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JPH0952549A - 車両用フロアカーペットの取り付け構造 - Google Patents

車両用フロアカーペットの取り付け構造

Info

Publication number
JPH0952549A
JPH0952549A JP20633695A JP20633695A JPH0952549A JP H0952549 A JPH0952549 A JP H0952549A JP 20633695 A JP20633695 A JP 20633695A JP 20633695 A JP20633695 A JP 20633695A JP H0952549 A JPH0952549 A JP H0952549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor carpet
side sill
rib
mounting structure
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20633695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Yoshii
孝憲 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP20633695A priority Critical patent/JPH0952549A/ja
Publication of JPH0952549A publication Critical patent/JPH0952549A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロアカーペットの端部を取り付ける際に、
その端部の取り付けが容易でなく、また、取り付け後に
端部がずれて浮き上がる虞がある。 【解決手段】 フロアカーペット1の端部およびサイド
シル2に形成されている開口部1A、開口部1Bおよび
係合部2A、差込み穴2Bに対してスカッフプレート3
に有する差込みリブ3Aおよび固定手段3Cを挿通させ
てフロアカーペット1の端部を、サイドシル1に有する
接合用フランジの位置と異なる位置に相当するサイドシ
ル2の上面に取り付ける一方、固定手段3Cが抜け止め
されると共に、押さえリブ3Bをフロントカーペット1
の表面に押圧させて固定状態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用フロアカー
ペットの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両によっては、遮
熱、遮音、居住性さらには装飾美化のためにフロアカー
ペットを敷設した構造を用いることがある。
【0003】フロアカーペットは、めくれたりしてしま
うのを防止するために、端部が車体のパネル構造物に固
定されて保持されるようになっている。
【0004】図10は、従来のフロアカーペット取り付
け構造のうちの車幅方向端部での構造の一例を示す断面
図である。
【0005】図10において、フロアカーペットAは、
その端部が車体を構成するパネルのうちのサイドシルB
によって保持されるようになっている。
【0006】フロアカーペットAの端部は、樹脂製フッ
クCが有するフランジC1に一体に綴じられてめくれる
ことがないようにされている。
【0007】樹脂製フックCは、ある程度の弾性力を持
たせた断面形状がU字状部材であり、その一部に形成さ
れているフランジB1にフロアカーペットAの端部が綴
じられる。
【0008】樹脂製フックCをサイドシルCに取り付け
る場合には、樹脂製フックCのU字部をサイドシルBの
インナおよびアウタの各パネルの接合部をなすフランジ
B1に対して上方から装着し、樹脂製フックCの弾性復
帰力を利用してフランジB1を挟持させることにより一
体的に取り付ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したフロ
アカーペットの取り付け構造では、取り付け部材をなす
樹脂製フックの取り付けが確実に行なえなかったり、あ
るいは、取り付けた後に抜けやすくなることが考えられ
る。
【0010】つまり、樹脂製フックCは、サイドシルB
のフランジB1の厚さに対応して弾性変形することによ
り装着されるが、フランジB1の厚さが断面形状のU字
部の大きさよりも厚い場合には、フランジB1に差込む
