JPH09511692A - 食品缶詰容器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、食品缶詰容器の製造方法において、製造本体（１）は、特にアルミニウム平板または錫めっき鋼板を深絞りし、少なくともその平面周縁フランジ部分に、特に封着性コーティング（２）を施し、特に封着性コーティング（２）を施したアルミニウム箔などの箔材からなる蓋材（４）を、周縁フランジに圧力および熱またはそのいずれかによって封着する製造方法に関するものである。本発明は、封着工程において補助的に挿入された中間封着層（３）を具えた容器本体（１）を製造するため、先ず容器本体（１）および中間封着層（３）を平板材料から一体抜き型した後、周縁フランジの部分において中間封着層（３）を容器本体１から分離し、次に深絞りした容器本体を周縁フランジへ向けて拡大した後および／または中間層の寸法を縮小した後、中間封着層（３）を周縁フランジに固着することにより、さらに経済性を改善したものである。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称：食品缶詰容器の製造方法 詳細な説明： 本発明は、平板材料、特にアルミニウム板または錫めっき鋼板を深絞り加工し た容器本体の少なくともその平板状の周縁フランジ部分にコーティング、特に封 着性コーティングを施し、さらにコーティング、特に封着性コーティングを施し た箔材料、特にアルミニウム箔からなる蓋材を加圧下および加熱下またはそのい ずれかによって周縁フランジに封着した食品缶詰容器を製造する方法に関するも のである。 かかる方法は、容器本体および蓋材を、加圧下および加熱下またはそのいずれ かにおいて、封着工具を用いて封着コーティングを封着する封着工程によって相 互に結合するＤＥ33 44 441 により知られている。この封着工程は、容器本体に 保存すべき内容物を充填した後に実施する。しかしながら、充填工程中に、保存 物が部分的に容器本体の周縁フランジに接触しないことを保証することはできな い。これは封着層が中断せしめられ、その後の封着工程において漏洩の問題が発 生することを意味する。 そのために、容器本体に加えて、（いわゆる封着リングと称する）中間封着層 を製造し、これを材料結合方式によって蓋すなわち蓋用箔材に結合し、容器への 充填操作の終了後に容器本体の周縁フランジ上に固着する食品缶詰容器の製造方 法が行われている。しかしながら、かかる方法の欠点として、容器本体および通 常、封着リングの形態で供給される中間封着層を、それぞれ別個に製造する必要 がある。この封着リングの製造は、使用する部分がその後周縁フランジに固着す る表面のみであるため、その円環状部分の内側および隣接するリンクとの間には 、平板材料の未使用部分が残留し、製造工程上の廃棄物が高い割合で発生する結 果となる。 最初に述べた形式をさらに進めたものとして、熱可塑性材料からなる中間封着 層を補助的に挿入する方法が知られている。（ＤＥ-08 15 86 288） この発明の目的は、最初に述べた形式の経済的な面を改善した製造方法を提供 することにある。 この目的は、封着工程中に補助的に挿入される中間封着層を備えた容器本体を 製造する際に、先ず、容器本体および中間封着層のブランクを平板材料より一体 に型抜きし、その後周縁フランジ部分において、中間封着層を容器本体から分離 し、次に、深絞り容器本体をその周縁フランジの方向へ向けて拡大しおよび／ま たは中間封着層の寸法を縮小した後、中間封着層を周縁フランジに固着すること によって達成する。 本発明は、中間封着層および容器を一体に製造することによって、容器本体お よび中間封着層の材料の全部を使用することを可能とするものであるため、廃棄 材料の量（スクラップの率）を大幅に低減し得ることにより経済性を改善するこ とが可能となることを特徴としている。周縁部分の寸法を増大せしめることによ り、周縁フランジおよび封着リングを一体に成形することが可能となる。その後 、封着リングを周縁フランジ部分から分離することにより、ブランクにはスクラ ップの部分が含まれない。蓋材付きの中間封着層と容器本体との再結合は、容器 本体を周縁フランジへ向けて拡大するかまたは中間封着層の寸法を縮小すること によって簡単に実施することができる。ここにいう二つの適合工程は、組み合わ せて実施することも可能である。 好ましい実施態様として、中間封着層を周縁フランジに対応する輪郭を備えた 封着リングの形態とするものがある。 深絞り容器本体は、例えば３〜１０％の割合または段階的に、容器本体の断面 を周縁フランジへ向けて円錐状に拡大することができる。 中間封着層は、深絞りの前に、または好ましくは、深絞りの後に、容器本体か ら分離することができる。 容器本体が、例えば、封着リングの形態で用意した中間封着層の寸法を縮小す ることによって、中間封着層に適合される場合には封着リング外縁をその内縁へ 向けて容器本体の直径まで絞り込むことによって容易に適合させることができる 。好ましい適用として、シワの形成を避けるように、適当な圧力をかけて行う。 以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明する。 図１は、実際の封着工程において、補助的に挿入される中間封着層を備えた食 品缶詰容器の製造方法の説明図である。 図２ａ）〜ｄ）は、本発明の実施例についての製造工程を段階的に示す。 図３は、封着リングの形態による中間封着層の直径を縮小する工程を示す。 