JPH03190052A - 電池パック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮栗上夏肌■分団 本発明はカメラや電子機器に組み込まれる高出力の電池
パックに関する。

ｌ米■狡徘 この種の電池バンクは、一般に複数個の高出力電池を電
気的に接続した状態で電池収納ケースに収納して゛成り
、その−従来例として実開昭６１−３９８６２号公報に
開示されたものがある。この電池パックは、第５図（ａ
）、（ｂ）に示すように、電池収納ケース１の蓋体２０
と透孔２１ａを有する底面２１間に２つの素電池４Ｌ、
４Ｒを上下を逆にして挟着保持する構成をとる。

加えて、蓋体２０の内面側には素電池４Ｌの底面４３Ｌ
及び素電池４Ｒの封口肩部４０Ｒを夫々弾性支持するリ
ブ５０ＱＬ、５００Ｒが設けられる。リブ５００Ｌ、５
００Ｒは第５図（ａ）に示す如く共にＵ字状をなし、蓋
体２０の内面から一体連出される。

より具体的には、図上右側に相当する一方の素電池４Ｒ
はその底面４３Ｒを電池収納ケース１の底面２１に、封
口肩部４ＯＲを蓋体２０に一致させた状態で保持され、
他方の素電池４Ｌはその底面４３Ｌを蓋体２０に、封口
肩部４０Ｌを底面２１に一致させた状態で保持される。

なお、素電池４Ｌ、４Ｒは正極板と負極板とをセパレー
タを介して渦巻状に巻き取り、正極、負極いずれか一方
の端子部を有する外装缶に挿着し、且つ外装缶の内底面
に一方の極板を、他方の極板を外装缶の封口体に配置し
、これらの間をリードで電気的に接続する構造になって
いる。封口体は絶縁パフキングを介して外装缶の開口端
近傍に施された内方に突出してなるシーム部と開口端の
内方屈曲部間に挟持され、封止されている。

第６図（ａ）、（ｂ）は実開昭６２−１４６６２号公報
に開示された電池パックの他の従来例を示しており、こ
の電池パックは、２つ割りになった電池収納ケース半体
１００，１００内に２つの素電池４Ｌ、４Ｒを上下を逆
にして収納すると共に、電池収納ケース１の上下に設け
たリブ５０１・・・、５０２．５０３で素電池４Ｌ、４
Ｒの封口肩部４０Ｌ、４０Ｒと底面４３Ｌ、４３Ｒ間を
挟着保持し、特に上側のリブ５０１・・・で素電池４Ｌ
、４Ｒを弾性支持する構成をとる。

しよ゛と　る ところで、この種の電池パックにあっては、素電池４Ｌ
、４Ｒの電池収納ケース１　（又は電池収納ケース半休
１００．１００）に対する保持構造を確実なものにする
必要がある。即ち、電池パックの輸送中や電池パンクが
組み込まれた電子機器を使用する際等において、電池パ
ックに衝撃力や振動が作用するため、保持構造が確実で
ない場合は、素電池内の電極が移動したり、位置ズレし
たりして、一方の極性部位が他極性部位に接触する短絡
を発生したり、或いは極板のくずれによる内部短絡を発
生し、電子機器の信輔性が著しく損なわれることになる
からである。また、素電池が発熱したり、発火する危険
もある。

なお、後述の本発明者等の実験結果かられかるように、
電極板の移動は、主として縦方向（素電池の長手方向）
に現れ、この方向に衝撃力や振動が発生すると、かかる
移動が顕著に現れる。

しかしながら、上記リブ５００Ｌ、５００Ｒ又は５０１
・・・で素電池４Ｌ、４Ｒの上端部を弾性支持する保持
構造による場合は、細幅のリブ５００Ｌ、５００Ｒ又は
５０１・・・がいわば片持状態で一体連出されているた
め、弾性支持力が弱く、また素電池４Ｌ、４Ｒが部分的
に弾性支持されるため、上記衝撃力や振動から電池パン
クを有効に保護するには限界がある。

