JPH02138375A - 熱転写用インク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写型プリンタに供するインクに関する。

（従来の技術） 最近の熱転写記録に用いられる熱転写用インクは、良好
な転写像を得る為に熱転写時に、固体−液体一固体の相
変化を短時間でかつ明確に起こすこと、インク間の切れ
が良いこと、インクの溶融粘度が転写に最速であること
等の性能が要求されていた。

さらに、最近開発研究が活発化しているイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック等の多色の重ね合わせ方式を採
用した熱溶融転写型カラープリンタにおいては、壺な色
調、鮮明な画像を表現することが必要であり、上記性能
に加え、インクの重ね合わ１特性、階調性、等が要求さ
れていた。

上記の要求性能を清足する為に従来の熱転写用インクは
、炭化水素を主成分とした天然ワックスまたは合成ワッ
クスに顔料、染ｒ１、あるいはカーボンブラック等の着
色剤を分散したものであり、これに皮膜強化、接着性、
可ｔＪ性、造膜性等の向上を目的として少量の合成樹脂
や可Ｅ剤を添加したものであった。

上記の配合を用いたイ／りでは、迅速な相変化、インク
間の切れ、溶融粘度階調性等の性能は容易に最適化が成
されたが、インクの重ね合わせ特性に関しでは十分な最
適化が成されなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述の従来技術のインク配合例を用いて、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラック等の複数色インクを作製し、
多色重ね合わせ熱転写にてフルカラー画像を印画した際
には、２色目、３色目以降のインクの重ね合わせ特性が
不十分である為に、色再現範囲が狭く、また不鮮明な画
像になってしまうという問題点があった。

また上記の問題を解決する方法としては、■、インク層
内に粘着付与剤を添加し、インク自体の粘着性を向上し
、インクの乗りを良くする。■、インクの融点を下げ、
既に転写されている１色目インクを、２色目インクを転
写するのと同時に溶融させ、２色目インクを１色目イン
クと溶融混合することにより接着させ、２色目のインク
の乗りを向上するの２方法が考えられた。

しかし上記の２方法はいずれもインクをインクフィルム
にして保存する時に、ブロッキングが低温で生じてしま
い、耐環境性に乏しいという致命的な弊害があり、仔効
な手段ではなかった。

そこで本発明は上記の様な方法は用いず、インクの重ね
合わせ特性不足を改善するもので、その目的とするとこ
ろは、他の弊害を生ず４よとなく、インクの重ね合わせ
特性を向上し、例えば三色面順次方式にてフルカラー画
像を転写した時に、色表現範囲が広（、かつ鮮明な画像
が得られることが可能な熱転写用インクを提供するとこ
ろにある。

〔課題を解決するための手段） 本発明の熱転写インクは、熱溶融時の表面張力が２５ｄ
ｙｎｅ／ｃｍ（ＦＩＡ点よりも４０℃高い温度での測定
値）以上であることを特徴とするゆ〔作用〕 本発明の上記特性を存するインクによれば、インクとイ
ンクの重ね合わせにおいて良好な接着が得られ、１色目
、２色目、３色目等複数色転写においても、いずれの色
も同様な転写が可能となり、例えばフルカラー画像転写
において、色再現範囲が広くかつ鮮明な画像が得られる
。

溶融インクの表面張力を増大する為の材料としては、酸
化ポリエチレンワックス、モノクンワックス酸化物、モ
ンタンワックス部分けん化物、アルコールワックス、キ
ャンデリラワックス、カルナバワックス、等の極性ワッ
クス、及び、エチレ／酢酸ビール共重合体、エチレン・
エチルアクリンート共重合体等の極性樹脂が効果的であ
る。

