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JPH0946728A - 走査線補間装置および垂直補強信号処理装置、並びにデコーダおよびテレビジョン受像機 - Google Patents

走査線補間装置および垂直補強信号処理装置、並びにデコーダおよびテレビジョン受像機

Info

Publication number
JPH0946728A
JPH0946728A JP7197240A JP19724095A JPH0946728A JP H0946728 A JPH0946728 A JP H0946728A JP 7197240 A JP7197240 A JP 7197240A JP 19724095 A JP19724095 A JP 19724095A JP H0946728 A JPH0946728 A JP H0946728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
brightness
luminance
color
storage means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7197240A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Kano
護 加納
Yasushi Tatsuhira
靖 立平
Hiroyuki Kita
宏之 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7197240A priority Critical patent/JPH0946728A/ja
Priority to DE69615110T priority patent/DE69615110T2/de
Priority to EP96112393A priority patent/EP0757481B1/en
Priority to ES96112393T priority patent/ES2160749T3/es
Priority to KR1019960032155A priority patent/KR19980013604A/ko
Publication of JPH0946728A publication Critical patent/JPH0946728A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/0122Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal the input and the output signals having different aspect ratios
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N11/00Colour television systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/007Systems with supplementary picture signal insertion during a portion of the active part of a television signal, e.g. during top and bottom lines in a HDTV letter-box system
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/646Circuits for processing colour signals for image enhancement, e.g. vertical detail restoration, cross-colour elimination, contour correction, chrominance trapping filters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Graphics (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直フィルタリング処理において、輝度信号
用のメモリと色信号用のメモリを共有化することができ
るようにする。 【解決手段】 入力部21からの色信号は、遅延回路2
5を介してフィールドメモリ120に供給され、入力部
22からのヘルパ信号、または入力部23からの輝度信
号のいずれか一方がセレクタ24により選択的に入力さ
れ、遅延回路25を介してフィールドメモリ120,2
6に供給される。フィールドメモリ26に入力された信
号は1フィールド遅延後、フィールドメモリ27に入力
される。フィールドメモリ120,27に対して同一の
制御信号が供給され、順次、色信号は色信号垂直フィル
タリング処理部30に供給され、輝度信号は輝度信号垂
直フィルタリング処理部31に供給され、垂直フィルタ
リング処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査線補間装置お
よび垂直補強信号処理装置、並びにデコーダおよびテレ
ビジョン受像機に関し、特に、PALplus放送方式
やEDTV放送方式等で送信されてきた放送番組を受信
する場合に用いて好適な走査線補間装置および垂直補強
信号処理装置、並びにデコーダおよびテレビジョン受像
機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信技術の目覚ましい発展に
より、無線系、有線系のニューメディアが続々登場して
いる。欧州では現行放送方式であるPAL(Phase
Alternation by Line)方式と両
立性を維持しながら画像のワイドアスペクト化と高解像
度化を図ったPALプラス(PALplus)放送方式
が、実験放送を経て実用段階を迎えようとしている。こ
のPALplus放送方式をデコードするPALplu
s方式テレビジョン受像機では、ヘルパ信号と呼ばれる
補強信号を使って走査線補間処理を施すことにより、従
来に比べて実効的な走査線数を増やし、かつ垂直方向の
解像度を補うことによって、良好な画像を得ることがで
きる。
【0003】更に、PALplus放送方式では、従来
のPAL放送と比較して水平解像度に関しては特別な改
善手段を持たないが、カラープラス(Color pl
us)と呼ばれる3次元Y/C分離技術を用い、結果的
に水平解像度、色の切れを改善し、総合的な画質向上を
図っている。カラープラスは、画像のフィールド間相関
を利用した3次元Y/C分離技術である。カラープラス
では、輝度信号と色信号のクロストークを除去するため
に放送局側でプリコーミングと呼ばれる処理が行われ
る。受信側ではプリコーミングされたPALplus複
合映像信号をフィールド間で加算することで、輝度信号
と色信号をクロストーク無しに分離することが可能とな
る。このようにフィールド間で加算を行うため、動きの
激しい画像についてこれを適応すると種々の画質劣化を
生じる。
【0004】また、PALplus放送方式では、ヘル
パ信号と呼ばれる垂直補強信号を使って走査線補間処理
を行っていることは上述したとおりであるが、この補間
処理においても、1つのフレーム内で第1フィールド
(以下Aフィールドと呼ぶ)の画像と第2フィールド
(以下Bフィールドと呼ぶ)の画像が大きく異なる場
合、フレーム単位で補間処理を行うと大きく画質が劣化
してしまう。
【0005】以上のように、PALplus放送では映
像によってカラープラス処理、走査線補間処理が異なっ
ている。そのため、PALplus放送方式では、送信
側(放送局)は、予め、画像によりフィールド単位で処
理を行うか、フレーム単位で処理を行うかを示すモード
判別信号(1ビット)を映像信号の第23ライン目に多
重して送り、確実な処理を可能にしている。また、第2
3ライン目にはそれ以外にも、上述したプリコーミング
有無の判別信号も同時に多重されている。
【0006】上述したモード判別信号で示されるモード
は、フィルムモード(Film Mode) またはカ
メラモード(Camera Mode)と呼ばれる。フ
ィルムモードの場合には、同一フレーム内のAフィール
ドとBフィールドの画像は同じ画像から生成されてい
る。オリジナルが24フレーム/秒のテレシネによる画
像等がこれに該当する。この場合には、Y/C分離は動
き非適応で常にカラープラス処理が行われ、走査線補間
はフレーム内処理によって行われる。また、カメラモー
ドの場合には、フレーム内の2つのフィールドの画像は
別々のタイミングのものである。この場合には、Y/C
分離は動き適応処理が行われる。動画領域ではラインコ
ムフィルタによる2次元Y/C分離が行われ、静止画領
域ではカラープラスによる3次元Y/C分離が行われ
る。走査線補間処理は常にフィールド内処理によって行
われる。
【0007】図11を参照して暫定方式案のPALpl
us方式テレビジョン受像機の復調回路(デコーダ)の
概略を説明する。
【0008】PALplus方式テレビジョン受像機の
画像信号処理装置の要部は、図11の如きPALplu
s複合映像信号が入力される入力部1、PALplus
複合映像信号からヘルパ信号をデコードし抽出するヘル
パ信号抽出処理部2、3次元Y/C分離等を用いたカラ
ープラス処理を行うカラープラス処理部3、本発明に係
わり主画部としての輝度信号(Y_CP)およびヘルパ
信号(Y_HELPER)から輝度信号の走査線補間処
理を行う輝度信号走査線補間処理部6、色信号の走査線
補間処理を行う色信号走査線補間処理部7、各種モード
の識別を行うモードデコード処理部(Mode Dec
oder)4、フィルムモード/カメラモードに応じて
上記各処理部に対し各種タイミング信号を生成し供給す
るタイミング生成部5、そして輝度信号Y_OUTおよ
び色差信号UV_OUTをRGB信号に変換するマトリ
ックス処理部(MATRIX部)8等から構成される。
【0009】図11において、入力部1から入力された
PALplus複合映像信号は、カラープラス処理部
3、ヘルパ信号処理部2、タイミング生成部5、および
モードデコード処理部4に平行して入力される。
【0010】モードデコード処理部4では、垂直ブラン
キング部分(第23ライン)に多重されている識別制御
信号のデコードおよびモード判別が行われる。このモー
ドの中で特に重要なのは、上述したカメラモード/フィ
ルムモード判別と3次元プリコーミング有無の判別であ
る。モードデコード処理部4はこれらの情報をタイミン
グ生成部5に伝え、タイミング生成部5が各種タイミン
グ信号を切り替えて出力する。
【0011】カラープラス処理部3では、送信側で3次
元プリコーミングして送信されてきた複合映像信号に対
して、その特性に対応した3次元フィルタ等を用いた3
次元Y/C分離が行われる。プリコーミングは輝度信号
と色信号をフィールドメモリを用いてそれぞれフィール
ド間で加算するなどの所定の演算をすることによって行
う。但し、送信側で3次元プリコーミングが行われない
場合には、2次元Y/C分離が行われる。また、カラー
プラス処理部3では、各モードに対応した処理が行われ
る。
【0012】フィルムモードでは、走査線補間は同一フ
レーム内のAフィールドとBフィールドの画像からフレ
ーム内処理を行ない、Y/C分離も動き非適応で行われ
る。カメラモードでは、フレーム内の2つのフィールド
は別々のタイミングの画像であり、Y/C分離は動き適
応処理される。これらカメラモード、フィルムモードは
走査線補間処理に於いても用いられる。
【0013】ヘルパ信号処理部2では、PALplus
複合映像信号の上下無画部にあって色搬送信号により変
調されて伝送される補強信号の復調および振幅調整が行
われる(以下、この処理を経た補強信号をヘルパ信号と
呼称する)。上述したカラープラス処理部3より出力さ
れた輝度信号(Y_CP)およびヘルパ信号処理部2の
出力(Y_HELPER)は、輝度信号走査線補間処理
部6に入力される。
【0014】タイミング生成部5では、上記モードデコ
ード処理部4のデコード結果に基づいてPALplus
方式テレビジョン受像機に必要な各種タイミング信号を
生成し、出力する。これらの信号には輝度信号走査線補
間処理部6、および色信号走査線補間処理部7で使われ
るフィールドメモリの制御信号、および垂直フィルタリ
ング切り替え制御信号も含まれている。
【0015】走査線補間処理部10を構成する輝度信号
走査線補間処理部6では、1フィールドあたり215本
であった主画部の映像情報(主に輝度信号)を、無画部
に内挿されて伝送される72本のヘルパ信号の持つ輝度
信号と併せて合計287本の輝度信号に変換して出力す
る。また、輝度信号走査線補間処理部6は、このために
3種類のフィールドメモリと複数のライン遅延素子から
成る垂直フィルタを備えており、後述するシャッフリン
グ(Shuffling)処理で損なわれた画像の連続
性を確保する動作を行う。
【0016】色信号走査線補間処理部7でも同様に、フ
ィールド内走査線補間処理等によって、1フィールドあ
たり215本であった主画部を4/3倍の287本に変
換して出力する。但し、色信号走査線補間処理部7では
補間演算にヘルパ信号は用いられない。この色信号走査
線補間処理部7は輝度信号走査線補間処理部6と同様、
1種類のフィールドメモリと複数のライン遅延素子から
成る垂直フィルタから構成される。
【0017】マトリクス処理部8においては、輝度信号
走査線補間処理部6から出力された輝度信号Y_OU
T、および色信号走査線補間処理部7から出力された色
差信号UV_OUTを、液晶表示装置や陰極線管(CR
T)等の表示素子に供給するためのRGB信号に変換さ
れ、出力部12より出力される。
【0018】次に、図12を参照して暫定方式案のPA
Lplus方式テレビジョン受像機の走査線補間処理の
概要について説明する。図12(a)はPALplus
放送信号のフレームを模式的に示す図であり、図12
(b)は3:1のシャッフリング処理を模式的に示す図
であり、図12(c)はアスペクト比16:9の表示例
を示す図である。
【0019】図1(a)に示すようにPALplus放
送信号の第1フィールドは、215ラインからなる主画
部M、および主画部Mの上下にあって各々36ラインか
らなる無画部H1、H2により構成される。PALpl
us放送信号の主画部Mにおいては、アスペクト比1
6:9の(215本/フィールド)の走査線よりなる画
像が伝送され、主画部Mの上下の36本の無画部H1、
H2では、主画部Mの輝度信号の垂直解像度を補強する
