JPH11141688A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH11141688A JPH11141688A JP9305230A JP30523097A JPH11141688A JP H11141688 A JPH11141688 A JP H11141688A JP 9305230 A JP9305230 A JP 9305230A JP 30523097 A JP30523097 A JP 30523097A JP H11141688 A JPH11141688 A JP H11141688A
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- Japan
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- sealing device
- backup ring
- annular core
- peripheral surface
- rod
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Abstract
(57)【要約】
【課題】密封装置において、高い密封性を確保しなが
ら、摺動抵抗を軽減できるようにすること。 【解決手段】環状芯金１の内周側に軸方向一方へ延出す
る弾性材製の延出部２ｂを被着してなる密封装置であっ
て、延出部２ｂの付け根側内周に、延出部２ｂの反転防
止用のバックアップリング４が嵌合され、このバックア
ップリング４の内周面に径方向外向きに凹む凹部４ａが
設けられている。密封対象側の圧力によりバックアップ
リング４の内周面がロッド２０の外周面に押し付けられ
るとき、バックアップリング４に凹部４ａを設けている
分についてロッド２０外周面に対する接触面積が少なく
なる。
ら、摺動抵抗を軽減できるようにすること。 【解決手段】環状芯金１の内周側に軸方向一方へ延出す
る弾性材製の延出部２ｂを被着してなる密封装置であっ
て、延出部２ｂの付け根側内周に、延出部２ｂの反転防
止用のバックアップリング４が嵌合され、このバックア
ップリング４の内周面に径方向外向きに凹む凹部４ａが
設けられている。密封対象側の圧力によりバックアップ
リング４の内周面がロッド２０の外周面に押し付けられ
るとき、バックアップリング４に凹部４ａを設けている
分についてロッド２０外周面に対する接触面積が少なく
なる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックアップリン
グを備えた密封装置に関する。この密封装置は、例えば
自動車のパワーステアリングロッド用のオイルシールな
どとして用いられる。
グを備えた密封装置に関する。この密封装置は、例えば
自動車のパワーステアリングロッド用のオイルシールな
どとして用いられる。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置の構造を図７に
示す。図例の密封装置において、１は環状芯金、２はシ
ール本体、３はバネリング、４はバックアップリングで
ある。
示す。図例の密封装置において、１は環状芯金、２はシ
ール本体、３はバネリング、４はバックアップリングで
ある。
【０００３】環状芯金１は、断面ほぼ逆さＬ字形に板金
加工された金属材からなる。この環状芯金１において、
１ａは円筒部、１ｂは円筒部１ａの軸方向一端から径方
向内向きに延びる環状板部である。
加工された金属材からなる。この環状芯金１において、
１ａは円筒部、１ｂは円筒部１ａの軸方向一端から径方
向内向きに延びる環状板部である。
【０００４】シール本体２は、ニトリルゴム（ＮＢＲ）
や水素添加ニトリルゴム（ＨＮＢＲ）などの合成ゴムな
どの弾性材からなり、環状芯金１の円筒部１ａおよび環
状板部１ｂに対して加硫接着（焼き付け）されている。
このシール本体２において、２ａは環状芯金１の円筒部
１ａの外周面に接着されたシール外周部、２ｂは環状芯
金１の環状板部１ｂの内周側から軸方向一方へ向けて延
出する延出部、２ｃは延出部２ｂの外周の周溝、２ｄは
延出部２ｂの内周に設けられるＶ字リップである。
や水素添加ニトリルゴム（ＨＮＢＲ）などの合成ゴムな
どの弾性材からなり、環状芯金１の円筒部１ａおよび環
状板部１ｂに対して加硫接着（焼き付け）されている。
このシール本体２において、２ａは環状芯金１の円筒部
