JPH093109A - 可視光線重合開始剤および可視光線重合性組成物 - Google Patents
可視光線重合開始剤および可視光線重合性組成物Info
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- JPH093109A JPH093109A JP8079123A JP7912396A JPH093109A JP H093109 A JPH093109 A JP H093109A JP 8079123 A JP8079123 A JP 8079123A JP 7912396 A JP7912396 A JP 7912396A JP H093109 A JPH093109 A JP H093109A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可視光線に対して極めて高感度な可視光線重
合開始剤の開発を目的とし、当該重合開始剤を(メタ)
アクリレート系単量体と組み合わせた重合性組成物は歯
科用充填材料と歯質との接着性を向上させ、高い接着強
度を発現させる。 【解決手段】 3,3’−カルボニルビス(7−ジエチ
ルアミノ)クマリン等のクマリン系色素、2,4,6−
トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、ジフェ
ニルヨードニウムヘキサフロロフォスフェート等の光酸
発生剤、およびテトラフェニルホウ素ナトリウム塩、テ
トラキス(p−フロロフェニル)ホウ素ナトリウム塩等
のアリールボレート化合物を含んでなる可視光線重合開
始剤、並びにカルボキシル基、リン酸基等の酸性基を有
する酸性基含有(メタ)アクリレート単量体と当該可視
光線重合開始剤を含有する可視光線重合性組成物。
合開始剤の開発を目的とし、当該重合開始剤を(メタ)
アクリレート系単量体と組み合わせた重合性組成物は歯
科用充填材料と歯質との接着性を向上させ、高い接着強
度を発現させる。 【解決手段】 3,3’−カルボニルビス(7−ジエチ
ルアミノ)クマリン等のクマリン系色素、2,4,6−
トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、ジフェ
ニルヨードニウムヘキサフロロフォスフェート等の光酸
発生剤、およびテトラフェニルホウ素ナトリウム塩、テ
トラキス(p−フロロフェニル)ホウ素ナトリウム塩等
のアリールボレート化合物を含んでなる可視光線重合開
始剤、並びにカルボキシル基、リン酸基等の酸性基を有
する酸性基含有(メタ)アクリレート単量体と当該可視
光線重合開始剤を含有する可視光線重合性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトレジスト材
料、印刷製版材料、ホログラム材料、特に歯科用材料に
有用な新規な可視光線重合開始剤並びにこれを配合した
可視光線重合性組成物に関する。
料、印刷製版材料、ホログラム材料、特に歯科用材料に
有用な新規な可視光線重合開始剤並びにこれを配合した
可視光線重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】可視光線照射によりラジカルまたはイオ
ンを発生し、重合性の不飽和化合物または環状化合物を
重合させる光重合開始剤に関しては、種々の提案がなさ
れている。一般的には、可視光線を吸収しそれ自身が分
解して重合活性種を生成する化合物や、可視光線に吸収
を持たないラジカル発生源または酸発生源と可視光線に
吸収を有する色素の組合せからなる色素増感重合が広く
検討され、使用されている。
ンを発生し、重合性の不飽和化合物または環状化合物を
重合させる光重合開始剤に関しては、種々の提案がなさ
れている。一般的には、可視光線を吸収しそれ自身が分
解して重合活性種を生成する化合物や、可視光線に吸収
を持たないラジカル発生源または酸発生源と可視光線に
吸収を有する色素の組合せからなる色素増感重合が広く
検討され、使用されている。
【0003】前者の例としては、アシルフォスフィンオ
キサイドやα-ジケトン化合物が知られ、後者の例とし
ては、例えば特開平5−27436号にはスクアリウム
系増感色素とイミダゾール誘導体からなる可視光線ラジ
カル重合開始剤組成物、特開平5−5002号にはスク
アリウム色素とハロメチル基置換−s−トリアジン誘導
体の組合せからなる可視光線ラジカル重合開始剤組成
物、特開昭60−76503号にはベンゾフェノン基含
有ペルオキシエステルとピリリウム系色素との組合せか
らなる可視光線ラジカル重合開始剤組成物が開示されて
いる。しかしながら、これらは可視光線に対する感度が
低いために尚一層の高感度化が求められてきた。
キサイドやα-ジケトン化合物が知られ、後者の例とし
ては、例えば特開平5−27436号にはスクアリウム
系増感色素とイミダゾール誘導体からなる可視光線ラジ
カル重合開始剤組成物、特開平5−5002号にはスク
アリウム色素とハロメチル基置換−s−トリアジン誘導
体の組合せからなる可視光線ラジカル重合開始剤組成
物、特開昭60−76503号にはベンゾフェノン基含
有ペルオキシエステルとピリリウム系色素との組合せか
らなる可視光線ラジカル重合開始剤組成物が開示されて
いる。しかしながら、これらは可視光線に対する感度が
低いために尚一層の高感度化が求められてきた。
【0004】一方、ボレート化合物を開始剤として用い
る重合方法として、特開昭62−143044号や特開
平1−111402号に色素−ボレート錯体を用いる方
法が開示されているが、感度が低いという問題がある。
また、特開平6ー329712号には、光酸発生剤を含
む酸性化合物とボレート化合物の組み合せからなる重合
開始剤が開示されているものの、可視光に吸収がないた
めに可視光線では重合が起こらなかったり、さらに選択
される光酸発生剤によってはまったく重合を開始しない
場合もあった。
る重合方法として、特開昭62−143044号や特開
平1−111402号に色素−ボレート錯体を用いる方
法が開示されているが、感度が低いという問題がある。
また、特開平6ー329712号には、光酸発生剤を含
む酸性化合物とボレート化合物の組み合せからなる重合
開始剤が開示されているものの、可視光に吸収がないた
めに可視光線では重合が起こらなかったり、さらに選択
される光酸発生剤によってはまったく重合を開始しない
場合もあった。
【0005】歯科材料分野においても、近年、安全性と
操作性の観点から可視光線による重合が広く用いられて
きている。可視光線開始剤としては、芳香族ケトン類や
カンファーキノンに代表されるα−ジケトン類とアミン
類との組合せを用いるのが一般的であるが、歯質との接
着性に問題を残していた。
操作性の観点から可視光線による重合が広く用いられて
きている。可視光線開始剤としては、芳香族ケトン類や
カンファーキノンに代表されるα−ジケトン類とアミン
類との組合せを用いるのが一般的であるが、歯質との接
着性に問題を残していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可視光線に
たいして十分な感度を有し、安全性が高く、しかもこれ
を配合した重合性組成物が基体、例えば歯質との接着性
に優れる可視光線重合開始剤を提供することを目的とす
る。
たいして十分な感度を有し、安全性が高く、しかもこれ
を配合した重合性組成物が基体、例えば歯質との接着性
に優れる可視光線重合開始剤を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究した結果、特定の増感色素、特定の光
酸発生剤およびアリールボレート化合物からなる組成物
が上記目的を達成し得る新規な可視光線重合開始剤とし
て有用であることを見い出だし、本発明を提案するに至
った。
決すべく鋭意研究した結果、特定の増感色素、特定の光
酸発生剤およびアリールボレート化合物からなる組成物
が上記目的を達成し得る新規な可視光線重合開始剤とし
て有用であることを見い出だし、本発明を提案するに至
った。
【0008】即ち、本発明によれば、(A)クマリン系
色素、(B)ハロメチル基置換−s−トリアジン誘導体
およびジフェニルヨードニウム塩系化合物から選ばれる
少なくとも1種の光酸発生剤、並びに(C)アリールボ
レート化合物からなる可視光線重合開始剤が提供され
る。
色素、(B)ハロメチル基置換−s−トリアジン誘導体
およびジフェニルヨードニウム塩系化合物から選ばれる
少なくとも1種の光酸発生剤、並びに(C)アリールボ
レート化合物からなる可視光線重合開始剤が提供され
る。
【0009】更に、(メタ)アクリレート系単量体を含
んでなる重合性単量体および上記可視光線重合開始剤を
含有してなる可視光線重合性組成物において、当該可視
光線重合開始剤を可視光線重合性組成物中の全重合性単
量体100重量部に対し、0.01〜10重量部含むこ
とを特徴とする可視光線重合性組成物が提供される。
んでなる重合性単量体および上記可視光線重合開始剤を
含有してなる可視光線重合性組成物において、当該可視
光線重合開始剤を可視光線重合性組成物中の全重合性単
量体100重量部に対し、0.01〜10重量部含むこ
とを特徴とする可視光線重合性組成物が提供される。
【0010】本発明で用いられるクマリン系色素の代表
的なものを一般式で示すと、下記一般式(1) 一般式(1)
的なものを一般式で示すと、下記一般式(1) 一般式(1)
【0011】
【化1】
【0012】[但し、R1、R2およびR3はそれぞれ同
種あるいは異種の水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、置換または未置換のアミノ基、置換
または未置換のアルキルアミノ基、および置換または未
置換のアルケニルアミノ基であり、ここで3個のR1、
R2およびR3の少なくとも2個は互いに連結して縮合環
を形成していてもよく、Aは水素原子、シアノ基および
置換あるいは未置換のアルキル基であり、Bは水素原
子、置換あるいは未置換のアリール基、炭素数5〜9の
複素環基または
種あるいは異種の水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、置換または未置換のアミノ基、置換
または未置換のアルキルアミノ基、および置換または未
置換のアルケニルアミノ基であり、ここで3個のR1、
R2およびR3の少なくとも2個は互いに連結して縮合環
を形成していてもよく、Aは水素原子、シアノ基および
置換あるいは未置換のアルキル基であり、Bは水素原
子、置換あるいは未置換のアリール基、炭素数5〜9の
複素環基または
【0013】
【化2】
【0014】(但し、Zは置換あるいは未置換の炭素数
1〜4のアルキル基、置換あるいは未置換のアリール
基、置換あるいは未置換のアルケニル基および置換ある
いは未置換の3’−クマリノ基である。)である。]で
表される。
1〜4のアルキル基、置換あるいは未置換のアリール
基、置換あるいは未置換のアルケニル基および置換ある
いは未置換の3’−クマリノ基である。)である。]で
表される。
【0015】好適に使用されるクマリン系色素を具体的
に例示すると、3−チエノイルクマリン、3−(4−メ
トキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイルクマリ
ン、3−(4−シアノベンゾイル)クマリン、3−チエ
ノイル−7−メトキシクマリン、7−メトキシ−3−
(4−メトキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイル
−7−メトキシクマリン、3−(4−シアノベンゾイ
ル)−7−メトキシクマリン、5,7−ジメトキシ−3
−(4−メトキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイ
ル−5,7−ジメトキシクマリン、3−(4−シアノベ
ンゾイル)−5,7−ジメトキシクマリン、3−アセチ
ル−7−ジメチルアミノクマリン、7−ジエチルアミノ
−3−チエノイルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−
(4−メトキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイル
−7−ジエチルアミノクマリン、7−ジエチルアミノ−
3−(4−シアノベンゾイル)クマリン、7−ジエチル
