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JPH03149441A - ベルト式無段変速装置 - Google Patents

ベルト式無段変速装置

Info

Publication number
JPH03149441A
JPH03149441A JP28767689A JP28767689A JPH03149441A JP H03149441 A JPH03149441 A JP H03149441A JP 28767689 A JP28767689 A JP 28767689A JP 28767689 A JP28767689 A JP 28767689A JP H03149441 A JPH03149441 A JP H03149441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
fixed sheave
sheave
fixed
supported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28767689A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Sakakibara
史郎 榊原
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP28767689A priority Critical patent/JPH03149441A/ja
Publication of JPH03149441A publication Critical patent/JPH03149441A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ》 産業上の利用分野 本発明は、ベルト式無段変速装置、特に自動車に搭載さ
れる自動無段変速機に用いて好適なVベルト式無段変速
装置に係り、詳しくは伝達トルクに対応した軸力な付与
する調圧カム機構に関連するプーリの固定シーブ及びシ
ャフトの支持構造に一関する。
(■》 従来の技術 近時、本出願人は、特開昭64−58848号公報に示
すように、プライマリ及びセカンダリプーリの少なくと
も一方に伝達トルクに対応した軸力な付与する調圧カム
機構を備えたベルト式無段変速装置において、該調圧カ
ム機構に直接連動する固定シーブを、該調圧カム機構と
ラジアル方向の支持関係を断って直接ケースに支持した
プーリの支持構造を案出した。
これにより、一般に、ベルト張力に起因して、プーリに
は大きなラジアル方向の荷重が作用するが、該ラジアル
荷重に基づく摩擦力を介して調圧カム機構からプーリに
伝達されるトルク分を排除し、伝達トルクに正確に対応
上たベルト挟圧力を付与することを図っている、  (八)発明が解決しようとする課題 しかし、上述ベルト式無段変速装置は、プーリと調圧カ
ム機構との摩擦力による伝達トルクを排除し得ても、ギ
ヤ伝達又はシャフトの撓み等に起因するシャフトとプー
リとの摩擦力による伝達トルクを排除することができな
い。
該調圧カム機構を用いるベルト式無段変速装置にあって
は、該調圧カム機構により発生する軸力がベルトトルク
容量に直接関連する極めて重要な要素となるが、該調圧
カム機構の性能は、その発生軸力が該カム機構を介して
伝達されるトルクに依属する関係上、該カム機構を介さ
ずにシャフトから摩擦力により直接プーリに伝達される
トルーク部分が直接影響し、特に、発進時等の軸力が大
きく変化する際、又はシャフトにラジアル荷重が作用す
る場合、シャフトから直接プーリに伝達する摩擦力も変
化し、該調圧カム機構が発生する軸力が正規の軸力に比
して大幅に低下してしまうことがある。
そこで、本発明は、シャフト及びプーリを、その間に摩
擦力が介在することなくそれぞれ支持することにより、
上述課題を解決したベルト式無段変速装置を提供するこ
とを目的とするものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1@を参照して示すと、プライマリシャフト(−1
)と、セカンダリシャフト(2)と、前記プライマリシ
ャフト(1)に支持された固定シーブ(3a)及び該固
定シーブに対して軸方向に移動し得る可動シーブ(3b
)からなるプライマリプーリ(3)と、前記セカンダリ
シャフト(2)に支持された固定シーブ(5a)及び該
固定シーブに対して軸方向に移動し得る可動シーブ(5
b)からなるセカンダリプーリ(5)と、前記両プーリ
の可動シーブ(3b)、(5b)を軸方向に移動するア
クチュエータ機構(6)。
(7)と、前記両プーリに巻掛けられたベルト(9)と
、前記両プーリの少なくとも一方に伝達トルクに対応し
た軸力な付与する調圧カム機構(10)、(11)と、
を備えてなるベルト式無段変速装置(12)において、
前記調圧カム機構(10)、(11)が、前記シャフト
(1)。
(2)に固定される一方のカム片(10a)。
(11a)及び前記固定シーブ(3a)、(5a)に固
定される他方のカム片(10b)、(11b)を有し、
そして、該固定シーブ(3a)。
(58)を、ケース(13)に対して直接又は前記シャ
フトを介して複数のベアリング体(15)、(16)、
(17)、(19)、(20)にて支持すると共に、該
シャフト(1)、(2)を、ケース(13)に対して直
接又は前記固定シーブを介して複数の回転ベアリング体
(21)。
(22)、(23)、(25)にて支持して、前記シャ
フト及び固定シーブを、その間に摩擦力を介在すること
なくそれぞれ支持することを特徴とする特 具体的には、例えばプライマリ側に示すように、前記シ
ャフト(1)の所定間隔離れた2箇所に、潤滑油供給孔
(26)、(27)及び円周方向の油溝″(29−) 
、  (30−)を有する膨径部(la)、(lb)を