１ａの外周面に接着されたシール外周部、２ｂは環状芯
金１の環状板部１ｂの内周側から軸方向一方へ向けて延
出する延出部、２ｃは延出部２ｂの外周の周溝、２ｄは
延出部２ｂの内周に設けられるＶ字リップである。
【０００５】バネリング３は、いわゆるガータスプリン
グと呼ばれるもので、延出部２ｂの周溝２ｃに嵌合され
て延出部２ｂを径方向内向きに締め付けるものである。
延出部２ｂの内周面においてＶ字リップ２ｄの付け根側
円錐面には、油溜め用凹凸（符号省略）が形成されてい
る。
グと呼ばれるもので、延出部２ｂの周溝２ｃに嵌合され
て延出部２ｂを径方向内向きに締め付けるものである。
延出部２ｂの内周面においてＶ字リップ２ｄの付け根側
円錐面には、油溜め用凹凸（符号省略）が形成されてい
る。
【０００６】バックアップリング４は、ナイロンなどの
合成樹脂により成形されたもので、延出部２ｂの反転を
防止するために、延出部２ｂの付け根側内周と環状芯金
１の環状板部１ｂとの間に形成される凹み部分に嵌合さ
れている。
合成樹脂により成形されたもので、延出部２ｂの反転を
防止するために、延出部２ｂの付け根側内周と環状芯金
１の環状板部１ｂとの間に形成される凹み部分に嵌合さ
れている。
【０００７】このような密封装置は、その環状芯金１の
環状板部１ｂが外部側に、延出部２ｂの自由端側が密封
対象側に配置され、シール外周部２ａがハウジング１０
の内周面に、また、延出部２ｂのＶ字リップ２ｄがロッ
ド２０の外周面にそれぞれ弾性変形した状態で当接させ
られる。さらに、バックアップリング４の内周面がロッ
ド２０の外周面に対して微小隙間を介して対向させられ
る。
環状板部１ｂが外部側に、延出部２ｂの自由端側が密封
対象側に配置され、シール外周部２ａがハウジング１０
の内周面に、また、延出部２ｂのＶ字リップ２ｄがロッ
ド２０の外周面にそれぞれ弾性変形した状態で当接させ
られる。さらに、バックアップリング４の内周面がロッ
ド２０の外周面に対して微小隙間を介して対向させられ
る。
【０００８】そして、パワーステアリング装置の駆動に
伴いロッド２０が軸方向に往復変位することにより、こ
のロッド２０の外周面に対してＶ字リップ２ｄが摺接す
る。
伴いロッド２０が軸方向に往復変位することにより、こ
のロッド２０の外周面に対してＶ字リップ２ｄが摺接す
る。
【０００９】このとき、バックアップリング４により延
出部２ｂの撓みを規制するとともに反転を防止する。
出部２ｂの撓みを規制するとともに反転を防止する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車のパワー
ステアリングロッド用の密封装置の使用箇所について
は、密封流体の高圧・高温化およびコンパクト化が進
み、使用条件が厳しくなってきている。それでいて、長
寿命化およびロッド２０に対する摺動抵抗の低減化も要
求されている。もちろん高い密封性も要求されている。
ステアリングロッド用の密封装置の使用箇所について
は、密封流体の高圧・高温化およびコンパクト化が進
み、使用条件が厳しくなってきている。それでいて、長
寿命化およびロッド２０に対する摺動抵抗の低減化も要
求されている。もちろん高い密封性も要求されている。
【００１１】ところで、密封対象側の圧力が上昇する
と、延出部２ｂが径方向内向きに撓むことになって、バ
ックアップリング４の内周面ほぼ全面がロッド２０の外
周面に対して押し付けられることになる。これにより、
ロッド２０が軸方向変位するときの摺動抵抗が増大し、
ロッド２０の動きが悪くなる。
と、延出部２ｂが径方向内向きに撓むことになって、バ
ックアップリング４の内周面ほぼ全面がロッド２０の外
周面に対して押し付けられることになる。これにより、
ロッド２０が軸方向変位するときの摺動抵抗が増大し、
ロッド２０の動きが悪くなる。
【００１２】ここで、延出部２ｂのＶ字リップ２ｄを小
さくすることによりＶ字リップ２ｄの変形量を少なくし
てロッド２０に対する摺動抵抗を軽減することが考えら
れるが、その場合にはＶ字リップ２ｄとロッド２０との
間の密封性が低下し、密封流体の漏れを招来するので好
ましくない。
さくすることによりＶ字リップ２ｄの変形量を少なくし
てロッド２０に対する摺動抵抗を軽減することが考えら
れるが、その場合にはＶ字リップ２ｄとロッド２０との
間の密封性が低下し、密封流体の漏れを招来するので好
ましくない。
【００１３】したがって、本発明は、密封装置におい
