JPH0979789A - 分解ガスを冷却するために使用される熱交換器 - Google Patents
分解ガスを冷却するために使用される熱交換器Info
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Abstract
使用される熱交換器を提供することである。 【構成】 少なくとも1つの外側のパイプ(6)により
取り囲まれた冷却パイプ(4)を備えた分解ガスを冷却
するために使用される熱交換器であって、冷却パイプ
(4)の外側のパイプ(6)の両端が、冷却媒体を供
給、排除するウオーター・チャンバー(7、8)に溶接
されている。ウオーター・チャンバー(7、8)は、マ
ッシブな線条状の部材から構成されていて、冷却パイプ
(4)の個数に応じて互いに間隔をあけて円形状のキャ
ビティ(17)がウオーター・チャンバー(7、8)に
設けられている。各キャビティ(11)は冷却パイプ
(4)を取り囲んでおり、その直径は外側のパイプ
(6)の内径に等しいかまたはこれより大きく寸法ぎめ
されている。キャビティ(11)は、冷却パイプ(4)
の領域の近傍で残余肉厚がわずかな薄いリング状の底部
を備えている。
Description
特徴を備えた分解ガスを冷却するために使用される熱交
換器に関する。
熱分解することにより発生する。この分解炉は、多数の
外部加熱される分解パイプを備えており、水蒸気を付加
しながら使用される炭化水素が前記の分解パイプを通っ
て導入される。発生した分解ガスは約800から850
°Cの温度で分解パイプを出るが、分解ガスの分子的な
組成を安定化するために冷却されなければならない。こ
の冷却は、分解ガスから高圧のもとで蒸発した水に熱を
伝達することにより分解ガス冷却器内で行われる。
のジャケットにより取り囲まれるかまたはダブル・パイ
プとして構成されている1つまたは複数のパイプを有す
る独立した分解ガス冷却器と接続されるよう構成された
分解ガス冷却器は公知である。分解炉から延設された分
解パイプは、一般に、比較的短い間隔をあけてリニヤー
に配置されているので、分解ガス冷却器全体は、リニヤ
ークーラーの形で1つのモジュールにまとめあげること
ができる。冷却媒体の供給と排出は、楕円形または円形
に構成されているウオーター・チャンバーを使用してパ
イプの端部で行われる。ウオーター・チャンバーの内部
スペースはパイプと接続されている。
料が過熱されることがなく、流入した冷却媒体の限定さ
れた流動を調節することができ、冷却媒体の高い圧力に
かかわりなくウオーター・チャンバーをコスト的に有利
に製作することができるよう構成された当初に挙げた種
類の熱交換器を提供することである。
徴項の記載に従って構成された当初に挙げた種類の熱交
換器が本発明に従って提供されたのである。本発明の有
利な実施態様については、請求項2より請求項5までを
参照されたい。
媒体の圧力は、キャビティの底部に相当する比較的狭い
リング状の面に作用するが、この面の外径が外側のパイ
プの内径を上回ることはない。 冷却媒体の圧力を受ける
底部の大きさはごく小さいため、 外側のパイプの肉厚を
大きくすることを必要としない。 このように肉厚が小さ
いので、 温度の作用を受ける底部を冷却媒体により冷却
することができるので、材料が過熱することを回避する
ことができる。 互いに間隔をあけて設けられているキャ
ビティの外に、ウオーター・チャンバーはマッシブな部
材本来の厚さを備えており、したがってウオーター・チ
ャンバーは十分に丈夫であり、補足的な補強を必要とす
ることなく冷却媒体の高圧力に耐えることができる。キ
ャビティは、中ぐりやフライス加工のごとき簡単な機械
的加工によりマッシブな部材に設けることができ、これ
によりウオーター・チャンバーの製作コストを引き下げ
ることができる。各冷却パイプには残りの冷却パイプと
は別個にキャビティが設けられているので、各冷却パイ
プは冷却媒体により制御されるから、冷却媒体を冷却パ
イプにぐあいよく分配することができる。断面が円形の
キャビティは、特に冷却媒体の接線状の供給と関連して
回転する冷却媒体の流動を発生するが、これは底部をぐ
あいよく冷却する働きをするとともに、好ましくない粒
子の堆積を許容しない。若干残った粒子は、回転流動に
おけるサイクロンの原理に従ってキャビティの壁体の近
傍に保持され、外に向かって延設された穴を通って排出
することができる。
図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
することにより分解ガスが生成される。分解炉は、外側
から加熱されるとともに、供給物質が貫流するようにさ
れた分解パイプ2を備えている、800から850°C
の温度で分解パイプ2を出た分解ガスは、分解炉のすぐ
上に配置されている分解ガス冷却器3に直接流入する。
この分解ガス冷却器においては、分解ガスの分子的な組
成は、高圧下で蒸発した水との熱交換のさいの急冷によ
りこの分解ガス冷却器3の中で安定状態となる。
解パイプ2に対応して配置されるとともに、分解パイプ
2の軸方向に延設されるよう一列に並んで配置された1
つまたは複数の冷却パイプ4から構成されている。分解
パイプ2と冷却パイプ4の内径は、図示のごとく、通常
同じ大きさに寸法ぎめされている。冷却パイプ4は、ガ
ス捕集管路5で開口している。各冷却パイプ4は、リン
グ状のスペースを形成しながら外側のパイプ6により取
り囲まれている。外側のパイプ6の両端には、冷却媒体
を供給、排出するためのウオーター・チャンバー7とが
設けられている。