形成しく第3図参照)、これら膨径部と前記固定シーブ
(3a)との間に、潤滑油膜からなる前記回転ベアリン
グ体(21)、(22)を介在してなる。
また、前記固定シーブ(3a)の背面に形成した円筒状
鍔部(3a l )及び該固定シーブの可動シーブ員に
延長したボス部端部(3a t )と前記ケース(13
)との間に、ローラベアリングからなる前記回転ベアリ
ング体(15)、(16)を介在してなる。
一方、例えばセカンダリ側に示すように、前記シャフト
(2)とケース(13)との間に、所定間隔離−れてロ
ーラベアリングからなる前記回転ベアリング体(19)
、(20)を介在し、また前記固定シーブ(5a)の背
面に形成した円筒状鍔部(S a S )とケース(1
3)との間にローラベアリングからなる前記回転ベアリ
ング体(17)を介在し、かつ該固定シーブ(5a)と
前記シャフト(2)との間にニードルベアリングからな
る前記回転ベアリング体(23)、(25)を介在して
なる。
なお、固定シーブ及びシャフトの支持構造は、上述第1
図に示す構造に限らず、例えば第5図ないし第11図に
示すように、各種構造が考えられる。
(本)作用 以上構成に基づき、入力部材(36b)の回転は、調圧
カム機構(10)の一方のカム片(10・a)に伝達さ
れ、更に他のカム片(10b)を介してプライマリプー
リ(3)の固定シーブ(3a)に伝達される。この際、
固定シーブ(3a)は回転ベアリング体(15)、(1
6)を介してケース(13)に支持されており、ベルト
張力に起因する大きなラジアル荷重が該固定シーブ(3
a)に作用しているにも拘らず、該ラジアル荷重が調圧
カム機構(10)に影響を及ぼすことはない、また、一
方のカム片(10a)はプライマリシャフト(1)に固
定され、また他方のカム片(lob)は固定シーブ(3
a)に固定されており、従って調圧カム機構(10)の
作用時、シャフト(1)と固定シーブ(3a)との間に
相対回転を生ずるが、該シャフト(1)と固定シーブ(
3a)との間には回転ベアリング体(26)。
(27)が介在して摩擦力が作用することはない、従っ
て、一方のカム片(10a)に伝達されたトルクは、そ
の全量が他方のカム片(10b)を介して固定シーブ(
3a)に伝達され、調圧カム機構(10)は、伝達トル
クに正確に対応した軸力を固定シーブ(3a)に付与す
る。
また、プライマリプーリ(3)のトルクは、ベルト(9
)を介してセカンダリプーリ(5)に伝達され、更に該
プーリの固定シーブ(5a)から調圧カム機構(11)
の他方のカム片(11b)、一方のカム(lla)そし
てセカンダリシャフト(2)に伝達される。この際、前
述と同様に、大きなラジアル荷重が作用する固定シーブ
(5a)は回転ベアリング体(17)を介してケース(
13)に、また回転ベアリング体(23)、(25)を
介してシャフト(2)にそして回転ベアリング体(19
)、(20)を介してケース(13)に支持されており
、該ラジアル荷重が調圧カム機構(11)に影響を及ぼ
すことはなく、かつ固定シーブ(5a)とシャフト(2
)との間には回転ベアリング体(23)、(25)が介
在して摩擦力が作用することはなく、従って、他方のカ
ム片(llb)に伝達されたトルクは、その全量が一方
のカム片(lla)を介してシャフト(2)に伝達され
、調圧カム機構(11)は伝達トルクに正確に対応した
軸力な固定シーブ(5a)に付与する。
(へ) 発明の効果 以上説明したように、本発明によると、調圧カム機構(
10)、(11)と固定シーブ(3a)、(5a)との
間ばかりでなく、固定シーブ(3a)、(5a)とシャ
フト(1)、(2)との間の摩擦力をも排除したのて、
全伝達トルクが調圧カムを介して伝達され、これにより
発進時の軸力が大きく変化する際も、また固定シーブ(
3a)、(5a)又はシャフト(1)、(2)にベルト
張力又はギヤ伝達トルクに起因するラジアル荷重が作用
する場合も、伝達トルクに正確に対応した軸力な固定シ
ーブ(3a)、(5a)に付与することができ、調圧カ
ム機構(10)、(11)を伝達トルクに対応して最適
に設定でき、伝達効率を向上すると共に、ベルト耐久性
を向上してベルト式無段変速装ff(12)の信頼性を
向上することができる。
また、固定シーブ(3a)、(5a)を複数の回転ベア
リング体を介して支持すると共に、シャフト(1)、(
2)も複数の回転ベアリンク体にて支持するので、−プ
ーリ(3)、(5)及びシャフト(1)、(2)の支持
精度を向上すると共に、ラジアル荷重等の外力の影響を
減少して、プーリ、シャフト又はベルト等の振動及びそ
れに起因するノイズを低下することができる。
なお、上述カッコ内の符号は、図面を対照するものであ
るが、何等構成を限定するものではない。
(ト》  実施例 以下、図面に沿って本発明を車輌用自動無段変速機に適
用した実施例について説明する。
本無段変速機Aは、第2図に示すように、3分割からな
るトランスミッジミンケース13を有しており、該ケー
ス13に流体トルクコンバータ31の出力軸を構成する
入力軸32及び無段変速装置12のプライマリシャフト
1が同軸上に回転自在に支持されて第1軸を構成してい
ると共に、出力ギャ33を一体に形成した無段変速装置
12のセカンダリシャフト2が回転自在に支持されて第
2軸を構成している。更に、第1軸上には、前後進切換
え装3f35を構成するデュアルプラネタリギヤ36と
、該プラネタリギヤを操作する前進用摩擦クラッチC1
及びその油圧アクチュエータ37と、油圧ポンプ39と
が、トルクコンバータ31とプライマリプーリ3との間
にて配設されている。
流体トルクコンバータ31は、コンバータハウジング3
1aを有しており、該八ウジングにはエンジンクランク
軸40が連結されると共にポンプインペラが固定されて
いる。また、該ポンプインペラに対向してタービンラン
ナが配設されており、かつポンプインペラ及びタービン
