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JPH0299723A - 二段ターボエンジンの過給制御装置 - Google Patents

二段ターボエンジンの過給制御装置

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Publication number
JPH0299723A
JPH0299723A JP63250928A JP25092888A JPH0299723A JP H0299723 A JPH0299723 A JP H0299723A JP 63250928 A JP63250928 A JP 63250928A JP 25092888 A JP25092888 A JP 25092888A JP H0299723 A JPH0299723 A JP H0299723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
supercharging
stage
outlet side
exhaust bypass
Prior art date
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Granted
Application number
JP63250928A
Other languages
English (en)
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JP2522359B2 (ja
Inventor
Shinobu Ishiyama
忍 石山
Teruo Kumai
熊井 照男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP63250928A priority Critical patent/JP2522359B2/ja
Priority to US07/415,918 priority patent/US5063744A/en
Priority to DE3933518A priority patent/DE3933518C2/de
Publication of JPH0299723A publication Critical patent/JPH0299723A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B37/013Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust with exhaust-driven pumps arranged in series
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    • F02B37/12Control of the pumps
    • F02B37/18Control of the pumps by bypassing exhaust from the inlet to the outlet of turbine or to the atmosphere
    • F02B37/183Arrangements of bypass valves or actuators therefor
    • F02B37/186Arrangements of actuators or linkage for bypass valves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二基のターボチャージャを備え二段に亘って
過給を行わせるようにした二段ターボエンジンの過給制
御装置に関する。
〔従来の技術〕
出力及び燃費向上が益々要求される車両用エンジン等に
あっては、ターボチャージャを付設することにより燃焼
条件の改善が図れそして極めて効果があることから、更
に高過給を低速域から高速域までの広範囲に亘って得る
ために二基のターボチャージャを直列に接続して過給を
行う二段ターボエンジンが実用化されている。
しかしながら、単にターボチャージャを組み合わせただ
けでは運転状況の変化等によって相互に悪影響を及ぼし
合う場合があるため、低速域では小容量の高圧段ターボ
チャージャと大容量の低圧段ターボチャージャとを共に
作動させ、高速域では大容量の低圧段ターボチャージャ
のみ作動させるように、夫々のターボチャージャの特性
を考慮して適切に使い分けることによりかかる不都合の
改善を図っている(特開昭50−129815号、特開
昭59〜82526号公報参照)。
ところで、この二段過給から一段過給への切り替えは、
小容量の高圧段ターボチャージャの排気タービンを迂回
するバイパス通路に、この高圧段ターボチャージャのコ
ンプレッサ出口側の過給圧に応動する排気バイパス弁を
設け、これを全開することにより行うのが一般的である
。また、応動性に優れると共に安価であり且つ簡易であ
る等という車両搭載上の様々な要求からこの排気バイパ
ス弁はばねを内蔵した圧力作動式のアクチュエータによ
り開閉駆動されるのが一般的であり、従ってこの駆動系
のばね定数で一元的に定まるリニアな開弁特性を有する
ことになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記の従来の二段ターボエンジンにおいては、
低圧段コンプレッサ出口側の過給圧が目標過給圧となっ
たときに二段過給から一段過給に切り替わる、すなわち
