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JPH03161429A - 薬物徐放材 - Google Patents

薬物徐放材

Info

Publication number
JPH03161429A
JPH03161429A JP1301465A JP30146589A JPH03161429A JP H03161429 A JPH03161429 A JP H03161429A JP 1301465 A JP1301465 A JP 1301465A JP 30146589 A JP30146589 A JP 30146589A JP H03161429 A JPH03161429 A JP H03161429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
release material
sustained release
powder
ceramics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1301465A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hakamazuka
康治 袴塚
Hiroyuki Irie
洋之 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP1301465A priority Critical patent/JPH03161429A/ja
Publication of JPH03161429A publication Critical patent/JPH03161429A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は骨髄炎や悪性腫瘍等を治療するために、生体の
患部に埋設して使用する薬物徐放材に関する。より詳し
くは、薬物およびセラミックスからなる薬物徐放材であ
って、薬物を徐々に放出するように構成された薬物徐放
材に係る。
〔従来の技術〕
特開昭59−101145号公報には、骨髄炎を治療す
るために、患部に埋設して使用される薬物含侵多孔質セ
ラミックスが開示されている。この薬物含侵多孔質セラ
ミックスは、リン酸カルシウム塩、アルミナ、ジルコニ
ア、窒化硅素等の一種または二種以上を主成分とし、少
なくとも表面には孔径lO〜500μmの外部に連通ず
る気孔を有する多孔質セラミックスと、該多孔質セラミ
ックスの気孔内に含侵された薬物とからなっている。
上記の薬物含侵多孔質セラミックスを用いれば、含侵さ
れた薬物が長期間に亘って徐々に患部に滲み出すため、
治療効果を向上できると説明されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の薬物含侵多孔質セラミックスは、j孔質セラ
ミックス中に薬物を単に含侵させたもσであるため、薬
剤の保持能力が小さく、徐放性交果が不十分である。こ
のため含侵された薬物の左出が比較的速やかで、薬剤含
量が短期間の間に4調に減少し、長明に亘って投薬効果
を得ることカできない。
上記事情に鑑み、本発明はより長期に亘って払薬効果を
得ることができる薬物徐放材を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による薬物徐放材は、セラミックス微粉末および
薬剤粉末を任意の比率で混合し、更に室温下で加圧成形
した固体からなることを特徴とするものである。
本発明の徐放材の表面含有される薬剤は徐々に体液中に
溶解し、これによって徐放材は徐々に崩壊する。この崩
壊によって新たに溶出面が形成され、薬剤の溶出が継続
される。こうして薬剤の溶出と崩壊とが相互に規制し合
うため、薬剤は生体埋設の直後に薬剤が多量に溶出する
ことがなく、長期間に亘って徐々に患部に滲み出す。且
つ、溶出速度も一定化される。従って、これを生体に埋
設することにより、長期に亘る一定速度の投薬が可能と
なるため、優れた治療効果を得ることができる。
以下に本発明の詳細を説明する。
本発明におけるセラミンクス微粉末の種類は特に限定さ
れず、生体為害性のないセラミックスであればどのよう
なセラミックスを用いてもよい。
例えば、リン酸カルシウム系セラミックス、酸化物系セ
ラミックス、炭化物系セラミックス及び窒化物系セラミ
ックス等からなるセラミックス微粉末を、単独または組
み合わせて用いることができる。
骨の疾患を治療するために本発明の徐放材を用いる場合
