JPH0955164A - バックライト用蛍光管の焼成装置 - Google Patents
バックライト用蛍光管の焼成装置Info
- Publication number
- JPH0955164A JPH0955164A JP20576395A JP20576395A JPH0955164A JP H0955164 A JPH0955164 A JP H0955164A JP 20576395 A JP20576395 A JP 20576395A JP 20576395 A JP20576395 A JP 20576395A JP H0955164 A JPH0955164 A JP H0955164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent tube
- holding head
- rotary
- fluorescent
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光管の一端を把持してほぼ鉛直に保持した
状態で加熱焼成することにより、従来の焼成装置の欠点
をなす。 【解決手段】 本発明は、内面に蛍光材料が塗布された
蛍光管mを所定の経路に沿って移送する途中で該蛍光管
mを加熱し、焼成するバックライト用蛍光管の焼成装置
1であって、該蛍光管を鉛直の姿勢で保持するように蛍
光管mの上端を着脱可能に保持すると共に保持された該
蛍光管の上端部からその蛍光管の内部に気体を送る保持
ヘッド4と、該保持ヘッドを所定の移送経路に沿って移
動させる保持ヘッド移送機構2と、該保持ヘッドより下
側の位置であって、該保持ヘッドによって保持された蛍
光管の移送経路を挟んで配置された加熱炉8とを備えて
いる。
状態で加熱焼成することにより、従来の焼成装置の欠点
をなす。 【解決手段】 本発明は、内面に蛍光材料が塗布された
蛍光管mを所定の経路に沿って移送する途中で該蛍光管
mを加熱し、焼成するバックライト用蛍光管の焼成装置
1であって、該蛍光管を鉛直の姿勢で保持するように蛍
光管mの上端を着脱可能に保持すると共に保持された該
蛍光管の上端部からその蛍光管の内部に気体を送る保持
ヘッド4と、該保持ヘッドを所定の移送経路に沿って移
動させる保持ヘッド移送機構2と、該保持ヘッドより下
側の位置であって、該保持ヘッドによって保持された蛍
光管の移送経路を挟んで配置された加熱炉8とを備えて
いる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置のバ
ックライト光源等に使用される冷陰極蛍光管の焼成装置
に関し、更に詳細には、バックライト用の蛍光管を立て
た状態でしかも中に気体を吹き付けながら炉内に通すこ
とによって、焼成むらを無くす焼成装置に関する。
ックライト光源等に使用される冷陰極蛍光管の焼成装置
に関し、更に詳細には、バックライト用の蛍光管を立て
た状態でしかも中に気体を吹き付けながら炉内に通すこ
とによって、焼成むらを無くす焼成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置のバックライトとしては直
径が約2ないし3mmのごく細い蛍光灯が使用されてい
る。このような蛍光灯を製造する工程には、中空のガラ
ス管の内面に蛍光材料を塗布してできた蛍光管を炉内に
通して加熱焼成し、蛍光材料中の不純物を排除する工程
がある。
径が約2ないし3mmのごく細い蛍光灯が使用されてい
る。このような蛍光灯を製造する工程には、中空のガラ
ス管の内面に蛍光材料を塗布してできた蛍光管を炉内に
通して加熱焼成し、蛍光材料中の不純物を排除する工程
がある。
【0003】このような蛍光管の焼成工程を行う焼成装
置の従来のもとしては、(イ)図13(A)に示される
ように、多数のローラrをそれぞれ自転可能にかつ並列
に並べた状態でチエーンtに取り付けて構成したローラ
コンベc上に蛍光管mを乗せ、蛍光管をローラコンベア
のローラの自転によりほぼ水平の状態で回転させながら
その加熱炉hの下を通過させ、それによって蛍光管を所
望の温度に加熱焼成すると共に、図13(B)に示され
るようにローラコンベアcの側部においてそのコンベア
の移送方向の沿って設けられた空気吹き出しノズルnか
ら空気を吹き出して焼成することにより蛍光材料から蛍
光管内に放出された不純物を排除する装置、又は、
(ロ)図14(A)及び(b)に示されるように、多数
の軸sをそれぞれ自転可能にかつ並列に並べ、各軸sに
ボス付きフランジfを軸方向に隔てて取り付けると共に
そのフランジfの周辺部1箇所に円弧状の搬送溝gを形
成して構成したコンベc’のフランジfの上に蛍光管m
を乗せ、軸s及びその軸に固定されたフランジfの回転
により蛍光管をほぼ水平の状態で回転させながら、フラ
ンジに形成された搬送溝の作用により順次加熱炉の下を
通過させ、それによって蛍光管を所定の温度に加熱焼成
すると共にローラコンベアc’の側部においてそのコン
ベア移送方向の沿って設けられた空気吹き出しノズルか
ら空気を吹き出して焼成により蛍光材料から蛍光管内に
放出された不純物を排除する装置等が知られている。
置の従来のもとしては、(イ)図13(A)に示される
ように、多数のローラrをそれぞれ自転可能にかつ並列
に並べた状態でチエーンtに取り付けて構成したローラ
コンベc上に蛍光管mを乗せ、蛍光管をローラコンベア
のローラの自転によりほぼ水平の状態で回転させながら
その加熱炉hの下を通過させ、それによって蛍光管を所
望の温度に加熱焼成すると共に、図13(B)に示され
るようにローラコンベアcの側部においてそのコンベア
の移送方向の沿って設けられた空気吹き出しノズルnか
ら空気を吹き出して焼成することにより蛍光材料から蛍
光管内に放出された不純物を排除する装置、又は、
(ロ)図14(A)及び(b)に示されるように、多数
の軸sをそれぞれ自転可能にかつ並列に並べ、各軸sに
ボス付きフランジfを軸方向に隔てて取り付けると共に
そのフランジfの周辺部1箇所に円弧状の搬送溝gを形
成して構成したコンベc’のフランジfの上に蛍光管m
を乗せ、軸s及びその軸に固定されたフランジfの回転
により蛍光管をほぼ水平の状態で回転させながら、フラ
ンジに形成された搬送溝の作用により順次加熱炉の下を
通過させ、それによって蛍光管を所定の温度に加熱焼成
すると共にローラコンベアc’の側部においてそのコン
ベア移送方向の沿って設けられた空気吹き出しノズルか
ら空気を吹き出して焼成により蛍光材料から蛍光管内に
放出された不純物を排除する装置等が知られている。
【0004】しかしながら、前記(イ)に記載の装置で
は、ローラコンベアが加熱炉の下を通過する間にローラ
rが熱により図13[C]に示されるように変形するた
め、蛍光管の径が細いと蛍光管mが隣接するローラr間
に入り込み、蛍光管が破損してしまう不都合がある。ま
た、蛍光管の径が細いため、長い蛍光管を焼成処理する
場合、空気噴出ノズルから吹き出す空気が蛍光管の内部
全体に十分に供給されない不都合がある。
は、ローラコンベアが加熱炉の下を通過する間にローラ
rが熱により図13[C]に示されるように変形するた
め、蛍光管の径が細いと蛍光管mが隣接するローラr間
に入り込み、蛍光管が破損してしまう不都合がある。ま
た、蛍光管の径が細いため、長い蛍光管を焼成処理する
場合、空気噴出ノズルから吹き出す空気が蛍光管の内部
全体に十分に供給されない不都合がある。
【0005】また、前記(ロ)に記載の装置では、軸に
固定されたフランジの周辺部で軸から浮かせた状態で蛍
光管を支持するようになっているため、処理する蛍光管
が種々の長さL1〜L3のものであれば、それに対応して
フランジを設けなければならず、予め予定した種類のも
の以外の長さの蛍光管を処理できない問題、蛍光管とフ
ランジとが常に同じ位置で係合するためその部分だけ加
熱が遅れ、焼成むらが発生する問題、フランジにより支
持されていない位置で蛍光管が熱により曲がり一直線状
に蛍光管を形成することが困難で、かつ曲がった場合回
転しなくなって均一な焼成ができなくなる問題及び種々
の長さの蛍光管を処理できるようにするため、実際には
不要なフランジが蛍光管の途中の位置で接触して焼成む
らが発生する原因にもなる。更に、前記(イ)に記載の
装置と同様に長い蛍光管のを焼成処理する場合、空気噴
出ノズルから吹き出す空気が蛍光管の内部全体に十分に
供給されない問題がある。
固定されたフランジの周辺部で軸から浮かせた状態で蛍
光管を支持するようになっているため、処理する蛍光管
が種々の長さL1〜L3のものであれば、それに対応して
フランジを設けなければならず、予め予定した種類のも
の以外の長さの蛍光管を処理できない問題、蛍光管とフ
