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JPH09324861A - シール - Google Patents

シール

Info

Publication number
JPH09324861A
JPH09324861A JP8143018A JP14301896A JPH09324861A JP H09324861 A JPH09324861 A JP H09324861A JP 8143018 A JP8143018 A JP 8143018A JP 14301896 A JP14301896 A JP 14301896A JP H09324861 A JPH09324861 A JP H09324861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
fitting
press
ring member
labyrinth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8143018A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisafumi Okayama
尚史 岡山
Katsuji Hidaka
克二 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8143018A priority Critical patent/JPH09324861A/ja
Publication of JPH09324861A publication Critical patent/JPH09324861A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールのシール能力の安定化およびコストダ
ウンを図る。 【解決手段】 シール6は、内環部材7と外環部材8と
を組み合わせて形成した環状室10を有する。環状室10に
はシール部材9を配置し、内環部材7および外環部材8
の対向部A1 を、シール部材9でふさぐ。また、もう一
方の対向部A2 は、外環部材8の筒状部8aの端面8c
を、内環部材7の外フランジ7bの逃げ部7dで覆って
いる。そして、外フランジ7bとオイルシールリテーナ
の側面4aのクリアランスαと、対向部A2 におけるク
リアランスβは、圧入完了時に設定することができる。
これらのクリアランスα及びβがラビリンスとなり、シ
ール能力を高めることができる。よって、別体のラビリ
ンスシールを併用する必要がなくなり、シール6を組み
付ける1回の工程だけで、所望のシール能力を得ること
ができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対回転する部材
間に挿入することによって、該部材の内部と外部とを密
閉するシールに関する。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフトおよびオイルシールリ
テーナのように、少なくとも一方が他方に対して回転す
る部材間にシールを介装する場合には、図13に示すよう
に、圧入機の圧入治具1にシール2を装着し、クランク
シャフト3およびオイルシールリテーナ4の側面から、
シール2を圧入する方法が一般的である。図13に一点鎖
線で示されるシール2は、所定の位置に介装された状態
を示している。ところで、シール2のシール能力を補う
ために、シール2に加えさらにラビリンスシールを併用
することがある。図14に示すように、ラビリンスシール
5は、曲折した狭い隙間(以下の説明では、ラビリンス
クリアランスという。)を形成する必要がある為、パー
ツ5a、5bおよび5cで示されるように、複数の成形
部品で構成される。これらのパーツ5a、5bおよび5
cは、夫々が別工程で所定の位置に圧入されるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成をなす従来のシールは、以下のような問題点を有して
いた。前述のごとく、シール能力を高めるためにシール
2とラビリンスシール5とを併用する場合には、部品点
数が増加し、これによるコストの増加を招いていた。ま
た、各部品は夫々別個に圧入する必要があり、組付に要
する工数もこの部品数に応じて増加するものであった。
さらに、ラビリンスシール5のシール能力は、各パーツ
5a、5bおよび5cの寸法精度および取付精度によっ
て決定されるラビリンスクリアランスに左右されるの
で、シール能力が安定しなくなる恐れがあった。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、部品点数を増加させず
に、かつ、ラビリンスシールを併用した場合と同等のシ
ール能力を単体で得ることができるシールを提供し、シ
ール能力の安定化および部品コスト、組立コストの低減