際の抵抗が大きくなる。また、このようなフランジB1
に装着された場合でも、樹脂製フックCのU字部が押し
広げられたままとなる。
【0011】フランジB1の厚さが厚い場合としては、
フランジB1の接合枚数が多重枚となる場合であり、こ
の場合には、樹脂製フックCを差込みにくいばかりでな
く、装着した後に、U字部が拡開されていることによっ
て、図11において矢印で示すように、装着方向と逆方
向に移動して抜けやすくなる虞がある。
【0012】フランジから樹脂製フックCが抜けると、
フロカーペットAの端部が浮き上がり、フロアカーペッ
トAを設ける理由の一つである、居住性や装飾美化を向
上させる点からいうと好ましいとはいえなくなる。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記従来のフロ
アカーペットの取り付け構造における問題に鑑み、取り
付け部の構造に拘らず、確実にフロアカーペットを固定
することができるとともに、フロアカーペットの浮き上
がり等を確実に防止できるフロアカーペットの取り付け
構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車両用のフロアカーペット
の端部をサイドシルに取り付ける車両用フロアカーペッ
トの取り付け構造において、上記サイドシルに設けられ
た差込み穴と、上記フロアカーペットに設けられた開口
部と、上記差込み穴と上記開口部を同時に挿通する差込
みリブと上記サイドシルに上記フロアカーペットを押さ
え込む押さえリブとを上記サイドシルと対向する面に有
し、上記サイドシルと上記フロアカーペットの端部を覆
うスカッフプレートと、上記スカッフプレートを上記サ
イドシルに固定する固定手段と、を備えていることを特
徴としている。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用フロアカーペットの取り付け構造において、上記固
定手段は、上記差込みリブに設けられていることを特徴
としている。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の車
両用フロアカーペットの取り付け構造において、上記押
さえリブは、車幅方向に延長された押さえ面が設けられ
ていることを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1記載の車
両用フロアカーペットの取り付け構造において、上記差
込みリブに前記差込みリブよりも短い上記押さえリブと
が一体で形成されていることを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1記載の車
両用フロアカーペットの取り付け構造において、上記差
込みリブと上記押さえリブが薄板状に形成され、互いに
略直交するように形成されていることを特徴としてい
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1記載の車
両用フロアカーペットの取り付け構造において、上記押
さえリブの上記フロアカーペットに当接する面に滑り防
止手段を形成したことを特徴としている。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1記載の車
両用フロアカーペットの取り付け構造において、上記ス
カッフプレートに有する差込みリブ、押さえリブおよび
固定手段は、上記サイドシルに有する接合用フランジ部
よりも車室側に配置されていることを特徴としている。
【0021】
【実施例】以下、図示実施例によって各請求項に記載さ
れた発明の詳細を説明する。
【0022】図1は、請求項1乃至5および7記載の発
明に係るフロアカーペットの取り付け構造の要部構造を
示す斜視図である。
【0023】同図において、フロアカーペットの取り付
け構造は、フロアカーペット1の端部の取り付け位置を
提供するサイドシル2、フロアカーペット1およびサイ
ドシル2を覆うことができるスカッフプレート3によっ
て構成されている。
【0024】フロアカーペット1には、その車幅方向端
部に、車体前後方向に沿って複数の開口によって構成さ
れた挿通部1A、開口部1Bが交互に形成されている。
【0025】サイドシル2には、上記フロアカーペット
1に有する挿通部1A、開口部1Bと同じ位置に、穴で
構成された係合部2A、差し込み穴2Bがそれぞれ形成
されている。
【0026】挿通部1A、開口部1Bおよび係合部2
A、差し込み穴2Bのうち、挿通部1Aおよび係合部2
