のシート長を印刷長Ｌの整数倍と
する。そして、各印刷部１３₁〜１３₄の版胴１９
に所定の２個の版板１８をそれぞれ対称位置に固
定し、且つインク槽２３に所定の色のインクを入
れる。

つぎに、シート用モータ２８を速度設定器３８
で設定し、運転スイツチ等を投入して印刷を開始
すると、シート用モータ２８は、速度設定器３８
で設定した回転速度で駆動され、Ｆ／Ｖ変換器３
５からはシート１０の速度に対応したライン速度
電圧V_Aが得られる。また、版胴用モータ２５は
演算器３３等によつて後述の第２図のように制御
されるから、印刷部１３₁〜１３₄における版胴１
９は印刷開始点T₁₁から印刷終了点T₁₂までは、
その周速（厳密に言えば版板１８の印刷周面の周
速であるが、以下ただ単に版胴１９の周速とい
う。）がシート１０の移動速度に一致させられる
と共にその移動周長が印刷長Ｌとなり、一方、印
刷終了T₁₂から次の印刷開始T₂₁までのシート１
０が印刷長Ｌの走行を行なう間に、版胴１９の移
動周長が（Ｂ／２−Ｌ）（版板１８，１８間の周
長に相当する値）となるよう版胴１９の周速は減
速後加速して、遅くとも次の印刷開始T₂₁ではシ
ート１０の移動速度に一致させられる。従つて、
シート１０は各印刷部１３₁〜１３₄の一方の版板
１８と圧胴２０ａとの間を通過する際印刷長Ｌで
印刷され、次に、無印刷の状態で印刷長Ｌだけ走
行した後に他方の版板１８と圧胴２０ａとで印刷
長Ｌで印刷される。これを繰り返すことによつ
て、シート１０は印刷と無印刷とがそれぞれ印刷
長Ｌの長さでしかもそれらが交互になる状態で印
刷されるが、版胴１９と圧胴２０ａの接触点と、
版胴１９と圧胴２０ｂの接触点との間のシート長
が印刷長Ｌの３倍以上の奇数倍であることから、
圧胴２０ａを通過する際に印刷されなかつたシー
ト１０の箇所には、圧胴２０ｂを通過する際に印
刷され、シート１０には各印刷部１３₁〜１３₄を
通過する際に連続して印刷されることになる。ま
た、各印刷部１３₁〜１３₄間に存在するシート１
０の長さは印刷長Ｌの整数倍であることにより、
印刷部１３₁〜１３₄を通過したシート１０には各
印刷部１３₁〜１３₄のインク槽２３のインクによ
つて所望位置に重なるように多色印刷される。

以上のような制御を繰り返し行なうことによ
り、プルロール１５から排出されたシート１０に
は連続して多色印刷される。

次に、第１図及び第２図に基づいて、版胴１９
の周速が印刷開始点から印刷終了点まではシート
１０の速度と一致し、印刷終了点から次の印刷開
始点までは版胴１９の移動周長を（Ｂ／２−Ｌ）
とし、且つ印刷開始点においてシート１０の速度
に一致することを詳述する。