ランナの間部分に、一方向回転を阻止されたステータが
配設されている。更に、コンバータ八ウジング31a内
にてタービンランナに並列してロックアツプクラッチ4
1が配設されており、該クラッチ41は図示しない油圧
制御装置による供給油路の切換えにより接続及び解放に
切換えられ、かつ2種類のダンパスプリングを介して前
記トルクコンバータの出力軸となる入力軸32に連結し
ている。
そして、前後進切換え装3f35は、サンギヤ36a、
互に噛合する2種のとニオンを支持するキャリヤ36b
及びリングギヤ36cからなるデュアルプラネタリギヤ
36を有しており、上記サンギヤ36aが前記入力軸3
2にスプライン結合している。また、キャリヤ36bは
、その一側板が前進用クラッチC1を介して入力軸32
に連結していると共にその他側板が後述する調圧カム機
構10を介してプライマリプーリ3に連結しており、ま
たリングギヤ36cが後進用摩擦ブレーキB2に連結し
ている。更に、前進用クラッチC1はキャリヤ36bに
連結しているドラム部材42と入力軸32に連結してい
るハブ部材との間に介在しており、該ドラム部材42に
油圧アクチェエータ37が配設されている。従って、該
油圧アクチュエータ37はニュートラル時非回転状態に
あり、前進位1f(Dレンジ)操作時に該アクチュエー
タ37に油圧を供給する際、遠心油圧の影響を排除し得
る。また、前記後進用ブレーキB2はリングギヤ36c
の外径方向に延出された八ブ部とケース13の内壁との
間に介在しており、かつ該ブレーキ用油圧アクチュエー
タ45がケースの支持壁13aに配設されている。更に
、−該支持壁13aのベアリング環状部から突出して突
出部を形成しており、該突出部とピストン部材背面との
間には多数のリターンスプリングが縮設されおり、これ
ら突出部及びリターンスプリングは、リングギヤ36c
の外径部に形成された断面コ字状内の空間内にプラネタ
リギヤ36と軸方向にラップして配置されてお、り、軸
方向寸法の短縮化が図られている。
一方、調圧カム機構10は、第1図に詳示するように、
対向端面が波状に形成された入力側カム片10a及び出
力側カム片10bと両カム片の端面の間に配置されたロ
ーラ10cからなり、入力側カム片10aが前記キャリ
ヤ36bの他側板にスプライン連結していると共に、プ
ライマリシャフト1にネジ結合しており、かつ出力側カ
ム片10bがプライマリプーリの固定シーブ3aにスプ
ライン連結していると共に皿バネ45を介して該固定シ
ーブに当接している。従って、キャリヤ36bからのト
ルクは該調圧カム機構10を介してプライマリプーリ3
に伝達されると共に、絃調圧カム機構10は該伝達トル
クに対応した軸力を発生し、該軸力を固定シーブ3aに
作用する。
また、固定シーブ3aは前記調圧カム機構10を覆うよ
うに延びる環状の鍔部3amを有しており、該鍔部3a
、がケース支持壁13aに装着されたローラベアリング
15にて支持されることにより、固定シーブ3aに作用
するラジアル荷重を支持して、調圧カム機構10による
軸力が該ラジアル荷重に影響を受けないように構成され
ている。
なお、ケース支持壁13aはベアリング15を支持する
環状部13a1及び該環状部13amの略々中央から延
びている支持部13a2からなり、該支持部13atは
、略々中央部から延びていることに基づき、プーリ3か
らのラジアル荷重がモーメントとして作用することがな
い強度上有利な構造となっており、この結果、比較的薄
肉にて構成されている。
また、ベルト無段変速装置12は、プライマリプーリ3
、セカンダリプーリ5及びこれら両プーリに巻掛Iられ
たベルト9からなり、かつ両プーリはそれぞれ固定シー
ブ3a、5a及び可動シーブ3b、5bからなる。なお
、ベルト9は金属製の多数の駒を有してなり、これら駒
がプライマリ及びセカンダリの両プーリ3,5に潤滑状
態にて接触してトルク伝達され、従って駒とプーリとの
摩擦は比較的小さく、その結果駒とプーリとの接触面の
角度がその静止摩擦角より大きく設定される。
また、固定シーブ3aのボス部3a、は可動シーブ3b
側に延びており、その内周面がプライマリシャフト1に
潤滑油膜21.22を介して嵌合している。即ち、第3
図に詳示するように、プライマリシャフト1は、一端が
前記調圧カム機構10のカム片10aとネジ結合するネ
ジ部1cとなっていると共に他端が膨径してフランジ部
1dとなっており、更にその中央部には潤滑油用の油路
1eが穿設されており、かつその先端がキャップ46に
より閉塞されている(第1図参照)、また、軸方向の多
数箇所にて、該油路1eから放射状に多数の油孔47・
・・、26.27が形成されており、その内の所定間隔
離れた2個の油孔26゜27は通常径より僅かに膨径し
た膨径部1a、1bに形成されている。そして、該膨径
部1a、1bには円周方向に油溝29・−,30−・・
が形成されており、これら膨径部1a、lb外周と前記
固定シーブポス部3a、内周との間に潤滑油膜21゜2
2が構成され、従ってシャフト1は固定シーブ3aに潤
滑油膜からなる回転ベアリング体21゜22を介して支
持される。また、固定シーブ3aの外周面には複数列の
ボールスプライン機構(リニアボールベアリング)48
を介して可動シーブ3bのボス部3b2が軸方向のみ移
動自在に支持されている。即ち、可動シーブ3bは固定
シーブポス部にボールのみを介して摺動摩擦抵抗を受け
ることなく嵌合している。
また、可動シーブ3bの背部にはアクチュエータ機構を
構成するボールネジ装316が配設されており、該ポー
ルネジ装置は雄ネジ部6a及び雌ネジ部6b及びボール
からなり、かつボールがリターン通路にて循環されるサ
ーキュレットタイプからなる。更に、該ボールネジ装置
6の雄ネジ部6aは、ケース13の肩部にて軸方向及び
半径方向を拘束・支持されている調節部材49にその後
端部を固定されている。
該調節部材49はその内周面に凹溝が形成されてお−リ