アミノ−3−(4−ジメチルアミノベンゾイル)クマリ
ン、3−シンナモイル−7−ジエチルアミノクマリン、
3−(p−ジエチルアミノシンナモイル)−7−ジエチ
ルアミノクマリン、3−アセチル−7−ジエチルアミノ
クマリン、3−カルボキシ−7−ジエチルアミノクマリ
ン、3−(4−カルボキシベンゾイル)−7−ジエチル
アミノクマリン、3,3’−カルボニルビスクマリン、
3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノ)クマ
リン、2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1,7,7
−テトラメチル−10−(ベンゾチアゾイル)−11−
オキソ−1H,5H,11H,−[1]ベンゾピラノ
[6,7,8−ij]キノリジン、3,3’−カルボニ
ルビス(5,7−)ジメトキシ−3,3’−ビスクマリ
ン、3−(2’−ベンズイミダゾイル)−7−ジエチル
アミノクマリン、3−(2’−ベンズオキサゾイル)−
7−ジエチルアミノクマリン、3−(5’−フェニルチ
アジアゾイル−2’)−7−ジエチルアミノクマリン、
3−(2’−ベンズチアゾイル)−7−ジエチルアミノ
クマリン、3,3’−カルボニルビス(4−シアノ−7
−ジエチルアミノ)クマリン、4−フロロメチル−7−
アミノクマリン、4−トリフロロエチル−7−ジエチル
アミノクマリン、3−フェニル−7−アミノクマリン、
3−フェニル−7−(2H−ナフト[1,2d]トリア
ゾール2’−イルクマリン、3−エトキシカルボニル−
5,6−ベンゾクマリン、4−トリフロロメチルピペリ
ジノ[3,2−g]クマリン、2,3,6,7−テトラ
ヒドロ−11−オキソ−1H,5H,11H,−[1]
ベンゾピラノ[6,7,8−ij]キノロジン−11−
オン、3−(2’−ベンゾチアゾイル)−4−シアノ−
7−ジエチルアミノクマリン等を挙げることができる。
これらの中で特に好適なクマリン色素は、クマリン化合
物中のベンゼン環にジアルキルアミノ基または脂環式ア
ミノ基が置換し、3位に複素環またはケトクマリノ基が
置換したものが挙げられ、歯科用で使用される400〜
500nmの可視光線に対して特に感度が高い。
に例示すると、3−チエノイルクマリン、3−(4−メ
トキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイルクマリ
ン、3−(4−シアノベンゾイル)クマリン、3−チエ
ノイル−7−メトキシクマリン、7−メトキシ−3−
(4−メトキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイル
−7−メトキシクマリン、3−(4−シアノベンゾイ
ル)−7−メトキシクマリン、5,7−ジメトキシ−3
−(4−メトキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイ
ル−5,7−ジメトキシクマリン、3−(4−シアノベ
ンゾイル)−5,7−ジメトキシクマリン、3−アセチ
ル−7−ジメチルアミノクマリン、7−ジエチルアミノ
−3−チエノイルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−
(4−メトキシベンゾイル)クマリン、3−ベンゾイル
−7−ジエチルアミノクマリン、7−ジエチルアミノ−
3−(4−シアノベンゾイル)クマリン、7−ジエチル
アミノ−3−(4−ジメチルアミノベンゾイル)クマリ
ン、3−シンナモイル−7−ジエチルアミノクマリン、
3−(p−ジエチルアミノシンナモイル)−7−ジエチ
ルアミノクマリン、3−アセチル−7−ジエチルアミノ
クマリン、3−カルボキシ−7−ジエチルアミノクマリ
ン、3−(4−カルボキシベンゾイル)−7−ジエチル
アミノクマリン、3,3’−カルボニルビスクマリン、
3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノ)クマ
リン、2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1,7,7
−テトラメチル−10−(ベンゾチアゾイル)−11−
オキソ−1H,5H,11H,−[1]ベンゾピラノ
[6,7,8−ij]キノリジン、3,3’−カルボニ
ルビス(5,7−)ジメトキシ−3,3’−ビスクマリ
ン、3−(2’−ベンズイミダゾイル)−7−ジエチル
アミノクマリン、3−(2’−ベンズオキサゾイル)−
7−ジエチルアミノクマリン、3−(5’−フェニルチ
アジアゾイル−2’)−7−ジエチルアミノクマリン、
3−(2’−ベンズチアゾイル)−7−ジエチルアミノ
クマリン、3,3’−カルボニルビス(4−シアノ−7
−ジエチルアミノ)クマリン、4−フロロメチル−7−
アミノクマリン、4−トリフロロエチル−7−ジエチル
アミノクマリン、3−フェニル−7−アミノクマリン、
3−フェニル−7−(2H−ナフト[1,2d]トリア
ゾール2’−イルクマリン、3−エトキシカルボニル−
5,6−ベンゾクマリン、4−トリフロロメチルピペリ
ジノ[3,2−g]クマリン、2,3,6,7−テトラ
ヒドロ−11−オキソ−1H,5H,11H,−[1]
ベンゾピラノ[6,7,8−ij]キノロジン−11−
オン、3−(2’−ベンゾチアゾイル)−4−シアノ−
7−ジエチルアミノクマリン等を挙げることができる。
これらの中で特に好適なクマリン色素は、クマリン化合
物中のベンゼン環にジアルキルアミノ基または脂環式ア
ミノ基が置換し、3位に複素環またはケトクマリノ基が
置換したものが挙げられ、歯科用で使用される400〜
500nmの可視光線に対して特に感度が高い。
【0016】該クマリン系色素は、重合に用いる光の波
長や強度によって適宜選択して使用すればよく、単独で
または2種以上を混合して用いて使用できる。また添加
量も組み合わせる他の成分や重合性単量体の種類によっ
て異なるが、通常は、可視光線重合開始剤中に0.00
001〜50重量%、より好ましくは0.00005〜
30重量%の範囲から選べばよい。添加量が0.000
01重量%よりも少ない場合には、可視光線に対して感
度が著しく低下するため好ましくなく、また、50重量
%より多い場合には、硬化体の着色が増す上に、光が表
面近傍ですべて吸収されるために硬化深度が得られない
という問題が生じる。
長や強度によって適宜選択して使用すればよく、単独で
または2種以上を混合して用いて使用できる。また添加
量も組み合わせる他の成分や重合性単量体の種類によっ
て異なるが、通常は、可視光線重合開始剤中に0.00
001〜50重量%、より好ましくは0.00005〜
30重量%の範囲から選べばよい。添加量が0.000
01重量%よりも少ない場合には、可視光線に対して感
度が著しく低下するため好ましくなく、また、50重量
%より多い場合には、硬化体の着色が増す上に、光が表
面近傍ですべて吸収されるために硬化深度が得られない
という問題が生じる。
【0017】本発明の可視光線重合開始剤に用いる光酸
発生剤はハロメチル基置換−s−トリアジン誘導体およ
び/またはジフェニルヨードニウム塩系化合物である。
光酸発生剤とは、光照射によってブレンステッド酸ある
いはルイス酸を生成するものである。
発生剤はハロメチル基置換−s−トリアジン誘導体およ
び/またはジフェニルヨードニウム塩系化合物である。
光酸発生剤とは、光照射によってブレンステッド酸ある
いはルイス酸を生成するものである。
【0018】代表的なハロメチル基置換−s−トリアジ
ン誘導体を一般式で示すと、下記一般式(2)
ン誘導体を一般式で示すと、下記一般式(2)
【0019】
【化3】
【0020】(但し、R4、R5およびR6はそれぞれ同
種あるいは異種の置換または未置換のアルキル基、置換
または未置換のアリール基、置換または未置換のアルケ
ニル基、および置換または未置換のアルコキシ基であ
り、R4、R5およびR6の少なくともひとつはハロメチ
ル基である。)で示されるハロメチル基置換−s−トリ
アジン誘導体が挙げられる。。
種あるいは異種の置換または未置換のアルキル基、置換
または未置換のアリール基、置換または未置換のアルケ
ニル基、および置換または未置換のアルコキシ基であ
り、R4、R5およびR6の少なくともひとつはハロメチ
ル基である。)で示されるハロメチル基置換−s−トリ
アジン誘導体が挙げられる。。
【0021】他方、代表的なジフェニルヨードニウム塩
系化合物を一般式で示すと、下記一般式(3)
系化合物を一般式で示すと、下記一般式(3)
【0022】
【化4】
【0023】(但し、R7、R8、R9およびR10はそれ
ぞれ同種あるいは異種の水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、、
アルコキシ基であり、M-はハロゲンイオン、HS
O4 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、CF3SO3 -および
SbF6 -である。)で示されるジフェニルヨードニウム
塩化合物が挙げられる。。
ぞれ同種あるいは異種の水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、、
アルコキシ基であり、M-はハロゲンイオン、HS
O4 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、CF3SO3 -および
SbF6 -である。)で示されるジフェニルヨードニウム
塩化合物が挙げられる。。
【0024】前記一般式(2)中のハロメチル基に置換
するハロゲン原子は塩素、臭素、ヨウ素の各ハロゲン原
子が好適に使用されるが、塩素原子が3つ置換したトリ
クロロメチル基がを有する化合物を用いるのが一般的で
ある。
するハロゲン原子は塩素、臭素、ヨウ素の各ハロゲン原
子が好適に使用されるが、塩素原子が3つ置換したトリ
クロロメチル基がを有する化合物を用いるのが一般的で
ある。
【0025】以下、ハロメチル基置換−s−トリアジン
誘導体の具体例を示せば、2,4,6−トリス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2,4,6−トリス
(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−メチル−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−メチル−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−
トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(p−メチルチオフェニル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ク
ロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
s−トリアジン、2−(2,4−ジクロロフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(p−ブロモフェニル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2−n−プロピル−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(α,α,β−トリクロロエチル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−スチリル
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、2−(o−メトキ
シスチリル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(3,4,5−
トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン等を挙げることができる。
誘導体の具体例を示せば、2,4,6−トリス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2,4,6−トリス
