JPH0253674A - 作業車の操向伝動構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クローラ走行装置等のように単独では操向で
きない走行装置を機体の左右に一対備えた作業車の操向
伝動構造に関する。

〔従来の技術〕

前述のような作業車の１つであるコンバインにおいては
例えば特開昭６３＝１３８６６号公報に開示されている
ように、左右一対のクローラ走行装置に対して一方への
伝動を断つサイドクラッチ、及びクローラ走行装置の一
方に制動を゛掛けるサイドブレーキを備えている機種が
ある。これにより、例えば右側のサイドクラッチを切操
作することにより右側に緩旋回が行えるのであり、右側
のサイドブレーキを入操作すると右側に信地旋回が行え
るのである。

〔発明が解決しようとする課題〕

コンバイン等の作業車においては軟弱な圃場等のように
、走行抵抗の大きな場所を走行する場合が多い。そして
、このような走行抵抗の大きな場所において、サイドク
ラッチを切操作しても、サイドクラッチ切側の走行装置
が地面からの抵抗によって直ぐに停止し機体がサイドク
ラッチ切側に予想外に小回り旋回してしまって、サイド
クラッチを切操作しての旋回半径とサイドブレーキを入
操作しての旋回半径とがあまり差の無いものとなってし
まうような場合が生ずる。

ここで本発明は前述のような状況に着目してなされたも
のであり、走行抵抗の大きな場所においてもサイドクラ
ッチを切操作しての旋回半径があまり小さくならないよ
うに構成することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は以上のような作業車の操向伝動構造にお
いて、サイドクラッチより下手側において前記左右走行
装置の各伝動機構間に亘り低トルク伝動用の摩擦伝動装
置を介在してあることにあり、その作用及び効果は次の
とおりである。

〔作　用〕

前述のように構成すると、軟弱な地面で例えば右側のサ
イドクラッチを切操作した場合において地面からの抵抗
により右側の走行装置が停止させられようとしても、左
側の走行装置からの動力が摩擦伝動装置を介して右側の
走行装置に伝達され右側の走行装置が強制的に駆動され
る。この場合、摩擦伝動装置にスリップが生じて左側の
走行装置からの動力が減速されながら右側の走行装置に
伝達されることになるのである。

このように、サイドクラッチ切操作時においてもサイド
クラッチ切側の走行装置がある程度の動力で駆動される
ように構成することにより、走行抵抗の大きな地面にお
いてもサイドクラッチの切操作時の旋回半径は特に小さ
なものとはならない。

〔発明の効果〕

以上のように、サイドクラッチ切操作時の旋回半径が特
に小さくならないように構成できて、走行抵抗の大きな
地面においてもサイドブレーキを大操作しての小半径で
の旋回と、サイドクラッチを切操作しての大半径での旋
回とを明確に現出させることができるようになり作業車
の旋回性能を向上させることができた。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例の１つであるコンバインについて
図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図に示すように走行用のミッションケー
ス（１）　において上手側の主変速装置及び副変速装置
（以上図示せず）からの動力は、駆動ギヤ（２）に伝達
されてくる。そして、この駆動ギヤ（２）の支持軸（３
）に左右一対のサイドギヤ（４Ｒ）、　（４Ｌ）　がス
ライド自在に外嵌され才おり、このサイドギヤ（４Ｒ）
、　（４Ｌ）を駆動ギヤ（２）に咬み合わせると、サイ
ドギヤ（４Ｒ）、　（４Ｌ）　に常時咬み合っている伝
動ギヤ（５Ｒ）、　（５Ｌ）及び車軸（６Ｒ）、　（６
１，）を介して左右のクローラ走行装置（７Ｒ）、　（
７Ｌ）に動力が伝達されて行く。

以上のように左右のサイドギヤ（４Ｒ）、　（４Ｌ）と
駆動ギヤ（２）との間で、左右のクローラ走行装置（７
Ｒ）、　（７Ｌ）への動力伝達の大切操作を行うサイド
クラッチ（８Ｒ）、　（８Ｌ）が構成されているのであ
る。そして、前記支持軸（３）の両端には左右のクロー
ラ走行装置（７Ｒ）、　（７Ｌ）　に対する多板式のサ
イドブレーキ（９Ｒ）、　（９Ｌ）が設けられている。

以上の構造により、例えば右側のサイドギヤ（４Ｒ）を
駆動ギヤ（２）より離間させて右側のサイドクラッチ（
８Ｒ）を切状態とすると、右側のクローラ走行装置（７
Ｒ）への動力が断たれて機体は右側に緩旋回して行くこ
とになる。そして、前記状態からサイドギヤ（４Ｒ）を
さらにスライド操作して右側のサイドブレーキ（９Ｒ）
をサイドギヤ（４Ｒ）で押圧入操作すると、右側のクロ
ーラ走行装置（７Ｒ）に制動が掛かり機体は右側に信地
旋回して行くのである。

そして、サイドクラッチ（８Ｒ）、　（８Ｌ）の下手側
である左右の両車軸（６Ｒ）、　（６Ｌ）に亘り、低ト
ルク伝動用の摩擦伝動装置（１０）としての湿式の多板
クラッチが架設連結されている。この多板クラッチ（１
０）の許容伝動トルクは低く設定されており、サイドク
ラッチ（８Ｒ）、　（８Ｌ）を切操作した場合にスリッ
プしながら一方の車軸（６Ｒ）又は（６Ｌ）から他方の
車軸（６Ｌ）又は（６Ｒ）に動力伝達されて行くのであ
る。

又、前記摩擦伝動装置（１０）として多板クラッチばか
りでなく、粘性クラッチやテーパーコーン型クラッチ等
を用いることもできる。さらに、前記摩擦伝動装置（１
０）を伝動状態と伝動切状態とに切換可能に構成しても
よい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る作業車の操向伝動構造の実施例を示
し、第１図はミッションケースにおけるサイドクラッチ
、サイドブレーキ及び多板クラッチ付近の縦断正面図、
第２図はコンバイン前半部の側面図である。 （７Ｒ）、　（７Ｌ）・・・・・・走行装置、（８Ｒ）
、　（８Ｌ）・・・・・・サイドクラッチ、（９Ｒ）、
　（９Ｌ）・・・・・・サイドブレーキ、（１０）・・
・・・・摩擦伝動装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 左右一対の走行装置（７Ｒ）、（７Ｌ）の一方への伝動
   を断つサイドクラッチ（８Ｒ）、（８Ｌ）と、サイドク
   ラッチ（８Ｒ）、（８Ｌ）により伝動が遮断された一方
   の走行装置（８Ｒ）、（８Ｌ）に制動を掛けるサイドブ
   レーキ（９Ｒ）、（９Ｌ）を備えた作業車の操向伝動構
   造であって、前記サイドクラッチ（８Ｒ）、（８Ｌ）よ
   り下手側において前記左右走行装置（７Ｒ）、（７Ｌ）
   の各伝動機構間に亘り低トルク伝動用の摩擦伝動装置（
   １０）を介在してある作業車の操向伝動構造。