JPH03266911A - 無機質繊維製成型培地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、酸性化処理した無＋１３ｉ質繊維製成型培地
に関するものである。

〔従来の技術〕

水稲育苗用、野菜等のＴｌ？　’１９１２（いしけ栽培
用としての培地としては、従来の土に代わって化学繊維
製の培地や無機質繊維からなる培地が使用されるように
なっている。

このような例として時分’Ｆ　Ｉ−５３０１３’７４公
報が挙げられる。この公報には、［１ツクウール成型培
地がアルカリ分を多量に含むため、水稲育苗用等々の栽
培に悪影Ｗを〜えることから、鉱酸およびその塩類なら
びに有機酸およびその塩類から選ばれる酸性化剤の水溶
液を東」ツクウール成型物の上表面または全表面に散布
または塗布することが提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、＋ｉｉｌ記公知の方法によって酸性化
処理された成型培地よりも生産性が優れ、且つより人体
Ｉ＼の影響の少ない酸性化処理した成型培地を提供する
ことである。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明者らは、」二記した課題を解決するために鋭意研
究をした結果、バインダー、食品添加物として使用され
ζいる縮合燐酸の酸性塩が好適であることを見出し本発
明を完成させた。

すなわち本発明は、無機質繊維からなるマント状または
粒状などの成型培地に縮合燐酸の酸性塩を担持し−Ｃな
る無機質繊維閉成！１′！培地である。

以下、発明の詳細な説明する。

本発明の成型培地に使用する無機質繊維としては、例え
ばロックウール、グラスウール、セラミノクソアイバー
等が挙げられ、特に製鉄所の高炉から副生ずる１ＩＪｉ
　＃’スラグ及び／または、玄武岩、安山岩、輝緑岩４
１どの天然イｊを４−ユボラ、電気炉等で融解し、遠心
力及０・／または空気、水淋気などの流体圧で吹製して
繊ＭＦ化したロックウール（岩綿、スラグウール、ζネ
ンルウールとも称される）が好適に使用できる。

これらの無機質繊維は繊維化後層状に築積されて繊維集
合体を形成しており、播種床用の成型培地とするために
は、こわを高分子系結合剤でマツＩ・状に成型すればよ
い。高分子系結合剤としては、例えば、フェノール樹脂
、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリル
樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱ｉｉＪ塑性樹脂か何ましい
。

本発明の水稲Ｓ４ｆ　’ｌ’ｌ’ｌなどの成型培地に使
用するに口このまＪ′のマット状でもよいが、他の資材
と混合し易くするため、この繊維集合体を粒状化したい
わゆる粒状綿、４１１１粒綿、微粉状綿等として使用す
ることもできる。粒状綿は粒度１０〜１５ｍｍが約６０
％、５〜Ｉ　Ｏ＋ｕ＋が約２０％程度である。また、細
粒綿はオ６度５〜１．０ｍ１１が約４５％、５ｍｍ未満
が約５０％程度である。更に粒度か細いものとしては、
無機質繊維特に１′Φ状綿を機械的に磨砕又は研磨した
微粉状綿（粒度分布は１〜３１ｍが約３０％、１　ｍｍ
以下が約７０％）が自利に使用できる。

さらに、粒度がネ１１いものとしては、２０＋ｎ以４−
が約３０％、１５〜２０ｍｅが約３０％もある村状化充
填綿が右利に使用できる。

これらの無機質繊維は新たに製造されたもののほか、製
造工程からの副生綿や屑綿を使用してもよい。

通常の方法で製造される無機質繊維は−・般に水平方向
に層状をなしているが、根の伸長を阻害しない目的で該
繊維１−を切断して繊維方向を縦方向として使用するこ
とが灯油である。

本成型培地を酸性化する縮合燐酸とは、一つのオル１燐
酸塩又は二つ以−にの異なるオルト燐酸塩の縮合反応Ｃ
得られる高置１″ばの燐酸塩のうら、水に一部乃至全量
俗解して酸１１↓を示すものである。

１所分子に燐酸塩は縮合燐酸塩Ｊ、たはポリ燐酸塩とも
称される。例えば、二燐酸２水素ナトリウノ・が知られ
ており、これの１％水溶液のｐＨ値は２゜°Ｃで約４．
１である。その他の金属イオンとしては、Ｎａ’　−Ｋ
’　、Ｍｇ”、Ａ１３＋、７　ｎ　２＊、Ｂｌｏ等があ
げらｉするが、食品添加物として使用されているＩ・リ
ボリ燐酸２氷素アルミニウノ・が最も好ましい。

しかも、この縮合燐酸の酸１４塩の塩基置換容量は、従
来公知の酸１η、化刑と同等かそれ以上であるごとがわ
かった。

この縮合燐酸の酸性塩は、−・般的には水溶液であるこ
とから、このまままたは希釈してｌＩＡ霧または塗布す
ることができるか、１」ツクウール等の製綿時に高分子
結合剤を噴霧すると同時に酸性化剤の水溶液を噴霧する
ことが々Ｔましい。

