JPH0953090A - 冷凍機作動流体用組成物 - Google Patents
冷凍機作動流体用組成物Info
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- JPH0953090A JPH0953090A JP7347339A JP34733995A JPH0953090A JP H0953090 A JPH0953090 A JP H0953090A JP 7347339 A JP7347339 A JP 7347339A JP 34733995 A JP34733995 A JP 34733995A JP H0953090 A JPH0953090 A JP H0953090A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】エステル系、ポリアルキレングリコール系
若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主
成分とする基油に、リン化合物及び酸素含有アミン化合
物を配合してなる潤滑油組成物とハイドロフルオロカー
ボンとを含有することを特徴とする冷凍機作動流体用組
成物。 【効果】本発明により、潤滑性に優れ、ハイドロフルオ
ロカーボンとの相溶性等に優れると共に、金属接触面に
おける摩耗量の低減が可能な冷凍機作動流体用組成物を
提供することが可能となった。
若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主
成分とする基油に、リン化合物及び酸素含有アミン化合
物を配合してなる潤滑油組成物とハイドロフルオロカー
ボンとを含有することを特徴とする冷凍機作動流体用組
成物。 【効果】本発明により、潤滑性に優れ、ハイドロフルオ
ロカーボンとの相溶性等に優れると共に、金属接触面に
おける摩耗量の低減が可能な冷凍機作動流体用組成物を
提供することが可能となった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍機作動流体用組
成物に関する。さらに詳しくは、エステル系、ポリアル
キレングリコール系若しくはカーボネート系合成油又は
これらの混合油を主成分とする基油に、特定のリン化合
物及び分子内に酸素を含有するアミン化合物を配合した
潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを含有する冷
凍機作動流体用組成物を提供するものである。
成物に関する。さらに詳しくは、エステル系、ポリアル
キレングリコール系若しくはカーボネート系合成油又は
これらの混合油を主成分とする基油に、特定のリン化合
物及び分子内に酸素を含有するアミン化合物を配合した
潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを含有する冷
凍機作動流体用組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、オゾン層保護のため冷蔵庫やカー
クーラーに使用されているジクロロジフルオロメタン
(CFC12)が使用規制され、1995年末には使用
禁止されることが決まった。また、続いてルームエアコ
ン等に使用されているクロロジフルオロメタン(HCF
C22)の使用も規制されようとしている。そのため、
このCFC12やHCFC22の代替品として、オゾン
層を破壊することのない各種のハイドロフルオロカーボ
ン(HFC)系の冷媒、例えば1、1、1、2−テトラ
フルオロエタン(HFC134a)やジフルオロメタン(H
FC32)やペンタフルオロエタン(フロン125 )が開発
されている。
クーラーに使用されているジクロロジフルオロメタン
(CFC12)が使用規制され、1995年末には使用
禁止されることが決まった。また、続いてルームエアコ
ン等に使用されているクロロジフルオロメタン(HCF
C22)の使用も規制されようとしている。そのため、
このCFC12やHCFC22の代替品として、オゾン
層を破壊することのない各種のハイドロフルオロカーボ
ン(HFC)系の冷媒、例えば1、1、1、2−テトラ
フルオロエタン(HFC134a)やジフルオロメタン(H
FC32)やペンタフルオロエタン(フロン125 )が開発
されている。
【0003】これらのHFC系の冷媒はCFC12やH
CFC22に比べて極性が高く、従来より冷凍機油とし
て一般的に使用されているナフテン系鉱油やポリαーオ
レフィン、アルキルベンゼン等の潤滑油を用いると、こ
れらの潤滑油とHFC系冷媒との相溶性が悪く、低温に
おいて二層分離を起こす。二層分離を起こすと、オイル
戻りが悪くなり、熱交換機としての凝縮器や蒸発器の付
近に厚い油膜を付着して伝熱を妨げたり、潤滑不良や起
動時の発泡の発生等の重要欠陥の原因となる。そのため
に、従来の冷凍機油はこれらの新しい冷媒雰囲気下での
冷凍機油として使用することができない。従って、ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が良い潤滑油が求めら
れている。
CFC22に比べて極性が高く、従来より冷凍機油とし
て一般的に使用されているナフテン系鉱油やポリαーオ
レフィン、アルキルベンゼン等の潤滑油を用いると、こ
れらの潤滑油とHFC系冷媒との相溶性が悪く、低温に
おいて二層分離を起こす。二層分離を起こすと、オイル
戻りが悪くなり、熱交換機としての凝縮器や蒸発器の付
近に厚い油膜を付着して伝熱を妨げたり、潤滑不良や起
動時の発泡の発生等の重要欠陥の原因となる。そのため
に、従来の冷凍機油はこれらの新しい冷媒雰囲気下での
冷凍機油として使用することができない。従って、ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が良い潤滑油が求めら
れている。
【0004】又、潤滑性についてもCFC12やHCF
C22においては、それが一部分解して塩化水素を発生
させ、この塩化水素が摩擦面と反応して、塩化物皮膜を
形成して潤滑性を良好にするという効果があった。しか
しながら、塩素原子を含んでいないペンタフルオロエタ
ンや1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン等のような
HFC系冷媒にはこのような効果が期待できないため、
これと共に使用する冷凍機油には従来のものより一層優
れた潤滑性が求められる。
C22においては、それが一部分解して塩化水素を発生
させ、この塩化水素が摩擦面と反応して、塩化物皮膜を
形成して潤滑性を良好にするという効果があった。しか
しながら、塩素原子を含んでいないペンタフルオロエタ
ンや1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン等のような
HFC系冷媒にはこのような効果が期待できないため、
これと共に使用する冷凍機油には従来のものより一層優
れた潤滑性が求められる。
【0005】これらのハイドロフルオロカーボンとの相
溶性の問題に対しては、エステル系の潤滑油、ポリアル
キレングリコール系の潤滑油やカーボネート系の潤滑油
を用いることにより解決される。しかしながら、潤滑
性、特に耐摩耗性については十分良好であるとはいえ
ず、従来のクロロフルオロカーボンやハイドロクロロフ
ルオロカーボン−ナフテン系鉱油の系に比べ、ハイドロ
フルオロカーボン−エステル系潤滑油、ポリアルキレン
グリコール系潤滑油やカーボネート系潤滑油の系は劣
る。
溶性の問題に対しては、エステル系の潤滑油、ポリアル
キレングリコール系の潤滑油やカーボネート系の潤滑油
を用いることにより解決される。しかしながら、潤滑
性、特に耐摩耗性については十分良好であるとはいえ
ず、従来のクロロフルオロカーボンやハイドロクロロフ
ルオロカーボン−ナフテン系鉱油の系に比べ、ハイドロ
フルオロカーボン−エステル系潤滑油、ポリアルキレン
グリコール系潤滑油やカーボネート系潤滑油の系は劣
る。
【0006】冷凍機作動流体の分野において、潤滑性を
向上させる方法として冷凍機油に添加剤を加える方法が
数多く提案されている。ハイドロフルオロカーボン共存
下で潤滑性を向上させる方法としては、特開平2-87104
、特開平3-28297 、特開平3-285992、特開平4-28792
、特開平4-100894、特開平5-59388 、特開平5-23048
7、特開平6-88086 、特開平6-145688、特開平6-184582
に見られるようなリン酸トリエステルを添加する方法が
述べられており、特開平4-100894、特開平5-59388 、特
開平6-145688、特開平6-184582に見られるような亜リン
酸トリエステルを添加する方法、又、特開平5-230488、
特開平5-302093に見られるようなハイドロジェンフォス
ファイトを添加する方法、特開平5-302093に見られるフ
ォスフォネートを添加する方法が述べられている。更
に、特開平5-17794 、特開平5-230487に見られるように
酸性リン酸エステルとアミン化合物を添加する方法が見
られる。
向上させる方法として冷凍機油に添加剤を加える方法が
数多く提案されている。ハイドロフルオロカーボン共存
下で潤滑性を向上させる方法としては、特開平2-87104
、特開平3-28297 、特開平3-285992、特開平4-28792
、特開平4-100894、特開平5-59388 、特開平5-23048
7、特開平6-88086 、特開平6-145688、特開平6-184582
に見られるようなリン酸トリエステルを添加する方法が
述べられており、特開平4-100894、特開平5-59388 、特
開平6-145688、特開平6-184582に見られるような亜リン
酸トリエステルを添加する方法、又、特開平5-230488、
特開平5-302093に見られるようなハイドロジェンフォス
ファイトを添加する方法、特開平5-302093に見られるフ
ォスフォネートを添加する方法が述べられている。更
に、特開平5-17794 、特開平5-230487に見られるように
酸性リン酸エステルとアミン化合物を添加する方法が見
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決させ
得るリン酸エステルとしては、リン酸トリエステル、亜
リン酸トリエステル、ハイドロジェンフォスファイト、
フォスフォネート及び酸性リン酸エステルとアミン化合
物の併用等が提案されているが、これらのリン酸エステ
ルを添加するだけでは、エステル系、ポリアルキレング
リコール系又はカーボネート系潤滑油を基油とした場合
に摩耗抑制効果が不十分である。さらに、ハイドロジェ
ンフォスファイト及び酸性リン酸エステルを添加すると
これらの基油の加水分解を促進する問題がある。また、
特開平5-17794 号公報、特開平5-230487号公報に開示さ
れている酸性リン酸エステルとアミン化合物の併用は、
摩耗抑制効果が不十分であった。
得るリン酸エステルとしては、リン酸トリエステル、亜
リン酸トリエステル、ハイドロジェンフォスファイト、
フォスフォネート及び酸性リン酸エステルとアミン化合
物の併用等が提案されているが、これらのリン酸エステ
ルを添加するだけでは、エステル系、ポリアルキレング
リコール系又はカーボネート系潤滑油を基油とした場合
に摩耗抑制効果が不十分である。さらに、ハイドロジェ
ンフォスファイト及び酸性リン酸エステルを添加すると
これらの基油の加水分解を促進する問題がある。また、
特開平5-17794 号公報、特開平5-230487号公報に開示さ
れている酸性リン酸エステルとアミン化合物の併用は、
摩耗抑制効果が不十分であった。
【0008】従って、本発明の目的は、潤滑性に優れ、
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性等に優れると共
に、金属接触面における耐摩耗性に優れた冷凍機作動流
体用組成物を提供することにある。
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性等に優れると共
に、金属接触面における耐摩耗性に優れた冷凍機作動流
体用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、エステル系、
ポリアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合
成油又はこれらの混合油を主成分とする基油に、特定の
構造を有するリン化合物と酸素含有アミン化合物を添加
することにより上記目的を達成しうることを見出し、本
発明を完成するに到った。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、エステル系、
ポリアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合
成油又はこれらの混合油を主成分とする基油に、特定の
構造を有するリン化合物と酸素含有アミン化合物を添加
することにより上記目的を達成しうることを見出し、本
発明を完成するに到った。
【0010】即ち、本発明の要旨は、 〔1〕 エステル系、ポリアルキレングリコール系若
しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主成
分とする基油に、一般式(1)及び/又は(2)で表さ
れるリン化合物、
しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主成
分とする基油に、一般式(1)及び/又は(2)で表さ
れるリン化合物、
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1 及びR2 は同一であっても又
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)、並びに一般式
(3)で表される酸素含有アミン化合物
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)、並びに一般式
(3)で表される酸素含有アミン化合物
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)を配合し
てなる潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを含有
することを特徴とする冷凍機作動流体用組成物、
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)を配合し
てなる潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを含有
することを特徴とする冷凍機作動流体用組成物、
【0017】〔2〕 リン化合物及び酸素含有アミン
化合物の配合量の合計が、エステル系、ポリアルキレン
グリコール系若しくはカーボネート系合成油又はこれら
の混合油を主成分とする基油100重量部に対して0.
05〜5.0重量部である前記〔1〕記載の冷凍機作動
流体用組成物、 〔3〕 エステル系合成油が、(a)炭素数2〜10
の2〜6価の飽和脂肪族多価アルコールと、炭素数2〜
9の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族モノカルボン酸又はそ
の誘導体とから得られるエステル、(b)炭素数1〜1
0の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族1価アルコールと、炭
素数2〜10の2〜6価の多価カルボン酸又はその誘導
体とから得られるエステル、(c)炭素数2〜10の2
〜6価の飽和脂肪族多価アルコールと、炭素数2〜9の
直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族モノカルボン酸又はその誘
導体および炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪
族ジカルボン酸又はその誘導体とから得られるエステ
ル、および(d)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪
族多価アルコールおよび炭素数1〜10の直鎖又は分岐
鎖の飽和脂肪族1価アルコールと、炭素数2〜10の2
〜6価の多価カルボン酸又はその誘導体とから得られる
エステル、からなる群より選ばれるものである前記
〔1〕又は〔2〕記載の冷凍機作動流体用組成物、
化合物の配合量の合計が、エステル系、ポリアルキレン
グリコール系若しくはカーボネート系合成油又はこれら
の混合油を主成分とする基油100重量部に対して0.
05〜5.0重量部である前記〔1〕記載の冷凍機作動
流体用組成物、 〔3〕 エステル系合成油が、(a)炭素数2〜10
の2〜6価の飽和脂肪族多価アルコールと、炭素数2〜
9の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族モノカルボン酸又はそ
の誘導体とから得られるエステル、(b)炭素数1〜1
0の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族1価アルコールと、炭
素数2〜10の2〜6価の多価カルボン酸又はその誘導
体とから得られるエステル、(c)炭素数2〜10の2
〜6価の飽和脂肪族多価アルコールと、炭素数2〜9の
直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族モノカルボン酸又はその誘
導体および炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪
族ジカルボン酸又はその誘導体とから得られるエステ
ル、および(d)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪
族多価アルコールおよび炭素数1〜10の直鎖又は分岐
鎖の飽和脂肪族1価アルコールと、炭素数2〜10の2
〜6価の多価カルボン酸又はその誘導体とから得られる
エステル、からなる群より選ばれるものである前記
〔1〕又は〔2〕記載の冷凍機作動流体用組成物、
【0018】〔4〕 ポリアルキレングリコール系合
成油が、一般式(4)で表される前記〔1〕又は〔2〕
記載の冷凍機作動流体用組成物、 A−(O−(R17O)v−R18)w (4) (式中、R17は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレ
ン基を表す。R18は水素原子、炭素数1〜15の炭化水
素基、又は炭素数2〜15のアシル基を表す。Aは水素
原子、炭素数1〜15のw価のアルコール残基、又は炭
素数6〜15のw価のフェノール残基を表す。vは1〜
50の数、wは1〜6の数を表す。ただし、v個のR17
O、w個のR18及びw個のO−(R17O)v−R18はそ
れぞれ同一であっても異なっていても良い。) 〔5〕 カーボネート系合成油が、一般式(5)で表
される前記〔1〕又は〔2〕記載の冷凍機作動流体用組
成物、
成油が、一般式(4)で表される前記〔1〕又は〔2〕
記載の冷凍機作動流体用組成物、 A−(O−(R17O)v−R18)w (4) (式中、R17は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレ
ン基を表す。R18は水素原子、炭素数1〜15の炭化水
素基、又は炭素数2〜15のアシル基を表す。Aは水素
原子、炭素数1〜15のw価のアルコール残基、又は炭
素数6〜15のw価のフェノール残基を表す。vは1〜
50の数、wは1〜6の数を表す。ただし、v個のR17
O、w個のR18及びw個のO−(R17O)v−R18はそ
れぞれ同一であっても異なっていても良い。) 〔5〕 カーボネート系合成油が、一般式(5)で表
される前記〔1〕又は〔2〕記載の冷凍機作動流体用組
成物、
【0019】
【化9】
【0020】(式中、R19及びR21は同一であっても又
は異なっていてもよく、炭素数1〜18のアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、又は
−(R23O)z−R22で示される基を表す。ただし、R
22は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基又はアラルキル基、R23は炭素数2〜18
のアルキレン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基
又はアラルキレン基、zは1〜100の整数を表す。z
個のR23Oは同じであっても異なっていても良い。R20
は炭素数2〜18のアルキレン基、アリーレン基、アル
キルアリーレン基又はアラルキレン基、xは1〜100
の整数、yは0〜100の整数を表す。x個のR20Oは
同じであっても異なっていても良く、また、y個の
は異なっていてもよく、炭素数1〜18のアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、又は
−(R23O)z−R22で示される基を表す。ただし、R
22は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基又はアラルキル基、R23は炭素数2〜18
のアルキレン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基
又はアラルキレン基、zは1〜100の整数を表す。z
個のR23Oは同じであっても異なっていても良い。R20
は炭素数2〜18のアルキレン基、アリーレン基、アル
キルアリーレン基又はアラルキレン基、xは1〜100
の整数、yは0〜100の整数を表す。x個のR20Oは
同じであっても異なっていても良く、また、y個の
【0021】
【化10】
【0022】は同じであっても異なっていても良い。) 〔6〕 ハイドロフルオロカーボンと潤滑油組成物の
混合比が、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組成物=
50/1〜1/20(重量比)である前記〔1〕〜
〔5〕いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、に関す
るものである。
混合比が、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組成物=
50/1〜1/20(重量比)である前記〔1〕〜
〔5〕いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、に関す
るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 1.基油について (i)エステル系合成油 本発明に用いられるエステル系合成油としては、ハイド
ロフルオロカーボンとの相溶性があり、流動点が0℃以
下であり、一般式(1)、(2)で表されるリン化合物
及び一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物を溶
解するエステルであれば特に限定されるものではない。
例えば、以下の群より選ばれるエステルが好ましいもの
として挙げられる。 (a)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪族多価アル
コール(成分−1)と、炭素数2〜9の直鎖又は分岐鎖
の飽和脂肪族モノカルボン酸又はその誘導体(成分−
2)とから得られるエステル。 (b)炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族1
価アルコール(成分−3)と、炭素数2〜10の2〜6
価の多価カルボン酸又はその誘導体(成分−4)とから
得られるエステル。 (c)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪族多価アル
コール(成分−1)と、炭素数2〜9の直鎖又は分岐鎖
の飽和脂肪族モノカルボン酸又はその誘導体(成分−
2)および炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪
族ジカルボン酸又はその誘導体(成分−5)とから得ら
れるエステル。 (d)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪族多価アル
コール(成分−1)および炭素数1〜10の直鎖又は分
岐鎖の飽和脂肪族1価アルコール(成分−3)と、炭素
数2〜10の2〜6価の多価カルボン酸又はその誘導体
(成分−4)とから得られるエステル。
する。 1.基油について (i)エステル系合成油 本発明に用いられるエステル系合成油としては、ハイド
ロフルオロカーボンとの相溶性があり、流動点が0℃以
下であり、一般式(1)、(2)で表されるリン化合物
及び一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物を溶
解するエステルであれば特に限定されるものではない。
例えば、以下の群より選ばれるエステルが好ましいもの
として挙げられる。 (a)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪族多価アル
コール(成分−1)と、炭素数2〜9の直鎖又は分岐鎖
の飽和脂肪族モノカルボン酸又はその誘導体(成分−
2)とから得られるエステル。 (b)炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族1
価アルコール(成分−3)と、炭素数2〜10の2〜6
価の多価カルボン酸又はその誘導体(成分−4)とから