排気バイパス弁が全開となるように、上記のリニアな開
弁特性を有する駆動アクチュエータを所定に設定すると
、このリニアな特性によって第7図に破線で示すように
インクセブト点(A′)が下がり過給圧が全般的に低下
してしまうという問題がある。
一方、インクセブト点がこれより高くなるように設定す
ると過給切り替え前の低速域における過給圧を全体的に
上昇させることはできるものの、中・高速域における過
給切替時(B点)において排気バイパス弁が確実に全開
状態とならないために高圧段ターボチャージャがその有
効作動範囲を越えてなおも回転し続けその後に過給が切
り替わるという事態となってしまう。このため高圧段タ
ーボチャージャの耐用寿命の点から、そしてこの高圧段
ターボチャージャの余分な回転に起因する背圧上昇によ
り低圧段のターボチャージャに無用の負荷を与えるとい
う点から好ましくない。
以上の点に鑑み本発明においては、インクセブト点を高
(設定でき、従って低速域でも全般的に高い過給効率を
維持できると共に、二段過給状態から一段過給状態への
切り替えが円滑且つ確実に行われそしてターボチャージ
ャ相互に無用の負荷を及ぼすことがない、従って出力性
能及び燃費等の向上が図れる二段ターボエンジンの過給
制御装置を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために本発明によれば、吸入空気を
過給する低圧段ターボチャージャと、該低圧段ターボチ
ャージャで過給された空気を更に過給してエンジンに送
る高圧段ターボチャージャとを有する二段ターボエンジ
ンにおいて、上記高圧段ターボチャージャの排気タービ
ンを迂回する排気バイパス通路に、上記高圧段及び低圧
段ターボチャージャのコンプレッサ出口側のそれぞれの
過給圧に応動し多段に開閉し得る排気バイパス弁を設け
、上記排気バイパス弁は上記低圧段ターボチャージャの
コンプレッサ出口側の過給圧が所定値以下のときは上記
高圧段ターボチャージャのコンプレッサ出口側の過給圧
のみに応動して開弁じ、上記低圧段ターボチャージャの
コンプレッサ出口側の過給圧が所定圧に達したときには
直ちに全開するようにしたことを構成上の特徴とする二
段ターボエンジンの過給制御装置が提供される。
〔作 用〕
低圧段ターボチャージャのコンプレッサ出口側の過給圧
が所定圧に達すると、高圧段ターボチャージャの排気タ
ービンを迂回する排気バイパス通路に設けた排気バイパ
ス弁が直ちに全開する。これにより排気ガスはこの排気
バイパス通路を流れ高圧段の排気タービンを迂回するた
め高圧段ターボチャージャが非過給状態となる、すなわ
ち二段過給状態から一段過給状態への切り替えが円滑か
つ確実に行われる。
〔実施例〕 以下、図示実施例に基づき本発明を説明する。
第1図は本発明に係る二段ターボエンジンの過給制御装
置の一実施例の全体概略構成図であり、エンジン1の排
気通路2には直列に低圧段の大容量タービン3及び高圧
段の小容量タービン4が設けられ、これらのタービン3
.4により夫々駆動される低圧段の大容量コンプレッサ
5及び高圧段の小容量コンプレッサ6が吸気通路7に介
装される。8は昇温した過給気を冷却するためのインタ
ーターラである。また、低圧段及び高圧段のタービン3
.4を夫々迂回する排気バイパス通路13゜14が設け
られる。高圧段側の排気バイパス通路13には第1圧力
作動室33aが大気に開放され第2圧力作動室33bが
低圧段コンプレッサ5の出口側に連通されたアクチュエ
ータ33により駆動されるいわゆるウェイストゲートバ
ルブ23が配設される。高圧段側の排気バイパス通路1
4には本発明の要部を成す排気バイパス弁駆動装置34
により駆動される排気バイパス弁24が配設される。
この駆動装置34についての詳細は後述する。
一方、コンプレッサ側には高圧段コンプレッサ6を迂回
する吸気バイパス通路16が設けられ、このバイパス通
路16には吸気バイパス弁26が配設される。吸気バイ
パス弁26は切頭円錐状のプラグ26aとこのプラグ2
6aの斜面と係合する孔26bが形成された仕切部26
cとを有し、このプラグ26aはアクチュエータ36に
よりバイパス流れ方向に往復移動自在である。アクチエ
エータ36は第1及び第2圧力作動室36a、36bを
有する。
アクチュエータ36の第1圧力作動室36aと低圧段コ
ンプレッサ5の出口側とを連通ずる第1の通路9には電
磁式の三方弁17が介装される。三方弁17は励磁され
ていないときには例えば白抜きのボート位置をとるよう
に設定でき、このとき第1圧力作動室36aは大気に開
放されるかあるいは負圧源(例えば、吸気マニホルドま
たは吸気管の吸気負圧領域あるいはバキュームポンプ)
に連通され、他方励磁されているときには黒塗りのボー
ト位置をとり第1圧力作動室36aは低圧段コンプレッ
サ5の出口側に連通される。
また、アクチュエータ36の第2圧力作動室36bは第
2の通路10を介して高圧段コンプレッサ6の出口側に
連通され、この通路10には電磁式の三方弁18が介装
される。三方弁18は励磁されていないときには例えば
白抜きのボート位置をとるように設定でき、このとき第
2圧力作動室36bは大気に開放され、他方励磁されて
いるときには黒塗りのボート位置をとり第2圧力作動室
36bは高圧段コンプレツナ6の出口側に連通される。
さらに、低圧段コンプレッサ5の出口側の過給圧P5と
高圧段コンプレッサ6の出口側の過給圧P、との圧力の
大小を検出するために例えば圧力平衡式の差圧計41が
設けられ、差圧計41からは過給圧P、及びP6が一致
あるいはいずれが大(または小)であるか等の信号S!