ランジとが常に同じ位置で係合するためその部分だけ加
熱が遅れ、焼成むらが発生する問題、フランジにより支
持されていない位置で蛍光管が熱により曲がり一直線状
に蛍光管を形成することが困難で、かつ曲がった場合回
転しなくなって均一な焼成ができなくなる問題及び種々
の長さの蛍光管を処理できるようにするため、実際には
不要なフランジが蛍光管の途中の位置で接触して焼成む
らが発生する原因にもなる。更に、前記(イ)に記載の
装置と同様に長い蛍光管のを焼成処理する場合、空気噴
出ノズルから吹き出す空気が蛍光管の内部全体に十分に
供給されない問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、蛍光管の一端を把持してほぼ鉛直に保持し
た状態で加熱焼成することにより、上記のように蛍光管
をローラの上に乗せて又は軸に固定された複数のフラン
ジの上に乗せてほぼ水平の状態で移送しがなら焼成する
従来の欠点をなくしたバックライト用蛍光管の焼成装置
を提供することである。
する課題は、蛍光管の一端を把持してほぼ鉛直に保持し
た状態で加熱焼成することにより、上記のように蛍光管
をローラの上に乗せて又は軸に固定された複数のフラン
ジの上に乗せてほぼ水平の状態で移送しがなら焼成する
従来の欠点をなくしたバックライト用蛍光管の焼成装置
を提供することである。
【0007】本発明が解決しようとする他の課題は、蛍
光管の端部を保持する保持ヘッドを介して蛍光管の内部
に気体を供給することによって、気体を蛍光管内に確実
に供給できるようにしたバックライト用蛍光管の焼成装
置を提供することである。
光管の端部を保持する保持ヘッドを介して蛍光管の内部
に気体を供給することによって、気体を蛍光管内に確実
に供給できるようにしたバックライト用蛍光管の焼成装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内面に蛍光材
料が塗布された蛍光管を所定の経路に沿って移送する途
中で該蛍光管を加熱し、焼成するバックライト用蛍光管
の焼成装置において、該蛍光管を鉛直の姿勢で保持する
ように蛍光管の上端を着脱可能に保持すると共に保持さ
れた該蛍光管の上端部からその蛍光管の内部に気体を送
る保持ヘッドと、該保持ヘッドを所望の移送経路に沿っ
て移動させる保持ヘッド移送機構と、該保持ヘッドより
下側の位置であって、該保持ヘッドによって保持された
蛍光管の移送経路を挟んで配置された加熱炉とを備えて
構成されている。
料が塗布された蛍光管を所定の経路に沿って移送する途
中で該蛍光管を加熱し、焼成するバックライト用蛍光管
の焼成装置において、該蛍光管を鉛直の姿勢で保持する
ように蛍光管の上端を着脱可能に保持すると共に保持さ
れた該蛍光管の上端部からその蛍光管の内部に気体を送
る保持ヘッドと、該保持ヘッドを所望の移送経路に沿っ
て移動させる保持ヘッド移送機構と、該保持ヘッドより
下側の位置であって、該保持ヘッドによって保持された
蛍光管の移送経路を挟んで配置された加熱炉とを備えて
構成されている。
【0009】上記バックライト用蛍光管の焼成装置にお
いて、前記保持ヘッド移送機構がほぼ鉛直に伸びる回転
軸線を中心に回転する回転テーブルを備え、該複数の保
持ヘッドが該回転テーブルの周辺部に取り付けられてい
てもよい。また、該保持ヘッドが該回転テーブルに回転
自在に支持された中空の回転軸と該回転軸に取り付けら
れていて該蛍光管を把持するチャックとを有し、該蛍光
管に送られる気体が該回転軸の中を通して流され、該焼
成装置が該回転テーブルに隣接してその回転テーブルと
同心に配置固定された大歯車を備え、該大歯車が回転軸
に固定されたピニオンとかみ合っていてもよい。更に、
該回転テーブルに同心的に固定された回転バルブディス
クと該回転バルブディスクと接触していて該回転バルブ
ディスクと同心的に配置している固定バルブディスクと
を有するロータリバルブとを備え、該回転バルブディス
クのポートが該回転軸の内部と流体的に連通し、該ロー
タリバルブを介して該保持ヘッドからの気体の供給を制
御してもよい。また、該回転軸の下端に、円錐内面が形
成されたノズル孔を有するノズルヘッドが取り付けら
れ、該円錐内面に該蛍光管の上端が当接された状態で該
チャックによって保持されるようにしてもよい。また、
加熱炉を円周方向及び上下方向に複数のヒータブロック
に分割し、各該ヒータブロックの該移送経路に向かう面
に電気ヒータを配置してもよい。
いて、前記保持ヘッド移送機構がほぼ鉛直に伸びる回転
軸線を中心に回転する回転テーブルを備え、該複数の保
持ヘッドが該回転テーブルの周辺部に取り付けられてい
てもよい。また、該保持ヘッドが該回転テーブルに回転
自在に支持された中空の回転軸と該回転軸に取り付けら
れていて該蛍光管を把持するチャックとを有し、該蛍光
管に送られる気体が該回転軸の中を通して流され、該焼
成装置が該回転テーブルに隣接してその回転テーブルと
同心に配置固定された大歯車を備え、該大歯車が回転軸
に固定されたピニオンとかみ合っていてもよい。更に、
該回転テーブルに同心的に固定された回転バルブディス
クと該回転バルブディスクと接触していて該回転バルブ
ディスクと同心的に配置している固定バルブディスクと
を有するロータリバルブとを備え、該回転バルブディス
クのポートが該回転軸の内部と流体的に連通し、該ロー
タリバルブを介して該保持ヘッドからの気体の供給を制
御してもよい。また、該回転軸の下端に、円錐内面が形
成されたノズル孔を有するノズルヘッドが取り付けら
れ、該円錐内面に該蛍光管の上端が当接された状態で該
チャックによって保持されるようにしてもよい。また、
加熱炉を円周方向及び上下方向に複数のヒータブロック
に分割し、各該ヒータブロックの該移送経路に向かう面
に電気ヒータを配置してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1において、本発明の蛍
光管の焼成装置の一実施形態が示されている。この実施
形態による焼成装置1は、大きく分けて、蛍光管を鉛直
状態で保持する保持ヘッド4と、その保持ヘッド4を支
持して所定の移送経路に沿って移動させる保持ヘッド移
送機構2と、保持ヘッドへの気体、例えばクリーンエア
の供給を制御する気体供給装置6と、保持ヘッドに取り
付けられたチャックを回転させるチャック回転機構7
と、保持ヘッド4により保持されて移送される蛍光管を
加熱し焼成する加熱炉8とを備え、それらは、図1に示
されるような位置関係で配置されている。
施の形態について説明する。図1において、本発明の蛍
光管の焼成装置の一実施形態が示されている。この実施
形態による焼成装置1は、大きく分けて、蛍光管を鉛直
状態で保持する保持ヘッド4と、その保持ヘッド4を支
持して所定の移送経路に沿って移動させる保持ヘッド移
送機構2と、保持ヘッドへの気体、例えばクリーンエア
の供給を制御する気体供給装置6と、保持ヘッドに取り
付けられたチャックを回転させるチャック回転機構7
と、保持ヘッド4により保持されて移送される蛍光管を
加熱し焼成する加熱炉8とを備え、それらは、図1に示
されるような位置関係で配置されている。
【0011】図1及び図2において、保持ヘッド移送機
構(以下単に移送機構と呼ぶ)2は、下フレーム11に
垂直に公知の方法で固定された中空の内側支柱15と、
内側支柱15の外側にその内側支柱15と同心に配設さ
れていて公知の方法で中フレーム12に固定された中空
の外側支柱16との間に配置された回転支持軸21と、
回転支持軸21の上部に固定された回転テーブル23と
を備えている。回転支持軸21は複数の軸受け22aな
いし22dにより支柱15及び16に関して回転自在に
支持されている。回転支持軸21の下端には歯車25が
固定され、その歯車25は下フレームに取り付けられた
減速機26の出力軸26aに取り付けられた歯車27と
かみ合っている。減速機26はモータ28により駆動さ
れるようになっている。したがって、回転テーブル23
は減速機26、歯車27、25及び回転支持軸21を介
してモータにより連続回転されるようになっている。
構(以下単に移送機構と呼ぶ)2は、下フレーム11に
垂直に公知の方法で固定された中空の内側支柱15と、
内側支柱15の外側にその内側支柱15と同心に配設さ
れていて公知の方法で中フレーム12に固定された中空
の外側支柱16との間に配置された回転支持軸21と、
回転支持軸21の上部に固定された回転テーブル23と
を備えている。回転支持軸21は複数の軸受け22aな
いし22dにより支柱15及び16に関して回転自在に
支持されている。回転支持軸21の下端には歯車25が
固定され、その歯車25は下フレームに取り付けられた