補強信号としてのヘルパ信号が送信される。第2フィー
ルドも同様に構成される。PALplus方式テレビジ
ョン受像機では、このような信号構成のPALplus
放送信号を復調するためにフィールドメモリを用いた映
像輝度信号のシャッフリング処理が行われる。
【0020】つまり、図12(b)において、4:3画
面中に主画面Mの情報を上部から3ライン連続して入力
した後、ヘルパ信号H1内の情報を上部から1ライン挿
入し、同様にして主画部Mの情報を3ライン、ヘルパ信
号H1内の情報を1ライン挿入する。ヘルパ信号H1が
36ライン目まで挿入されると、次にヘルパ信号H2の
1ライン目が挿入される。このようにして主画面信号M
とヘルパ信号H1,H2の3:1のシャッフリング処理
が行われる。
【0021】更に、このように4:3で受信した画像に
対して、垂直フィルタリングによってフィルタリング処
理および画像の水平方向への引き延ばしを行うことによ
り、図12(c)に示したようなアスペクト比16:9
のワイド画像を再現することができる。つまり、16:
9のワイド画面を所有する視聴者(ユーザ)は上述のよ
うなデコード処理を行うことにより16:9のワイド画
像を再生し、4:3の従来画面を所有するユーザはその
まま図12(a)の如き4:3の従来画像を再生する。
【0022】次に、以上のような主画面信号とヘルパ信
号のシャッフリング処理を行う走査線補間処理部の構成
を図13に示す。
【0023】図13に示す如く、走査線補間処理部10
は、色信号入力部21、ヘルパ信号入力部22、輝度信
号入力部23、入力ライン番号によりヘルパ信号と輝度
信号とを切り替えるためのセレクタ24、色信号垂直フ
ィルタリング処理部30、輝度信号垂直フィルタリング
処理部31、色信号出力部32、輝度信号出力部33、
ならびにフィールドメモリ(FM)26、フィールドメ
モリ(FM_A)27、フィールドメモリ(FM_B)
28、およびフィールドメモリ(FM_C)29の通常
4フィールド分のフィールドメモリと、全体の信号の遅
延量を調整する遅延回路25から構成される。
【0024】FM26は輝度入力信号を1フィールド遅
延させるためのフィールドメモリであり、FM_A2
7、FM_B28はそれぞれヘルパ信号とシャッフリン
グされたAフィールド輝度信号およびBフィールド輝度
信号を得るためのラインランダムアクセスフィールドメ
モリである。FM_C29は色信号の垂直フィルタリン
グを行うためのフィールドメモリであるが、色信号垂直
フィルタリング処理部30ではヘルパ信号は使用されな
いため、シャッフリングする必要はない。
【0025】また、FM_A27、FM_B28、およ
びFM_C29では必要とする信号の制御がそれぞれ異
なるため、制御信号はそれぞれ別個に必要となる。
【0026】ヘルパ信号は輝度信号に対する垂直補強信
号であり、レターボックス画面の上下無画部分に重畳さ
れている。従って、ヘルパ信号入力部22に入力される
ヘルパ信号は上下無画部分のみ有効であることから、セ
レクタ24の切り替えは、入力輝度信号がヘルパ信号か
主画面信号かに従い、ヘルパ切替制御信号(SEL_H
LP信号)によって適宜切り替えが行われる。この様子
を図14に示す。例えば、SEL_HLP信号がレベル
1のとき、セレクタ24はヘルパ信号入力部22からの
信号が遅延回路25に供給されるように内部の接続を切
り替える。一方、SEL_HLP信号がレベル0のと
き、セレクタ24は輝度信号入力部23からの信号が遅
延回路25に供給されるように内部の接続を切り替え
る。
【0027】次に、PALplus放送における各モー
ドでの具体的動作について説明する。
【0028】最初に、フィルムモード時におけるフィー
ルドメモリ制御手法について説明する。FM26は、A
フィールド映像輝度信号を1フィールド分遅延すること
によって、1フィールドずれた輝度信号を生成して次段
のライン間でランダムアクセス可能なフィールドメモリ
FM_A27に出力する。このFM_A27では、ライ
ン単位でアドレスジャンプすることにより、前述のヘル
パ信号をシャッフリング処理によって主画部内に取り込
みながらメモリからの読み出しを行う。データの読み出
しは2フィールドに渡って同じデータが読み出されるよ
うに行われるため、1フレーム中の各フィールドのデー
タは同一のものとなるような制御信号(FM_A制御信
号)が供給される。
【0029】Bフィールド映像輝度信号は、そのままラ
ンダムアクセス可能なフィールドメモリFM_B28に
入力される。このフィールドメモリFM_B28では、
ライン単位でアドレスジャンプすることにより、前述の
ヘルパ信号をシャッフリング処理で主画部内に取り込み
ながらメモリからの読み出しを行う。データの読み出し
は2フィールドに渡って同じデータが読み出されるよう
に行われるため、1フレーム中の各フィールドのデータ
は同一のものとなるような制御信号(FM_B信号)が
供給される。
【0030】図15はフィルムモード時のラインランダ
ムアクセスフィールドメモリFM_A27、およびFM
_B28のそれぞれの入出力時の輝度信号の様子を示し
たものである。図15(a)はFM_B28に入力され
る映像輝度信号を示し、図15(b)はFM_A27に
入力される映像輝度信号を示している。FM_A27に
供給される信号は、FM_B28に入力される信号に対
して、FM26により1フィールドだけ遅延することに
なる。
【0031】これらの入力信号が、FM_A27、およ
びFM_B28においてシャッフリング処理された状態
を図16に示す。破線はシャッフリング処理されたヘル
パ信号を模式的に示している。主画部の映像信号は各フ
ィールドメモリ27,28より各ライン毎に図16
(a)、図16(b)に実線で示したように出力され
る。すなわち、2回連続して同一のデータが読み出され
る。従って、例えばFM_B28においては、図15
(a)に示した、第1フレームのBフィールド(1B)
の次に入力される第2フレームのAフィールドは記憶さ
れずに捨てられ、1Bが保持される。一方、FM_B2
7においては、図15(b)に示した、第1フレームの
Aフィールド(1A)の次に入力される第1フレームの
Bフィールドは記憶されずに捨てられ、1Aが保持され
る。これにより、FM_A27およびFM_B28よ
り、常に所定のフレームのAフィールドおよびBフィー
ルドのデータを読み出すことが可能となる。
【0032】また、ヘルパ信号はシャッフリング処理の
ために図16(a)、図16(b)に破線で示したよう
に内挿されて出力される。図16(c)に図16(b)
の立ち上がり部の拡大図を示す。
【0033】図16(c)において、縦軸はメモリ入力
時のライン番号(主画部Mは、ライン1乃至215、上
下の無画部H1,H2はそれぞれライン1乃至36)を
示し、横軸は時間tを示している。また、上述したよう
に、FM_A27,FM_B28の各フィールドメモリ
の出力部においては、FM_A27ではAフィールド
を、FM_B28ではBフィールドを2回連続して読み
出すことで、A,B両フィールドの信号を使うフィルム
モードの走査線補間処理を可能としている。
【0034】図16(c)は具体的なシャッフリング処
理の例である。シャッフリング処理においては、FM_
A27ではライン61,62,および63の主画部Mの
情報を出力した後、破線のヘルパ信号H1に戻り、ヘル
パ信号の25ライン目を出力する。以後、同様に出力し
ていく。
【0035】FM_B28の動作も同様である。これら
の2回連続して出力されたAフィールド輝度信号と、2
回連続して出力されたBフィールド輝度信号は同時に輝
度信号用垂直フィルタリング処理部31に入力される。
上述した輝度信号用垂直フィルタリング処理部31で
は、シャッフリング処理で損なわれた画像の連続性を確
保する処理(画像を滑らかにする)と同時に、映像信号
の垂直解像度を補う処理が施されて通常のインタレース
映像信号として輝度信号出力部33に出力される。
【0036】色信号入力部21から入力された映像色信
号は全体の遅延量を調整する遅延回路25を通った後、
FM_C29に入力される。前述したように色信号には
ヘルパ信号は必要ではないため、原理的には輝度信号の
ようなシャッフリング処理は不必要であり、FM _A
27、FM_B28の制御信号とは異なった制御信号
(FM_C制御信号)が供給されることとなる。
【0037】図17(a)はFM_C29に入力される
映像色信号を示している。色信号に於いては、前述した
ようにヘルパ信号はないため、輝度信号のように主画部
とのシャッフリング操作は必要ないが、1フィールドあ
たり215本であった主画部を4/3倍の287本に変
換するために、メモリからの読み出しは主画部信号3ラ
インに対し、1ラインの割合でダミー信号を入れる必要
がある。このダミー信号は実際の垂直フィルタリングに
於いてはゼロレベルとみなされるためどのような信号で
も構わない。
【0038】図17(b)は、このようにしてダミー信
号が挿入され、FM_C29より出力された映像色信号
を示している。図17(c)は、図17(b)の出力信
号の立ち上がり部の拡大図を示している。図17(c)
中では「×」としてこのダミー信号を表記している。
【0039】フィルムモードにおけるAフィールド、B
フィールドの映像信号は同じタイミングの画像から生成
されており、Aフィールドの映像色信号はBフィールド
のそれと同じとみなされる。従って、図示はしていない
が、FM_C29ではBフィールドの色信号を2回連続
して出力し、Aフィールドの走査線補間処理において
も、Bフィールドのデータを用いた走査線補間処理を行
うようにすることも可能である。
【0040】このようにフィルムモードの輝度信号走査
線補間処理では、AフィールドおよびBフィールドの映
信信号が2フィールド連続して垂直フィルタ処理部26
に入力されるため、AフィールドとBフィールドの映像
輝度信号を同時に使用した垂直フィルタリング処理を行
うことができる。
【0041】次に、カメラモード時におけるフィールド
メモリ制御手法について説明する。カメラモードでは
A,B各フィールドの画像信号は異なったタイミングの
画像から構成されるため、上述したフィルムモードの場
合とは異なり、輝度信号用垂直フィルタリング処理、お
よび色信号用垂直フィルタリング処理は、Aフィール
ド、またはBフィールドのそれぞれのフィールド内の信
号だけを用いて行われる。すなわち、輝度信号、色信号
ともにAフィールドの垂直フィルタリング処理を行う場
合、Aフィールドデータだけを用い、同様にBフィール
ドの垂直フィルタリング処理ではBフィールドデータだ
けを用いる。これを実現するために、カメラモードにお
いては、輝度信号の垂直フィルタリング処理にはFM_
B28とFM_C29だけが用いられ、フィルムモード
のように各フィールドメモリ出力を2回連続して読み出
すことは行われない。
【0042】図18(a)は、FM_B28に入力され
る映像輝度信号を表し、図18(b)は、FM_C29
に入力される映像色信号を示している。FM_B28に
入力された映像輝度信号が、FM_B28でシャッフリ
ング処理された状態を図19(a)に示す。破線はシャ
ッフリング処理されたヘルパ信号を模式的に示してい
る。FM_C29に入力された映像色信号は、フィルム
モード時と同様にシャッフリング処理は行われない。図
19(a)に示したように、主画部の映像輝度信号はフ
ィールドメモリに対して各ライン毎に図示のように記録
される。同じく、ヘルパ信号はシャッフリング処理のた
めに図の破線のように内挿されて出力される。
【0043】図19(c)に図19(a)に示した入力
信号の立ち上がり部の拡大図を示す。ここで、図中の縦
軸はメモリ入力時のライン番号(主画部Mのライン1乃
至215、上下の無画部H1,H2のそれぞれのライン
1乃至36)を示し、横軸は時間tを示している。ま
た、FM_B28およびFM_C29の各フィールドメ
モリ出力部においては、各フィールド内のデータだけで
走査線補間処理が行われるので、2回連続して読み出す
ことは行われず、各フィールドごとにデータの読み出し
が行われる。
【0044】図19(c)に示したように、FM_B2
8のシャッフリング処理は、Aフィールドではライン6
1,62,63の主画部Mの情報を出力した後、破線の
ヘルパ信号H1に戻り、そのヘルパ信号の25ライン目
を出力する。以後、同様にして出力し、輝度信号垂直フ
ィルタリング処理部31に入力される。輝度信号垂直フ
ィルタリング処理部31では、シャッフリング処理で損
なわれた画像の連続性を確保する処理(画像を滑らかに
する)が行われると同時に、映像信号の垂直解像度を補
う処理が施されて、通常のインタレース映像信号として
輝度信号出力部33に出力される。
【0045】色信号においては、フィルムモードの場合
と同様、ヘルパ信号はないため、輝度信号のように主画
部とのシャッフリング操作は必要ないが、1フィールド
あたり215本であった主画部を4/3倍の287本に
変換するために、メモリからの読み出しにおいて、主画
部信号3ラインに対し、1ラインの割合でダミー信号を
入れる必要がある。このダミー信号は実際の垂直フィル
タリングにおいてはゼロレベルとみなされるためどのよ
うな信号でも構わない。図19(c)中では「×」とし
てこのダミー信号を表記している。
【0046】次に垂直フィルタリング処理について説明
する。上述したフィルムモードとカメラモードではその
構成そのものが異なっているが、基本的な構成要素は同
一である。具体的には信号を1ライン遅延させるための
ライン遅延素子(LM)群、それぞれのライン遅延素子
からの信号を整数倍するための乗算器群、乗算された結
果の信号を加減算するための加減算器から構成され、左
から入力されたデータは1走査線時間で1ラインずつ右
方向にシフトしていくとともに、このようにして得られ
た数ラインにわたった異なる走査線における同じ水平位
置の信号に対して、演算器で所定の計算を行うことによ
り、走査線補間された画像信号を得ることができる。な
お、先にも示したとおり、この垂直フィルタリング処理
は輝度信号Yと色信号Cのそれぞれに対して行われる。
【0047】最初に、フィルムモードにおける垂直フィ
ルタリング処理について説明する。図20は、フィルム
モードにおける輝度信号垂直フィルタリング処理部31
の一例の構成を示すブロック図である。入力部41はA
フィールドの主画面信号3ラインに1本の割合でヘルパ
信号がシャッフリングされたAフィールドの輝度信号
(Y_IN_A)の入力部であり、入力部43は同じ
く、Bフィールドの主画面信号3ラインに1本の割合で
ヘルパ信号がシャッフリングされたBフィールド輝度信
号(Y_IN_B)の入力部である。