、該凹溝に直接ローラベアリング16を装着している。
そして、該ローラベアリング16は固定シーブ3aのボ
ス部3a、に嵌合された円筒状のインナレース50に当
接しており、従って固定シーブ3aは前記支持壁13a
に支持されているローラベアリング15及び該調節部材
49に支持されているローラベアリング16によりケー
ス13に直接支持されている。また、固定シーブボス部
3a、の先端部にはネジaが形成されており、該ネジに
ナツト部材51が螺合して前記インナレース50の抜止
めが図られている。
一方、調節部材49にはつオームホィール49aが形成
されており、該ホィールにウォーム(図示せず)が喘合
しており、該ウォームの操作に基づき調節部材49が回
転して、前記ボールネジ装置の雄ネジ部6aを雌ネジ部
6bに対して相対回転することにより、ベルト9の初期
張力及びベルトの走行中心を調節し得る。
また、ボールネジ装置の雌ネジ部6bの一端は斜め外径
方向に延びてギヤ部52が形成されており、該ギヤ部5
2の凹球面状内周面とスラストボールベアリング53の
レース53aの凸球面状外周面とで自動調芯機構が形成
されており、かつ該−ポールベアリング53は前記可動
シーブ3bの背面と雌ネジ部6bとの間のスラスト力を
支持する。
また、前記ローラベアリング16のインナーレース50
を介してナツト部材51にて軸方向移動が阻止されてい
る支持板55と可動シーブ3bの背面との間には所定数
の皿ばねからなる弾性付勢部材56が配設されており、
該付勢部材56はベルト挟圧両重の一部を担持し、前記
ボールネジ装置6及びベアリング53.57の支持荷重
を下げる。
また、プライマリシャフトlの先端部形成されたフラン
ジ部には凸球状面を有するスラスト支持部材56が固定
されており、該凸球状面とスラストボールベアリング5
7のレース57aの凹球状面とで自動調芯機構を構成し
ており、かつ該ベアリング57は前記スラスト支持部材
56と調節部材49との間のスラスト力を支持する。
なお、前記ナツト部材51は該スラストボールベアリン
グ57の内径部に軸方向にラップして配置されており、
軸方向の長大化を阻止してインナレース50の抜止めを
図ると共に、該インナレース50を介して支持板55の
軸方向外側への飛び出しをも確実に阻止し、これにより
支持板55が可動シーブ3bのボス端3b、に当接する
ことにより、該可動シーブ3bの機械的ストッパを構成
する。これにより、例えば後述する非円形ギヤ品等にス
トッパをわざわざ設ける必要がなく、可動シーブ3bの
過度の移動を防止して、制御不良となるような不具合を
阻止し得る。
一方、セカンダリプーリ5の固定シーブ5aは、前記プ
ライマリ側と同様に、その背面に環状の鍔部5a、が形
成されており、該鍔部がケース13に支持されたローラ
ベアリング17に当接している。また、セカンダリシャ
フトシャフト2の基端部には出力ギャ33が一体に成形
されていると共に、ローラベアリング20を介してケー
ス13に支持されており、また該シャフト2には所定間
隔離れて配置された2個のニードルベアリング23.2
5を介して固定シーブ5aのボス部5a2が回転自在に
支持されている。更に、ケース13には半径方向及び軸
方向の動きが規制されている前述と同様な調整部材61
が支持されており、該調整部材61の内周面には凹溝が
形成され、かつ該凹溝に直接ローラベアリング19が装
着されており、該ベアリング19はセカンダリシャフト
2の膨径部2aを回転自在に支持している。従って、セ
カンダリ側は、シャフト2が出力〜ギヤ33を挟んで配
置されたローラベアリング19.20によりケース13
−に支持されており、車た固定シーブ5aがその背面側
をローラベアリング17によりケース13に支持される
と共にそのボス部5a、を2個のニードルベアリング2
3゜25によりシャフト2に支持されている。
また、固定シーブ5aの背面内径部には、プライマリ側
と同様な調圧カム機構11が配設されており、訊カム機
構11の一方のカム片11aはシャフト2にスプライン
係合し、他方のカム片11bは固定シーブ5aにスプラ
イン係合し、かつ両カム片の間にローラllcが介在し
ている。そして、シャフト2の先端部にはネジ2Cが形
成されており、該ネジにナツト部材62が螺合してカム
機構11を抜止め支持していると共に、カム片11aと
ケース13に固定された力バー13cとの間に皿ばね6
3及びスラストベアリング65を介在している。
また、可動シーブ5bのボス部5b2は、前述したボー
ルスプラインと同様なボールスプライン66にて、固定
シーブ5aのボス部5a、にボールのみを介して摺動の
み自在に嵌挿している。そして、該可動シーブ5bの背
面には前述と同様なボールネジ装置7が配設されており
、その雄ネジ部7aは前記調節部材61に固定されてお
り、従って該調節部材61は、ウォームの回転に基づき
、前記プライマリ側の調節部材49と相俟ってベルト9
の初期張力及び走行中心線を調節し得る。また、その雌
ネジ部7bには、前記プライマリ側と同様に、自動調芯
機構となるギヤ部69が形成されており、かつ該6Iす
調芯機構の一部となるレース70aと可動シーブ5bの
背面にはスラストボールベアリング70が介在している
更に、固定シーブ5aのボス先端部はネジdが形成され
ており、該ネジdには支持板71がネジ結合により固定
されている。そして、該支持板71と可動シーブ5bの
背面との間には前記プライマリ側と同様な弾性付勢部材
74が配設されている。また、該支持板71は、ネジ結
合による強固な固定に基づき、可動シーブ5bが一杯に
延びた際に該シーブボス部端が当接してそれ以上の移動
を規制する機械的ストッパを構成している。なお、上記
ネジ結合部分はシャフト膨径部2aの側面に形成された
凹溝により調節部材61の内径側に軸方向に略々ラップ
して配置されており、従って該ネジ結合の存在によって