封着工程において補助的に挿入される中間封着層を備えた缶詰食品容器本体の 製造方法においては、図１に示すように、最初の段階では、特にアルミニウム板 などの平板材料からなる容器本体１を深絞りして、図示したものと同様な形状と する。この容器本体１には、封着コーティング２を施す。 中間封着層として作用する封着リング３は、容器本体１とは別個に型抜きして 製造する。食品缶詰容器の上部材は、封着コーティング５を下面に備えた蓋材４ から形成される。封着リング３および蓋材４は、材料結合方式すなわち加熱封着 または接着によって相互に結合する。充填操作の後、容器本体１側と封着リング ３および蓋４側との結合は、封着リング３および容器本体１をその周縁フランジ 部分において、周縁フランジをビード加工することによって、加圧および／また は加熱、あるいは交互または補助的な順序により、通常の封着工程に従って行わ れる。 図２に示す本発明の方法に従い、最初に、図示していない製造工程中に、特に アルミニウム板などの平板材料からブランクが型抜きされ、該ブランクは、容器 本体側および表面を必要とする封着リング側の両者を包含するように成形される 。次に、図２ａ）に示すように、容器本体１部分を深絞りし、残余部分は平面を 形成するよう鍔出しする。 次に、図２ｂ）に示すように、平面部分と深絞り部分との境界を１点鎖線に沿 って切断する。この方法により、後に封着リングとなる部分が容器本体から分離 される。 次に、図２ｃ）に示すように、断面が上向きの円錐状となるように容器本体１ を拡大し。その後、保存物を容器本体１に充填する。 次の製造段階においては（図２ｄ）、容器本体１の平面化した周縁フランジ部 分の上に蓋材４とともに封着リング３を再び設置する。次に、この封着リングお よび蓋材４を、容器本体１の周縁フランジ部分をビード加工することによって容 器本体に結合する。 図２ｃ）に図示するように、容器本体１の円錐状拡大に代る方法または補足的 方法として、周縁フランジ部分へ向けて段階的に容器本体１を拡大することも可 能である。 図２ｃ）および２ｄ）による製造段階に関して説明した上述の製造方法を適用 する代りの方法として、封着リング３を容器本体１の周縁フランジ部分に適合せ しめるように封着リング３の直径を縮小することによって、封着リング３と容器 本体１とを結合することもできる。これは、封着リング３の１部のみを示す図３ ａ）および３ｂ）に示すように、封着リング３の外縁を破線に沿って矢印の方向 にその内縁へ向けて絞り込み、部分的に重ね合わせることによって実施すること ができる。この結果、図３ｂ）に示すように、縮小した内径の内側をリングが形 成される。シワの形成をさけるため、その外縁に、内縁方向への絞り加工を施す 際に圧力を印加する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＥＥ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＴ，ＬＶ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＩ， ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．容器本体（１）が、平板材料、特にアルミニウム板または錫めっき鋼板を深 絞りし、少なくともその平面周縁フランジ部分にコーティング（２）、特に封着 性コーティングを施してなり、箔材料、特にアルミニウム箔からなり、コーティ ング（５）、特に封着性コーティングを施した蓋材（４）が、圧力および熱また はそのいずれかによって、周縁フランジ部分に封着される食品缶詰容器の製造方 法おいて、最初に、容器本体（１）および中間封着層（３）のブランクが平板材 料から一体に抜き型され、次いで中間封着層（３）が周縁フランジ部分で容器本 体（１）から分離され、封着工程中に補助的に挿入された中間封着層（３）を有 する容器本体（１）を製造し、その後、深絞りした容器本体が、その周縁フラン ジへ向けて拡大されおよび／または中間封着層の寸法が縮小された後、中間封着 層が周縁フランジに固着されることを特徴とする食品缶詰容器の製造方法。 ２．中間封着層（３）が封着リングであることを特徴とする特許請求の範囲第１ 項による食品缶詰容器の製造方法。 ３．深絞り容器本体が円錐状に拡大されることを特徴とする上記請求の範囲のい ずれかによる食品缶詰容器の製造方法。 ４．深絞り容器本体がその周縁フランジの方向へ段階的に拡大されることを特徴 とする上記請求の範囲のいずれかによる食品缶詰容器の製造方法。 ５．容器本体（１）が深絞りされた後に、中間封着層（３）が分離されることを 特徴とする、特許請求の範囲第１項による食品缶詰容器の製造方法。 ６．中間封着層（３）が蓋材（４）、特に箔からなる蓋材に材料結合方式により 結合され、次いで周縁フランジに固着されることを特徴とする上記請求の範囲の いずれかによる食品缶詰容器の製造方法。 ７．中間封着層の寸法、特に封着リングの直径が、その外縁を内縁へ向けて絞り 込むことによって縮小されることを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２ 項による食品缶詰容器の製造方法。 ８．加圧下において外縁が内縁へ向けて絞り込まれることを特徴とする特許請求 の範囲第７項による食品缶詰容器の製造方法。 ９．上記請求の範囲第１〜８項に基づいて製造された中間封着層を具備する食品 缶詰容器。