また、蓋体２０の構造が複雑になり、製作性が悪くなる
という欠点もある。

本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、上記
従来技術の不具合を確実に解消できる電池パックを提供
することを目的とする。

°ｉ　　　”°　るための 本発明は、複数個の高出力電池を電気的に接続し、電池
収納ケース内に収納して成る電池パックおいて、前記電
池収納ケースと高出力電池との間隙に弾性材を充填した
ことを特徴としている。

なお、弾性材としては、硬化後、ゴム状或いはゲル状の
弾性体となる様なエポキシ系やシリコン系の接着剤が好
ましい。

作−一里 上記構成によれば、電池収納ケースと素電池との間隙に
充填される弾性材により素電池が電池収納ケース内にお
いて弾性支持され、弾性材が電池パックに作用する衝撃
力や振動を吸収する。従って、外的な衝撃や振動から素
電池を有効に保護できる。

実−」Ｌ−Ｎ 以下本発明の一実施例を図面に従って具体的に説明する
。第１図は本発明に係る電池パックの全体構成を示す分
解斜視図、第２図は電池パックの平面図、第３図は第２
図のＸ−Ｘ線断面図、第４図は第３図のＹ−Ｙ線断面図
である。

電池収納ケースｌは下端（以下第３図を基準にして電池
収納ケース１等の上下を説明する）が開口された有底筒
状をなし、ＡＢＳ樹脂やポリカーボネート等の熱可塑性
樹脂から成る。電池収納ケース１は平面視楕円状をなし
、前面１０側は中央部が後方に湾曲した曲面になってい
る。電池収納ケース１の左右中央部には仕切壁１１が設
けられ、仕切壁１１により仕切られた左右の空間が素電
池４Ｌ、４Ｒを収納する電池収納室１２Ｌ、１２Ｒとな
る。なお、図中１４Ｌ、１４Ｒは電池収納ケースｌの上
端面１４に設けられる透孔である。

電池収納ケース１の下端開口部における内面側には段部
１３が形成され、この段部１３に上端開口を閉塞する蓋
体２が超音波溶着される。蓋体２は電池収納ケース１に
対応した平面視楕円状をなし、同様の熱可塑性樹脂から
成る。

素電池４Ｌ、４Ｒは上下を逆にして電池収納室１２Ｌ、
１２Ｒに収納される。即ち、図示の如く左側の素電池４
Ｌは負極端子側を上にして収納され、右側の素電池４Ｒ
は負極端子側を下にして収納される。素電池４Ｌ、４Ｒ
は正極端子を兼用する外装ケース４’Ｌ、４’Ｒと、図
外のガスケットを介して外装ケース４’Ｌ、４’Ｒの一
端面に封止される負極端子４１Ｌ、４１Ｒとを備えて成
る。外装ケース４’Ｌ、４’Ｒは、ステンレス網から成
り、一方、負極端子４１Ｌ、４１Ｒは鉄或いはステンレ
ス網にニッケルメッキ、クロムメツキ或いはこれらの合
金メツキを施して成る。負極端子側には封口肩部４０Ｌ
、４０Ｒが形成される。

加えて、素電池４Ｌの正極端子４３Ｌと蓋体２の間及び
素電池４Ｌの負極端子４１Ｒと蓋体２の間には、過電流
過熱防止用のＰＴＣ素子６と、これの上、下面に取付け
られるリード端子６１Ｌ、６１Ｒが設けられる。リード
端子６１Ｌ、６１Ｒの先端側は、例えばスポット溶接に
より素電池４Ｌの正極端子４３Ｌと、素電池４Ｒの負極
端子４ＩＲに夫々接続され、これら素電池４Ｌ、４Ｒを
直列接続する。

