JPH02137212A

JPH02137212A - 複合電子部品

Info

Publication number: JPH02137212A
Application number: JP63292091A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Azumi; 健安積; Hiroshi Morii; 博史森井; Yasuyuki Naito; 康行内藤; Yoshiaki Kono; 芳明河野
Original assignee: Murata Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1988-11-17
Filing date: 1988-11-17
Publication date: 1990-05-25
Also published as: US5034709A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は複合電子部品にかかり、詳しくは、バリスタを
含んでなる複合電子部品に関する。

〈従来の技術〉従来から、互いに異なる素子を組み合わせてなる複合電
子部品の一例として、例えば、特公昭５９−２４５３５
号公報で開示されているように、インダクタとコンデン
サとを互いに積層して一体構成することによってフィル
タ機能（高周波ノイズ吸収機能）を持たせたものが知ら
れている。

〈発明が解決しようとする課題〉ところで、通常の電子機器においては、フィルタ機能の
みならず、機器本体をサージ電圧から保護するためのサ
ージ電圧吸収機能を具備することが求められる。しかし
、従来、フィルタ機能に加えてサージ電圧吸収機能を合
わせ持つ複合電子部品は存在していないため、従来の電
子機器においては、フィルタ機能を有する複合電子部品
とは別に構成されたサージ電圧吸収機能を有する単体の
バリスタ部品を機器本体内に組み込むことによって上記
要求を満たすべく構成する必要があった。

本発明はかかる現状に迄みて創案されたものであって、
フィルタ機能に加えてサージ電圧吸収機能を合わせ持つ
単一の複合電子部品を提供することを目的としている。

く課題を解決するための手段〉本発明は、このような目的を達成するために、それぞれ
少なくとも１つのバリスタ電極が電圧非直線抵抗体層の
両側に対向状に形成されたバリスタ未焼成層と、磁性体
層内部に少なくとも１つのインダクタ導体線路が形成さ
れたインダクタ未焼成層およびそれぞれ少なくとも１つ
のコンデンサ電極が誘電体層の両側に対向状に形成され
たコンデンサ未焼成層の双方もしくは少なくとも一方と
を、互いに重合したうえで焼成一体化してなる積層体を
備えるとともに、この積層体の側面に、前記バリスタ電
極、インダクタ導体線路およびコンデンサ電極を適宜接
続する外部電極を形成した構成を採用したことに特徴を
有するものである。

〈作用〉上記構成によれば、バリスタ未焼成積層体とインダクタ
未焼成積層体およびコンデンサ未焼成積層体の少なくと
も一方とを焼成一体化することによって積層体を構成し
、かつ、バリスタ電極とインダクタおよびコンデンサの
それぞれに形成された内部電極とを積層体の側面に形成
された外部電極によって適宜接続している。したがって
、フィルタ機能とサージ電圧吸収機能とを合わせ持つ単
一の複合電子部品が実現されることになり、従来例のよ
うな互いに別体とされた２つの部品を用いる必要がなく
なる。

〈実施例〉以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は本発明の第１実施例にかかる複合電子部品の外
観を示す斜視図、第２図はその積層体の内部構成を示す
分解斜視図であり、第３図はその等価回路図である。こ
れらの図における符号ｌは複合電子部品であり、この電
子部品ｌは略直方体状とされた積層体２を備えている。

この積層体２は、複数枚の電圧非直線抵抗体層としての
バリスタグリーンシート３．・・・を重合してなるバリ
スタ未焼成積層体４と、複数枚の磁性体グリーンシート
５．・・・を重合してなるインダクタ未焼成積層体６と
、複数枚の誘電体グリーンシート７、・・・を重合して
なるコンデンサ未焼成積層体８とを互いに重ね合わせて
接合したうえで焼成一体化することによって構成されて
いる。そして、この積層体２の内部には、所定の平面形
状を有する内部電極（後述する）がそれぞれ形成される
一方、その両側面（図では、長辺側）には入出力回路接
続用の外部電極９．９が、また、その両端面（図では、
短辺側）には接地回路接続用の外部電ｉ１０．　ｔｏが
それぞれ形成されている。

