JPH02134426A - 摩擦材及びその製造方法 - Google Patents
摩擦材及びその製造方法Info
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- JPH02134426A JPH02134426A JP28375588A JP28375588A JPH02134426A JP H02134426 A JPH02134426 A JP H02134426A JP 28375588 A JP28375588 A JP 28375588A JP 28375588 A JP28375588 A JP 28375588A JP H02134426 A JPH02134426 A JP H02134426A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、自動車のブレーキパッド、ブレーキライニン
グ、クラッチフェーシング等として使用される摩擦材及
びその製造方法に関するものである。
グ、クラッチフェーシング等として使用される摩擦材及
びその製造方法に関するものである。
従来、自動車のブレーキパッド、ブレーキライニング、
クラッチフェーシング等に使用される摩擦材は、その基
材として石綿が多く使用されているが、石綿はその粉塵
が人体への有害性を指摘された結果、その使用を規制さ
れつつあり、石綿を使用しない摩擦材に対する要求が強
くなってきている。
クラッチフェーシング等に使用される摩擦材は、その基
材として石綿が多く使用されているが、石綿はその粉塵
が人体への有害性を指摘された結果、その使用を規制さ
れつつあり、石綿を使用しない摩擦材に対する要求が強
くなってきている。
そこで、石綿を使用しない摩擦材について多くの提案が
なされているが、それらの多くは基材としてガラス繊維
や金属繊維、耐熱性有機繊維を用いている。
なされているが、それらの多くは基材としてガラス繊維
や金属繊維、耐熱性有機繊維を用いている。
一般に、自動車用ブレーキは車輪と共に回転するロータ
又はドラムの両側又は内側にサポートに支えられた一対
のパッドを設け、制動時にロータ又はドラム面に押圧し
て制動を行うが、この時、パッド又はライニングと被摺
動体との摩擦によって生じる振動により、鳴きと呼ばれ
る騒音が発生する。
又はドラムの両側又は内側にサポートに支えられた一対
のパッドを設け、制動時にロータ又はドラム面に押圧し
て制動を行うが、この時、パッド又はライニングと被摺
動体との摩擦によって生じる振動により、鳴きと呼ばれ
る騒音が発生する。
而して、この鳴きは非石綿系の摩擦材において、特しこ
低速での制動時に多く発生するという問題があるのであ
る。
低速での制動時に多く発生するという問題があるのであ
る。
従来、この鳴きを防止するために、振動特性の良好な組
成としたものを摩擦材の一部に設けた複合摩擦材などが
提案されているが、騒音防止効果が不充分であったり、
製造コストが高くなる等の問題があった。
成としたものを摩擦材の一部に設けた複合摩擦材などが
提案されているが、騒音防止効果が不充分であったり、
製造コストが高くなる等の問題があった。
本考案は上述のような従来の非石綿系摩擦材の問題点の
中でも特に鳴きの問題点を解決することを目的としてな
されたもので、その構成は、石綿以外の繊維成分と、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂成分と、黒鉛、硫酸バリ
ウム等の充填材粉末成分とから成るディスクパッド、ラ
イニング等の摩擦材において、周辺部又は両側部の硬度
が、中心部の硬度よりロックウェル硬度Sスケールで5
〜20低くしたことを特徴とするものである。
中でも特に鳴きの問題点を解決することを目的としてな
されたもので、その構成は、石綿以外の繊維成分と、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂成分と、黒鉛、硫酸バリ
ウム等の充填材粉末成分とから成るディスクパッド、ラ
イニング等の摩擦材において、周辺部又は両側部の硬度
が、中心部の硬度よりロックウェル硬度Sスケールで5
〜20低くしたことを特徴とするものである。
即ち、本発明の発明者は、非石綿系摩擦材に安定した摩
擦性能を与えると共に制動時における鳴きの発生を少な
くすることを目的として研究を重ねた結果、ディスクパ
ッド、ライニング等において、その中心部の硬度より周
辺部又は両側部の硬度をロックウェル硬度Sスケールで
5〜20低くすることにより、前記の目的を達成できる
ことを知得し、本発明を成し遂げたのである。
擦性能を与えると共に制動時における鳴きの発生を少な
くすることを目的として研究を重ねた結果、ディスクパ
ッド、ライニング等において、その中心部の硬度より周
辺部又は両側部の硬度をロックウェル硬度Sスケールで
5〜20低くすることにより、前記の目的を達成できる
ことを知得し、本発明を成し遂げたのである。
また、上記の摩擦材は、上記の摩擦材材料を均一に混合
し、金型に入れて加熱加圧成型するに際し、成型される
摩擦材の硬度を低くさせる領域に接触する金型の中型の
温度を上型、下型の温度より5〜20℃低く制御しなが
ら成型するか、成型される摩擦材の硬度を低くさせる領
域の摩擦材材料の量が、硬度の高い領域のそれよりも硬
度差が発生するに相当する量だけ少なくして、予備成型
した後、またはそのまま加熱加圧成型することにより製
造される。
し、金型に入れて加熱加圧成型するに際し、成型される
摩擦材の硬度を低くさせる領域に接触する金型の中型の
温度を上型、下型の温度より5〜20℃低く制御しなが
ら成型するか、成型される摩擦材の硬度を低くさせる領
域の摩擦材材料の量が、硬度の高い領域のそれよりも硬
度差が発生するに相当する量だけ少なくして、予備成型