減速機26の出力軸26aに取り付けられた歯車27と
かみ合っている。減速機26はモータ28により駆動さ
れるようになっている。したがって、回転テーブル23
は減速機26、歯車27、25及び回転支持軸21を介
してモータにより連続回転されるようになっている。
【0012】図2ないし図4において、蛍光管用の保持
ヘッド4は回転テーブル23の周辺部に複数個等間隔に
配置されている。保持ヘッド4は、ブラケット41と、
そのブラケット41の貫通穴41a内に軸受け42を介
して回転自在に取り付けられた回転軸43と、回転軸4
3の下端に取り付けられたノズルヘッド44と、ブラケ
ット41の下側において回転軸43に取り付けられたチ
ャック50とを有している。回転軸には軸方向に貫通す
る通孔43aが形成されている。ノズルヘッド44に
は、図5に示されるように所望の直径のノズル孔44a
が形成され、そのノズル孔44aの下開口端には円錐内
面44bが形成されている。この円錐内面44aは焼成
される蛍光管mの上端縁を受けるようになっている。
ヘッド4は回転テーブル23の周辺部に複数個等間隔に
配置されている。保持ヘッド4は、ブラケット41と、
そのブラケット41の貫通穴41a内に軸受け42を介
して回転自在に取り付けられた回転軸43と、回転軸4
3の下端に取り付けられたノズルヘッド44と、ブラケ
ット41の下側において回転軸43に取り付けられたチ
ャック50とを有している。回転軸には軸方向に貫通す
る通孔43aが形成されている。ノズルヘッド44に
は、図5に示されるように所望の直径のノズル孔44a
が形成され、そのノズル孔44aの下開口端には円錐内
面44bが形成されている。この円錐内面44aは焼成
される蛍光管mの上端縁を受けるようになっている。
【0013】図3、図4、図7ないし図9において、チ
ャック50は、回転軸43の下部に固定された取り付け
部材51と、取り付け部材51の一方の端部に回動可能
に取り付けられたレバー部材52と、取り付け部材51
の他方の端部に回動可能に取り付けられたレバー部材5
3と、両レバー部材52及び53を連結するリンク54
とを備えている。レバー部材52は、そのレバー部材と
取り付け部分51に取り付けられたばね受けとの間に設
けられたばね58aにより、またレバー部材53は、そ
のレバー部材とばね受けとの間に設けられたばね58b
により、それぞれ図7において反時計回り方向に偏倚さ
れている。取り付け部材51に関するレバー部材52の
回動中心とレバー部材53の回動中心とは、図7から明
らかなように、取り付け部材51が取り付けられている
回転軸43の軸線を通る線O−O上に配置されている。
レバー部材52の第2の端部には外部のカムと係合して
レバー部材を回動させるようになっているカムフォロア
57が回転自在に取り付けられている。
ャック50は、回転軸43の下部に固定された取り付け
部材51と、取り付け部材51の一方の端部に回動可能
に取り付けられたレバー部材52と、取り付け部材51
の他方の端部に回動可能に取り付けられたレバー部材5
3と、両レバー部材52及び53を連結するリンク54
とを備えている。レバー部材52は、そのレバー部材と
取り付け部分51に取り付けられたばね受けとの間に設
けられたばね58aにより、またレバー部材53は、そ
のレバー部材とばね受けとの間に設けられたばね58b
により、それぞれ図7において反時計回り方向に偏倚さ
れている。取り付け部材51に関するレバー部材52の
回動中心とレバー部材53の回動中心とは、図7から明
らかなように、取り付け部材51が取り付けられている
回転軸43の軸線を通る線O−O上に配置されている。
レバー部材52の第2の端部には外部のカムと係合して
レバー部材を回動させるようになっているカムフォロア
57が回転自在に取り付けられている。
【0014】両爪部材55及び56は、図9に示される
ように爪55aのV溝55b内で蛍光管mを受けて他方
の爪56aで押さえるようにして、蛍光管の端部を保持
する。両爪によって保持されている蛍光管mの軸心が回
転軸43の軸線と一致するように、図8に示されるよう
に、爪55aのV溝55bの中心はレバー部材53の回
動中心からL1の距離で隔てられ、また爪56aの中心
はレバー部材52の回動中心からL2の距離で隔てられ
ている。
ように爪55aのV溝55b内で蛍光管mを受けて他方
の爪56aで押さえるようにして、蛍光管の端部を保持
する。両爪によって保持されている蛍光管mの軸心が回
転軸43の軸線と一致するように、図8に示されるよう
に、爪55aのV溝55bの中心はレバー部材53の回
動中心からL1の距離で隔てられ、また爪56aの中心
はレバー部材52の回動中心からL2の距離で隔てられ
ている。
【0015】上記保持ヘッドにおいて、レバー部材52
の第2の端部52bに取り付けられたカムフォロア57
が図示しない外部のカムにより押されてレバー部材52
がばねの作用に抗して開き位置Poに移動されると、他
のレバー部材53もリンク54を介して開き位置に移動
され、それらレバー部材に取り付けられた爪部材の55
及び56は互いに離れ、チャックの開き位置になってい
る。このような状態の下で蛍光管mが図示しない供給装
置により鉛直の状態で下方からその軸線を回転軸43の
軸線に合わせた状態で供給されると(このとき蛍光管の
上端の外縁はノズルヘッド44の円錐内面44bに当接
される)、カムフォロア57がカムから離れ、レバー部
材52はばねの作用により図8で時計回り方向に回され
て閉じ位置Pcになる。この状態ではレバー部材53も
閉じ位置になり、それらレバー部材に取り付けられたチ
ャックの爪部材55及び56により蛍光管が保持され
る。このとき、蛍光管の軸線は回転軸43の軸線と一致
させた状態になっている。
の第2の端部52bに取り付けられたカムフォロア57
が図示しない外部のカムにより押されてレバー部材52
がばねの作用に抗して開き位置Poに移動されると、他
のレバー部材53もリンク54を介して開き位置に移動
され、それらレバー部材に取り付けられた爪部材の55
及び56は互いに離れ、チャックの開き位置になってい
る。このような状態の下で蛍光管mが図示しない供給装
置により鉛直の状態で下方からその軸線を回転軸43の
軸線に合わせた状態で供給されると(このとき蛍光管の
上端の外縁はノズルヘッド44の円錐内面44bに当接
される)、カムフォロア57がカムから離れ、レバー部
材52はばねの作用により図8で時計回り方向に回され
て閉じ位置Pcになる。この状態ではレバー部材53も
閉じ位置になり、それらレバー部材に取り付けられたチ
ャックの爪部材55及び56により蛍光管が保持され
る。このとき、蛍光管の軸線は回転軸43の軸線と一致
させた状態になっている。
【0016】図2及び図5において、クリーンエア等の
気体を保持ヘッドの回転軸43内に供給する気体供給装
置6は、内側支柱15内に通されていて図示しない気体
供給源に接続された複数本の気体供給管61と、内側支
柱15の上端に円筒状のスペーサ14を介して取り付け
られた円板状の上フレーム13と回転テーブル23との
間に設けられたロータリバルブ65と、そのロータリバ
ルブと各保持ヘッドの回転軸43の通孔43aとを連通
する複数の配管郡64とを備えている。ロータリバルブ
65は上フレーム14に回転支持軸21の回転軸線と同
心に固定されたリング状の固定バルブディスク66と、
回転テーブル23上に支持部材68を介して同心に固定
されたリング状の回転バルブディスク67とを有してい
る。固定バルブディスク66の下面と回転バルブディス
ク67の上面は接触している。固定バルブディスク66
の下面には円周方向に所定の距離伸びる溝66aとその
溝と通じかつ上下に貫通する複数(気体供給管61の数
と同じ数であるが、図2では1個のみ図示)の供給通路
66bとが形成され、供給通路66bは対応する気体供
給管61に導管62を介して連通されている。回転バル
ブディスク67には一端がバルブディスク67の上面に
開口しかつ他端がが外周面に開口する複数(回転テーブ
ルに取り付けられる保持ヘッドの数と等しい)のポート
67aが形成されている。ポート67aの上面側の開口
端は固定バルブディスクの溝66aと通じる位置になっ
ている。各ポート67aは対応する保持ヘッド4の回転
軸43の通孔43aと対応する配管郡64を介して連通
されるようになっている。各配管郡64は、一端が回転
バルブディスクのポート67aに接続された導管64a
と、その導管64aの他端に接続されていて保持ヘッド
のブラケット41に固定されたコネクタ64bと、回転
軸43の上端に取り付けられた公知の構造のロータリコ
ネクタ64cと、そのコネクタ64bとロータリコネク
