JPH0324523A - 電気光学表示セル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電気光学表示セルに関するちのである。

［従来の技術］ 液晶表示素子に代表される電気光学素子は、近年、低電
力で大画面の表示を行なうことのできる表示素子として
、有望視されている。

前述の液晶表示素子はその代表的なものであるが、特に
最近は、表示のスピードが大きいものが要求されるよう
になったことに伴い、基板の間隔が従来にくらべて狭い
ものを得ることが必要になっている。このような基板間
隔の狭いものについては、基板の間隔の厚みムラが大き
いと色むら等が目立ち、製品不良を生じる原因となり易
いため、その制御が特に重要である。

基板の間隔の厚みむらの原因としてしばしば問題となる
ものに、基板上で電極の存在するところと存在しないと
ころの間の電極の厚みに起因した厚みむらがある。

このような厚みむらが生じるのを防ぐため、従来は、基
板の電極が存在しない部分にも、電極と同様の導電膜か
らなるダミー電極を設けて、電極の有無によって生じる
基板間隔の厚みむらを防止していた。

［発明の解決しようとする課題〕 上記のような方法によって、電極の有無による基板間隔
の厚みむらは押えることが可能である。しかし、電気光
学表示素子を使用すること等により、絶縁体からなる基
板に静電気が帯電し易いため、この力によって厚みむら
が生じることがしばしばあった。

［課題を解決するための手段］ 本発明はかかる課題を解決するためになされたものであ
り、電極を設けた一対の基板の間に電気光学媒体を挟持
し、かつ周辺をシール材でシールしてなる電気光学表示
セルにおいて、前記基板のうち、一方の基板は表示に預
からないダミー電極を形成した部分を有してなり、他方
の基板は該ダミー電極に少なくとも一部は対向する電極
又はダミー電極を有し、一方の基板のダミー電極が、他
方の基板の上記それに対向する電極又はダミー電極と導
電接続されてなることを特徴とする電気光学表示セルを
提供するものである。

以下、本発明の構成を、液晶表示セルに本発明を適用し
た場合を例に採り説明する。

第１図は、本発明を液晶表示セルに適用した場合の一対
の基板上の電極の配置を、それぞれ同方向からみた上面
図であり、（Ａ）は上側基板であり、（Ｂ）は下側基板
である。また第２図は上記１対の基板をシール材を介し
て積層圧着した状態の第１図のＡ−Ａにおける断面図で
ある。図において、１、３は基板、２、４は表示用の電
極、５は周辺のシール、６は液晶層、７、７ａ、７ｂは
ダミー電極である。

本発明においては、第ｌ図のように基板のほぼ全面を覆
うように電極、或いはそれをセル外に取り出すリード線
又はダミーの電極が設けられるのが好ましい。即ち、上
記のリード線に対向する基板の部分にもダミー電極が設
けられ、さらに、表示には電極の必要ない部分にもダミ
ーの電極及びそれに対向するダミーの電極が設けられる
のが良い。また、ダミー電極を設ける場所は、表示の実
際に行なわれる表示面内のみならず、第１図のようにそ
の周辺部にも設けて、基板が、電極、そのリード線及び
ダミー電極でほぼ覆われるようにしたほうが、よりセル
の基板の間隔が全体として一定になるため、望ましい。

第１図における７は表示電極２または４に対向するダミ
ー電極を示しており、また、７ａ、７ｂはお互いに対向
する１対のダミー電極を示している。第ｌ図から理解さ
れるように、ダミー電極は常に少なくとも一部はそれと
対向する対向電極を有している。その対向電極は、表示
用の電極あるいはそのリード線のこともあるし、ダミー
電極のこともあるが、いずれにせよ、ダミー電極は対向
するＮ極を有する構成になっている。

本発明においては、ダミー電極はその対向電極と導電接
続される。導電接続の方法を第１図及び第２図に示した
例について説明すると、シール５の中に、導電性の粒子
８を混入し、かつダミー電極及びその対向電極をシール
５の領域まで延在させることによっている。即ち、ダミ
ー電極とその対向電極はシール５の中の混入された導電
性粒子８を介して導電接続される。