した後、またはそのまま加熱加圧成型することにより製
造される。
而して、本発明において、繊維成分として使用されるも
のには、ガラス繊維、セラミックス繊維やスチール繊維
、ステンレススチール繊維、銅繊維または青銅繊維等の
金属繊維に代表される無機或いは金属繊維、ステープル
ファイバー等のバルブ繊維、アラミド繊維、ポリアミド
繊維、ポリイミド繊維等の有機系繊維が挙げられ、必要
に応じてセピオライト繊維を用いても良い。
のには、ガラス繊維、セラミックス繊維やスチール繊維
、ステンレススチール繊維、銅繊維または青銅繊維等の
金属繊維に代表される無機或いは金属繊維、ステープル
ファイバー等のバルブ繊維、アラミド繊維、ポリアミド
繊維、ポリイミド繊維等の有機系繊維が挙げられ、必要
に応じてセピオライト繊維を用いても良い。
また、結合材としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂またはそれらの変性樹脂のような熱硬化性樹
脂や、ポリアセタール、芳香族ポリイミド樹脂、フッ素
樹脂等の耐熱性樹脂が挙げられる。
ラミン樹脂またはそれらの変性樹脂のような熱硬化性樹
脂や、ポリアセタール、芳香族ポリイミド樹脂、フッ素
樹脂等の耐熱性樹脂が挙げられる。
更に、摩擦調整剤及び充填材としては、黒鉛。
二硫化モリブデン、カシューダストのような潤滑作用の
あるものや、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等があり、
ジルコンサンド、アルミナ等モース硬度が比較的大きい
ものも充填材として用いられる。
あるものや、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等があり、
ジルコンサンド、アルミナ等モース硬度が比較的大きい
ものも充填材として用いられる。
(発明の作用〕
本発明においては、摩擦材の周辺部の硬度が、中心部の
硬度より低くしたから、パッド或いはライニング材等の
組成を変えることなく、振動特性が改善され、制動時に
おいて、中心部より接触力が大きくなくても良い周辺部
に過剰な接触力が加えられないので、鳴きの発生が著し
く防止される。
硬度より低くしたから、パッド或いはライニング材等の
組成を変えることなく、振動特性が改善され、制動時に
おいて、中心部より接触力が大きくなくても良い周辺部
に過剰な接触力が加えられないので、鳴きの発生が著し
く防止される。
次に本発明の構造を図により説明する。
第1図及び第2図において、1は摩擦パッドの裏金、2
は摩擦材、3,4は前記摩擦材において硬度の低い部分
を示し、第1図は周辺部全体に硬度の低い部分を設けた
もの、第2図は両側に硬度の低い部分を設けたものを示
す。
は摩擦材、3,4は前記摩擦材において硬度の低い部分
を示し、第1図は周辺部全体に硬度の低い部分を設けた
もの、第2図は両側に硬度の低い部分を設けたものを示
す。
而して、本発明摩擦材の製造方法の実施例について説明
すれば、次のとおりである。
すれば、次のとおりである。
実施例 1
アラミド繊維 10体積%ガラス繊維
15 フエノール樹脂 20〃 黒鉛 15 硫酸バリウム 20〃その他の充填材
20 ttを均一に混合した後、第1
図に示す摩擦材パッドに成型するため、金型に入れ、摩
擦材の周辺部の、中心部より硬度を低くする領域に接触
する金型の中型の温度を140℃、上型と下型の温度を
150℃とし、圧力200Kg/ adで10分間加熱
加圧成型し、その後、180℃で5時間アフターキュア
を行い、本発明の一例の摩擦材のパッドを得た。
15 フエノール樹脂 20〃 黒鉛 15 硫酸バリウム 20〃その他の充填材
20 ttを均一に混合した後、第1
図に示す摩擦材パッドに成型するため、金型に入れ、摩
擦材の周辺部の、中心部より硬度を低くする領域に接触
する金型の中型の温度を140℃、上型と下型の温度を
150℃とし、圧力200Kg/ adで10分間加熱
加圧成型し、その後、180℃で5時間アフターキュア
を行い、本発明の一例の摩擦材のパッドを得た。
この摩擦材は、鳴き発生率が0.05%であった。
実施例 2
実施例1と同成分の摩擦材材料を均一に混合した後、第
2図に示す摩擦材パッドに成型するため、硬度を小さく
する領域の摩擦材材料の量を、中心部の量より単位面積
当り2%少なくして、150℃。
2図に示す摩擦材パッドに成型するため、硬度を小さく
する領域の摩擦材材料の量を、中心部の量より単位面積
当り2%少なくして、150℃。
圧力200Kg/cdで10分間加熱加圧成型し、其の
後、180℃で5時間アフターキュアを行い、本発明の
別個の摩擦パッドを得た。
後、180℃で5時間アフターキュアを行い、本発明の
別個の摩擦パッドを得た。
この摩擦材は、鳴き発生率が0.8%であった。
比較例
実施例1と同成分の摩擦材材料を均一に混合した後、従
来の摩擦パッドと同様の全体が均一な摩擦パッドに成型
するため、温度150℃、圧力200にg/dで10分
間加熱加圧成型し、其の後、上記と同様のアフターキュ
アを行い、摩擦パッドを得た。
来の摩擦パッドと同様の全体が均一な摩擦パッドに成型
するため、温度150℃、圧力200にg/dで10分
間加熱加圧成型し、其の後、上記と同様のアフターキュ
アを行い、摩擦パッドを得た。
この摩擦材は、鳴き発生率が14.2%であった。
以上のように、本発明摩擦材は、従来の摩擦材材料が全
体に均一に成型された摩擦パッドに比べて、制動時にお
ける鳴きの発生率が極めて低くなった。
体に均一に成型された摩擦パッドに比べて、制動時にお
ける鳴きの発生率が極めて低くなった。
図は本発明の実施例を示すもので、第1図は周辺部全体
に硬度の低い部分を設けた摩擦パッド平面図、第2図は
両側に硬度の低い部分を設けた摩擦パッドの平面図であ
る。 1・・・摩擦パッドの裏金、2・・・摩擦材、3,4・
