[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0224245B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0224245B2
JPH0224245B2 JP62046550A JP4655087A JPH0224245B2 JP H0224245 B2 JPH0224245 B2 JP H0224245B2 JP 62046550 A JP62046550 A JP 62046550A JP 4655087 A JP4655087 A JP 4655087A JP H0224245 B2 JPH0224245 B2 JP H0224245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camphor
insect repellent
dimethyl fumarate
present
cyclohexanone oxime
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP62046550A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63215603A (ja
Inventor
Teiichi Aikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP62046550A priority Critical patent/JPS63215603A/ja
Publication of JPS63215603A publication Critical patent/JPS63215603A/ja
Publication of JPH0224245B2 publication Critical patent/JPH0224245B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は新規な昇華性防虫剤組成物に関するも
のである。さらに詳しくいえば、本発明は、人体
に対する安全性が高く、かつ繊維害虫に対する摂
食阻害活性に優れる上に、その効果の持続性にも
優れた安価な実用的昇華性防虫剤組成物に関する
ものである。 従来の技術 従来、衣料用害虫に対する防虫剤としては、ナ
フタリン、シヨウノウ、p−ジクロロベンゼンな
どが用いられており、なかでも殺虫効果が強くて
安価であるという点で、p−ジクロロベンゼンが
最も広く用いられている。 しかしながら、p−ジクロロベンゼンは有機塩
素系薬剤の1種であつて、生物体内に蓄積し害を
与えるおそれがあり、その使用については規制さ
れる方向にある。すでに、繊維加工の防虫処理剤
である有機塩素系薬剤のアルドリン、テルドリン
は、その使用が禁止されている。 したがつて、近年、p−ジクロロベンゼンに代
る人体に無害な防虫剤あるいは忌避剤の開発研究
が広く行われ、多くの新しい化合物や組合せ薬剤
などが提案されている。例えばトリイソプロピル
−s−トリオキサン又はトリ第三ブチル−s−ト
リオキサンとリナロール、アネトール、メントー
ル、ケイ皮アルデヒド、チモール、オイゲノール
又はこれらの誘導体との組合せを有効成分とした
羊毛用防虫剤(特開昭50−24436号公報)、エーテ
ル結合を有する炭素数10個の環式化合物を有効成
分とする防虫剤(特開昭52−110823号公報)、ア
ダマンタン、昇華性炭化水素及び昇華性又は揮発
性を有する極性化合物を配合して成る昇華性防虫
剤(特開昭53−121936号公報)、ナフタリンとチ
モールとの組合せを有効成分とする防虫剤(特開
昭53−109938号公報)、ナフタリンと2−イソプ
ロピル−5−メチルフエノールとの組合せを有効
成分とする衣料用防虫剤(特開昭54−32620号公
報)、アセトキシムを主成分とする衣料用防虫剤
(特開昭54−101425号公報)、α−位に分枝を有す
る炭素鎖などの置換基をもつた芳香族化合物を活
性成分として含有している防虫剤(特開昭54−
110321号公報)、l−カルボンを有効成分とする
芳香性防虫剤(特開昭55−19229号公報)などが
提案されている。 しかしながら、これらの防虫剤はいずれもp−
ジクロロベンゼンに比べると高価であるとか、そ
の防虫効果が著しく劣るとか、あるいは揮発性が
大きいため持続性が乏しいとか、または経時変化
が著しいなどの欠点を有し、実用上十分満足しう
るものとはいえない。 他方、カンフアーは、最も古くから使用されて
きた防虫剤であつて、安全性が高く、特に和服用
防虫剤として、高いニーズを有しているが、衣料
害虫に対する摂食阻害効力がp−ジクロロベンゼ
ンなどに比べて低いという問題がある。したがつ
て、該カンフアーの防虫効力を強めるための共力
剤が、これまで種々検討されてきた。この共力剤
の中で特にジフエニル(日本特許第1262399号)
及びジヒドロ酢酸(日本特許第1247229号)は、
カンフアーに対する共力防虫効果が大きく、優れ
た共力剤であるが、前者は、カンフアーとの融点
降下が大きくて、両者を混合して長く放置する
と、室温においても液化して汚染を生じるという
問題があるし、後者は、液化の点では問題ない
が、現在工業薬品として入手できる高純度品で
も、淡黄色に着色している上に分子内にα,β−
不飽和カルボニル基が存在するため、長期間保存
する場合に変質するという問題がある。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、このような事情のもとで、人体に対
する安全性が高く、かつ繊維害虫に対する摂食阻
害活性に優れる上に、長期間にわたつて変質せ
ず、効果の持続性に優れた安価な実用的昇華性防
虫剤組成物を提供することを目的としてなされた
ものである。 問題点を解決するための手段 本発明者は、前記の優れた性質を有する実用的
な防虫剤組成物を開発するために鋭意研究を重ね
た結果、カンフアーは、無臭、無毒性の結晶で、
かつ比較的融点が高い上に、繊維害虫に対する食