、特に好ましいセラミックスはβ−リン酸三カルシウム
(β一TCP)及びヒドロキシアパタイト(HAP)で
ある。これらのセラミックスは骨と結合し、また白骨化
することが可能である。
セラミックス粉末は、微粉末とすることによってバイン
ダーを添加することなく加圧或形が可能となる。本発明
において、特にセラミックス微粉末を用いるのはこのた
めである。なお、本発明におけるセラミック微粉末とは
、粒径が1μm以下のものをいう。
本発明における薬剤としては、固体であればどの様な薬
剤でも用いることができる。即ち、錠剤または粉末の形
態で現在市販されている薬剤は、全て本発明に使用する
ことができる。このような薬剤を例示すれば次の通りで
ある。
〈錠剤〉 5−FU(協和発酵工業■製) マイトマイシン(協和発酵工業■′IA)セフエム系抗
生物質(富山化学工業■製)く粉末〉 5’−FUDR(日本ロッシュ株製) UFT (大鵬薬品工業■製) クレスチン(三共■製) 合成ペニシリン(製造社多数) 本発明の徐放材は、加圧成形用のセラミックス微粉末に
粉末状の薬剤を混合し、得られた混合粉末を室温で加圧
或形することにより得られる。室温で加圧成形している
ため、薬剤の変質を回避することができる。
この加圧成形に際しては、等方的加圧を用いるのが望ま
しい。等方的加圧により成形を行なえば、より強固な成
形体を得ることができるからである。
このような等方的加圧は、静水圧プレス(冷間等方圧ブ
レス:CIP)を用いて行なうことができる。
本発明の薬物徐放材には、層構造をもたせてもよい。即
ち、薬剤の種類、薬剤の濃度、セラミックスの種類等が
異なる複数の層をからなる徐放材とすることができる。
これによって、ある時期に放出される薬剤の種類を変え
ることができ、またある時期における薬剤の放出速度を
制御することら可能となる。
〔実施例〕
以下、実施例に従って本発明をより具体的に説明する。
実施例1 この実施例では、リン酸カルシウム系セラミックスの中
でも特に生体内分解性の高いβ−TCP微粉末を用いた
まず、より強固なCIPIlij2形体を作或するため
、特開昭62−87406号に開示されたメカノケミカ
ル法を用いることにより、成形性に優れた微粒子からな
るβ−TCPを製造した。
即ち、ジルコ.ニア製ボールミル中に0.05molの
C a C O 3 、0.10molのCaHP○4
−2H2 0,及び200+nlの水を収容し、約1日
磨砕した。得られたスラリーを80℃で乾燥し、粉砕し
た後、これを750℃で焼成してβ−TCP微粉末を得
た。この粉末は粒径が0.5μm以下で嵩が大きく、加
圧成形に適したものであった。
上記のようにして得られたβ−TCP微粉末に、メノウ
乳鉢を用いることにより、抗生物質粉末を5〜20%の
比率で混合した。この屈合粉末をシリコーンゴム製の管
に充填し、管の両端を接着剤で封止した。これを水が入
らないようにビニールで包み、且つシールして密閉した
上でCIP装置内にセットした。4,OOOkgf’/
 cm2の圧力を印加して5分間保持することにより等
方加圧成形を行なった後、戊形された徐放材をCIP装
置から取り出した。
上記のようにして得られた徐放材の薬物徐放特性を調べ
るために、これを生理食塩水中に浸漬し、溶出した薬剤
濃度を調べた。その結果、浸漬直後から薬剤の溶出が確
認され、溶出速度はそれ以降単:J!J減少を示した。
この実施例の徐放材で基材に用いたβ−TCPは、生体
に対して吸収性である。従って、この徐放材を患部に埋
設して治療を行なった後、薬剤が放出され終わった徐放
材を体内から取り出す必要かない。また、骨組織中に埋
設して使用する場合は、基材のβ−TCPが白骨化する
という特徴がある。
実施例2 この実施例では、基材のセラミックとしてHAPを用い
た。この場合も、使用するHAP粉末は加圧或形性に優
れた微粉末でなければならない。そこで、実施例1の場
合と同様、メカノケミカル法によってHAP微粉末を製
造した。
即ち、ジルコニア製ボールミル中に0.067molの
C a C O 3 、O.lOmolのCaHPO4
e 2H20,及び200m lの水を収容し、約1日
磨砕した。得られたスラリーを80℃で乾燥し、粉砕し
た後、これを750℃で焼成してHAP微粉末を得た。
この粉末は粒径が0.5μ1以下で嵩が大きく、加圧成
形に適したものであった。
上記のようにして得られたβ一TCP微粉末に、メノウ
乳鉢を用いることにより、抗生物質粉末を5〜20重量
%の比率で混合した。この混合粉末をシリコーンゴム製