Aは、後述する固定手段3Cの係合部をなし、また、開
口部1Bおよび差込み穴2Bは、後述する差込みリブ3
Aの挿通部をなしており、これら係合用の挿通部1A、
2Aおよび挿通用の開口部1B、差し込み穴2Bは、い
ずれもサイドシル2に有する接合用フランジ部の位置よ
りも車室側に位置して形成されている。
【0027】係合部をなす挿通部1Aおよび差し込み穴
2Aのうち、フロアカーペット1に形成されている挿通
部1Aは、後述する固定手段3Cをサイドシル2の上面
に露呈させることができる形状によって形成され、ま
た、開口部1Bおよび差し込み穴2Bのうち、フロアカ
ーペット1に形成されている開口部1Bは、後述する押
さえリブ3Bの上面に対向当接させることができる形状
によって形成されている。
【0028】スカッフプレート3は、サイドシル2を構
成するインナパネルおよびアウタパネルの接合用フラン
ジ部2Fを跨いでインナパネルの上面に載置されるフロ
アカーペット1の端部を上面から覆うことができる形状
に設定された樹脂製部材で構成されている。
【0029】スカッフプレート3には、差込みリブ3
A、押さえリブ3Bおよび固定手段3Cが設けられてい
る。
【0030】差込みリブ3A、押さえリブ3Bおよび固
定手段3Cは、サイドシル2の上面と対向するスカッフ
プレート3の面に一体成形されている。
【0031】差込みリブ3Aは、フロアカーペット1お
よびサイドシル2に形成されている開口部1B、差し込
み穴2Bに対応する位置に設けられており、開口部1
B、差し込み穴2Bに対して同時に挿通させることがで
きる突出長さが設定されている。
【0032】押さえリブ3Bは、差込みリブ3Aの基部
に設けられていて、その差込みリブ3Aの長さよりも短
い突出長さを設定され、車体前後方向の長さに対して車
幅方向の長さを長くされて車幅方向に延長された押さえ
面3B1を備えている。
【0033】差込みリブ3Aおよび押さえリブ3Bは、
ともに薄片板により形成され、互いに直交する方向に長
手方向が設定されている。
【0034】固定手段3Cは、フロアカーペット1をサ
イドシル2に固定するための部材であり、本実施例で
は、スカッフプレート3に形成されてサイドシル2に有
する開口部2Aに挿通可能なクリップで構成されてい
る。
【0035】固定手段3Cとして用いられるクリップ
は、フロアカーペット1側の係合部1Aを通過してサイ
ドシル2に有する係合部2A内に挿通される際に弾性的
に収縮変形することが可能であって、通常時の形状がサ
イドシル2側の係合部2Aの内縁寸法よりも大きい膨出
形状をなす膨出部を備えた部材が用いられている。
【0036】固定手段3Cは、サイドシル2側の係合部
2Aに挿通された後、収縮変形した状態から膨出形状に
弾性復帰し、その膨出部がサイドシル2の係合部2Aを
塞いだ状態でサイドシル2の下面に当接することによ
り、抜け止めできるようになっている。さらに、固定手
段3Cをなすクリップは、サイドシル2側の下面により
抜け止めされたとき、フロアカーペット1の端部表面に
押さえリブ3Bの押さえ面3B1を押圧させてフロアカ
ーペット1のずれを阻止することができる圧力を作用さ
せることが必要である。本実施例では、スカッフプレー
ト3の下面からサイドシル2の下面に当接している膨出
部までの距離を設定することにより、上記した圧力を付
与できるようにしてある。この距離が、スカッフプレー
ト3の下面からフロアカーペット1表面までの距離に対
して短くされると、フロアカーペット1に作用する押さ
え面3B1からの圧力が高められる。
【0037】本実施例は以上のような構成であるから、
フロアカーペット1をサイドシル2に取り付ける場合に
は、フロアカーペット1の端部をサイドシル2の接合用
フランジ部の近傍に位置決めする。
【0038】端部がサイドシル2の載置面に載置されて
いるフロアカーペット1に対して、上方からスカッフプ
レート3を被せる。
【0039】このとき、図2および図3に示すように、
スカッフプレート3に有する差込みリブ3Aおよび固定
手段3Cがフロアカーペット1およびサイドシル2の係
合部1A、2Aおよび開口部1B、差し込み穴2Bに対
し同時に挿通されることにより、スカッフプレート3は
サイドシル2に固定される。
【0040】押さえリブ3Bは、図3に示すように、そ
の押さえ面3B1がフロアカーペット1の上面に当接
し、また、固定手段3Cは、図2に示すように、サイド
シル2の上面に載置された状態とされる。
【0041】スカッフプレート3は、固定手段3Cが係
合部2Aにおいて抜け止めされ、仮に、抜けようとした