て、高い密封性を確保しながら、摺動抵抗を軽減できる
ようにすることを目的とする。
て、高い密封性を確保しながら、摺動抵抗を軽減できる
ようにすることを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の密封
装置は、環状芯金の内周側に軸方向一方へ縮径する弾性
材製の延出部を被着してなるもので、延出部の付け根側
内周に、延出部の反転防止用のバックアップリングが嵌
合され、このバックアップリングの内周面に径方向外向
きに凹む凹部が設けられている。
装置は、環状芯金の内周側に軸方向一方へ縮径する弾性
材製の延出部を被着してなるもので、延出部の付け根側
内周に、延出部の反転防止用のバックアップリングが嵌
合され、このバックアップリングの内周面に径方向外向
きに凹む凹部が設けられている。
【００１５】本発明の請求項２の密封装置は、上記請求
項１の凹部を、バックアップリングの環状芯金側の端面
の円周数カ所に放射方向に沿って設けられる通し溝とし
ている。
項１の凹部を、バックアップリングの環状芯金側の端面
の円周数カ所に放射方向に沿って設けられる通し溝とし
ている。
【００１６】本発明の請求項３の密封装置は、上記請求
項１の凹部を、バックアップリングの環状芯金側の内周
角部に周方向に連続して設けられる切欠きとしている。
項１の凹部を、バックアップリングの環状芯金側の内周
角部に周方向に連続して設けられる切欠きとしている。
【００１７】本発明の請求項４の密封装置は、上記請求
項１の凹部を、バックアップリングの内周面の軸方向途
中から環状芯金側までの領域に環状芯金側へ向けて拡径
して設けられる円錐面としている。
項１の凹部を、バックアップリングの内周面の軸方向途
中から環状芯金側までの領域に環状芯金側へ向けて拡径
して設けられる円錐面としている。
【００１８】本発明の請求項５の密封装置は、上記請求
項１の凹部を、バックアップリングの内周面の軸方向全
長にわたって環状芯金側へ向けて拡径して設けられる円
錐面としている。
項１の凹部を、バックアップリングの内周面の軸方向全
長にわたって環状芯金側へ向けて拡径して設けられる円
錐面としている。
【００１９】上記本発明では、延出部をバックアップリ
ングで受け止めるようにした構成であるから、密封対象
側の圧力により延出部が径方向内向きに撓むときの撓み
量が規制されるとともに、軸体の軸方向変位に伴い延出
部が反転するのが防止される。ここで、密封対象側の圧
力によりバックアップリングの内周面が軸体外周面に押
し付けられるとき、バックアップリングに凹部を設けて
いる分について軸体外周面に対する接触面積が少なくな
り、軸体の軸方向変位に対する摺動抵抗が軽減されるこ
とになる。
ングで受け止めるようにした構成であるから、密封対象
側の圧力により延出部が径方向内向きに撓むときの撓み
量が規制されるとともに、軸体の軸方向変位に伴い延出
部が反転するのが防止される。ここで、密封対象側の圧
力によりバックアップリングの内周面が軸体外周面に押
し付けられるとき、バックアップリングに凹部を設けて
いる分について軸体外周面に対する接触面積が少なくな
り、軸体の軸方向変位に対する摺動抵抗が軽減されるこ
とになる。
【００２０】特に、請求項３ないし５では、軸体に対す
るバックアップリングの接触面積をかなり小さくできる
ので、有利となる。
るバックアップリングの接触面積をかなり小さくできる
ので、有利となる。
【００２１】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図１ないし図６に
示す実施形態に基づいて説明する。
示す実施形態に基づいて説明する。
【００２２】図１および図２は本発明の実施形態１にか
かり、図１は、密封装置を示す上半分の縦断面図、図２
は、バックアップリング単体を示しており、（ａ）は正
面図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ線断面の矢視図である。
かり、図１は、密封装置を示す上半分の縦断面図、図２
は、バックアップリング単体を示しており、（ａ）は正
面図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ線断面の矢視図である。
【００２３】これらの図において従来例として提示した
図７と同一もしくは対応する部分に同一符号を付してあ
る。図中、符号１は環状芯金、２はシール本体、３はバ
ネリング、４はバックアップリング、１０はハウジン