fiが出力され、この信号St。は制御コンピュータ5
Iに入力される。ここで、差圧計41に代えて、過給圧
P、及びP、の絶対値を測定する別個の例えば圧電式の
圧力計(図示せず)を設け、それらからのアナログ信号
に基づきA/Dコンバータ(図示せず)を介して制御コ
ンピュータ51内で比較・演算処理する形式でも一向に
差しつかえない。なお、前述した三方弁17及び18は
制御コンピュータ51からの出力制御信号S、及びS8
により夫々別個に制御される。
ここで先に触れた本発明の要部を成す排気バイパス弁2
4を駆動する装置について詳細に説明すると、第21図
はこの排気バイパス弁駆動装置34の第一の実施例の縦
断図面である。第1の圧力作動室61は通路11を介し
て高圧段コンプレッサ6の出口側に連通されており、従
ってこの過給圧P、に応じてフランジ62ひいてはこの
フランジ62に連結されたロッド63が圧縮ばね64の
付勢力に杓ち勝ちながら図では左方向に変位する。
このとき耐熱性のある例えば金属製のダイヤフラム65
等により第1圧力作動室61から気密的に隔離されたダ
イヤフラム室66内の空気は、その大部分がロッド63
とこれが貫通する胴部67の穴との隙間、そして胴部6
7のこの穴に形成した内周溝68及びこの内周溝から外
部に延びる通路69を介して大気に開放される。
本駆動装置34は、このような第1の駆動構造に加えて
、さらに次のような第2の駆動構造を有する。すなわち
、第2の圧力作動室71が設けられ、この第2圧力作動
室71は通路12を介して低圧段コンプレッサ5の出口
側に連通される。この通路12内には電磁式の三方弁1
9(第1図参照)が介装され、例えば三方弁19の非励
磁時には第2圧力作動室71を大気開放し、励磁時には
第2圧力作動室71に低圧段コンプレッサ5出口側の過
給圧P、が作用し得るようになっている。
従って、第1圧力作動室61内に所定の過給圧P、が作
用しロッド63が変位してロッド63上に設けた突起部
63aが例えば図示破線位置Aに移動している場合に、
三方弁19が切り替わり第2圧力作動室71に過給圧P
5が作用すると、耐熱性の例えば金属製のダイヤフラム
75と共にダイヤフラム室76を第2圧力作動室71か
ら気密的に隔離するフランジ72はロッド63上を摺動
する。そして破線位置Aにあるロッド63の突起部63
aと斜面係合しさらに突起部63aを図示破線位iBま
で移動させる、すなわちロッド63が移動することにな
る。このときダイヤフラム室76内の空気はロッド63
とこれが貫通するキャップ77の穴との隙間から大気に
開放される。なお、第2圧力作動室71内の正圧空気は
その極く一部がロッド63とこれが貫通する胴部67の
穴との隙間から漏出するが、それらはロッド63を戻し
方向に作用させるダイヤフラム室66に流入する前に内
周溝68及び通路69を介して大気開放されるため特に
不都合は生じない。
以上のように、本実施例の駆動構造によれば、第1圧力
作動室61内に高圧段コンプレッサ6出口側過給圧P、
を作用させることにより、この圧力に応じてロッド63
をリニアに移動させることができ、従ってこのロッド6
3により図示しないリンク機構を介して排気バイパス弁
24の開度が一元的に制御される。そして、三方弁19
を介して第2圧力作動室71に正圧、例えば低圧段コン
プレッサ5出口側過給圧P5を作用させることにより排
気バイパス弁24の開度を二元的に制御できる。すなわ
ち、低圧段コンプレッサ5出口側過給圧P、が所定圧に
達する前までは高圧段コンプレッサ6の出口側過給圧P
6に応動して排気バイパス弁24の開度を制御し、過給
圧P、が所定圧に達した時点では栄、速に排気バイパス
弁24を全開させる、というような二段階的な弁制御が
可能となる。
次に、排気バイパス弁24を駆動する装置の第二の実施
例について説明する。第3図を参照すると、第1の圧力
作動室81及び第2の圧力作動室91は通路11及び1
2を介してそれぞれ高圧段コンプレッサ6出口側及び低
圧段コンプレッサ5出口側に連通され、通路12内に三
方弁19が介装されるのは前記第一実施例と同様である
(第1図参照)。
耐熱性のベローズ85 、95により第1圧力作動室8