得られるエステル。 (c)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪族多価アル
コール(成分−1)と、炭素数2〜9の直鎖又は分岐鎖
の飽和脂肪族モノカルボン酸又はその誘導体(成分−
2)および炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪
族ジカルボン酸又はその誘導体(成分−5)とから得ら
れるエステル。 (d)炭素数2〜10の2〜6価の飽和脂肪族多価アル
コール(成分−1)および炭素数1〜10の直鎖又は分
岐鎖の飽和脂肪族1価アルコール(成分−3)と、炭素
数2〜10の2〜6価の多価カルボン酸又はその誘導体
(成分−4)とから得られるエステル。
【0024】 成分−1について 成分−1のアルコールの価数は2〜6価であり、好まし
くは2〜4価である。適切な粘度を有する観点から価数
は2以上が好ましく、必要以上の粘度を避ける観点及び
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性の観点から、6以
下が好ましい。また、その炭素数は2〜10であり、好
ましくは2〜6である。適切な粘度を有する観点から炭
素数は2以上が好ましく、必要以上の粘度を避ける観点
及びハイドロフルオロカーボンとの相溶性の観点から1
0以下が好ましい。また、耐熱性の面から不飽和の結合
を含まない方が好ましい。
くは2〜4価である。適切な粘度を有する観点から価数
は2以上が好ましく、必要以上の粘度を避ける観点及び
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性の観点から、6以
下が好ましい。また、その炭素数は2〜10であり、好
ましくは2〜6である。適切な粘度を有する観点から炭
素数は2以上が好ましく、必要以上の粘度を避ける観点
及びハイドロフルオロカーボンとの相溶性の観点から1
0以下が好ましい。また、耐熱性の面から不飽和の結合
を含まない方が好ましい。
【0025】成分−1のアルコールの具体的としては、
ネオペンチルグリコール、2,2−ジエチル−1,3−
プロパンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,
3−プロパンジオール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチ
ロールプロパン、及びジペンタエリスリトール等のヒン
ダードアルコール、並びに、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、ソルビトール、及びマンニトール等の多価アル
コールが挙げられる。これらの中で、耐熱性の面からヒ
ンダードアルコールが特に優れている。
ネオペンチルグリコール、2,2−ジエチル−1,3−
プロパンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,
3−プロパンジオール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチ
ロールプロパン、及びジペンタエリスリトール等のヒン
ダードアルコール、並びに、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、ソルビトール、及びマンニトール等の多価アル
コールが挙げられる。これらの中で、耐熱性の面からヒ
ンダードアルコールが特に優れている。
【0026】 成分−2について 成分−2のカルボン酸の炭素数は2〜9であり、好まし
くは5〜9である。金属に対する腐食性を抑える観点か
ら炭素数は2以上が好ましく、ハイドロフルオロカーボ
ンとの相溶性の観点から9以下が好ましい。ハイドロフ
ルオロカーボンとの相溶性や耐加水分解性の観点からは
直鎖飽和脂肪酸よりも分岐鎖飽和脂肪酸の方がより好ま
しい。反面、潤滑性の観点からは分岐鎖飽和脂肪酸より
は直鎖飽和脂肪酸の方が好ましい。本発明においては、
冷凍機作動流体用組成物としての利用の態様に応じて好
適なものが選択される。また、耐熱性の面からは、不飽
和結合を含まない方がより好ましい。
くは5〜9である。金属に対する腐食性を抑える観点か
ら炭素数は2以上が好ましく、ハイドロフルオロカーボ
ンとの相溶性の観点から9以下が好ましい。ハイドロフ
ルオロカーボンとの相溶性や耐加水分解性の観点からは
直鎖飽和脂肪酸よりも分岐鎖飽和脂肪酸の方がより好ま
しい。反面、潤滑性の観点からは分岐鎖飽和脂肪酸より
は直鎖飽和脂肪酸の方が好ましい。本発明においては、
冷凍機作動流体用組成物としての利用の態様に応じて好
適なものが選択される。また、耐熱性の面からは、不飽
和結合を含まない方がより好ましい。
【0027】成分−2のカルボン酸の具体例としては、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、バレリン酸、イ
ソバレリン酸、ピバリン酸、2−メチル酪酸、カプロン
酸、2−メチルバレリン酸、3−メチルバレリン酸、4
−メチルバレリン酸、2,2−ジメチル酪酸、2−エチ
ル酪酸、tert−ブチル酢酸、エナント酸、2,2−ジメ
チルペンタン酸、2−エチルペンタン酸、3−エチルペ
ンタン酸、2−メチルヘキサン酸、3−メチルヘキサン
酸、4−メチルヘキサン酸、5−メチルヘキサン酸、カ
プリル酸、2−エチルヘキサン酸、3,5−ジメチルヘ
キサン酸、2,2−ジメチルヘキサン酸、2−メチルヘ
プタン酸、3−メチルヘプタン酸、4−メチルヘプタン
酸、2−プロピルペンタン酸、ペラルゴン酸、2,2−
ジメチルヘプタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン
酸、2−メチルオクタン酸、2−エチルヘプタン酸、及
び3−メチルオクタン酸等が挙げられる。また、成分−
2のカルボン酸誘導体の具体例としては、これらのカル
ボン酸のメチルエステル、エチルエステル、及び酸無水
物等が挙げられる。これらの中で、工業的な入手性の観
点からバレリン酸、イソバレリン酸、2−メチル酪酸、
カプロン酸、エナント酸、2−エチルペンタン酸、2−
メチルヘキサン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン
酸、ペラルゴン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸
が好ましい。
酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、バレリン酸、イ
ソバレリン酸、ピバリン酸、2−メチル酪酸、カプロン
酸、2−メチルバレリン酸、3−メチルバレリン酸、4
−メチルバレリン酸、2,2−ジメチル酪酸、2−エチ
ル酪酸、tert−ブチル酢酸、エナント酸、2,2−ジメ
チルペンタン酸、2−エチルペンタン酸、3−エチルペ
ンタン酸、2−メチルヘキサン酸、3−メチルヘキサン
酸、4−メチルヘキサン酸、5−メチルヘキサン酸、カ
プリル酸、2−エチルヘキサン酸、3,5−ジメチルヘ
キサン酸、2,2−ジメチルヘキサン酸、2−メチルヘ
プタン酸、3−メチルヘプタン酸、4−メチルヘプタン
酸、2−プロピルペンタン酸、ペラルゴン酸、2,2−
ジメチルヘプタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン
酸、2−メチルオクタン酸、2−エチルヘプタン酸、及
び3−メチルオクタン酸等が挙げられる。また、成分−
2のカルボン酸誘導体の具体例としては、これらのカル
ボン酸のメチルエステル、エチルエステル、及び酸無水
物等が挙げられる。これらの中で、工業的な入手性の観
点からバレリン酸、イソバレリン酸、2−メチル酪酸、
カプロン酸、エナント酸、2−エチルペンタン酸、2−
メチルヘキサン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン
酸、ペラルゴン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸
が好ましい。
【0028】 成分−3について 成分−3のアルコールの炭素数は1〜10であり、好ま
しくは5〜9である。ハイドロフルオロカーボンとの相
溶性の観点から10以下が好ましい。ハイドロフルオロ
カーボンとの相溶性や耐加水分解性の点からは直鎖飽和
アルコールよりも分岐鎖飽和アルコールの方がより好ま
しい。潤滑性の点からは分岐鎖飽和アルコールよりも直
鎖飽和アルコールの方がより好ましい。本発明において
は、冷凍機作動流体用組成物としての利用の態様に応じ
て好適なものが選択される。また、耐熱性の面からは、
不飽和結合を含まない方がより好ましい。
しくは5〜9である。ハイドロフルオロカーボンとの相
溶性の観点から10以下が好ましい。ハイドロフルオロ
カーボンとの相溶性や耐加水分解性の点からは直鎖飽和
アルコールよりも分岐鎖飽和アルコールの方がより好ま
しい。潤滑性の点からは分岐鎖飽和アルコールよりも直
鎖飽和アルコールの方がより好ましい。本発明において
は、冷凍機作動流体用組成物としての利用の態様に応じ
て好適なものが選択される。また、耐熱性の面からは、
不飽和結合を含まない方がより好ましい。
【0029】成分−3のアルコールの具体例としては、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、1−メチルプロパノール、2−メチ
ルプロパノール、t−ブタノール、ペンタノール、2−
メチルブタノール、3−メチルブタノール、1−エチル
プロパノール、ヘキサノール、2−メチルペンタノー
ル、2−エチルブタノール、2,3−ジメチルブタノー
ル、ヘプタノール、2−メチルヘキサノール、3−メチ
ルヘキサノール、5−メチルヘキサノール、オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール、2−メチルヘプタノー
ル、3,5−ジメチルヘキサノール、ノナノール、3,
5,5−トリメチルヘキサノール、デシルアルコール、
及び2,4,6−トリメチルヘプタノール等が挙げられ
る。これらの中で、工業的な入手性の観点からヘキサノ
ール、3−メチルヘキサノール、ヘプタノール、2−エ
チルヘキサノール、オクタノール、3,5,5−トリメ
チルヘキサノール、ノナノール等が好ましい。
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、1−メチルプロパノール、2−メチ
ルプロパノール、t−ブタノール、ペンタノール、2−
メチルブタノール、3−メチルブタノール、1−エチル
プロパノール、ヘキサノール、2−メチルペンタノー
ル、2−エチルブタノール、2,3−ジメチルブタノー
ル、ヘプタノール、2−メチルヘキサノール、3−メチ
ルヘキサノール、5−メチルヘキサノール、オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール、2−メチルヘプタノー
ル、3,5−ジメチルヘキサノール、ノナノール、3,
5,5−トリメチルヘキサノール、デシルアルコール、
及び2,4,6−トリメチルヘプタノール等が挙げられ
る。これらの中で、工業的な入手性の観点からヘキサノ
ール、3−メチルヘキサノール、ヘプタノール、2−エ
チルヘキサノール、オクタノール、3,5,5−トリメ
チルヘキサノール、ノナノール等が好ましい。
【0030】 成分−4について 成分−4のカルボン酸の価数は2〜6価であり、好まし
くは2〜4価、さらに好ましくは2〜3価である。適切
な粘度を有する観点から価数は2以上が好ましく、必要
以上の粘度を避ける観点及びハイドロフルオロカーボン
との相溶性の観点から6以下が好ましい。また、その炭
素数は2〜10であり、好ましくは4〜9である。ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性の観点から10以下が
好ましい。
くは2〜4価、さらに好ましくは2〜3価である。適切
な粘度を有する観点から価数は2以上が好ましく、必要
以上の粘度を避ける観点及びハイドロフルオロカーボン
との相溶性の観点から6以下が好ましい。また、その炭
素数は2〜10であり、好ましくは4〜9である。ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性の観点から10以下が
好ましい。
【0031】成分−4のカルボン酸の具体例としては、
シュウ酸、マロン酸、メチルマロン酸、コハク酸、エチ
ルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,
3−ジメチルコハク酸、2−メチルグルタル酸、3−メ
チルグルタル酸、ブチルマロン酸、ジエチルマロン酸、
2,2−ジメチルグルタル酸、2,4−ジメチルグルタ
ル酸、2,4−ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチル
グルタル酸、2−エチル−2−メチルコハク酸、3−メ
チルアジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、2,2−ジ
メチルアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の飽和
脂肪族ジカルボン酸や、1,2,3−プロパントリカル
ボン酸、β−メチルトリカルボン酸等の飽和脂肪族トリ
カルボン酸、並びに、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸等
が挙げられる。また成分−4のカルボン酸誘導体の具体
例としては、これらカルボン酸のメチルエステル、エチ
ルエステル、酸無水物等が挙げられる。これらの中で、
工業的な入手性の観点からグルタル酸、アジピン酸が好
ましい。
シュウ酸、マロン酸、メチルマロン酸、コハク酸、エチ
ルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,
3−ジメチルコハク酸、2−メチルグルタル酸、3−メ
チルグルタル酸、ブチルマロン酸、ジエチルマロン酸、
2,2−ジメチルグルタル酸、2,4−ジメチルグルタ
ル酸、2,4−ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチル
グルタル酸、2−エチル−2−メチルコハク酸、3−メ
チルアジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、2,2−ジ
メチルアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の飽和
脂肪族ジカルボン酸や、1,2,3−プロパントリカル
ボン酸、β−メチルトリカルボン酸等の飽和脂肪族トリ
カルボン酸、並びに、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸等
が挙げられる。また成分−4のカルボン酸誘導体の具体
例としては、これらカルボン酸のメチルエステル、エチ
ルエステル、酸無水物等が挙げられる。これらの中で、
工業的な入手性の観点からグルタル酸、アジピン酸が好
ましい。
【0032】 成分−5について 成分−5のカルボン酸の炭素数は2〜10であり、好ま
しくは4〜6である。ハイドロフルオロカーボンとの相
溶性の観点から10以下が好ましい。また、耐熱性の面
からは、不飽和結合を含まない方がより好ましい。
しくは4〜6である。ハイドロフルオロカーボンとの相
溶性の観点から10以下が好ましい。また、耐熱性の面
からは、不飽和結合を含まない方がより好ましい。
【0033】成分−5のカルボン酸の具体例としては、
成分−4で挙げられたカルボン酸の中の直鎖又は分岐鎖
の飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられ、成分−5のカル
ボン酸誘導体の具体例としては、当該ジカルボン酸のメ
チルエステル、エチルエステル、酸無水物等が挙げられ
る。
成分−4で挙げられたカルボン酸の中の直鎖又は分岐鎖
の飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられ、成分−5のカル
ボン酸誘導体の具体例としては、当該ジカルボン酸のメ
チルエステル、エチルエステル、酸無水物等が挙げられ
る。
【0034】本発明に用いられる前記の(a)〜(d)
記載のエステル中、ハイドロフルオロカーボンとの相溶
性、熱安定性、潤滑性、電気絶縁性等の要求性能のバラ
ンスを考慮すると、特に(a)記載のエステル化合物が
好ましい。(a)記載のエステルのうち、特に多価アル
コールとして炭素数2〜10の2〜6価のヒンダードア
ルコールを用い、モノカルボン酸として炭素数5〜9の
飽和脂肪族モノカルボン酸を用いたヒンダードエステル
が特に好ましい。多価アルコールとしては、ネオペンチ
ルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチロールプ
ロパン、ジペンタエリスリトール等が好ましい。モノカ
ルボン酸としては、バレリン酸、イソバレリン酸、2-メ
チル酪酸、カプロン酸、エナント酸、2-エチルペンタン
酸、2-メチルヘキサン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサ
ン酸、ペラルゴン酸、3,5,5-トリメチルヘキサン酸等が
好ましい。
記載のエステル中、ハイドロフルオロカーボンとの相溶
性、熱安定性、潤滑性、電気絶縁性等の要求性能のバラ
ンスを考慮すると、特に(a)記載のエステル化合物が
好ましい。(a)記載のエステルのうち、特に多価アル
コールとして炭素数2〜10の2〜6価のヒンダードア
ルコールを用い、モノカルボン酸として炭素数5〜9の
飽和脂肪族モノカルボン酸を用いたヒンダードエステル
が特に好ましい。多価アルコールとしては、ネオペンチ
ルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチロールプ
ロパン、ジペンタエリスリトール等が好ましい。モノカ
ルボン酸としては、バレリン酸、イソバレリン酸、2-メ
チル酪酸、カプロン酸、エナント酸、2-エチルペンタン
酸、2-メチルヘキサン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサ
ン酸、ペラルゴン酸、3,5,5-トリメチルヘキサン酸等が
好ましい。
【0035】(a)記載の好ましいエステルの具体例と
しては、ネオペンチルグリコールの3,5,5-トリメチルヘ
キサン酸エステル、ネオペンチルグリコールの2-エチル
ヘキサン酸エステル、トリメチロールプロパンの3,5,5-
トリメチルヘキサン酸エステル、トリメチロールプロパ
ンの2-メチルヘキサン酸/2-エチルペンタン酸/3,5,5-
トリメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、トリメチロ
ールプロパンの2-エチルヘキサン酸エステル、トリメチ
ロールプロパンの2-メチルヘキサン酸/2-エチルペンタ
ン酸混合脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールのバレ
リン酸/イソバレリン酸/3,5,5-トリメチルヘキサン酸
混合脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールのエナント
酸/3,5,5-トリメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、
ペンタエリスリトールの2-エチルヘキサン酸/3,5,5-ト
リメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、ペンタエリス
リトールの2-メチルヘキサン酸/2-エチルペンタン酸/
2-エチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、ペンタエリス
リトールのカプリル酸/3,5,5-トリメチルヘキサン酸混
合脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの2-メチルヘ
キサン酸/2-エチルペンタン酸/2-エチルヘキサン酸/
3,5,5-トリメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル等が挙
げられる。
しては、ネオペンチルグリコールの3,5,5-トリメチルヘ
キサン酸エステル、ネオペンチルグリコールの2-エチル
ヘキサン酸エステル、トリメチロールプロパンの3,5,5-
トリメチルヘキサン酸エステル、トリメチロールプロパ
ンの2-メチルヘキサン酸/2-エチルペンタン酸/3,5,5-
トリメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、トリメチロ
ールプロパンの2-エチルヘキサン酸エステル、トリメチ
ロールプロパンの2-メチルヘキサン酸/2-エチルペンタ
ン酸混合脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールのバレ
リン酸/イソバレリン酸/3,5,5-トリメチルヘキサン酸
混合脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールのエナント
酸/3,5,5-トリメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、
ペンタエリスリトールの2-エチルヘキサン酸/3,5,5-ト
リメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、ペンタエリス
リトールの2-メチルヘキサン酸/2-エチルペンタン酸/
2-エチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル、ペンタエリス
リトールのカプリル酸/3,5,5-トリメチルヘキサン酸混
合脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの2-メチルヘ
キサン酸/2-エチルペンタン酸/2-エチルヘキサン酸/
3,5,5-トリメチルヘキサン酸混合脂肪酸エステル等が挙
げられる。
【0036】本発明に用いられるエステルは、上記の各
成分から通常行われる公知のエステル化反応やエステル
交換反応により得ることができる。即ち、前述の(a)
のエステルに関しては、成分−1のアルコールの1種以
上と、成分−2のカルボン酸又はその誘導体の1種以上
とから、(b)のエステルに関しては、成分−3のアル
コールの1種以上と、成分−4のカルボン酸又はその誘
導体の1種以上とから、(c)のエステルに関しては、
成分−1のアルコールの1種以上と、成分−2のカルボ
ン酸又はその誘導体の1種以上および成分−5のカルボ
ン酸又はその誘導体の1種以上とから、並びに(d)の
エステルに関しては、成分−1のアルコールの1種以上
および成分−3のアルコールの1種以上と、成分−4の
カルボン酸又はその誘導体の1種以上とから、通常行わ
れる公知のエステル化反応やエステル交換反応により得
ることができる。
成分から通常行われる公知のエステル化反応やエステル
交換反応により得ることができる。即ち、前述の(a)
のエステルに関しては、成分−1のアルコールの1種以
上と、成分−2のカルボン酸又はその誘導体の1種以上
とから、(b)のエステルに関しては、成分−3のアル
コールの1種以上と、成分−4のカルボン酸又はその誘
導体の1種以上とから、(c)のエステルに関しては、
成分−1のアルコールの1種以上と、成分−2のカルボ
ン酸又はその誘導体の1種以上および成分−5のカルボ
ン酸又はその誘導体の1種以上とから、並びに(d)の
エステルに関しては、成分−1のアルコールの1種以上
および成分−3のアルコールの1種以上と、成分−4の
カルボン酸又はその誘導体の1種以上とから、通常行わ
れる公知のエステル化反応やエステル交換反応により得
ることができる。
【0037】本発明において用いられる、上記のように
して得られるエステルの酸価は特に限定されないが、金
属材料の腐食、耐摩耗性の低下、熱安定性の低下、及び
電気絶縁性の低下を抑制する観点から1mgKOH/g
以下が好ましく、0.2mgKOH/g以下がより好ま
しく、0.1mgKOH/g以下がさらに好ましく、
0.05mgKOH/g以下が特に好ましい。
して得られるエステルの酸価は特に限定されないが、金
属材料の腐食、耐摩耗性の低下、熱安定性の低下、及び
電気絶縁性の低下を抑制する観点から1mgKOH/g
以下が好ましく、0.2mgKOH/g以下がより好ま
しく、0.1mgKOH/g以下がさらに好ましく、
0.05mgKOH/g以下が特に好ましい。
【0038】本発明に用いられるエステルの水酸基価は
特に限定されないが、0.1〜50mgKOH/gが好
ましく、0.1〜30mgKOH/gがより好ましく、
0.1〜20mgKOH/gが特に好ましい。耐摩耗性
の観点から0.1mgKOH/g以上が好ましく、吸湿
性の観点から50mgKOH/g以下が好ましい。
特に限定されないが、0.1〜50mgKOH/gが好
ましく、0.1〜30mgKOH/gがより好ましく、
0.1〜20mgKOH/gが特に好ましい。耐摩耗性
の観点から0.1mgKOH/g以上が好ましく、吸湿
性の観点から50mgKOH/g以下が好ましい。
【0039】本発明に用いられるエステルのヨウ素価
(Img/100g)は特に限定されないが、得られる
潤滑油組成物の熱酸化安定性の観点から10以下が好ま
しく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好まし
く、1以下が特に好ましい。
(Img/100g)は特に限定されないが、得られる
潤滑油組成物の熱酸化安定性の観点から10以下が好ま