も軸方向に長くなることはない、また、出力ギャ33の
側面にはプライマリ側と同様に、凸球面支持面を有する
スラスト支持板72が固定されており、かつ該スラスト
支持板72と協働して自動調芯機構を構成するレース7
3aを介して、該支持板と調節部材61の背面との間に
はスラストボールベアリング73が介在している。
そして、第2図及び第4図に示すように、プライマリシ
ャフト1とセカンダリシャフト2とで3角形を構成する
部位には操作装置75が配設されている。該操作装置7
5はケース13にベアリングを介して支持されている第
1及び第2のカウンタシャフト76.77を有しており
、第1のカウンタシャフト76には大歯車79a及び小
歯車79bを有するギヤユニット79が回転自在に支持
されていると共に、先端部に大歯車80が一体に固定さ
れている。また、第2のカウンタシャフト77には大歯
車81が一体に固定されていると共に、先端部に小歯車
82b及び大歯車82aを有するギヤユニット82が回
転自在に支持されている。更に、これら両カウンタシャ
フト76.77には、互に噛合する非円形ギヤ83.8
5がそれぞれキーにより固定されて、互に非線形関係に
て連動している。そして、第1のカウンタシャフト76
上に回転自在に支持されたギヤユニット79は、その大
歯車79aがプライマリ側ポールネジ装置6のギヤ部5
2に噛合すると共に後述する電気モータ86からの歯車
87に噛合し、かつその小歯車79bが第2のカウンタ
シャフト77に固定されでいる大山車81に噛合して、
第2のカウンタシャフト19からの伝動経路における増
速装置(従ってボールネジ装置のギヤ部52からの伝動
経路における減速装置)を構成している。また、第2の
カウンタシャフト77上に回転自在に支持されているギ
ヤユニット82は、その大山車82aがセカンダリ側ボ
ールネジ装置7のギヤ部69に鳴合し、かつその小歯車
82bが第1のカウンタシャフト76に固定されている
大歯車80に噛合して、第1のカウンタシャフト76か
らの伝動経路における増速装置(従ってボールネジ装置
の歯車からの伝動経路における減速装W)を構成してい
る。なお、ボールネジ装置6.7の雌ネジ部6b、7b
に結合したギヤ部52.69は歯厚の薄い歯車からなり
、またカウンタシャフト76.77に支持されるギヤユ
ニット79.82の大歯車79a、82aは、ボールネ
ジ装置が軸方向にフルストロークしても上記薄い歯車5
2.69と常に噛合関係を保持し得るように、歯厚の厚
い歯車からなる。
一方、第2図に示すように、ケース13の外部において
変速操作用の電気モータ86が固定されており、かつ該
電気モータ86は、該モータの非通電時に所定位置にホ
ールドし得る電磁ブレーキを有している。そして、該モ
ータ86の出力歯車89は、減速ギヤ列90及び歯車8
7を介して、前述した両ボールネジ装置を連動する操作
装置75に動力伝達している。なお、上述操作装置75
及び減速装置90の各歯車は、平歯車又はハスバ歯車か
らなり、可逆伝動可能であると共に高効率の動力伝達が
可能である。
また、前記セカンダリシャフト2に形成された出力ギャ
33は中間軸92に固定されている大ギヤ93と喘合し
ている。更に、中間軸92には小ギヤ95が形成されて
おり、かつ該ギヤ95は差動歯車装置96に固定されて
いるリングギヤ97と喘合して、減速装置を構成してい
る。また、差動歯車装置97から左右フロントアクスル
軸97A、97rが延びている。
ついで、本実施例の作用を説明する。
エンジンクランク軸40の回転は、車輌発進時には流体
トルクコンバータ31を介して入力軸32に伝達される
。−即ち、エンジンクランク軸40の回転はポンプイン
ペラからタービンランナに油流を介して伝達され、そし
てステータによりトルクが増大される。この際、車輌が
停止されている状態で、最大ストール状態となって増大
されたトルクが入力軸32に伝達され、そして、車輌発
進に伴い、ポンプインペラとタービンランチとの相対速
度比が小さくなるに従ってトルク増大が漸減される。
該増大した入力軸32のトルクは、前後進切換え装置3
5を介してベルト式無段変速装置12の調圧カム機構1
0に伝達され、該カム機構10はプライマリプーリ3の
固定シーブ3aに該増大トルクに対応した強い軸力を作
用する。更に、プライマリプーリ3に伝達されたトルク
はベルト9を介してセカンダリプーリ5に伝達され、そ
して調圧カム機構11を介してセカンダリシャフト2に
伝達され、セカンダリプーリ5も上記増大トルクに対応
した強い軸力な作用する。
また、車速が増速して流体トルクコンバータ31がカッ
プリング域に達すると、エンジンクランク軸40と略々
同じトルクが入力軸32に出力され、該入力軸32のト
ルクは、同様に調圧カム機構10及び11に伝達され、
これらカム機構は該トルクに対応した比較的小さい軸力
を発生する。
そして、入力軸32が所定速度に達すると、ロックアツ
プクラッチ41が係合して、以降、ロックアツプクラッ
チ41の機械的結合によりトルク伝達される。
そして、車輌停止状態にあっては、入力軸32は所定速
度で回転しているが、ベルト式無段変速装置12及びデ
ュアルプラネタリギヤ36等を介して車軸に連動してい
るシリンダ部材42は停止状態にある。この状態で、オ
ペレータがシフトレバ−をニュートラル位置から前進位
置に操作すると、油圧ポンプ39からの油圧が油圧制御
装置(図示せず)にて適宜調圧され、そして油路な介し
て油圧アクチェエータ37に供給され、ピストン部材を
摩擦クラッチC1に向けて移動する。これによりー、前
進用摩擦クラッチC1は素早い応答にてかつ大きなシフ
トショックを生ずることなく係合して、入力軸32の回
転を、クラッチC1を介して、デュアルプラネタリギヤ
36のキャリヤ側板36bに伝達する。そして、該キャ
リヤ36bの回転は、入力軸32に連結されているサシ
ギヤ36aの同回転と共に、プラネタリギヤ36を一体