を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明に係る手段は、相対回転する部材間に圧入し
て、該部材の内部と外部とを密閉するシールであって、
内環部材と外環部材とを組み合わせて形成した環状室を
有し、該環状室の内環部材および外環部材の第1の対向
部を、環状室に設けたシール部材でふさぎ、第2の対向
部は、内環部材または外環部材の一方の端面を、圧入方
向から他方の壁面で覆ってなることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、外環部材と内環部材とを
組み合わせて形成した環状室の第1の対向部を、シール
部材でふさぐことによりシール能力を確保している。ま
た、第2の対向部を、内環部材または外環部材の一方の
端面を圧入方向から他方の壁面で覆って形成することに
より、ラビリンスを形成する。すなわち、シール自体に
ラビリンスシールの機能を持たせる。
【0007】また、本発明においては、前記第2の対向
部における内環部材または外環部材の、一方の端面と他
方の壁面との間は、圧入完了時に所定の隙間とすること
が可能であることを特徴とする。この所定の間隔をラビ
リンスとして用い、ラビリンスによるシール能力を安定
させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。従来例と同一部分または相当
する部分については同一符号で示し、詳しい説明は省略
する。なお、添付図における左右方向は、回転軸の軸方
向となっている。また、添付図における上下方向はシー
ルの直径方向を示し、上方向は直径方向外側と、下方向
は直径方向内側となっている。
【0009】図1には、本発明の実施の形態に係るシー
ルの一部断面図を示している。図示の例では、シール6
は、クランクシャフト3とオイルシールリテーナ4との
間に介装されている。ところで、シール6は内環部材
7、外環部材8およびシール部材9の3部品で成り立っ
ている。内環部材7はステンレス等の金属製であり、ク
ランクシャフト3に嵌合可能な内径を有する筒状部7a
の一端に、直径方向外側に延びる外フランジ7bを形成
している。外フランジ7bの端面7eは、オイルシール
リテーナ4の側面4aを覆う位置まで延びており、外フ
ランジ7bとオイルシールリテーナの側面4aとの間に
クリアランスαを設けている。また、外環部材8も内嵌
部材7と同様にステンレス等の金属製である。そして、
オイルシールリテーナ4に嵌合可能な外径を有する筒状
部8aの一端に、直径方向内側に延びる内フランジ8b
を形成してなる。
【0010】そして、内環部材7の筒状部7aに外環部
材8の内フランジ8bを対向させ、かつ、内環部材7の
外フランジ7bに、外環部材8の筒状部8aを対向させ
て組み合わせることにより、環状室10を形成している。
ところで、内嵌部材7の外フランジ7bには、逃げ部7
dを形成している。そして、外環部材8の筒状部端面8
cを、この逃げ部7dで圧入方向(図の右から左の方
向)から覆うような状態とする。
【0011】ここで、内嵌部材7の筒状部7aに内フラ
ンジ8bの端面8eが面する場所を第1の対向部A1
称す。また、外フランジ7bの逃げ部7dに筒状部8a
の端面8cが面する場所を、第2の対向部A2 と称す。
第1の対向部A1 は、後述のようにシール部材9でふさ
がれるものであり、第2の対向部A2 は、所定のクリア
ランスβが設けられている。
【0012】シール部材9は、ゴム等の弾性材料からな
り、3つのシールリップ9a、9bおよび9cを有す
る。また、シール部材9は外環部材8の内フランジ8b
に固定され、環状室10内に位置する。そしてシールリッ
プ9a、9bが、夫々内嵌部材7の筒状部7aに圧接す
ることにより、第1の対向部A1 を密封している。ま
た、シールリップ9cは、内嵌部材7の外フランジ7b
に圧接し、シール6のシール能力をさらに高めている。
【0013】前述のごとく、第2の対向部A2 は、筒状
部8aの端面8cが、外フランジ7bの逃げ部7dに対
し、所定のクリアランスβをもって面することにより構
成されている。また、外フランジ7bの、逃げ部7dよ
りもさらに直径方向外側に延びて端面7eに至る部分
も、オイルシールリテーナの側面4aに対してクリアラ
ンスαを有している。そして、このクリアランスα及び
βを以て、ラビリンスを構成している。すなわち、シー
ル6は、第2の対向部A2 にラビリンスを形成したラビ
リンスシールである。しかも、環状室10に設けたシール
部材9によって必要なシール能力も確保している。とこ
ろで、シール6の内嵌部材7と外環部材8とは、シール
部材9により相互に位置決めがなされた状態にあり、シ
ール部材9が弾性変形可能な範囲で、内嵌部材7および
外環部材8は、互いに軸方向および直径方向の変位が可
能となっている。ここで、密閉室10の高さ、すなわち、