グ、２０はロッドである。
図７と同一もしくは対応する部分に同一符号を付してあ
る。図中、符号１は環状芯金、２はシール本体、３はバ
ネリング、４はバックアップリング、１０はハウジン
グ、２０はロッドである。
【００２４】この実施形態１において従来例との相違
は、ロッド２０に対するバックアップリング４の接触領
域を可及的に小さくするように構成していることであ
る。
は、ロッド２０に対するバックアップリング４の接触領
域を可及的に小さくするように構成していることであ
る。
【００２５】バックアップリング４は、その環状芯金１
の環状板部１ｂ側の端面の円周数カ所（例えば４カ所）
に、凹部４ａが設けられている。この凹部４ａは、放射
方向に沿って設けられる通し溝とされている。この凹部
４ａの存在する領域が環状芯金１の環状板部１ｂの内面
およびロッド２０の外周面に対して非接触となる。
の環状板部１ｂ側の端面の円周数カ所（例えば４カ所）
に、凹部４ａが設けられている。この凹部４ａは、放射
方向に沿って設けられる通し溝とされている。この凹部
４ａの存在する領域が環状芯金１の環状板部１ｂの内面
およびロッド２０の外周面に対して非接触となる。
【００２６】このような密封装置は、そのシール外周部
２ａをハウジング１０の内周面に対して圧入嵌合するこ
とにより、延出部２ｂのＶ字リップ２ｄがロッド２０の
外周面に対して圧接させられる。ここで、ロッド２０が
軸方向で往復変位したときに、バックアップリング４に
より延出部２ｂの反転を阻止するのであるが、このバッ
クアップリング４の内周面がロッド２０の外周面に対し
て押し付けられることになる。このような状況におい
て、この実施形態１の場合、バックアップリング４に凹
部４ａを設けてロッド２０に対するバックアップリング
４の接触面積を従来例に比べて可及的に少なくさせてい
るので、摺動抵抗を従来例に比べて軽減することができ
る。このため、上述した密封装置を、自動車のパワース
テアリングロッド用の密封装置とすれば、ステアリング
の操作性向上に貢献できるようになる。
２ａをハウジング１０の内周面に対して圧入嵌合するこ
とにより、延出部２ｂのＶ字リップ２ｄがロッド２０の
外周面に対して圧接させられる。ここで、ロッド２０が
軸方向で往復変位したときに、バックアップリング４に
より延出部２ｂの反転を阻止するのであるが、このバッ
クアップリング４の内周面がロッド２０の外周面に対し
て押し付けられることになる。このような状況におい
て、この実施形態１の場合、バックアップリング４に凹
部４ａを設けてロッド２０に対するバックアップリング
４の接触面積を従来例に比べて可及的に少なくさせてい
るので、摺動抵抗を従来例に比べて軽減することができ
る。このため、上述した密封装置を、自動車のパワース
テアリングロッド用の密封装置とすれば、ステアリング
の操作性向上に貢献できるようになる。
【００２７】なお、上記実施形態１では、凹部４ａを通
し溝とした例を挙げているが、これに代えて図３
（ａ），（ｂ）に示すような形態としてもよい。図３
（ａ）では、バックアップリング４の内周面における外
部側の角部の円周数カ所に凹部４ａとして切欠きを設け
ている。また、図３（ｂ）では、バックアップリング４
の内周面における外部側の角部の全周に凹部４ａとして
切欠きを設けている。
し溝とした例を挙げているが、これに代えて図３
（ａ），（ｂ）に示すような形態としてもよい。図３
（ａ）では、バックアップリング４の内周面における外
部側の角部の円周数カ所に凹部４ａとして切欠きを設け
ている。また、図３（ｂ）では、バックアップリング４
の内周面における外部側の角部の全周に凹部４ａとして
切欠きを設けている。
【００２８】図４は本発明の実施形態２に係る密封装置
を示す上半分の縦断面図である。この実施形態２におい
て上記実施形態１との相違は、バックアップリング４の
内周面の形状である。
を示す上半分の縦断面図である。この実施形態２におい
て上記実施形態１との相違は、バックアップリング４の
内周面の形状である。
【００２９】つまり、バックアップリング４の内周面に
おいて延出部２ｂの自由端側の約１／３の領域Ｙ１がス
トレートな円筒面に形成され、残り約２／３の領域Ｙ２
が環状芯金１の環状板部１ｂ側に向けて漸次拡径する円
錐面に形成されている。
おいて延出部２ｂの自由端側の約１／３の領域Ｙ１がス
トレートな円筒面に形成され、残り約２／３の領域Ｙ２