場合でも、膨出部がサイドシル2の下面に当接して係止
されているので、抜けが阻止される。
【0042】フロアカーペット1の端部がサイドシル2
上に固定されると、この状態は、押さえリブ3Bの押さ
え面3B1から付与される圧力によって維持される。
【0043】本実施例によれば、フロアカーペット1の
取り付け位置がサイドシル2の接合用フランジ部と異な
る位置に設定されているので、接合用フランジ部の厚さ
に関係なく、フロアカーペット1の端部をサイドシル2
に確実に取り付けることができる。しかも、サイドシル
2の上面に取り付けられたフロアカーペット1の端部
は、押さえリブ3Bの押さえ面3B1によってサイドシ
ル2の上面に向け押圧されるので、ずれが防止される。
【0044】さらに、差込みリブ3Aおよび押さえリブ
3Bを、共に薄片板により形成したので、スカッフプレ
ート3を成形する際の材料の低減化が可能となると共
に、重量の軽減が可能になる。
【0045】上記実施例では、固定手段3Cがクリップ
で構成され、そのクリップがサイドシル2の係合部2A
に挿通されるだけの構成とされているが、これに限ら
ず、固定手段3Cの基部にも押さえリブ3Bと同様な押
さえ面を形成して、フロアカーペット1の上面を押圧す
るようにしてもよい。このような構成とした場合には、
フロアカーペット1の端部においてスカッフプレート3
によって押圧される箇所が増すので、フロアカーペット
1の端部をより確実に固定してずれを防止する機能を高
めることができる。
【0046】さらに、押さえリブ3Bを差込みリブ3A
とは別な材質とし、フロアカーペット1に対する押圧力
を高めるようにしてもよい。この場合に用いられる押さ
えリブ3Bの材質としては、ゴム等の非金属あるいはリ
ン青銅等の金属を用いることが可能である。リン青銅を
用いる場合には、一例として、押さえリブ3Bを薄片に
よって形成し、その基端を差し込みリブ3Aに一体化
し、自由端を湾曲形成してフロアカーペット1の表面に
当接させるようにする。さらに自由端は、押圧力を付与
するための弾性変形が行なえるような構造とする。
【0047】上記固定手段3Cの構成としては、クリッ
プに代えて、図4に示すように、差し込みリブ3Aの先
端に抜け止め部3C1を有する楔形状とし、挿通を容易
にする一方、挿通された後は、抜け止め部3C1によっ
て係合部2Aの下面を係止できる構成としてもよい。こ
の場合には、固定手段3Cが係合部2Aから抜けようと
するのをより確実に防止することができる。
【0048】上記実施例における差込みリブ3Aを省略
して、押さえリブ3Bのみを設けるようにしてもよい。
この場合には、図5に示すように、押さえリブ3Bのみ
が用いられ、フロアカーペット1の端部への位置決め
は、固定手段3Cによって行なわれる。このような構成
によれば、挿通箇所が少なくなる分、フロアカーペット
1の端部の取り付け操作が簡単になる。この例において
は、押さえリブ3Bのみとしたが、図1に示した実施例
での差込みリブ部3Aおよび押さえリブ3Bをそのまま
用いて、図6に示すように、押さえリブ3Bのみの部分
と差込みり部3Aおよび押さえリブ3Bを併せもつ部分
とを組合わせるようにしてもよい。この場合には、フロ
アカーペット1のずれをより確実に防止することが可能
になる。
【0049】次に、請求項6記載の発明の実施例につい
て説明する。
【0050】図7は、請求項6記載の発明によるフロア
カーペットの取り付け構造における要部を示す斜視図で
ある。
【0051】図7において、図1に示した押さえリブ3
Bには、滑り防止手段3B2が設けられている。
【0052】滑り防止手段3B2は、押さえ面3B1の
表面に形成された鋸歯によって構成されている。このよ
うな構成により、押さえリブ3Bがフロアカーペット1
の上面に当接すると、滑り防止手段3B2がフロアカー
ペット1の表面に食い込み、単位面積当たりの圧力を高
めることができるので、フロアカーペット1のずれを防
止できる。特に、フロアカーペット1側に、滑り防止手
段3B2の鋸歯に係合可能な鋸歯1Cを形成することに
より、鋸歯同士を互いに係合させてフロアカーペット1
の端部を挾持できるように構成すれば、フロアカーペッ
ト1のずれをさらに確実に防止することが可能となる。
【0053】上記した滑り防止手段3B2は、その押さ
え面3B1の表面状態を鋸歯に限らず、図8に示すよう
に、縞状あるいは格子状に形成した凸部とすることも可
能である。この場合においても、凸部がフロントカーペ
ット1の表面に食い込み、その部分での圧力が高められ