まず始めに、印刷を終了して印刷終了信号が発
せられたとすると、この印刷終了信号によつて演
算器３３には印刷長Ｌ及び周長Ｂが読み込まれて
（2L−Ｂ／２−φ₂＋φ₁）なる演算が開始される
が、この開始時には演算値Ｍ＝2L−Ｂ／２−φ₂＋φ₁ が十分に大きいので速度指令電圧V_O＝V_A−V_C＜
０であるとすると、版胴用モータ２５は速度指令
電圧V_Oに基づいて制御されるから、版胴１９は
減速される。このとき、版胴１９の回転量に対応
して発せられる第１パルス信号φ₁は減少し、且
つシート１０は所定の速度でシート用モータ２８
によつて駆動され、これに対応して第２パルス発
生器２９が第２パルス信号φ₂を発生するから、
演算値Ｍ＝2L−Ｂ／２−φ₂−φ₁が次第に減少しエラー電圧V_Cも減少する。このエラー電圧V_Cが減少
すると、速度指令電圧V_Oは負から正の値となり、
版胴用モータ２５はこの正の速度指令電圧V_Oに
より制御され、次第に加速され次の印刷開始点
（即ち、印刷開始検出器３０の動作点）までに版
胴１９の周速度はシート１０の移動速度と同調状
態となるようにされる。この同調状態が保たれれ
ば、演算値Ｍが零となり、第１パルスφ₁と第２
パルスφ₂の発生量は一致し、エラー電圧V_Cも零
となつている。この同調状態から、もし版胴１９
の周速度がシート１０の移動速度より高速になろ
うとすると、第１パルス信号φ₁が増加すること
となつて演算値Ｍ＝2L−Ｂ／２−φ₂＋φ₁＞０となり、エラー電圧V_Cも正となり、アナログ演算器
３６の出力電圧がエラー電圧V_Cに対する電圧だ
け低くなり、版胴用モータ２５は減速され、シー
ト１０の移動速度と同調して演算値Ｍ＝０の状
態、即ち、エラー電圧V_C＝０の状態を保つよう
制御される。逆に、版胴１９の周速がシート１０
の移動速度よりも低速になると、第１パルス信号
φ₁が減少して演算値Ｍ＝2L−Ｂ／２−φ₂＋₁＜０となり、エラー電圧V_Cも負となり、アナログ演算
器３６の出力電圧がエラー電圧V_Cに対する電圧
だけ高くなり、版胴用モータ２５は加速され、シ
ート１０の移動速度と同調して演算値Ｍ＝０の状
態、即ちエラー電圧V_C＝０の状態を保つように
制御される。

従つて、第３図に示すように、印刷開始T₁₁か
ら印刷終了T₁₂までにシート１０が印刷長Ｌの移
動を行なう間に、版胴１９はライン速度電圧V_A
に基づいてシート１０の移動速度に同調して回転
させられると共に、その移動周長は四角形
T₁₁T₁₂POの面積で表わされる印刷長Ｌに一致さ
せられ、更に、印刷終了T₁₂から次の印刷開始
T₂₁までにシート１０が印刷長Ｌの移動を行なう
間に、版胴１９は実線PQで表わされる速度で減
速された後、実線QRで表わされる速度で加速さ
れることにより、版胴１９の移動周長即ち五角形
T₁₂T₂₁RQPの面積が（Ｂ／２−Ｌ）となるよう
に版胴用モータは制御される。

即ち、シート１０が、印刷開始T₁₁からの次の
印刷開始T₂₁までに2L（四角形T₁₁T₂₁ROの面積に
相当）の長さ移動する間に、版胴１９は、その周
速を印刷開始T₁₁から印刷終了T₁₂まではシート
１０の移動速度を保つた上で、Ｂ／２（六角形
T₁₁T₂₁RQPOの面積に相当）の周長分の回転を
行うよう制御される。

なお、第３図には、版胴１９の周速の変化の一
例を示したが、周長Ｂの大きさに対する印刷長Ｌ
の大きさ（版板の長さ）によつては、印刷終了
T₁₂から次の印刷開始T₂₁までの版胴１９の移動
周長が（Ｂ／２−Ｌ）となるように、印刷終了
T₁₂後も一旦同じ速度を維持した後に減速した
り、又は、減速後に一定の低速（又は停止）状態
を維持してから加速したり、又は、加速後に次の
印刷開始T₂₁に至る前にシート１０の移動速度に
同調したりすることもある。更に、Ｂ／２−Ｌ＞
Ｌ（即ち2L−Ｂ／２＜０）の場合には、上記と同
様に印刷終了T₁₂からの印刷開始T₂₁までの版胴
１９の移動周長が（Ｂ／２−Ｌ）となるように、
版胴１９の周速が印刷終了T₁₂後に加速及び減速
して、次の印刷開始T₂₁までにシート１０の移動
速度に同調するよう制御される。