状に広げられている。これにより、一方の端部で互いに
接続されている分解パイプ2の延在部分を形成している
内側のパイプ区画9と外側のパイプ区画10が得られ
る。外側のパイプ区画10は、下部のウオーター・チャ
ンバー7に溶接されている。分解パイプ2の内側のパイ
プ区画9は、軸方向に若干の隙間をあけて冷却パイプ4
と向かい合っている。内側のパイプ区画9と外側のパイ
プ区画10との間のスペースは、断熱材料より成る層1
7で充填されている。
のない線条のマッシブな部材から作られている。この部
材には互いに間隔をあけて断面が円形のキャビティ11
が加工されており、該キャビティ11の数は冷却パイプ
4の数に等しい。外側のパイプ6は分解パイプ2と反対
の側でウオター・チャンバーに溶接されている。この場
合、溶接箇所では外側のパイプ6の内径はキャビティ1
1の直径と一致している。キャビティ11は、全体にわ
たってこの直径に寸法ぎめされてさしつかえない。中間
の領域では、キャビティ11は広げられてさしつかえな
く、この場合、冷却パイプ4と外側のパイプ6との間の
スペースの幅ぶんキャビティ11の直径は外側のパイプ
6の内径より大きく寸法ぎめされることになる。
ー7と8を形成している部材に加工されていて、深さは
リング状の底部12にわずかな残余肉厚が残るような深
さに設定されている。冷却パイプ4はこの底部に溶接さ
れている。リング状の底部の面は、冷却パイプ4の外径
とキャビティ11の直径により限定されている。
ャビティ11に開口している。この穴13は、接続継手
14を介して冷却媒体の供給管路15と接続されてい
る。冷却媒体は穴13を通って高速度でキャビティ11
の中に流入して、冷却パイプ4の回りで回転流動を発生
する。この流動がキャビティ11の底部12を良好に冷
却する働きをしており、これにより有害な局部的な過熱
を引き起こすおそれのある底部12での粒子の堆積を阻
止している。
向かって延設されている別の穴16を備えている。キャ
ビティ11の中に所在しているが、分解ガス冷却器3が
動作している間、冷却媒体の流動とともに回転する粒子
が前記の穴16を通って排出される。この目的のため、
別の穴16は管路18と接続されている。この管路18
は、図示されていないスラッジ・バルブを備えている。
スラッジ・バルブを衝撃を伴って短時間のうちに開放す
ることとにより、冷却媒体をその中に含まれている粒子
といしょに取り出すことができる。
給管路15を介して下部ウオーター・チャンバー7のキ
ャビティ11の中に供給された水は、冷却パイプ4と外
側のパイプとの間のスペースを通る。そのさい、冷却パ
イプ4を貫流する分解ガスとの熱交換により水が一部蒸
発し、水と飽和蒸気の混合物として上部のウオーター・
チャンバー8に流入する。水と飽和蒸気の混合物は、前
記のウオーター・チャンバー8から供給管路15が接続
された図示されていない水と蒸気の循環サイクルに供給
される。
いる間、該管路を通ってエンドスコープをキャビティ1
1の中に挿入することができるので、検査用の開口とし
て使用することができる。このエンドスコープを使用す
ることによりキャビティ11の状態を検査することがで
きる。
ス冷却器が示されている。本発明の原理を逸脱すること
なく、分解ガス冷却器は3つより多くの冷却パイプを備
えることができるとともに、冷却パイプを1つだけ備え
るようにしてもよい。
て分解ガス冷却器を長さ方向に切断した断面図である。
平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 すくなくとも1つの外側のパイプ(6)
により取り囲まれている冷却パイプ(4)を用いて分解
ガスを冷却するために使用される熱交換器であって、冷
却パイプ(4)と外側のパイプ(6)の両端が冷却媒体
を供給して排出するために溶接されるよう構成された熱
交換器において、ウオーター・チャンバー(7、8)が
マッシブな線条状の部材から構成されいて、冷却パイプ
(4)の個数に応じてたがいに間隔をあけて円形状のキ
ャビティ(11)が設けられていることと、各キャビテ
ィ(11)が冷却パイプ(4)を取り囲んでいること
と、キャビティ(11)の直径が外側のパイプ(6)の
内径と等しいかまたはこれより大きいことと、キャビテ
ィ(11)が冷却パイプ(4)のパイプ端の領域で残余
の肉厚がわずかな薄いリング状の底部(12)を備えて
いることとを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 各キャビティ(11)に冷却媒体を供
給、排出するため、ウオーター・チャンバー(7、8)
の側壁を通って延設された穴(13)がキャビティ(1
1)に開口していることを特徴とする請求項1記載の熱
交換器。 - 【請求項3】 穴(13)が接線状にキャビティ(1
1)に開口していることを特徴とする請求項2記載の熱
交換器。 - 【請求項4】 すべての穴(13)が共通の供給管路
(15)に接続されていることを特徴とする請求項1よ
り3までのうちのいずれか1項記載の熱交換器。 - 【請求項5】 各キャビティ(11)から別の穴(1
6)が延設されていることを特徴とする請求項1より4
までのうちのいずれか1項記載の熱交換器。
Applications Claiming Priority (2)
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DE4445687.5 | 1994-12-21 | ||
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