JPH03140006A - ノイズ対策用電子部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 魔！上色用ユ分量 本発明は、積層構造を有し、かつコイルを内蔵したチッ
プ型ノイズ対策用電子部品に関する。

従米立扶権亙Ｎ１ この種のチップ型ノイズ対策用電子部品には、ノイズコ
イルタ、バリスタ等がある。ノイズコイルタはフンデン
サとコイルを組み合わせて構成きれる。従来、積層構造
を有するチップ型コイルタは、誘電体の母体から成るコ
ンデンサ部と磁性体の母体から成るコイル部とを接合し
て作製する。

ところが、各々の母体の焼結収縮率が大きく異なるため
、コンデンサ部とコイル部とを一体焼結によって接合す
ると、ソリや割れ等がコンデンサ部及びコイル部に生じ
る場合があった。

一方、電磁ノイズと共にサージ（異常電圧）がＩＣ等の
電子部品に侵入してくるケースも多く、ＩＣ等を保護し
正常に機能させるためにはノイズコイルタと共にバリス
タ部品を必要とする場合があった。そこで、バリスタ機
能をも有するノイズコイルタで、かつ、積層構造を有す
るチップ型のものが望まれていた。この場合、バリスタ
部とコイル部とを一体焼結によって接合するものが考え
られる。しかし、コイル部の母体に磁性体を使用する場
合、前記ノイズコイルタの場合と同様に焼成収縮率の違
いによるソリや割れ等がバリスタ部及びコイル部に生じ
る恐れがある。

そこで、本発明の課題は、コンデンサ部とコイル部ある
いはバリスタ部とコイル部を一体焼結によって接合する
ことができるノイズ対策用電子部品を提供することにあ
る。

課題を解決するための手段 以上の課題を解決するために、本発明に係るノイズ対策
用電子部品は、 （ａ）誘電体シートとコンデンサ電極層とが交互に積層
されているコンデンサ部と、 （ｂ）セラミックスシートと該セラミックスシートの表
面に形成されたコイル用渦巻パターンとから成るコイル
部と、 を備え、前記コンデンサ部とコイル部とが一体積層構造
を成し、かつ、前記コンデンサ電極層及びコイル用渦巻
パターンが電気的接続手段によって接続していることを
特徴とする。

また、 （ｅ）バリスタ材料シートとバリスタ電極層とが交互に
積層されているバリスタ部と、 （ｄ）セラミックスシートと該セラミックスシートの表
面に形成されたコイル用渦巻パターンとから成るコイル
部と、 を備え、前記バリスタ部とコイル部とが一体積層構造を
成し、かつ、前記バリスタ電極層及びコイル用渦巻パタ
ーンが電気的接続手段によって接続していることを特徴
とする。このとき、前記バリスタ材料シートが高誘電率
材料からできていることが好ましい。

さらに、前記コイル部のセラミックスシートにコンデン
サ部（あるいは、バリスタ部）の誘電体シート（あるい
は、バリスタ材料シート）と同じ材料を使用して焼成収
縮率を等しくするのが好ましい。

作用 以上の構成によって、コイル部の母体はセラミックスを
使用しているため、コンデンサ部の母体である誘電体や
バリスタ部の母体であるバリスタ材料の焼結収縮率に近
く、コイル部とコンデンサ部（あるいは、バリスタ部）
とを一体焼成してもソリ、割れを生ずることなくコイル
部とコンデンサ部（あるいは、バリスタ部）とが接合さ
れる。

また、前記バリスタ部のバリスタ材料シートが高誘電率
材料からできている場合、その誘電率特性によってバリ
スタ機能をも有するノイズコイルタとなる。

叉連声 以下、本発明に係るノイズ対策用電子部品の実施例につ
き、添付図面を参照して説明する。

［第１実施例、第１図〜第３図コ 第１図に示すＴ形ノイズコイルタ１は、２個の渦巻コイ
ルと１個の積層コンデンサとを備えている。コイル部２
と３との間にコンデンサ部４が積層される。きらに、絶
縁シート３５がコイル部２の上側に１枚、コイル部３の
下側に１枚積層される。

コイル部２は、セラミックスシート５ａとその上面に形
成されているコイル用渦巻パターン６ａとから構成され
る。セラミックスシート５ａは誘電体粉末を樹脂バイン
ダで混練し、シート状にしたものである。渦巻パターン
６ａはＡｇ　−Ｐｄ導電ペースト等を使用し、印刷等の
方法により形成している。渦巻パターン６ａの引出し部
７ａはセラミックスシート５ａの左辺に露出している。