【0048】LM42a,42b,42c、および42
dは1ライン遅延素子であり、信号YA0,YA1,Y
A2,YA3、およびYA4は入力信号に対しそれぞれ
遅延無し、1ライン遅延、2ライン遅延、3ライン遅
延、4ライン遅延されたAフィールド輝度信号である。
同様に、LM44a,44b,44c、および44dは
1ライン遅延素子であり、信号YB0,YB1,YB
2,YB3、およびYB4も入力信号に対しそれぞれ遅
延無し、1ライン遅延、2ライン遅延、3ライン遅延、
4ライン遅延されたBフィールド輝度信号である。
【0049】これらの信号YA0,YA1,YA2,Y
A3、およびYB4、並びに信号YB1,YB2,YB
3、およびYB4は、積和回路46に入力される。積和
回路46においては、具体的には信号YA0乃至YA
4、および信号YB0乃至YB4の各信号に関して以下
のような演算が行われる。
【0050】 Y_OUT_FILM= (ka0×YA0+ka1×YA1+ka2×YA2+ka3×YA3 +ka4×YA4 +kb0×YB0+kb1×YB1+kb2×YB2+kb3×YB3 +kb4×YB4)/64
【0051】ここで、ka0,ka1,ka2,ka
3,ka4,kb0,kb1,kb2,kb3,kb4
は正あるいは負の整数で、係数発生器44から供給され
る。また、定数64は、係数を正規化するためのもので
ある。入力ラインによりこの係数の組み合わせは全部で
8パターン有り、入力ライン番号により一意的に決ま
る。この8パターンをPhase1乃至phase8で
表すと、Aフィールドでは1ライン毎にPhase1→
Phase3→Phase5→Phase7と繰り返
し、BフィールドではPhase2→Phase4→P
hase6→Phase8と繰り返すこととなる。こう
して走査線補間信号(Y_OUT_FILM)が出力部
(Y_OUT)47に出力される。
【0052】以上がフィルムモードに於ける輝度信号垂
直フィルタリング処理である。
【0053】図21は、フィルムモードにおける色信号
垂直フィルタリング処理部30の一例の構成を示すブロ
ック図である。色信号垂直フィルタリング処理部30で
は輝度信号の場合と同様に、シャッフリング処理された
色信号が入力部51に入力される。ただし、色信号にお
いては上下無画部分のヘルパ信号は垂直フィルタ計算に
は用いられない。LM52a,52b,52c,52
d,52e、および52fは1ライン遅延素子であり、
信号C0,C1,C2,C3,C4,C5、およびC6
は入力信号(UV_IN)に対して、それぞれ遅延無
し、1ライン遅延、2ライン遅延、3ライン遅延、4ラ
イン遅延、5ライン遅延、6ライン遅延された色入力信
号である。
【0054】このようなそれぞれのディレイ量に応じた
遅延信号C0,C1,C2,C3,C4,C5、および
C6が積和回路54に入力される。積和回路54は、具
体的にはC0乃至C6の各信号に関して以下のような演
算を行う。
【0055】 UV_OUT= (k0×C0+k1×C1+k2×C2+k3×C3+k4×C4 +k5×C5+k6×C6)/128
【0056】ここで、k0,k1,k2,k3,k4,
k5、およびk6は正あるいは負の整数であり、係数発
生器53から供給される。入力ラインによりこの係数の
組み合わせは全部で8パターン有り、入力ライン番号に
より一意的に決まる。この8パターンをPhase1乃
至phase8で表すと、Aフィールドでは1ライン毎
にPhase1→Phase2→Phase3→Pha
se4と繰り返し、BフィールドではPhase5→P
hase6→Phase7→Phase8と繰り返すと
こととなる。こうして走査線補間信号(UV_OUT)
が得られる。
【0057】一例として、図22にフィルムモード走査
線補間信号の第27ライン目を計算する場合を示す。図
22においては、信号YA0乃至YA4、YB0乃至Y
B4、C0乃至C6に対応するシャッフリング出力され
た映像ライン番号が示されている。ここで、図22の中
で「@」で始まるラインはヘルパ信号であり、「×」で
示された部分はフィルタ計算には用いられないため、入
力は何であっても構わない。
【0058】図22によれば、走査線補間信号の第27
ライン目を計算するためには図20の輝度信号入力部4
1には輝度信号の25ライン目(ヘルパ信号)が、図2
1の色信号入力部51には色信号の64ライン目がそれ
ぞれ入力される必要がある。このようにフィルムモード
においては、輝度信号入力部41,43と色信号入力部
51にシャッフリング入力されるライン番号は異なる必
要があるため、FM_A27,FM_B28を制御する
制御信号とFM_C29を制御する制御信号は別々に制
御する必要がある。
【0059】次に、カメラモードにおける垂直フィルタ
リング処理について説明する。図23は、カメラモード
における輝度信号垂直フィルタリング処理部31の一例
の構成を示すブロック図である。入力部61は、主画面
信号3ラインに1本の割合でヘルパ信号がシャッフリン
グされた輝度信号入力部である。LM62a,62b,
62c,62d,62e,および62fは1ライン遅延
素子であり、信号Y0,Y1,Y2,Y3,Y4,Y
5、およびY6は入力信号(Y_IN_B)に対しそれ
ぞれ遅延無し、1ライン遅延、2ライン遅延、3ライン
遅延、4ライン遅延、5ライン遅延、6ライン遅延され
た輝度信号である。
【0060】これらの信号Y0,Y1,Y2,Y3,Y
4,Y5、およびY6は、積和回路64に入力される。
積和回路64においては、具体的には信号Y0乃至Y6
のそれぞれに関して以下のような演算が行われる。
【0061】 Y_OUT_CAMEARA= (k0×Y0+k1×Y1+k2×Y2+k3×Y3+k4×Y4 +k5×Y5+k6×Y6)/64
【0062】ここで、k0,k1,k2,k3,k4,
k5、およびk6は正あるいは負の整数であり、係数発
生器63から供給される。また、定数64は、係数を正
規化するためのものである。入力ラインによりこの係数
の組み合わせは全部で8パターン有り、入力ライン番号
により一意的に決まる。この8パターンをPhase1
乃至phase8で表すと、Aフィールドでは1ライン
毎にPhase1→Phase2→Phase3→Ph
ase4と繰り返し、BフィールドではPhase5→
Phase6→Phase7→Phase8と繰り返す
こととなる。このようにして、走査線補間信号(Y_O
UT_CAMERA)が得られる。
【0063】以上がカメラモードにおける輝度信号の垂
直フィルタリング処理である。
【0064】図24は、カメラモードにおける色信号垂
直フィルタリング処理部30の一例の構成を示すブロッ
ク図である。この色信号垂直フィルタリング処理部30
では輝度信号の場合と同様に、シャッフリング処理され
た色信号が色信号入力部71に入力される。ただし、色
信号においては上下無画部分のヘルパ信号は垂直フィル
タ計算は用いられない。LM72a,72b,72c,
72d,72e、および72fは1ライン遅延素子であ
り、信号C0,C1,C2,C3,C4,C5、および
C6は入力信号(UV_IN)に対してそれぞれ遅延無
し、1ライン遅延、2ライン遅延、3ライン遅延、4ラ
イン遅延、5ライン遅延、6ライン遅延された色入力信
号である。
【0065】このようなそれぞれのディレイ量に応じた
遅延信号C0,C1,C2,C3,C4,C5、および
C6が積和回路74に入力される。積和回路74におい
ては、具体的には信号C0乃至C6のそれぞれに関して
以下のような演算が行われる。
【0066】 UV_OUT= (k0×C0+k1×C1+k2×C2+k3×C3+k4×C4 +k5×C5+k6×C6)/128
【0067】ここで、係数k0,k1,k2,k3,k
4,k5,k6は正あるいは負の整数であり、係数発生
器50から供給される。また、定数128は、係数を正
規化するためのものである。入力ラインによりこの係数
の組み合わせは全部で8パターン有り、入力ライン番号
により一意的に決まっている。この8パターンをPha
se1乃至phase8で表すと、Aフィールドでは1
ライン毎にPhase1→Phase2→Phase3
→Phase4と繰り返し、BフィールドではPhas
e5→Phase6→Phase7→Phase8と繰
り返すこととなる。このようにして、走査線補間信号
(UV_OUT)が得られる。
【0068】一例として、図25にカメラモード走査線
補間信号の第27ライン目を計算する場合を示す。図2
5中の輝度信号Y0乃至Y6、色信号C0乃至C6にお
けるシャッフリング出力された映像ライン番号が図25
に示されている。ここで、図25の中で文字「@」で始
まるラインはヘルパ信号であり、文字「×」で示された
部分はフィルタ計算には用いられないため、入力は何で
あっても構わない。
【0069】図25によれば、走査線補間信号の第27
ライン目を計算するためには図23の輝度信号入力部6
1と図24の色信号入力部71にはそれぞれ同じライン
番号の信号が入力される必要がある。このようにカメラ
モードでは、フィルムモードの場合とは異なり、輝度信
号入力部61と色信号入力部71にシャッフリング入力
されるライン番号は同一でよいため、FM_A27、F
M_B28を制御する制御信号とFM_C29を制御す
る制御信号を共通化することができる。
【0070】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、走
査線補間処理においては、フィルムモードにおいて、色
信号垂直フィルタリング処理部および輝度信号垂直フィ
ルタリング処理部の入力信号のライン番号がそれぞれ異
なっていたため、制御信号生成回路も色信号用、輝度信
号用とそれぞれに必要で、フィールドメモリの制御シス
テムが複雑になる課題があった。
【0071】仮に共通化した場合を考えると、図22に
示したように、垂直フィルタの入力部で本来、輝度信号
の入力ライン番号と色信号の入力ライン番号が1ライン
ずれなければならないはずであるものが同じライン番号
になり、走査線補間された輝度信号と色信号は結果的に
1ラインずれたものとなってしまう。よって、この場合
にはこれを補正するための1ライン遅延素子が輝度信号
の垂直フィルタリング後に必要となる。
【0072】走査線補間処理部をIC化する場合、ライ
ン遅延素子部分の回路規模が大きいためIC全体に占め
るライン遅延素子の面積がほぼIC全体のコストとな
る。従って、ライン遅延素子が増えることがICそのも
ののコストアップの原因となっていた。そこで、通常は
ライン遅延素子を追加するよりも制御回路が複雑にはな
るが、色信号用と輝度信号用に垂直フィルタリング処理
前段のフィールドメモリの制御を分けることが行われて
いた。
【0073】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、メモリ制御信号を輝度信号と色信号とで共
通化することができ、その場合でも装置のコストアップ
にならないようにするものである。
【0074】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の走査線
補間装置は、輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信
号と輝度補強信号がランダムに読み出される第1記憶手
段と、色信号を記憶し、色信号がランダムに読み出され
る第2記憶手段と、第1記憶手段および第2記憶手段に
同一の制御信号を供給する制御手段と、制御手段からの
制御信号に従って読み出された、第1記憶手段に記憶さ
れた輝度信号および輝度補強信号に基づいて、輝度信号
の走査線補間を行う第1補間手段と、制御手段からの制
御信号に従って読み出された、第2記憶手段に記憶され
た色信号に基づいて、色信号の走査線補間を行う第2補
間手段とを備えることを特徴とする。
【0075】第1の記憶手段と第2の記憶手段は、同一
のメモリ素子より構成されるようにすることができる。
【0076】第1補間手段は、入力された輝度信号およ
び輝度補強信号を遅延させる複数の第1遅延素子からな
り、第2補間手段は、入力された色信号を遅延させる複
数の第2遅延素子からなり、第2遅延素子の所定のもの
は、所定のタイミングで、輝度信号および輝度補強信号
を遅延させるために用いられるようにすることができ
る。
【0077】請求項4に記載の垂直補強信号処理装置
は、入力された輝度信号または輝度補強信号を所定のタ
イミングで切り替えて入力する切り替え手段と、切り替
え手段からの輝度信号および輝度補強信号を記憶し、輝
度信号および輝度補強信号がランダムに読み出される第
1記憶手段と、切り替え手段により入力された輝度信号
および輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手
段と、遅延手段からの輝度信号と輝度補強信号を記憶
し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される
第2記憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダムに
読み出される第3記憶手段と、第1記憶手段、第2記憶
手段、および第3記憶手段に同一の制御信号を供給する
制御手段と、制御手段からの制御信号に従って読み出さ
れた、第1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補
強信号、並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号およ
び輝度補強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間を行
う第1補間手段と、制御手段からの制御信号に従って読
み出された、第3記憶手段に記憶された色信号に基づい
て、色信号の走査線補間を行う第2補間手段とを備える
ことを特徴とする。
【0078】請求項5に記載のデコーダは、入力された
複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝度補強信号
抽出手段と、複合映像信号から、輝度信号と色信号を分
離する分離手段と、分離手段により分離された輝度信
号、または輝度補強信号抽出手段により抽出された輝度
補強信号を所定のタイミングで切り替えて入力する切り
替え手段と、切り替え手段からの輝度信号および輝度補
強信号を記憶し、輝度信号および輝度補強信号がランダ
ムに読み出される第1記憶手段と、切り替え手段により
入力された輝度信号および輝度補強信号を所定の時間だ
け遅延させる遅延手段と、遅延手段からの輝度信号と輝
度補強信号を記憶し、輝度信号と輝度補強信号がランダ