1及び第2圧力作動室91からそれぞれ気密的に隔離さ
れたベローズ室86 、96内には圧縮ばね84゜94
がそれぞれ配置され、ベローズ85 、95を図では右
方向に付勢している。ベローズ85はフランジ82等と
共にピストンロッド83に一体移動自在に連結され、同
様にベローズ95はフランジ92等と共にロッド93に
一体移動自在に連結される。
このロッド93は図示しないリンク機構を介して排気バ
イパス弁24に連結されている。
従って、第1圧力作動室81内に所定の高圧段コンプレ
ッサ6出口側の過給圧P、が作用しピストンロッド83
が移動すると、このピストンロッド83の先端部が第2
圧力作動室91内のフランジ92に当接しこれを押圧す
るためロッド93も同様に移動することとなる。このと
きばね84 、94を共に圧縮させるため(ばね84 
、94のばね定数をそれぞれに+  1kgとすると、
共に圧縮させる場合、(kI十に2)のばね定数を有す
るばねを圧縮するのに等しい)、排気バイパス弁24を
開閉させるには相当なる過給圧P6が必要である。また
、このときベローズ室86内の空気はピストンロッド8
3とこれが貫通する基部87の穴との隙間から第2圧力
作動室91を通って大気開放される。
同様に、ベローズ室96内の空気はロッド93とこれが
貫通する支持部97の穴との隙間から大気開放される。
このように所定の高圧段コンプレッサ出口側の過給圧P
6が第1圧力作動室81に作用し、ピストンロッド83
ひいてはロッド93が所定量移動している場合に、三方
弁19が切り替わり第2圧力作動室91に過給圧P、が
作用すると、フランジ92、ベローズ95そしてロッド
93がさらに前進することになる。このとき実質的に圧
縮するのばばね定数に2のばね94のみである。また、
このときフランジ82、ベローズ85、ソシテピストン
ロッド83はロッド93の前進に対し追従して前進する
が、第2圧力作動室91内の正圧の空気がピストンロッ
ド83とこれが貫通する基部87の穴との隙間からベロ
ーズ室86内に流入してピストンロッド83の戻り方向
に作用するためピストンロッド83は後退するようにな
る。しかしながら、この動きはロッド93ひいては排気
バイパス弁24の作動に影響するものではなく、特に不
都合はない。
以上のように、本実施例の駆動構造によれば第1圧力作
動室81内に高圧段コンプレッサ6出口側過給圧P、を
作用させることにより、この圧力に応じてピストンロッ
ド83ひいてはロッド93をリニアに移動させることが
でき(このときの駆動系のばね定数は(kl+ kz)
である)、従って排気バイパス弁24の開度が一元的に
制御される。
そして、三方弁19を介して第2圧力作動室91に正圧
、例えば低圧段コンプレッサ5出口側過給圧P、を作用
させることにより、ピストンロッド83の動きに左右さ
れずにロッド93をより迅速に移動させることができる
(このときの駆動系のばね定数はに、となる)。すなわ
ち、例えばばね94のばね定数に2を予めばね84より
も比較的小さく設定しておくことにより、低圧段コンプ
レッサ5の出口側過給圧P5が所定値に達する前までは
高圧段コンプレッサ6出口側過給圧P6に応動して排気
バイパス24の開度を制御し、過給圧P、が所定圧に達
した時点では急速に排気バイパス弁24を全開させる、
というように前記第1実施例の駆動構造と同様な二段階
的な弁制御が可能となる。
次に、排気バイパス弁24を駆動する装置の第三の実施
例について説明する。第4図を参照するに、本実施例に
おいては前記第1及び第2実施例の複動的構造とは異な
り一般的な単動のアクチュエータを用いこれをいわゆる
デユーティ制御nすることにより前記実施例と同様に排
気バイパス弁24を多段階的に開弁制御しようとするも
のである。すなわち、アクチュエータ44の第1圧力作
動室44aを通路21を介して高圧段コンプレッサ6出
口側に連通し、この通路21内に三方弁29を介装し、
非励磁時には白抜きのボート位置、励磁時には黒塗りの
ポート位置をとるように設定する。アクチュエータ44
の第2圧力作動室44bは大気開放され、その内部には