セラミックスシート５ａの中央部には矩形スルーホール
８が設けられ、渦巻パターン６ａの一方の終端がこれに
接続している。

同様にして、コイル部３は、セラミックスシート５ｂと
その上面に形成されているコイル用渦巻パターン６ｂと
から構成される。渦巻パターン６ｂの引出し部７ｂはセ
ラミックスシート５ｂの右辺に露出している。セラミッ
クスシート５ｂの上面中央部には矩形の接続電極９が形
成きれ、渦巻パターン６ｂの一方の終端がこれに接続し
ている。

コンデンサ部４は、誘電体シート１０ａ、　１０ｂ、　
１０ｃとそれらの上面にそれぞれ形成されているコンデ
ンサ電極１１ａ、　ｌｌｂ、　ｌｌｃとから構成きれる
。誘電体シート１０ａ、　１０ｂ、　１０ｃはＢａｒ　
ｉＯｓ等のセラミックス粉末をｓｌ詣バインダで混練し
、シート状にしたものである。コンデンサ電極１１ａ、
　ｌｌｂ、　ｌｉｅはＡｇ−Ｐｄ導電ペースト等を使用
し、印刷等の方法により形成されている。コンデンサ電
極１１８の左右に矩形スルーホール１２．１２が設けら
れている。コンデンサ電極１１ｂの引出し部１４ａ、１
４ｂは誘電体シート１０ｂの手前側の辺の中央部と奥側
の辺の中央部に露出している。誘電体シート１０ｂの左
右には矩形スルーホールＩｓ、　１５がコンデンサ電極
１１ｂを間に挾んで設けられている。矩形スルーホール
１５．１５は積層きれている状態では誘電体シート１０
ａに設けられている矩形スルーホール１２．１２と電気
的に接続される。誘電体シート１０ｃの中央部には矩形
スルーホール１６が設けられていてコンデンサ電極１１
ｃがこれに接続されている。静電容量Ｃ１は電極１１ａ
−１１ｂ間及びｌｌｂ　−１１ｃ間に形成−される。

以上のコイル部２，３及びコンデンサ部４は絶縁シート
３５と共に積層された後、所定の温度で焼成され一体積
層構造体となる。このとき、コイル部２，３のセラミッ
クスシート５ａ、　５ｂの焼成収縮率は、従来使用され
ていた磁性体の場合と比較してコンデンサ部４の誘電体
シートＬＯａ、　１０ｂ、　１０ｃの焼成収縮率により
接近しているため、焼成時に生ずるソリ、割れが抑えら
れる。特に、セラミックスシー）　５ａ、　５ｂに誘電
体シート１０ａ、　１０ｂ、　１０ｅと同じ材料を使用
して焼成収縮率を等しくするのがソリ、割れの発生防止
に最も効果がある。

こうして積層されている状態では、セラミックスシート
５ａ上に形成されている渦巻パターン６８が、矩形スル
ーホール８を介してコンデンサ電極１１ａに電気的に接
続されている。同様にして、コンデンサ電極１１ａが矩
形スルーホール１２及び１５を介してコンデンサ電極１
１ｃに電気的に接続され、さらに、コンデンサ電極１１
ｃは矩形スルーホール１６を介して渦巻パターン６ｂに
電気的に接続されている。

次に、一体積層構造体はその表面に外部電極（Ａ）、（
Ｂ）、（Ｃ）が形成きれ、第２図に示すＴ形ノイズコイ
ルタ１を得る。外部電極（Ａ）、（Ｂ）にはコイル用渦
巻パターン６ａ、　６ｂの引出し部７ａ、　７ｂが接続
きれていて、外部電極（Ａ）−（Ｂ）間にインダクタン
スＬ１とＬ２とが直列関係を有して形成きれている。き
らに、外部電極（Ｃ）にはコンデンサ電極１１ｂの引出
し部１４ａ、　１４ｂが接続されているので第３図に示
す電気等価回路を有するＴ形ノイズコイルタ１が得られ
る。なお、外部電極（Ｃ）はコイルタ１の胴部に巻回形
成したものであってもよい。

［第２実旅例、第１図及び第４図〜第６図コ第１図にお
いて、誘電体シート１０ｃとセラミックスシート５ｂの
間の位置Ｘに、第４図に示した構成のシート群を挿入す
ると、３個の渦巻コイルと２個の積層コンデンサとを備
えたダブルＴ形ノイズコイルタ２５が得られる。

第４図は、コイル部２２の下側にコンデンサ部２３が配
置きれている状態を示す、コイル部２２はセラミックス
シート５Ｃとその上面に形成されているコイル用渦巻パ
ターン６ごとから構成される。セラミックスシート５ｃ
の上面中央部には矩形の接続電極１７が形成され、右側
寄りの位置に矩形スルーホール１８が設けられ、渦巻パ
ターン６Ｃの二つの終端がそれらにそれぞれ接読してい
る。