内嵌部材7の筒状部7aから、第2の対向部A2 までの
高さをHとする。
【0014】次に、図2ないし図4に基づいて、上記構
成をなすシール6を、クランクシャフト3およびオイル
シールリテーナ4の間に挿入する手順を説明する。
【0015】図2に示すように、シール6を圧入機の圧
入治具1に装着する。圧入治具1には、外フランジ7b
の形状に対応する受け面1aが形成されており、内嵌部
材7の外フランジ7bを支持する。そして、シール6を
クランクシャフト3およびオイルシールリテーナ4の間
に位置合わせし、圧入を開始する。
【0016】すると、クランクシャフト3に対して内嵌
部材7の筒状部7aが密着し、この部分で摩擦抵抗を生
ずる。同様に、オイルシールリテーナ4に対して外環部
材8の筒状部8aが密着し、この部分で摩擦抵抗を生ず
る。これらの摩擦抵抗は、シール6の圧入抗力となる。
この圧入抗力は、内嵌部材7および外環部材8の、筒状
部7a、8aに夫々作用するが、圧入治具1の受け面1
aによる圧力は、主に外フランジ7bの逃げ部7dに対
して作用させる様にする。
【0017】ここで、内嵌部材7の筒状部7aと逃げ部
7dとの間にかかる力の関係を見ると、筒状部7aには
圧入抗力が作用し、逃げ部7dには圧入治具1の受け面
1aによる圧力が作用している。すなわち、圧入抗力の
作用点と圧入治具による圧力の作用点とが、密閉室10の
高さHだけずれていることになる。よって、外フランジ
7bは、筒状部7aと逃げ部7dとの中間部7f(図3
参照)で弾性変形し、逃げ部7dを端面8cに密着させ
る。そして、受け面1aからの圧力を外環部材8に伝え
る。外環部材8の筒状部8aは、前述のごとく圧入抗力
が作用しているが、ここでは、圧入抗力の作用点と圧入
治具による圧力の作用点とがほぼ一致するので、外環部
材8の圧入を進行させることができる。
【0018】ところが、前述のごとく環状部7aでは、
圧入抗力の作用点と圧力の作用点とを、密閉室10の高さ
Hだけずらしているので、筒状部8aに対して筒状部7
aの圧入の進行が遅れる。また、過大な弾性変形(これ
は時に、塑性変形として残ってしまう。)を発生させな
い為に、図3に示すように、外フランジ7bの中間部7
fはさらに弾性変形しても、圧入治具1の受け面1aに
密着する様にする。この外フランジ7bが受け面1aと
密着する部分を7gとすると、密着部分7gに対して
は、受け面1aからの圧力が直接作用する。この密着部
分7gは、圧入抗力が作用する筒状部7aの近傍に位置
するので、受け面1aからの圧力は効率よく筒状部7a
に伝達され、内環部材7の圧入を進行させる。ところ
で、このときの外フランジ7bの中間部7fにおける最
大弾性変形量をγとすると、γは外フランジ7bに対す
る逃げ部7dの突出量δと略同量である。そして、図3
に示すように圧入治具1とオイルシールリテーナ4の側
面4aとが密着した時点で、シール6の圧入が完了す
る。
【0019】さて、シール6の圧入が完了し、図4に示
すように圧入治具1をシール6から離間させると、外フ
ランジ7bの中間部7fに生じていた弾性変形γが変形
前(図2)の状態に復帰する。すると、圧入時に生じて
いた中間部7fにおける弾性変形量γと同量のクリアラ
ンスαが、外フランジ7bとオイルシールリテーナ4と
の間に生ずる。また第2の対向部A2 にも、クリアラン
スβが生ずる。
【0020】また、前記圧入手順の説明では触れなかっ
たが、シール部材9のシールリップ9a、9bおよび9
cは、クランクシャフト3およびオイルシールリテーナ
4に対してシール6の圧入を開始すると同時に、直径方
向の変形を生じ、内嵌部材7に対する密着性を高めてい
る。従って、圧入後の環状室10の高さHは、圧入前に比
べて若干低くなっている
【0021】上記構成をなす本発明の実施の形態より得
られる作用効果は、以下の通りである。シール6は、ク
ランクシャフト3に係合する内環部材7と、オイルシー
ルリテーナに係合する外環部材8とを組み合わせて形成
した、環状室10を有する。そして、この環状室10には、
シール部材9を配置している。内嵌部材7および外環部
材8の第1の対向部A1 は、環状室10に設けたシール部
材9で密封する。また、第2の対向部A2 には、クリア
ランスβを設け、外フランジ7bとオイルシールリテー
ナ4との間に、クリアランスαを設ける。第1の密閉部
1 ではシール能力を確保し、外フランジ7b及びオイ
ルシールリテーナ4の間と、第2の対向部A2 とでは、
クリアランスα及びβがラビリンスとなり、ラビリンス
シールを形成することにより、シール6のシール能力を
さらに高めている。
【0022】また、外フランジ7b及びオイルシールリ
テーナ4の間のクリアランスαと、第2の対向部A2
おけるラビリンスクリアランスβは、クランクシャフト
3およびオイルシールリテーナ4に対して圧入する際
に、シール6の圧入効力と圧入治具による圧力の作用点
