JPH02140339A - 複合ｐｃ部材の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、躯体構築施工の合理化、短縮化を図りつる複
合プレキャストコンクリート部材（以下単に複合ＰＣ部
材という）の構造に関する。

（従来の技術と発明が解決しようとする課題）一般にコ
ンクリート系構造物の構築に際しては、工業生産化を高
めること、即ち、あらかじめ工場生産された粘度の高い
プレキャスト部材の比率を増大させて、在来上注による
鉄筋配筋、型枠建込、コンクリート打設笠の各現場作業
を可及的に減少させ、施工を効率良く行うことが建設１
期を短縮化する］−で重要となる。

しかして、従来より神々のプレキャスト部材が提案、実
施化されているが、さらに施工性の高いプレキャスト部
材の開発が要望されているのが現状である。

本発明はかかる従来の問題を解決しつる複合ＰＣ部材の
構造を提供することを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明に係る複合ＰＣ部材の
構造においては、１層分の柱と、梁間方向の耐震壁と、
その上部の梁とを一体成形してなることを特徴とするも
のである。

なお、前記耐震壁と前記梁とを、前記梁間方向のスパン
の略半分の長さに成形し、梁間方向について対向する一
対の複合Ｐ　Ｃ部材相互を対称形状とするのが望ましい
。

（実施例） 以下、本発明の好適な実施例を図面により説明する。

第１図乃至第　図は本発明に係る複合ＰＣ部材を利用し
た建築物の構築工法の一実施例を示すものである。

しかして、本実施例に係る複合ＰＣ部材１は、第１図に
示すように１層分の柱２と、梁間方向に配置される戸境
壁としての耐震壁３と、その」二部の梁４とを一体成形
して形成されており、内部各所には所定の配筋が内臓さ
れている。

また、１１１記耐震壁３と萌記梁４とは、本実施例の場
合第２図に示すように前記梁間方向のスパンＬの略半分
の長さに成形されている。

前記柱２と、耐震壁３には、例えば柱２を例にとると、
その下端部に第３図に示すようにスプライススリーブ（
商品名）５があらかじめ埋設されており、各スリーブ５
の中空部には柱主筋６の下端部が挿入された形態となっ
ている。また、各柱主筋６の上端部は第１図に示すよう
に柱２のに端面から所定寸法分突出配置されている。

さらに、第４図に示すように柱コンクリート７には、外
部表面から前記スリーブ５の上下に各々形成された排出
孔８、注入孔９に連通ずる導入孔１０が対応個数分だけ
形成されている。

これは耐震壁３についても同様であり、各スリブ５の埋
設位置に導入孔１０が形成され、その各直上位置には、
上階の耐震壁の対応位置にくるスリーブ５への挿入用の
接合鉄筋１１が、所定長さ分だけ突出配置されている。

また、前記耐震壁３と梁４の端部には、打継ぎ用の鉄筋
１２が突出されており、さらに、打継ぎの際のコンクリ
ートの定着を向」−させるための凹凸形状のシャーコツ
ター１３が形成されている。

さらに、梁４の上面には、後述する」二階床との定着用
の鉄筋１４が所定間隔で馬蹄形に突出配置されている。

次に、かかる構成からなる本実施例に係る複合１）　Ｃ
部材ｌを用いて建築物を構築する際の施工手順につき、
第２図乃至第７図を参照して説明する。

なお、第２図は、本実施例に係る複合ＰＣ部材１を中層
集合住宅に適用した際の建方手順を示す説明図であり、
第５図乃至第７図は、施工手順を示す要部斜視図である
。

しかして、ある、特定階を例にとると、当該階の床１５
の施工が完了すると、まず、第２図に示すように建方ク
レーン１６を用いて、地−トの所定ストック位置から、
桁行方向の一方の端部（第２図中右端）に配置されるべ
き複合ＰＣ部材１０１゜１０２を揚重して、当該桁行方
向端部に設置する。