コンデンサ部２３は、誘電体シート１０ｄ、　１０ｅ、
　１０ｆとそれらの上面にそれぞれ形成されているコン
デンサ電極ｌｉｄ、　ｌｉｅ、　ｌｌｆとから構成され
る。コンデンサ電極ｌｉｄの左右には矩形スルーホール
１９．１９が設けられている。誘電体シート１０ｅの左
右には矩形スルーホール２０．２０がコンデンサ電極ｌ
ｉｅを間に挾んで設けられている。誘電体シート１０ｆ
の中央部には矩形スルーホール２１が設けられている。

静電容量Ｃ２は電極１ｉｄ−１ｉｅ間及び１ｉｅ−１１
ｆ間に形成される。

第４図に示した構成のシート群は第１図で示したＸの位
置に挿入され積層された後、焼成許れ−体積層構造体と
なる。こうして積層されている状態では、セラミックス
シート５Ｃ上に形成されている渦巻パターン６ｃの一方
の終端は接続電極１７及び矩形スルーホール１６を介し
てコンデンサ電極１１ｃに電気的に接続されている。渦
巻パターン６Ｃの他方の終端は矩形スルーホール１８を
介してコンデンサ電極ｌｉｄに電気的に接続されている
。同様にして、コンデンサ電極ｌｉｄが矩形スルーホー
ル１９及び２０を介してコンデンサ電極１１ｆに電気的
に接続され、さらに、コンデンサ電極１１ｆは矩形スル
ーホール２１を介して渦巻パターン６ｂに電気的に接続
されている。

この一体積層構造体はその表面に外部電極（Ａ）。

（Ｂ）、（Ｃ）が形成され、第５図に示すダブルＴ形ノ
イズコイルタ２５を得る。その電気等価回路を第６図に
示す。

［第３実施例、第７図〜第９図コ 第７図及び第８図に示すπ形ノイズコイルタ２６は、１
個の渦巻コイルと２個の積層コンデンサとを備えている
。コンデンサ部２７と２８との間にコイル部２９が積層
される。茜らに、絶縁シート３５がコンデンサ部２７の
上側に１枚、コンデンサ部２８の下側に１枚積層される
。外部電極（Ａ）にはコンデンサ電極１１ｈが接続され
、外部電極（Ｃ）にはコンデンサ電極１１ｇが接続され
て外部電極（Ａ）−（Ｃ）間に静電容量Ｃ１が形成され
る。外部電極（Ｂ）にはコンデンサ電極１１ｉが接続さ
れ、外部電極（Ｃ）にはコンデンサ電極１１ｊが接続さ
れて外部電極（Ｂ）−（Ｃ）間に静電容量Ｃ２が形成さ
れる。さらに、外部電極（Ａ）にはコイル用渦巻パター
ン６ｄの一方の終端が接続きれ、他方の終端は矩形スル
ーホール３０を介してコンデンサ電極１１ｉに電気的に
接続されて外部電極（Ａ”）−（Ｂ）間にインダクタン
スＬ１が形成される。従って、第９図に示す電気等価回
路を有するπ形ノイズコイルタ２６が得られる。

なお、外部電極（Ａ）−（Ｂ）間のインダクタンスＬ１
の数値を大きくするため、誘電体シート１０ｈとセラミ
ックスシート５ｄとの間に渦巻パターンが形成されたセ
ラミックスシートをさらに挿入してもよい、ｒＨＪ様に
、静電容量ＣＩ、Ｃ２の数値を大きくするため誘電体シ
ート１０ｇと１０ｈとの間に、あるいは誘電体シート１
０ｉと１０ｊとの間にコンデンサ電極が形成された誘電
体シートをさらに挿入してもよい。

［第４実施例、第１０図〜第１２図］ 第１図、第４図、第７図に示したコンデンサ部４　、２
３．２７．２８は、その誘電体シート１０ａ〜１０ｊの
替わりに高誘電率を有するバリスタ材料シートを使用す
ると、コンデンサとしての機能をも有するバリスタ部に
なる。高誘電率を有するバリスタ材料シートには、例え
ばＺｎＯ等を主成分とした粉末と有機バインダを混練し
、これをシート状にしたものが使用される。

従って、前記第１実施例において、誘電体シート１０８
〜１０ｃの替わりに高誘電率を有する材料シートを使用
した場合は、第１０図に示す電気等価回路を有するバリ
スタ機能付きＴ形ノイズコイルタが得られる。同様にし
て、前記第２実施例の場合は、第１１図に示す電気回路
を有するバリスタ機能付きダブルＴ形ノイズコイルタ、
前記第３実施例の場合は、第１２図に示す電気回路を有
するバリスタ機能付きπ形ノイズコイルタが得られる。