にして調圧カム機構10の入力側カム片10aに伝達さ
れる。
また、オペレータがシフトレバ−をニュートラル位置か
ら後進位置に操作すると、油圧制御装置からの油圧がブ
レーキ用油圧アクチュエータ45に供給される。これに
より、ピストン部材が移動して、後進用摩擦ブレーキB
2は、前進用摩擦クラッチC1と同様に、素早い応答で
かつ大きなシフトショックを生ずることなく係止する。
この状態では、入力軸32の回転は、デュアルプラネタ
リギヤ36のサンギヤ36aに伝達され、かつ前記ブレ
ーキB2にてリングギヤ36cが固定されていることに
基づき、ピニオンの回転を介してキャリヤ36bに逆回
転として伝達され、そして調圧カム機構10の入力側カ
ム片10aに伝達される。
そして、入力側カム片10aに伝達されたトルクは、ロ
ーラ10c及び出力側カム片10bを介してプライマリ
プーリ3の固定側シーブ3aに伝達されると共に、調圧
カム機構10の軸力発生機能に基づき伝達トルクに対応
した軸力な固定側シーブ3aに作用する。
この際、固定シーブ3aは、その背面鍔部3a1がロー
ラベアリング15を介して直接ケース支持壁13aに支
持され、またそのボス部3atがローラベアリング16
及び調節部材49を介してケース13に支持され、従っ
てベルト張力に起因する大きなラジアル荷重はケース1
3にて直接担持され、調圧カム機構10との間に摩擦力
を作用させることはない、また、固定シーブ3aのボス
部3atとプライマリシャフトlとの間における所定間
隔離れた2個所1a、lbには、油孔26.27からの
潤滑油が油溝29.30の存在と相俟って油膜を形成し
、これにより固定シーブボス部3a、とシャフトlとの
間に摩擦力を作用させることがない、従って、プラネタ
リギヤ36からの全トルクは、調圧カム機構lOを介し
て伝達され、発進時等のトルク変動時及びラジアル荷重
の作用下にあつても、常にトルクに正確に対応した軸力
が固定シーブ3aに作用し、ベルト9を挟持する。
更に、該固定シーブ3aのトルクはボールスプライン4
8を介して可動シーブ3bに伝達され、そして前記調圧
カム機構10に基づく軸力にてベルト9を挟持して、該
ベルトを介してセカンダリプーリ5に伝達される。この
際、ベルト9からの軸方向反力が固定シーブ3a及び可
動シーブ3bに作用するが、固定シーブ3aからの軸力
は調圧カム機構10を介してプライマリシャフト1にて
担持され、また可動シーブ3bからの軸力は、スラスト
ボールベアリング53、自動調芯機構53a、52、所
定状態にあるボールネジ装26、調節部材49、スラス
トボールベアリング57及び自動調芯機構57a、56
を介してシャフト1に形成されているフランジ部1dに
て担持され、これにより軸力がプライマリシャフトlの
引張り応力として作用する閉ループにて受けられる。な
お、可動シーブ3bに作用する軸力の一部はシーブ脊面
から直接弾性付勢部材56及び支持板55を介して固定
シーブ3aのボス部に受けられ、スラストベアリング5
3.57及びボールネジ装置6に作用する軸力を軽減し
ている。
そして、ベルト9からのトルクはセカンダリプーリ5に
伝達され、更に調圧カム機構11を介してセカンダリシ
ャフト2に伝達される。この際、プライマリ側と同様に
、調圧カム機構11が伝達トルクに対応した軸力を発生
し、該軸力を固定シープ5aに作用してベルト9を挟持
すると共に、固定シーブ5aに作用する軸反力はナツト
62により直接シャフート2にて担持され、また可動シ
ーブ5bに作用する軸反力は、スラストボールベアリン
グ70、自動調芯機構70a、69、ボールネジ装置7
.調節部材61、スラストボールベアリング73、自動
調芯機構73a、72を介してシャフト2に形成された
ギヤ33にて担持される。また同様に、可動シーブ5b
に作用する軸力の一部は直接弾性付勢部材74を介して
固定シーブ56のボス部に直接受けられる。
この際、プライマリ側と同様に、セカンダリプーリ5も
ベルト張力に起因する大きなラジアル荷重が作用するが
、調圧カム機構11が位置する固定シーブ5aの背面側
は、鰐部5a1がローラベアリング17を介してケース
13に支持されており、上述ラジアル荷重が調圧カム機
構11に影響を及ぼすことはなく、またセカンダリシャ
フト2は、その先端がローラベアリング20を介して直
接ケース13に支持されると共に、その膨径部2aがロ
ーラベアリング19及び調節部材61を介してケース1
3に支持されており、そして該シャフト2と固定シーブ
のボス部5atとの間に所定間隔離れた2個のニードル
ベアリング23.25が介在しており、出力ギャ33に
起因するラジアル荷重がシャフト2に作用しても、該ラ
ジアル荷重がシャブト2と固定シーブ−5aとの間に摩
擦力として作用することはない。従って、セカンダリプ
ーリ5に伝達される全トルクは、調圧カム機構11を介
してセカンダリシャフト2に伝達され、固定シーブ5a
には伝達トルクに正確に対応した軸力が付与され、適正
なベルト挟圧力が保持される。
なお、調節部材49.61に形成された凹溝に直接保持
されるローラベアリング18.19は、シャフト1.2
方向から飛散される潤滑油が該凹溝内に溜り、良好な潤
滑状態を保持してプーリ及びシャフトの滑らかな回転を
長期に亘り維持し得る。
また、制御部からの変速指令に基づき、電気モータ86
が回転すると、減速装置90を介して第1のカウンタシ
ャフト76に遊合された大歯車79aが回転し、更に該
歯車79aと噛合するギヤ・ 部52によりそれと一体
の雌ネジ部6bが回転する。すると、調節部材49にて
回転が阻止されている雄ネジ部6aに対して雌ネジ部6
bは軸方向に移動し、自動調芯機構付スラストボールベ
アリング53を介して可動シーブ3bを移動して、プラ
イマリプーリ3のベルト有効径を変更する。一方、前記
大歯車79aの回転は、ギヤユニット79の小歯車79
b及び大歯車81の噛合により大幅に減速されて第2の