最初の複合ＰＣ部材＋０１を床１５上に載置する際には
、柱２を例にとると第３図に示すように床１５のうち柱
２が載置されるべき位置には、下階の柱２から前記柱主
筋６が床１５のスラブ厚を差し引いた寸法分突出されて
いる。

一方、上階の柱２の下端に埋設された前記各スリーブ５
は、これらの突出柱主筋６と対応する位置に配設されて
いる。

また、耐震壁３部分についても同様であり、上階耐震壁
：３」一端から突出配置された各接合鉄筋１１と上階耐
震壁３の下端に埋設された各スリブ５とが各々対応位置
に配設されていることになる。

よって、建方クレーン１６により複合ｌ）Ｃ部材１を床
１５の直」二位置に揚重した状態で各接合鉄筋６．１１
と対応するスリーブ５との位置合せを行ない、複合ＰＣ
部材ｌを落し込めば、各接合鉄筋６．１１が対応するス
リーブ５内に嵌挿された状態で設置がなされる。

しかる後に、第４図に示すように各スリーブ５の下方の
導入孔１０から注入孔に向けて充填モルタルとしてのい
わゆるＳＳモルタル１７を公知の所定装置により圧太し
、スリーブ５内の中空部に充填し、上部の排出孔８から
導入孔１０を介して該モルタル１７があふれ出すのを確
認して圧入を停止する。

なお、複合ＰＣ部材１は柱２も一体化されているため自
立性が高く、モルタルも早期に硬化して強度を発現する
ため、安全性は高いが、第５図に示すように設置後はサ
ポート＋８により補強しておくものとする。

このようにして、複合２０部材１０１の設置が完ｒする
と、同様にしてこれと対称位置に前記複合ＰＣ部材１０
２を設置し、両部材１０１．１０２の接合部は、梁主筋
１２相互を溶着接合し、耐震壁３の接合用鉄筋１２を相
互に適宜手段により連結しておく。

以下、同様の手順で、第２図において桁行方向右側の次
の複合Ｐ　Ｃ部材１０３．１０４を設置し、しかる後に
、複合ＰＣ部材＋０５．１０６．１０７、＋０８、＋０
９．１１０、ＩＩＩ、＋１２の順に各部材を床Ｉ５上に
設置してゆく。

このようにして各複合２０部材１の設置が完了すると、
次に、玄関部分１）　Ｃ壁１９を第２図、第５図及び第
６図に示すように各部屋毎に１個づつ設置してゆき、し
かる後に、桁行ＰＣ粱２０を、第２図において、２０＋
、２０２．２０３・・・・・・２０８．２０９．２１０
の順序で各社２間に載架設置してゆく。

かくして、当該階の躯体設置が完了すると、その上階床
１５の施ＬＬに移る。

本実施例では、内部床部材としては、いわゆる’１’＝
　ｐ　ｃ板としての公知のオムニアボイド板を使用して
おり、第７図に示すように該オムニアボイド板を載架設
置し、床の設備、電気配管り事を行なった後、スラブ上
端筋を配筋し、また、下階の柱２の上部と、複合１）　
Ｃ部材１相互の接合部にｊｌ、１４枠組を行なう。

また、廊下とバルコニ一部分には、各々廊ＦＰＣ部材２
１とバルコニーＰ　Ｃ部材２２とを設置し、下階床から
サポート支持しておく。

しかる後に現場打ちコンクリートを打設して、Ｌ階床Ｉ
５を形成し、以Ｆ、上記したと同様の手順にて順次上階
へと施」−シてゆき、躯体工゛１１を完了させるように
なっている。

かかる構成からなる本実施例においては、１層分の柱２
と、梁間方向の耐震壁３と、その上部の梁４とを一体成
形してなる複合１）　Ｃ部材ｌを利用するものであり、
各梁間方向を一対の複合２０部材１で構成しているが、
これらが全て対称形状となっているため、複合２０部材
１の製作は概略２種類のものでよく、工場生産段階での
生産性が向上し、コストダウンが可能となる。