(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−メチル−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−メチル−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−
トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(p−メチルチオフェニル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ク
ロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
s−トリアジン、2−(2,4−ジクロロフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(p−ブロモフェニル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2−n−プロピル−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(α,α,β−トリクロロエチル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−スチリル
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、2−(o−メトキ
シスチリル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(3,4,5−
トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン等を挙げることができる。
【0026】また、一般式(3)で示されるジフェニル
ヨードニウム塩化合物の具体例を例示すれば、ジフェニ
ルヨードニウム、ビス(p−クロロフェニル)ヨードニ
ウム、ジトリルヨードニウム、ビス(p−tert−ブ
チルフェニル)ヨードニウム、ビス(m−ニトロフェニ
ル)ヨードニウム、p−tert−ブチルフェニルフェ
ニルヨードニウム、メトキシフェニルフェニルヨードニ
ウム、p−オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウ
ム等のクロリド、ブロミド、テトラフルオロボレート、
ヘキサフルオロフォスフェート、ヘキサフルオロアルセ
ネート、ヘキサフルオロアンチモネート、トリフロロメ
タンスルホネート等が挙げられ、特に化合物の溶解性の
点からテトラフルオロボレート、ヘキサフルオロフォス
フェート、ヘキサフルオロアルセネート、ヘキサフルオ
ロアンチモネート、およびトリフロロメタンスルホネー
ト塩が好適に使用される。
ヨードニウム塩化合物の具体例を例示すれば、ジフェニ
ルヨードニウム、ビス(p−クロロフェニル)ヨードニ
ウム、ジトリルヨードニウム、ビス(p−tert−ブ
チルフェニル)ヨードニウム、ビス(m−ニトロフェニ
ル)ヨードニウム、p−tert−ブチルフェニルフェ
ニルヨードニウム、メトキシフェニルフェニルヨードニ
ウム、p−オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウ
ム等のクロリド、ブロミド、テトラフルオロボレート、
ヘキサフルオロフォスフェート、ヘキサフルオロアルセ
ネート、ヘキサフルオロアンチモネート、トリフロロメ
タンスルホネート等が挙げられ、特に化合物の溶解性の
点からテトラフルオロボレート、ヘキサフルオロフォス
フェート、ヘキサフルオロアルセネート、ヘキサフルオ
ロアンチモネート、およびトリフロロメタンスルホネー
ト塩が好適に使用される。
【0027】上記した光酸発生剤は1種または2種以上
を混合して用いても何等差し支えない。また、添加量
は、可視光線重合開始剤中に、0.005〜95重量
%、より好ましくは、0.01〜90重量%が好まし
い。添加量が0.005重量%未満の場合には、重合が
進行せず、90重量%を越える場合には、重合体の諸物
性、すなわち、耐候性や硬化体の硬度が低下するため好
ましくない。
を混合して用いても何等差し支えない。また、添加量
は、可視光線重合開始剤中に、0.005〜95重量
%、より好ましくは、0.01〜90重量%が好まし
い。添加量が0.005重量%未満の場合には、重合が
進行せず、90重量%を越える場合には、重合体の諸物
性、すなわち、耐候性や硬化体の硬度が低下するため好
ましくない。
【0028】本発明の可視光線重合開始剤に用いるアリ
ールボレート化合物の代表的なものを一般式で示すと、
下記一般式(4)
ールボレート化合物の代表的なものを一般式で示すと、
下記一般式(4)
【0029】
【化5】
【0030】(但し、R11、R12およびR13はそれぞれ
同種あるいは異種の置換または未置換のアルキル基、置
換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラ
ルキル基、置換または未置換のアルケニル基であり、R
14またはR15は同種または異種の水素原子、ハロゲン原
子、置換または未置換のアルキル基、置換または未置換
のアルコキシ基、置換または未置換のフェニル基および
ニトロ基であり、L+は金属陽イオン、4級アンモニウ
ムイオン、4級ピリジニウムイオン、4級キノリニウム
イオンおよびホスホニウムイオンである。)で示され、
1分子中に少なくとも1個はホウ素−アリール結合を有
するものが挙げられる。ホウ素−アリール結合をまった
く有しないボレート化合物は保存安定性が極めて悪く、
空気中の酸素と容易に反応して分解するため好ましくな
い。
同種あるいは異種の置換または未置換のアルキル基、置
換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラ
ルキル基、置換または未置換のアルケニル基であり、R
14またはR15は同種または異種の水素原子、ハロゲン原
子、置換または未置換のアルキル基、置換または未置換
のアルコキシ基、置換または未置換のフェニル基および
ニトロ基であり、L+は金属陽イオン、4級アンモニウ
ムイオン、4級ピリジニウムイオン、4級キノリニウム
イオンおよびホスホニウムイオンである。)で示され、
1分子中に少なくとも1個はホウ素−アリール結合を有
するものが挙げられる。ホウ素−アリール結合をまった
く有しないボレート化合物は保存安定性が極めて悪く、
空気中の酸素と容易に反応して分解するため好ましくな
い。
【0031】好適に使用されるアリールボレート化合物
を具体的に例示すると、1分子中に1個のアリール基を
有するボレート化合物として、トリアルキルフェニルホ
ウ素、トリアルキル(p−クロロフェニル)ホウ素、ト
リアルキル(p−フロロフェニル)ホウ素、トリアルキ
ル(3,5−ビストリフロロメチル)フェニルホウ素、
トリアルキル[3,5−ビス(1,1,1,3,3,3
−ヘキサフロロ−2−メトキシ−2−プロピル)フェニ
ル]ホウ素、トリアルキル(p−ニトロフェニル)ホウ
素、トリアルキル(m−ニトロフェニル)ホウ素、トリ
アルキル(p−ブチルフェニル)ホウ素、トリアルキル
(m−ブチルフェニル)ホウ素、トリアルキル(m−ブ
チルオキシフェニル)ホウ素、トリアルキル(m−オク
チルオキシフェニル)ホウ素、トリアルキル(p−オク
チルオキシフェニル)ホウ素(アルキル基はn−ブチル
基、n−オクチル基、n−ドデシル基等)のナトリウム
塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、テトラ
ブチルアンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、
テトラエチルアンモニウム塩、メチルピリジニウム塩、
エチルピリジニウム塩、ブチルピリジニウム塩、メチル
キノリニウム塩、エチルキノリニウム塩、ブチルキノリ
ニウム塩等を挙げることができる。
を具体的に例示すると、1分子中に1個のアリール基を
有するボレート化合物として、トリアルキルフェニルホ
ウ素、トリアルキル(p−クロロフェニル)ホウ素、ト
リアルキル(p−フロロフェニル)ホウ素、トリアルキ
ル(3,5−ビストリフロロメチル)フェニルホウ素、
トリアルキル[3,5−ビス(1,1,1,3,3,3
−ヘキサフロロ−2−メトキシ−2−プロピル)フェニ
ル]ホウ素、トリアルキル(p−ニトロフェニル)ホウ
素、トリアルキル(m−ニトロフェニル)ホウ素、トリ
アルキル(p−ブチルフェニル)ホウ素、トリアルキル
(m−ブチルフェニル)ホウ素、トリアルキル(m−ブ
チルオキシフェニル)ホウ素、トリアルキル(m−オク
チルオキシフェニル)ホウ素、トリアルキル(p−オク
チルオキシフェニル)ホウ素(アルキル基はn−ブチル
基、n−オクチル基、n−ドデシル基等)のナトリウム
塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、テトラ
ブチルアンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、
テトラエチルアンモニウム塩、メチルピリジニウム塩、
エチルピリジニウム塩、ブチルピリジニウム塩、メチル
キノリニウム塩、エチルキノリニウム塩、ブチルキノリ
ニウム塩等を挙げることができる。
【0032】また、1分子中に2個のアリール基を有す
るボレート化合物としては、ジアルキルジフェニルホウ
素、ジアルキルジ(p−クロロフェニル)ホウ素、ジア
ルキルジ(p−フロロフェニル)ホウ素、ジアルキルジ
(3,5−ビストリフロロメチル)フェニルホウ素、ジ
アルキルジ[3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−
ヘキサフロロ−2−メトキシ−2−プロピル)フェニ
ル]ホウ素、ジアルキルジ(p−ニトロフェニル)ホウ
素、ジアルキルジ(m−ニトロフェニル)ホウ素、ジア
ルキルジ(p−ブチルフェニル)ホウ素、ジアルキルジ
(m−ブチルフェニル)ホウ素、ジアルキルジ(m−ブ
チルオキシフェニル)ホウ素、ジアルキルジ(m−オク
チルオキシフェニル)ホウ素、ジアルキルジ(p−オク
チルオキシフェニル)ホウ素(アルキル基は上記と同
様)のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネ
シウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、テトラメチル
アンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、メチル
ピリジニウム塩、エチルピリジニウム塩、ブチルピリジ
ニウム塩、メチルキノリニウム塩、エチルキノリニウム
塩、ブチルキノリニウム塩等が挙げられる。
るボレート化合物としては、ジアルキルジフェニルホウ
素、ジアルキルジ(p−クロロフェニル)ホウ素、ジア
ルキルジ(p−フロロフェニル)ホウ素、ジアルキルジ
(3,5−ビストリフロロメチル)フェニルホウ素、ジ
アルキルジ[3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−
ヘキサフロロ−2−メトキシ−2−プロピル)フェニ
ル]ホウ素、ジアルキルジ(p−ニトロフェニル)ホウ
素、ジアルキルジ(m−ニトロフェニル)ホウ素、ジア
ルキルジ(p−ブチルフェニル)ホウ素、ジアルキルジ
(m−ブチルフェニル)ホウ素、ジアルキルジ(m−ブ
チルオキシフェニル)ホウ素、ジアルキルジ(m−オク
チルオキシフェニル)ホウ素、ジアルキルジ(p−オク
チルオキシフェニル)ホウ素(アルキル基は上記と同
様)のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネ
シウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、テトラメチル
アンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、メチル
ピリジニウム塩、エチルピリジニウム塩、ブチルピリジ
ニウム塩、メチルキノリニウム塩、エチルキノリニウム
塩、ブチルキノリニウム塩等が挙げられる。
【0033】さらに、1分子中に3個のアリール基を有
するボレート化合物としては、モノアルキルトリフェニ
ルホウ素、モノアルキルトリ(p−クロロフェニル)ホ
ウ素、モノアルキルトリ(p−フロロフェニル)ホウ
素、モノアルキルトリ(3,5−ビストリフロロメチ