タ64cとを接続する導管64dとで構成されている。
気体を保持ヘッドの回転軸43内に供給する気体供給装
置6は、内側支柱15内に通されていて図示しない気体
供給源に接続された複数本の気体供給管61と、内側支
柱15の上端に円筒状のスペーサ14を介して取り付け
られた円板状の上フレーム13と回転テーブル23との
間に設けられたロータリバルブ65と、そのロータリバ
ルブと各保持ヘッドの回転軸43の通孔43aとを連通
する複数の配管郡64とを備えている。ロータリバルブ
65は上フレーム14に回転支持軸21の回転軸線と同
心に固定されたリング状の固定バルブディスク66と、
回転テーブル23上に支持部材68を介して同心に固定
されたリング状の回転バルブディスク67とを有してい
る。固定バルブディスク66の下面と回転バルブディス
ク67の上面は接触している。固定バルブディスク66
の下面には円周方向に所定の距離伸びる溝66aとその
溝と通じかつ上下に貫通する複数(気体供給管61の数
と同じ数であるが、図2では1個のみ図示)の供給通路
66bとが形成され、供給通路66bは対応する気体供
給管61に導管62を介して連通されている。回転バル
ブディスク67には一端がバルブディスク67の上面に
開口しかつ他端がが外周面に開口する複数(回転テーブ
ルに取り付けられる保持ヘッドの数と等しい)のポート
67aが形成されている。ポート67aの上面側の開口
端は固定バルブディスクの溝66aと通じる位置になっ
ている。各ポート67aは対応する保持ヘッド4の回転
軸43の通孔43aと対応する配管郡64を介して連通
されるようになっている。各配管郡64は、一端が回転
バルブディスクのポート67aに接続された導管64a
と、その導管64aの他端に接続されていて保持ヘッド
のブラケット41に固定されたコネクタ64bと、回転
軸43の上端に取り付けられた公知の構造のロータリコ
ネクタ64cと、そのコネクタ64bとロータリコネク
タ64cとを接続する導管64dとで構成されている。
【0017】上記気体供給装置6において、焼成装置が
動作しているときは、クリーンエア等の気体は気体供給
管61及び導管62を介して固定バルブディスク66の
溝66a内に供給されている。そして回転テーブル23
が回転することによってその回転テーブルに取り付けら
れた保持ヘッドが所定の位置に来ると、その保持ヘッド
に対応するポート67aが溝66aと連通を開始し、そ
の保持ヘッドの回転軸の通孔内に気体の供給を開始す
る。
動作しているときは、クリーンエア等の気体は気体供給
管61及び導管62を介して固定バルブディスク66の
溝66a内に供給されている。そして回転テーブル23
が回転することによってその回転テーブルに取り付けら
れた保持ヘッドが所定の位置に来ると、その保持ヘッド
に対応するポート67aが溝66aと連通を開始し、そ
の保持ヘッドの回転軸の通孔内に気体の供給を開始す
る。
【0018】図2ないし図4において、チャック回転機
構7は、ロータリバルブ65の外側において上フレーム
13に固定された取り付けリング71に取り付けられた
リング状の大歯車72と、保持ヘッド4の回転軸43の
上部に取り付けられていて大歯車72とかみ合っている
ピニオン73とを備えている。このチャック回転機構7
は大歯車72が固定されているため、回転テーブル23
が回転することによって保持ヘッドが大歯車の外周に沿
って移動すると、ピニオン73が大歯車の回りを公転し
ながら自転することにより回転軸43が回転し、それに
よってチャックが回転するようになっている。チャック
が回転することによりそのチャックに保持された蛍光管
も回転する。
構7は、ロータリバルブ65の外側において上フレーム
13に固定された取り付けリング71に取り付けられた
リング状の大歯車72と、保持ヘッド4の回転軸43の
上部に取り付けられていて大歯車72とかみ合っている
ピニオン73とを備えている。このチャック回転機構7
は大歯車72が固定されているため、回転テーブル23
が回転することによって保持ヘッドが大歯車の外周に沿
って移動すると、ピニオン73が大歯車の回りを公転し
ながら自転することにより回転軸43が回転し、それに
よってチャックが回転するようになっている。チャック
が回転することによりそのチャックに保持された蛍光管
も回転する。
【0019】図10ないし図12において、蛍光管を加
熱焼成する加熱炉8は、移送装置2の回転支持軸21の
回転軸心Otを中心とする円弧に沿って、図10におい
て位置UからVまで円周方向に伸びている。この加熱炉
8は円周方向に沿って複数(この実施形態では四つ)の
部分80aないし80dに分けられていて、80aと8
0dは端部分を構成し、部分80bと80cは中間部分
を構成する。各部分80aないし80dは、保持ヘッド
4のチャック50によって保持された蛍光管mの円弧状
の移送経路Pを挟んで半径方向内側に配置された内側部
分81と、半径方向外側に配置された外側部分82とを
備えている。
熱焼成する加熱炉8は、移送装置2の回転支持軸21の
回転軸心Otを中心とする円弧に沿って、図10におい
て位置UからVまで円周方向に伸びている。この加熱炉
8は円周方向に沿って複数(この実施形態では四つ)の
部分80aないし80dに分けられていて、80aと8
0dは端部分を構成し、部分80bと80cは中間部分
を構成する。各部分80aないし80dは、保持ヘッド
4のチャック50によって保持された蛍光管mの円弧状
の移送経路Pを挟んで半径方向内側に配置された内側部
分81と、半径方向外側に配置された外側部分82とを
備えている。
【0020】分割された一つの内側ヒータブロック81
は、外壁810、両端壁811及びそれらの壁に囲まれ
て保持された断熱ブロック812とを備え、その断熱ブ
ロックの移送経路P側の面には公知の構造の電気ヒータ
チューブ83が配置されている。同様に、外側ヒータブ
ロック82は、外壁820、両端壁821及びそれらの
壁に囲まれて保持された断熱ブロック822とを備え、
その断熱ブロックの移送経路P側の面には公知の構造の
電気ヒータチューブ84が配置されている。内側ヒータ
ブロック83及び外側ヒータブロック84の上部にはそ
れぞれカバー板85及び86が両者の間に蛍光管が通れ
るだけの狭い透き間を残して配設固定されている。加熱
炉の部分80aの入口側の端部87及び部分80dの出
口側の端部88では内側ヒータブロックの断熱ブロック
と外側ヒータブロックの断熱ブロックとがそれらの間で
蛍光管を通すだけの狭い間隔で隔てられている。これら
は、加熱炉内の熱が加熱炉の上部、入口及び出口を介し
て外部にもれるのを極力少なくするためである。
は、外壁810、両端壁811及びそれらの壁に囲まれ
て保持された断熱ブロック812とを備え、その断熱ブ
ロックの移送経路P側の面には公知の構造の電気ヒータ
チューブ83が配置されている。同様に、外側ヒータブ
ロック82は、外壁820、両端壁821及びそれらの
壁に囲まれて保持された断熱ブロック822とを備え、
その断熱ブロックの移送経路P側の面には公知の構造の
電気ヒータチューブ84が配置されている。内側ヒータ
ブロック83及び外側ヒータブロック84の上部にはそ
れぞれカバー板85及び86が両者の間に蛍光管が通れ
るだけの狭い透き間を残して配設固定されている。加熱
炉の部分80aの入口側の端部87及び部分80dの出
口側の端部88では内側ヒータブロックの断熱ブロック
と外側ヒータブロックの断熱ブロックとがそれらの間で
蛍光管を通すだけの狭い間隔で隔てられている。これら
は、加熱炉内の熱が加熱炉の上部、入口及び出口を介し
て外部にもれるのを極力少なくするためである。
【0021】上記構成の焼成装置において、運転中はク
リーンエアが気体供給装置のロータリバルブの位置まで
供給され、移送装置2の回転テーブル23はモータによ
って図10において反時計回り方向に所望の速度で連続
回転されている。保持ヘッド4が回転テーブルの回転に
より位置Wに到着すると、図示しない公知の構造の蛍光
管供給機構により蛍光管が鉛直の状態で保持ヘッドのチ
ャック50の位置に送りこまれ、それまでレバー部材5
2の第2の端部が外部のカム(図示せず)により図8に
おいて開き位置Poに偏倚されることによって開いてい
たチャックが、その位置Wで閉じることによって、供給
された蛍光管mを保持する。このとき蛍光管の上端の外
縁はノズルヘッド44の円錐内面44bに当接してノズ
ルヘッドを介してのクリーンエアの供給の準備がされ
る。
リーンエアが気体供給装置のロータリバルブの位置まで
供給され、移送装置2の回転テーブル23はモータによ
って図10において反時計回り方向に所望の速度で連続
回転されている。保持ヘッド4が回転テーブルの回転に