〔実施例〕

以下、実施例と比較例によって本発明の熱溶融性インク
とその効果を具体的に説明する。

実施例１ ｍｔ表に本発明の熱転写用インクの実施例としてイエロ
ー、マゼンタ、シアンの３色のインク組成例を示す、た
だし表中の数値は重量部を表わす、（以後同様） ３色インクの分散は先ずプラネクリーミキサーにて予備
分散し、（１２０”Ｃ，３０分）、冷却同化後、粉砕し
てから３本ロールミルにて本分散した。ｃｉｉｏ’″Ｃ
１０回通し） 分散したインクは第２図に示す様な通電熱転写シート　
のインクａ１として用い、具体的には厚さ６μｍの支持
体ＣＰＥＴ）の片面にカーボンブラック粒子を自任した
バインダーを塗布して、通電抵抗層２（抵抗値ｆＫＯ／
ａｍ）を形成し、さらに支持体の反射側に上記イエロー
　マゼンタ、シア／の３色のインクをワイヤーバーにて
厚さ３μｍにホブトメルト塗工し、熱転写記録媒体を形
成した。

以後、インクの製造方法及び塗工方法は同様の方法で行
った。

実施例２ ？Ｊ２表に本発明の熱転写用インクの実施例としてイエ
ロー　マゼンタ、シアンの３色のインク組成例を示す。

分散したインクは実施例１と同様な方法で、熱転写記録
媒体とした。

実施例３ 第３表に本発明の熱転写用インクの実施例として、イエ
ロー　マゼンタ、シアンの３色のインク組成例を示す。

分散したインクは実施例１と同様な方法で熱転写記録媒
体とした。

比較例１ 第４表に本発明の熱転写用インクの比較例として、イン
クの溶融時の表面張力が２５ｄｙｎｅ／ｃｍ未満である
イエロー　マゼンタ、シアンの３色のインク組成例を示
す。

分散したインクは、実施例１と同様な方法で熱転写記録
媒体とした。

比較例２ 第５表に本発明の熱転写用インクの比較例として、比較
例１と同様に、インクの溶融時の表面張力が２５ｄｙｎ
ｅ／ｃｍ未満である、イエローマゼンタ、シアンの３色
のインクの組成例を示す。

分散したインクは実施例１と同様な方法で熱転写記録媒
体とした。

第２表（実施例２） 第１表（実施例１） 第３表（実施例３） 第４表（比較例１） 第５表（比較例２） 第６表に、実施例１〜３及び比較例１．２の各インクの
１１０℃での溶融状態における表面張力の値を示す。

表面張力測定は、協和界面科学（株）！８！の溶融高分
子高粘度表面張力計（ＨＶ　Ｌ　−Ｓ　Ｔ型）を用いて
行、た、又、測定サンプルの温度は、液中の温度を熱電
対にて直接測定した。

尚、測定湯度は、今回用いたワックス、樹脂のｍ、ｐが
いずれも７０℃前後である為、ｍｐよりも４０＠Ｃ高い
温度、即ち１１０’Ｃにて行った。

第６表 第６表に示した如く、実施例１〜３の各インクは、１１
０＠Ｃでの溶融状茜における表面張力は、２５ｄｙｎｅ
／ｃｍ以上であった。また、比較例１．２の各インクは
、１１０℃での溶融状態における表面張力は２５　ｄ　
ｙ　ｎ　ｅ　／　ｃ　ｍ未膚であった− 次に、実施例１〜３、比較例１．２の各インクの転写性
を評価する為に転写試験を行った。

転写試験は、第１図に示した通電熱転写記録媒体４に記
録電極５と帰路型［６を存する通電ヘッド（電極密度４
ドツト／ｍｍ）を用いて、平滑紙に１６段階の横しま模
様の濃度階調パターンを印画した。印画エネルギーは第
１４階調目がフルム１度となる様調節し、１５階調以上
は過剰エネルギーが付与される様設定した。

転写′ａ度は、各色の反射濃度を補色のフィルターを用
いて測定した０反射液度計測定装置は、Ｋｏｌ１ｍｏｒ
ｇａｎｔｔ製Ｍａｃｂｅｔｈ　　ＴＲ−０２７Ｉ！を用
いた。

２色目インク、３色目インクの重ね合わせ特性の評価は
、次の様な方法で行った。

まず、２色目の重ね合わせ特性の評価は、紙上に転写し
たマゼンタの転写画像と、１色目としてイエローをフル
ベタ転写した上に転写したマゼ／りの転写画像との比較
により行った。