また、柱２と耐震壁３が一体化しているため、従来のＰ
Ｃ部材に比較して自立性が高く、その分だけ現場での作
業性が向上し、作業時間も短縮化しつる。

なお、条件に応じて桁行方向両端部の複合２０部材１だ
けは、開口部を設けるようにしてもよいが、この場合も
製作用型枠は基本的に同一のものが使用しつる。

また、従来は、柱２と、梁間方向の戸境壁耐震壁３とが
一体にＰＣ化されたものがなかったため、現場で該柱と
耐震壁とを一体化する施工が非常に煩雑なものとなって
おり、さらに、柱と耐震壁との接合部の遮音性能等も問
題となっていたが、本実施例ではかかる問題を完全に解
消しうることとなる。

さらに、他の玄関部材や桁行梁等もすべてＰＣ化し、床
にも半ＰＣ板を採用し、廊下、バルコニ一部分もＰＣ部
材を使用することにより、可及的にＰＣ化を図り、現場
では内部床のコンクリド打設と、柱及び耐震壁接合部の
コンクリート打設作業のみとなるため、作業効率が高ま
り、下期の大幅な短縮化が達成しつるものである。

ちなみに、第２図に示した平面プランのもので、７階建
ての集合住宅の躯体工事が１フロア７日で、計４９日で
完了可能となっている。

また、ＰＣ化率を最大限に高くしたため、慢性的な不足
が深刻化している現場作業員についても、大幅な削減が
可能となり、工事計画に支障を来す要因が減少する。

さらに、現場作業が格段に減少することにより、これに
伴なう騒音、振動等の建設公害問題も解消可能で、また
、現場での残材等の発生も少なくなるため、作業現場の
整理整頓が向上し、現場作業の安全性も確保しつるもの
となる。

また、複合ＰＣ部材１と床１５との接合も、スリーブ５
を利用したモルタル注入作業のみでよいため、この点で
も施工時間の短縮化を図りつるものである。

なお、本発明は一ト記実施例に限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可
能であることは言うまでもない。

（発明の効果） 本発明は上述した如く構成されており、１層分の柱と、
梁間方向の耐震壁と、その上部の梁とを一体成形してな
ることにより、ＰＣ化率を向上させつるとともに、自立
性が高い安定形状となっているため、現場での作業性が
向上し、作業時間も短縮化しつる。

また、現場作業員についても、大幅な削減が可能となり
、騒音、振動等の建設公害問題も解消可能で、現場作業
の安全性も確保しうることとなる。

さらに、ｔｉｉｒ記耐震壁と１１７７記梁とを、前記梁
間方向のスパンの略半分の長さに成形し、梁間方向につ
いて対向する一対の複合Ｐ　Ｃ部材相互を対称形状とす
ることにより、複合Ｐ　Ｃ部材の製作は概略２種類のも
のでよく、工場生産段階での生産性が向上し、コストダ
ウンが可能となる等、種々の有用な効果を奏しつるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は本発明の一実施例を示し、第１図は
５本発明に係る複合ＰＣ部材の一実施例を示す斜視図、
第２図は、本実施例に係る複合ＰＣ部材ｌを中層集合住
宅に適用した際の建方手順を示す説明図、第３図及び第
４図は各々床と社との接合態様を示す要部概念図、第５
図乃至第７図は、各々施工手順を示す要部斜視図である
。 ｌ・・・複合ＰＣ部材、　　２・・・柱、３・・・耐震
壁、　　　　　４・・・梁、５・・・スリーブ、　　　
　　６・・・柱主筋、ＩＯ・・・導入孔、　　　　１１
・・・接合鉄筋、１７・・・充に眞モルタル ９・・・玄関Ｐ　Ｃ部材、 ２０・・・桁行１）　Ｃ梁。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）１層分の柱と、梁間方向の耐震壁と、その上部の
   梁とを一体成形してなることを特徴とする複合ＰＣ部材
   の構造。
2. （２）前記耐震壁と前記梁とを、前記梁間方向のスパン
   の略半分の長さに成形し、梁間方向について対向する一
   対の複合ＰＣ部材相互を対称形状とした特許請求の範囲
   第１項記載の複合ＰＣ部材の構造。