しく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好まし
く、1以下が特に好ましい。
【0040】本発明に用いられるエステルのハイドロフ
ルオロカーボンとの低温での二相分離温度は特に限定さ
れないが、−10℃以下が好ましく、−30℃以下がよ
り好ましく、−50℃以下がさらに好ましい。
ルオロカーボンとの低温での二相分離温度は特に限定さ
れないが、−10℃以下が好ましく、−30℃以下がよ
り好ましく、−50℃以下がさらに好ましい。
【0041】本発明に用いられるエステルの100℃に
おける動粘度は特に限定されないが、ハイドロフルオロ
カーボンとの相溶性の観点から100mm2 /s以下が
好ましく、通常1〜100mm2 /sが好ましく、1〜
30mm2 /sがより好ましい。
おける動粘度は特に限定されないが、ハイドロフルオロ
カーボンとの相溶性の観点から100mm2 /s以下が
好ましく、通常1〜100mm2 /sが好ましく、1〜
30mm2 /sがより好ましい。
【0042】(ii)ポリアルキレングリコール系合成油 本発明に用いられるポリアルキレングリコール系合成油
としては、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性があ
り、流動点が0℃以下であり、一般式(1)、(2)で
表されるリン化合物及び一般式(3)で表される酸素含
有アミン化合物を溶解するポリアルキレングリコールで
あれば特に限定されるものではない。例えば、下記の一
般式(4)で表されるもの等が挙げられる。
としては、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性があ
り、流動点が0℃以下であり、一般式(1)、(2)で
表されるリン化合物及び一般式(3)で表される酸素含
有アミン化合物を溶解するポリアルキレングリコールで
あれば特に限定されるものではない。例えば、下記の一
般式(4)で表されるもの等が挙げられる。
【0043】 A−(O−(R17O)v−R18)w (4) (式中、R17は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレ
ン基を表す。R18は水素原子、炭素数1〜15の炭化水
素基、又は炭素数2〜15のアシル基を表す。Aは水素
原子、炭素数1〜15のw価のアルコール残基、又は炭
素数6〜15のw価のフェノール残基を表す。vは1〜
50の数、wは1〜6の数を表す。ただし、v個のR17
O、w個のR18及びw個のO−(R17O)v−R18はそ
れぞれ同一であっても異なっていても良い。)
ン基を表す。R18は水素原子、炭素数1〜15の炭化水
素基、又は炭素数2〜15のアシル基を表す。Aは水素
原子、炭素数1〜15のw価のアルコール残基、又は炭
素数6〜15のw価のフェノール残基を表す。vは1〜
50の数、wは1〜6の数を表す。ただし、v個のR17
O、w個のR18及びw個のO−(R17O)v−R18はそ
れぞれ同一であっても異なっていても良い。)
【0044】ここで、R17は具体的には、エチレン基、
プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、イソブチ
レン基、テトラメチレン基等が挙げられる。
プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、イソブチ
レン基、テトラメチレン基等が挙げられる。
【0045】R18はハイドロフルオロカーボンとの相溶
性の観点から炭素数は15以下が好ましく、なかでも炭
素数1〜10の炭化水素基又は炭素数2〜9のアシル基
であることがより好ましい。
性の観点から炭素数は15以下が好ましく、なかでも炭
素数1〜10の炭化水素基又は炭素数2〜9のアシル基
であることがより好ましい。
【0046】R18の炭化水素基としては、例えば次のよ
うなアルキル基、アリール基、アルキルアリール基が挙
げられる。 アルキル基:メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、1−メチルプ
ロピル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、ペン
チル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3
−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジ
メチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,
2−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、ヘキシル
基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3
−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチ
ルブチル基、2−エチルブチル基、1,2−ジメチルブ
チル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチル
ブチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチ
ルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−
2−メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピ
ル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2
−トリメチルプロピル基、シクロヘキシル基、シクロペ
ンチルメチル基、メチルシクロペンチル基、ヘプチル
基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3
−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチ
ルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペン
チル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチ
ルペンチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,4−
ジメチルペンチル基、1−プロピルブチル基、1−イソ
プロピルブチル基、1,3,3−トリメチルブチル基、
1,1−ジエチルプロピル基、2,3−ジメチル−1−
エチルプロピル基、1,2−ジメチル−1−エチルプロ
ピル基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、シ
クロヘプチル基、シクロヘキシルメチル基、メチルシク
ロヘキシル基、オクチル基、1−メチルヘプチル基、2
−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチ
ルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル
基、1,1−ジイソプロピルエチル基、1−エチル−
1,2,2−トリメチルプロピル基、1,5ージメチル
ヘキシル基、3,5ージメチルヘキシル基、2−プロピ
ルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、1
−エチル−2−メチルペンチル基、2,2−ジメチルヘ
キシル基、1,1−ジメチルヘキシル基、シクロヘプチ
ルメチル基、ジメチルシクロヘキシル基、4−メチルシ
クロヘキシルメチル基、シクロオクチル基、1−シクロ
ヘキシルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、エチ
ルシクロヘキシル基、ノニル基、1−メチルオクチル
基、5−メチルオクチル基、1−(2’−メチルプロピ
ル)−3−メチルブチル基、1,1−ジエチル−2,2
−ジメチルプロピル基、3,5,5−トリメチルヘキシ
ル基、3−シクロヘキシルプロピル基、1,1−ジメチ
ルヘプチル基、デシル基、イソデシル基、1−メチルノ
ニル基、1−プロピルヘプチル基、3,7−ジメチルオ
クチル基、2,4,6−トリメチルヘプチル基、4−シ
クロヘキシルブチル基、ブチルシクロヘキシル基、3,
3,5,5−テトラメチルシクロヘキシル基、ウンデシ
ル基、1−メチルデシル基、2−メチルデシル基、2−
エチルノニル基、ドデシル基、1−メチルウンデシル
基、2−メチルウンデシル基、2−エチルデシル基、1
−(2’−メチルプロピル)−3,5−ジメチルヘキシ
ル基、トリデシル基、イソトリデシル基、2,4,6,
8−テトラメチルノニル基、2−メチルドデシル基、2
−エチルウンデシル基、1−(3’−メチルブチル)−
6−メチルヘプチル基、1−(1’−メチルブチル)−
4−メチルヘプチル基、テトラデシル基、1−メチルト
リデシル基、2−メチルトリデシル基、2−エチルドデ
シル基、2−(3’−メチルブチル)−7−メチルオク
チル基、2−(1’−メチルブチル)−5−メチルオク
チル基、ペンタデシル基、1−ヘキシルノニル基、2−
メチルテトラデシル基、2−エチルトリデシル基、2−
ペンチルノニル基、2−(3’−メチルブチル)−7−
メチルオクチル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル
基。
うなアルキル基、アリール基、アルキルアリール基が挙
げられる。 アルキル基:メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、1−メチルプ
ロピル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、ペン
チル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3
−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジ
メチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,
2−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、ヘキシル
基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3
−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチ
ルブチル基、2−エチルブチル基、1,2−ジメチルブ
チル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチル
ブチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチ
ルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−
2−メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピ
ル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2
−トリメチルプロピル基、シクロヘキシル基、シクロペ
ンチルメチル基、メチルシクロペンチル基、ヘプチル
基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3
−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチ
ルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペン
チル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチ
ルペンチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,4−
ジメチルペンチル基、1−プロピルブチル基、1−イソ
プロピルブチル基、1,3,3−トリメチルブチル基、
1,1−ジエチルプロピル基、2,3−ジメチル−1−
エチルプロピル基、1,2−ジメチル−1−エチルプロ
ピル基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、シ
クロヘプチル基、シクロヘキシルメチル基、メチルシク
ロヘキシル基、オクチル基、1−メチルヘプチル基、2
−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチ
ルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル
基、1,1−ジイソプロピルエチル基、1−エチル−
1,2,2−トリメチルプロピル基、1,5ージメチル
ヘキシル基、3,5ージメチルヘキシル基、2−プロピ
ルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、1
−エチル−2−メチルペンチル基、2,2−ジメチルヘ
キシル基、1,1−ジメチルヘキシル基、シクロヘプチ
ルメチル基、ジメチルシクロヘキシル基、4−メチルシ
クロヘキシルメチル基、シクロオクチル基、1−シクロ
ヘキシルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、エチ
ルシクロヘキシル基、ノニル基、1−メチルオクチル
基、5−メチルオクチル基、1−(2’−メチルプロピ
ル)−3−メチルブチル基、1,1−ジエチル−2,2
−ジメチルプロピル基、3,5,5−トリメチルヘキシ
ル基、3−シクロヘキシルプロピル基、1,1−ジメチ
ルヘプチル基、デシル基、イソデシル基、1−メチルノ
ニル基、1−プロピルヘプチル基、3,7−ジメチルオ
クチル基、2,4,6−トリメチルヘプチル基、4−シ
クロヘキシルブチル基、ブチルシクロヘキシル基、3,
3,5,5−テトラメチルシクロヘキシル基、ウンデシ
ル基、1−メチルデシル基、2−メチルデシル基、2−
エチルノニル基、ドデシル基、1−メチルウンデシル
基、2−メチルウンデシル基、2−エチルデシル基、1
−(2’−メチルプロピル)−3,5−ジメチルヘキシ
ル基、トリデシル基、イソトリデシル基、2,4,6,
8−テトラメチルノニル基、2−メチルドデシル基、2
−エチルウンデシル基、1−(3’−メチルブチル)−
6−メチルヘプチル基、1−(1’−メチルブチル)−
4−メチルヘプチル基、テトラデシル基、1−メチルト
リデシル基、2−メチルトリデシル基、2−エチルドデ
シル基、2−(3’−メチルブチル)−7−メチルオク
チル基、2−(1’−メチルブチル)−5−メチルオク
チル基、ペンタデシル基、1−ヘキシルノニル基、2−
メチルテトラデシル基、2−エチルトリデシル基、2−
ペンチルノニル基、2−(3’−メチルブチル)−7−
メチルオクチル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル
基。
【0047】アリール基及びアルキルアリール基:フェ
ニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル
基、2,4−ジメチルフェニル基、4−イソプロピルフ
ェニル基、2−プロピルフェニル基、4−t−ブチルフ
ェニル基、5−イソプロピル−3−メチルフェニル基、
ナフチル基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2−
メチルナフチル基、2,6−ジ−t−ブチルフェニル
基、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル基、
4−ノニルフェニル基等。
ニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル
基、2,4−ジメチルフェニル基、4−イソプロピルフ
ェニル基、2−プロピルフェニル基、4−t−ブチルフ
ェニル基、5−イソプロピル−3−メチルフェニル基、
ナフチル基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2−
メチルナフチル基、2,6−ジ−t−ブチルフェニル
基、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル基、
4−ノニルフェニル基等。
【0048】また、R18のアシル基としては、例えば次
のようなものが挙げられる。酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、バレリン酸、イソバレリン酸、ビバリン
酸、2−メチル酪酸、カプロン酸、2−メチルバレリン
酸、3−メチルバレリン酸、4−メチルバレリン酸、
2,2−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、tert−ブチル
酢酸、エナント酸、2,2−ジメチルペンタン酸、2−
エチルペンタン酸、3−エチルペンタン酸、2−メチル
ヘキサン酸、3−メチルヘキサン酸、4−メチルヘキサ
ン酸、5−メチルヘキサン酸、カプリル酸、2−エチル
ヘキサン酸、3,5−ジメチルヘキサン酸、2,2−ジ
メチルヘキサン酸、2−メチルヘプタン酸、3−メチル
ヘプタン酸、4−メチルヘプタン酸、2−プロピルペン
タン酸、ペラルゴン酸、2,2−ジメチルヘプタン酸、
3,5,5−トリメチルヘキサン酸、2−メチルオクタ
ン酸、2−エチルヘプタン酸、3−メチルオクタン酸、
デカン酸、ウンデカン酸、2−ブチルオクタン酸、イソ
トリデカン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸等のカ
ルボン酸のアシル基。
のようなものが挙げられる。酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、バレリン酸、イソバレリン酸、ビバリン
酸、2−メチル酪酸、カプロン酸、2−メチルバレリン
酸、3−メチルバレリン酸、4−メチルバレリン酸、
2,2−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、tert−ブチル
酢酸、エナント酸、2,2−ジメチルペンタン酸、2−
エチルペンタン酸、3−エチルペンタン酸、2−メチル
ヘキサン酸、3−メチルヘキサン酸、4−メチルヘキサ
ン酸、5−メチルヘキサン酸、カプリル酸、2−エチル
ヘキサン酸、3,5−ジメチルヘキサン酸、2,2−ジ
メチルヘキサン酸、2−メチルヘプタン酸、3−メチル
ヘプタン酸、4−メチルヘプタン酸、2−プロピルペン
タン酸、ペラルゴン酸、2,2−ジメチルヘプタン酸、
3,5,5−トリメチルヘキサン酸、2−メチルオクタ
ン酸、2−エチルヘプタン酸、3−メチルオクタン酸、
デカン酸、ウンデカン酸、2−ブチルオクタン酸、イソ
トリデカン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸等のカ
ルボン酸のアシル基。
【0049】Aの炭素数は、ハイドロフルオロカーボン
との相溶性の観点から15以下が好ましい。Aのアルコ
ール残基又はフェノール残基としては、例えば次のよう
なものが挙げられる。 アルコール残基:メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、1−メチルプロパ
ノール、2−メチルプロパノール、t−ブタノール、ペ
ンタノール、2−メチルブタノール、3−メチルブタノ
ール、2,2−ジメチルプロパノール、1−エチルプロ
パノール、ヘキサノール、2−メチルペンタノール、2
−エチルブタノール、2,3−ジメチルブタノール、ヘ
プタノール、2−メチルヘキサノール、3−メチルヘキ
サノール、5−メチルヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、オクタノール、2−エチルヘキサノール、2−メチ
ルヘプタノール、3,5−ジメチルヘキサノール、ノナ
ノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、デシル
アルコール、イソデシルアルコール、2,4,6−トリ
メチルヘプタノール、ウンデシルアルコール、ドデシル
アルコール、トリデシルアルコール、イソトリデシルア
ルコール、2,4,6,8−テトラメチルノナノール、
テトラデシルアルコールペンタシル、2−ペンチルノナ
ノール、ペンタデシルアルコール等の1価アルコールの
アルコール残基。
との相溶性の観点から15以下が好ましい。Aのアルコ
ール残基又はフェノール残基としては、例えば次のよう
なものが挙げられる。 アルコール残基:メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、1−メチルプロパ
ノール、2−メチルプロパノール、t−ブタノール、ペ
ンタノール、2−メチルブタノール、3−メチルブタノ
ール、2,2−ジメチルプロパノール、1−エチルプロ
パノール、ヘキサノール、2−メチルペンタノール、2
−エチルブタノール、2,3−ジメチルブタノール、ヘ
プタノール、2−メチルヘキサノール、3−メチルヘキ
サノール、5−メチルヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、オクタノール、2−エチルヘキサノール、2−メチ
ルヘプタノール、3,5−ジメチルヘキサノール、ノナ
ノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、デシル
アルコール、イソデシルアルコール、2,4,6−トリ
メチルヘプタノール、ウンデシルアルコール、ドデシル
アルコール、トリデシルアルコール、イソトリデシルア
ルコール、2,4,6,8−テトラメチルノナノール、
テトラデシルアルコールペンタシル、2−ペンチルノナ
ノール、ペンタデシルアルコール等の1価アルコールの
アルコール残基。
【0050】ネオペンチルグリコール、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、トリメチロールノナ
ン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
及びジペンタエリスリトール等のヒンダードアルコール
のアルコール残基。エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、グリセ
リン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ソ
ルビトール及びマンニトール等の多価アルコールのアル
コール残基。
ル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、トリメチロールノナ
ン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
及びジペンタエリスリトール等のヒンダードアルコール
のアルコール残基。エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、グリセ
リン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ソ
ルビトール及びマンニトール等の多価アルコールのアル
コール残基。
【0051】フェノール残基:4−メチルフェノール、
4−エチルフェノール、4−t−ブチルフェノール、
2,4−ジ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−
ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、4−ノニルフェノール、ビスフェノール
A等のフェノールのフェノール残基。
4−エチルフェノール、4−t−ブチルフェノール、
2,4−ジ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−
ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、4−ノニルフェノール、ビスフェノール
A等のフェノールのフェノール残基。
【0052】また、vは粘度及び吸湿性の観点から50
以下の数が好ましく、なかでも1〜30の数であること
がより好ましい。wは粘度の観点から6以下の数が好ま
しく、なかでも1〜3の数であることがより好ましい。
以下の数が好ましく、なかでも1〜30の数であること
がより好ましい。wは粘度の観点から6以下の数が好ま
しく、なかでも1〜3の数であることがより好ましい。
【0053】これらのポリアルキレングリコールは、例
えば以下のようにして製造することができる。水あるい
はアルコールと、アルキレンオキサイドをNaOHやKOH の
アルカリ触媒下で反応させて、モノアルキルエーテル型
ポリアルキレングリコールやグリコール型ポリアルキレ
ングリコールを得ることができる。さらに末端の水酸基
をアルカリ金属を触媒にしてハロゲン化アルキルにより
アルキル化して、またカルボン酸やあるいはそのメチル
エステル、エチルエステル、酸無水物と反応させること
によりアシル化して、ジアルキルエーテル型ポリアルキ
レングリコールやエステルエーテル型ポリアルキレング
リコールを得ることができる。
えば以下のようにして製造することができる。水あるい
はアルコールと、アルキレンオキサイドをNaOHやKOH の
アルカリ触媒下で反応させて、モノアルキルエーテル型
ポリアルキレングリコールやグリコール型ポリアルキレ
ングリコールを得ることができる。さらに末端の水酸基
をアルカリ金属を触媒にしてハロゲン化アルキルにより