・・前記摩擦材において硬度の低い部分 オ i 図 穿 2 図
に硬度の低い部分を設けた摩擦パッド平面図、第2図は
両側に硬度の低い部分を設けた摩擦パッドの平面図であ
る。 1・・・摩擦パッドの裏金、2・・・摩擦材、3,4・
・・前記摩擦材において硬度の低い部分 オ i 図 穿 2 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石綿以外の繊維成分と、フェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂成分と、黒鉛、硫酸バリウム等の充填材粉末成分
とから成るディスクパッド、ライニング等の摩擦材にお
いて、周辺部又は両側部の硬度が、中心部の硬度よりロ
ックウェル硬度sスケールで5〜20低くしたことを特
徴とする摩擦材。 2 硬度の異なる領域が、摩擦材の中央部と摺動方向に
対して前部と後部に区別できることを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の摩擦材。 3 石綿以外の繊維成分と、フェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂成分と、黒鉛、硫酸バリウム等の充填材粉末成分
とから成る摩擦材材料を金型に入れて加熱加圧成型する
に際し、成型される摩擦材の硬度を低くさせる領域に接
触する金型の中型の温度を上型、下型の温度より5〜2
0℃低く制御しながら成型することを特徴とする摩擦材
の製造方法。 4 石綿以外の繊維成分と、フェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂成分と、黒鉛、硫酸バリウム等の充填材粉末成分
とから成る摩擦材材料を金型に入れて加熱加圧成型する
に際し、成型される摩擦材の硬度を低くさせる領域の摩
擦材材料の量が、硬度の大きい領域の摩擦材材料の量よ
り硬度さが発生するに相当する量だけ少なくして、予備
成型した後、またはそのまま加熱加圧成型することを特
徴とする摩擦材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28375588A JPH02134426A (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 摩擦材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28375588A JPH02134426A (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 摩擦材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02134426A true JPH02134426A (ja) | 1990-05-23 |
Family
ID=17669692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28375588A Pending JPH02134426A (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 摩擦材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02134426A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011158006A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ブレーキパッドおよびその製造方法 |
CN105307846A (zh) * | 2013-06-18 | 2016-02-03 | 曙制动器工业株式会社 | 刹车垫摩擦材料的模具、生产设备、生产方法、预成型体和刹车垫 |
EP2592299A4 (en) * | 2010-07-05 | 2018-06-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Brake lining and method for manufacturing same |
-
1988
- 1988-11-11 JP JP28375588A patent/JPH02134426A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011158006A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ブレーキパッドおよびその製造方法 |
EP2592299A4 (en) * | 2010-07-05 | 2018-06-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Brake lining and method for manufacturing same |
CN105307846A (zh) * | 2013-06-18 | 2016-02-03 | 曙制动器工业株式会社 | 刹车垫摩擦材料的模具、生产设备、生产方法、预成型体和刹车垫 |
US10144189B2 (en) | 2013-06-18 | 2018-12-04 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Mold for brake pad friction material, manufacturing apparatus, manufacturing method, preform, and brake pad |
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