次に、３色目の重ね合わせ特性の評価は、紙上に転写し
たシアンの転写画像と、１色目としてイエロー、その上
に２色目として、マゼンタをそれぞれフルベタ印画した
上に転写したシアンの転写画像との比較により行った。

第２図に実施例１０２色目の重ね合わせ特性、第３図に
　　〃　　３色目　　　〃 第４図に実施例２０２色目　　　〃 第５図に　　〃　　３色目　　　〃 第６図に実施例３０２色目　　　〃 第７図に　　〃　　３色目　　　〃 第８図に比較例１の２色目　　　〃 第９図に　　〃　　３色目　　　〃 第１０図に比較例２０２色目　　　〃 第１１図に　〃　　　３色目　　　〃 をそれぞれ示す。

第２図〜第７図に示した如〈実施例１〜３のインクの重
ね合わせ特性は、２色目、３色目のインクの転写性、即
ち転写効率、低調度から高濃度までの階調性等が、１色
目と大きな違いが無く良好であった。

しかし、第８図〜ｍｌ１図に示した比較例１．２のイン
クの重ね合わせ特性は、２色目、３色目のインクの転写
性が、１色目の転写性と比較し、転写効率、階調性のい
ずれにおいても大きな差があることから極めて悪いレベ
ルであった。

実施例１〜３のインクを用いてフルカラー画像を印画し
た結果、色再現性範囲が広く豊かな色調が表現でき、ま
た鮮明な画像が得られた。

比較例１．２の特性のインクを用いてフルカラー画像を
印画した場合、インクの重ね合わせ特性が悪く、２色目
、３色目の濃度が低い為に、色再現範囲が小さくなって
しまった。又、階調性が悪い為に低ｆＲ度、中間調が再
現良く表現されず、濃度ジャンプ等が発生し、鮮明な画
像は得られなかった。

以上の結果より、インクの重ね合わせ特性を良好にし、
２色目、３色目の転写効率、階調性を向上し、色再現範
囲の広い鮮明なフルカラー画像を表現する為には、溶融
時のインクの表面張力が２５　ｄ　ｙ　ｎ　ｅ　／　ｃ
　ｍ以上であることが望ましい。

〔発明の効果〕

以上述べた様に２本発明の熱転写用インクを用いれば、
インクの重ね合わせ特性が向上する為、二色面順次熱転
写方式においてフルカラー画像を印画した際には、色再
現範囲が広く、鮮明な画像が得られるという効果を存す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の熱転写用インクを用いた、通電熱転
写用インクフィルムの構造と、それに通電ヘッドにより
通電している原理図。 第２図は、実施例１０２色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写ぬ度の相関図。 第３図は、実施例１０３色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 ｔＪ４図は、実施例２の２色目インクの重ね合わせ特性
を示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 第５図は、実施例２の３色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 第６図は、実施例３０２色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 第７図は、実施例３の３色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 ｉ８図は、比較例１０２色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写６度の相関図。 第９図は、比較例１０３色目インクの重ね合わせ特性を
示す、印画エネルギーと転写０度の相関図。 第１０図は、比較例２０２色目インクの重ね合わせ特性
を示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 第１１図は、比較例２０３色目インクの重ね合わせ特性
を示す、印画エネルギーと転写濃度の相関図。 １・・・熱転写用インク ２・・・支持体 ３・・・通電抵抗層 ４・・・通電熱転写記録媒体 ５・・・記録電極 ６・・・帰路電極 以　　上 出願人　　セイコーエプソン株式会社 代理人　弁理士　鉛末　喜三部　他１名１メ旬ＱＱ壕 第１図 メ匈ｏｏ堰 醸父００型 匣側ＱＱ型 区 鉢Ｃ）Ｑ”１ メ矢００等 ＢツＯロ堤 餌在０Ｄ要 臣ａｏｏ製 区暑００廻

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　融点よりも４０℃高い温度の溶融状態で示される表面
   張力が２５ｄｙｎｅ／ｃｍ以上であることを特徴とする
   熱転写用インク。