害抑制効果に優れているフマル酸ジメチルを組み
合わせ、これに共力剤としてシクロヘキサノンオ
キシムやジフエニレンオキシドやp−ヒドロキシ
安息香酸エステルを加えることにより、殺虫力が
著しく増強され、その目的を達成しうることを見
い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至つた。 すなわち、本発明は、(A)カンフアーと(B)フマル
酸ジメチルと(C)シクロヘキサノンオキシム、ジフ
エニレンオキシド及びp−ヒドロキシ安息香酸エ
ステルの中から選ばれた少なくとも1種との組合
せを有効成分とする昇華性防虫剤組成物を提供す
るものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明組成物において、(B)成分として用いられ
るフマル酸ジメチルは、融点102℃、沸点193℃/
760mmHgの無色結晶状固体で、ラツトに対する急
性経口毒性LD50値は2240mg/Kg、ウサギに対す
る皮膚毒性LD50値は1250mg/Kgであつて、安全
性が高く、かつ安定な化合物である。このもの
は、例えばフマル酸とメチルアルコールとをエス
テル化触媒の存在下に反応させることにより、容
易に製造することができる。 このフマル酸ジメチルは、繊維害虫に対する食
害抑制効果に優れているが、殺虫力が若干弱いと
いう欠点を有している。したがつて、本発明組成
物においては、カンフアーとの組合せにおける殺
虫力をさらに高めるために、共力剤として(C)成
分、すなわち、シクロヘキサノンオキシム、ジフ
エニレンオキシド及びp−ヒドロキシ安息香酸エ
ステルの中から選ばれた少なくとも1種が用いら
れる。 該シクロヘキサノンオキシムは融点89〜91℃、
沸点206〜210℃の白色結晶で、シクロヘキサノン
をオキシム化することにより容易に製造すること
ができる。また、この物質は6−ナイロンの原料
でもあり、極めて安価に入手しうる化合物であ
る。このシクロヘキサノンオキシムは、その蒸気
の殺虫作用は実質的にないが、前記のカンフアー
及びフマル酸ジメチルの混合物と組み合わせた場
合、その殺虫効果を著しく増強する。 一方、ジフエニレンオキシドは融点86℃、沸点
287℃の無色結晶で、代謝活性化の有無にもかか
わらず、突然変異原性は認められず、またラツト
に対する急性経口毒性LD50値は雌雄とも10g/
Kg以上であつて、安全性が高く、かつ安定な化合
物である。このものは、フラン誘導体でタール中
に存在し、例えばタール重油を脱晶、脱酸、脱塩
したのち、蒸留することにより得ることができ
る。 このジフエニレンオキシドは、その蒸気の殺虫
作用はほとんどないが、前記のカンフアー及びフ
マル酸ジメチルの混合物と組み合わせた場合、そ
の殺虫効果を著しく増強する。 さらに、p−ヒドロキシ安息香酸エステルは、
従来食品の防腐、防カビ剤として使用されてい
て、安全性の確認された化合物である。このエス
テル類としては融点及び蒸気圧の点などからメチ
ルエステル、エチルエステル、n−プロピルエス
テルが好ましい。これら低級エステル類の融点と
毒性を第1表に示す。
【表】 本発明組成物における前記各成分の配合割合に
ついては、カンフアー及びフマル酸ジメチルの殺
虫効力を増大させ、かつ長期にわたつて殺虫効
果、食害防止効果が得られるような割合であれば
よく、特に制限はないが、通常カンフアー50〜95
重量%、フマル酸ジメチル1〜20重量%及び該共
力剤1〜30重量%の範囲で選ばれる。この範囲を
逸脱すると、本発明の効果が十分に発揮されず好
ましくない。 本発明組成物には、これらの必須成分に加え
て、シリカゲルや塩化カルシウムなどの防湿剤を
含有させることもできる。 また、該組成物は各成分を均質に混合したまま
の状態で用いてもよいし、必要に応じ、打錠法や
溶融固化法などによつて、所望の形状に成形して
用いてもよい。 発明の効果 本発明の昇華性防虫剤組成物は、カンフアー及
びフマル酸ジメチルに、共力剤としてシクロヘキ
サノンオキシムやジフエニレンオキシドやp−ヒ
ドロキシ安息香酸エステルを組み合わせたものを
有効成分とするものであつて、人体に対する安全
性が高く、かつ繊維害虫に対する摂食阻害性に優
れる上に、長期間にわたつて変質せず、効果の持
続性に優れた安価な実用的薬剤である。 この組成物は、繊維害虫に対して、優れた防
虫・殺虫効果を有することから、衣類やカーペツ
トのような絹、羊毛などの繊維製品の防虫や殺虫
に有効であり、また防かび効果も有していること
から、その昇華性を利用し、特に表面処理や内部
処理などの薬剤による直接処理が適さない物体や
場所、例えば食品包装材料、医薬品包装材料、衣
料などの繊維製品、皮革原料及びその製品、農産
物など、あるいは家屋内では戸棚、引出し、押入
れ、浴室、家具内、衣裳ケースなど、屋外では倉
庫、ビニルハウスのような温室などの防かびにも
有用である。 実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によつてなんら限定さ
れるものではない。 実施例 1 0.5の広口びんの底にシクロヘキサノンオキ
シム5重量部とフマル酸ジメチル5重量部とカン
フアー90重量部の混合物200mgを置き、その上方
にイガ(Tinea Pellionella L.)幼虫10頭と羊毛
標準試験布を入れたカゴを固定した。次にびんを
密閉し、温度30℃、湿度65%の恒温恒湿庫内に5
日間放置したのち、虫の死亡頭数を数えた。 また、比較のために併行して行つたシクロヘキ
サノンオキシムとフマル酸ジメチルとの混合物、
カンフアーとフマル酸ジメチルとの混合物、フマ
ル酸ジメチル単独、カンフアー単独の測定結果も
第2表中に併せて示した。なお、表中の値は試験
を3回行つて得られた平均値である。
【表】
【表】 実施例 2 ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus
verbasci L.)幼虫に対して、実施例と同様な方
法でテストを行つた。その結果を第3表に示す。