より位置Wに到着すると、図示しない公知の構造の蛍光
管供給機構により蛍光管が鉛直の状態で保持ヘッドのチ
ャック50の位置に送りこまれ、それまでレバー部材5
2の第2の端部が外部のカム(図示せず)により図8に
おいて開き位置Poに偏倚されることによって開いてい
たチャックが、その位置Wで閉じることによって、供給
された蛍光管mを保持する。このとき蛍光管の上端の外
縁はノズルヘッド44の円錐内面44bに当接してノズ
ルヘッドを介してのクリーンエアの供給の準備がされ
る。
【0022】移送装置2の回転テーブル23がなおも回
転することにより、蛍光管mはチャック回転機構7の作
用により回転しながら図10において反時計回り方向に
移送通路Pに沿って移動し、加熱炉8の入口端から加熱
炉内を進む。蛍光管が加熱炉内に入ると同時に又はそれ
と前後して、気体供給装置6のロータリバルブ65を介
してその蛍光管を保持している保持ヘッドに接続してい
るポートにクリーンエアが供給され始め、回転軸43の
通孔43a及びノズルヘッド44のノズル孔44aを介
して蛍光管内にクリーンエアが供給され始める。蛍光管
が移送経路Pに沿って移動して加熱炉の出口端に達する
までに蛍光管の加熱焼成が行われる。蛍光管の焼成が行
われている間、蛍光管の上端から供給されたクリーンエ
アは下端から加熱炉内に排出される。クリーンエアが蛍
光管の内部を通過する完に蛍光管の加熱により蛍光材か
ら発生した不純物はエアの流れにより外部に排出され
る。
転することにより、蛍光管mはチャック回転機構7の作
用により回転しながら図10において反時計回り方向に
移送通路Pに沿って移動し、加熱炉8の入口端から加熱
炉内を進む。蛍光管が加熱炉内に入ると同時に又はそれ
と前後して、気体供給装置6のロータリバルブ65を介
してその蛍光管を保持している保持ヘッドに接続してい
るポートにクリーンエアが供給され始め、回転軸43の
通孔43a及びノズルヘッド44のノズル孔44aを介
して蛍光管内にクリーンエアが供給され始める。蛍光管
が移送経路Pに沿って移動して加熱炉の出口端に達する
までに蛍光管の加熱焼成が行われる。蛍光管の焼成が行
われている間、蛍光管の上端から供給されたクリーンエ
アは下端から加熱炉内に排出される。クリーンエアが蛍
光管の内部を通過する完に蛍光管の加熱により蛍光材か
ら発生した不純物はエアの流れにより外部に排出され
る。
【0023】蛍光管が加熱炉の出口端から外に出るとロ
ータリバルブを介して保持ヘッドへのクリーンエアの供
給が停止され、図示しないカムによりチャックが開かれ
て図示しない公知の構造の取り出し装置により蛍光管が
保持ヘッドのチャックから受け取られる。以下、同じ動
作を繰り返して回転テーブルの回転により保持ヘッドが
移送経路Pに沿って移動する間に蛍光管の加熱焼成を順
次行っていく。
ータリバルブを介して保持ヘッドへのクリーンエアの供
給が停止され、図示しないカムによりチャックが開かれ
て図示しない公知の構造の取り出し装置により蛍光管が
保持ヘッドのチャックから受け取られる。以下、同じ動
作を繰り返して回転テーブルの回転により保持ヘッドが
移送経路Pに沿って移動する間に蛍光管の加熱焼成を順
次行っていく。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を奏する
ことが可能である。 (イ)ノズルヘッドを蛍光管の端部に接近させて蛍光管
内部に確実に気体を供給できるので、高品質の蛍光管を
製造できる。 (ロ)蛍光管を鉛直の状態で保持して回転させるので蛍
光管の曲がり、反りの影響が無くなる。 (ハ)蛍光管を確実に回転させることができるので焼成
むらがなくなる。 (ニ)連続駆動のため焼成中において蛍光管に不要な衝
撃を加えることを軽減できる。 (ホ)チャックにより蛍光管を保持するので、従来の方
法に比較して焼成工程中の蛍光管の破損を減少できる
ことが可能である。 (イ)ノズルヘッドを蛍光管の端部に接近させて蛍光管
内部に確実に気体を供給できるので、高品質の蛍光管を
製造できる。 (ロ)蛍光管を鉛直の状態で保持して回転させるので蛍
光管の曲がり、反りの影響が無くなる。 (ハ)蛍光管を確実に回転させることができるので焼成
むらがなくなる。 (ニ)連続駆動のため焼成中において蛍光管に不要な衝
撃を加えることを軽減できる。 (ホ)チャックにより蛍光管を保持するので、従来の方
法に比較して焼成工程中の蛍光管の破損を減少できる
【図1】本発明のバックライト用蛍光管の焼成装置の一
実施形態を示す立面図であって、一部を断面で示す図で
ある。
実施形態を示す立面図であって、一部を断面で示す図で
ある。
【図2】図1の焼成装置の上部の拡大断面図である。
【図3】保持ヘッドの拡大縦断面図である。
【図4】図3の保持ヘッドの矢印A−Aに沿って見た立
面図である。
面図である。
【図5】ノズルヘッドの拡大断面図である。
【図6】図3の保持ヘッドの上面図である。
【図7】図4の保持ヘッドの矢印B−Bに沿って見た断
面図である。
面図である。
【図8】図4の矢印C−Cに沿って見た下面図である。
【図9】爪部材による蛍光管の保持状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図10】加熱炉の平断面図である。
【図11】図14の加熱炉の線E−Eに沿った断面図で
ある。
ある。
【図12】図14の加熱炉の線F−Fに沿った断面図で
ある。
ある。
【図13】(A)ないし(C)は従来の焼成方法の一例
を説明する図である。
を説明する図である。
【図14】(A)及び(B)は従来の焼成方法の他の例
を説明する図である。
を説明する図である。
1 蛍光管の焼成装置 2 保持ヘッド移送機構 21 回転支持軸 23 回転テーブル 4 保持ヘッド 41 ブラケット 43 回転軸 43a 通孔 44 ノズルヘッド 50 チャック 6 気体供給装置 7 チャック回転機構 72 大歯車 73 ピニオン 8 加熱炉
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このような蛍光管の焼成工程を行う焼成装
置の従来のもとしては、(イ)図13(A)に示される
ように、多数のローラrをそれぞれ自転可能にかつ並列
に並べた状態でチエーンtに取り付けて構成したローラ
コンベc上に蛍光管mを乗せ、蛍光管をローラコンベア
のローラの自転によりほぼ水平の状態で回転させながら
その加熱炉hの下を通過させ、それによって蛍光管を所
定の温度に加熱焼成すると共に、図13(B)に示され
るようにローラコンベアcの側部においてそのコンベア
の移送方向に沿って設けられた空気吹き出しノズルnか
ら空気を吹き出して焼成することにより蛍光材料から蛍
光管内に放出された不純物を排除する装置、又は、
(ロ)図14(A)及び(b)に示されるように、多数
の軸sをそれぞれ自転可能にかつ並列に並べ、各軸sに
ボス付きフランジfを軸方向に隔てて取り付けると共に
そのフランジfの周辺部1箇所に円弧状の搬送溝gを形
成して構成したコンベc’のフランジfの上に蛍光管m
を乗せ、軸s及びその軸に固定されたフランジfの回転
により蛍光管をほぼ水平の状態で回転させながら、フラ
ンジに形成された搬送溝の作用により順次加熱炉の下を
通過させ、それによって蛍光管を所定の温度に加熱焼成
すると共にローラコンベアc’の側部においてそのコン
ベア移送方向に沿って設けられた空気吹き出しノズルか
ら空気を吹き出して焼成により蛍光材料から蛍光管内に
放出された不純物を排除する装置等が知られている。
置の従来のもとしては、(イ)図13(A)に示される
ように、多数のローラrをそれぞれ自転可能にかつ並列
に並べた状態でチエーンtに取り付けて構成したローラ
コンベc上に蛍光管mを乗せ、蛍光管をローラコンベア
のローラの自転によりほぼ水平の状態で回転させながら
その加熱炉hの下を通過させ、それによって蛍光管を所
定の温度に加熱焼成すると共に、図13(B)に示され
るようにローラコンベアcの側部においてそのコンベア
の移送方向に沿って設けられた空気吹き出しノズルnか
ら空気を吹き出して焼成することにより蛍光材料から蛍
光管内に放出された不純物を排除する装置、又は、
(ロ)図14(A)及び(b)に示されるように、多数
の軸sをそれぞれ自転可能にかつ並列に並べ、各軸sに
ボス付きフランジfを軸方向に隔てて取り付けると共に
そのフランジfの周辺部1箇所に円弧状の搬送溝gを形
成して構成したコンベc’のフランジfの上に蛍光管m
を乗せ、軸s及びその軸に固定されたフランジfの回転
により蛍光管をほぼ水平の状態で回転させながら、フラ
ンジに形成された搬送溝の作用により順次加熱炉の下を
通過させ、それによって蛍光管を所定の温度に加熱焼成
