JPH02262404A - 空気入りタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤの軽量化と高速耐久性を向上しうる空
気入りタイヤに関する。

（従来の技術〕 近年、カーカスのクラウン部外側に、強靭なベルト層を
配し、トレッド剛性を高めることにより、耐摩耗性、・
畏縮安定性、高速耐久性を向上したラジアルタイヤが広
く採用されている。

又このものは、充分なタガ効果と、高いトレッド剛性を
得るために、従来ベルト層は、スチールコードを並列し
てなる多数枚、通常２〜４枚のファプリツタを積層する
ことにより形成されていた。

〔発明が解決しようとする課題］ しかしこのような多数枚のファブリツタを用いた従来の
ベルト層は、端部における剛性段差が大きくしかもコー
ド端はゴム接着性にも劣るため、高速かつ高荷重走行時
において端剥離を招きやすく、又トレッドゲージ厚の上
昇に伴う内部発熱の増加にも起因して高速耐久性を大き
く低下させる。

又このものはタイヤ重量の増加を招き燃費性を損ねる他
、トレッド部の剛性分布が不均一となるという問題もあ
る。

本発明は、スチールコードを螺旋に巻回することにより
ベルト層を形成することを基本とし、で、前記問題点を
解決しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために本発明の空気入りタイヤは、
タイヤ赤道に対して７０〜９０度の角度で配列されるコ
ードを用いた１枚以上のプライからなりかつ一対のビー
ドコアのまわりに両端を折返えして係止されるトロイダ
ル状のカーカスと、該カーカスのクラウン部外側に配置
されるベルト層とを具えるとともに、該ベルト層を、ス
チールコードを螺旋状に巻回することにより形成してい
る。

〔作用〕

このように螺旋状に巻回されるスチールコードは、コー
ド芯方向に拘束されるため、外力を効果的に担持するこ
とができ、−枚のプライによって従来の複数枚のファブ
リツタと同程度のトレッド剛性とタガ効果を発揮するこ
とができ、タイヤの軽量化とトレッドゲージ厚の低減化
を計りうる。

又プライ端にカットエツジを有さないためゴムとの接着
性に優れ、しかも端部での剛性段差も少ないため、トレ
ッドゲージ厚の低減化に伴う内部発熱の抑制とどもに、
高速耐久性を大巾に向上しうる。又ユニフォミティーの
向上によるころがり抵抗の低下および前記軽量化によっ
て低燃費性の向上にも役立つ。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、空気入りタイヤ１はビードコア２が通
る一対のビード部３．３と該ビード部３から半径方向外
向きに延びるサイドウオール部４．４と、その上端を継
ぐトレッド部５とを具える乗用車用ラジアルタイヤであ
って、前記トレッド部３．３間には、トレッド部５、サ
イドウオール部４を通る本体部両端を前記ビードコア２
の回りに内側から外側に向かって折り返したトロイダル
状のカーカス６を架は渡すとともに、トレッド部５には
カーカス６のクラウン部外側にベルト層７を配置してい
る。

さらにカーカス６の本体部と折返し部との間には、硬質
ゴムからなるビードエーペックス９が設けられ、タイヤ
横剛性を高める一方、ビード部３にはその外面を囲みか
つタイヤ外側では上方部が前記カーカス６とクリンチエ
−ペックス１３との間で挟まれるリムズレ防止用のチェ
ーファ１４を設けている。

前記カーカス６は、本例ではポリエステル繊維からなる
カーカスコードをタイヤ赤道に対して７０〜９０度の傾
斜角度で配列した内外２層のプライ６Ａ、６Ｂから形成
され、外側のプライ６Ｂの折返し端を被覆して延びる内
側のプライ６Ａの折返し端はタイヤ最大巾位置近傍で終
端してなる。

このようにカーカス６は端部を高さ位置を違えて終端さ
せかつハイターンアップ構造に形成されることによって
、応力集中を緩和しつつビード部３からサイドウオール
部４にかけての剛性を高めている。なおり−カスコード
としては他にナイロン繊維、スチール繊維等も使用条件
に応じて採用できる。

又ベルト層７はトレッド中の７０〜９５％の巾を有して
カーカス６の外側に配される１層のプライからなり、ベ
ルトＮ７は前記カーカス６がシッルダ一部で円弧に湾曲
することによりその端部はカーカス６から浮き上がり、
この浮き上がり部には、前記クリンチエ−ペックス１３
から立上がりサイドウオール部４を形成する硬質ゴムか
らなる補強層１５を介在している。なおこの浮き上がり
部に介在される補強Ｒ１５の介在部１５Ａ外側面はカー
カス６のクラウン部外側面とともにベルト層７形成に際
して基準となる平坦な基準面Ｓを構成し、この基準面Ｓ
上に１本又は複数本のスチールコード１６をタイヤ円周
方向に沿って螺旋状に巻回することによりベルトＮ７を
形成する。

このようなスチールコード１６は、カーカス６の肩囲を
連続して覆うため、トレッド部から受ける外力を効果的
に担持することができ、従来の複数枚のファブリツタか
らなるベルト層と略同程度のタガ効果とトレッド剛性を
発揮しろるとともに、途切れ部の低減によってタイヤの
ユニフォミティを向上しうる。又このものは、プライ端
にカットエツジを有さないため、端部でのゴム接着性に
も優れ、しかも−層プライによるトレッドゲージ厚の低
減化に伴う内部ゴム発熱の抑制と相俟って高速耐久性を
大ｉｔに向トしうる。