【表】
【表】 実施例 3 1の広口びんの底にシクロヘキサノンオキシ
ム10重量部とフマル酸ジメチル5重量部とカンフ
アー85重量部との混合物400mgを置き、その上方
に10頭当りの平均体重90mgのヒメカツオブシムシ
(Attagenus Piceus Oliv.)幼虫10頭と羊毛標準
試験布を入れたカゴを固定した。次に、びんを密
閉し、温度25℃、湿度65%の恒温恒湿庫内に20日
間放置したのち、虫の死亡頭数を数え、布の食害
量を測定した。 また、比較のために、フマル酸ジメチル単独、
カンフアー単独、フマル酸ジメチルとカンフアー
との混合物のものを同時に試験した。試験は3回
行い、その平均値を第4表に示した。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)カンフアーと(B)フマル酸ジメチルと(C)シク
    ロヘキサノンオキシム、ジフエニレンオキシド及
    びp−ヒドロキシ安息香酸エステルの中から選ば
    れた少なくとも1種との組合せを有効成分とする
    昇華性防虫剤組成物。
JP62046550A 1987-02-28 1987-02-28 昇華性防虫剤組成物 Granted JPS63215603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62046550A JPS63215603A (ja) 1987-02-28 1987-02-28 昇華性防虫剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62046550A JPS63215603A (ja) 1987-02-28 1987-02-28 昇華性防虫剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63215603A JPS63215603A (ja) 1988-09-08
JPH0224245B2 true JPH0224245B2 (ja) 1990-05-29

Family

ID=12750425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62046550A Granted JPS63215603A (ja) 1987-02-28 1987-02-28 昇華性防虫剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63215603A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7875111B2 (en) * 2009-03-04 2011-01-25 Troy Corporation Anti-skinning composition for oil based coating material
JP7393210B2 (ja) * 2019-06-28 2023-12-06 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
TWI756719B (zh) * 2019-06-28 2022-03-01 日商斯庫林集團股份有限公司 基板處理液

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63215603A (ja) 1988-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02142709A (ja) 有害生物防除剤
JP2019112456A (ja) 刺咬節足動物を防除及び忌避するための相乗的製剤
EP3503733A1 (en) Insect repellent compounds and compositions, and methods thereof
US5180586A (en) Acaricidal composition
JP2019069934A (ja) 害虫忌避剤
JPH0224245B2 (ja)
JPS61268602A (ja) ゴキブリ抑制用新規組成物および方法
HU213036B (en) Insecticidal composition of extended effect comprising pyrethroide as active ingredient
JPS5839603A (ja) 羊毛害虫用忌避剤
JPH0232248B2 (ja) Josanseibochuzaisoseibutsu
JPS5839604A (ja) 羊毛害虫に対する食害抑制剤
EP2840897B1 (en) Use of derivative compounds of 1,3-benzodioxole in insecticidal compositions
JP2000355510A (ja) 衣類用害虫防除剤および収納家具部材
HU188391B (en) Insecticide composition containing salicylic acid derivatives as activators
JPS62283903A (ja) 防虫剤
JPS6289603A (ja) 昇華性防かび・防虫剤組成物
JPS5921841B2 (ja) 繊維害虫忌避剤
JP2002517412A (ja) グリセロールと組合せた、クエン酸サイクルの少なくとも1種の酸の有害生物忌避剤としての使用
CN101006783A (zh) 农用杀虫乳剂
US4912137A (en) Fabric insecticide
JPS6053011B2 (ja) 繊維害虫に対する忌避剤
JPS5925761B2 (ja) 衣料害虫用防虫剤
SU340384A1 (ja)
JPH0517312A (ja) カルボン酸エステル誘導体を含有する常温揮散性殺虫、防虫、忌避剤、ならびにこれを用いた殺虫、防虫、忌避方法
JPH0544921B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term