すると共にローラコンベアc’の側部においてそのコン
ベア移送方向に沿って設けられた空気吹き出しノズルか
ら空気を吹き出して焼成により蛍光材料から蛍光管内に
放出された不純物を排除する装置等が知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、前記(ロ)に記載の装置では、軸に
固定されたフランジの周辺部で軸から浮かせた状態で蛍
光管を支持するようになっているため、処理する蛍光管
が種々の長さL1〜L3のものであれば、それに対応して
フランジを設けなければならず、予め予定した種類のも
の以外の長さの蛍光管を処理できない問題、蛍光管とフ
ランジとが常に同じ位置で係合するためその部分だけ加
熱が遅れ、焼成むらが発生する問題、フランジにより支
持されていない位置で蛍光管が熱により曲がり一直線状
に蛍光管を形成することが困難で、かつ曲がった場合回
転しなくなって均一な焼成ができなくなる問題及び種々
の長さの蛍光管を処理できるようにするため、実際には
不要なフランジが蛍光管の途中の位置で接触して焼成む
らが発生する原因にもなる。更に、前記(イ)に記載の
装置と同様に長い蛍光管を焼成処理する場合、空気噴出
ノズルから吹き出す空気が蛍光管の内部全体に十分に供
給されない問題がある。
固定されたフランジの周辺部で軸から浮かせた状態で蛍
光管を支持するようになっているため、処理する蛍光管
が種々の長さL1〜L3のものであれば、それに対応して
フランジを設けなければならず、予め予定した種類のも
の以外の長さの蛍光管を処理できない問題、蛍光管とフ
ランジとが常に同じ位置で係合するためその部分だけ加
熱が遅れ、焼成むらが発生する問題、フランジにより支
持されていない位置で蛍光管が熱により曲がり一直線状
に蛍光管を形成することが困難で、かつ曲がった場合回
転しなくなって均一な焼成ができなくなる問題及び種々
の長さの蛍光管を処理できるようにするため、実際には
不要なフランジが蛍光管の途中の位置で接触して焼成む
らが発生する原因にもなる。更に、前記(イ)に記載の
装置と同様に長い蛍光管を焼成処理する場合、空気噴出
ノズルから吹き出す空気が蛍光管の内部全体に十分に供
給されない問題がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、蛍光管の一端を把持して鉛直に保持した状
態で加熱焼成することにより、上記のように蛍光管をロ
ーラの上に乗せて又は軸に固定された複数のフランジの
上に乗せてほぼ水平の状態で移送しがなら焼成する従来
の欠点をなくしたバックライト用蛍光管の焼成装置を提
供することである。
する課題は、蛍光管の一端を把持して鉛直に保持した状
態で加熱焼成することにより、上記のように蛍光管をロ
ーラの上に乗せて又は軸に固定された複数のフランジの
上に乗せてほぼ水平の状態で移送しがなら焼成する従来
の欠点をなくしたバックライト用蛍光管の焼成装置を提
供することである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内面に蛍光材
料が塗布された蛍光管を所定の経路に沿って移送する途
中で該蛍光管を加熱し、焼成するバックライト用蛍光管
の焼成装置において、該蛍光管を鉛直の姿勢で保持する
ように蛍光管の上端を着脱可能に保持すると共に保持さ
れた該蛍光管の上端部からその蛍光管の内部に気体を送
る保持ヘッドと、該保持ヘッドを所定の移送経路に沿っ
て移動させる保持ヘッド移送機構と、該保持ヘッドより
下側の位置であって、該保持ヘッドによって保持された
蛍光管の移送経路を挟んで配置された加熱炉とを備えて
構成されている。
料が塗布された蛍光管を所定の経路に沿って移送する途
中で該蛍光管を加熱し、焼成するバックライト用蛍光管
の焼成装置において、該蛍光管を鉛直の姿勢で保持する
ように蛍光管の上端を着脱可能に保持すると共に保持さ
れた該蛍光管の上端部からその蛍光管の内部に気体を送
る保持ヘッドと、該保持ヘッドを所定の移送経路に沿っ
て移動させる保持ヘッド移送機構と、該保持ヘッドより
下側の位置であって、該保持ヘッドによって保持された
蛍光管の移送経路を挟んで配置された加熱炉とを備えて
構成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記バックライト用蛍光管の焼成装置にお
いて、前記保持ヘッド移送機構がほぼ鉛直に伸びる回転
軸線を中心に回転する回転テーブルを備え、該複数の保
持ヘッドが該回転テーブルの周辺部に取り付けられてい
てもよい。また、該保持ヘッドが該回転テーブルに回転
自在に支持された中空の回転軸と該回転軸に取り付けら
れていて該蛍光管を把持するチャックとを有し、該蛍光
管に送られる気体が該回転軸の中を通して流され、該焼
成装置が該回転テーブルに隣接してその回転テーブルと
同心に配置固定された大歯車を備え、該大歯車が回転軸
に固定されたピニオンとかみ合っていてもよい。更に、
該回転テーブルに同心的に固定された回転バルブディス
クと該回転バルブディスクと接触していて該回転バルブ
ディスクと同心的に配置している固定バルブディスクと
を有するロータリバルブとを備え、該回転バルブディス
クのポートが該回転軸の内部と流体的に連通し、該ロー
タリバルブを介して該保持ヘッドからの気体の供給を制
御してもよい。また、該回転軸の下端に、円錐内面が形
成されたノズル孔を有するノズルヘッドが取り付けら
れ、該円錐内面に該蛍光管の上端が当接された状態で該
チャックによって保持されるようにしてもよい。また、
加熱炉を円周方向に複数のヒータブロックに分割し、各
該ヒータブロックの該移送経路に向かう面に電気ヒータ
を配置してもよい。
いて、前記保持ヘッド移送機構がほぼ鉛直に伸びる回転
軸線を中心に回転する回転テーブルを備え、該複数の保
持ヘッドが該回転テーブルの周辺部に取り付けられてい
てもよい。また、該保持ヘッドが該回転テーブルに回転
自在に支持された中空の回転軸と該回転軸に取り付けら
れていて該蛍光管を把持するチャックとを有し、該蛍光
管に送られる気体が該回転軸の中を通して流され、該焼
成装置が該回転テーブルに隣接してその回転テーブルと
同心に配置固定された大歯車を備え、該大歯車が回転軸
に固定されたピニオンとかみ合っていてもよい。更に、
該回転テーブルに同心的に固定された回転バルブディス
クと該回転バルブディスクと接触していて該回転バルブ
ディスクと同心的に配置している固定バルブディスクと
を有するロータリバルブとを備え、該回転バルブディス
クのポートが該回転軸の内部と流体的に連通し、該ロー
タリバルブを介して該保持ヘッドからの気体の供給を制
御してもよい。また、該回転軸の下端に、円錐内面が形
成されたノズル孔を有するノズルヘッドが取り付けら
れ、該円錐内面に該蛍光管の上端が当接された状態で該
チャックによって保持されるようにしてもよい。また、
加熱炉を円周方向に複数のヒータブロックに分割し、各
該ヒータブロックの該移送経路に向かう面に電気ヒータ
を配置してもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図2ないし図4において、蛍光管用の保持
ヘッド4は回転テーブル23の周辺部に複数個等間隔に
配置されている。保持ヘッド4は、ブラケット41と、
そのブラケット41の貫通穴41a内に軸受け42を介
して回転自在に取り付けられた回転軸43と、回転軸4
3の下端に取り付けられたノズルヘッド44と、ブラケ
ット41の下側において回転軸43に取り付けられたチ
ャック50とを有している。回転軸には軸方向に貫通す
る通孔43aが形成されている。ノズルヘッド44に
は、図5に示されるように所定の直径のノズル孔44a
が形成され、そのノズル孔44aの下開口端には円錐内
面44bが形成されている。この円錐内面44aは焼成
される蛍光管mの上端縁を受けるようになっている。
ヘッド4は回転テーブル23の周辺部に複数個等間隔に
配置されている。保持ヘッド4は、ブラケット41と、
そのブラケット41の貫通穴41a内に軸受け42を介
して回転自在に取り付けられた回転軸43と、回転軸4
3の下端に取り付けられたノズルヘッド44と、ブラケ
ット41の下側において回転軸43に取り付けられたチ
ャック50とを有している。回転軸には軸方向に貫通す
る通孔43aが形成されている。ノズルヘッド44に
は、図5に示されるように所定の直径のノズル孔44a
が形成され、そのノズル孔44aの下開口端には円錐内
面44bが形成されている。この円錐内面44aは焼成
される蛍光管mの上端縁を受けるようになっている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図2及び図5において、クリーンエア等の