カウンタシャフト77に伝達され、更に非円形ギヤ85
.83を介して第1のカウンタシャフト76に伝達され
る。そして、該第1のカウンタシャフト76の回転は大
歯車80及びギヤユニット82の小歯車82b更に大歯
車82aを介して増速され、該大歯車82aの回転がセ
カンダリ側のボールネジ装R7のギヤ部69に伝達され
る。そして、該ギヤ部69の回転により、それと一体の
雌ネジ部7bが固定状態にある雌ネジ部7aに対して相
対回転して軸方向に移動し、自動調芯機構付スラストボ
ールベアリング70を介して可動シーブ5bを移動して
、セカンダリプーリ5のベルト有効径を変更する。この
際、プライマリ及びセカンダリプーリ3.5の移動量と
ベルト9の移動量とは線形に対応しないが、前記非円形
ギヤ83.85を介して伝動することにより、上記両移
動量の差は適正に吸収される。また、構造上から、非円
形ギヤ83.85は1回転以内に押えられるが、互に減
速した第1及び第2のカウンタシャフト76.77に非
円形ギヤを設けることにより、該非円形ギヤ83.85
の回転を1回転以内に押えたちのてありながら、プレイ
マリ及びセカンダリ側のギヤ部52.69には増速した
回転を連動し、ボールネジ装置6゜7の多数回転を可能
とし、これによりボールネジ装置が所定リードにて所定
ストロークを得ることが可能となっている。また、ポー
ルネジ装置6゜7が軸方向に移動し、雌ネジ部6b、7
bに結合されているギヤ部52.69が軸方向に移動し
ても、該歯車と噛合する大歯車79a、82aは歯厚の
厚い歯車からなり、常に噛合間係を保持している。
そして、セカンダリシャフト2の回転は、出力ギャ33
から大ギヤ93及び小ギヤ95を介して差動歯車装置9
6のリングギヤ97に伝達され、そして該差動歯車装置
96にて左右フロントアクスル軸96β、96rに伝達
される。
ついで、第stgないし第11図に基づき、他の実施例
について説明する。なお、これら実施例は、セカンダリ
側に実施しているが、プライマリ側にも同様に実施でき
ることは勿論である。
第5図に示す実施例は、固定シーブ5aの背面がケース
13にベアリング17を介して直接支持されており、か
つそのボス部5a8端がベアリング19を介してケース
13に保持される調節部材61に支持されている。また
、シャフト2のギヤ33が位置する側端がベアリング2
0を介してケース13に支持されていると共に践ギヤ3
3と調節部材61との間にスラストベアリング100を
介在しており、かつ調圧カム機構11に隣接する位置に
おけるシャフト2と固定シーブ5aとの間にベアリング
25が介在している、 従って、本実施例は、大きな→
シアル背重が作用する固定シーブ5aはベアリング17
.19を介してその両端にてケース13に支持され、該
ラジアル荷重が調圧カム機構11及びシャフト2との間
に摩擦力として作用することを確実に排除し得、かつギ
ヤ33等に起因してシャフトに生ずるラジアル荷重に対
してもベアリング20によりケース13に支持し、そし
てベアリング25により固定シーブ5aとシャフト2と
の間に摩擦力が作用することを排除する。
第6図に示す実施例は、固定シーブ5aはそのシーブ背
面がベアリング17を介してケース13に支持されると
共に、そのボス部5a、が調節部材61にベアリング1
9を介して支持されており、かつギヤ33と調節部材6
1との間にスラストベアリング100を介在しており、
またシャフト2と固定シーブ5aとの間に所定間隔離れ
てベアリング23.25を介在している。
従って、本実施例は、固定シーブ5aに作用するラジア
ル荷重をベアリング17.19を介してケース13にて
支持し、かつベアリング23.25.100にて、固定
シーブ5a及びシャフト2との間に作用する摩擦力を排
除する。また、本実施例は、シャフト2のケース13に
対する直接支持をなくして、軸方向の短縮化を図れる。
第7図に示す実施例は、固定シーブ5aの背面がベアリ
ング17によりケース13に直接支持されているが、ボ
ス部5a、側はベアリング23を介してシャフト2に支
持されており、かつシャフト2は、ギヤ33を挟んだ2
箇所にてベアリング19.20を介してケース13及び
調節部材61に支持されている。
従って、本実施例は、シャフト2に作用するラジアル荷
重はベアリング19.20を介して直接ケース13にて
支持され、また固定シーブ5aとシャフト2との間の摩
擦力はベアリング23にて吸収される。
第8図に示す実施例は、固定シーブ5aの背面がベアリ
ング17を介してケース13に支持され、またシャフト
2のギヤ側端がベアリング20を介してケース13に支
持され、そしてシャフト2と固定シーブ5aとの間には
所定間隔離れて2個のベアリング23.25が介在して
いる。
従って、本実施例は、固定シーブ5a及びシャフト2に
おける、それぞれベルト9及びギヤ33にてラジアル荷
重が作用する基端部分をベアリング17.20にてケー
ス13に直接受け、該ラジアル荷重が摩擦力として作用
することを軽減し、またシャフト2と固定シーブ5aと
の間の摩擦力をベアリング23.25にて排除する。
第9図に示す実施例は、固定シーブ5aは、その背面側
をベアリング17を介してケース13に支持され、かつ
そのボス部5a、をベアリング19を介してケース13
(に保持された調節部材61)に支持されており、また
シャフト2の両端がそれぞれベアリング20,101を
介してケース13に支持されている。
従って、本実施例にあっては、固定シーブ5a及びシャ
フト2に作用するラジアル荷重をそれぞれ直接支持し、
シャフト2及び固定シーブ5aとの間に特別なベアリン
グ体を介在しなくとも、これらの間に摩擦力が介在する
ことはない。
第10図に示す実施例ば、固定シーブ5aの背面がベア
リング17を介してケース13に支持され、かつそのボ
ス部5a、がベアリング23を介してシャフト2に支持