圧縮ばね44eが配置される。従って、三方弁29の非
励磁時にばばね44eの付勢力によりアクチュエータ4
4のロッドそして図、示しないリンク機構を介して排気
バイパス弁24が全閉され、一方励磁時にはこのばね4
4eの付勢力とアクチュエータ44の第1圧力作動室4
4aに作用する高圧段コンプレッサ6出口側の過給圧P
、の大小に基づく駆動力とに応じて排気バイパス弁24
が開弁される。この励磁を断続的に行い弁開度を制御す
ることを一般にデユーティ制御と呼んでおり、三方弁2
9には第5図に示す矩形状の駆動パルスt4が供給され
る。この駆動パルスt、iは一定の周期む。で発生せし
められ、以下t、t /loを駆動パルスのデユーティ
比と称する。駆動パルスLdが発生すると三方弁29の
切換作用によりアクチュエータ44の第1圧力作動室4
4aは高圧段コンプレッサ6出口側に接続され、駆動パ
ルスL4の発生が停止すると今度は大気に開放される。
従って駆動パルスL4の発生している時間が長くなるほ
ど、即ちデユーティ比が大きくなるほど第1圧力作動室
44aが高圧段コンプレッサ6出口側に接続されている
時間が長くなるために第1圧力作動室44a内に作用す
る正圧(過給圧P6)は大きくなり、従って排気パイバ
ス弁24の開度が大きくなる。これに対してデユーティ
比が小さくなると第1圧力作動室44aが大気に開放さ
れている時間が長くなるために第1圧力作動室44a内
の正圧は小さくなり、従って排気バイパス弁24の開度
が小さくなる。なお、排気バイパス弁を急速に全開させ
る必要上、ばね44eを(ばね定数の小さい)弱めに設
定しておく。
従って、本実施例の駆動形式によれば前記第1及び第2
実施例の駆動構造と同様に、低圧段コンプレッサ5出口
側過給圧P、が所定値に達する前までは高圧段コンプレ
ッサ6の出口側過給圧P6に応動して排気バイパス弁2
4の開度を制御し、過給圧P5が所定値に達した時点で
は象、速に排気バイパス弁24を全開させる、というよ
うな多段階的な弁制御が可能である。さらに、本実施例
によればアクチュエータを小型化することもできる。
以上説明した本発明の要部を成す排気バイパス弁24を
駆動する3つの実施例の装置を用い得る本発明に係る二
段ターボエンジンの過給制御装置の作動について第1図
を参照して説明する。
先ずエンジン1の低速域においては排気ガス量が全体的
に少なく、従ってこの少ない量の排気ガスのエネルギを
有効に利用するには容量の小さい高圧段タービン4を回
転させこれと一体回転する高圧段コンプレッサ6により
過給を行うのが最も効果的である。この過給は排気バイ
パス弁24が高圧段コンプレッサ6出口側の過給圧P6
に応動しこの圧力が低いために閉弁方向にあり、従って
全量の排気ガスが高圧段タービン4に供給されるという
一連の動きにより達成される。このとき低圧段の大容量
タービン3及びコンプレッサ5は一応作動しているが低
速域であり排気ガス量が少ないことから未だ十分な過給
を行っていない。
次いで、低速から中・高速域にかけては排気ガス量が増
加し大容量の低圧段タービン3及びコンプレッサ5が本
来の過給を徐々に行い始める。従って、前述の如く高圧
段のターボチャージャをいつ不作動状態とする、すなわ
ち二段過給状態から一段過給状態とするかが問題である
が、前述した様々の実施例の排気バイパス弁24を駆動
する装置を用いることにより、低圧段コンプレッサ5出
口側の過給圧P、が目標過給圧に達した時点で排気バイ
パス弁24を一気に全開状態にさせることができる。こ
れによりエンジン1から排出された排気ガスは高圧段タ
ービン4を迂回して排気バイパス通路14を流れるため
に高圧段タービン4は実質的に非作動状態となる。この
とき略同時に吸気バイパス通路16内の吸気バイパス弁
26を同様に全開させる。これにより高圧段のターボチ
ャージャは完全に非過給状態となり、すなわち二段過給
から一段過給への切り替えが完璧に行われたことになる
。このように切り替えることにより、低速域における高
圧段コンプレッサ6による過給効率を何ら犠牲にするこ
となく、すなわちインタセプト点を高く設定できる。し
かも低圧段コンプレッサ5出口側過給圧P5が所定過給