ムに読み出される第2記憶手段と、分離手段により分離
された色信号を記憶し、色信号がランダムに読み出され
る第3記憶手段と、第1記憶手段、第2記憶手段、およ
び第3記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段
と、制御手段からの制御信号に従って読み出された、第
1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補強信号、
並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補
強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間を行う第1補
間手段と、制御手段からの制御信号に従って読み出され
た、第3記憶手段に記憶された色信号に基づいて、色信
号の走査線補間を行う第2補間手段とを備えることを特
徴とする。
【0079】請求項6に記載のデコーダは、入力された
複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝度補強信号
抽出手段と、複合映像信号から、輝度信号と色信号を分
離する分離手段と、分離手段により分離された色信号か
ら水平補強信号を抽出する水平補強信号抽出手段と、分
離手段により分離された輝度信号、または輝度補強信号
抽出手段により抽出された輝度補強信号を所定のタイミ
ングで切り替えて入力する切り替え手段と、切り替え手
段からの輝度信号および輝度補強信号を記憶し、輝度信
号および輝度補強信号がランダムに読み出される第1記
憶手段と、切り替え手段により入力された輝度信号およ
び輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
と、遅延手段からの輝度信号と輝度補強信号を記憶し、
輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される第2
記憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダムに読み
出される第3記憶手段と、第1記憶手段、第2記憶手
段、および第3記憶手段に同一の制御信号を供給する制
御手段と、制御手段からの制御信号に従って読み出され
た、第1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補強
信号、並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号および
輝度補強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間を行う
第1補間手段と、制御手段からの制御信号に従って読み
出された、第3記憶手段に記憶された色信号に基づい
て、色信号の走査線補間を行う第2補間手段とを備える
ことを特徴とする。
【0080】請求項7に記載のテレビジョン受像機は、
入力された複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝
度補強信号抽出手段と、複合映像信号から、輝度信号と
色信号を分離する分離手段と、分離手段により分離され
た輝度信号、または輝度補強信号抽出手段により抽出さ
れた輝度補強信号を所定のタイミングで切り替えて入力
する切り替え手段と、切り替え手段からの輝度信号およ
び輝度補強信号を記憶し、輝度信号および輝度補強信号
がランダムに読み出される第1記憶手段と、切り替え手
段により入力された輝度信号および輝度補強信号を所定
の時間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段からの輝度
信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信号と輝度補強信号
がランダムに読み出される第2記憶手段と、分離手段に
より分離された色信号を記憶し、色信号がランダムに読
み出される第3記憶手段と、第1記憶手段、第2記憶手
段、および第3記憶手段に同一の制御信号を供給する制
御手段と、制御手段からの制御信号に従って読み出され
た、第1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補強
信号、並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号および
輝度補強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間を行う
第1補間手段と、制御手段からの制御信号に従って読み
出された、第3記憶手段に記憶された色信号に基づい
て、色信号の走査線補間を行う第2補間手段と、第1補
間手段により補間された輝度信号と、第2補間手段によ
り補間された色信号に対応する映像を表示する表示手段
とを備えることを特徴とする。
【0081】請求項8に記載のテレビジョン受像機は、
入力された複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝
度補強信号抽出手段と、複合映像信号から、輝度信号と
色信号を分離する分離手段と、分離手段により分離され
た色信号から水平補強信号を抽出する水平補強信号抽出
手段と、分離手段により分離された輝度信号、または輝
度補強信号抽出手段により抽出された輝度補強信号を所
定のタイミングで切り替えて入力する切り替え手段と、
切り替え手段からの輝度信号および輝度補強信号を記憶
し、輝度信号および輝度補強信号がランダムに読み出さ
れる第1記憶手段と、切り替え手段により入力された輝
度信号および輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる
遅延手段と、遅延手段からの輝度信号と輝度補強信号を
記憶し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出さ
れる第2記憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダ
ムに読み出される第3記憶手段と、第1記憶手段、第2
記憶手段、および第3記憶手段に同一の制御信号を供給
する制御手段と、制御手段からの制御信号に従って読み
出された、第1記憶手段に記憶された輝度信号および輝
度補強信号、並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号
および輝度補強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間
を行う第1補間手段と、制御手段からの制御信号に従っ
て読み出された、第3記憶手段に記憶された色信号に基
づいて、色信号の走査線補間を行う第2補間手段と、第
1補間手段により補間された輝度信号と、第2補間手段
により補間された色信号に対応する映像を表示する表示
手段とを備えることを特徴とする。
【0082】請求項1に記載の走査線補間装置において
は、制御手段により、輝度信号と輝度補強信号を記憶す
る第1記憶手段と、色信号を記憶する第2記憶手段に同
一の制御信号が供給され、この制御信号に従って読み出
された、第1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度
補強信号に基づいて、第1補間手段により輝度信号の走
査線補間が行われ、この制御信号に従って読み出され
た、第2記憶手段に記憶された色信号に基づいて、第2
補間手段により色信号の走査線補間が行われる。従っ
て、輝度信号および色信号を読み出すための制御信号を
共通化することができる。
【0083】請求項4に記載の垂直補強信号処理装置に
おいては、切り替え手段により、入力された輝度信号ま
たは輝度補強信号が所定のタイミングで切り替えて入力
され、第1記憶手段により、切り替え手段より入力され
た輝度信号および輝度補強信号が記憶され、遅延手段に
より、この輝度信号および輝度補強信号が所定の時間だ
け遅延される。第2記憶手段により、遅延手段からの輝
度信号と輝度補強信号が記憶され、第3記憶手段により
色信号が記憶され、制御手段により第1記憶手段、第2
記憶手段、および第3記憶手段に同一の制御信号が供給
され、この制御信号に従って読み出された、第1記憶手
段に記憶された輝度信号および輝度補強信号と第2記憶
手段に記憶された輝度信号および輝度補強信号に基づい
て、第1補間手段により輝度信号の走査線補間が行わ
れ、制御手段からの制御信号に従って読み出された、第
3記憶手段に記憶された色信号に基づいて、第2補間手
段により、色信号の走査線補間が行われる。従って、輝
度信号および色信号を読み出すための制御信号を共通化
することができる。
【0084】請求項5に記載のデコーダにおいては、輝
度補強信号抽出手段により、入力された複合映像信号か
ら輝度補強信号が抽出され、分離手段により、複合映像
信号から、輝度信号と色信号が分離され、切り替え手段
により、輝度信号、または輝度補強信号が所定のタイミ
ングで切り替えて入力され、第1記憶手段により、切り
替え手段より入力された輝度信号および輝度補強信号が
記憶され、遅延手段により、入力された輝度信号および
輝度補強信号が所定の時間だけ遅延され、第2記憶手段
により、遅延された輝度信号と輝度補強信号が記憶さ
れ、第3記憶手段により、色信号が記憶され、制御手段
により、第1記憶手段、第2記憶手段、および第3記憶
手段に同一の制御信号が供給され、制御手段からの制御
信号に従って読み出された、第1記憶手段に記憶された
輝度信号および輝度補強信号と第2記憶手段に記憶され
た輝度信号および輝度補強信号に基づいて、第1補間手
段により、輝度信号の走査線補間が行われ、制御手段か
らの制御信号に従って読み出された、第3記憶手段に記
憶された色信号に基づいて、第2補間手段により、色信
号の走査線補間が行われる。従って、輝度信号および色
信号を読み出すための制御信号を共通化することができ
る。
【0085】請求項6に記載のデコーダにおいては、輝
度補強信号抽出手段により、入力された複合映像信号か
ら輝度補強信号が抽出され、分離手段により、複合映像
信号から、輝度信号と色信号が分離され、水平補強信号
抽出手段により、色信号から水平補強信号が抽出され、
切り替え手段により、輝度信号、または輝度補強信号が
所定のタイミングで切り替えて入力され、第1記憶手段
により、切り替え手段より入力された輝度信号および輝
度補強信号が記憶され、遅延手段により、入力された輝
度信号および輝度補強信号が所定の時間だけ遅延され、
第2記憶手段により遅延された輝度信号と輝度補強信号
が記憶され、第3記憶手段により色信号が記憶され、制
御手段により、第1記憶手段、第2記憶手段、および第
3記憶手段に同一の制御信号が供給され、制御手段から
の制御信号に従って読み出された、第1記憶手段に記憶
された輝度信号および輝度補強信号と第1記憶手段に記
憶された輝度信号および輝度補強信号に基づいて、第1
補間手段により、輝度信号の走査線補間が行われ、制御
手段からの制御信号に従って読み出された、第3記憶手
段に記憶された色信号に基づいて、第2補間手段によ
り、色信号の走査線補間が行われる。従って、輝度信号
および色信号を読み出すための制御信号を共通化するこ
とができる。
【0086】請求項7に記載のテレビジョン受像機にお
いては、輝度補強信号抽出手段により、入力された複合
映像信号から輝度補強信号が抽出され、分離手段によ
り、複合映像信号から、輝度信号と色信号が分離され、
切り替え手段により、輝度信号、または輝度補強信号が
所定のタイミングで切り替えて入力され、第1記憶手段
により、切り替え手段より入力された輝度信号および輝
度補強信号が記憶され、遅延手段により、入力された輝
度信号および輝度補強信号が所定の時間だけ遅延され、
第2記憶手段により、遅延された輝度信号と輝度補強信
号が記憶され、第3記憶手段により、色信号が記憶さ
れ、制御手段により、第1記憶手段、第2記憶手段、お
よび第3記憶手段に同一の制御信号が供給され、制御手
段からの制御信号に従って読み出された、第1記憶手段
に記憶された輝度信号および輝度補強信号と第2記憶手
段に記憶された輝度信号および輝度補強信号に基づい
て、第1補間手段により、輝度信号の走査線補間が行わ
れ、制御手段からの制御信号に従って読み出された、第
3記憶手段に記憶された色信号に基づいて、第2補間手
段により、色信号の走査線補間が行われ、表示手段によ
り、第1補間手段により補間された輝度信号と、第2補
間手段により補間された色信号に対応する映像が表示さ
れる。従って、輝度信号および色信号を読み出すための
制御信号を共通化することができる。
【0087】請求項8に記載のテレビジョン受像機にお
いては、輝度補強信号抽出手段により、入力された複合
映像信号から輝度補強信号が抽出され、分離手段によ
り、複合映像信号から、輝度信号と色信号が分離され、
水平補強信号抽出手段により、色信号から水平補強信号
が抽出され、切り替え手段により、輝度信号、または輝
度補強信号が所定のタイミングで切り替えて入力され、
第1記憶手段により、切り替え手段より入力された輝度
信号および輝度補強信号が記憶され、遅延手段により、
入力された輝度信号および輝度補強信号が所定の時間だ
け遅延され、第2記憶手段により遅延された輝度信号と
輝度補強信号が記憶され、第3記憶手段により色信号が
記憶され、制御手段により、第1記憶手段、第2記憶手
段、および第3記憶手段に同一の制御信号が供給され、
制御手段からの制御信号に従って読み出された、第1記
憶手段に記憶された輝度信号および輝度補強信号と第2
記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補強信号に基
づいて、第1補間手段により、輝度信号の走査線補間が
行われ、制御手段からの制御信号に従って読み出され
た、第3記憶手段に記憶された色信号に基づいて、第2
補間手段により、色信号の走査線補間が行われ、表示手
段により、第1補間手段により補間された輝度信号と、
第2補間手段により補間された色信号に対応する映像が
表示される。従って、輝度信号および色信号を読み出す
ための制御信号を共通化することができる。
【0088】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明する
が、特許請求の範囲に記載の発明の各種団と以下の実施
例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括
弧内に、対応する実施例(但し一例)を付加して、本発