次に、版胴１９を一定速度で回転させた状態で
シート１０の走行速度を変化させて、シート１０
に連続印刷を行なう制御について説明する。

この制御において第１図のブロツク図と異なる
のは次の点である。即ち、Ｆ／Ｖ変換器３５には
シート１０の移動量に対応するパルス信号φ₂で
はなくて、版胴１９の回転量に対応するパルス信
号φ₁が入力されて、この信号φ₁の周波数に対応
したライン速度電圧V′_AがこのＦ／Ｖ変換器３５
からアナログ演算器３６へ送られる。一方アナロ
グ演算器は第１図と同様のエラー電圧V_Cを入力
して速度指令電圧V′_O＝V′_A−V_Cをモータ制御部
３７へ出力する。そして、この速度指令電圧
V_O′によつてシート用モータ２８を制御する。シ
ート用モータ２８には速度発電機２６′が連設さ
れ、この速度発電機２６′からの速度電圧V_B′を
モータ制御部３７へ入力することにより、シート
用モータ２８が速度指令電圧V_O′に正しく基づい
て制御されるようモータ電圧V_D′をモータ制御部
３７からシート用モータ２８へ出力する。なお、
版胴用モータ２５の駆動速度は速度設定器３８′
で設定される。

以上の実施例においては、多色印刷の場合につ
いて説明したが、１色のみの場合には１つの印刷
部を設ければよい。

また、印刷開始検出器３０とプリセツトカウン
タ３２を設けるかわりに、版板１８での印刷終了
点を検出する印刷終了検出器を設けてもよい。

なお、上記印刷長は、シートへ同じ印刷を連続
して行なう後、各印刷間に一定の余白部を残さな
い場合の一印刷分の長さだけでなく、印刷の施さ
れたシートから印刷部を抜き取る時に必要な抜き
代や例えば最終的に箱を製造する時に必要な糊代
等としての必要な一定の余白部の長さと実際に印
刷を施している部分の長さを加えた長さを示す。

また、各印刷部１３₁〜１３₄の間に、隣接する
印刷部間のシート長の整数倍とするシート長調整
機構１６₁〜１６₃が設けられているので、各印刷
部１３₁〜１３₄を使用して多色印刷を行なう場合
でも各印刷部１３₁〜１３₄の版板１８とシート１
０の印刷開始点Ｔはすべて一致する。また、印刷
部の個数は印刷色によつて任意の数に決定され
る。

〔効果〕

以上詳細に説明した通り、この発明では互いに
対称位置に２つの版板を設けた１つの版胴に対し
てその外周に対称位置に対向して２つの圧胴を設
け、シートの版板への一方の当接点からもう一方
の当接点までの間にシートの印刷長さＬの３以上
の奇数倍の長さを有する版胴とシートが接しない
経路を設けて２枚の版板により同時に印刷する方
法を採用したから、印刷部の構成が極めて簡単で
その大きさが小さくなり、従つて経済的で作業性
がよく保守点検が容易かつ多色印刷に適するとい
う利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の印刷方法を実施するための
印刷装置の一例のブロツク図、第２図はその作動
を示す波形図、第３図は従来例の１つを示す説明
図、第４図はもう１つの従来例を示す説明図であ
る。１０……シート、１３₁〜１３₄……印刷部、１
６₁〜１６₃……シート長調整機構、１８……版
板、１９……版胴、２０ａ，２０ｂ……圧胴、２
２……乾燥機、２４……インクロール、２５……
版胴用モータ、２７，２９……パルス発生器、２
８……シート用モータ、３１……設定器、３２…
…プリセツトカウンタ、３３……演算器、３４…
…Ｄ／Ａ変換器、３５……Ｆ／Ｖ変換器、３６…
…アナログ演算器、３７……モータ制御部。

Claims

【特許請求の範囲】

１周長Ｂを有する版胴上の対称位置に走行シー
トに印刷をする２枚の版板を設けると共に、シー
トを版板に当接させる圧胴を版胴を挾んで対称に
走行シートの上流と下流位置とに２個設け、圧胴
によるシートの版板への一方の当接点から他方の
当接点までのシート長を印刷長Ｌの３以上の奇数
倍として、版胴と共に回転する版板と圧胴との間
を通過するシートに前記２枚の版板によつて同時
に印刷する方法であつて、印刷開始から印刷終了
までの間は版板の印刷周面の周速とシートの移動
速度とが一致するよう制御すると共に、印刷終了
から次の印刷開始までに版胴の周面が（Ｂ／２−
Ｌ）の長さの回転移動を行なう時間とシートが印
刷長Ｌの移動を行なう時間とが一致するようにし
て、上流の圧胴と版板とによつて印刷されなかつ
た走行シート面にのみ下流の圧胴と版板とによつ
て印刷を行なうよう制御することを特徴とする印
刷方法。