ル)フェニルホウ素、モノアルキルトリ[3,5−ビス
(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロ−2−メトキ
シ−2−プロピル)フェニル]ホウ素、モノアルキルト
リ(p−ニトロフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ
(m−ニトロフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(p
−ブチルフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(m−ブ
チルフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(m−ブチル
オキシフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(m−オク
チルオキシフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(p−
オクチルオキシフェニル)ホウ素(アルキル基は上記と
同様)のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、テトラメチ
ルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、メチ
ルピリジニウム塩、エチルピリジニウム塩、ブチルピリ
ジニウム塩、メチルキノリニウム塩、エチルキノリニウ
ム塩、ブチルキノリニウム塩等が挙げられる。
するボレート化合物としては、モノアルキルトリフェニ
ルホウ素、モノアルキルトリ(p−クロロフェニル)ホ
ウ素、モノアルキルトリ(p−フロロフェニル)ホウ
素、モノアルキルトリ(3,5−ビストリフロロメチ
ル)フェニルホウ素、モノアルキルトリ[3,5−ビス
(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロ−2−メトキ
シ−2−プロピル)フェニル]ホウ素、モノアルキルト
リ(p−ニトロフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ
(m−ニトロフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(p
−ブチルフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(m−ブ
チルフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(m−ブチル
オキシフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(m−オク
チルオキシフェニル)ホウ素、モノアルキルトリ(p−
オクチルオキシフェニル)ホウ素(アルキル基は上記と
同様)のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、テトラメチ
ルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、メチ
ルピリジニウム塩、エチルピリジニウム塩、ブチルピリ
ジニウム塩、メチルキノリニウム塩、エチルキノリニウ
ム塩、ブチルキノリニウム塩等が挙げられる。
【0034】1分子中に4個のアリール基を有するボレ
ート化合物としては、テトラフェニルホウ素、テトラキ
ス(p−クロロフェニル)ホウ素、テトラキス(p−フ
ロロフェニル)ホウ素、テトラキス(3,5−ビストリ
フロロメチル)フェニルホウ素、テトラキス[3,5−
ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロ−2−メ
トキシ−2−プロピル)フェニル]ホウ素、テトラキス
(p−ニトロフェニル)ホウ素、テトラキス(m−ニト
ロフェニル)ホウ素、テトラキス(p−ブチルフェニ
ル)ホウ素、テトラキス(m−ブチルフェニル)ホウ
素、テトラキス(m−ブチルオキシフェニル)ホウ素、
テトラキス(m−オクチルオキシフェニル)ホウ素、テ
トラキス(p−オクチルオキシフェニル)ホウ素、(p
−フロロフェニル)トリフェニルホウ素、(3,5−ビ
ストリフロロメチル)フェニルトリフェニルホウ素、
(p−ニトロフェニル)トリフェニルホウ素、(m−ブ
チルオキシフェニル)トリフェニルホウ素、(p−ブチ
ルオキシフェニル)トリフェニルホウ素、(m−オクチ
ルオキシ)トリフェニルホウ素、(p−オクチルオキシ
フェニル)ホウ素(アルキル基は上記と同様)のナトリ
ウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、テ
トラブチルアンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム
塩、テトラエチルアンモニウム塩、メチルピリジニウム
塩、エチルピリジニウム塩、ブチルピリジニウム塩、メ
チルキノリニウム塩、エチルキノリニウム塩、ブチルキ
ノリニウム塩等が挙げられる。
ート化合物としては、テトラフェニルホウ素、テトラキ
ス(p−クロロフェニル)ホウ素、テトラキス(p−フ
ロロフェニル)ホウ素、テトラキス(3,5−ビストリ
フロロメチル)フェニルホウ素、テトラキス[3,5−
ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロ−2−メ
トキシ−2−プロピル)フェニル]ホウ素、テトラキス
(p−ニトロフェニル)ホウ素、テトラキス(m−ニト
ロフェニル)ホウ素、テトラキス(p−ブチルフェニ
ル)ホウ素、テトラキス(m−ブチルフェニル)ホウ
素、テトラキス(m−ブチルオキシフェニル)ホウ素、
テトラキス(m−オクチルオキシフェニル)ホウ素、テ
トラキス(p−オクチルオキシフェニル)ホウ素、(p
−フロロフェニル)トリフェニルホウ素、(3,5−ビ
ストリフロロメチル)フェニルトリフェニルホウ素、
(p−ニトロフェニル)トリフェニルホウ素、(m−ブ
チルオキシフェニル)トリフェニルホウ素、(p−ブチ
ルオキシフェニル)トリフェニルホウ素、(m−オクチ
ルオキシ)トリフェニルホウ素、(p−オクチルオキシ
フェニル)ホウ素(アルキル基は上記と同様)のナトリ
ウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、テ
トラブチルアンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム
塩、テトラエチルアンモニウム塩、メチルピリジニウム
塩、エチルピリジニウム塩、ブチルピリジニウム塩、メ
チルキノリニウム塩、エチルキノリニウム塩、ブチルキ
ノリニウム塩等が挙げられる。
【0035】当該アリールボレート化合物は1種または
2種以上を混合して用いることも可能である。
2種以上を混合して用いることも可能である。
【0036】また、本発明の可視光線重合開始剤を酸性
基含有重合性単量体の存在下で使用する場合には、酸に
よるボレート化合物の急速な分解を防ぐために、無置
換、あるいはアリール基のm−位にアルコキシ基が置換
したテトラアリールボレート化合物、またはフッ素原子
等の電子吸引性基の置換したトリあるいはテトラアリー
ルボレート化合物を用いるのが好ましい。
基含有重合性単量体の存在下で使用する場合には、酸に
よるボレート化合物の急速な分解を防ぐために、無置
換、あるいはアリール基のm−位にアルコキシ基が置換
したテトラアリールボレート化合物、またはフッ素原子
等の電子吸引性基の置換したトリあるいはテトラアリー
ルボレート化合物を用いるのが好ましい。
【0037】添加量は、重合性単量体の種類や量および
他成分の配合割合によって一概には決められないが、通
常は、該可視光線重合開始剤中に0.01重量%から9
5重量%の範囲で、より好ましくは0.05重量%から
90重量%から選択される。添加量が0.01重量%未
満の場合には、重合が進行せず、95重量%を越える場
合には、得られる重合体の諸物性、すなわち、硬化体の
硬度が低下するため好ましくない。
他成分の配合割合によって一概には決められないが、通
常は、該可視光線重合開始剤中に0.01重量%から9
5重量%の範囲で、より好ましくは0.05重量%から
90重量%から選択される。添加量が0.01重量%未
満の場合には、重合が進行せず、95重量%を越える場
合には、得られる重合体の諸物性、すなわち、硬化体の
硬度が低下するため好ましくない。
【0038】本発明の可視光線重合開始剤中の(A)、
(B)および(C)成分はそれぞれ必須な成分である。
各成分の種類および添加割合は、前記した範囲内であれ
ば問題なく使用できるが、特に、歯科用の可視光線重合
開始剤として用いる場合には、特に好ましい3成分の種
類およびその添加割合として、可視光線重合開始剤の全
量100重量部中(A)成分は最大吸収波長が400〜
500nmにあるクマリン系色素を0.00005重量
%〜30重量%、(B)成分は、トリクロロメチル基が
2個あるいは3個置換したトリクロロメチルトリアジン
系または対アニオンとしてテトラフルオロボレート、ヘ
キサフルオロフォスフェート、ヘキサフルオロアンチモ
ネート、トリフロロメタンスルフォネートイオンを有す
るジフェニルヨードニウム塩系光酸発生剤を0.05〜
80重量%、および(C)成分は無置換、あるいはアリ
ール基のm−位にアルコキシ基が置換したテトラアリー
ルボレート化合物、またはフッ素あるいはトリフロロメ
チル基が置換したアリール基を有するトリあるいはテト
ラアリールボレート化合物を0.05〜90重量%が挙
げられる。
(B)および(C)成分はそれぞれ必須な成分である。
各成分の種類および添加割合は、前記した範囲内であれ
ば問題なく使用できるが、特に、歯科用の可視光線重合
開始剤として用いる場合には、特に好ましい3成分の種
類およびその添加割合として、可視光線重合開始剤の全
量100重量部中(A)成分は最大吸収波長が400〜
500nmにあるクマリン系色素を0.00005重量
%〜30重量%、(B)成分は、トリクロロメチル基が
2個あるいは3個置換したトリクロロメチルトリアジン
系または対アニオンとしてテトラフルオロボレート、ヘ
キサフルオロフォスフェート、ヘキサフルオロアンチモ
ネート、トリフロロメタンスルフォネートイオンを有す
るジフェニルヨードニウム塩系光酸発生剤を0.05〜
80重量%、および(C)成分は無置換、あるいはアリ
ール基のm−位にアルコキシ基が置換したテトラアリー
ルボレート化合物、またはフッ素あるいはトリフロロメ
チル基が置換したアリール基を有するトリあるいはテト
ラアリールボレート化合物を0.05〜90重量%が挙
げられる。
【0039】本発明の可視光線重合開始剤のうち(A)
成分を除いた(B)および(C)成分のみ、すなわちク
マリン系色素が無い場合には、可視光線に吸収が無いた
めに可視光線では重合しない。また、(A)成分と
(B)、および(A)成分と(C)成分だけでは、十分
な感度が得られず、硬化までに長時間の照射を必要とす
るばかりでなく、重合硬化体の十分な硬さが得られな
い。
成分を除いた(B)および(C)成分のみ、すなわちク
マリン系色素が無い場合には、可視光線に吸収が無いた
めに可視光線では重合しない。また、(A)成分と
(B)、および(A)成分と(C)成分だけでは、十分
な感度が得られず、硬化までに長時間の照射を必要とす
るばかりでなく、重合硬化体の十分な硬さが得られな
い。
【0040】さらに(A)成分のクマリン系色素の代わ
りに、他の色素を用いた場合には、まったく重合が進行
しなかったり、極めて感度が低くなり硬化までに長時間
を要する為多量に使用する必要が生じる。色素の多量の
使用は、該色素を含む重合性組成物を重合して得られる
硬化体の着色を引き起こすという欠点を生じせしめる。
また、(B)成分として用いられるハロメチル基置換−
s−トリアジン誘導体またはジフェニルヨードニウム塩
系光酸発生剤以外の公知の光酸発生剤、例えばトリフェ
ニルスルホニウム塩やスルホン酸エステル系の光酸発生
剤や塩酸や硫酸および酸性基含有単量体等の酸を用いて
も重合はまったく進行しないか、あるいは極めて遅く、
硬化体の硬さも十分ではない。
りに、他の色素を用いた場合には、まったく重合が進行
しなかったり、極めて感度が低くなり硬化までに長時間