この導電接続は、必ずしもシールのなかで行なう必要は
なく、ダミー電極及びその対向電極をそれぞれセル外に
までリード線で引き出して、セル外でお互いに導電接続
することも可能である。しかし、本実施例のようにシー
ル内で導電接続すれば、電極パターンのピッチが細かく
なった場合でも簡単に導電接続を行なえる上、信頼性も
高いので好ましい。また、このように導電接続をシール
内の導電粒子によって行なうときは、導電粒子の大きさ
は、シール材に通常混入されて用いられるスペーサーの
径とほぼ同一のものを用いれば、導電粒子はスペーサー
の役目を兼用し得るのでより好ましい。

尚、上記の液晶表示素子の製造方法は従来のものが応用
でき、本発明の効果を損じるものでなければ種々に変更
可能である。

［実施例］ 第１図と同様に、二枚の基板にパターン化された酸化イ
ンジウム錫からなる電極（一方の基板には４００本の行
電極、及び他方の基板には前記行電極と直交する方向に
６４０本の列電極）を設けた。このとき、表示を行なう
ためには不必要な部分にも基板間隔の厚みを一定にする
ため、ダミーとして電極を設けた。その上から、膜厚０
．１ｕｍのポリイミドの膜を形成し、これをラビングし
て配向膜とした。その後一方の基板にはスペーサーを混
入したシール材をスクリーン印刷で設け、他方の基板に
は導電粒子を混入したシール材を上記のダミー電極とそ
の対向電極が導電接続されるような位置にやはりスクリ
ーン印刷で形成した。この後、上記のシール材を介して
前記の両電極基板を熱圧着して空セルを形成し、液晶を
封入して、液晶セルとした。得られた液晶セルによる液
晶表示素子は基板間隔の厚みむらによる色むらのない極
めて見栄えの良好なものであった。

［発明の効果］ 本発明によれば、基板全面に電極及びダミー電極が設け
られているため、電極の有無に起因する基板間隔の厚み
むらをなくすことができる上、ダミー電極とそれに対向
する電極が導電接続されているため、同電位となり、静
電気の力による基板間隔の厚みむらや基板間隔の変化が
なくなり、色むら及びコントラストむらのない電気光学
表示セルが得られる。

また請求項２に係る発明によれば、基板全面に電極及び
ダミー電極が設けられているため、基板上に設けられた
電極の色が均一に見えるようになり、電気光学表示セル
の見栄えが向上する。

さらに、請求項３に係る発明によれば、非常に細かい電
極パターンに対しても簡単に前記のダミー電極とそれに
対向する電極の間の導電接続をとれる上、その信頼性の
高いものが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を液晶表示セルに適用した場合の一対
の基板上の電極の配置を、それぞれ同方向からみた上面
図であり、（Ａ）は上側基板であり、（Ｂ）は下側基板
である。また第２図は上記１対の基板をシール材を介し
て積層圧着した状態の第１図のＡ−Ａにおける断面図で
ある。 １、３・・・基板 ２、４・・・電極 ５・・・シール ６・・・液晶層 ７・・・ダミー電極 ８・・・導電性粒子 ８　１　母 名 ろ　２　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）電極を設けた一対の基板の間に電気光学媒体を挟
   持し、かつ周辺をシール材でシールしてなる電気光学表
   示セルにおいて、前記基板のうち、一方の基板は表示に
   預からないダミー電極を形成した部分を有してなり、他
   方の基板は該ダミー電極に少なくとも一部は対向する電
   極又はダミー電極を有し、一方の基板のダミー電極が、
   他方の基板の上記それに対向する電極又はダミー電極と
   導電接続されてなることを特徴とする電気光学表示セル
   。
2. （２）１対の基板の対向面側は電極、そのリード線及び
   ダミー電極でほぼ覆われてなることを特徴とする請求項
   １記載の電気光学表示セル。
3. （３）一方の基板のダミー電極と、他方の基板のそれに
   対向する電極又はダミー電極とは、シール材内に混入さ
   れた導電粒子により、導電接続されてなることを特徴と
   する請求項１又は請求項２記載の電気光学表示セル。