のずれにより、内嵌部材7の外フランジ7bにγの変形
を生じせしめ、圧入完了後に該変形が復帰することによ
って得ることができる。αの値は、内嵌部材7の厚み、
材料硬さ、プレス成形時の歪み量、クランクシャフト3
へ圧入される時の圧入代の大小等により大きく変化す
る。ただし、最大量を逃げ部7dの突出量として制御す
ることができる。このように、αの最大値は、内嵌部材
7の外フランジ7bに形成された逃げ部7dの突出量と
略同一であり、逃げ部7bの成形精度により制御できる
値であるので、クリアランスの精度を常に安定して出す
ことが可能となる。また、βの値も変形量γが復帰する
ことによって決定されるので、その値は一定値以内に制
御できる。
【0023】しかも、内嵌部材7、外環部材8およびシ
ール部材9の3つの部品からなるシール6を、1回の嵌
合作業でクランクシャフト3およびオイルシールリテー
ナ4に嵌合させることにより、所望のクリアランスを有
するラビリンスを得ることができるので、部品点数が少
なく経済的であり、また、組付に要する工数も最小限で
済むこととなり、組付コストを抑えることができる。
【0024】以下に、本発明の実施の形態に係るシール
の応用例を、図5ないし図8に示して説明する。図1に
示すシール6と同一部分または相当する部分について
は、同一符号で示して詳しい説明を省略する。
【0025】図5に示すシール11は、内嵌部材7の端面
7eを、外環部材8の端面8cと略同一の高さに抑える
ことにより、部品コストを低く抑えた例である。この場
合には、外フランジ7bに7jで示される部分を押圧す
ることにより、中間部7fを弾性変形させる。圧入完了
後には、第2の対向部A2 にクリアランスが形成され、
この部分が簡易ラビリンスとして作用する。このシール
11は、コストをシール能力より優先させる場合に有効な
実施の形態である。
【0026】図6に示すシール12は、ラビリンスによる
シール能力をさらに高めた例である。外フランジ7bの
端面7eを、オイルシールリテーナ4の側面4aに向け
て折曲げ、側面4aには端面7eの逃げ部4bを形成し
ている。この構成により、ラビリンスの形状が複雑化
し、シール能力を向上させることができる。また、図7
に示すシール13も、シール12と同様の目的で構成された
ものであり、逃げ部7dを直径方向外側に延長し、同様
に外環部材8の端面8cも直径方向外側に延長して、端
部8fで端面7eを覆っている。
【0027】図8に示すシール14は、図5に示すシール
11の更なる変形例であり、内嵌部材7を、大きなR断面
を有するものとして形成している。このシール14におい
てもシール11と同様の作用効果を得ることができる。
【0028】次に、本発明の実施の形態に係るシール6
を、フランジ付の軸(ニューハブユニット等)に用いる
場合の取付け方法を、図9ないし図12に示して説明す
る。図9に示される軸15は、端部にフランジ16が形成さ
れている。したがって、図2ないし図4で説明した手順
と同様に、軸に対し図の右から左方向にシール6を嵌合
させようとすると、このフランジ16が障害物となる。こ
のような場合には、図9に示すように、フランジ16の無
い方向から、圧入治具1によってシール6を軸15に圧入
し、ガイドプレート17をシール6とフランジ16との間に
挟むようにして仮組付する。そして、圧入治具1を離間
させた後に、図10に示すように外輪部材18を所望の位置
に固定し、ガイドプレート17によって、仮組付されたシ
ール6を戻し、軸15と外輪部材18との間に、シール6の
再圧入を行う。
【0029】また、図11および図12に示すように、軸15
に仮組付時のための小径部19を形成し、この部分に仮組
付を行うと、再圧入の位置までシール6を移動させる際
に要するガイドプレート7の駆動力を、より小さくする
ことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。本発明によれば、外環部材と内
環部材とを組み合わせて形成した環状室の第1の対向部
を、シール部材でふさぐことによりシール能力を確保
し、第2の対向部を、内環部材または外環部材の一方の
端面を圧入方向から他方の壁面で覆って形成することに
より、ラビリンスを形成し、シール自体にラビリンスシ
ールの機能を持たせ、シール能力を向上させることがで
きる。
【0031】また、本発明においては、前記第2の対向
部における内環部材または外環部材の、一方の端面と他
方の壁面との間は、圧入完了時に所定の隙間とすること
が可能であり、この所定の間隔をラビリンスとして用い
ることによって、求められるラビリンスクリアランスを
常に安定して得ることができる。よって、ラビリンスシ
ールとしての機能を、安定して発揮することができる。
【0032】本発明のシールは、それ自体がラビリンス
シールでもあるので、シール能力を高めるために別体の