ることにより、フロアカーペット1のずれを防止するこ
とができる。このような凸部に対しても、フロアカーペ
ット1側に凸部と係合可能な凹部を形成するようにすれ
ば、凸部と凹部とが互いに係合することによってフロア
カーペット1を挾持でき、フロアカーペット1がずれよ
うとするのをより効率よく阻止することが可能になる。
図8では、格子状の凸部に対応する凹部がフロアカーペ
ット1に形成されている状態が示されている。
【0054】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、要旨の範囲内で種々変更することができる。
【0055】例えば、図9に示すように、差込みリブ3
A、押さえリブ3Bの設置位置に対して固定手段3Cを
同じ位置に設けて、フロントカーペット1の固定作用と
押さえ作用とを1回の操作で終了させるようにした構成
とすることも可能である。
【0056】図9において、差込みリブ3Aの先端に
は、図9(B)に示すように、弾性を有する板金部材あ
るいは樹脂部材の一部を切出し加工して膨出部4Bを形
成したバネクリップ4が取り付けられている。この膨出
部は、差し込みリブ3Aの下面からの位置が、図1に示
した実施例の場合の固定手段3Cと同じ理由により決め
られている。
【0057】バネクリップ4は、図9(A)に示すよう
に、差込みリブ3Aの基部側に係止される係止片4Aを
備えており、この係止片4Aを差込みリブ3Aの基部側
表面に食い込ませることによって、差込みリブ3Aから
脱落しない状態を保持されるようになっている。
【0058】フロアカーペット1側には、差し込みリブ
3Aを挿通させるための開口部1Bとサイドシル2にお
ける係合部2Aとが同じ中心線上に位置するように形成
されている。
【0059】このような構成において、フロアカーペッ
ト1を取り付ける際には、差し込みリブ3Aをフロアカ
ーペット1における開口部1Bおよびこの開口部1Bと
同じ位置でサイドシル2を貫通しているサイドシル2側
の係合部2Aに挿通させる。
【0060】差し込みリブ3Aが係合部1A、2Aに挿
通される際には、バネクリップ4が収縮変形し、挿通後
には、膨出形状に弾性復帰してその膨出部4Bがサイド
シル2の下面に当接する。
【0061】サイドシル2にバネクリップ4が挿通され
ると、差し込みリブ3Aに有する押さえリブ3Bの押さ
え面3B1によってフロアカーペット1の端部が押圧さ
れ、この状態がバネクリップ4の膨出部とサイドシル2
の下面との当接によって保持される。
【0062】このような構成によれば、フロアカーペッ
ト1における係合部1Aおよびサイドシル2における差
し込み穴2Bを省略しても、フロアカーペット1の端部
をサイドシル2の上面に取り付けることができるので、
フロアカーペット1の取付けに要する構造を簡略化する
ことができる。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1および
2記載の発明によれば、固定手段によりサイドシルに固
定されるスカッフプレートが、差込みリブによってサイ
ドシル上でのフロアカーペットの端部位置を位置決めさ
れるとともに、押さえリブによって端部が位置決めされ
たフロアカーペットがずれないようにできるので、フロ
アカーペットの浮き上がりを防止できる。しかも、フロ
アカーペットの端部は、開口部に差込みリブが挿通され
るだけでサイドシルに固定されるので、サイドシルの形
状に拘らず、簡単な操作によってフロアカーペットの取
り付けが確実に行なえる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、フロアカー
ペットの端部が、車幅方向に延長された押さえ面を設け
られている押さえリブによって押さえ込まれるので、フ
ロアカーペットの端部が車幅方向にずれることが防止さ
れる。
【0065】請求項4および5記載の発明によれば、差
込みリブと押さえ込みリブとが一体化されているので、
フロアカーペットの端部をサイドシルに取り付ける際の
操作が最も少ない手順で済まされる。
【0066】請求項6記載の発明によれば、フロアカー
ペットの端部が押さえリブの当接面に形成されている滑
り防止手段に対向するので、車幅方向にフロアカーペッ
トがずれるのを効率よく防止することができる。
【0067】請求項7記載の発明によれば、サイドシル
の接合用フランジよりも車室側にて差込みリブおよび押
さえリブが位置しているので、上記接合ヨウフランジを
フロアカーペットの取り付け部とした従来の構造と違っ
て、接合用フランジの形態に関係なくフロアカーペット