が環状芯金１の環状板部１ｂ側に向けて漸次拡径する円
錐面に形成されている。
【００３０】この場合、密封対象側の圧力が上昇して延
出部２ｂが径方向内向きに撓んだときに、ロッド２０に
対するバックアップリング４の接触面積が上記実施形態
１に比べてさらに小さくなる。これにより、ロッド２０
の動きに対する摺動抵抗が上記実施形態１に比べてさら
に軽減され、ロッド２０の動きを円滑化できる。
出部２ｂが径方向内向きに撓んだときに、ロッド２０に
対するバックアップリング４の接触面積が上記実施形態
１に比べてさらに小さくなる。これにより、ロッド２０
の動きに対する摺動抵抗が上記実施形態１に比べてさら
に軽減され、ロッド２０の動きを円滑化できる。
【００３１】図５は本発明の実施形態３に係る密封装置
を示す上半分の縦断面図である。この実施形態３におい
て上記実施形態２との相違は、バックアップリング４の
内周面の全体が延出部２ｂの自由端側から環状芯金１の
環状板部１ｂ側に向けて拡径する円錐面に形成されてい
ることである。
を示す上半分の縦断面図である。この実施形態３におい
て上記実施形態２との相違は、バックアップリング４の
内周面の全体が延出部２ｂの自由端側から環状芯金１の
環状板部１ｂ側に向けて拡径する円錐面に形成されてい
ることである。
【００３２】この場合、密封対象側の圧力が上昇して延
出部２ｂが径方向内向きに撓んだときに、ロッド２０に
対するバックアップリング４の接触面積が上記実施形態
２に比べてさらに小さくなる。これにより、ロッド２０
の動きに対する摺動抵抗が上記実施形態２に比べてさら
に軽減され、ロッド２０の動きを円滑化できる。
出部２ｂが径方向内向きに撓んだときに、ロッド２０に
対するバックアップリング４の接触面積が上記実施形態
２に比べてさらに小さくなる。これにより、ロッド２０
の動きに対する摺動抵抗が上記実施形態２に比べてさら
に軽減され、ロッド２０の動きを円滑化できる。
【００３３】図６は本発明の実施形態４に係る密封装置
を示す上半分の縦断面図である。この実施形態４におい
て上記実施形態１との相違は、主として環状芯金１の形
状を変更していることと、支持プレート５を追加してい
ることである。
を示す上半分の縦断面図である。この実施形態４におい
て上記実施形態１との相違は、主として環状芯金１の形
状を変更していることと、支持プレート５を追加してい
ることである。
【００３４】まず、環状芯金１は、その環状板部１ｂの
内径寸法が実施形態１よりも大きく設定されていて、こ
の環状板部１ｂの内周にシール本体２が回り込んで被着
されている。このシール本体２の回り込み部分に符号２
ｅを付している。この回り込み部２ｅの内周側の円周数
カ所（４カ所）には、輪状リブ２ｆが設けられており、
この輪状リブ２ｆがバックアップリング４の凹部４ａが
係合されている。このバックアップリング４の端面が支
持プレート５に当接するようになっている。この実施形
態４の作用は実質的に実施の形態１の場合と同じであ
る。
内径寸法が実施形態１よりも大きく設定されていて、こ
の環状板部１ｂの内周にシール本体２が回り込んで被着
されている。このシール本体２の回り込み部分に符号２
ｅを付している。この回り込み部２ｅの内周側の円周数
カ所（４カ所）には、輪状リブ２ｆが設けられており、
この輪状リブ２ｆがバックアップリング４の凹部４ａが
係合されている。このバックアップリング４の端面が支
持プレート５に当接するようになっている。この実施形
態４の作用は実質的に実施の形態１の場合と同じであ
る。
【００３５】なお、上記実施形態２，３において、凹部
４ａを図３（ａ），（ｂ）に示すような形態としてもよ
い。また、上記実施形態４，５において、凹部４ａを省
略した形態も本発明に含む。
４ａを図３（ａ），（ｂ）に示すような形態としてもよ
い。また、上記実施形態４，５において、凹部４ａを省
略した形態も本発明に含む。
【００３６】
【発明の効果】請求項１ないし５の密封装置では、密封
対象側の圧力によりバックアップリングの内周面が軸体
外周面に押し付けられたとき、軸体外周面に対するバッ
クアップリングの接触面積を可及的に少なくさせるよう
にしている。そのため、軸体の軸方向変位に対する摺動
抵抗を軽減することができて、軸体の軸方向変位を円滑
化できるようになる。
対象側の圧力によりバックアップリングの内周面が軸体
外周面に押し付けられたとき、軸体外周面に対するバッ
クアップリングの接触面積を可及的に少なくさせるよう