又タイヤ重量の低減、及び前記ユニフォミティの向上に
伴う転がり抵抗の低下によって低燃費性を高めうる。

なお前記スチールコード１６としては、通常のスチール
コードの他、第２図（ａ）〜（ハ）に示すように、天然
ゴム等に硫黄をミキシングした未加硫ゴムからなる芯材
２０のまわりに、例えば７０Ｃ＊、ＪＩ　ＳＧ３５０２
、ＷＳＲ３ＩＡ等の鋼材を０．１〜０．５ｍの直径に伸
延した複数のフィラメント２１点を、各タイヤメン）２
１間に略等しい円周間隙ｄを有して２〜２０ｍピッチで
撚り合わせたものが好適に使用しうる。

なおフィラメント２１には、その表面に例えばＣｕ、、
　Ｓｕ、、Ｚｎあるいは、これらにＮｌ、　ＣＯを含ん
だ合金をメツキし、その周囲を被覆するトレッドゴム１
７との接着性を高める。

このように芯材２０のまわりにフィラメント２１点を間
隙ｄを隔てて撚り合わせて形成するスチールコード１６
は、加硫工程に於けるトレッドゴム１７の浸透を容品と
し、浸透する前記トレッドゴム１７が芯材２０と癒着す
ることによりフィラメント２１とゴムとの接着をより確
実なものとする。さらに各フィラメント２１は間隙ｄを
有するため繰返し変形に際し互いにこすれあうことなく
屈曲でき、該こずれにともなう発熱、摩耗、ストレスを
排除し、耐久性を向上しつる。

又第３図に小型トラック用タイヤである本発明の他の実
施例である空気入りタイヤの断面図を示す。

図において空気入りタイヤニは、３枚のカーカスプライ
からなるカーカス６のクラウン部をサイドウオール４か
ら延びる被覆ゴム層２３によ、って覆い、かつ該被覆ゴ
ム１２３のシゴルダ一部上に、バシドレス部２４から夕
・ｆヤ軸方向内方に延びる補強層１５を積層することに
より、該補強層１５外側面と、被覆ゴム層２３のクラウ
ン部外側面とによって平均な基準面Ｓを形成しＣいる。

そして該基準面Ｓ上には、例えば３＋６構造のスヂール
：Ｊ−ド１６が螺旋状に巻回されベルト層７を形成して
いる。

なおこのようなベルト層７を具えるタイヤはコードの伸
長が橿めて小さいため、加硫成形時における内圧充填に
よる整形の際、螺旋巻回に先が０予めスチールコードを
波状に蛇行、もしくは過撚りすることが好ましい。

〔具体例〕

第１′ｓ、に示す仕様に基づき第３図の構造をなす重荷
重用タイヤ、小型トラック用タイヤ、及び第１図の構造
をなす乗用車用タイヤ、乗用車用応急タイヤを夫々試作
し５、タイヤ強度及び高速耐久性を夫々ベルト層のみ異
なる従来のタイヤと比較しまた。

なおタイヤ強度は、トレッド部の破壊強度、ＪＩＳＤ４
２３０に基づくプランジ十−試験により測定するととも
に、高速耐久性は、標準内圧、標準荷重条件で実車走行
を行い、走行速度をｌｏｋｍ／ｈ毎にステップアップさ
せた時の非破壊上限速度で示している。

第１表に示すように、本発明の空気入りタイヤは優れた
高速耐久性を具えるのがわかる。

〔発明の効果〕

軟土のごとく本発明の空気入りタイヤは、スチールコー
ドを螺旋状に巻回することによってベルト層を形成して
いるため、−層のプライによって従来の複数枚のファブ
リックと同程度のトレッド剛性とタガ効果を発揮するこ
とができ、タイヤの軽量化とトレッドゲージ厚の低減化
を計ることができる。又このものはプライ端部での端部
剥離の発生が少なく、従って前記トレッドゲージ厚の低
減化と相俟って高速耐久性を大巾に高めつるとともに、
ユニフォミティの向上、低燃費性の向上にも役立つなど
多くの効果を奏しうる。

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図（ａ）
〜（ｂ）はスチールコードの一実施例を示す側面図及び
断面図、第３図は本発明の他の実施例を示す断面図であ
る。

６・・・カーカス、　　７・−・ベルト層、１６・・・
スチールコード。

二ｌｉ　１ 第２閃（１）） 第２ Ｋ（ａ） ３゜ ４、 補正をする者 胴中との捌　特許出願人 住所　神戸市中央区筒井町１丁目１番１号名　称　住友
ゴム工業賦会社 代表者　横　井　　　曙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　タイヤ赤道に対して７０〜９０度の角度で配列され
   るコードを用いた１枚以上のプライからなりかつ一対の
   ビードコアのまわりに両端を折返えして係止されるトロ
   イダル状のカーカスと、該カーカスのクラウン部外側に
   配置されるベルト層とを具えるとともに、該ベルト層は
   、スチールコードを螺旋状に巻回することにより形成さ
   れたことを特徴とする空気入りタイヤ。