気体を保持ヘッドの回転軸43内に供給する気体供給装
置6は、内側支柱15内に通されていて図示しない気体
供給源に接続された複数本の気体供給管61と、内側支
柱15の上端に円筒状のスペーサ14を介して取り付け
られた円板状の上フレーム13と回転テーブル23との
間に設けられたロータリバルブ65と、そのロータリバ
ルブと各保持ヘッドの回転軸43の通孔43aとを連通
する複数の配管群64とを備えている。ロータリバルブ
65は上フレーム14に回転支持軸21の回転軸線と同
心に固定されたリング状の固定バルブディスク66と、
回転テーブル23上に支持部材68を介して同心に固定
されたリング状の回転バルブディスク67とを有してい
る。固定バルブディスク66の下面と回転バルブディス
ク67の上面は接触している。固定バルブディスク66
の下面には円周方向に所定の距離伸びる溝66aとその
溝と通じかつ上下に貫通する複数(気体供給管61の数
と同じ数であるが、図2では1個のみ図示)の供給通路
66bとが形成され、供給通路66bは対応する気体供
給管61に導管62を介して連通されている。回転バル
ブディスク67には一端がバルブディスク67の上面に
開口しかつ他端が外周面に開口する複数(回転テーブル
に取り付けられる保持ヘッドの数と等しい)のポート6
7aが形成されている。ポート67aの上面側の開口端
は固定バルブディスクの溝66aと通じる位置になって
いる。各ポート67aは対応する保持ヘッド4の回転軸
43の通孔43aと対応する配管群64を介して連通さ
れるようになっている。各配管群64は、一端が回転バ
ルブディスクのポート67aに接続された導管64a
と、その導管64aの他端に接続されていて保持ヘッド
のブラケット41に固定されたコネクタ64bと、回転
軸43の上端に取り付けられた公知の構造のロータリコ
ネクタ64cと、そのコネクタ64bとロータリコネク
タ64cとを接続する導管64dとで構成されている。
気体を保持ヘッドの回転軸43内に供給する気体供給装
置6は、内側支柱15内に通されていて図示しない気体
供給源に接続された複数本の気体供給管61と、内側支
柱15の上端に円筒状のスペーサ14を介して取り付け
られた円板状の上フレーム13と回転テーブル23との
間に設けられたロータリバルブ65と、そのロータリバ
ルブと各保持ヘッドの回転軸43の通孔43aとを連通
する複数の配管群64とを備えている。ロータリバルブ
65は上フレーム14に回転支持軸21の回転軸線と同
心に固定されたリング状の固定バルブディスク66と、
回転テーブル23上に支持部材68を介して同心に固定
されたリング状の回転バルブディスク67とを有してい
る。固定バルブディスク66の下面と回転バルブディス
ク67の上面は接触している。固定バルブディスク66
の下面には円周方向に所定の距離伸びる溝66aとその
溝と通じかつ上下に貫通する複数(気体供給管61の数
と同じ数であるが、図2では1個のみ図示)の供給通路
66bとが形成され、供給通路66bは対応する気体供
給管61に導管62を介して連通されている。回転バル
ブディスク67には一端がバルブディスク67の上面に
開口しかつ他端が外周面に開口する複数(回転テーブル
に取り付けられる保持ヘッドの数と等しい)のポート6
7aが形成されている。ポート67aの上面側の開口端
は固定バルブディスクの溝66aと通じる位置になって
いる。各ポート67aは対応する保持ヘッド4の回転軸
43の通孔43aと対応する配管群64を介して連通さ
れるようになっている。各配管群64は、一端が回転バ
ルブディスクのポート67aに接続された導管64a
と、その導管64aの他端に接続されていて保持ヘッド
のブラケット41に固定されたコネクタ64bと、回転
軸43の上端に取り付けられた公知の構造のロータリコ
ネクタ64cと、そのコネクタ64bとロータリコネク
タ64cとを接続する導管64dとで構成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記構成の焼成装置において、運転中はク
リーンエアが気体供給装置のロータリバルブの位置まで
供給され、移送装置2の回転テーブル23はモータによ
って図10において反時計回り方向に所定の速度で連続
回転されている。保持ヘッド4が回転テーブルの回転に
より位置Wに到着すると、図示しない公知の構造の蛍光
管供給機構により蛍光管が鉛直の状態で保持ヘッドのチ
ャック50の位置に送りこまれ、それまでレバー部材5
2の第2の端部が外部のカム(図示せず)により図8に
おいて開き位置Poに偏倚されることによって開いてい
たチャックが、その位置Wで閉じることによって、供給
された蛍光管mを保持する。このとき蛍光管の上端の外
縁はノズルヘッド44の円錐内面44bに当接してノズ
ルヘッドを介してのクリーンエアの供給の準備がされ
る。
リーンエアが気体供給装置のロータリバルブの位置まで
供給され、移送装置2の回転テーブル23はモータによ
って図10において反時計回り方向に所定の速度で連続
回転されている。保持ヘッド4が回転テーブルの回転に
より位置Wに到着すると、図示しない公知の構造の蛍光
管供給機構により蛍光管が鉛直の状態で保持ヘッドのチ
ャック50の位置に送りこまれ、それまでレバー部材5
2の第2の端部が外部のカム(図示せず)により図8に
おいて開き位置Poに偏倚されることによって開いてい
たチャックが、その位置Wで閉じることによって、供給
された蛍光管mを保持する。このとき蛍光管の上端の外
縁はノズルヘッド44の円錐内面44bに当接してノズ
ルヘッドを介してのクリーンエアの供給の準備がされ
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】移送装置2の回転テーブル23がなおも回
転することにより、蛍光管mはチャック回転機構7の作
用により回転しながら図10において反時計回り方向に
移送通路Pに沿って移動し、加熱炉8の入口端から加熱
炉内を進む。蛍光管が加熱炉内に入ると同時に又はそれ
と前後して、気体供給装置6のロータリバルブ65を介
してその蛍光管を保持している保持ヘッドに接続してい
るポートにクリーンエアが供給され始め、回転軸43の
通孔43a及びノズルヘッド44のノズル孔44aを介
して蛍光管内にクリーンエアが供給され始める。蛍光管
が移送経路Pに沿って移動して加熱炉の出口端に達する
までに蛍光管の加熱焼成が行われる。蛍光管の焼成が行
われている間、蛍光管の上端から供給されたクリーンエ
アは下端から加熱炉内に排出される。クリーンエアが蛍
光管の内部を通過する間に蛍光管の加熱により蛍光材か
ら発生した不純物はエアの流れにより外部に排出され
る。
転することにより、蛍光管mはチャック回転機構7の作
用により回転しながら図10において反時計回り方向に
移送通路Pに沿って移動し、加熱炉8の入口端から加熱
炉内を進む。蛍光管が加熱炉内に入ると同時に又はそれ
と前後して、気体供給装置6のロータリバルブ65を介
してその蛍光管を保持している保持ヘッドに接続してい
るポートにクリーンエアが供給され始め、回転軸43の
通孔43a及びノズルヘッド44のノズル孔44aを介
して蛍光管内にクリーンエアが供給され始める。蛍光管
が移送経路Pに沿って移動して加熱炉の出口端に達する
までに蛍光管の加熱焼成が行われる。蛍光管の焼成が行
われている間、蛍光管の上端から供給されたクリーンエ
アは下端から加熱炉内に排出される。クリーンエアが蛍
光管の内部を通過する間に蛍光管の加熱により蛍光材か
ら発生した不純物はエアの流れにより外部に排出され
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を奏する
ことが可能である。 (イ)ノズルヘッドを蛍光管の端部に接近させて蛍光管
内部に確実に気体を供給できるので、高品質の蛍光管を
製造できる。 (ロ)蛍光管を鉛直の状態で保持して回転させるので蛍
光管の曲がり、反りが無くなる。 (ハ)蛍光管を確実に回転させることができるので焼成
むらがなくなる。 (ニ)連続駆動のため焼成中において蛍光管に不要な衝
撃を加えることを軽減できる。 (ホ)チャックにより蛍光管を保持するので、従来の方
法に比較して焼成工程中の蛍光管の破損を減少できる。
ことが可能である。 (イ)ノズルヘッドを蛍光管の端部に接近させて蛍光管
内部に確実に気体を供給できるので、高品質の蛍光管を
製造できる。 (ロ)蛍光管を鉛直の状態で保持して回転させるので蛍
光管の曲がり、反りが無くなる。 (ハ)蛍光管を確実に回転させることができるので焼成
むらがなくなる。 (ニ)連続駆動のため焼成中において蛍光管に不要な衝