を要する為多量に使用する必要が生じる。色素の多量の
使用は、該色素を含む重合性組成物を重合して得られる
硬化体の着色を引き起こすという欠点を生じせしめる。
また、(B)成分として用いられるハロメチル基置換−
s−トリアジン誘導体またはジフェニルヨードニウム塩
系光酸発生剤以外の公知の光酸発生剤、例えばトリフェ
ニルスルホニウム塩やスルホン酸エステル系の光酸発生
剤や塩酸や硫酸および酸性基含有単量体等の酸を用いて
も重合はまったく進行しないか、あるいは極めて遅く、
硬化体の硬さも十分ではない。
【0041】本発明の可視光線重合開始剤の重合開始機
構は十分に解明されてはいないものの、以下に示すよう
に考えられる。すなわち、(A)成分で示されるクマリ
ン系色素が可視光線のエネルギーを吸収し、基底状態か
ら励起状態へ励起され、(B)成分で示されるトリハロ
メチル基置換−s−トリアジン誘導体またはジフェニル
ヨードニウム塩系光酸発生剤に対してエネルギー移動を
起こす。ついで、このエネルギーによって光酸発生剤が
分解し、光で励起された活性な酸が生じる。さらにこれ
は、(C)成分で示されるアリールボレート化合物を分
解することによって、3価のホウ素化合物を生成すると
考えられる。3価のホウ素化合物は、容易に系中の酸素
と反応し、重合可能なラジカル種を生成し、重合性単量
体の重合が起こるものと推察される。
構は十分に解明されてはいないものの、以下に示すよう
に考えられる。すなわち、(A)成分で示されるクマリ
ン系色素が可視光線のエネルギーを吸収し、基底状態か
ら励起状態へ励起され、(B)成分で示されるトリハロ
メチル基置換−s−トリアジン誘導体またはジフェニル
ヨードニウム塩系光酸発生剤に対してエネルギー移動を
起こす。ついで、このエネルギーによって光酸発生剤が
分解し、光で励起された活性な酸が生じる。さらにこれ
は、(C)成分で示されるアリールボレート化合物を分
解することによって、3価のホウ素化合物を生成すると
考えられる。3価のホウ素化合物は、容易に系中の酸素
と反応し、重合可能なラジカル種を生成し、重合性単量
体の重合が起こるものと推察される。
【0042】従って、上述したように、効率的なエネル
ギー移動を行うことができない色素と光酸発生剤との組
合せでは重合が進行し難いことがある。また、塩酸や酸
性基含有単量体等の酸だけでは、活性が足りず重合が十
分に進行しないものと考察できる。
ギー移動を行うことができない色素と光酸発生剤との組
合せでは重合が進行し難いことがある。また、塩酸や酸
性基含有単量体等の酸だけでは、活性が足りず重合が十
分に進行しないものと考察できる。
【0043】本発明の可視光線重合開始剤は、他の熱重
合用、紫外線用または可視光線用に用いられる公知の重
合開始剤との併用も可能である。他の重合開始剤に何等
制限はないが、好適に使用される他の重合開始剤を例示
すれば、熱重合開始剤としてはベンゾイルパーオキサイ
ド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、tert−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ter
t−ブチルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピル
パーオキシジカーボネート等の過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
合用、紫外線用または可視光線用に用いられる公知の重
合開始剤との併用も可能である。他の重合開始剤に何等
制限はないが、好適に使用される他の重合開始剤を例示
すれば、熱重合開始剤としてはベンゾイルパーオキサイ
ド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、tert−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ter
t−ブチルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピル
パーオキシジカーボネート等の過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
【0044】また、紫外線または可視光線重合開始剤と
して、ジアセチル、アセチルベンゾイル、ベンジル、
2,3−ペンタジオン、2,3−オクタジオン、4,
4’−ジメトキシベンジル、4,4’−オキシベンジ
ル、カンファーキノン、9,10−フェナンスレンキノ
ン、アセナフテンキノン等のα−ジケトン;ベンゾイン
メチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ンプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル;
2,4−ジエトキシチオキサンソン、2−クロロチオキ
サンソン、メチルチオキサンソン等のチオキサンソン誘
導体;ベンゾフェノン、p,p’−ジメチルアミノベン
ゾフェノン、p,p’−メトキシベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン誘導体;2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオ
キサイド誘導体が好適に使用される。
して、ジアセチル、アセチルベンゾイル、ベンジル、
2,3−ペンタジオン、2,3−オクタジオン、4,
4’−ジメトキシベンジル、4,4’−オキシベンジ
ル、カンファーキノン、9,10−フェナンスレンキノ
ン、アセナフテンキノン等のα−ジケトン;ベンゾイン
メチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ンプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル;
2,4−ジエトキシチオキサンソン、2−クロロチオキ
サンソン、メチルチオキサンソン等のチオキサンソン誘
導体;ベンゾフェノン、p,p’−ジメチルアミノベン
ゾフェノン、p,p’−メトキシベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン誘導体;2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオ
キサイド誘導体が好適に使用される。
【0045】特に好ましいのはα−ジケトンおよびアシ
ルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤であり、中で
もカンファーキノン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルフォスフィンオキサイドが好ましい。
ルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤であり、中で
もカンファーキノン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルフォスフィンオキサイドが好ましい。
【0046】上記重合開始剤はそれぞれ単独で用いられ
るだけでなく、必要に応じて複数の種類を組み合わせて
用いることもできる。
るだけでなく、必要に応じて複数の種類を組み合わせて
用いることもできる。
【0047】これら他の重合開始剤は、該可視光線重合
開始剤の全量100重量部に対して0〜200重量部、
好ましくは0〜150重量部添加することが望ましい。
開始剤の全量100重量部に対して0〜200重量部、
好ましくは0〜150重量部添加することが望ましい。
【0048】上記本発明の可視光線重合開始剤は重合性
単量体に配合し、可視光線照射による重合開始剤として
有用であるが、重合性単量体の中でも(メタ)アクリレ
ート系単量体と組み合わせた場合得られる硬化速度が速
く且つ硬化体の強度が高く、とりわけ重合性単量体とし
て酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体を5重量部
以上含む(メタ)アクリレート系単量体と組み合わせた
場合、更に歯質との接着性に優れるため好適である。該
酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体および(メ
タ)アクリレート系単量体としては、公知のものが特に
限定されることなく使用できる。
単量体に配合し、可視光線照射による重合開始剤として
有用であるが、重合性単量体の中でも(メタ)アクリレ
ート系単量体と組み合わせた場合得られる硬化速度が速
く且つ硬化体の強度が高く、とりわけ重合性単量体とし
て酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体を5重量部
以上含む(メタ)アクリレート系単量体と組み合わせた
場合、更に歯質との接着性に優れるため好適である。該
酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体および(メ
タ)アクリレート系単量体としては、公知のものが特に
限定されることなく使用できる。
【0049】一般に好適に使用される酸性基含有(メ
タ)アクリレート系単量体は、分子内にカルボキシル基
もしくはその無水物、或はリン酸基等の酸性基を有する
(メタ)アクリレート系単量体であれば特に限定されず
公知の化合物を使用することができる。代表的な酸性基
含有(メタ)アクリレート系単量体を下記一般式(5)
で示す。
タ)アクリレート系単量体は、分子内にカルボキシル基
もしくはその無水物、或はリン酸基等の酸性基を有する
(メタ)アクリレート系単量体であれば特に限定されず
公知の化合物を使用することができる。代表的な酸性基
含有(メタ)アクリレート系単量体を下記一般式(5)
で示す。
【0050】
【化6】
【0051】(上記一般式中、R16は水素原子またはメ
チル基、R17はエーテル結合および/またはエステル結
合を有していてもよい2〜6個の炭素数1〜20の有機
残基、Xはカルボキシル基、無水カルボキシル基、リン
酸基、またはリン酸エステル基を含有する基を表す。) 上記一般式(5)中、Xはカルボン酸基、無水カルボン
酸基、リン酸基、リン酸エステル基を含有する基であ
り、その構造は特に限定されることはないが、好ましい
具体例は次の通りである。
チル基、R17はエーテル結合および/またはエステル結
合を有していてもよい2〜6個の炭素数1〜20の有機
残基、Xはカルボキシル基、無水カルボキシル基、リン
酸基、またはリン酸エステル基を含有する基を表す。) 上記一般式(5)中、Xはカルボン酸基、無水カルボン
酸基、リン酸基、リン酸エステル基を含有する基であ
り、その構造は特に限定されることはないが、好ましい
具体例は次の通りである。
【0052】
【化7】
【0053】上記一般式(5)中、R17の構造は特に制
限されることはなく、公知のエーテル結合および/また
はエステル結合を有する2〜6価の炭素数1〜20の有
機残基が採用され得るが、具体的に例示すると下記の通
りである。
限されることはなく、公知のエーテル結合および/また
はエステル結合を有する2〜6価の炭素数1〜20の有
機残基が採用され得るが、具体的に例示すると下記の通
りである。
【0054】
【化8】
【0055】上記一般式(5)で表される酸性基含有
(メタ)アクリレート系単量体の好ましい具体例を挙げ
ると次の通りである。
(メタ)アクリレート系単量体の好ましい具体例を挙げ
ると次の通りである。
【0056】
【化9】
【0057】
【化10】
【0058】
【化11】
【0059】
【化12】
【0060】(但し、R16は水素原子またはメチル基で
ある。) 本発明の可視光線重合性組成物を歯科用途に用いる場合
には、歯質接着性の点から、上記具体的に例示した酸性
基含有(メタ)アクリレート系単量体の中でも、特にカ
ルボキシル基およびリン酸基を有するものが好適に使用
される。
ある。) 本発明の可視光線重合性組成物を歯科用途に用いる場合
には、歯質接着性の点から、上記具体的に例示した酸性
基含有(メタ)アクリレート系単量体の中でも、特にカ
ルボキシル基およびリン酸基を有するものが好適に使用
される。
【0061】酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体