ラビリンスシールを併用する必要がなくなる。よって、
シールを組み付ける1回の工程だけで、所望のシール能
力を得ることができるようになる。しかも、別体式のラ
ビリンスシールを併用する場合に比べ、部品点数も少な
くなるので、部品コストの削減、および、組付工数の低
減によるコスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシールを、軸芯に対
して上半分のみ示した部分断面図である。
【図2】図1に示すシールの圧入手順を示す摸式図であ
る。
【図3】図2に続くシールの圧入手順を示す摸式図であ
る。
【図4】図3に続くシールの圧入手順を示す摸式図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係るシールの変形例を、
軸芯に対して上半分のみ示した部分断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るシールの変形例を、
軸芯に対して上半分のみ示した断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るシールの変形例を、
軸芯に対して上半分のみ示した断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るシールの変形例を、
軸芯に対して上半分のみ示した断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るシールを、フランジ
付の軸に対して圧入する手順を示す部分断面図である。
【図10】図9に続く圧入手順を示す部分断面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るシールを、フランジ
付の軸に対して圧入する手順を示す部分断面図である。
【図12】図9に続く圧入手順を示す部分断面図である。
【図13】従来のシールの組付方法を、軸芯に対し上半分
のみ示した断面摸式図である。
【図14】シールとラビリンスシールとを併用した従来例
を、軸芯に対し上半分のみ示した断面摸式図である。
【符号の説明】
3 クランクシャフト 4 オイルシールリテーナ 6 シール 7 内嵌部材 8 外環部材 9 シール部材 10 環状室 A1 第1の対向部 A2 第2の対向部 α ラビリンスクリアランス β ラビリンスクリアランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転する部材間に圧入して、該部材
    の内部と外部とを密閉するシールであって、内環部材と
    外環部材とを組み合わせて形成した環状室を有し、該環
    状室の内環部材および外環部材の第1の対向部を、環状
    室に設けたシール部材でふさぎ、第2の対向部は、内環
    部材または外環部材の一方の端面を、圧入方向から他方
    の壁面で覆ってなることを特徴とするシール。
  2. 【請求項2】 前記第2の対向部における内環部材また
    は外環部材の、一方の端面と他方の壁面との間は、圧入
    完了時に所定の隙間とすることが可能である請求項1に
    記載のシール。
JP8143018A 1996-06-05 1996-06-05 シール Pending JPH09324861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8143018A JPH09324861A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 シール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8143018A JPH09324861A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 シール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09324861A true JPH09324861A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15329025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8143018A Pending JPH09324861A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 シール

Country Status (1)

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JP (1) JPH09324861A (ja)

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