撃を加えることを軽減できる。 (ホ)チャックにより蛍光管を保持するので、従来の方
法に比較して焼成工程中の蛍光管の破損を減少できる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (6)
- 【請求項1】 内面に蛍光材料が塗布された蛍光管を所
定の経路に沿って移送する途中で該蛍光管を加熱し、焼
成するバックライト用蛍光管の焼成装置において、 該蛍光管を鉛直の姿勢で保持するように蛍光管の上端を
着脱可能に保持すると共に保持された該蛍光管の上端部
からその蛍光管の内部に気体を送る保持ヘッドと、 該保持ヘッドを所望の移送経路に沿って移動させる保持
ヘッド移送機構と、 該保持ヘッドより下側の位置であって、該保持ヘッドに
よって保持された蛍光管の移送経路を挟んで配置された
加熱炉とを備えたバックライト用蛍光管の焼成装置。 - 【請求項2】 特許請求の範囲1に記載のバックライト
用蛍光管の焼成装置において、前記保持ヘッド移送機構
が鉛直に伸びる回転軸線を中心に回転する回転テーブル
を備え、該複数の保持ヘッドが該回転テーブルの周辺部
に取り付けられているバックライト用蛍光管の焼成装
置。 - 【請求項3】 特許請求の範囲2に記載のバックライト
用蛍光管の焼成装置において、 該保持ヘッドが、該回転テーブルに回転自在に支持され
た中空の回転軸と、該回転軸に取り付けられていて該蛍
光管を把持するチャックとを有し、該蛍光管に送られる
気体が該回転軸の中を通して流され、 該焼成装置が該回転テーブルに隣接してその回転テーブ
ルと同心に配置固定された大歯車を備え、該大歯車が該
回転軸に固定されたピニオンとかみ合っているバックラ
イト用蛍光管の焼成装置。 - 【請求項4】 特許請求の範囲3に記載のバックライト
用蛍光管の焼成装置において、更に、該回転テーブルに
同心的に固定された回転バルブディスクと該回転バルブ
ディスクと接触していて該回転バルブディスクと同心的
に配置している固定バルブディスクとを有するロータリ
バルブを備え、該回転バルブディスクのポートが該回転
軸の内部と流体的に連通し、該ロータリバルブを介して
該保持ヘッドからの気体の供給を制御するバックライト
用蛍光管の焼成装置。 - 【請求項5】 特許請求の範囲3又は4に記載のバック
ライト用蛍光管の焼成装置において、該回転軸の下端
に、円錐内面が形成されたノズル孔を有するノズルヘッ
ドが取り付けられ、該円錐内面に該蛍光管の上端が当接
された状態で該チャックによって保持されるバックライ
ト用蛍光管の焼成装置。 - 【請求項6】 特許請求の範囲1ないし5のいずれかに
記載のバックライト用蛍光管の焼成装置において、該加
熱炉が円周方向に複数に分割されたヒータブロックを備
え、各該ヒータブロックの該移送経路に向かう面に電気
ヒータが設けられているバックライト用蛍光管の焼成装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20576395A JP2781158B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | バックライト用蛍光管の焼成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20576395A JP2781158B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | バックライト用蛍光管の焼成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0955164A true JPH0955164A (ja) | 1997-02-25 |
JP2781158B2 JP2781158B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=16512270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20576395A Expired - Lifetime JP2781158B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | バックライト用蛍光管の焼成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2781158B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153089A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Ckd Corp | ガラス管加熱装置及びランプ製造装置 |
JP2008157590A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Tokyo Electron Ltd | 熱処理装置及び熱処理方法 |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP20576395A patent/JP2781158B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153089A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Ckd Corp | ガラス管加熱装置及びランプ製造装置 |
JP2008157590A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Tokyo Electron Ltd | 熱処理装置及び熱処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2781158B2 (ja) | 1998-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04292780A (ja) | ピン加熱炉とその転送装置および転送方法 | |
US4711654A (en) | Apparatus for shaping glass sheet | |
US6590186B2 (en) | Heat treatment apparatus and method | |
JP2837540B2 (ja) | ガラス板搬送曲げ加工装置 | |
JP2003300618A (ja) | 基板搬送機構 | |
JPH0955164A (ja) | バックライト用蛍光管の焼成装置 | |
US7805962B2 (en) | Device and method for thermally pre-stressing elongated hollow objects | |
JPH0568923A (ja) | コーテイング装置 | |
US4596527A (en) | Roller tunnel kiln | |
KR20100015718A (ko) | 렌즈의 코팅 장치 | |
KR100433306B1 (ko) | 램프용 유리튜브 세척 및 건조 방법과 장치 | |
GB1570448A (en) | Conveying device | |
JPH05335239A (ja) | 成膜装置 | |
KR100729429B1 (ko) | 램프 소성장치 | |
SI0727309T1 (en) | Machine for the multi-colour silk-screen printing of containers with curved surfaces | |
KR100191932B1 (ko) | 브라운관용 네크 융착장치 | |
US20200189952A1 (en) | Method of shaping a glass sheet and glass shaping line utilized therein | |
KR100820359B1 (ko) | 램프 소성장치 | |
JPH04265242A (ja) | ガラス縁部の仕上げ装置および方法 | |
US4538543A (en) | Apparatus for applying internal coatings in hot vessels | |
JP3943671B2 (ja) | ガラス管端グレージング装置およびグレージングバーナ | |
CN112010543A (zh) | 喷灯及石英管内抛光装置 | |
JP3185027B2 (ja) | エッチング処理方法及び装置 | |
JPH0861859A (ja) | ローラハース形熱処理炉 | |
JPH0731932A (ja) | 被膜の形成方法 |