は、歯質との接着性を欲する場合は、全(メタ)アクリ
レート系単量体100重量部中、5重量部以上配合する
ことが必要あり、好ましくは10重量部〜80重量部配
合すると良い。
は、歯質との接着性を欲する場合は、全(メタ)アクリ
レート系単量体100重量部中、5重量部以上配合する
ことが必要あり、好ましくは10重量部〜80重量部配
合すると良い。
【0062】本発明において使用される他の(メタ)ア
クリレート系単量体は、公知の化合物を何等制限なく使
用できる。好ましい(メタ)アクリレート系単量体の具
体例を示すと、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、2−シアノメチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリセリルモノ(メタ)アクリレー
ト等のモノ(メタ)アクリレート系単量体;エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシフェニル]プロパン、2,2’−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニ
ル]プロパン、2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシエトキシエトキシエトキシエトキシ
エトキシエトキシフェニル]プロパン、2,2’−ビス
{4−[3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ]フェニル}プロパン、1,4−ブタン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレート、等の多官能(メ
タ)アクリレート系単量体等が挙げられる。これらの
(メタ)アクリレート単量体は単独でまたは二種以上を
混合して用いることができる。
クリレート系単量体は、公知の化合物を何等制限なく使
用できる。好ましい(メタ)アクリレート系単量体の具
体例を示すと、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、2−シアノメチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリセリルモノ(メタ)アクリレー
ト等のモノ(メタ)アクリレート系単量体;エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシフェニル]プロパン、2,2’−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニ
ル]プロパン、2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシエトキシエトキシエトキシエトキシ
エトキシエトキシフェニル]プロパン、2,2’−ビス
{4−[3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ]フェニル}プロパン、1,4−ブタン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレート、等の多官能(メ
タ)アクリレート系単量体等が挙げられる。これらの
(メタ)アクリレート単量体は単独でまたは二種以上を
混合して用いることができる。
【0063】本発明において、前記可視光線重合性組成
物を重合する際に、しばしば、組成物の重合の容易さ、
粘度の調節、あるいはその他の物性の調節のために、上
記(メタ)アクリレート系単量体以外の他の重合性単量
体を混合して重合することも可能である。これらの重合
性単量体を例示すると、フマル酸モノメチル、フマル酸
ジエチル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化
合物;スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレンダイマー等のスチレンあるいは
α−メチルスチレン誘導体;ジアリルフタレート、ジア
リルテレフタレート、ジアリルカーボネート、アリルジ
グリコールカーボネート等のアリル化合物等を挙げるこ
とができる。これらの他の重合性単量体は単独でまたは
二種以上を一緒に使用することができる。
物を重合する際に、しばしば、組成物の重合の容易さ、
粘度の調節、あるいはその他の物性の調節のために、上
記(メタ)アクリレート系単量体以外の他の重合性単量
体を混合して重合することも可能である。これらの重合
性単量体を例示すると、フマル酸モノメチル、フマル酸
ジエチル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化
合物;スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレンダイマー等のスチレンあるいは
α−メチルスチレン誘導体;ジアリルフタレート、ジア
リルテレフタレート、ジアリルカーボネート、アリルジ
グリコールカーボネート等のアリル化合物等を挙げるこ
とができる。これらの他の重合性単量体は単独でまたは
二種以上を一緒に使用することができる。
【0064】さらに、本発明においては、光酸発生剤を
用いるために、酸で重合を開始することのできる化合
物、すなわちカチオン重合性の他の重合性単量体も併用
可能となる。
用いるために、酸で重合を開始することのできる化合
物、すなわちカチオン重合性の他の重合性単量体も併用
可能となる。
【0065】好適に使用可能なカチオン重合性単量体を
例示すればジグリセロールポリグリシジルエーテル、ペ
ンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、1,4−
ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソプ
ロピル)シクロヘキサン、ソルビトールポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テル、レゾルシンジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリ
コールジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテ
ル、アジピン酸ジグリシジルエーテル、o−フタル酸ジ
グリシジルエーテル、ジブロモフェニルグリシジルエー
テル、1,2,7,8−ジエポキシオクタン、4,4’
−ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソ
プロピル)ジフェニルエーテル、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシル
オキシラン、エチレングリコール−ビス(3,4−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート)等のエポキシ化
合物;ビニル−2−クロロエチルエーテル、ビニル−n
−ブチルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエ
ーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニル
エーテル、トリメチロールエタントリビニルエーテル、
ビニルグリシジルエーテル等のビニルエーテル化合物を
挙げることができ、これらは単独であるいは二種以上を
使用してもよい。
例示すればジグリセロールポリグリシジルエーテル、ペ
ンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、1,4−
ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソプ
ロピル)シクロヘキサン、ソルビトールポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テル、レゾルシンジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリ
コールジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテ
ル、アジピン酸ジグリシジルエーテル、o−フタル酸ジ
グリシジルエーテル、ジブロモフェニルグリシジルエー
テル、1,2,7,8−ジエポキシオクタン、4,4’
−ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソ
プロピル)ジフェニルエーテル、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシル
オキシラン、エチレングリコール−ビス(3,4−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート)等のエポキシ化
合物;ビニル−2−クロロエチルエーテル、ビニル−n
−ブチルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエ
ーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニル
エーテル、トリメチロールエタントリビニルエーテル、
ビニルグリシジルエーテル等のビニルエーテル化合物を
挙げることができ、これらは単独であるいは二種以上を
使用してもよい。
【0066】これら他の重合性単量体の配合量は目的に
応じて選択すればよいが、前記した(メタ)アクリレー
ト系単量体100重量部に対して0〜200重量部の範
囲で用いることが好ましい。
応じて選択すればよいが、前記した(メタ)アクリレー
ト系単量体100重量部に対して0〜200重量部の範
囲で用いることが好ましい。
【0067】本発明の可視光線重合性組成物中の可視光
線重合開始剤の好ましい配合割合は、該組成物中の全重
合性単量体100重量部に対して0.01〜10重量部
であり、より好ましくは0.05〜5重量部である。可
視光線開始剤の添加量が0.01重量部未満の場合は、
重合が十分に進行せず、10重量部を越える場合には、
硬化体の硬度や、耐候性等の諸物性が低下するため好ま
しくない。
線重合開始剤の好ましい配合割合は、該組成物中の全重
合性単量体100重量部に対して0.01〜10重量部
であり、より好ましくは0.05〜5重量部である。可
視光線開始剤の添加量が0.01重量部未満の場合は、
重合が十分に進行せず、10重量部を越える場合には、
硬化体の硬度や、耐候性等の諸物性が低下するため好ま
しくない。
【0068】本発明の可視光線重合性組成物を歯質とコ
ンポジットレジンとの接着材に用いる場合には、更に水
の添加が有効である。水を添加することによって、歯質
中のヒドロキシアパタイトの脱灰を促進し、接着力のさ
らなる向上が達成されるものと推測される。
ンポジットレジンとの接着材に用いる場合には、更に水
の添加が有効である。水を添加することによって、歯質
中のヒドロキシアパタイトの脱灰を促進し、接着力のさ
らなる向上が達成されるものと推測される。
【0069】添加量は組成物の種類および重合開始剤の
種類によって適宜決定すればよいが、通常は全重合性単
量体100重量部に対して、2〜30重量部の範囲で、
より好ましくは4〜25重量部の範囲が好適である。水
の添加量が前記した範囲よりも少ない場合には、脱灰向
上の効果が小さく、また前記した範囲を超える場合に
は、硬化体の強度が著しく低下するため好ましくない。
種類によって適宜決定すればよいが、通常は全重合性単
量体100重量部に対して、2〜30重量部の範囲で、
より好ましくは4〜25重量部の範囲が好適である。水
の添加量が前記した範囲よりも少ない場合には、脱灰向
上の効果が小さく、また前記した範囲を超える場合に
は、硬化体の強度が著しく低下するため好ましくない。
【0070】本発明の可視光線重合性組成物には、特に
硬化体の強度を向上させる目的で、更にカチオン放出性
フィラーを添加することができる。
硬化体の強度を向上させる目的で、更にカチオン放出性
フィラーを添加することができる。
【0071】本発明で用いるカチオン放出性フィラーと
しては、公知のカチオン放出性フィラーを限定なく使用
することができる。この内、好ましいカチオン放出性フ
ィラーとしては、フィラー1gを温度37℃、pH2.