また、わ）軟体である場合には、これを成型培地に噴霧
または散布するには水溶液とすることが好ましい。この
濃度として（よ、培地重量に対してＯ３１〜１５１Ｉ１
．ｉｉ１％程度が好ましい。濃度が０．１重量％より少
ないと効果がなく、１５重量％超とした場合には必要以
上に酸性化されることとなり、植物の生育に障害を起こ
すこととなる。より好ましくは、１．０〜１０重量％で
ある。本発明において酸性化処理するに当たっては、必
要に応じて各種の添加剤、例えば界面活性剤、親水性付
与剤、肥料等を添加することができる。

親水性付与剤としては、例えばアルキルポリオキシエチ
レンエーテル、アルキルフヱニルポリオキシエチレンエ
ーテル、アルキルカルボニルオキシポリエチレン、ＮＮ
−ジ（ポリオキシエチレン）アルカンアミド、脂肪酸多
価アルニ１−ルエステル、脂肪酸多価アルコールポリオ
キシエチレンエーテル、脂肪酸しょ糖エステル、脂肪酸
モノグリセリド、Ｎ　Ｎ−ジ（アルカノール）アルカン
アミド等のＪ１イオン系界面活性剤、例えばエチレング
リコール、プロピレングリニ１−ル、トリメチレングリ
コール、１．　２−ブタンジオール、１３−ブタンジオ
ール、１．４−ブタンジオール、グリセリン、ブタント
リオール、ポリエチレングリニＩ−ル、ポリプロピレン
グリコール、ジグリセリン等の多価アルコールが挙げら
れる。これらの親水性付与剤の使用量は粒状化無機質繊
維基材または無機繊維成型基材に対し０．０５〜２重量
％、好ましくは０．１〜０．５重量％が適当である。

肥料としては、窒素肥料として硫安、塩安、硝安、尿素
が挙げられ、カリ肥料としては硫酸カリ、塩化カリ等が
挙げられ、リン酸肥料としては過リン酸石灰、リン酸ア
ンモニウム等が挙げられる。

また、・１１粉、魚粉、ｍｌ１ｖ浦かず等の天然肥料を
配合してもよい。これらの肥料は単記でも複合肥料でも
よい。肥料の配合量は成型培地の用途によって適宜決定
される。

さらに、植物の生育には培地が保気性に富むものが好ま
しく、例えば親水性処理した培地の一部をシリコン等で
撥水処理したものと置換してもよい。

成型培地の密度（かさ比重）は、４０〜３００ｋｇ／Ｉ
Ｔ１′が好ましく、より好ましくは５０〜４００ｋｇ／
イ、さらに好ましくは８０〜２００ｋｇ／イである。

これらの酸性化剤を担持さセる方法としては、−船釣に
行われている、噴霧、散布、塗布、含浸、混合等の方法
を採り得るが、強酸であることがら、周囲の機器に腐食
を発生さゼる恐れがあり、塗布または噴霧含浸さ・Ｕる
ことが打ましい。

酸性化剤が固形状または粉状の場合にけ、水溶液として
用いてもよいし、のらに添加する散水によって溶解させ
るようにすることもできる。後者の場合には散水によっ
て徐々に酸性化すると共に効果が持続的であるという効
果をもη−する。

また、粒状のロックウールを使用する場合にも、」二記
した方法を取り得る。

屑綿等を解繊して培地を製造する場合には、繊維と同時
に酸性化剤、肥料界面活性剤、親水性付与剤等を解繊機
に装入し、これをマット状に成型して成型培地を得るこ
とができる。

〔実施例〕

実施例１〜４ 密度７５ｋｇ／醒のロックウール製成型培地（新日鐵化
学ａ聯製水稲育苗マット、チビッコパヮー苗専用マット
）に第１表に示す酸性化剤を塗布し、この酸性化処理し
た成型培地に次の条件で播種した。

品　　　種：コシヒカリ 播　種　法：播種方法・・・散播 播種量・・・・乾籾１８０ｇ／箱 覆土・・・・・１．１β／箱（肥 料有り・肥料無し） 播種期・・・・１２月２１日 出　芽　法：加温（３２℃）４８時間 緑化・硬化：ビニールハウス その結果を第１表に示す。

比較例１〜１２ 他の酸性化剤を使用したロックウール成型培地に実施例
１と同様に播種した。

その結果を第１表に示ず。

また、肥料含有量を把握するための目安となる電気伝導
度（Ｅ　Ｃ）を合わせて第１表に示した。

この電気伝導度は、成型培地そのもののとしては、でき
るだけ低い方がよい。

１１ 〔発明の効果〕 本発明では、無機質繊維からなるマット状または粒状な
どの成型培地にバインダー、食品の添加剤として使用さ
れている、縮合燐酸の酸性塩を担持させることによって
、従来使用されている酸性化剤に比べて苗の成育を良好
にするとともに、人体、環境にも影響のない無機質繊維
性成型培地を得ることができる。

手続補正書動式） ％式％ １、事件の表示 平成２年　特許願　第６３９９８号 ２、発明の名称 無機質繊維製成型培地 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 （６６４）新日鐵化学株式会社 ４、代　理　人　（郵便番号１ｏ５）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 無機質繊維からなるマット状または粒状などの成型培地
   に縮合燐酸の酸性塩を担持してなる無機質繊維製成型培
   地。