されており、そしてシャフト2はその両端がベアリング
20,101を介してケース13に支持されている。
従って、本実施例は、第7図に示す実施例に比し、軸方
向には長くなるが、シャフト2の両端部を支持すること
により強度上有利な構造となつている。
第11図に示す実施例は、シャフト2がその両端にてベ
アリング20,101を介してケース13に支持されて
おり、また固定シーブ5aが所定間隔離れて配置された
2個のベアリング23.25を介してシャフト2に支持
されており、かつそのギヤ33と調節部材61との間に
スラストベアリング100を介在している。
従って、本実施例は、ベアリング23,25゜100に
て、固定シーブ5aとシャフト2との間に作用する摩擦
力を吸収する。
なお、上記第5図ないし第11図に示す実施例は、ベア
リングによる固定シーブ5a及びシャフト2の支持形態
がすべて不静定にならない構造となっており、製造誤作
等によるベアリングの片当り等の不具合が生じないよう
になっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したベルト式無段変速装置を示す
断面図、第2図は該ベルト式無段変速装置を用いた自動
無段変速機を示す全体断面図、第3図はそのプライマリ
シャフトを示す正面図、第4図はその変速操作装置を示
す断面図である。そして、第5図ないし第11図はそれ
ぞれ異なる実施例を示す概略断面図である。 1・・・プライマリシャフト 、 2・・・セカンダリ
シャフト 、  3−・・プライマリプーリ 、3 a
−−−固定シーブ 、 3a、=−鍔部 、3 a 、
 ・・・ボス部 、 3b−・・可動シーブ 、5・・
・セカンダリプーリ 、 5a−固定シーブ 、5al
・++s鍔部 、 5at・・・ボス部 、5 b−・
・可動シーブ 、 6・・・アクチュエータ機構(ポー
ルネジ装置)  、 6a−雄ネジ部、6 b−・・雌
ネジ部 、 7・・・アクチュエータ機構(ボールネジ
装置)  、7a−雄ネジ部 、7b・・・雌ネジ部 
、 9・・・ベルト 、 10゜11−・・調圧カム機
構 、 10a、lla−−−一方のカム片 、 ta
b、ttb−・・他方のカム片 、  12−・・ベル
ト式無段変速装置 、13−・・ケース 、 13 a
−支持壁 、15.16.17,19.20−・・回転
ベアリング体(ローラベアリング)  、 21.22
・・・回転ベアリング体(油膜)  、  23.25
−・・回転ベアリング体(ニードルベアリング) 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プライマリシャフトと、セカンダリシャフトと、前
    記プライマリシャフトに支持された固定シーブ及び該固
    定シーブに対して軸方向に移動し得る可動シーブからな
    るプライマリプーリと、前記セカンダリシャフトに支持
    された固定シーブ及び該固定シーブに対して軸方向に移
    動し得る可動シーブからなるセカンダリプーリと、前記
    両プーリの可動シーブを軸方向に移動するアクチュエー
    タ機構と、前記両プーリに巻掛けられたベルトと、前記
    両プーリの少なくとも一方に伝達トルクに対応した軸力
    を付与する調圧カム機構と、を備えてなるベルト式無段
    変速装置において、 前記調圧カム機構が、前記シャフトに固定される一方の
    カム片及び前記固定シーブに固定される他方のカム片を
    有し、 そして該固定シーブを、ケースに対して直接又は前記シ
    ャフトを介して複数のベアリング体にて支持すると共に
    、該シャフトを、ケースに対して直接又は前記固定シー
    ブを介して複数の回転ベアリング体にて支持して、 前記シャフト及び固定シーブを、その間に摩擦力を介在
    することなくそれぞれ支持することを特徴とする、 ベルト式無段変速装置。 2、前記シャフトの所定間隔離れた2箇所に、潤滑油供
    給孔及び円周方向の油溝を有する膨径部を形成し、これ
    ら膨径部と前記固定シーブとの間に、潤滑油膜からなる
    前記回転ベアリング体を介在してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 3、前記シャフトと固定シーブとの間に、所定間隔離れ
    てニードルベアリングからなる前記回転ベアリング体を
    介在してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 4、前記固定シーブの背面に形成した円筒状鍔部及び該
    固定シーブの可動シーブ側に延長したボス部端部と前記
    ケースとの間に、ローラベアリングからなる前記回転ベ
    アリング体を介在してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 5、前記シャフトとケースとの間に、所定間隔離れてロ
    ーラベアリングからなる前記回転ベアリング体を介在し
    、 また前記固定シーブの背面に形成した円筒状鍔部とケー
    スとの間にローラベアリングからなる前記回転ベアリン
    グ体を介在し、かつ該固定シーブと前記シャフトとの間
    にニードルベアリングからなる前記回転ベアリング体を
    介在してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 6、前記プライマリシャフトと前記プライマリプーリの
    固定シーブとの間、及び前記セカンダリシャフトと前記
    セカンダリプーリの固定シーブとの間に、それぞれ前記
    調圧カム機構を配設してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。
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