圧となる運転状態のときに排気バイパス弁24を全開に
でき、従って高圧段ターボチャージャを迅速・確実に非
過給状態にすることが一気にできるため、高圧段ターボ
チャージャの有効作動範囲を越えた作動に起因する背圧
の上昇による過給効率の低下ひいては燃費の悪化等とい
う一連の不都合をなくすことができる。
また、過給切り替え時において高圧段ターボチャージャ
を適切なタイミングで非過給状態にし得るということを
他面から見れば、これは高圧段ターボチャージャの過回
転が防止されることを意味し、従って高圧段ターボチャ
ージャの耐用寿命を向上させることができる。
なお、吸気バイパス通路16に設けた吸気バイパス弁2
6は排気バイパス弁24と略同時に全開するように制御
されるが、その全開前においては洩れ等がないような全
開状態にしておく必要がある。これは次の様に行う。す
なわち、低速域においては、吸気バイパス弁26を開閉
駆動するアクチュエータ36の第1圧ツノ作動室36a
は三方弁17を介して大気に開放(または負圧源に連通
)され、第2圧力作動室36bは三方弁18を介して高
圧段コンプレッサ6の出口側に連通されて内部に過給圧
P、が作用する。このため、吸気パイパス弁26の締め
切り圧(過給気のバイパス流れを阻止する圧力)を極め
て大きく維持でき、従って吸気バイパス弁26からの過
給気の漏れを殆どなくすことができる。このとき、締め
切り圧を増加させる観点から第1圧力作動室36aは三
方弁17を介して負圧源に連通されるようになっている
方が好ましい。
そして、中・高速域において吸気バイパス弁26を全開
するときには前述の三方弁17 、18を略同時に切り
換える。アクチュエータ36の第1圧力作動室3(ia
は低圧段コンプレッサ5の出口側に連通されて内部に過
給圧P、が作用し、第2圧力作動室36bは大気に開放
される。このため、アクチュエータ36の第1圧力作動
室36a内の圧力が第2圧力作動室36b内部のばね3
6eによる付勢力に勝るように、過給圧P、とばね36
eの力との関係を予め所定に設定しておくことで、吸気
バイパス弁26の開閉の切り換えを極めて迅速且つ円滑
にでき、しかも吸気バイパス弁26が開く直前まで高い
締め切り圧を維持しながら一気に開くことができ漏れを
生じにくい応動性の優れた吸気バイパス弁26開閉制御
が可能である。なお、第2圧力作動室36bは三方弁1
8を介してエンジンI下流の所定の正圧力を存する排気
通路2に連通されてもよい。
また、以上説明した本発明に係る過給制御装置の実施例
の構成に、以下に簡単に説明する構成を加えることによ
り実質的に過給を行っていない始動時あるいは軽負荷状
態から高負荷状態までのエンジン運転状態全般に亘って
出力性能及び燃費の向上が達成できる。
すなわち、第6図を参照すると、低圧段及び高圧段コン
プレッサ5,6を迂回する吸気バイパス通路15とこの
吸気バイパス通路15に介装された吸気バイパス弁25
とを設ける。吸気バイパス弁25は、高圧段コンプレッ
サ6の出口側に通路(図示せず)を介して連通した第1
圧力作動室25aと内部に圧縮ばね25eを具えて大気
開放された第2圧力作動室25bとを有し、第1圧力作
動室25a内の圧力(高圧段コンプレッサ6の過給圧P
に略等しい)による力とばね25eの付勢力との大小に
より開閉制御される。
以上の構成により、エンジン運転状態が例えば軽負荷時
、従って二基のターボチャージャがいずれも実質的に過
給を行っていない状態にあっては高圧段コンプレッサ6
の過給圧P6が低く、従って第2圧力作動室25b内の
ばね25eの付勢力により吸気バイパス弁25は開いた
ままとなる。このため、低圧段及び高圧段コンプレッサ
5及び6を通る給気の流れに加えて、流路抵抗の極めて
小さい吸気バイパス通路15を」−分な量の空気が流れ
エンジン1に供給される結果、エンジンの立ち上がりが
極めて円滑となる。すなわち従来、軽負荷時には排気ガ
ス量が絶対的に少ないためコンプレッサ5,6による過
給が殆ど行われないかあるいは僅かであるため却ってコ
ンプレッサ5,6自体が流路抵抗となりエンジン1への
十分な給気が阻止されがちであったが、吸気バイパス通
