JPH0233079Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車の空調装置などに用いるベン
チレータに関する。

〔従来の技術〕

従来、自動車の空調装置などに用いるベンチレ
ータにおいて、吹出す空気を十分かつ確実に拡
散、集中できるようにしたものとしては、たとえ
ば、実開昭59−9912号公報、実公昭59−19611号
公報などに示されるように、ケース体の空気通路
内に４枚のダンパーを回動調節自在に設けたのが
提案されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上述のような装置によると、４枚のダ
ンパーを調節して空気吹出口から吹出される空気
を拡散、集中するため、その機構が複雑となり、
安価にできない。

本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、一対のダンパーにより十分かつ確実な
吹出し空気の拡散、集中ができるようにすること
を目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、ケース体の空気吹出口後方の空気通
路内に空気吹出量を調節する一対のダンパーを設
けたベンチレータにおいて、上記一対のダンパー
は、外側を上記ケース体に回動自在に支持すると
ともに、内側を上記空気通路を２分する中央位置
で互いに接合し、かつ、内側部に上記空気吹出口
側に膨出した案内部を形成し、一対のダンパーを
空気吹出口側に対して連動して回動するものであ
る。

〔作用〕

本考案は、一対のダンパーを連動して回動し、
半開き状態で案内部により集中的に空気を導き、
また、全開状態で拡散的に空気を導くものであ
る。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

１は四角枠状のケース体で、このケース体１の
前端の空気吹出口２に風向調節可能なルーバ３が
設けられている。

上記ケース体１の空気吹出口２の後方における
空気通路４内に空気吹出量を調節する一対のダン
パー５が設けられている。この一対のダンパー５
は、外側をケース体１に回動軸６で回動自在に支
持されているとともに、内側を空気通路４を２分
する中央位置で互いに接合され、かつ、一対のダ
ンパー５の内側中央部に空気吹出口２側に膨出し
た案内部７が形成されている。

上記一対のダンパー５の回動軸６の上端部に互
いに噛合したギヤ８が固定され、一対のダンパー
５が空気吹出口２側に対して連動回動するように
なつている。

また、上記ケース体１の上面に操作レバー９が
中間部で回動自在に支持され、この操作レバー９
の後端に長孔状の係合孔１１が形成され、この係
合孔１１に上記一方のギヤ８上に突設した係合ピ
ン１２が係合されているとともに、操作レバー９
の先端に操作つまみ１３が取付けられている。

そして、操作レバー９を回動操作することによ
り一方のギヤ８を回動すると、両方のギヤ８の噛
合を介して一対のダンパー５が連動して回動し、
ケース体１の空気通路４を開閉する。この際、一
対のダンパー５の半開き状態では膨出した案内部
７によつて集中流が得られ、また、全開状態では
拡散流が得られる。

なお、一対のダンパー５の連動駆動装置として
は、上流のギヤ方式に限らず、他の方式によつて
連動駆動してもよい。

〔考案の効果〕

本考案によれば、一対のダンパーを連動して回
動することにより、半開き状態で膨出した案内部
で集中流が容易に得られるとともに、全開状態で
拡散流が得られ、したがつて、一対のダンパーの
開閉のみで集中および拡散を行なうので、操作機
構も簡単にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置の一実施例を示す斜視
図、第２図はその断面図、第３図はそのダンパー
の斜視図である。 １……ケース体、２……空気吹出口、４……空
気通路、５……ダンパー、７……案内部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース体の空気吹出口後方の空気通路内に空気
   吹出量を調節する一対のダンパーを設けたベンチ
   レータにおいて、 上記一対のダンパーは、外側を上記ケース体に
   回動自在に支持するとともに、内側を上記空気通
   路を２分する中央位置で互いに接合し、かつ、内
   側部に上記空気吹出口側に膨出した案内部を形成
   し、一対のダンパーを空気吹出口側に対して連動
   して回動することを特徴とするベンチレータ。