アルキル化して、またカルボン酸やあるいはそのメチル
エステル、エチルエステル、酸無水物と反応させること
によりアシル化して、ジアルキルエーテル型ポリアルキ
レングリコールやエステルエーテル型ポリアルキレング
リコールを得ることができる。
【0054】本発明に用いられる、上記のようにして得
られるポリアルキレングリコールの酸価は、金属材料の
腐食、耐磨耗性の低下、熱安定性の低下、及び電気絶縁
性の低下を抑制する観点から、1mgKOH/g以下が
好ましく、0.2mgKOH/g以下がより好ましく、
0.1mgKOH/g以下がさらに好ましく、0.05
mgKOH/g以下が特に好ましい。本発明に用いられ
るポリアルキレングリコールのハイドロフルオロカーボ
ンとの低温での二相分離温度は、−10℃以下が好まし
く、−30℃以下がより好ましく、−50℃以下が特に
好ましい。また、高温での二相分離温度は60℃以上が
好ましく、80℃以上がより好ましく、100℃以上が
さらに好ましい。
られるポリアルキレングリコールの酸価は、金属材料の
腐食、耐磨耗性の低下、熱安定性の低下、及び電気絶縁
性の低下を抑制する観点から、1mgKOH/g以下が
好ましく、0.2mgKOH/g以下がより好ましく、
0.1mgKOH/g以下がさらに好ましく、0.05
mgKOH/g以下が特に好ましい。本発明に用いられ
るポリアルキレングリコールのハイドロフルオロカーボ
ンとの低温での二相分離温度は、−10℃以下が好まし
く、−30℃以下がより好ましく、−50℃以下が特に
好ましい。また、高温での二相分離温度は60℃以上が
好ましく、80℃以上がより好ましく、100℃以上が
さらに好ましい。
【0055】本発明に用いられるポリアルキレングリコ
ールの100℃における動粘度は、ハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性の観点から100mm2 /s以下が好
ましく、通常1〜100mm2 /sが好ましく、1〜3
0mm2 /sがより好ましい。
ールの100℃における動粘度は、ハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性の観点から100mm2 /s以下が好
ましく、通常1〜100mm2 /sが好ましく、1〜3
0mm2 /sがより好ましい。
【0056】(iii) カーボネート系合成油 本発明に用いられるカーボネート系合成油としては、ハ
イドロフルオロカーボンとの相溶性があり、流動点が0
℃以下であり、一般式(1)、(2)で表されるリン化
合物及び一般式(3)で表される酸素含有アミンを溶解
するカーボネートであれば特に限定されるものではな
い。例えば、下記の一般式(5)で表されるもの等が挙
げられる。
イドロフルオロカーボンとの相溶性があり、流動点が0
℃以下であり、一般式(1)、(2)で表されるリン化
合物及び一般式(3)で表される酸素含有アミンを溶解
するカーボネートであれば特に限定されるものではな
い。例えば、下記の一般式(5)で表されるもの等が挙
げられる。
【0057】
【化11】
【0058】(式中、R19及びR21は同一であっても又
は異なっていてもよく、炭素数1〜18のアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、又は
−(R23O)z−R22で示される基を表す。ただし、R
22は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基又はアラルキル基、R23は炭素数2〜18
のアルキレン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基
又はアラルキレン基、zは1〜100の整数を表す。z
個のR23Oは同じであっても異なっていても良い。R20
は炭素数2〜18のアルキレン基、アリーレン基、アル
キルアリーレン基又はアラルキレン基、xは1〜100
の整数、yは0〜100の整数を表す。x個のR20Oは
同じであっても異なっていても良く、また、y個の
は異なっていてもよく、炭素数1〜18のアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、又は
−(R23O)z−R22で示される基を表す。ただし、R
22は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基又はアラルキル基、R23は炭素数2〜18
のアルキレン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基
又はアラルキレン基、zは1〜100の整数を表す。z
個のR23Oは同じであっても異なっていても良い。R20
は炭素数2〜18のアルキレン基、アリーレン基、アル
キルアリーレン基又はアラルキレン基、xは1〜100
の整数、yは0〜100の整数を表す。x個のR20Oは
同じであっても異なっていても良く、また、y個の
【0059】
【化12】
【0060】は同じであっても異なっていても良い。)
【0061】R19及びR21は炭素数1〜18のアルキル
基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、
又は−(R23O)z−R22で示される基であり、R22は
炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルキルア
リール基又はアラルキル基である。炭素数については1
〜10がより好ましい。ここで、ハイドロフルオロカー
ボンとの相溶性の観点からR19、R21及びR22の炭素数
は18以下が好ましく、より好ましくは1〜10であ
る。具体的には、例えば次のようなものが挙げられる。
基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、
又は−(R23O)z−R22で示される基であり、R22は
炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルキルア
リール基又はアラルキル基である。炭素数については1
〜10がより好ましい。ここで、ハイドロフルオロカー
ボンとの相溶性の観点からR19、R21及びR22の炭素数
は18以下が好ましく、より好ましくは1〜10であ
る。具体的には、例えば次のようなものが挙げられる。
【0062】アルキル基:R18で挙げたアルキル基以外
に次のものが挙げられる。ヘキサデシル基、1−メチル
ペンタデシル基、イソヘプタデシル基、1−(1’,
3’,3’−トリメチルブチル)−4,6,6−トリメ
チルヘプチル基、1−(3’−メチルヘキシル)−6−
メチルノニル基、オクタデシル基、2−ヘプチルウンデ
シル基、イソステアリル基、2−(1’,3’,3’−
トリメチルブチル)−5,7’,7’−トリメチルオク
チル基、2−(3’−メチルヘキシル)−7−メチルデ
シル基等。
に次のものが挙げられる。ヘキサデシル基、1−メチル
ペンタデシル基、イソヘプタデシル基、1−(1’,
3’,3’−トリメチルブチル)−4,6,6−トリメ
チルヘプチル基、1−(3’−メチルヘキシル)−6−
メチルノニル基、オクタデシル基、2−ヘプチルウンデ
シル基、イソステアリル基、2−(1’,3’,3’−
トリメチルブチル)−5,7’,7’−トリメチルオク
チル基、2−(3’−メチルヘキシル)−7−メチルデ
シル基等。
【0063】アリール基及びアルキルアリール基:フェ
ニル基、2−又は3−又は4−メチルフェニル基、2−
又は3−又は4−エチルフェニル基、2,3−、2,4
−、2,5−、2,6−、3,4−、又は3,5−ジメ
チルフェニル基、2−、3−、又は4−イソプロピルフ
ェニル基、2−、3−、又は4−プロピルフェニル基、
2,3,5−、2,3,6−、又は3,4,5−トリメ
チルフェニル基、2−、3−、又は4−t−ブチルフェ
ニル基、2−、3−、又は4−sec−ブチルフェニル
基、4−又は5−イソプロピル−3−メチルフェニル
基、4−t−アミルフェニル基、3−、4−、又は5−
メチル−2−t−ブチルフェニル基、ペンタメチルフェ
ニル基、ナフチル基、2−メチルナフチル基、2,6−
ジイソプロピルフェニル基、4−t−オクチルフェニル
基、2,4−、2,6−、又は3,5−ジ−t−ブチル
フェニル基、ジ−sec−ブチルフェニル基、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル基、2,4,6−
トリ−t−ブチルフェニル基等。
ニル基、2−又は3−又は4−メチルフェニル基、2−
又は3−又は4−エチルフェニル基、2,3−、2,4
−、2,5−、2,6−、3,4−、又は3,5−ジメ
チルフェニル基、2−、3−、又は4−イソプロピルフ
ェニル基、2−、3−、又は4−プロピルフェニル基、
2,3,5−、2,3,6−、又は3,4,5−トリメ
チルフェニル基、2−、3−、又は4−t−ブチルフェ
ニル基、2−、3−、又は4−sec−ブチルフェニル
基、4−又は5−イソプロピル−3−メチルフェニル
基、4−t−アミルフェニル基、3−、4−、又は5−
メチル−2−t−ブチルフェニル基、ペンタメチルフェ
ニル基、ナフチル基、2−メチルナフチル基、2,6−
ジイソプロピルフェニル基、4−t−オクチルフェニル
基、2,4−、2,6−、又は3,5−ジ−t−ブチル
フェニル基、ジ−sec−ブチルフェニル基、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル基、2,4,6−
トリ−t−ブチルフェニル基等。
【0064】アラルキル基:ベンジル基、2−、3−、
又は4−メチルベンジル基、フェネチル基、sec−フ
ェネチル基、2,4−、2,5−、3,4−、又は3,
5−ジメチルベンジル基、4−エチルベンジル基、2
−、3−、又は4−メチルフェネチル基、α−又はβ−
メチルフェネチル基、α,α−ジメチルベンジル基、1
−又は3−フェニルプロピル基、α−又はβ−エチルフ
ェネチル基、4−イソプロピルベンジル基、α−イソプ
ロピルベンジル基、α,α−ジメチルフェネチル基、1
−、3−又は4−フェニルブチル基、α−エチル−α−
メチルベンジル基、4−ブチルベンジル基、4−t−ブ
チルベンジル基、1,1−ジメチル−3−フェニルプロ
ピル基、1−又は3−フェニル−2,2−ジメチルプロ
ピル基、α−プロピルフェネチル基、5−フェニルペン
チル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、6−フ
ェニルヘキシル基等。
又は4−メチルベンジル基、フェネチル基、sec−フ
ェネチル基、2,4−、2,5−、3,4−、又は3,
5−ジメチルベンジル基、4−エチルベンジル基、2
−、3−、又は4−メチルフェネチル基、α−又はβ−
メチルフェネチル基、α,α−ジメチルベンジル基、1
−又は3−フェニルプロピル基、α−又はβ−エチルフ
ェネチル基、4−イソプロピルベンジル基、α−イソプ
ロピルベンジル基、α,α−ジメチルフェネチル基、1
−、3−又は4−フェニルブチル基、α−エチル−α−
メチルベンジル基、4−ブチルベンジル基、4−t−ブ
チルベンジル基、1,1−ジメチル−3−フェニルプロ
ピル基、1−又は3−フェニル−2,2−ジメチルプロ
ピル基、α−プロピルフェネチル基、5−フェニルペン
チル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、6−フ
ェニルヘキシル基等。
【0065】R20及びR23は炭素数2〜18のアルキレ
ン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基又はアラル
キレン基である。炭素数はハイドロフルオロカーボンと
の相溶性の観点から、18以下が好ましく、より好まし
くは2〜10である。具体的には、例えば次のようなも
のが挙げられる。
ン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基又はアラル
キレン基である。炭素数はハイドロフルオロカーボンと
の相溶性の観点から、18以下が好ましく、より好まし
くは2〜10である。具体的には、例えば次のようなも
のが挙げられる。
【0066】アルキレン基としては、以下に示す2価ア
ルコールのアルコール残基等が挙げられる。エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジ
オール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタン
ジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、1,3−シクロペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,3−
ジメチル−1,2−ブタンジオール、2−エチル−2−
メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,
4−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブ
タンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,
3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−イソプロピル−2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオー
ル、1,7−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサ
ンジオール、1,2−オクタンジオール、1,8−オク
タンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,2−
デカンジオール、1,10−デカンジオール、1,2−
ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,
2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジ
オール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,16−ヘ
キサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、
1,18−オクタデカンジオール等。
ルコールのアルコール残基等が挙げられる。エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジ
オール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタン
ジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、1,3−シクロペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,3−
ジメチル−1,2−ブタンジオール、2−エチル−2−
メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,
4−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブ
タンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,
3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−イソプロピル−2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオー
ル、1,7−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサ
ンジオール、1,2−オクタンジオール、1,8−オク
タンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,2−
デカンジオール、1,10−デカンジオール、1,2−
ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,
2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジ
オール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,16−ヘ
キサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、
1,18−オクタデカンジオール等。
【0067】アリーレン基、アルキルアリーレン基及び
アラルキレン基としては、以下に示す2価のフェノール
又はアルコールの残基等が挙げられる。カテコール、レ
ゾルシン、2−、3−又は4−ヒドロキシベンジルアル
コール、3−又は4−メチルカテコール、2−メチルレ
ゾルシノール、1,2−、1,3−又は1,4−ベンゼ
ンジメタノール、4−エチルレゾルシノール、2−、3
−又は4−ヒドロキシフェネチルアルコール、1−フェ
ニル−1,2−エタンジオール、2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−プロパノール、2−フェニル−1,2
−プロパンジオール、4−tーブチルカテコール、4−
ヘキシルレゾルシノール、3,5−ジイソプロピルカテ
コール、α,α,α’,α’、−テトラメチル−1,4
−ベンゼンジメタノール、3,5−ジ−t−ブチルカテ
コール、4−ドデシルレゾルシノール等。
アラルキレン基としては、以下に示す2価のフェノール
又はアルコールの残基等が挙げられる。カテコール、レ
ゾルシン、2−、3−又は4−ヒドロキシベンジルアル
コール、3−又は4−メチルカテコール、2−メチルレ
ゾルシノール、1,2−、1,3−又は1,4−ベンゼ
ンジメタノール、4−エチルレゾルシノール、2−、3
−又は4−ヒドロキシフェネチルアルコール、1−フェ
ニル−1,2−エタンジオール、2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−プロパノール、2−フェニル−1,2
−プロパンジオール、4−tーブチルカテコール、4−
ヘキシルレゾルシノール、3,5−ジイソプロピルカテ
コール、α,α,α’,α’、−テトラメチル−1,4
−ベンゼンジメタノール、3,5−ジ−t−ブチルカテ
コール、4−ドデシルレゾルシノール等。
【0068】zは1〜100の整数を示し、好ましくは
1〜50の整数であり、さらに好ましくは1〜30の整
数である。粘度及び吸湿性の観点から、zは100以下
が好ましい。xは1〜100の整数を示し、好ましくは
1〜50の整数であり、さらに好ましくは1〜30の整
数である。粘度及び吸湿性の観点から、xは100以下
が好ましい。yは0〜100の整数を表し、好ましくは
1〜50の整数であり、さらに好ましくは1〜30の整
数である。粘度及び吸湿性の観点から、yは100以下
が好ましい。
1〜50の整数であり、さらに好ましくは1〜30の整
数である。粘度及び吸湿性の観点から、zは100以下
が好ましい。xは1〜100の整数を示し、好ましくは
1〜50の整数であり、さらに好ましくは1〜30の整
数である。粘度及び吸湿性の観点から、xは100以下
が好ましい。yは0〜100の整数を表し、好ましくは
1〜50の整数であり、さらに好ましくは1〜30の整
数である。粘度及び吸湿性の観点から、yは100以下
が好ましい。
【0069】これらのカーボネートは一般に1価及び/
又は2価のアルコールやフェノールの1種以上とジメチ
ルカーボネートやジエチルカーボネートのような炭酸エ
ステルとのエステル交換反応によって得られる。
又は2価のアルコールやフェノールの1種以上とジメチ
ルカーボネートやジエチルカーボネートのような炭酸エ
ステルとのエステル交換反応によって得られる。
【0070】本発明において用いられる、上記のように
して得られるカーボネートの酸価は金属材料の腐食、耐
摩耗性の低下、熱安定性の低下、及び電気絶縁性の低下
を抑制する観点から1mgKOH/g以下が好ましく、
0.2mgKOH/g以下がより好ましく、0.1mg
KOH/g以下がさらに好ましく、0.05mgKOH
/g以下が特に好ましい。
して得られるカーボネートの酸価は金属材料の腐食、耐
摩耗性の低下、熱安定性の低下、及び電気絶縁性の低下
を抑制する観点から1mgKOH/g以下が好ましく、
0.2mgKOH/g以下がより好ましく、0.1mg
KOH/g以下がさらに好ましく、0.05mgKOH
/g以下が特に好ましい。
【0071】本発明に用いられるカーボネートのハイド
ロフルオロカーボンとの低温での二相分離温度は、0℃
以下が好ましく、−10℃以下がより好ましく、−30
℃以下が特に好ましい。
ロフルオロカーボンとの低温での二相分離温度は、0℃
以下が好ましく、−10℃以下がより好ましく、−30
℃以下が特に好ましい。
【0072】本発明に用いられるカーボネートの100
℃における動粘度は特に限定されないが、ハイドロフル
オロカーボンとの相溶性の観点から100mm2 /s以
下が好ましく、通常1〜100mm2 /sが好ましく、
1〜30mm2 /sがより好ましい。
℃における動粘度は特に限定されないが、ハイドロフル
オロカーボンとの相溶性の観点から100mm2 /s以
下が好ましく、通常1〜100mm2 /sが好ましく、
1〜30mm2 /sがより好ましい。
【0073】(iv)混合油 本発明に用いられるエステル系、ポリアルキレングリコ
ール系及びカーボネート系合成油の混合油においても、
ハイドロフルオロカーボンとの低温での二相分離温度が
低いことが望ましく、−10℃以下が好ましく、より好
ましくは−30℃以下、特に好ましくは−50℃以下で
ある。
ール系及びカーボネート系合成油の混合油においても、
ハイドロフルオロカーボンとの低温での二相分離温度が
低いことが望ましく、−10℃以下が好ましく、より好
ましくは−30℃以下、特に好ましくは−50℃以下で
ある。
【0074】また、高温での二相分離温度が高いことが
望ましく、60℃以上が好ましく、より好ましくは80
℃以上、特に好ましくは100℃以上である。また、エ
ステル系、ポリアルキレングリコール系及びカーボネー
ト系合成油の混合比率は、ハイドロフルオロカーボンと
の相溶性を損なわない範囲であれば特に限定されるもの
ではない。また、混合油においても、100℃における
動粘度はハイドロフルオロカーボンとの相溶性の観点か
ら100mm2 /s以下が好ましく、通常1〜100m
m2 /sが好ましく、1〜30mm2 /sがより好まし
い。
望ましく、60℃以上が好ましく、より好ましくは80
℃以上、特に好ましくは100℃以上である。また、エ
ステル系、ポリアルキレングリコール系及びカーボネー
ト系合成油の混合比率は、ハイドロフルオロカーボンと
の相溶性を損なわない範囲であれば特に限定されるもの
ではない。また、混合油においても、100℃における
動粘度はハイドロフルオロカーボンとの相溶性の観点か
ら100mm2 /s以下が好ましく、通常1〜100m
m2 /sが好ましく、1〜30mm2 /sがより好まし
い。
【0075】なお、本発明に用いられるエステル系、ポ
リアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合成
油又はこれらの混合油に、ハイドロフルオロカーボンと
の相溶性を損なわない範囲で、鉱物油やポリα−オレフ
ィン、アルキルベンゼン、前記以外のエステルやポリア
ルキレングリコール、カーボネート、パーフルオロポリ
エーテル、リン酸エステル等の合成油をさらに混合して
も良い。具体的な例は「新版 潤滑の物理化学」(幸書
房)や「潤滑油の基礎と応用」(コロナ社)等に述べら
れている。
リアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合成
油又はこれらの混合油に、ハイドロフルオロカーボンと
の相溶性を損なわない範囲で、鉱物油やポリα−オレフ
ィン、アルキルベンゼン、前記以外のエステルやポリア
ルキレングリコール、カーボネート、パーフルオロポリ
エーテル、リン酸エステル等の合成油をさらに混合して
も良い。具体的な例は「新版 潤滑の物理化学」(幸書
房)や「潤滑油の基礎と応用」(コロナ社)等に述べら
れている。
【0076】2.リン化合物について 本発明に用いられるリン化合物としては、一般式(1)
及び/又は(2)で表されるものである。
及び/又は(2)で表されるものである。
【0077】
【化13】
【0078】(式中、R1 及びR2 は同一であっても又
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
【0079】
【化14】
【0080】(式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)
【0081】(i)R3 、R4 、R6 及びR7 について R3 、R4 、R6 及びR7 で示される基のうち、直鎖又
は分岐鎖アルキル基、直鎖又は分岐鎖アルケニル基、ア
リール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基及びハ
ロゲン化アリール基の炭素数は、ハイドロフルオロカー
ボンとの相溶性の観点から18以下である。
は分岐鎖アルキル基、直鎖又は分岐鎖アルケニル基、ア
リール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基及びハ
ロゲン化アリール基の炭素数は、ハイドロフルオロカー
ボンとの相溶性の観点から18以下である。