の端部をサイドシルに取り付けることができるので、上
記接合用フランジへの装着操作を不要して抜け等を確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至5および7記載の発明によるフロ
アカーペットの取り付け構造の構成を説明するための模
式的な斜視図である。
【図2】図1中、符号L2で示す方向の矢視断面図であ
る。
【図3】図1中、符号L3で示す方向の矢視断面図であ
る。
【図4】図1に示した要部構造の変形例を示す図2相当
の矢視断面図である。
【図5】図1に示した要部構造の他の変形例を示す図3
相当の矢視断面図でる。
【図6】図5に示した変形例を用いたフロアカーペット
の取り付け構造の構成を示す斜視図である。
【図7】請求項6記載の発明によるフロアカーペットの
取り付け構造の要部構造を示す斜視図である。
【図8】図7に示した要部構造の変形例を示す斜視図で
ある。
【図9】図1に示した取り付け構造の一部変形例を示す
図であり、(A)は、図3相当の矢視断面図であり、
(B)は、(A)に示した構造に用いられる固定手段の
要部構造を示す斜視図である。
【図10】フロアカーペットの取り付け構造の従来例を
説明するための断面図である。
【図11】図10に示した構造における問題点を説明す
るための断面図である。
【符号の説明】
1 フロアカーペット 1A 挿通部 1B 開口部 2 サイドシル 2A 係合部 2B 差込み穴 3 スカッフプレート 3A 差込みリブ 3B 押さえリブ 3B1 押さえ面 3B2 滑り防止手段 3C 固定手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用のフロアカーペットの端部をサイド
    シルに取り付ける車両用フロアカーペットの取り付け構
    造において、 上記サイドシルに設けられた差込み穴と、 上記フロアカーペットに設けられた開口部と、 上記差込み穴と上記開口部を同時に挿通する差込みリブ
    と上記サイドシルに上記フロアカーペットを押さえ込む
    押さえリブとを上記サイドシルと対向する面に有し、上
    記サイドシルと上記フロアカーペットの端部を覆うスカ
    ッフプレートと、 上記スカッフプレートを上記サイドシルに固定する固定
    手段と、を備えていることを特徴とする車両用フロアカ
    ーペットの取り付け構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両用フロアカーペットの
    取り付け構造において、 上記固定手段は、上記差込みリブに設けられていること
    を特徴とする車両用フロアカーペットの取り付け構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載の車両用フロアカーペットの
    取り付け構造において、 上記押さえリブは、車幅方向に延長された押さえ面が設
    けられていることを特徴とする車両用フロアカーペット
    の取り付け構造。
  4. 【請求項4】請求項1記載の車両用フロアカーペットの
    取り付け構造において、 上記差込みリブに前記差込みリブよりも短い上記押さえ
    リブが一体で形成されていることを特徴とする車両用フ
    ロアカーペットの取り付け構造。
  5. 【請求項5】請求項1記載の車両用フロアカーペットの
    取り付け構造において、 上記差込みリブと上記押さえリブとが薄板状に形成さ
    れ、互いに略直交するように形成されていることを特徴
    とする車両用フロアカーペットの取り付け構造。
  6. 【請求項6】請求項1記載の車両用フロアカーペットの
    取り付け構造において、 上記押さえリブの上記フロアカーペットに当接する面に
    滑り防止手段を形成したことを特徴とする車両用フロア
    カーペットの取り付け構造。
  7. 【請求項7】請求項1記載の車両用フロアカーペットの
    取り付け構造において、 上記スカッフプレートに有する差込みリブ、押さえリブ
    および固定手段は、上記サイドシルに有する接合用フラ
    ンジ部よりも車室側に配置されていることを特徴とする
    車両用フロアカーペットの取り付け構造。
JP20633695A 1995-08-11 1995-08-11 車両用フロアカーペットの取り付け構造 Withdrawn JPH0952549A (ja)

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