つぎに、本実施例にかかる複合電子部品の製造方法につ
いて、その手順にしたがって説明する。

■　まず、０．９９Ｚｎ　Ｏ＋　０．００５ＰｒａＯ１
＋＋　ｏ、。

０５ＣＯ２０：ｌの成分組成からなるバリスタ材料と、
０．１９Ｎ　４０　＋０．３５Ｚｎ　Ｏ＋０．４８Ｆ　
ｅ　２０ｘの成分組成からなる磁性体材料と、０．５Ｐ
　ｂ　（Ｍ　ｇ　＋ｔ３Ｎｂｔ／ｓ　）　Ｏｚ　＋　０
．５Ｐ　ｂ（Ｍｇ＋／ｌ　Ｗｌ／Ｚ　）　０、の成分組
成からなる誘電体材料との窯業原料をそれぞれ用意し、
各窯業原料に有機樹脂バインダｌＱｗｔ％を加えて混合
する。そして、周知のドクターブレード法によって前記
各成分組成からなる厚み数ＩＯμｍのグリーンシートを
それぞれ形成したのち、各グリーンシートを切断して第
２図で示すような所定の略矩形状とされた複数枚のバリ
スタグリーンシート３．・・・、磁性体グリーンシート
５・・・および誘電体グリーンシート７、・・・をそれ
ぞれ形成する。

■　つぎに、銀（Ａｇ）を主体とする導電ペーストを用
いる印刷・塗布により、各グリーンシ一トのうちの所要
枚数ごとに対して所定形状の電極パターンを形成する。

すなわち、１枚のバリスタグリーンシート３．の−主表
面には、一端部が一方（図では、下側）の長辺側端縁に
まで達し、かつ、互いに離間して並列配置された複数の
個別電極１１・・・を形成する。そして、他のバリスタ
グリーンシート３．の−主表面には、両端部が短辺側端
縁にまで達し、前記個別電極１１．・・・と対向しうる
単一の共通電極１２を形成する。また、１枚の磁性体グ
リーンシート５□の一生表面には、両端部が両長辺側端
縁にまで達する？ｊ！数の内部電極１３．・・・を互い
に離間して並列配置状に形成する。さらにまた、１枚の
誘電体グリーンシート７つの一生表面には、一端部が他
方（図では、上側）の長辺側端縁にまで達する複数の内
部電極１４．・・・を並列配置状に形成し、かつ、他の
誘電体グリーンシート７、の−主表面には、両端部が短
辺側端縁にまで達し、かつ、前記内部電極１４．・・・
と対向しうる単一の共通電極１５を形成する。

なお、第２図においては、磁性体グリーンシート５．お
よび誘電体グリーンシート７１のそれぞれに形成された
内部電極１３．１４の個数および形成位置がバリスタグ
リーンシート３１に形成された個別電極１１．・・・と
互いに合致しているが、これらの電極ＩＬ　１３．１４
それぞれの個数および形成位置が互いに合致していなく
ても差支えない。

■　つぎに、第３図で示すように、個別電極１１・・・
および共通電極１２がそれぞれ形成されたバリスタグリ
ーンシート３−．３ｂ　と何らの電極パターンが形成さ
れていないバリスタグリーンシート３・・とを互いに重
合してバリスタ未焼成積層体４を構成するとともに、内
部電極１３．・・・が形成された磁性体グリーンシート
５８と何らの電極パターンが形成されていないバリスタ
グリーンシート５゜・・・とを互いに重合してインダク
タ未焼成積層体６を構成する。また、内部電極１４．・
・・および共通電極１５がそれぞれ形成された誘電体グ
リーンシート７−．７ｔ、と何らの電極パターンが形成
されていない誘電体グリーンシート７、・・・とを互い
に重合してコンデンサ未焼成積層体８を構成する。そし
て、これらのバリスタ未焼成積層体４と、インダクタ未
焼成積層体６と、コンデンサ未焼成積層体８とを互いに
重ね合わせうえで、プレス装置（図示していない）で加
圧圧着することによって接合し、積層体２の未焼成成形
体を形成する。

なお、第２図においては、バリスタ未焼成積層体４上と
、バリスタ未焼成積層体４およびインダクタ未焼成積層
体６間と、インダクタ未焼成積層体６およびコンデンサ
未焼成積層体８間と、コンデンサ未焼成積層体８下との
それぞれに同形状とされたグリーンシート１６．・・・
を積層配置するようになっているが、これらのグリーン
シート１６．・・・の材質については不問である。ただ
し、コンデンサ未焼成積層体８下に配置されるグリーン
シート１６１．・・・については、誘電体グリーンシー
トであることが好ましいと考えられる。また、バリスタ
未焼成積層体４およびインダクタ未焼成積層体６間と、
インダクタ未焼成積層体６およびコンデンサ未焼成積層
体８間とに配置されるグリーンシート１６、、、・・・
は、省略することも可能である。