の球状の型に充填し、且つ同じシリコーンゴムを用いて
充填口を接着剤で封止した。これを水が入らないように
ビニールで包み、且つシールして密閉し、CIP装置内
にセットした。4.000kgf/ cal2の圧力を
印加して5分間保持することにより等方加圧成形を行な
い、成形された徐放材をCIP装置から取り出した。
上記のようにして得られた徐放材の薬物徐放特性を、実
施例1と同様の方法で調べたところ、実施例1の場合と
略同様の結果が得られた。
この実施例の徐放材で基材に用いたHAPは、生体に対
して非吸収性ではあるが、生体親和性に優れている。従
って、治療後に体内から取り出す必要はない。また、骨
組織中に埋設して使用する場合は、骨形成の足場になり
得る。
実施例3 この実施例では、基材として実施例1で製造したβ一T
CP微粉末を用い、実施例2と同様のCIPを3回繰・
り返すことにより、第1図に示すように薬剤濃度の異な
る3層構造の徐放材を製造した。同図において、最内層
1には15重量%、中間層2には20重量%、最外層3
には10重量%の抗生物質粉末が含有されている。
まず、β−TCP微粉末に15重量%の抗生物質粉末を
添加し、これを等方加圧成形することにより、第1図の
最内層1となる球状の成形体を形成した。次ぎに、この
内層成形体1を球形型の中心部に配置し、20重瓜%の
抗生物質粉末を混入したβ一TCP微粉末を周囲に充填
して等方圧成形を行なうことにより、中間層2を形成し
た。最後に、IO重量%の抗生物質粉末を混入したβ一
TCP微粉末を用い、同様に等方圧成形を行なうことに
より最外層3を形成した。
上記実施例の徐放材によれば、ある時期に薬剤を急激に
放出させ、患部の早期治癒を図ることが可能となる。な
お、各層の薬剤濃度および徐放材の形状は、患部の症状
に応じて適宜変化させることができる。
実施例4 この実施例では、第2図に示したように20重瓜%の抗
生物質粉末を含有する円柱層4と、IO重量%の抗生物
質粉末を含有する円柱層5とが平面的に結合された徐放
材を製造した。
20重量%の抗生物質粉末を混入したβ一TCP微粉末
と、IO重量%の抗生物質粉末を混入したβ一TCP微
粉末とを準備した。この二柾類の粉末を、実施例1で用
いたシリコーンゴム製の管内に積層して充填し、管の両
端を接着剤で封止した。
その後、実施例1と同様にして等方加圧或形を行ない、
第2図の徐放材を製造した。
上記第2図の徐放材は、薬剤濃度の高い層4を患部に対
面させて使用する。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明による薬物徐放材は、セラ
ミックス多孔質体に薬剤を含侵させた従来の徐放材より
も徐放効果の持続性に優れ、徐放特性の制御もし易い等
、顕著な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例になる薬物徐放材の断面図で
あり、第2図は他の実施例になる薬物徐放材の断面図で
ある。 1 ・・・内層、 2 ・・・中間層、 3 ・・・最外層、 4 高濃度層、 5・・・低濃度層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セラミックス微粉末および薬剤粉末を任意の比率
    で混合し、更に室温下で加圧成形した固体からなること
    を特徴とする薬物徐放材。
  2. (2)前記セラミックス微粉末が、リン酸カルシウム系
    セラミックス、酸化物系セラミックス、炭化物系セラミ
    ックス及び窒化物系セラミックスからなる群から選択さ
    れた一以上である請求項1に鬼才の薬物徐放材。
  3. (3)等方的加圧により成形された請求項1または2に
    記載の薬物徐放材。
  4. (4)多層構造を有する請求項1〜3の何れか1項に記
    載の薬物徐放材。
  5. (5)前記セラミックス微粉末は、粒径が1μm以下の
    ものである請求項1〜4の何れか1項に記載の薬物徐放
    材。
JP1301465A 1989-11-20 1989-11-20 薬物徐放材 Pending JPH03161429A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072577A (ja) * 1999-09-08 2001-03-21 Asahi Optical Co Ltd 薬物徐放用担体および薬物徐放用担体の製造方法
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