【0082】炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、オクタデシル基等が挙げられる。
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、オクタデシル基等が挙げられる。
【0083】炭素数3〜18を有する分岐鎖アルキル基
としては、R18、R19、R21、R22で挙げたアルキル基
と同様のものが挙げられる。
としては、R18、R19、R21、R22で挙げたアルキル基
と同様のものが挙げられる。
【0084】炭素数2〜18を有する直鎖アルケニル基
としては、プロペニル基、2−デセニル基、9−デセニ
ル基、9−ウンデセニル基、10−ウンデセニル基、2
−ドデセニル基、3−ドデセニル基、2−トリデセニル
基、4−テトラデセニル基、9−テトラデセニル基、9
−ペンタデセニル基、9−ヘキサデセニル基、9−ヘプ
タデセニル基、9−オクタデセニル基等が挙げられる。
としては、プロペニル基、2−デセニル基、9−デセニ
ル基、9−ウンデセニル基、10−ウンデセニル基、2
−ドデセニル基、3−ドデセニル基、2−トリデセニル
基、4−テトラデセニル基、9−テトラデセニル基、9
−ペンタデセニル基、9−ヘキサデセニル基、9−ヘプ
タデセニル基、9−オクタデセニル基等が挙げられる。
【0085】炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニル
基としては、イソプロペニル基、3−メチル−2−ノネ
ニル基、2,4−ジメチル−2−デセニル基、2−メチ
ル−9−ヘプタデセニル基等が挙げられる。
基としては、イソプロペニル基、3−メチル−2−ノネ
ニル基、2,4−ジメチル−2−デセニル基、2−メチ
ル−9−ヘプタデセニル基等が挙げられる。
【0086】炭素数6〜18を有するアリール基及びア
ルキルアリール基としては、R18で挙げたもの以外に、
2,4−ジ−tert−ペンチル基や4−ドデシルフェ
ニル基が挙げられる。
ルキルアリール基としては、R18で挙げたもの以外に、
2,4−ジ−tert−ペンチル基や4−ドデシルフェ
ニル基が挙げられる。
【0087】炭素数7〜18を有するアラルキル基とし
ては、R19、R21、R22で挙げたものと同様のものが挙
げられる。
ては、R19、R21、R22で挙げたものと同様のものが挙
げられる。
【0088】炭素数1〜18を有するハロゲン化アルキ
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アルキル基の具体例としては、β−クロロエチ
ル基、2,3−ジクロロプロピル基等が挙げられる。
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アルキル基の具体例としては、β−クロロエチ
ル基、2,3−ジクロロプロピル基等が挙げられる。
【0089】炭素数6〜18を有するハロゲン化アリー
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アリール基の具体例としては、2−、3−又は
4−モノクロロフェニル基、ジクロロフェニル基、モノ
クロロ−4−メチルフェニル基、ジクロロ−4−メチル
フェニル基等が挙げられる。
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アリール基の具体例としては、2−、3−又は
4−モノクロロフェニル基、ジクロロフェニル基、モノ
クロロ−4−メチルフェニル基、ジクロロ−4−メチル
フェニル基等が挙げられる。
【0090】(ii)R1 、R2 及びR5 について R1 、R2 及びR5 は、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を示すが、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、ブチレン基、イソブチレン基、テトラメ
チレン基等が挙げられる。
アルキレン基を示すが、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、ブチレン基、イソブチレン基、テトラメ
チレン基等が挙げられる。
【0091】p、q及びrは0〜30の数を示し、好ま
しくは0〜20であり、さらに好ましくは0〜10であ
る。p、q及びrは同一であっても異なっていても良
い。ここで、p,q及びrが大きいとリン濃度が低下
し、添加効果が低下することからp、q及びrは30以
下の数が好ましい。
しくは0〜20であり、さらに好ましくは0〜10であ
る。p、q及びrは同一であっても異なっていても良
い。ここで、p,q及びrが大きいとリン濃度が低下
し、添加効果が低下することからp、q及びrは30以
下の数が好ましい。
【0092】一般式(1)又は(2)で表されるリン化
合物のうち、直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、直鎖若し
くは分岐鎖アルケニル基、アリール基、又はアラルキル
基を有するリン化合物は、直鎖若しくは分岐鎖アルキル
アルコール、直鎖若しくは分岐鎖アルケニルアルコー
ル、アリールアルコール、又はアラルキルアルコールと
無水リン酸(P2 O5 )との反応等により得られ、この
際、水、オルトリン酸又はポリリン酸の存在下で反応を
行うと高収率で得ることができる。
合物のうち、直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、直鎖若し
くは分岐鎖アルケニル基、アリール基、又はアラルキル
基を有するリン化合物は、直鎖若しくは分岐鎖アルキル
アルコール、直鎖若しくは分岐鎖アルケニルアルコー
ル、アリールアルコール、又はアラルキルアルコールと
無水リン酸(P2 O5 )との反応等により得られ、この
際、水、オルトリン酸又はポリリン酸の存在下で反応を
行うと高収率で得ることができる。
【0093】ハロゲン化アルキル基及びハロゲン化アリ
ール基は、相当するリン化合物のアルキル基又はアリー
ル基の水素原子をハロゲンで置換反応することなどによ
り得ることができる。直鎖又は分岐鎖のオキシアルキレ
ン基を含むリン化合物は、オキシアルキレングリコール
とのエステル化反応もしくはアルキレンオキサイド付加
反応などにより得ることができる。なお、本発明におい
ては、上記リン化合物は単独で用いてもよく、2種以上
のリン化合物を用いてもよい。
ール基は、相当するリン化合物のアルキル基又はアリー
ル基の水素原子をハロゲンで置換反応することなどによ
り得ることができる。直鎖又は分岐鎖のオキシアルキレ
ン基を含むリン化合物は、オキシアルキレングリコール
とのエステル化反応もしくはアルキレンオキサイド付加
反応などにより得ることができる。なお、本発明におい
ては、上記リン化合物は単独で用いてもよく、2種以上
のリン化合物を用いてもよい。
【0094】一般式(1)又は(2)で表されるリン化
合物の具体例としては、モノブチルアシッドフォスフェ
ート、ジブチルアシッドフォスフェート、セスキブチル
アシッドフォスフェート、セスキプロピルアシッドフォ
スフェート、ジ2−エチルヘキシルアシッドフォスフェ
ート、2−エチルヘキシルフォスフォン酸モノ−2−エ
チルヘキシル、セスキ3−メチル−2−ノネニルアシッ
ドフォスフェート、セスキオクタデシルアシッドフォス
フェート、セスキオクタデセニルアシッドフォスフェー
ト、セスキエチレングリコールアシッドフォスフェー
ト、セスキ4−メチルフェニルアシッドフォスフェー
ト、セスキβ−クロロエチルアシッドフォスフェート、
セスキ4−クロロフェニルアシッドフォスフェート、セ
スキエチルアシッドフォスフェート、セスキブトキシエ
チルアシッドフォスフェート、セスキイソプロピルアシ
ッドフォスフェート、セスキイソデシルアシッドフォス
フェート、セスキラウリルアシッドフォスフェート、プ
ロピルアシッドハイドロジェンフォスファイト、2−エ
チルヘキシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデセニルアシッドハイドロジェンフォスファイ
ト、3−メチル−2−ノネニルアシッドハイドロジェン
フォスファイト、4−メチルフェニルアシッドハイドロ
ジェンフォスファイト、4−クロロフェニルアシッドハ
イドロジェンフォスファイト、β−クロロエチルアシッ
ドハイドロジェンフォスファイト等が挙げられる。
合物の具体例としては、モノブチルアシッドフォスフェ
ート、ジブチルアシッドフォスフェート、セスキブチル
アシッドフォスフェート、セスキプロピルアシッドフォ
スフェート、ジ2−エチルヘキシルアシッドフォスフェ
ート、2−エチルヘキシルフォスフォン酸モノ−2−エ
チルヘキシル、セスキ3−メチル−2−ノネニルアシッ
ドフォスフェート、セスキオクタデシルアシッドフォス
フェート、セスキオクタデセニルアシッドフォスフェー
ト、セスキエチレングリコールアシッドフォスフェー
ト、セスキ4−メチルフェニルアシッドフォスフェー
ト、セスキβ−クロロエチルアシッドフォスフェート、
セスキ4−クロロフェニルアシッドフォスフェート、セ
スキエチルアシッドフォスフェート、セスキブトキシエ
チルアシッドフォスフェート、セスキイソプロピルアシ
ッドフォスフェート、セスキイソデシルアシッドフォス
フェート、セスキラウリルアシッドフォスフェート、プ
ロピルアシッドハイドロジェンフォスファイト、2−エ
チルヘキシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデセニルアシッドハイドロジェンフォスファイ
ト、3−メチル−2−ノネニルアシッドハイドロジェン
フォスファイト、4−メチルフェニルアシッドハイドロ
ジェンフォスファイト、4−クロロフェニルアシッドハ
イドロジェンフォスファイト、β−クロロエチルアシッ
ドハイドロジェンフォスファイト等が挙げられる。
【0095】3.酸素含有アミン化合物について 本発明に用いられる酸素含有アミン化合物としては、下
記の一般式(3)で表されるものである。
記の一般式(3)で表されるものである。
【0096】
【化15】
【0097】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)
【0098】R8 、R9 及びR10で示される直鎖もしく
は分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケニル
基、アリール基、又はアラルキル基の炭素数はハイドロ
フルオロカーボンとの相溶性の観点からそれぞれ18以
下である。R8 、R9 及びR10における炭素数1〜18
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、及び炭素数6〜18のアリー
ル基の具体例としては、一般式(1)及び一般式(2)
の説明において例示したものと同様の基が挙げられる。
は分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケニル
基、アリール基、又はアラルキル基の炭素数はハイドロ
フルオロカーボンとの相溶性の観点からそれぞれ18以
下である。R8 、R9 及びR10における炭素数1〜18
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、及び炭素数6〜18のアリー
ル基の具体例としては、一般式(1)及び一般式(2)
の説明において例示したものと同様の基が挙げられる。
【0099】R13−(OR14)s−基のR13は水素原
子、炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数3〜18
の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜
18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキル基を表
し、好ましくは水素原子、炭素数1〜9の直鎖アルキル
基、炭素数3〜9の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜9の
直鎖アルケニル基、炭素数3〜9の分岐鎖アルケニル
基、炭素数6〜16のアリール基、炭素数7〜17のア
ラルキル基を表す。また、R13における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、メト
キシ基と置換していても良い。R13の具体例としては、
一般式(1)及び一般式(2)の説明において例示した
ものと同様の基が挙げられる。
子、炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数3〜18
の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜
18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキル基を表
し、好ましくは水素原子、炭素数1〜9の直鎖アルキル
基、炭素数3〜9の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜9の
直鎖アルケニル基、炭素数3〜9の分岐鎖アルケニル
基、炭素数6〜16のアリール基、炭素数7〜17のア
ラルキル基を表す。また、R13における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、メト
キシ基と置換していても良い。R13の具体例としては、
一般式(1)及び一般式(2)の説明において例示した
ものと同様の基が挙げられる。
【0100】R13−(OR14)s−基のR14は、炭素数
2〜18の直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph
−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表
し、好ましくは炭素数2〜9の直鎖アルキレン基、炭素
数3〜9の分岐鎖アルキレン基、炭素数6〜18のアリ
ーレン基、−Ph−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −
CH2 −基を表す。また、R14における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトソロ基、メト
キシ基と置換していてもよい。R14の具体例としては、
一般式(5)の説明において例示したものを同様の基が
挙げられる。これらの中で、経済的な観点からエチレン
基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、ブチレン基が好ましい。ここで、sは1〜30であ
るが、1〜20がより好ましく、1〜10さらに好まし
く、1〜3が特に好ましい。
2〜18の直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph
−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表
し、好ましくは炭素数2〜9の直鎖アルキレン基、炭素
数3〜9の分岐鎖アルキレン基、炭素数6〜18のアリ
ーレン基、−Ph−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −
CH2 −基を表す。また、R14における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトソロ基、メト
キシ基と置換していてもよい。R14の具体例としては、
一般式(5)の説明において例示したものを同様の基が
挙げられる。これらの中で、経済的な観点からエチレン
基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、ブチレン基が好ましい。ここで、sは1〜30であ
るが、1〜20がより好ましく、1〜10さらに好まし
く、1〜3が特に好ましい。
【0101】本発明に用いられる酸素含有アミン化合物
は、以下に示すものがより好ましい。 即ち1つ目の好ましい酸素含有アミン化合物は、直鎖
もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケ
ニル基、アリール基、又はアラルキル基を有する一級ア
ミン、二級アミンと、エポキシ化合物との開環付加反応
によって得られるものである。ここで用いられる各種ア
ミン化合物とは、一般式(6)で表されるアミン化合物
である。
は、以下に示すものがより好ましい。 即ち1つ目の好ましい酸素含有アミン化合物は、直鎖
もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケ
ニル基、アリール基、又はアラルキル基を有する一級ア
ミン、二級アミンと、エポキシ化合物との開環付加反応
によって得られるものである。ここで用いられる各種ア
ミン化合物とは、一般式(6)で表されるアミン化合物
である。
【0102】
【化16】
【0103】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。ただし、R
8、R9 、及びR10のうち、少なくともひとつは水素原
子を表す。)
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。ただし、R
8、R9 、及びR10のうち、少なくともひとつは水素原
子を表す。)
【0104】なお、一般式(6)で表されるアミン化合
物は、一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物の
原料であるため、R8 、R9 及びR10に関しては注釈の
みで区別してある。さらに、R8 、R9 及びR10の各置
換基の具体例としては、一般式(3)におけるR8 、R
9 及びR10の炭化水素基の具体例と同様、一般式(1)
及び一般式(2)の説明中において例示したものと同様
の基が挙げられる。
物は、一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物の
原料であるため、R8 、R9 及びR10に関しては注釈の
みで区別してある。さらに、R8 、R9 及びR10の各置
換基の具体例としては、一般式(3)におけるR8 、R
9 及びR10の炭化水素基の具体例と同様、一般式(1)
及び一般式(2)の説明中において例示したものと同様
の基が挙げられる。
【0105】また、ここで用いられる各種エポキシ化合
物とは、下記の化学式
物とは、下記の化学式
【0106】
【化17】
【0107】や一般式(7)、(8)、(9)に示すよ
うな、その構造の末端に1,2−エポキシ基を有する化
合物である。
うな、その構造の末端に1,2−エポキシ基を有する化
合物である。
【0108】
【化18】
【0109】
【化19】
【0110】
【化20】
【0111】(式中、R24は水素原子、炭素数1〜18
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。R25及びR
26はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数
3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖ア
ルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭
素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキ
ル基を表す。)
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。R25及びR
26はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数
3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖ア
ルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭
素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキ
ル基を表す。)
【0112】上記アミン化合物とエポキシ化合物により
得られる酸素含有アミン化合物の具体例としては、ポリ
オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシプロピレン
プロピルアミン、ポリオキシエチレンイソオクタデシル
アミン、ポリオキシエチレンオクタデセニルアミン、ポ
リオキシプロピレンオクタデセニルアミン、ポリオキシ
エチレンドデシルプロピレンジアミン、ポリオキシエチ
レンフェニルアミン、N−イソブチルジエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエ
タノールアミン、N,N−ビス−2,3−ジヒドロキシ
プロピル−2−ヒドロキシテトラデシルアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、N−(2−アミノエチ
ル)−エタノールアミン、N,N−ジメチル−2−ヒド
ロキシテトラデシルアミン、2−ヒドロキシテトラデシ
ルジエタノールアミン、2−(メチルアミノ)エタノー
ル、エチルモルフォリン、3−ジメチルアミノプロパノ
ール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1−ジ
エチルアミノ−2−プロパノール、3−(ジエチルアミ
ノ)−1,2−プロパンジオール、α−(メチルアミノ
メチル)ベンジルアルコール、2−アミノ−1−フェニ
ル−1,3−プロパンジオール、3−ジイソプロピルア
ミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミ
ノ−1,2−プロパンジオール、3−アミノ−2−ナフ
トール、2−アミノ−4−tert−アミルフェノー
ル、3−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)−1,2
−プロパンジオール、2−アミノ−1,2−ジフェニル
エタノール、2−エチルヘキシルオキシプロピルアミ
ン、3−エトキシプロピルアミン、ブチル−ジ−エタノ
ールアミン、2−ヒドロキシテトラデシル−ジ−エタノ
ールアミン等が挙げられる。
得られる酸素含有アミン化合物の具体例としては、ポリ
オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシプロピレン
プロピルアミン、ポリオキシエチレンイソオクタデシル
アミン、ポリオキシエチレンオクタデセニルアミン、ポ
リオキシプロピレンオクタデセニルアミン、ポリオキシ
エチレンドデシルプロピレンジアミン、ポリオキシエチ
レンフェニルアミン、N−イソブチルジエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエ
タノールアミン、N,N−ビス−2,3−ジヒドロキシ
プロピル−2−ヒドロキシテトラデシルアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、N−(2−アミノエチ
ル)−エタノールアミン、N,N−ジメチル−2−ヒド
ロキシテトラデシルアミン、2−ヒドロキシテトラデシ
ルジエタノールアミン、2−(メチルアミノ)エタノー
ル、エチルモルフォリン、3−ジメチルアミノプロパノ
ール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1−ジ
エチルアミノ−2−プロパノール、3−(ジエチルアミ
ノ)−1,2−プロパンジオール、α−(メチルアミノ
メチル)ベンジルアルコール、2−アミノ−1−フェニ
ル−1,3−プロパンジオール、3−ジイソプロピルア
ミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミ
ノ−1,2−プロパンジオール、3−アミノ−2−ナフ
トール、2−アミノ−4−tert−アミルフェノー
ル、3−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)−1,2
−プロパンジオール、2−アミノ−1,2−ジフェニル
エタノール、2−エチルヘキシルオキシプロピルアミ
ン、3−エトキシプロピルアミン、ブチル−ジ−エタノ
ールアミン、2−ヒドロキシテトラデシル−ジ−エタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0113】上記酸素含有アミン化合物のうち特に好ま
しい形態は、一般式(6)に示すアミン化合物におい
て、R8 、R9 及びR10のうち2つが水素原子であるア
ミン化合物と、一般式(7)で示すエポキシ化合物のう
ちR24が水素原子またはメチル基であるエポキシ化合物
との開環反応で得られる、一般式(10)で示すような
酸素含有アミン化合物である。
しい形態は、一般式(6)に示すアミン化合物におい
て、R8 、R9 及びR10のうち2つが水素原子であるア
ミン化合物と、一般式(7)で示すエポキシ化合物のう
ちR24が水素原子またはメチル基であるエポキシ化合物
との開環反応で得られる、一般式(10)で示すような
酸素含有アミン化合物である。
【0114】
【化21】
【0115】(R27は炭素数1〜18の直鎖アルキル
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜1
8の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケ
ニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18
のアラルキル基を表す。R28は−(OR29)−基を表
す。(R29は炭素数1〜3の直鎖アルキレン基、あるい
は炭素数3の分岐鎖アルキレン基を表す。)n個又はo
個のR28はそれぞれ同一であっても異なっていても良
く、n個又はo個のR29もそれぞれ同一であっても異な
っていても良い。)
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜1
8の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケ
ニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18
のアラルキル基を表す。R28は−(OR29)−基を表
す。(R29は炭素数1〜3の直鎖アルキレン基、あるい
は炭素数3の分岐鎖アルキレン基を表す。)n個又はo
個のR28はそれぞれ同一であっても異なっていても良
く、n個又はo個のR29もそれぞれ同一であっても異な
っていても良い。)
【0116】一般式(10)で表される酸素含有アミン
化合物の具体例としては、例えばポリオキシエチレンド
デシルアミン、ポリオキシプロピレンプロピルアミン、
ポリオキシエチレンイソオクタデシルアミン、ポリオキ
シエチレンオクタデセニルアミン、ポリオキシエチレン
フェニルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−
イソブチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエタノ
ールアミン等が挙げられる。
化合物の具体例としては、例えばポリオキシエチレンド
デシルアミン、ポリオキシプロピレンプロピルアミン、
ポリオキシエチレンイソオクタデシルアミン、ポリオキ
シエチレンオクタデセニルアミン、ポリオキシエチレン
フェニルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−
イソブチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0117】2つ目の好ましい酸素含有アミン化合物
は、直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐
鎖アルケニル基、又はアリール基を有する一級アルコー
ル、二級アルコール、またはポリアルコールとアクリロ
ニトリルとのシアノエチル化反応を行って得られる化合
物を水添することによって得られるものである。
は、直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐
鎖アルケニル基、又はアリール基を有する一級アルコー
ル、二級アルコール、またはポリアルコールとアクリロ
ニトリルとのシアノエチル化反応を行って得られる化合
物を水添することによって得られるものである。
【0118】シアノエチル化/水添反応によって得られ
る酸素含有アミン化合物の具体例としては、3−メトキ
シプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、プロ
ポキシプロピルアミン、イソプロポキシプロピルアミ
ン、ブトキシプロピルアミン、イソブトキシプロピルア
ミン、N,N−ジメチルイソブトキシプロピルアミン、
2−エチルヘキシルオキシプロピルアミン、2−アミノ
−1−メトキシプロパン、デシロキシプロピルアミン、
ラウリロキシプロピルアミン、ミリスチロキシプロピル
アミン等が挙げられる。なお、本発明においては、上記
酸素含有アミン化合物は単独で用いても良く、2種以上
の酸素含有アミン化合物を用いても良い。
る酸素含有アミン化合物の具体例としては、3−メトキ
シプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、プロ
ポキシプロピルアミン、イソプロポキシプロピルアミ
ン、ブトキシプロピルアミン、イソブトキシプロピルア
ミン、N,N−ジメチルイソブトキシプロピルアミン、
2−エチルヘキシルオキシプロピルアミン、2−アミノ
−1−メトキシプロパン、デシロキシプロピルアミン、
ラウリロキシプロピルアミン、ミリスチロキシプロピル
アミン等が挙げられる。なお、本発明においては、上記
酸素含有アミン化合物は単独で用いても良く、2種以上
の酸素含有アミン化合物を用いても良い。
【0119】4.リン化合物と酸素含有アミン化合物の
好ましい組み合わせ 本発明に用いるリン化合物と酸素含有アミン化合物の組
み合わせは特に限定されるものではない。しかし、潤滑
性、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性、金属接触面
における耐磨耗性を考慮した場合、好ましくは一般式
(1)及び/又は(2)で表されるリン化合物と、一般
式(3)で表される酸素含有アミン化合物の組み合わせ
である。
好ましい組み合わせ 本発明に用いるリン化合物と酸素含有アミン化合物の組
み合わせは特に限定されるものではない。しかし、潤滑
性、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性、金属接触面
における耐磨耗性を考慮した場合、好ましくは一般式
(1)及び/又は(2)で表されるリン化合物と、一般
式(3)で表される酸素含有アミン化合物の組み合わせ
である。
【0120】
【化22】
【0121】(式中、R1 及びR2 は同一であってもま
た異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
た異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
【0122】
【化23】
【0123】(式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)
【0124】
【化24】
【0125】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)
【0126】5.潤滑油組成物および冷凍機作動流体用
組成物 (1)本発明における潤滑油組成物 本発明における潤滑油組成物は、前記のようなリン化合
物及び酸素含有アミン化合物をエステル系、ポリアルキ
レングリコール系若しくはカーボネート系合成油又はこ
れらの混合油を主成分とする基油に配合して得られるも
のである。ここで、リン化合物及び酸素含有アミン化合
物は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若しく
はカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主成分と
する基油に対して、それぞれ別々に配合する方法と、リ
ン化合物と酸素含有アミン化合物を予め中和した後に基
油に配合する方法とがあり、いずれの方法でもよい。
組成物 (1)本発明における潤滑油組成物 本発明における潤滑油組成物は、前記のようなリン化合
物及び酸素含有アミン化合物をエステル系、ポリアルキ
レングリコール系若しくはカーボネート系合成油又はこ
れらの混合油を主成分とする基油に配合して得られるも
のである。ここで、リン化合物及び酸素含有アミン化合
物は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若しく
はカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主成分と
する基油に対して、それぞれ別々に配合する方法と、リ
ン化合物と酸素含有アミン化合物を予め中和した後に基
油に配合する方法とがあり、いずれの方法でもよい。
【0127】リン化合物と酸素含有アミン化合物を中和
する場合、リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対す
る酸素含有アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の
比率は1.0〜5.0であるのが好ましい。この比率の
さらに好ましい範囲は1.0〜3.0であり、特に好ま
しい範囲は1.0〜1.5である。即ち、過剰のリン化
合物による腐食摩耗やエステル系合成油等の加水分解を
抑える観点から、この比率は1.0以上が好ましく、過
剰の酸素含有アミン化合物による腐食摩耗や着色を抑え
る観点から、5.0以下が好ましい。
する場合、リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対す
る酸素含有アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の
比率は1.0〜5.0であるのが好ましい。この比率の
さらに好ましい範囲は1.0〜3.0であり、特に好ま
しい範囲は1.0〜1.5である。即ち、過剰のリン化
合物による腐食摩耗やエステル系合成油等の加水分解を
抑える観点から、この比率は1.0以上が好ましく、過
剰の酸素含有アミン化合物による腐食摩耗や着色を抑え
る観点から、5.0以下が好ましい。
【0128】また、リン化合物と酸素含有アミン化合物
を別々に配合する場合の配合比率も同様の理由により、
リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対する酸素含有
アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の比率は1.
0〜5.0であるのが好ましい。
を別々に配合する場合の配合比率も同様の理由により、
リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対する酸素含有
アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の比率は1.
0〜5.0であるのが好ましい。
【0129】リン化合物及び酸素含有アミン化合物の基
油への配合量は、少なくとも本発明の冷凍機作動流体用
組成物が金属表面に接触している間に摩耗を抑制するの
に十分な量であれば特に限定されるものではないが、好
ましくはエステル系、ポリアルキレングリコール系若し
くはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主成分
とする基油100重量部に対して、リン化合物及び酸素
含有アミン化合物の配合量の合計が、0.05〜5.0
重量部である。この配合量の合計は、より好ましくは
0.3〜3.0重量部であり、特に好ましくは0.5〜
2.0重量部である。所望の摩耗抑制効果を得る観点か
ら、当該配合量の合計は0.05重量部以上が好まし
く、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性及び冷凍機油
の要求特性である体積抵抗率の観点から5.0重量部以
下が好ましい。また、5.0重量部を超える量を配合し
ても摩耗抑制効果は頭打ちとなり経済的に不利となる。
油への配合量は、少なくとも本発明の冷凍機作動流体用
組成物が金属表面に接触している間に摩耗を抑制するの
に十分な量であれば特に限定されるものではないが、好
ましくはエステル系、ポリアルキレングリコール系若し
くはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を主成分
とする基油100重量部に対して、リン化合物及び酸素
含有アミン化合物の配合量の合計が、0.05〜5.0
重量部である。この配合量の合計は、より好ましくは
0.3〜3.0重量部であり、特に好ましくは0.5〜
2.0重量部である。所望の摩耗抑制効果を得る観点か
ら、当該配合量の合計は0.05重量部以上が好まし
く、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性及び冷凍機油
の要求特性である体積抵抗率の観点から5.0重量部以
下が好ましい。また、5.0重量部を超える量を配合し
ても摩耗抑制効果は頭打ちとなり経済的に不利となる。
【0130】本発明における潤滑油組成物には、次のよ
うな添加剤を適宜添加してもよい。 (i)本発明における潤滑油組成物には水を除去する添
加剤を加えてもよい。水が共存すると基油であるエステ
ルやカーボネートを加水分解させ、カルボン酸が生じて
キャピラリーチューブ等を詰まらせる可能性があり、
又、非凝縮性のCO2 が生じて冷凍能力を低下させる可
能性がある。又、絶縁材であるPETフィルム等は加水
分解し、PETオリゴマーを生じ、キャピラリーチュー
ブ等を詰まらせる可能性があるからである。水を除去す
る添加剤としてはエポキシ基を有する化合物や、オルト
エステル、アセタール(ケタール)、カルボジイミド等
の添加剤が挙げられる。
うな添加剤を適宜添加してもよい。 (i)本発明における潤滑油組成物には水を除去する添
加剤を加えてもよい。水が共存すると基油であるエステ
ルやカーボネートを加水分解させ、カルボン酸が生じて
キャピラリーチューブ等を詰まらせる可能性があり、
又、非凝縮性のCO2 が生じて冷凍能力を低下させる可
能性がある。又、絶縁材であるPETフィルム等は加水
分解し、PETオリゴマーを生じ、キャピラリーチュー
ブ等を詰まらせる可能性があるからである。水を除去す
る添加剤としてはエポキシ基を有する化合物や、オルト
エステル、アセタール(ケタール)、カルボジイミド等
の添加剤が挙げられる。
【0131】 エポキシ基を有する化合物としては、
炭素数4〜60、好ましくは炭素数5〜25のものであ
る。具体的にはフェニルグリシジルエーテル、ブチルグ
リシジルエーテル、2ーエチルヘキシルグリシジルエー
テル、クレジルグリシジルエーテル、ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオー
ルグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロバントリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル等の
グリシジルエーテル類や、フタル酸グリシジルエステ
ル、シクロヘキサンジカルボン酸グリシジルエステル、
アジピン酸グリシジルエステル、2−エチルヘキサン酸
グリシジルエステル等のグリシジルエステル類や、エポ
キシ化ステアリン酸メチル、エポキシ化ステアリン酸ブ
チル等のエポキシ化脂肪酸モノエステル類や、エポキシ
化大豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油
や、エポキシシクロオクタン、エポキシシクロヘプタ
ン、エポキシシクロヘキシル基を有する化合物、エポキ
シシクロペンチル基を有する化合物等の脂環式エポキシ
化合物が挙げられる。上記のエポキシ基を有する化合物
等の中で、特にエポキシシクロヘキシル基を有する化合
物、エポキシシクロペンチル基を有する化合物が特に優
れている。
炭素数4〜60、好ましくは炭素数5〜25のものであ
る。具体的にはフェニルグリシジルエーテル、ブチルグ
リシジルエーテル、2ーエチルヘキシルグリシジルエー
テル、クレジルグリシジルエーテル、ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオー
ルグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロバントリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル等の
グリシジルエーテル類や、フタル酸グリシジルエステ
ル、シクロヘキサンジカルボン酸グリシジルエステル、
アジピン酸グリシジルエステル、2−エチルヘキサン酸
グリシジルエステル等のグリシジルエステル類や、エポ
キシ化ステアリン酸メチル、エポキシ化ステアリン酸ブ
チル等のエポキシ化脂肪酸モノエステル類や、エポキシ
化大豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油
や、エポキシシクロオクタン、エポキシシクロヘプタ
ン、エポキシシクロヘキシル基を有する化合物、エポキ
シシクロペンチル基を有する化合物等の脂環式エポキシ
化合物が挙げられる。上記のエポキシ基を有する化合物
等の中で、特にエポキシシクロヘキシル基を有する化合
物、エポキシシクロペンチル基を有する化合物が特に優
れている。
【0132】本発明に用いられるエポキシシクロヘキシ
ル基を有する化合物、エポキシシクロペンチル基を有す
る化合物は、炭素数5〜40、好ましくは炭素数5〜2
5のものである。具体的には特開平5−209171、
カラム11、34行から46行に記載されている。特に
限定されるものではないが、好ましくは1,2−エポキ
シシクロヘキサン、1,2−エポキシシクロペンタン、
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキ
シルメチル)アジペート、3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレート等の脂環式エポキシ化合物が挙げられる。
ル基を有する化合物、エポキシシクロペンチル基を有す
る化合物は、炭素数5〜40、好ましくは炭素数5〜2
5のものである。具体的には特開平5−209171、
カラム11、34行から46行に記載されている。特に
限定されるものではないが、好ましくは1,2−エポキ
シシクロヘキサン、1,2−エポキシシクロペンタン、
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキ
シルメチル)アジペート、3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレート等の脂環式エポキシ化合物が挙げられる。
【0133】本発明においては、これらのエポキシ基を
有する化合物の単独又は2種以上を併用してもよい。そ
の添加量はエステル系、ポリアルキレングリコール系若
しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油100
重量部に対して、通常0. 05〜2.0重量部、好まし
くは0. 1〜1.5重量部、さらに好ましくは0. 1〜
1.0重量部である。
有する化合物の単独又は2種以上を併用してもよい。そ
の添加量はエステル系、ポリアルキレングリコール系若
しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油100
重量部に対して、通常0. 05〜2.0重量部、好まし
くは0. 1〜1.5重量部、さらに好ましくは0. 1〜
1.0重量部である。
【0134】 本発明に用いられるオルトエステルと
しては、炭素数4〜70のものであり、さらに好ましく
は炭素数4〜50のものである。具体的には特開平6−
17073、カラム10、27行から41行に記載され
ているような化合物が挙げられる。オルトエステルの添
加量は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若し
くはカーボネート系合成油又はこれらの混合油100重
量部に対して、通常0.01〜100重量部、好ましく
は0. 05〜30重量部である。
しては、炭素数4〜70のものであり、さらに好ましく
は炭素数4〜50のものである。具体的には特開平6−
17073、カラム10、27行から41行に記載され
ているような化合物が挙げられる。オルトエステルの添
加量は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若し
くはカーボネート系合成油又はこれらの混合油100重
量部に対して、通常0.01〜100重量部、好ましく
は0. 05〜30重量部である。
【0135】 本発明に用いられるアセタール又はケ
タールは、炭素数4〜70のものであり、さらに好まし
くは炭素数4〜50のものである。具体的には特開平6
−17073、カラム11、21行目に記載されてい
る。アセタール又はケタールの添加量は、エステル系、
ポリアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合
成油又はこれらの混合油100重量部に対して、通常
0. 01〜100重量部、好ましくは0. 05〜30重
量部である。
タールは、炭素数4〜70のものであり、さらに好まし
くは炭素数4〜50のものである。具体的には特開平6
−17073、カラム11、21行目に記載されてい
る。アセタール又はケタールの添加量は、エステル系、
ポリアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合
成油又はこれらの混合油100重量部に対して、通常
0. 01〜100重量部、好ましくは0. 05〜30重
量部である。
【0136】 本発明に用いられるカルボジイミド
は、下記の一般式(11)で表されるものが挙げられ
る。 R30−N=C=N−R31 (11) (式中、R30及びR31は炭素数1〜18の炭化水素基を
表す。R30及びR31は同一でも異なっていても良い。) R30及びR31の炭素数は1〜12がより好ましい。ま
た、R30及びR31の具体例としては、R22に挙げたもの
と同じものが挙げられる。
は、下記の一般式(11)で表されるものが挙げられ
る。 R30−N=C=N−R31 (11) (式中、R30及びR31は炭素数1〜18の炭化水素基を
表す。R30及びR31は同一でも異なっていても良い。) R30及びR31の炭素数は1〜12がより好ましい。ま
た、R30及びR31の具体例としては、R22に挙げたもの
と同じものが挙げられる。
【0137】当該カルボジイミドの具体的な例として
は、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド、1,3−
ジ−t−ブチル−カルボジイミド、1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、1,3−ジ−p−トリルカルボ
ジイミド、1,3−ビス−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)カルボジイミド等である。好ましくは、1,3
−ジイソプロピルカルボジイミド、1,3−ジ−p−ト
リルカルボジイミド、1,3−ビス−(2,6−ジイソ
プロピルフェニル)カルボジイミドである。カルボジイ
ミド添加量は、エステル系、ポリアルキレングリコール
系若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油1
00重量部に対して、通常0. 01〜10重量部、好ま
しくは0. 05〜5重量部である。
は、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド、1,3−
ジ−t−ブチル−カルボジイミド、1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、1,3−ジ−p−トリルカルボ
ジイミド、1,3−ビス−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)カルボジイミド等である。好ましくは、1,3
−ジイソプロピルカルボジイミド、1,3−ジ−p−ト
リルカルボジイミド、1,3−ビス−(2,6−ジイソ
プロピルフェニル)カルボジイミドである。カルボジイ
ミド添加量は、エステル系、ポリアルキレングリコール
系若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油1
00重量部に対して、通常0. 01〜10重量部、好ま
しくは0. 05〜5重量部である。
【0138】(ii)また、本発明における潤滑油組成物
にはカルボン酸等による金属の腐食を防ぐ目的で、添加
剤として金属表面を保護するためのベンゾトリアゾール
及び/又はベンゾトリアゾール誘導体を添加したり、熱
安定性を向上させるためのラジカルトラップ能を有する
フェノール系化合物やキレート能を有する金属不活性剤
を添加してもよい。
にはカルボン酸等による金属の腐食を防ぐ目的で、添加
剤として金属表面を保護するためのベンゾトリアゾール
及び/又はベンゾトリアゾール誘導体を添加したり、熱
安定性を向上させるためのラジカルトラップ能を有する
フェノール系化合物やキレート能を有する金属不活性剤
を添加してもよい。
【0139】本発明に用いられるベンゾトリアゾール、
ベンゾトリアゾール誘導体としては特に限定されるもの
ではないが、特開平5−209171号公報、カラム1
3、9行目から29行目に記載されているよな化合物が
挙げられる。これらのうち、好ましいものとしてはベン
ゾトリアゾール、5 −メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ル等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール誘導体としては特に限定されるもの
ではないが、特開平5−209171号公報、カラム1
3、9行目から29行目に記載されているよな化合物が
挙げられる。これらのうち、好ましいものとしてはベン
ゾトリアゾール、5 −メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ル等が挙げられる。
【0140】また、本発明に用いられるベンゾトリアゾ
ール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体の添加量は、
エステル系、ポリアルキレングリコール系若しくはカー
ボネート系合成油又はこれらの混合油100重量部に対
して、通常0. 001〜0.1重量部、好ましくは0.