■　さらに、この未焼成成形体を、約１１００℃の高・
屋空気中で２時間加熱することによって焼成一体化し、
バリスタとインダクタとコンデンサとからなる積層体２
を形成する。そののち、ｉＪＩＰ（Ａｇ）を主体とする
導電ペーストを塗布して焼き付けることにより、積層体
２の一方の側面に露出したバリスタの個別電極１１．・
・・とインダクタの内部電極１３、・・・とを互いに適
宜接続し、かつ、その他方の側面に露出したインダクタ
の内部電極１３．・・・とコンデンサの内部電極１４．
・・・とを互いに適宜接続する外部電極９．９をそれぞ
れ形成する。また、前記同様の導電ペーストを用いるこ
とによって積層体２の両端面に露出したバリスタおよび
コンデンサの共１４１１極１２．１５を互いに接続する
外部電極１０゜１０を形成する。

ところで、以上説明した第１実施例においては、バリス
タ未焼成積層体４と、インダクタ未焼成積層体６と、コ
ンデンサ未焼成積層体８とを重ね合わせて焼成一体化す
ることによって複合電子部品１の１ｆｉｉ体２を構成す
るものとしているが、本発明の適用範囲は上記構成に限
定されるものではない。すなわち、例えば、第２実施例
として第４図および第５図で示すように、上下位置に配
置された一対のバリスタ未焼成積層体４．４間にインダ
クタ未焼成積層体６を介装したうえで焼成一体化するこ
とによってバリスタとインダクタとが複合されてなる複
合電子部品１の積層体２を構成してもよい。また、第３
実施例として第６図および第７図で示すように、バリス
タ未焼成積層体４と、コンデンサ未焼成積層体８とを重
ね合わせて焼成一体化し、バリスタとコンデンサとから
なる積層体２を構成することも可能であることはいうま
でもない。さらに、電圧非直線抵抗体層の両側に形成さ
れるバリスタ電極および誘電体層の両側に形成されるコ
ンデンサ電極の数はそれぞれ片側に少なくとも１つあれ
ばよく、上記実施例には限定されない。

〈発明の効果〉以上説明したように、本発明によれば、バリスタ未焼成
積層体と、インダクタ未焼成積層体およびコンデンサ未
焼成積層体の双方もしくは少なくとも一方とを重合して
焼成一体化することによって単一の積層体を構成し、こ
の積層体の側面に形成された外部電極によってバリスタ
の個別電極とインダクタおよびコンデンサのそれぞれに
形成された内部電極とを適宜接続している。したがって
、フィルタ機能とサージ電圧吸収機能とを合わせ持つ単
一の複合電子部品が実現されることになり、従来例のよ
うに別体とされた２つの部品を用いる必要がなくなる結
果、部品点数の削減および実装スペースの低減を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の第１実施例にかかり、第
１図は複合電子部品の外観を示す斜視図、第２図はその
積層体の内部構成を示す分解斜視図であり、第３図はそ
の等価回路図である。また、第４図および第５図は本発
明の第２実施例にかかり、第４図は複合電子部品を構成
する積層体の内部構成を示す分解斜視図であり、第３図
はその等価回路図である。さらにまた、第６図および第
７図は本発明の第３実施例にかかり、第６図は複合電子
部品を構成する積層体の内部構成を示す分解斜視図であ
り、第７図はその等価回路図である。回における符号１は複合電子部品、２は積層体、３はバ
リスタグリーンシート（電圧非直線抵抗体層）、４はバ
リスタ未焼成積層体、６はインダクタ未焼成積層体、８
はコンデンサ未焼成積層体、９は外部電極、１１は個別
電極、１２は共通電極である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）それぞれ少なくとも１つのバリスタ電極が電圧非
直線抵抗体層の両側に対向状に形成されたバリスタ未焼
成層と、磁性体層内部に少なくとも１つのインダクタ導
体線路が形成されたインダクタ未焼成層およびそれぞれ
少なくとも１つのコンデンサ電極が誘電体層の両側に対
向状に形成されたコンデンサ未焼成層の双方もしくは少
なくとも一方とを、互いに重合したうえで焼成一体化し
てなる積層体を備えるとともに、この積層体の側面に、
前記バリスタ電極、インダクタ導体線路およびコンデン
サ電極を適宜接続する外部電極を形成してなることを特
徴とする複合電子部品。
（２）前記バリスタ電極のうち、電圧非直線抵抗体層の
一方側のものが複数の並列配置された個別電極であり、
他方側のものが単一の共通電極であることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の複合電子部品。
（３）前記コンデンサ電極のうち、誘電体層の一方側の
ものが複数の並列配置された個別電極であり、他方側の
ものが単一の共通電極であることを特徴とする特許請求
の範囲第１項記載の複合電子部品。