明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0089】即ち、請求項1に記載の走査線補間装置
は、輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信号と輝度
補強信号がランダムに読み出される第1記憶手段(例え
ば図1のフィールドメモリ27,28)と、色信号を記
憶し、色信号がランダムに読み出される第2記憶手段
(例えば図1のフィールドメモリ83)と、第1記憶手
段および第2記憶手段に同一の制御信号を供給する制御
手段(例えば図7のタイミング生成部5)と、制御手段
からの制御信号に従って読み出された、第1記憶手段に
記憶された輝度信号および輝度補強信号に基づいて、輝
度信号の走査線補間を行う第1補間手段(例えば図1の
輝度信号垂直フィルタリング処理部31)と、制御手段
からの制御信号に従って読み出された、第2記憶手段に
記憶された色信号に基づいて、色信号の走査線補間を行
う第2補間手段(例えば図1の色信号垂直フィルタリン
グ処理部30)とを備えることを特徴とする。
【0090】請求項4に記載の垂直補強信号処理装置
は、入力された輝度信号または輝度補強信号を所定のタ
イミングで切り替えて入力する切り替え手段(例えば図
1のセレクタ24)と、切り替え手段からの輝度信号お
よび輝度補強信号を記憶し、輝度信号および輝度補強信
号がランダムに読み出される第1記憶手段(例えば図1
のフィールドメモリ28)と、切り替え手段により入力
された輝度信号および輝度補強信号を所定の時間だけ遅
延させる遅延手段(例えば図1のフィールドメモリ2
6)と、遅延手段からの輝度信号と輝度補強信号を記憶
し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される
第2記憶手段(例えば図1のフィールドメモリ28)
と、色信号を記憶し、色信号がランダムに読み出される
第3記憶手段(例えば図1のフィールドメモリ83)
と、第1記憶手段、第2記憶手段、および第3記憶手段
に同一の制御信号を供給する制御手段(例えば図7のタ
イミング生成器5)と、制御手段からの制御信号に従っ
て読み出された、第1記憶手段に記憶された輝度信号お
よび輝度補強信号、並びに第2記憶手段に記憶された輝
度信号および輝度補強信号に基づいて、輝度信号の走査
線補間を行う第1補間手段(例えば図1の輝度信号垂直
フィルタリング処理部31)と、制御手段からの制御信
号に従って読み出された、第2記憶手段に記憶された色
信号に基づいて、色信号の走査線補間を行う第2補間手
段(例えば図1の色信号垂直フィルタリング処理部3
0)とを備えることを特徴とする。
【0091】請求項5に記載のデコーダは、入力された
複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝度補強信号
抽出手段(例えば図7のヘルパ信号抽出処理部2)と、
複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離する分離手
段(例えば図7のカラープラス処理部3)と、分離手段
により分離された輝度信号、または輝度補強信号抽出手
段により抽出された輝度補強信号を所定のタイミングで
切り替えて入力する切り替え手段(例えば図1のセレク
タ24)と、切り替え手段からの輝度信号および輝度補
強信号を記憶し、輝度信号および輝度補強信号がランダ
ムに読み出される第1記憶手段(例えば図1のフィール
ドメモリ28)と、切り替え手段により入力された輝度
信号および輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅
延手段(例えば図1のフィールドメモリ26)と、遅延
手段からの輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信号
と輝度補強信号がランダムに読み出される第2記憶手段
(例えば図1のフィールドメモリ27)と、分離手段に
より分離された色信号を記憶し、色信号がランダムに読
み出される第3記憶手段(例えば図1のフィールドメモ
リ83)と、第1記憶手段および第2記憶手段に同一の
制御信号を供給する制御手段(例えば図7のタイミング
生成器5)と、制御手段からの制御信号に従って読み出
された、第1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度
補強信号、並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号お
よび輝度補強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間を
行う第1補間手段(例えば図1の輝度信号垂直フィルタ
リング処理部31)と、制御手段からの制御信号に従っ
て読み出された、第3記憶手段に記憶された色信号に基
づいて、色信号の走査線補間を行う第2補間手段(例え
ば図1の色信号垂直フィルタリング処理部30)とを備
えることを特徴とする。
【0092】請求項6に記載のデコーダは、入力された
複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝度補強信号
抽出手段(例えば図8の垂直補強信号抽出処理部13
1)と、複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離す
る分離手段(例えば図8の3次元Y/C分離器132)
と、分離手段により分離された色信号から水平補強信号
を抽出する水平補強信号抽出手段(例えば図8のC/H
H分離器134)と、分離手段により分離された輝度信
号、または輝度補強信号抽出手段により抽出された輝度
補強信号を所定のタイミングで切り替えて入力する切り
替え手段(例えば図1のセレクタ24)と、切り替え手
段からの輝度信号および輝度補強信号を記憶し、輝度信
号および輝度補強信号がランダムに読み出される第1記
憶手段(例えば図1のフィールドメモリ28)と、切り
替え手段により入力された輝度信号および輝度補強信号
を所定の時間だけ遅延させる遅延手段(例えば図1のフ
ィールドメモリ26)と、遅延手段からの輝度信号と輝
度補強信号を記憶し、輝度信号と輝度補強信号がランダ
ムに読み出される第2記憶手段(例えば図1のフィール
ドメモリ27)と、色信号を記憶し、色信号がランダム
に読み出される第3記憶手段(例えば図1のフィールド
メモリ83)と、第1記憶手段、第2記憶手段、および
第3記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段(例
えば図8のタイミング生成器5)と、制御手段からの制
御信号に従って読み出された、第1記憶手段に記憶され
た輝度信号および輝度補強信号、並びに第2記憶手段に
記憶された輝度信号および輝度補強信号に基づいて、輝
度信号の走査線補間を行う第1補間手段(例えば図1の
輝度信号垂直フィルタリング処理部31)と、制御手段
からの制御信号に従って読み出された、第3記憶手段に
記憶された色信号に基づいて、色信号の走査線補間を行
う第2補間手段(例えば図1の色信号垂直フィルタリン
グ処理部30)とを備えることを特徴とする。
【0093】請求項7に記載のテレビジョン受像機は、
入力された複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝
度補強信号抽出手段(例えば図9のヘルパ信号抽出処理
部2)と、複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離
する分離手段(例えば図カラープラス処理部3)と、分
離手段により分離された輝度信号、または輝度補強信号
抽出手段により抽出された輝度補強信号を所定のタイミ
ングで切り替えて入力する切り替え手段(例えば図1の
セレクタ24)と、切り替え手段からの輝度信号および
輝度補強信号を記憶し、輝度信号および輝度補強信号が
ランダムに読み出される第1記憶手段(例えば図1のフ
ィールドメモリ28)と、切り替え手段により入力され
た輝度信号および輝度補強信号を所定の時間だけ遅延さ
せる遅延手段(例えば図1のフィールドメモリ26)
と、遅延手段からの輝度信号と輝度補強信号を記憶し、
輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される第2
記憶手段(例えば図1のフィールドメモリ27)と、分
離手段により分離された色信号を記憶し、色信号がラン
ダムに読み出される第3記憶手段(例えば図1のフィー
ルドメモリ83)と、第1記憶手段、第2記憶手段、お
よび第3記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段
(例えば図9のタイミング生成部5)と、制御手段から
の制御信号に従って読み出された、第1記憶手段に記憶
された輝度信号および輝度補強信号、並びに第2記憶手
段に記憶された輝度信号および輝度補強信号に基づい
て、輝度信号の走査線補間を行う第1補間手段(例えば
図1の輝度信号垂直フィルタリング処理部31)と、制
御手段からの制御信号に従って読み出された、第3記憶
手段に記憶された色信号に基づいて、色信号の走査線補
間を行う第2補間手段(例えば図1の色信号垂直フィル
タリング処理部30)と、第1補間手段により補間され
た輝度信号と、第2補間手段により補間された色信号に
対応する映像を表示する表示手段(例えば図9のCRT
125)とを備えることを特徴とする。
【0094】請求項8に記載のテレビジョン受像機は、
入力された複合映像信号から輝度補強信号を抽出する輝
度補強信号抽出手段(例えば図10の垂直補強信号抽出
処理部131)と、複合映像信号から、輝度信号と色信
号を分離する分離手段(例えば図10の3次元Y/C分
離器132)と、分離手段により分離された色信号から
水平補強信号を抽出する水平補強信号抽出手段(例えば
図10のC/HH分離器134)と、分離手段により分
離された輝度信号、または輝度補強信号抽出手段により
抽出された輝度補強信号を所定のタイミングで切り替え
て入力する切り替え手段(例えば図1のセレクタ24)
と、切り替え手段からの輝度信号および輝度補強信号を
記憶し、輝度信号および輝度補強信号がランダムに読み
出される第1記憶手段(例えば図1のフィールドメモリ
28)と、切り替え手段により入力された輝度信号およ
び輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
(例えば図1のフィールドメモリ26)と、遅延手段か
らの輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信号と輝度
補強信号がランダムに読み出される第2記憶手段(例え
ば図1のフィールドメモリ27)と、色信号を記憶し、
色信号がランダムに読み出される第3記憶手段(例えば
図1のフィールドメモリ83)と、第1記憶手段、第2
記憶手段、および第3記憶手段に同一の制御信号を供給
する制御手段(例えば図10のタイミング生成部5)
と、制御手段からの制御信号に従って読み出された、第
1記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補強信号、
並びに第2記憶手段に記憶された輝度信号および輝度補
強信号に基づいて、輝度信号の走査線補間を行う第1補
間手段(例えば図1の輝度信号垂直フィルタリング処理
部31)と、制御手段からの制御信号に従って読み出さ
れた、第3記憶手段に記憶された色信号に基づいて、色
信号の走査線補間を行う第2補間手段(例えば図1の色
信号垂直フィルタリング処理部30)と、第1補間手段
により補間された輝度信号と、第2補間手段により補間
された色信号に対応する映像を表示する表示手段(例え
ば図10のCRT125)とを備えることを特徴とす
る。
【0095】但し勿論この記載は、各手段を上記したも
のに限定することを意味するものではない。
【0096】本発明は、垂直補強信号を用いて走査線補
間を行う画像信号処理装置全般に関するものであるが、
ここでは、主に、画像信号処理装置の一例として実用段
階を迎えようとしているPALplus方式テレビジョ
ン受像機を採り挙げ説明を行う。
【0097】図1は、本発明の走査線補間装置および垂
直補強信号処理装置を応用したPALplus放送方式
のテレビジョン受像機における走査線補間処理部の一実
施例の構成を示すブロック図である。この実施例におい
ては、図13において上述した従来の走査線補間処理部
の場合とは異なり、色信号を記憶するメモリにラインラ
ンダムアクセスフィールドメモリ83を用いている。
【0098】また、この実施例においては、色信号の走
査線補間処理に使われるフィールドメモリ(FM_C)
83に対する制御信号と、輝度信号の走査線補間処理に
使われるフィールドメモリ(FM_A)27とフィール
ドメモリ(FM_B)28に対する制御信号が共通化さ
れる。よって、色信号の場合においても、輝度信号の場
合と同様にシャッフリング処理が施される。
【0099】その他の構成および動作は、図13におい
て上述した場合と基本的に同様であるので、その説明は
省略する。
【0100】輝度信号用フィールドメモリ27,28と
色信号用フィールドメモリ83に対するデータ書き込み
制御信号、及びデータ読み出し制御信号は、カメラモー
ドに於いては従来より共通であるのでここでは触れない
こととする。従って、以下ではフィルムモード時だけに
着目して、輝度信号用フィールドメモリ27,28と色
信号用フィールドメモリ83に対する制御信号を共通化
した場合について説明する。
【0101】図1に示したようにフィールドメモリ2
7,28、およびフィールドメモリ83に対する各制御
信号を、制御信号(FM_ABC)として全て共通化す
る。この場合、輝度信号垂直フィルタリング処理部31
は、図2に示したような構成になる。また、色信号垂直
フィルタリング処理部30は図3に示したような構成と
なる。図2において、ライン遅延素子(LM)42a乃
至42dは、それぞれ入力部41より入力された信号
(Y_IN_A)を1ライン遅延して出力するようにな
されている。同様に、ライン遅延素子44a乃至44d
は、それぞれ入力部43より入力された信号(Y_IN
_B)を1ライン遅延して出力するようになされてい
る。
【0102】係数発生器45は係数ka0乃至ka4お
よびkb0乃至kb4を発生し、積和回路46を構成す
る乗算器46a乃至46jに供給する。乗算器46a乃
至46jは、それぞれそこに入力された信号と、係数発
生器45より供給された係数とを乗算し、加算器46k
に供給するようになされている。加算器46kは、乗算
器46a乃至46jより供給された乗算結果を加算し、