以上の構成において、素電池４Ｌ、４Ｒと電池収納ケー
ス１との間には間隙が形成され、この間隙内に、硬化後
ゴム状或いはゲル状の弾性支持体５となるエポキシ系や
シリコン系の接着剤が充填される。弾性支持体５の具体
的な充填位置は第３図及び第４図に示される。即ち、左
側の素電池４Ｌについては、これの外周面と電池収納室
１２Ｌの内壁間、負極端子４１Ｌと電池収納ケースｌの
上端面１４との間及び正極端子４３Ｌと蓋体２の間に夫
々充填される。一方、右側の素電池４Ｒについては、こ
れの外周面と電池収納室１２Ｒの内壁間及び負極端子４
１Ｒと蓋体２との間に夫々充填される。かくして、充填
後硬化する弾性支持体５が素電池４Ｌ、４Ｒを電池収納
室１２Ｌ、１２Ｒ内において弾性支持し、外的な衝撃力
や振動から素電池４Ｌ、４Ｒを有効に保護する。

弾性支持体５の充填動作は、第１図に示すように、上下
方向を逆にした状態の電池収納室１２Ｌ、１２Ｒ内に素
電池４Ｌ、４Ｒを収納した後、上端開口を通して接着剤
を間隙内に液上して行う。そして、接着剤が硬化して弾
性支持体５となった後に、前記蓋体２を超音波溶着して
組付けを行う。

下記第１表は、上記構成の本発明電池パンク（本発明品
）と上記した従来の電池パック（従来品）とを樫の基板
上に１ｍの高さ位置から落下させた場合の衝撃に対する
比較結果を示す。

但し、表中、縦方向とは素電池４Ｌ、４Ｒの長手方向に
電池パックを落下させたことを意味し、横方向とは素電
池４Ｌ、４Ｒの半径方向に電池パックを落下させたこと
を意味する。また、供試用の電池パンクとして、本発明
品、従来品を夫々ｌＯ個用いた。なお、本発明品の弾性
支持体５としては、２液性反応硬化型の弾性エポキシ樹
脂を充填後２４時間かけて硬化させたものを用いた。ま
た、間隙に対する充填性や硬化後の弾性支持体５として
の機能を考慮し、弾性エポキシ樹脂の粘度を２液温合後
で１００００ｃｐｓ　　（センチポアズ）となるものを
用いた。

第１表 第１表から解かるように、本発明品によれば、従来品に
比べて素電池４Ｌ、４Ｒの長手方向における衝撃エネル
ギを格段に効率よく吸収でき、電極板の移動量を半減で
きる。

また、第１表に示すように、横方向における衝撃エネル
ギの影響は縦方向に比べて充分小さく、この方向におけ
る弾性支持体５の充填量を縦方向よりも低減できること
が解かる。

なお、弾性支持体５としては上記のものに限定されるも
のではなく、例えば１液性常温湿気硬化型の弾性シリコ
ーン樹脂を充填、硬化させたものを用いることもできる
。かかる弾性シリコーン樹脂の粘度としては、２０ｐｓ
　　（ポアズ）程度のものを選定すればよく、かかる粘
度のものを選定すると、硬化後ゴム状弾性体となり、上
記結果と同４゜ 様の効果が得られることが確認できた。

上記実施例では、素電池４Ｌ、４Ｒとして丸型のものを
用いたが、角型の素電池に対しても同様に適用できる。

光皿■苅且 以上の本発明による場合は、電池収納ケースと素電池と
の間隙に充填される弾性材により素電池を電池収納ケー
ス内において弾性支持する構成をとるので、弾性材が電
池パックに作用する衝撃力や振動を吸収する。従って、
外的な衝撃や振動から素電池を有効に保護できる。それ
故、電池パックが組み込まれるカメラや電子機器の信軌
性を格段に向上できる。また、製作性を大幅に向上でき
、コストダウンに寄与できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電池パックの全体構成を示す分解
斜視図、第２図は電池パンクの平面図、第３図は第２図
のＸ−Ｘ線断面図、第４図は第３図のＹ−Ｙ線断面図で
ある。 第５図及び第６図は従来例を示す図面である。 １・・・電池収納ケース、２・・・蓋体、４Ｌ、４Ｒ・
・・素電池、５・・・弾性支持体、１２Ｌ、１２Ｒ・・
・電池収納室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数個の高出力電池を電気的に接続し、電池収納
   ケース内に収納して成る電池パックにおいて、前記電池
   収納ケースと高出力電池との間隙に弾性材を充填したこ
   とを特徴とする電池パック。