なお、バリスタ材料シートに使用する材料は、高誘電率
の材料に限定きれるものではなく、低誘電率の材料を使
用するものであってもよい、この場合、バリスタ部はコ
ンデンサ機能をほとんど有さないのでコイル−バリスタ
部品としてのみ機能することになる。

［他の実施例コ なお、本発明に係るノイズ対策用電子部品は前記実施例
に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変
形することができる６例えば、前記実施例のノイズコイ
ルタにおいてシートに形成するパターンを変え、積み重
ねの構成を変える等すれば、Ｌ形、ダブルＬ形、ダブル
π形等の各種のノイズコイルタを作製することができる
。

灸肌立倭釆 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、コイル
部の母体はセラミックスから構成されるため、磁性体と
比較してコンデンサ部やバリスタ部の母体である誘電体
やバリスタ材料の焼成収縮率に近いのでコイル部とコン
デンサ部（あるいはバリスタ部）とを一体焼成してもソ
リ、割れを生ずることがなくなり、積層が容易なチップ
型ノイズ対策用電子部品が得られる。しかも、セラミッ
クスはその機械的強度が強いので機械的強度の強いノイ
ズ対策用電子部品となる。

また、前記バリスタ部のバリスタ材料シートが高誘電率
材料からできている場合、バリスタ機能をも有するノイ
ズコイルタが得られる１例えば、ダブルＴ形回路にすれ
ば、２段階にサージ吸収ができ、信号ライン電圧により
近付けることができ、ＩＣ等の電子部品の保護に加え、
これら電子部品の誤動作防止が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例であるノイズ対策用電子部
品の分解斜視図、第２図はその外観を示す斜視図、第３
図はその電気等価回路図である。 第４図は本発明の第２実施例であるノイズ対策用電子部
品の一部分解斜視図、第５図は部品の外観を示す斜視図
、第６図はその電気等価回路図である。第７図は本発明
の第３実施例であるノイズ対策用電子部品の分解斜視図
、第８図はその外観を示す斜視図、第９図はその電気等
価回路図である。 第１０図、第１１図、第１２図は本発明の第４実施例で
あるノイズ対策用電子部品の電気等価回路図である。 １・・・ノイズ対策用電子部品（Ｔ形ノイズコイルタ）
、２．３・・・コイル部、４・・・コンデンサ部、５ａ
。 ５ｂ、　５ｃ、　５ｄ・−セラミックスシート、６ａ、
　６ｂ、　６ｃ、　６ｄ　・・・コイル用渦巻パターン
、１０ａ、　１０ｂ、　１０ｃ、　１０ｄ、　１０ｅ。 １０ｆ、１０ｇ、１０ｈ、１０ｉ、１０ｊ−誘電体シー
ト、ｌｌａ、　ｌｌｂ。 ｌｉｅ、　ｌｉｄ、　ｌｉｅ、　ｌｌｆ、　ｌ１ｇ、　
ｌｌｂ、　ｌｌｉ、　ｌｌｊ　＝　：Ｉンデンサ寛極、
２２・・・コイル部、２３・・・コンデンサ部、２５・
・・ノイズ対策用電子部品（ダブルＴ形ノイズコイルタ
）、２６・・・ノイズ対策用電子部品（π形ノイズコイ
ルタ）　、２７．２８・・・コンデンサ部、２９・・・
コイル部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．誘電体シートとコンデンサ電極層とが交互に積層さ
   れているコンデンサ部と、 セラミックスシートと該セラミックスシートの表面に形
   成されたコイル用渦巻パターンとから成るコイル部と、 を備え、前記コンデンサ部とコイル部とが一体積層構造
   を成し、かつ、前記コンデンサ電極層及びコイル用渦巻
   パターンが電気的接続手段によって接続していることを
   特徴とするノイズ対策用電子部品。
2. ２．バリスタ材料シートとバリスタ電極層とが交互に積
   層されているバリスタ部と、 セラミックスシートと該セラミックスシートの表面に形
   成されたコイル用渦巻パターンとから成るコイル部と、 を備え、前記バリスタ部とコイル部とが一体積層構造を
   成し、かつ、前記バリスタ電極層及びコイル用渦巻パタ
   ーンが電気的接続手段によって接続していることを特徴
   とするノイズ対策用電子部品。
3. ３．前記バリスタ材料シートが高誘電率材料からできて
   いることを特徴とする請求項２記載のノイズ対策用電子
   部品。