ライン遅延素子91に供給する。ライン遅延素子91
は、加算器46kより供給された信号を1ライン遅延し
て出力部47より出力するようになされている。
【0103】従って、入力部41より入力されたフィー
ルドメモリ27からの信号、およびフィールドメモリ2
8より入力された信号に対して所定の演算が施され、走
査線補間された輝度信号(Y_OUT_FILM)は、
ライン遅延素子91において、1ラインだけ遅延された
後、出力されることになる。
【0104】このように、輝度信号用フィールドメモリ
27,28と色信号用フィールドメモリ83に対する制
御信号を共通化した場合、輝度信号垂直フィルタリング
処理部31においては、色信号との遅延段数を合わせる
ために、走査線補間された輝度信号を更に1ラインだけ
遅延させなければならない。即ち、フィールドメモリの
制御を簡易化するために、フィールドメモリの制御を共
通化した場合、出力信号(Y_OUT_FILM)を1
ライン遅延させる必要がある。
【0105】従って、図2に示したように、図20に示
した従来のものと比較して、余分に1ラインのライン遅
延素子91を設ける必要があるが、フィールドメモリ2
7、28、および83の制御回路は図20に示した従来
のものに比べて簡易とすることができる。
【0106】一方、図3に示した色信号垂直フィルタリ
ング処理部30は、図21に示した従来のものとその構
成および動作は同様である。即ち、ライン遅延素子(L
M)52a乃至52fは、入力された信号を1ライン遅
延して出力させるようになされている。係数発生器53
は、積和回路54を構成する乗算器54a乃至54gに
所定の係数k0乃至k6を供給する。乗算器54a乃至
54gは、入力部51およびライン遅延素子52a乃至
52fより供給された信号と、係数発生器53より供給
された係数をそれぞれ乗算し、加算器54hに供給す
る。加算器54hは、乗算器54a乃至54gより供給
された信号を加算し、走査線補間された色信号を出力部
55より出力するようになされている。
【0107】従って、入力部51より供給されたフィー
ルドメモリ83からの色信号は、積和回路54において
所定の演算が施されることにより、垂直フィルタリング
処理が施された後、出力される。
【0108】ここで、色信号垂直フィルタリング処理部
30の色信号のライン遅延素子の中において、色信号の
垂直フィルタリング処理に実際には使われていないライ
ン(ダミーの信号が入力されたライン)があることに着
目すると、図2に示した輝度信号垂直フィルタリング処
理部31において、この1ラインのディレイライン91
を削除することができる。これについて以下に説明す
る。
【0109】色信号のフィールドメモリ83に対して
は、輝度信号のフィールドメモリ27,28に対する制
御と同一にするために、シャッフリング操作により主画
面3ラインに対し、1ラインの割合で垂直フィルタリン
グ処理では使われない信号が挿入されるような制御が行
われる。従って、色信号垂直フィルタリング処理部30
において、ライン遅延素子の構成上、原理的には必要で
あるが、実際のフィルタリング計算では使われないライ
ン遅延素子(空きライン遅延素子)を先の輝度信号の遅
延手段として使うことが可能である。この空きライン遅
延素子は、入力された信号のライン番号により一意的に
決まるため、使用しても良いライン遅延素子を適宜選択
する必要がある。
【0110】この場合の色信号垂直フィルタリング処理
部30および輝度信号垂直フィルタリング処理部31の
構成例を図4に示す。図4において、ライン遅延素子
(LM)102a,102b,102c、および102
dは、入力部101からの入力信号を順次1ラインずつ
遅延して出力するようになされている。同様に、ライン
遅延素子104a,104b,104c、および104
dは、入力部103からの入力信号を順次1ラインずつ
遅延して出力するようになされている。
【0111】係数発生器105は、係数ka0乃至ka
4およびkb0乃至kb4を発生し、乗算器106a乃
至106jにそれぞれ供給するようになされている。乗
算器106a乃至106jは、そこに供給された入力部
101、およびLM102a乃至102d、並びに入力
部103、およびLM104a乃至104dから入力さ
れた信号と、係数発生器105より供給された係数をそ
れぞれ乗算し、加算器107に供給する。加算器107
は、乗算器106a乃至106jより供給された乗算結
果を加算し、出力するようになされている。
【0112】セレクタ108は、加算器107より供給
された信号を、端子a0乃至a3のいずれかより出力す
るようになされている。セレクタ111aは、端子1に
接続されたとき、セレクタ108からの信号を入力し、
端子0に接続されたとき、入力部110からの信号を入
力し、LM109aおよび乗算器115aに供給する。
LM109aは、セレクタ111aからの信号を入力
し、1ライン遅延したのちセレクタ111bおよびセレ
クタ112に出力する。セレクタ111bは、端子1に
接続されたとき、セレクタ108からの信号を入力し、
端子0に接続されたとき、LM109aからの信号を入
力し、LM109bおよび乗算器115bに供給するよ
うになされている。
【0113】LM109bは、セレクタ111bからの
信号を入力し、1ライン遅延したのちセレクタ111c
およびセレクタ112に出力する。セレクタ111c
は、端子1に接続されたとき、セレクタ108からの信
号を入力し、端子0に接続されたとき、LM109bか
らの信号を入力し、LM109cおよび乗算器115c
に供給する。LM109cは、セレクタ111cからの
信号を入力し、1ライン遅延したのちセレクタ111d
およびセレクタ112に出力する。セレクタ111d
は、端子1に接続されたとき、セレクタ108からの信
号を入力し、端子0に接続されたとき、LM109cか
らの信号を入力し、LM109dおよび乗算器115d
に供給するようになされている。
【0114】LM109dは、セレクタ111dからの
信号を入力し、1ライン遅延した後、LM109e、セ
レクタ112、および乗算器115eに供給する。LM
109eは、LM109dからの信号を入力し、1ライ
ン遅延した後、LM109fおよび乗算器115fに供
給する。また、LM109fは、LM109eからの信
号を入力し、1ライン遅延した後、乗算器115gに供
給するようになされている。
【0115】乗算器115a乃至115gは、セレクタ
111a、LM109a、セレクタ111b,111
c,111d,LM109d,LM109e、および1
09fよりそれぞれ入力された信号と、係数発生器11
4より供給された係数を乗算し、加算器115hに供給
する。加算器115hは、乗算器115a乃至115g
より供給された信号を加算し、出力部116より出力す
るようになされている。
【0116】次に、図4および図5を併用してその原理
動作について説明する。図5は、図4に示した色信号垂
直フィルタリング処理部30の入力部110に入力され
る色信号のライン番号と、各信号切り替え器(セレク
タ)108、セレクタ112、セレクタ111a,11
1b,111c、および111dの設定を示している。
図5の中で文字「×」とあるのは、色信号の垂直フィル
タリング処理では使われないラインとなるので、このラ
インに対応するデータが格納されるはずのライン遅延素
子を輝度信号の遅延に用いるようにする。
【0117】例えば、色入力信号(UV_IN)のライ
ン番号が61ライン目の場合は、61ライン目の前の信
号はダミー信号であるから、色信号用ライン遅延素子の
中の空きライン遅延素子はLM109bとなる。従っ
て、このとき、まず、セレクタ108を端子a1に接続
する。次に、セレクタ111bを端子1側にし、セレク
タ111a、セレクタ111c、およびセレクタ111
dをそれぞれ端子0側にする。このようにすることによ
り、垂直フィルタリング処理された輝度信号(Y_OU
T_FILM)は、LM109bに順次入力されること
になる。
【0118】次に、入力ライン番号が62ライン目にな
ると、空きライン遅延素子は1ライン右にずれてLM1
09cとなる。この場合、セレクタ108を端子a2に
接続し、セレクタ109cを1側にし、その他のセレク
タ109a、セレクタ109b、セレクタ109dを0
側にする。このときLM109bから出力される信号
は、先に、色信号の61ライン目が入力されたときに入
力された輝度信号を垂直フィルタリング処理した信号で
あり、セレクタ112において端子b1を選択すること
により、出力部113より出力させることができる。従
って、フィルタリングされた輝度信号を1ライン遅延さ
せることができる。
【0119】以上、1つのパターンについてのみ説明し
たが、この動作を4ライン周期で繰り返すことにより、
輝度信号の垂直フィルタリングの結果を色信号の垂直フ
ィルタリングの結果に対して、1ライン遅延させるよう
にすることができる。このように、色信号のフィルタリ
ングで使用される空きライン遅延素子を用いることによ
り、図2に示した輝度信号のライン遅延素子91を削減
することができる。
【0120】このとき、本来の色信号垂直フィルタリン
グ処理の積和回路115は、図5に示したように各セレ
クタをライン毎に切り替えることにより、従来通り計算
することができる。
【0121】図6は、本発明の走査線補間装置および垂
直補強信号処理装置を応用したPALplus放送方式
のテレビジョン受像機における走査線補間処理部の他の
実施例の構成を示すブロック図である。この実施例は、
図1に示した実施例において、フィールドメモリ28お
よび83を1つのフィールドメモリ120で構成するよ
うにしている。これは、フィールドメモリ28および8
3に供給される信号が共通の信号であためることから、
フィールドメモリ28および83を、12ビット入出力
が可能な標準的なフィールドメモリ120で置き換える
ようにしている。
【0122】その他の構成および動作は図1に示した実
施例と基本的に同様であるので、ここではその説明は省
略するが、この様に、フィールドメモリ28および83
を、1つのフィールドメモリ120で置き換えることに
より、部品点数を削減することが可能となり、コストを
削減することができる。
【0123】図7は、本発明のデコーダを応用したPA
Lplus用デコーダの一実施例の構成を示すブロック
図である。この実施例の構成および動作は、図11の従
来例の場合とは異なり、走査線補間処理部10の内部構
成が、図1または図6に示したような構成となってい
る。また、フィルムモード時の垂直フィルタリング処理
部の構成も、図2および図3に示したような構成となっ
ている。
【0124】その他の構成及び動作は、図11を参照し
て上述した従来例の場合と基本的に同様であるのでその
説明は省略する。
【0125】図8は、本発明のデコーダを応用したED
TV−2用デコーダの一実施例の構成を示すブロック図
である。この実施例において、垂直補強信号抽出処理部
131は、入力された複合映像信号から垂直補強信号を
抽出し、輝度走査線補間処理部6に供給する。3次元Y
/C分離器132は、入力された複合映像信号からY信
号とC信号を分離し、出力する。C信号には、水平補強
信号(HH)が含まれている。C/HH分離器134
は、3次元Y/C分離器132から供給された信号か
ら、C信号と水平補強信号(HH)を分離し、C信号を
色信号走査線補間処理部7に供給するとともに、水平補
強信号を加算器135に供給するようになされている。
【0126】加算器135においては、3次元Y/C分
離器132からのY信号と、C/HH分離器135から
の水平補強信号を加算した後、輝度信号走査線補間処理
部6に供給する。識別制御信号処理器133は、複合映
像信号の垂直ブランキング部分(第22ライン目と28
5ライン目)に多重されている識別制御信号をデコード
する。この識別制御信号には、EDTV−2方式である
か否かを示すデータや各種補強信号の有無を示すデータ
等が含まれている。識別制御信号処理器133は、これ
らの情報をタイミング生成部5に供給し、タイミング処
理部5は、各種タイミング信号を切り替えて各部に供給
するようになされている。
【0127】この実施例の走査線補間処理部10の内部
構成は、図7の場合と同様に、図1または図6に示した
ものと基本的には同様の構成となっている。また、垂直
フィルタリング処理部の構成も、図2および図3に示し
たものと基本的には同様の構成となっている。
【0128】その他の構成及び動作は、図11を参照し
て上述した従来例の場合と基本的に同様であるのでその
説明は省略する。
【0129】図9は、本発明のテレビジョン受像機を応
用したPALplus用受像機の一実施例の構成を示す
ブロック図である。アンテナ121により受信された放
送電波に対応する信号は、チューナ122に供給され
る。チューナ122は、アンテナ121より供給された
信号から所定のチャンネルに対応する信号を選局し、V
IF123に供給する。VIF123は、チューナ12
2より入力された所定のチャンネルに対応する信号を中
間周波数の信号に変換し、A/D変換器124に供給す
る。A/D変換器124は、VIF123より供給され
た信号をディジタルの信号に変換した後、ヘルパ信号抽
出処理部2、カラープラス処理部(3次元Y/C分離
器)3、PALplusモードデコード処理部4、およ
びタイミング生成部5に供給する。
【0130】ヘルパ信号抽出処理部2は、入力されたP
ALplus複合映像信号からヘルパ信号を抽出し、輝
度信号走査線補間処理部6に供給する。カラープラス処
理部3は、入力されたPALplus複合映像信号をY
信号とC信号に分離し、Y信号を輝度信号走査線補間処
理部6に供給し、C信号を色信号走査線補間処理部7に
供給する。PALplusモードデコード処理部4は、
入力されたPALplus複合映像信号から識別制御信
号をデコードし、モード判別を行う。また、これらの情
報をタイミング生成部5に供給する。タイミング生成部
5は、PALplusモードデコード処理部4より供給
された情報に基づいて各種の制御信号を生成し、各部に
供給する。
【0131】走査線補間処理部10は、図1または図6
に示したような構成となっており、その構成および動作
は図1および図6を参照して上述した場合と基本的に同
様であるので、その詳細な説明は省略するが、そこに入
力された輝度信号および色信号に対して垂直フィルタリ
ング処理を行い、マトリックス処理部8に供給する。マ
トリックス処理部8は、入力された輝度信号および色信
号をRGB信号に変換し、CRT125に供給する。そ
の結果、CRT125には、マトリックス処理部8より