2のアクリル酸水溶液50ml中に24時間浸漬した
時、溶出した多価金属イオンの量が2mgeq/g〜6
0mgeq/gの範囲にあるカチオン放出性フィラーが
挙げられる。好ましくは、5mgeq/g〜30mge
q/gである。前記の溶出した多価金属イオンの量が2
mgeq/g〜60mgeq/gの範囲にあると、溶解
しないフィラーが適度に存在し硬化体の強度が向上す
る。尚、多価金属イオンとは、前記酸性基含有(メタ)
アクリレート単量体の酸性基と結合可能な2価以上の金
属イオンであり、代表的なものを例示すれば、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、亜鉛、
ランタノイド等の金属イオンである。
しては、公知のカチオン放出性フィラーを限定なく使用
することができる。この内、好ましいカチオン放出性フ
ィラーとしては、フィラー1gを温度37℃、pH2.
2のアクリル酸水溶液50ml中に24時間浸漬した
時、溶出した多価金属イオンの量が2mgeq/g〜6
0mgeq/gの範囲にあるカチオン放出性フィラーが
挙げられる。好ましくは、5mgeq/g〜30mge
q/gである。前記の溶出した多価金属イオンの量が2
mgeq/g〜60mgeq/gの範囲にあると、溶解
しないフィラーが適度に存在し硬化体の強度が向上す
る。尚、多価金属イオンとは、前記酸性基含有(メタ)
アクリレート単量体の酸性基と結合可能な2価以上の金
属イオンであり、代表的なものを例示すれば、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、亜鉛、
ランタノイド等の金属イオンである。
【0072】該カチオン放出性フィラーの種類は特に限
定されないが、好ましいものを例示すると、水酸化カル
シウム、水酸化ストロンチウム等の水酸化物、酸化亜
鉛、ケイ酸塩ガラス、フルオロアルミノシリケートガラ
ス等の酸化物がある。中でも、硬化体の耐着色性の点で
フルオロアルミノシリケートガラスが最も優れており、
好適である。
定されないが、好ましいものを例示すると、水酸化カル
シウム、水酸化ストロンチウム等の水酸化物、酸化亜
鉛、ケイ酸塩ガラス、フルオロアルミノシリケートガラ
ス等の酸化物がある。中でも、硬化体の耐着色性の点で
フルオロアルミノシリケートガラスが最も優れており、
好適である。
【0073】上記フルオロアルミノシリケートガラスは
歯科用セメント、例えば、グラスアイオノマーセメント
用として使用される公知のものが使用できる。一般的に
知られているフルオロアルミノシリケートガラスの組成
は、イオン重量パーセントで、ケイ素、10〜33;ア
ルミニウム、4〜30;アルカリ土類金属、5〜36;
アルカリ金属、0〜10;リン、0.2〜16;フッ
素、2〜40及び残量酸素のものが好適に使用される。
より好ましい組成範囲を例示すると、ケイ素、15〜2
5;アルミニウム、7〜20;アルカリ土類金属、8〜
28;アルカリ金属、0〜10;リン0.5〜8;フッ
素、4〜40及び残量酸素である。上記アルカリ土類金
属の一部または全部をマグネシウム、ストロンチウム、
バリウムで置き換えたものも好ましく、特にストロンチ
ウムは硬化体にX線不透過性と高い強度を与えるためし
ばしば好適に使用される。また上記アルカリ金属はナト
リウムが最も一般的であるがその一部または全部をリチ
ウム、カリウム等で置き換えたものも好適である。更に
必要に応じて、上記アルミニウムの一部をチタン、イッ
トリウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタル、ラン
タン等で置き換えることも可能である。その他必要に応
じて、上記成分を他の成分に置き換えることは、得られ
る硬化体の物性に著しい害を与えない限り、選択するこ
とができる。
歯科用セメント、例えば、グラスアイオノマーセメント
用として使用される公知のものが使用できる。一般的に
知られているフルオロアルミノシリケートガラスの組成
は、イオン重量パーセントで、ケイ素、10〜33;ア
ルミニウム、4〜30;アルカリ土類金属、5〜36;
アルカリ金属、0〜10;リン、0.2〜16;フッ
素、2〜40及び残量酸素のものが好適に使用される。
より好ましい組成範囲を例示すると、ケイ素、15〜2
5;アルミニウム、7〜20;アルカリ土類金属、8〜
28;アルカリ金属、0〜10;リン0.5〜8;フッ
素、4〜40及び残量酸素である。上記アルカリ土類金
属の一部または全部をマグネシウム、ストロンチウム、
バリウムで置き換えたものも好ましく、特にストロンチ
ウムは硬化体にX線不透過性と高い強度を与えるためし
ばしば好適に使用される。また上記アルカリ金属はナト
リウムが最も一般的であるがその一部または全部をリチ
ウム、カリウム等で置き換えたものも好適である。更に
必要に応じて、上記アルミニウムの一部をチタン、イッ
トリウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタル、ラン
タン等で置き換えることも可能である。その他必要に応
じて、上記成分を他の成分に置き換えることは、得られ
る硬化体の物性に著しい害を与えない限り、選択するこ
とができる。
【0074】カチオン放出性フィラーの使用量は特に限
定されないが、配合される全重合性単量体100重量部
に対して、好ましくは3〜30重量部、より好ましくは
5〜25重量部である。カチオン放出性フィラーの量が
前記した範囲内にあると、重合性組成物中にカチオン放
出性フィラーを均一に配合することが容易となる。
定されないが、配合される全重合性単量体100重量部
に対して、好ましくは3〜30重量部、より好ましくは
5〜25重量部である。カチオン放出性フィラーの量が
前記した範囲内にあると、重合性組成物中にカチオン放
出性フィラーを均一に配合することが容易となる。
【0075】本発明に用いられるカチオン放出性フィラ
ーの形状は特に限定されず、通常の粉砕により得られる
様な粉砕形粒子、あるいは球状粒子でもよく、必要に応
じて板状、繊維状等の粒子を混ぜることもできる。又上
記カチオン放出性フィラーの粒子径は、特に限定される
ものではないが、通常50μm以下、好ましくは20μ
m以下のものが好適に使用される。
ーの形状は特に限定されず、通常の粉砕により得られる
様な粉砕形粒子、あるいは球状粒子でもよく、必要に応
じて板状、繊維状等の粒子を混ぜることもできる。又上
記カチオン放出性フィラーの粒子径は、特に限定される
ものではないが、通常50μm以下、好ましくは20μ
m以下のものが好適に使用される。
【0076】更にまた、本発明の組成物にはその性能を
低下させない範囲で、有機溶媒、フィラー、増粘剤等を
添加することが可能である。
低下させない範囲で、有機溶媒、フィラー、増粘剤等を
添加することが可能である。
【0077】当該有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセ
トン、メチルエチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、
酢酸エチル、酢酸プロピル、ジメチルスルホキシド等が
あり、フィラーとしては、ガラス類、酸化ケイ素、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、ケイ素
−ジルコニア複合酸化物、ケイ素−チタン複合酸化物、
硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機系フィラーや、
ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の有機系フィラ
ー、さらには無機−有機複合フィラー等が挙げられる。
また、増粘剤としてはポリビニルピロリドン、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子
化合物や高分散性シリカが例示される。
ン、オクタン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセ
トン、メチルエチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、
酢酸エチル、酢酸プロピル、ジメチルスルホキシド等が
あり、フィラーとしては、ガラス類、酸化ケイ素、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、ケイ素
−ジルコニア複合酸化物、ケイ素−チタン複合酸化物、
硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機系フィラーや、
ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の有機系フィラ
ー、さらには無機−有機複合フィラー等が挙げられる。
また、増粘剤としてはポリビニルピロリドン、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子
化合物や高分散性シリカが例示される。
【0078】また、重合に際し、充填材、紫外線吸収
剤、染料、帯電防止剤、顔料、香料等の各種添加剤は必
要に応じて選択して使用することができる。
剤、染料、帯電防止剤、顔料、香料等の各種添加剤は必
要に応じて選択して使用することができる。
【0079】本発明の可視光線重合性組成物を重合硬化
させる際には、カーボンアーク、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプ、タングステンランプ、蛍光灯、太陽
光、ヘリウムカドミウムレーザー、アルゴンレーザー等
の可視光線の光源が何等制限なく使用される。照射時間
は、光源の波長、強度、重合体の形状や材質によって異
なるため、予備的な実験等によって予め決定しておけば
よい。本発明の可視光線重合性組成物は最終的には、全