にしている。そのため、軸体の軸方向変位に対する摺動
抵抗を軽減することができて、軸体の軸方向変位を円滑
化できるようになる。
【００３７】特に、請求項３ないし５では、軸体に対す
るバックアップリングの接触面積をかなり小さくできる
ので、有利となる。
るバックアップリングの接触面積をかなり小さくできる
ので、有利となる。
【００３８】このような本発明の密封装置を、例えば自
動車のパワーステアリングロッド用の密封装置とすれ
ば、ステアリングの操作性向上に貢献できるようにな
る。
動車のパワーステアリングロッド用の密封装置とすれ
ば、ステアリングの操作性向上に貢献できるようにな
る。
【図１】本発明の実施形態１の密封装置を示す上半分の
縦断面図
縦断面図
【図２】実施形態１のバックアップリングで、（ａ）は
正面図、（ｂ）は断面図
正面図、（ｂ）は断面図
【図３】バックアップリングの変形例を示す正面図
【図４】本発明の実施形態２の密封装置を示す上半分の
縦断面図
縦断面図
【図５】本発明の実施形態３の密封装置を示す上半分の
縦断面図
縦断面図
【図６】本発明の実施形態４の密封装置を示す上半分の
縦断面図
縦断面図
【図７】従来例の密封装置を示す上半分の縦断面図
１ 環状芯金 １ａ 環状芯金の円筒部 １ｂ 環状芯金の環状板部 ２ シール本体 ２ａ シール外周部 ２ｂ 延出部 ２ｄ Ｖ字リップ ３ バネリング ４ バックアップリング ４ａ 凹部 １０ ハウジング ２０ ロッド
Claims (5)
- 【請求項１】 環状芯金の内周側に軸方向一方へ延出す
る弾性材製の延出部を被着してなる密封装置であって、 延出部の付け根側内周に、延出部の反転防止用のバック
アップリングが嵌合され、 このバックアップリングの内周面に径方向外向きに凹む
凹部が設けられている、ことを特徴とする密封装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の密封装置において、前
記凹部は、バックアップリングの環状芯金側の端面の円
周数カ所に放射方向に沿って設けられる通し溝からな
る、ことを特徴とする密封装置。 - 【請求項３】 請求項１に記載の密封装置において、前
記凹部は、バックアップリングの環状芯金側の内周角部
に周方向に連続して設けられる切欠きからなる、ことを
特徴とする密封装置。 - 【請求項４】 請求項１に記載の密封装置において、前
記凹部は、バックアップリングの内周面の軸方向途中か
ら環状芯金側までの領域に環状芯金側へ向けて拡径して
設けられる円錐面からなる、ことを特徴とする密封装
置。 - 【請求項５】 請求項１に記載の密封装置において、前
記凹部は、バックアップリングの内周面の軸方向全長に
わたって環状芯金側へ向けて拡径して設けられる円錐面
からなる、ことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9305230A JPH11141688A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9305230A JPH11141688A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11141688A true JPH11141688A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17942606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9305230A Pending JPH11141688A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11141688A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003106462A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Nok Corp | オイルシール |
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1997
- 1997-11-07 JP JP9305230A patent/JPH11141688A/ja active Pending
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