供給されたRGB信号に対応する画像が表示される。
【0132】図10は、本発明のテレビジョン受像機を
応用したEDTV−2用受像機の一実施例の構成を示す
ブロック図である。アンテナ121により受信された放
送電波に対応する信号は、チューナ122に供給され
る。チューナ122は、アンテナ121より供給された
信号から所定のチャンネルに対応する信号を選局し、V
IF123に供給する。VIF123は、チューナ12
2より入力された所定のチャンネルに対応する信号を中
間周波数の信号に変換し、A/D変換器124に供給す
る。A/D変換器124は、VIF123より供給され
た信号をディジタルの信号に変換した後、垂直補強信号
抽出処理部131、3次元Y/C分離器132、識別制
御信号処理部133、およびタイミング生成部5に供給
する。
【0133】垂直補強信号抽出処理部131は、入力さ
れた複合映像信号から垂直補強信号を抽出し、輝度信号
走査線補間処理部6に供給する。3次元Y/C分離器1
32は、入力された複合映像信号をY信号とC信号に分
離し、Y信号を輝度信号走査線補間処理部6に供給し、
C信号をC/HH分離器134に供給する。C/HH分
離器134においては、C信号に含まれる水平補強信号
(HH)が分離され、分離された水平補強信号は加算器
135に供給され、C信号は、色信号走査線補間処理部
7に供給される。加算器135において、3次元Y/C
分離器132より供給されたY信号と、C/HH分離器
134より供給された水平補強信号が加算された後、輝
度信号走査線補間処理部6に供給される。
【0134】走査線補間処理部10は、図1または図6
に示したような構成となっており、その構成および動作
は図1および図6を参照して上述した場合と同様である
ので、その詳細な説明は省略するが、そこに入力された
輝度信号および色信号に対して垂直フィルタリング処理
を行い、マトリックス処理部8に供給する。マトリック
ス処理部8は、入力された輝度信号および色信号をRG
B信号に変換し、CRT125に供給する。その結果、
CRT125には、マトリックス処理部8より供給され
たRGB信号に対応する画像が表示される。
【0135】以上のように、本発明はフィルムモード時
に制御信号発生回路の構成が複雑になる問題点を解決す
ることができる。例えば、PALplus方式テレビジ
ョン受像機の使用フィールドメモリの制御を共通化する
ことにより、制御を簡易化することができる。このこと
によって、ランダムアクセスが可能な輝度信号用フィー
ルドメモリと色信号用フィールドメモリを共有化するこ
とができる。従って、多ビット入力のフィールドメモリ
を使うことにより、使用フィールドメモリの個数を削減
することができる。例えば、図1に示したように、フィ
ールドメモリ28が8ビット入出力のものであり、フィ
ールドメモリ83が4ビット入出力のものである場合、
この2つのフィールドメモリ28,83を12ビット入
出力のフィールドメモリに置き換えることでフィールド
メモリの個数を1個だけ削減することができる。
【0136】また、このように、各フィールドメモリの
制御を共通化した場合、フィルムモード時に走査線補間
された輝度信号を垂直フィルタリング処理の後に1ライ
ン遅延させるために1ライン遅延素子(LM)が必要に
なるが、図4を参照して上述したように、必要とされる
色信号用のライン遅延素子の内、原理上必要であるが使
われていないライン遅延素子を使って輝度信号を遅延さ
せることにより、回路上に新たにライン遅延素子を設け
ることなく、1ライン遅延処理を実現することができ
る。即ち、色信号のライン遅延素子の入出力部に信号セ
レクタを設け、これをライン毎に適宜切り替えることに
より実現することができる。
【0137】このように、色信号用ライン遅延素子の使
い方を工夫することにより、ライン遅延素子を1つ減ら
すことができ、装置のコストを削減することができる。
【0138】なお、上記実施例は、垂直補強信号をゼロ
とすることにより、PALplusのみならず通常のP
AL信号やNTSC信号、あるいはEDTV信号処理の
走査線補間処理にも適用可能である。
【0139】また、上記実施例においては、フィールド
メモリ28と83を共通化したが、フィールドメモリ2
7,28、および83を共通化し、1つのフィールドメ
モリで置き換えることも可能である。
【0140】また、上記実施例において、EDTV−2
用の場合、シャフリング処理を行わないようにすること
も可能である。
【0141】また、上記実施例において、EDTV−2
用の場合、メモリ構成は一例であってこれに限定される
ものではなく、他の構成とすることが可能である。
【0142】また、本発明は、例えばビデオテープレコ
ーダ等、これ例外の電子機器に対しても適用可能であ
る。
【0143】さらに、上記各実施例において用いた具体
的な数値は、一例であって、これに限定されるものでは
ない。
【0144】
【発明の効果】請求項1に記載の走査線補間装置によれ
ば、制御手段により、輝度信号と輝度補強信号を記憶
し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される
第1記憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダムに
読み出される第2記憶手段に同一の制御信号が供給され
るようにしたので、輝度信号および色信号を読み出すた
めの制御信号を共通化することができる。従って、制御
手段の構成を簡単にすることができる。また、第1記憶
手段と第2記憶手段を共通化することも可能である。こ
れにより、装置のコストを削減することが可能となる。
【0145】請求項2に記載の走査線補間装置によれ
ば、第1の記憶手段と第2の記憶手段は、同一のメモリ
素子より構成される。従って、装置の構成を簡単にする
ことができ、コストを削減することができる。
【0146】請求項3に記載の走査線補間装置によれ
ば、第1補間手段は、入力された輝度信号および輝度補
強信号を遅延させる複数の第1遅延素子からなり、第2
補間手段は、入力された色信号を遅延させる複数の第2
遅延素子からなり、第2遅延素子の所定のものは、所定
のタイミングで、輝度信号および輝度補強信号を遅延さ
せるために用いられる。従って、装置の構成を簡単にす
ることができ、コストを削減することが可能となる。
【0147】請求項4に記載の垂直補強信号処理装置に
よれば、制御手段により、輝度信号と輝度補強信号を記
憶し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出され
る第1記憶手段および第2記憶手段と、色信号を記憶
し、色信号がランダムに読み出される第3記憶手段に同
一の制御信号が供給されるようにしたので、輝度信号お
よび色信号を読み出すための制御信号を共通化すること
ができる。従って、制御手段の構成を簡単にすることが
でき、また、第1記憶手段、第2記憶手段、および第3
記憶手段を共通化することができ、装置のコストを削減
することが可能となる。
【0148】請求項5に記載のデコーダによれば、制御
手段により、輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信
号と輝度補強信号がランダムに読み出される第1記憶手
段と、遅延された輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝
度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される第2記
憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダムに読み出
される第3記憶手段に同一の制御信号が供給されるよう
にしたので、輝度信号および色信号を読み出すための制
御信号を共通化することができる。従って、制御手段の
構成を簡単にすることができる。また、第1記憶手段、
第2記憶手段、および第3記憶手段を共通化することも
可能である。これにより、装置のコストを削減すること
が可能となる。
【0149】請求項6に記載のデコーダによれば、制御
手段により、輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝度信
号と輝度補強信号がランダムに読み出される第1記憶手
段と、遅延された輝度信号と輝度補強信号を記憶し、輝
度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される第2記
憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダムに読み出
される第3記憶手段に同一の制御信号が供給されるよう
にしたので、輝度信号および色信号を読み出すための制
御信号を共通化することができる。従って、制御手段の
構成を簡単にすることができる。また、第1記憶手段、
第2記憶手段、および第3記憶手段を共通化することも
可能である。これにより、装置のコストを削減すること
が可能となる。
【0150】請求項7に記載のテレビジョン受像機によ
れば、制御手段により、輝度信号と輝度補強信号を記憶
し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される
第1記憶手段と、遅延された輝度信号と輝度補強信号を
記憶し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出さ
れる第2記憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダ
ムに読み出される第3記憶手段に同一の制御信号が供給
されるようにしたので、輝度信号および色信号を読み出
すための制御信号を共通化することができる。従って、
制御手段の構成を簡単にすることができる。また、第1
記憶手段、第2記憶手段、および第3記憶手段を共通化
することも可能である。これにより、装置のコストを削
減することが可能となる。
【0151】請求項8に記載のテレビジョン受像機によ
れば、制御手段により、輝度信号と輝度補強信号を記憶
し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出される
第1記憶手段と、遅延された輝度信号と輝度補強信号を
記憶し、輝度信号と輝度補強信号がランダムに読み出さ
れる第2記憶手段と、色信号を記憶し、色信号がランダ
ムに読み出される第3記憶手段に同一の制御信号が供給
されるようにしたので、輝度信号および色信号を読み出
すための制御信号を共通化することができる。従って、
制御手段の構成を簡単にすることができる。また、第1
記憶手段、第2記憶手段、および第3記憶手段を共通化
することも可能である。これにより、装置のコストを削
減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査線補間装置および垂直補強信号処
理装置を応用したPALplus放送方式の走査線補間
処理装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1において、フィルムモード時の輝度信号垂
直フィルタリング処理部の構成を示すロック図である。
【図3】図1において、フィルムモード時の色信号垂直
フィルタリング処理部の構成を示すロック図である。
【図4】図1において、フィルムモード時の輝度信号垂
直フィルタリング処理部および色信号垂直フィルタリン
グ処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】図4において、各セレクタの動作を説明するた
めの図である。
【図6】本発明の走査線補間装置および垂直補強信号処
理装置を応用したPALplus放送方式の走査線補間
処理装置の他の実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明のデコーダを応用したPALplus放
送方式用デコーダの一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明のデコーダを応用した第2世代EDTV
(EDTV−2)放送方式用デコーダの一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明のテレビジョン受像機を応用したPAL
plus放送方式用テレビジョン受像機の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図10】本発明のテレビジョン受像機を応用したED
TV−2放送方式用テレビジョン受像機の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図11】従来のPALplus放送方式テレビジョン
受信機の信号復調回路の一例の構成を示すブロック図で
ある。
【図12】PALplus放送方式の走査線補間処理の
概念図である。
【図13】従来のPALplus放送方式の走査線補間
処理部の一例の構成を示すブロック図である。
【図14】ヘルパ切替制御信号と、ヘルパ信号および主
画面信号の関係を示す図である。
【図15】フィルムモードに於ける輝度信号用フィール
ドメモリの入力信号の概念図である。
【図16】フィルムモードに於ける輝度信号用フィール
ドメモリの出力信号の概念図である。
【図17】フィルムモードに於ける色信号用フィールド
メモリの入出力信号の概念図である。
【図18】カメラモードに於けるフィールドメモリの入
力信号の概念図である。
【図19】カメラモードに於けるフィールドメモリの出
力信号の概念図である。
【図20】従来のフィルムモードの輝度信号の垂直フィ
ルタリング処理部の一例の構成を示すブロック図であ
る。
【図21】従来のフィルムモードの色信号の垂直フィル
タリング処理部の一例の構成を示すブロック図である。
【図22】第27ライン目を計算する場合の信号のアロ
ケーションを示す図である。
【図23】従来のカメラモードの輝度信号の垂直フィル
タリング処理部の一例の構成を示すブロック図である。
【図24】従来のカメラモードの色信号の垂直フィルタ
リング処理部の一例の構成を示すブロック図である。
【図25】第27ライン目を計算する場合の信号のアロ
ケーションを示す図である。
【符号の説明】