003〜0.03重量部である。
ール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体の添加量は、
エステル系、ポリアルキレングリコール系若しくはカー
ボネート系合成油又はこれらの混合油100重量部に対
して、通常0. 001〜0.1重量部、好ましくは0.
003〜0.03重量部である。
【0141】本発明に用いられるラジカルトラップ能を
有するフェノール系化合物としては特開平6−1707
3号公報に記載されているような化合物が挙げられる。
好ましいものとしては、2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル、2,6 −ジ−t−ブチル−4 −メチルフェノール、4,
4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4'−ブチリデンビス(3 −メチル−6 −t−ブ
チルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4 −エチル−
6 −t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4
−メチル−6 −t−ブチルフェノール)、4,4'−イソプ
ロピリデンビスフェノール、2,4 −ジメチル−6 −t−
ブチルフェノール、テトラキス[メチレン−3 −(3,5
−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン、1,1,3 −トリス(2 −メチル−4 −ヒ
ドロキシ−5 −t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5 −
トリメチル−2,4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブチル−
4 −ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,6 −ジ−t−ブ
チル−4 −エチルフェノール、2,6 −ビス(2'−ヒドロ
キシ−3'−t−ブチル−5'−メチルベンジル)−4 −メ
チルフェノール、ビス[2 −(2 −ヒドロキシ−5 −メ
チル−3 −t−ブチルベンジル)−4 −メチル−6 −t
−ブチルフェニル]テレフタレート、トリエチレングリ
コール−ビス[3 −(3 −t−ブチル−5 −メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6 −ヘキ
サンジオール−ビス[3 −(3,5 −ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられ
る。当該フェノール系化合物の添加量は、エステル系、
ポリアルキレングリコール系又はカーボネート系合成油
あるいはその混合油100重量部に対して、通常0. 0
5〜2. 0重量部であり、好ましくは0. 05〜0. 5
重量部である。
有するフェノール系化合物としては特開平6−1707
3号公報に記載されているような化合物が挙げられる。
好ましいものとしては、2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル、2,6 −ジ−t−ブチル−4 −メチルフェノール、4,
4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4'−ブチリデンビス(3 −メチル−6 −t−ブ
チルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4 −エチル−
6 −t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4
−メチル−6 −t−ブチルフェノール)、4,4'−イソプ
ロピリデンビスフェノール、2,4 −ジメチル−6 −t−
ブチルフェノール、テトラキス[メチレン−3 −(3,5
−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン、1,1,3 −トリス(2 −メチル−4 −ヒ
ドロキシ−5 −t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5 −
トリメチル−2,4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブチル−
4 −ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,6 −ジ−t−ブ
チル−4 −エチルフェノール、2,6 −ビス(2'−ヒドロ
キシ−3'−t−ブチル−5'−メチルベンジル)−4 −メ
チルフェノール、ビス[2 −(2 −ヒドロキシ−5 −メ
チル−3 −t−ブチルベンジル)−4 −メチル−6 −t
−ブチルフェニル]テレフタレート、トリエチレングリ
コール−ビス[3 −(3 −t−ブチル−5 −メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6 −ヘキ
サンジオール−ビス[3 −(3,5 −ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられ
る。当該フェノール系化合物の添加量は、エステル系、
ポリアルキレングリコール系又はカーボネート系合成油
あるいはその混合油100重量部に対して、通常0. 0
5〜2. 0重量部であり、好ましくは0. 05〜0. 5
重量部である。
【0142】本発明に用いられる金属不活性剤はキレー
ト能を持つものが好ましく、特開平5−209171号
公報に記載されているような化合物が挙げられる。好ま
しいものとしてはN,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミ
ノエタン、N,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノプロ
パン、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、アリザ
リン、キニザリン等が挙げられる。
ト能を持つものが好ましく、特開平5−209171号
公報に記載されているような化合物が挙げられる。好ま
しいものとしてはN,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミ
ノエタン、N,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノプロ
パン、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、アリザ
リン、キニザリン等が挙げられる。
【0143】本発明に用いられる金属不活性剤の添加量
は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若しくは
カーボネート系合成油又はこれらの混合油100重量部
に対して、通常0. 001〜2.0重量部、好ましくは
0. 003〜0.5重量部である。
は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若しくは
カーボネート系合成油又はこれらの混合油100重量部
に対して、通常0. 001〜2.0重量部、好ましくは
0. 003〜0.5重量部である。
【0144】(iii)その他にも、本発明における潤滑油
組成物には必要に応じて通常使用される種々の追加的添
加剤が使用できる。これらには、酸化防止剤、極圧剤、
油性向上剤、消泡剤、清浄分散剤、粘度指数向上剤、防
錆剤、抗乳化剤等の潤滑油添加剤を添加することができ
る。例えば、酸化防止剤としては先に挙げたフェノール
系酸化防止剤の他に、p,p−ジオクチルフェニルアミ
ン、モノオクチルジフェニルアミン、フェノチアジン、
3,7−ジオクチルフェノチアジン、フェニル−1−ナ
フチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、アルキ
ルフェニル−1−ナフチルアミン、アルキルフェニル−
2−ナフチルアミン等のアミン系抗酸化剤や、アルキル
ジサルファイド、チオジプロピオン酸エステル、ベンゾ
チアゾール等の硫黄系酸化防止剤や、ジアルキルジチオ
リン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛等が挙げられ
る。その添加量は、エステル系、ポリアルキレングリコ
ール系若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合
油100重量部に対して、0. 05〜2. 0重量部であ
る。
組成物には必要に応じて通常使用される種々の追加的添
加剤が使用できる。これらには、酸化防止剤、極圧剤、
油性向上剤、消泡剤、清浄分散剤、粘度指数向上剤、防
錆剤、抗乳化剤等の潤滑油添加剤を添加することができ
る。例えば、酸化防止剤としては先に挙げたフェノール
系酸化防止剤の他に、p,p−ジオクチルフェニルアミ
ン、モノオクチルジフェニルアミン、フェノチアジン、
3,7−ジオクチルフェノチアジン、フェニル−1−ナ
フチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、アルキ
ルフェニル−1−ナフチルアミン、アルキルフェニル−
2−ナフチルアミン等のアミン系抗酸化剤や、アルキル
ジサルファイド、チオジプロピオン酸エステル、ベンゾ
チアゾール等の硫黄系酸化防止剤や、ジアルキルジチオ
リン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛等が挙げられ
る。その添加量は、エステル系、ポリアルキレングリコ
ール系若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合
油100重量部に対して、0. 05〜2. 0重量部であ
る。
【0145】極圧剤、油性向上剤として使用可能なもの
は、例えばジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジ
チオリン酸亜鉛などの亜鉛化合物や、チオジプロピオン
酸エステル、ジアルキルサルファイド、ジベンジルサル
ファイド、ジアルキルポリサルファイド、アルキルメル
カプタン、ジベンゾチオフェン、2,2'−ジチオビス(ベ
ンゾチアゾール)等の硫黄化合物、塩素化パラフィン等
の塩素化合物、モリブデンジチオカーバメイト、モリブ
デンジチオフォスフェート、二硫化モリブデン等のモリ
ブデン化合物、パーフルオロアルキルポリエーテルや、
三フッ化塩化エチレン重合物、フッ化黒鉛などのフッ素
化合物、脂肪酸変性シリコーンなどのケイ素化合物、グ
ラファイト等である。その添加量は、エステル系、ポリ
アルキレングリコール系若しくはカーボネート系合成油
又はこれらの混合油100重量部に対して、0. 05〜
10重量部である。
は、例えばジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジ
チオリン酸亜鉛などの亜鉛化合物や、チオジプロピオン
酸エステル、ジアルキルサルファイド、ジベンジルサル
ファイド、ジアルキルポリサルファイド、アルキルメル
カプタン、ジベンゾチオフェン、2,2'−ジチオビス(ベ
ンゾチアゾール)等の硫黄化合物、塩素化パラフィン等
の塩素化合物、モリブデンジチオカーバメイト、モリブ
デンジチオフォスフェート、二硫化モリブデン等のモリ
ブデン化合物、パーフルオロアルキルポリエーテルや、
三フッ化塩化エチレン重合物、フッ化黒鉛などのフッ素
化合物、脂肪酸変性シリコーンなどのケイ素化合物、グ
ラファイト等である。その添加量は、エステル系、ポリ
アルキレングリコール系若しくはカーボネート系合成油
又はこれらの混合油100重量部に対して、0. 05〜
10重量部である。
【0146】消泡剤として使用されるものは、ジメチル
ポリシロキサン等のシリコーン油やジエチルシリケート
等のオルガノシリケート類等である。その添加量は、エ
ステル系、ポリアルキレングリコール系若しくはカーボ
ネート系合成油又はこれらの混合油100重量部に対し
て、0. 0005〜1重量部である。
ポリシロキサン等のシリコーン油やジエチルシリケート
等のオルガノシリケート類等である。その添加量は、エ
ステル系、ポリアルキレングリコール系若しくはカーボ
ネート系合成油又はこれらの混合油100重量部に対し
て、0. 0005〜1重量部である。
【0147】清浄分散剤として使用されるものは、スル
フォネート、フェネート、サリシレート、フォスフォネ
ート、ポリブテニルコハク酸イミド、ポリブテニルコハ
ク酸エステル等である。その添加量は、エステル系、ポ
リアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合成
油又はこれらの混合油100重量部に対して、0. 05
〜10重量部である。
フォネート、フェネート、サリシレート、フォスフォネ
ート、ポリブテニルコハク酸イミド、ポリブテニルコハ
ク酸エステル等である。その添加量は、エステル系、ポ
リアルキレングリコール系若しくはカーボネート系合成
油又はこれらの混合油100重量部に対して、0. 05
〜10重量部である。
【0148】防錆剤、抗乳化剤としては、通常潤滑油添
加剤として使用される公知のものが挙げられる。その添
加量は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若し
くはカーボネート系合成油又はこれらの混合油100重
量部に対して、0.01〜5重量部である。
加剤として使用される公知のものが挙げられる。その添
加量は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若し
くはカーボネート系合成油又はこれらの混合油100重
量部に対して、0.01〜5重量部である。
【0149】また、有機錫化合物、ホウ素化合物等のフ
ロン冷媒を安定させる添加剤を加えても良い。その添加
量は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若しく
はカーボネート系合成油又はこれらの混合油100重量
部に対して、0. 001〜10重量部である。
ロン冷媒を安定させる添加剤を加えても良い。その添加
量は、エステル系、ポリアルキレングリコール系若しく
はカーボネート系合成油又はこれらの混合油100重量
部に対して、0. 001〜10重量部である。
【0150】(2)本発明の冷凍機作動流体用組成物 本発明の冷凍機作動流体用組成物中の、ハイドロフルオ
ロカーボンと潤滑油組成物との混合比は特に限定される
ものではないが、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組
成物=50/1〜1/20(重量比)が好ましく、より
好ましくは10/1〜1/5(重量比)である。充分な
冷凍能力を得る観点から、ハイドロフルオロカーボン/
潤滑油組成物の比が1/20よりハイドロフルカーボン
の比率が高いのが好ましく、冷凍機作動流体用組成物の
粘度を好適にする観点から50/1より潤滑油組成物の
比率が高いのが好ましい。
ロカーボンと潤滑油組成物との混合比は特に限定される
ものではないが、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組
成物=50/1〜1/20(重量比)が好ましく、より
好ましくは10/1〜1/5(重量比)である。充分な
冷凍能力を得る観点から、ハイドロフルオロカーボン/
潤滑油組成物の比が1/20よりハイドロフルカーボン
の比率が高いのが好ましく、冷凍機作動流体用組成物の
粘度を好適にする観点から50/1より潤滑油組成物の
比率が高いのが好ましい。
【0151】ここで用いられるハイドロフルオロカーボ
ンは、通常冷凍機油に用いられるものであれば特に限定
されないが、好ましくは、ジフルオロメタン(HFC3
2)、1, 1- ジフルオロエタン(HFC152a)、
1, 1, 1- トリフルオロエタン(HFC143a)、
1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン(HFC134
a)、1, 1, 2, 2- テトラフルオロエタン(HFC
134)、ペンタフルオロエタン(HFC125)等で
あり、1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン、ジフル
オロメタン、ペンタフルオロエタン、1, 1, 1- トリ
フルオロエタンが特に好ましい。これらのハイドロフル
オロカーボンは単独で用いても良く、2種類以上のハイ
ドロフルオロカーボンを混合して用いても良い。
ンは、通常冷凍機油に用いられるものであれば特に限定
されないが、好ましくは、ジフルオロメタン(HFC3
2)、1, 1- ジフルオロエタン(HFC152a)、
1, 1, 1- トリフルオロエタン(HFC143a)、
1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン(HFC134
a)、1, 1, 2, 2- テトラフルオロエタン(HFC
134)、ペンタフルオロエタン(HFC125)等で
あり、1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン、ジフル
オロメタン、ペンタフルオロエタン、1, 1, 1- トリ
フルオロエタンが特に好ましい。これらのハイドロフル
オロカーボンは単独で用いても良く、2種類以上のハイ
ドロフルオロカーボンを混合して用いても良い。
【0152】
【実施例】以下、 実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるもので
はない。なお、表1及び表2に以下の実施例で用いるリ
ン化合物の酸価と酸素含有アミン化合物の塩基価、およ
び調製時の混合量と塩基価/酸価の比率を示す。さらに
表1及び表2のように調製したリン化合物と酸素含有ア
ミン化合物の混合物を、表3、表4、表6及び表7に示
すように配合して潤滑油組成物を得た。ここで用いた基
油A〜Iは下記に示すものである。
するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるもので
はない。なお、表1及び表2に以下の実施例で用いるリ
ン化合物の酸価と酸素含有アミン化合物の塩基価、およ
び調製時の混合量と塩基価/酸価の比率を示す。さらに
表1及び表2のように調製したリン化合物と酸素含有ア
ミン化合物の混合物を、表3、表4、表6及び表7に示
すように配合して潤滑油組成物を得た。ここで用いた基
油A〜Iは下記に示すものである。
【0153】基油A:ペンタエリスリトール(1.0モル)と
2−エチルヘキサン酸(1.93モル) 及び3,5,5−トリ
メチルヘキサン酸(2.07モル) のエステル 40℃における粘度(以下Vis 40と略記する)70.2
mm2/s 100℃における粘度(以下Vis 100 と略記する)8.
63mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価2.4mgKOH/g
2−エチルヘキサン酸(1.93モル) 及び3,5,5−トリ
メチルヘキサン酸(2.07モル) のエステル 40℃における粘度(以下Vis 40と略記する)70.2
mm2/s 100℃における粘度(以下Vis 100 と略記する)8.
63mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価2.4mgKOH/g
【0154】基油B:ペンタエリスリトール(1.0モル) と
2−メチルヘキサン酸(1.88モル)、2−エチルペンタン酸
(0.46モル)及び2−エチルヘキサン酸(1.66モル)のエステル Vis 40:30.9mm2/s Vis 100:5.21mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価1.1mgKOH/g
2−メチルヘキサン酸(1.88モル)、2−エチルペンタン酸
(0.46モル)及び2−エチルヘキサン酸(1.66モル)のエステル Vis 40:30.9mm2/s Vis 100:5.21mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価1.1mgKOH/g
【0155】基油C:トリメチロールプロパン(1.0モル)
と3,5,5−トリメチルヘキサン酸(3.0モル) のエステ
ル Vis 40:51.9mm2/s Vis 100:7.13mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価0.89mgKOH/g
と3,5,5−トリメチルヘキサン酸(3.0モル) のエステ
ル Vis 40:51.9mm2/s Vis 100:7.13mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価0.89mgKOH/g
【0156】基油D:ペンタエリスリトール(1.0モ
ル)とn−ヘプタン酸(1.37モル)及び3,5,5−トリメ
チルヘキサン酸(2.63モル)のエステル Vis 40:56.4mm2/s Vis 100:8.08mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価1.8mgKOH/g
ル)とn−ヘプタン酸(1.37モル)及び3,5,5−トリメ
チルヘキサン酸(2.63モル)のエステル Vis 40:56.4mm2/s Vis 100:8.08mm2/s 酸価0.01mgKOH/g 水酸基価1.8mgKOH/g
【0157】基油E:ネオペンチルグリコール(1.0モル)
とグルタル酸(0.5モル) 及び2−メチルヘキサン酸(1.0モ
ル) のエステル Vis 40:31.3mm2/s Vis 100:5.82mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価1.2mgKOH/g
とグルタル酸(0.5モル) 及び2−メチルヘキサン酸(1.0モ
ル) のエステル Vis 40:31.3mm2/s Vis 100:5.82mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価1.2mgKOH/g
【0158】基油F:ネオペンチルグリコール(0.5モル)
及び2−メチルヘキサノール(1.0モル)グルタル酸(1.0モ
ル)のエステル Vis 40:25.5mm2/s Vis 100:5.45mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価2.5mgKOH/g
及び2−メチルヘキサノール(1.0モル)グルタル酸(1.0モ
ル)のエステル Vis 40:25.5mm2/s Vis 100:5.45mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価2.5mgKOH/g
【0159】基油G:ポリ(オキシエチレンオキシプロ
ピレン)グリコールモノブチルエーテル(ニューポール
50HB−100、三洋化成工業(株)製) Vis 40:20.3mm2/s Vis 100:4.83mm2/s 酸価0.03mgKOH/g 水酸基価104mgKOH/g
ピレン)グリコールモノブチルエーテル(ニューポール
50HB−100、三洋化成工業(株)製) Vis 40:20.3mm2/s Vis 100:4.83mm2/s 酸価0.03mgKOH/g 水酸基価104mgKOH/g
【0160】基油H:ポリオキシプロピレングリコール
ジヘキサネート Vis 40:17.2mm2/s Vis 100:3.86mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価1.2mgKOH/g
ジヘキサネート Vis 40:17.2mm2/s Vis 100:3.86mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価1.2mgKOH/g
【0161】基油I:炭酸ジメチル(1.0モル) と3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール(0.6モル)及び3−メチルヘ
キサノール(0.8モル)のカーボネート Vis 40:31.6mm2/s Vis 100:5.93mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価0.54mgKOH/g なお、上記基油の粘度はJIS K−2283に基づい
て測定した。また、酸価及び水酸基価はJIS K−2
501に基づいて測定した。
ル−1,5−ペンタンジオール(0.6モル)及び3−メチルヘ
キサノール(0.8モル)のカーボネート Vis 40:31.6mm2/s Vis 100:5.93mm2/s 酸価0.02mgKOH/g 水酸基価0.54mgKOH/g なお、上記基油の粘度はJIS K−2283に基づい
て測定した。また、酸価及び水酸基価はJIS K−2
501に基づいて測定した。
【0162】実施例1 本発明品の耐摩耗性を調べるために、ASTM D 2670-81に
準じたFalex 試験を行った。A〜Iの基油100重量部
に対し、表1及び表2に示したリン化合物と酸素含有ア
ミン化合物の調製品を表3及び表4に示す配合量で添加
した潤滑油組成物にVブロックとピンを浸し、1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを10リットル/hrで
吹き込みながら、温度を80℃にて無負荷で10分間回転
し、続いて200 lbで5分間予備回転した後、300 lbで3
時間運転し、運転後のVブロックとピンの摩耗量を調べ
た。結果を表3及び表4に示す。
準じたFalex 試験を行った。A〜Iの基油100重量部
に対し、表1及び表2に示したリン化合物と酸素含有ア
ミン化合物の調製品を表3及び表4に示す配合量で添加
した潤滑油組成物にVブロックとピンを浸し、1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを10リットル/hrで
吹き込みながら、温度を80℃にて無負荷で10分間回転
し、続いて200 lbで5分間予備回転した後、300 lbで3
時間運転し、運転後のVブロックとピンの摩耗量を調べ
た。結果を表3及び表4に示す。
【0163】比較品として、本発明におけるリン化合物
と酸素含有アミン化合物を添加しないA〜Iの基油、基
油Aに調製品aを所定量より少量配合したもの、基油A
にトリクレジルフォスフェート(TCP)、トリ2−エ
チルヘキシルフォスフェート(TOP)、トリフェニル
フォスファイト(TPPA)、ジ2−エチルヘキシルハ
イドロジェンフォスファイト(DOHP)、2−エチル
ヘキシルフォスフォン酸ジ−2−エチルヘキシル(DO
PO)、ジ2−エチルヘキシルアシッドフォスフェート
(D2EHAP)、ポリオキシエチレンドデシルアミン
EO2モル付加物(EODAm)及び表5に示す比較調
製品1を添加したものを用いた。表3及び表4より本発
明品1〜45の摩耗量は2.1〜9.8mgであり、優
れた耐摩耗特性を示した。比較品1〜18の摩耗量は1
1.7〜29.8mgであり、本発明品よりも耐摩耗特
性が劣ることがわかった。
と酸素含有アミン化合物を添加しないA〜Iの基油、基
油Aに調製品aを所定量より少量配合したもの、基油A
にトリクレジルフォスフェート(TCP)、トリ2−エ
チルヘキシルフォスフェート(TOP)、トリフェニル
フォスファイト(TPPA)、ジ2−エチルヘキシルハ
イドロジェンフォスファイト(DOHP)、2−エチル
ヘキシルフォスフォン酸ジ−2−エチルヘキシル(DO
PO)、ジ2−エチルヘキシルアシッドフォスフェート
(D2EHAP)、ポリオキシエチレンドデシルアミン
EO2モル付加物(EODAm)及び表5に示す比較調
製品1を添加したものを用いた。表3及び表4より本発
明品1〜45の摩耗量は2.1〜9.8mgであり、優
れた耐摩耗特性を示した。比較品1〜18の摩耗量は1
1.7〜29.8mgであり、本発明品よりも耐摩耗特
性が劣ることがわかった。
【0164】
【表1】
【0165】
【表2】
【0166】
【表3】
【0167】
【表4】
【0168】
【表5】
【0169】
【表6】
【0170】
【表7】
【0171】実施例2 本発明品1〜45のハイドロフルオロカーボンとの相溶
性を調べるため、表6及び表7に示す潤滑油組成物と
1,1,1,2−テトラフルオロエタンを10/90〜
50/50の重量比(潤滑油組成物/1,1,1,2−
テトラフルオロエタン)で混合し、低温での二相分離温
度を測定した。結果を表6及び表7に示す。表6及び表
7から判るように本発明品はハイドロフルオロカーボン
との相溶性に優れている。また、潤滑油組成物中の本発
明におけるリン化合物及び酸素含有アミン混合物の配合
量が5重量部を超えると(比較品19)、相溶性が悪く
なる。
性を調べるため、表6及び表7に示す潤滑油組成物と
1,1,1,2−テトラフルオロエタンを10/90〜
50/50の重量比(潤滑油組成物/1,1,1,2−
テトラフルオロエタン)で混合し、低温での二相分離温
度を測定した。結果を表6及び表7に示す。表6及び表
7から判るように本発明品はハイドロフルオロカーボン
との相溶性に優れている。また、潤滑油組成物中の本発
明におけるリン化合物及び酸素含有アミン混合物の配合
量が5重量部を超えると(比較品19)、相溶性が悪く
なる。
【0172】実施例3 本発明品1〜45の組成物の熱安定性を調べるため、以
下に示す条件でシールドチューブ試験を行った。即ち、
予め水分濃度を10ppm以下、酸価を0.03(mg
KOH/g)以下に調整した表8に示す潤滑油組成物1
0g、及び1,1,1,2−テトラフルオロエタン5g
をガラス管に取り、触媒として鉄、銅、アルミニウムを
加えて封管した。175℃で14日間維持した後、1,
1,1,2−テトラフルオロエタンと潤滑油組成物の外
観と析出物の有無を調べ、また封管を開けて1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを除去した後、油の酸価
を調べた。その結果、表8に示すようにいずれの発明品
においても、外観は良好であり、析出物はなく、また、
酸価はいずれも0.03(mgKOH/g)以下と上昇
は見られなかった。従って本発明品の熱安定性は良好で
あることがわかった。
下に示す条件でシールドチューブ試験を行った。即ち、
予め水分濃度を10ppm以下、酸価を0.03(mg
KOH/g)以下に調整した表8に示す潤滑油組成物1
0g、及び1,1,1,2−テトラフルオロエタン5g
をガラス管に取り、触媒として鉄、銅、アルミニウムを
加えて封管した。175℃で14日間維持した後、1,
1,1,2−テトラフルオロエタンと潤滑油組成物の外
観と析出物の有無を調べ、また封管を開けて1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを除去した後、油の酸価
を調べた。その結果、表8に示すようにいずれの発明品
においても、外観は良好であり、析出物はなく、また、
酸価はいずれも0.03(mgKOH/g)以下と上昇
は見られなかった。従って本発明品の熱安定性は良好で
あることがわかった。
【0173】
【表8】
【0174】
【発明の効果】本発明により、潤滑性に優れ、ハイドロ
フルオロカーボンとの相溶性等に優れると共に、金属接
触面における摩耗量の低減が可能な冷凍機作動流体用組
成物を提供することが可能となった。
フルオロカーボンとの相溶性等に優れると共に、金属接
触面における摩耗量の低減が可能な冷凍機作動流体用組
成物を提供することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:04 133:08) C10N 30:00 40:30 (72)発明者 冨樫 博靖 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 萩原 敏也 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内
Claims (6)
- 【請求項1】 エステル系、ポリアルキレングリコール
系若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油を
主成分とする基油に、一般式(1)及び/又は(2)で
表されるリン化合物、 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一であっても又は異なってい
てもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレン基
を表す。p及びqは0〜30を表す。R3 及びR4 は同
一であっても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素
数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3〜18を
有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有する直鎖
アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニ
ル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭素数7〜
18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を有するハ
ロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有するハロ
ゲン化アリール基を表す。ただし、p及びqが共に0の
ときはR3 及びR4 は同時に水素原子ではない。) 【化2】 (式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレ
ン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及びR7 は同一
であっても異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜
18を有する直鎖アルキル基、炭素数3〜18を有する
分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有する直鎖アルケ
ニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニル基、
炭素数6〜18を有するアリール基、炭素数7〜18を
有するアラルキル基、炭素数1〜18を有するハロゲン
化アルキル基、又は炭素数6〜18を有するハロゲン化
アリール基を表す。rが0のときはR6 及びR7 は同時
に水素原子ではない。)、並びに一般式(3)で表され
る酸素含有アミン化合物 【化3】 (式中、R8 、R9 及びR10は同一であっても又は異な
っていてもよく、水素原子、炭素数1〜18の直鎖アル
キル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2
〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖ア
ルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜
18のアラルキル基、又はR13−(OR14)s−基(R
13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素
数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖
アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、
炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラル
キル基を表す。R14は炭素数2〜18の直鎖アルキレン
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン基、炭素数6〜
18のアリーレン基、−Ph−CH2 −基、又は−Ph
−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜30である。)
を表す。ただし、R8、R9 及びR10のうちの少なくと
も一つはR13−(OR14)s−基である。またR8 、R
9 及びR10における一つ以上の水素原子がヒドロキシル
基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメトキシ基と置換して
いても良い。R8 、R9 及びR10の任意の二つ以上の基
の間で環構造を作っていても良い。さらに環構造を構成
している1つ以上の炭素原子が酸素原子あるいは窒素原
子と置換していても良い。)を配合してなる潤滑油組成
物とハイドロフルオロカーボンを含有することを特徴と
する冷凍機作動流体用組成物。 - 【請求項2】 リン化合物及び酸素含有アミン化合物の
配合量の合計が、エステル系、ポリアルキレングリコー
ル系若しくはカーボネート系合成油又はこれらの混合油
を主成分とする基油100重量部に対して0.05〜
5.0重量部である請求項1記載の冷凍機作動流体用組
成物。 - 【請求項3】 エステル系合成油が、(a)炭素数2〜
10の2〜6価の飽和脂肪族多価アルコールと、炭素数
2〜9の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族モノカルボン酸又
はその誘導体とから得られるエステル、(b)炭素数1
〜10の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族1価アルコール
と、炭素数2〜10の2〜6価の多価カルボン酸又はそ
の誘導体とから得られるエステル、(c)炭素数2〜1
0の2〜6価の飽和脂肪族多価アルコールと、炭素数2
〜9の直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族モノカルボン酸又は
その誘導体および炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖の飽
和脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体とから得られるエ
ステル、および(d)炭素数2〜10の2〜6価の飽和
脂肪族多価アルコールおよび炭素数1〜10の直鎖又は
分岐鎖の飽和脂肪族1価アルコールと、炭素数2〜10
の2〜6価の多価カルボン酸又はその誘導体とから得ら
れるエステル、からなる群より選ばれるものである請求
項1又は2記載の冷凍機作動流体用組成物。 - 【請求項4】 ポリアルキレングリコール系合成油が、
一般式(4)で表される請求項1又は2記載の冷凍機作
動流体用組成物。 A−(O−(R17O)v−R18)w (4) (式中、R17は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレ
ン基を表す。R18は水素原子、炭素数1〜15の炭化水
素基、又は炭素数2〜15のアシル基を表す。Aは水素
原子、炭素数1〜15のw価のアルコール残基、又は炭
素数6〜15のw価のフェノール残基を表す。vは1〜
50の数、wは1〜6の数を表す。ただし、v個のR17
O、w個のR18及びw個のO−(R17O)v−R18はそ
れぞれ同一であっても異なっていても良い。) - 【請求項5】 カーボネート系合成油が、一般式(5)
で表される請求項1又は2記載の冷凍機作動流体用組成
物。 【化4】 (式中、R19及びR21は同一であっても又は異なってい
てもよく、炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、
アルキルアリール基、アラルキル基、又は−(R23O)
z−R22で示される基を表す。ただし、R22は炭素数1
〜18のアルキル基、アリール基、アルキルアリール基
又はアラルキル基、R23は炭素数2〜18のアルキレン
基、アリーレン基、アルキルアリーレン基又はアラルキ
レン基、zは1〜100の整数を表す。z個のR23Oは
同じであっても異なっていても良い。R20は炭素数2〜
18のアルキレン基、アリーレン基、アルキルアリーレ
ン基又はアラルキレン基、xは1〜100の整数、yは
0〜100の整数を表す。x個のR20Oは同じであって
も異なっていても良く、また、y個の 【化5】 は同じであっても異なっていても良い。) - 【請求項6】 ハイドロフルオロカーボンと潤滑油組成
物の混合比が、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組成
物=50/1〜1/20(重量比)である請求項1〜5
いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347339A JPH0953090A (ja) | 1995-06-05 | 1995-12-13 | 冷凍機作動流体用組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-162967 | 1995-06-05 | ||
JP16296795 | 1995-06-05 | ||
JP7347339A JPH0953090A (ja) | 1995-06-05 | 1995-12-13 | 冷凍機作動流体用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953090A true JPH0953090A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=26488571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7347339A Pending JPH0953090A (ja) | 1995-06-05 | 1995-12-13 | 冷凍機作動流体用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0953090A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1135960A (ja) * | 1997-07-17 | 1999-02-09 | Showa Shell Sekiyu Kk | 潤滑油用組成物 |
JP2000212585A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-02 | Asahi Denka Kogyo Kk | リン系潤滑剤 |
JP2008069359A (ja) * | 2007-10-09 | 2008-03-27 | Showa Shell Sekiyu Kk | 潤滑油組成物 |
WO2013008487A1 (ja) * | 2011-07-13 | 2013-01-17 | Khネオケム株式会社 | ペンタエリスリトールのテトラエステル |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP7347339A patent/JPH0953090A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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