路15を設けることでエンジン1には十分な量の給気が
無理なく供給される。
そして、エンジン運転状態が徐々に活発化し、過給が進
み高圧段コンプレッサ6出口の過給圧P6が所定値を越
えると、吸気バイパス弁25の第1圧力作動室25aに
作用しばね25eの付勢力に打ち勝つ結果、吸気バイパ
ス弁25が閉じる。以後、過給圧P6が前記所定値以、
トであれば吸気バイパス弁25は閉じたままとなり、本
発明に係る過給制御装置の前記実施例と実質的同一の作
用を有することになる。
以上のように、軽負荷時には吸気バイパス通路15を介
していわゆる自然給気を行い得ると共に、所定以上の負
荷時には吸気バイパス通路15を閉じ、本発明に係る過
給制御装置の前記実施例と同様に過給バランスの調和維
持を図り得ることから、軽負荷から高負荷のエンジン運
転状態全般に亘って極めて効果的に出力性能及び燃費の
向上が達成できる。
なお、排気バイパス弁24を駆動する装置34として3
つの図示実施例を揚げて説明したが、本発明の思想はこ
れらの実施例の駆動形式に何ら限定されるものではなく
、広く他の形式例えば負圧作動式、ステッピングモータ
等の駆動形式を採用することができることは言うまでも
ない。同様に、排気バイパス弁24も図示の如くのバタ
フライバルブに限定されるものではな(、ポペットタイ
プやスプールタイプ等の他の多くの形式のものとするこ
とができる。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明によれば、低速域での過給効率を高
く維持することができると共に、過給切替時には高圧段
のターボチャージ中を円滑且つ確実に非過給状態にする
ことができるため、低速域から中・高速域のエンジンの
過給運転状態全般に亘って出力性能及び燃費の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る二段ターボエンジンの過給制御装
置の一実施例の全体概略構成図、第2図は本発明の要部
を成す排気バイパス弁を駆動する装置の第一の実施例を
示す縦断面図、第3図は本発明の要部を成す排気バイパ
ス弁を駆動する装置の第二の実施例を示す縦断面図、第
4図は本発明の要部を成す排気バイパス弁を駆動する装
置の第三の実施例を示す概略構成図、第5図はデユーテ
ィ制御を説明するための図、第6図は二基のターボチャ
ージャを迂回する吸気バイパス通路を設けた二段ターボ
エンジンの過給制御装置の要部概略構成図、 第7図は低圧段及び高圧段コンプレッサ出口側の過給圧
Ps、P−の関係を示す図である。 1・・・エンジン、    2・・・排気通路、3・・
・低圧段タービン、 4・・・高圧段タービン、5・・
・低圧段コンプレッサ、 6・・・高圧段コンプレッサ、 7・・・吸気通路、 13 、14・・・排気バイパス通路、16・・・吸気
バイパス通路、 23・・・ウェイストゲートバルブ、 24・・・排気バイパス弁、26・・・吸気バイパス弁
、34・・・排気バイパス弁駆動装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 吸入空気を過給する低圧段ターボチャージャと、該低圧
    段ターボチャージャで過給された空気を更に過給してエ
    ンジンに送る高圧段ターボチャージャとを有する二段タ
    ーボエンジンにおいて、上記高圧段ターボチャージャの
    排気タービンを迂回する排気バイパス通路に、上記高圧
    段及び低圧段ターボチャージャのコンプレッサ出口側の
    それぞれの過給圧に応動し多段に開閉し得る排気バイパ
    ス弁を設け、上記排気バイパス弁は上記低圧段ターボチ
    ャージャのコンプレッサ出口側の過給圧が所定値以下の
    ときは上記高圧段ターボチャージャのコンプレッサ出口
    側の過給圧のみに応動して開弁し、上記低圧段ターボチ
    ャージャのコンプレッサ出口側の過給圧が所定圧に達し
    たときには直ちに全開するようにしたことを特徴とする
    二段ターボエンジンの過給制御装置。
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