1 PALplus複合映像信号入力部 2 ヘルパ信号抽出処理部 3 カラープラス処理部 4 PALplusモードデコード処理部 5 タイミング生成部 6 輝度信号走査線補間処理部 7 色信号走査線補間処理部 8 マトリックス処理部 10 走査線補間処理部 12 R,G,B出力部 21 色信号入力部 22 ヘルパ信号入力部 23 輝度信号入力部 24 セレクタ 25 遅延回路 26 フィールドメモリ 27 フィールドメモリ 28 フィールドメモリ 29 フィールドメモリ 30 色信号垂直フィルタリング処理部 31 輝度信号垂直フィルタリング処理部 32 色信号出力部(走査線補間後) 33 輝度信号出力部(走査線補間後) 41 入力部 42a,42b,42c,42d 1ライン遅延素子 43 入力部 44a,44b,44c,44d 1ライン遅延素子 45 係数発生器 46 積和回路 46a,46b,46c,46d,46e,46f,4
6g,46h,46i,46j 乗算器 46h 加算器 47 出力部 51 入力部 52a,52b,52c,52d,52e,52f 1
ライン遅延素子 53 係数発生器 54 積和回路 54a,54b,54c,54d,54e,54f,5
4g 乗算器 54h 加算器 55 出力部 61 入力部 62a,62b,62c,62d,62e,62f 1
ライン遅延素子 63 係数発生器 64 積和回路 64a,64b,64c,64d,64e,64f,6
4g 乗算器 64h 加算器 65 出力部 71 入力部 72a,72b,72c,72d,72e,72f 1
ライン遅延素子 73 係数発生器 74 積和回路 74a,74b,74c,74d,74e,74f,7
4g 乗算器 74h 加算器 75 出力部 83 フィールドメモリ 91 1ラインメモリ 101 入力部 102a,102b,102c,102d 1ライン遅
延素子 103 入力部 104a,104b,104c,104d 1ライン遅
延素子 105 係数発生器 106a,106b,106c,106d,106e,
106f,106g,106h,106i,106j
乗算器 107 加算器 108,111a,111b,111c,111d,1
12 セレクタ 109a,109b,109c,109d,109e,
109f 1ライン遅延素子 110 入力部 114 係数発生器 115 積和回路 115a,115b,115c,115d,115e,
115f,115g乗算器 115h 加算器 116 出力部 120 フィールドメモリ 121 アンテナ 122 チューナ 123 VIF 124 A/D変換器 125 CRT 131 垂直補強信号処理部 132 3次元Y/C分離器 133 識別制御信号処理器 134 C/HH分離器 135 加算器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号と輝度補強信号を記憶し、前記
    輝度信号と前記輝度補強信号がランダムに読み出される
    第1記憶手段と、 色信号を記憶し、前記色信号がランダムに読み出される
    第2記憶手段と、 前記第1記憶手段および前記第2記憶手段に同一の制御
    信号を供給する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第1記憶手段に記憶された前記輝度信号および前記輝
    度補強信号に基づいて、前記輝度信号の走査線補間を行
    う第1補間手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第2記憶手段に記憶された前記色信号に基づいて、前
    記色信号の走査線補間を行う第2補間手段とを備えるこ
    とを特徴とする走査線補間装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手
    段は、同一のメモリ素子より構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の走査線補間装置。
  3. 【請求項3】 前記第1補間手段は、入力された前記輝
    度信号および前記輝度補強信号を遅延させる複数の第1
    遅延素子からなり、 前記第2補間手段は、入力された前記色信号を遅延させ
    る複数の第2遅延素子からなり、 前記第2遅延素子の所定のものは、所定のタイミング
    で、前記輝度信号および前記輝度補強信号を遅延させる
    ために用いられることを特徴とする請求項1に記載の走
    査線補間装置。
  4. 【請求項4】 入力された輝度信号または輝度補強信号
    を所定のタイミングで切り替えて入力する切り替え手段
    と、 前記切り替え手段からの前記輝度信号および前記輝度補
    強信号を記憶し、前記輝度信号および前記輝度補強信号
    がランダムに読み出される第1記憶手段と、 前記切り替え手段により入力された前記輝度信号および
    前記輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
    と、 前記遅延手段からの前記輝度信号と前記輝度補強信号を
    記憶し、前記輝度信号と前記輝度補強信号がランダムに
    読み出される第2記憶手段と、 色信号を記憶し、前記色信号がランダムに読み出される
    第3記憶手段と、 前記第1記憶手段、前記第2記憶手段、および前記第3
    記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第1記憶手段に記憶された前記輝度信号および前記輝
    度補強信号、並びに前記第2記憶手段に記憶された前記
    輝度信号および前記輝度補強信号に基づいて、前記輝度
    信号の走査線補間を行う第1補間手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第2記憶手段に記憶された前記色信号に基づいて、前
    記色信号の走査線補間を行う第2補間手段とを備えるこ
    とを特徴とする垂直補強信号処理装置。
  5. 【請求項5】 入力された複合映像信号から輝度補強信
    号を抽出する輝度補強信号抽出手段と、 前記複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離する分
    離手段と、 前記分離手段により分離された前記輝度信号、または前
    記輝度補強信号抽出手段により抽出された前記輝度補強
    信号を所定のタイミングで切り替えて入力する切り替え
    手段と、 前記切り替え手段からの前記輝度信号および前記輝度補
    強信号を記憶し、前記輝度信号および前記輝度補強信号
    がランダムに読み出される第1記憶手段と、 前記切り替え手段により入力された前記輝度信号および
    前記輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
    と、 前記遅延手段からの前記輝度信号と前記輝度補強信号を
    記憶し、前記輝度信号と前記輝度補強信号がランダムに
    読み出される第2記憶手段と、 前記分離手段により分離された前記色信号を記憶し、前
    記色信号がランダムに読み出される第3記憶手段と、 前記第1記憶手段、前記第2記憶手段、および前記第3
    記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第1記憶手段に記憶された前記輝度信号および前記輝
    度補強信号、並びに前記第2記憶手段に記憶された前記
    輝度信号および前記輝度補強信号に基づいて、前記輝度
    信号の走査線補間を行う第1補間手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第3記憶手段に記憶された前記色信号に基づいて、前
    記色信号の走査線補間を行う第2補間手段とを備えるこ
    とを特徴とするデコーダ。
  6. 【請求項6】 入力された複合映像信号から輝度補強信
    号を抽出する輝度補強信号抽出手段と、 前記複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離する分
    離手段と、 前記分離手段により分離された前記色信号から水平補強
    信号を抽出する水平補強信号抽出手段と、 前記分離手段により分離された前記輝度信号、または前
    記輝度補強信号抽出手段により抽出された前記輝度補強
    信号を所定のタイミングで切り替えて入力する切り替え
    手段と、 前記切り替え手段からの前記輝度信号および前記輝度補
    強信号を記憶し、前記輝度信号および前記輝度補強信号
    がランダムに読み出される第1記憶手段と、 前記切り替え手段により入力された前記輝度信号および
    前記輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
    と、 前記遅延手段からの前記輝度信号と前記輝度補強信号を
    記憶し、前記輝度信号と前記輝度補強信号がランダムに
    読み出される第2記憶手段と、 前記色信号を記憶し、前記色信号がランダムに読み出さ
    れる第3記憶手段と、 前記第1記憶手段、前記第2記憶手段、および前記第3
    記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第1記憶手段に記憶された前記輝度信号および前記輝
    度補強信号、並びに前記第2記憶手段に記憶された前記
    輝度信号および前記輝度補強信号に基づいて、前記輝度
    信号の走査線補間を行う第1補間手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第3記憶手段に記憶された前記色信号に基づいて、前
    記色信号の走査線補間を行う第2補間手段とを備えるこ
    とを特徴とするデコーダ。
  7. 【請求項7】 入力された複合映像信号から輝度補強信
    号を抽出する輝度補強信号抽出手段と、 前記複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離する分
    離手段と、 前記分離手段により分離された前記輝度信号、または前
    記輝度補強信号抽出手段により抽出された前記輝度補強
    信号を所定のタイミングで切り替えて入力する切り替え
    手段と、 前記切り替え手段からの前記輝度信号および前記輝度補
    強信号を記憶し、前記輝度信号および前記輝度補強信号
    がランダムに読み出される第1記憶手段と、 前記切り替え手段により入力された前記輝度信号および
    前記輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
    と、 前記遅延手段からの前記輝度信号と前記輝度補強信号を
    記憶し、前記輝度信号と前記輝度補強信号がランダムに
    読み出される第2記憶手段と、 前記分離手段により分離された前記色信号を記憶し、前
    記色信号がランダムに読み出される第3記憶手段と、 前記第1記憶手段、前記第2記憶手段、および前記第3
    記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第1記憶手段に記憶された前記輝度信号および前記輝
    度補強信号、並びに前記第2記憶手段に記憶された前記
    輝度信号および前記輝度補強信号に基づいて、前記輝度
    信号の走査線補間を行う第1補間手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第3記憶手段に記憶された前記色信号に基づいて、前
    記色信号の走査線補間を行う第2補間手段と、 前記第1補間手段により補間された前記輝度信号と、前
    記第2補間手段により補間された前記色信号に対応する
    映像を表示する表示手段とを備えることを特徴とするテ
    レビジョン受像機。
  8. 【請求項8】 入力された複合映像信号から輝度補強信
    号を抽出する輝度補強信号抽出手段と、 前記複合映像信号から、輝度信号と色信号を分離する分
    離手段と、 前記分離手段により分離された前記色信号から水平補強
    信号を抽出する水平補強信号抽出手段と、 前記分離手段により分離された前記輝度信号、または前
    記輝度補強信号抽出手段により抽出された前記輝度補強
    信号を所定のタイミングで切り替えて入力する切り替え
    手段と、 前記切り替え手段からの前記輝度信号および前記輝度補
    強信号を記憶し、前記輝度信号および前記輝度補強信号
    がランダムに読み出される第1記憶手段と、 前記切り替え手段により入力された前記輝度信号および
    前記輝度補強信号を所定の時間だけ遅延させる遅延手段
    と、 前記遅延手段からの前記輝度信号と前記輝度補強信号を
    記憶し、前記輝度信号と前記輝度補強信号がランダムに
    読み出される第2記憶手段と、 前記色信号を記憶し、前記色信号がランダムに読み出さ
    れる第3記憶手段と、 前記第1記憶手段、前記第2記憶手段、および前記第3
    記憶手段に同一の制御信号を供給する制御手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第1記憶手段に記憶された前記輝度信号および前記輝
    度補強信号、並びに前記第2記憶手段に記憶された前記
    輝度信号および前記輝度補強信号に基づいて、前記輝度
    信号の走査線補間を行う第1補間手段と、 前記制御手段からの制御信号に従って読み出された、前
    記第3記憶手段に記憶された前記色信号に基づいて、前
    記色信号の走査線補間を行う第2補間手段と、 前記第1補間手段により補間された前記輝度信号と、前
    記第2補間手段により補間された前記色信号に対応する
    映像を表示する表示手段とを備えることを特徴とするテ
    レビジョン受像機。
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DE59209063D1 (de) * 1991-04-25 1998-01-22 Thomson Brandt Gmbh Verfahren zur kompatiblen übertragung, decodierung oder aufzeichnung von progressiv abgetasteten bildsignalen im zwischenzeilenformat
DE4243804C2 (de) * 1992-12-23 1995-08-17 Grundig Emv Empfänger zur Verarbeitung von nach dem Letterbox-Verfahren übertragenen Fernsehsignalen

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