成分を混合するが、保存中における劣化を防止するため
必要に応じて安定な2包に分けて包装することもでき
る。例えば、酸性基含有(メタ)アクリレート系単量
体、(メタ)アクリレート系単量体の一部およびクマリ
ン系色素と光酸発生剤からなる包装(A)とアリールボ
レート化合物および(メタ)アクリレート系単量体の一
部からなる包装(B)の組み合せ等が一般的である。
させる際には、カーボンアーク、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプ、タングステンランプ、蛍光灯、太陽
光、ヘリウムカドミウムレーザー、アルゴンレーザー等
の可視光線の光源が何等制限なく使用される。照射時間
は、光源の波長、強度、重合体の形状や材質によって異
なるため、予備的な実験等によって予め決定しておけば
よい。本発明の可視光線重合性組成物は最終的には、全
成分を混合するが、保存中における劣化を防止するため
必要に応じて安定な2包に分けて包装することもでき
る。例えば、酸性基含有(メタ)アクリレート系単量
体、(メタ)アクリレート系単量体の一部およびクマリ
ン系色素と光酸発生剤からなる包装(A)とアリールボ
レート化合物および(メタ)アクリレート系単量体の一
部からなる包装(B)の組み合せ等が一般的である。
【0080】
【発明の効果】本発明の可視光線重合開始剤は可視光線
に対して極めて高感度であり、当該重合開始剤を含む可
視光線重合性組成物は歯科用の接着性重合性組成物とし
て特に好適に使用でき、歯質との優れた接着性を実現す
る。
に対して極めて高感度であり、当該重合開始剤を含む可
視光線重合性組成物は歯科用の接着性重合性組成物とし
て特に好適に使用でき、歯質との優れた接着性を実現す
る。
【0081】接着性重合性組成物を歯質とコンポジット
レジンと呼ばれる充填材料との接着材として用いる場合
には、コンポジットレジンの硬化に際して発生する内部
応力、即ちコンポジットレジンと歯質との界面に生じる
引っ張り応力に打ち勝つだけの接着強度が要求される。
さもないと過酷な口腔環境下での長期使用により脱落す
る可能性があるのみならず、コンポジットレジンと歯質
との界面で間隙を生じ、そこから細菌が侵入して歯髄に
悪影響を与える恐れがある。
レジンと呼ばれる充填材料との接着材として用いる場合
には、コンポジットレジンの硬化に際して発生する内部
応力、即ちコンポジットレジンと歯質との界面に生じる
引っ張り応力に打ち勝つだけの接着強度が要求される。
さもないと過酷な口腔環境下での長期使用により脱落す
る可能性があるのみならず、コンポジットレジンと歯質
との界面で間隙を生じ、そこから細菌が侵入して歯髄に
悪影響を与える恐れがある。
【0082】上記ケースにおいて、本発明の新規な可視
光線重合開始剤を含有する可視光線重合性組成物を接着
材として用いると、通常、一般的に用いられている可視
光重合開始剤と比較して、コンポジットレジンの歯質へ
の接着性が格段に向上する。従って、従来歯科用の接着
材分野において使用されていた歯牙表面用の前処理材
(プライマー、コンディショナー)を用いなくとも、象
牙質およびエナメル質に対して十分な接着強度を発現す
ることができる。
光線重合開始剤を含有する可視光線重合性組成物を接着
材として用いると、通常、一般的に用いられている可視
光重合開始剤と比較して、コンポジットレジンの歯質へ
の接着性が格段に向上する。従って、従来歯科用の接着
材分野において使用されていた歯牙表面用の前処理材
(プライマー、コンディショナー)を用いなくとも、象
牙質およびエナメル質に対して十分な接着強度を発現す
ることができる。
【0083】歯質との接着力を妨げる要因として、界面
に存在する酸素、酸および水の存在が考えられるが、本
発明の可視光線重合開始剤を使用すると、重合を開始す
る際に、3価のホウ素化合物を経由すると考えられ、こ
れが歯質界面に存在する酸素によって分解し重合可能な
ラジカルを生じることから界面での重合がより進行し、
高い接着強度が得られるものと推察される。
に存在する酸素、酸および水の存在が考えられるが、本
発明の可視光線重合開始剤を使用すると、重合を開始す
る際に、3価のホウ素化合物を経由すると考えられ、こ
れが歯質界面に存在する酸素によって分解し重合可能な
ラジカルを生じることから界面での重合がより進行し、
高い接着強度が得られるものと推察される。
【0084】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。尚、本文中、並びに実施例中に使用した化合物
とその略称を下に示す。
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。尚、本文中、並びに実施例中に使用した化合物
とその略称を下に示す。
【0085】
【化13】
【0086】
【化14】
【0087】
【化15】
【0088】
【化16】
【0089】
【化17】
【0090】
【化18】
【0091】
【化19】
【0092】
【化20】
【0093】
【化21】
【0094】
【化22】
【0095】
【化23】
【0096】
【化24】
【0097】
【化25】
【0098】カチオン放出性フィラー(FASG):
(株)トクヤマ製合着用グラスアイオノマーセメントの
フィラーを使用した。
(株)トクヤマ製合着用グラスアイオノマーセメントの
フィラーを使用した。
【0099】また、本文中並びに実施例中に示した材料
の物性評価方法については次の通りである。
の物性評価方法については次の通りである。
【0100】(1)ゲル化時間 5mlサンプル管瓶中に、本発明の可視光線重合開始剤
を含む、3G(新中村化学社製)溶液1gを入れ硬化膜
厚を7mmとした。ついで照射距離1.5cmのところ
から可視光線照射器(COLD LIGHT、HOYA
−SCOTT社製)によって光照射を行った。このとき
単量体の流動性がなくなった時間をゲル化時間として測
定した。
を含む、3G(新中村化学社製)溶液1gを入れ硬化膜
厚を7mmとした。ついで照射距離1.5cmのところ
から可視光線照射器(COLD LIGHT、HOYA
−SCOTT社製)によって光照射を行った。このとき
単量体の流動性がなくなった時間をゲル化時間として測
定した。
【0101】(2)硬化性および表面のべとつき 上記した方法と同様に、3分間可視光線照射後の硬化体
の硬さ、および表面のべとつきをそれぞれ5段階で評価
した。即ち、十分な硬さを有し、表面のべとつきのまっ
たくないものを◎、十分な硬さを有し、表面だけべとつ
いているものを○、ゼリー状になり、表面に未重合単量
体がのこっているものを△、部分的にゼリー状になった
ものを×、まったく硬化しなかったものを××とした。
の硬さ、および表面のべとつきをそれぞれ5段階で評価
した。即ち、十分な硬さを有し、表面のべとつきのまっ
たくないものを◎、十分な硬さを有し、表面だけべとつ
いているものを○、ゼリー状になり、表面に未重合単量
体がのこっているものを△、部分的にゼリー状になった
ものを×、まったく硬化しなかったものを××とした。
【0102】(3)エナメル質、象牙質接着強度 屠殺後24時間以内に牛前歯を抜去し、注水下、#80
0のエメリーペーパーで唇面に平行になるようにエナメ
ル質および象牙質平面を削り出した。次にこれらの面に
圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥した後、この平面
に直径4mmの孔の開いた両面テープを固定し、ついで
厚さ1.5mm直径6mmの孔の開いたパラフィンワッ
クスを上記円孔上に同一中心となるように固定して模擬
窩洞を形成した。この模擬窩洞内に本発明の可視光線重
合性組成物を塗布し、1分間放置し、可視光線照射器
(ホワイトライト、タカラベルモント社製)にて30秒
間光照射し硬化させた。更にその上に歯科用コンポジッ
トレジン(パルフィークエステライト、(株)トクヤマ
社製)を充填し、可視光線照射器により30秒間光照射
して、試験片を作製した。
0のエメリーペーパーで唇面に平行になるようにエナメ
ル質および象牙質平面を削り出した。次にこれらの面に
圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥した後、この平面
に直径4mmの孔の開いた両面テープを固定し、ついで
厚さ1.5mm直径6mmの孔の開いたパラフィンワッ
クスを上記円孔上に同一中心となるように固定して模擬
窩洞を形成した。この模擬窩洞内に本発明の可視光線重
合性組成物を塗布し、1分間放置し、可視光線照射器
(ホワイトライト、タカラベルモント社製)にて30秒
間光照射し硬化させた。更にその上に歯科用コンポジッ
トレジン(パルフィークエステライト、(株)トクヤマ
社製)を充填し、可視光線照射器により30秒間光照射
して、試験片を作製した。
【0103】上記接着試験片を37℃の水中に24時間
浸漬した後、引っ張り試験機(オートグラフ、島津製作
所製)を用いてクロスヘッドスピード10mm/min
にて歯牙との接着強度を測定した。
浸漬した後、引っ張り試験機(オートグラフ、島津製作
所製)を用いてクロスヘッドスピード10mm/min
にて歯牙との接着強度を測定した。
【0104】実施例1 100重量部の3Gに対して、CDACを0.05重量
部、TCTを1重量部およびFPBNaを1重量部加
え、暗所下溶解し、可視光線重合性組成物を得た。つい
で、この溶液の1gを5mlサンプル管瓶に計りとり、
3分間光照射を行った。このときのゲル化時間は6秒で
あり、硬化体の硬さ、および表面のべとつきの評価は◎
であった。
部、TCTを1重量部およびFPBNaを1重量部加
え、暗所下溶解し、可視光線重合性組成物を得た。つい
で、この溶液の1gを5mlサンプル管瓶に計りとり、
3分間光照射を行った。このときのゲル化時間は6秒で
あり、硬化体の硬さ、および表面のべとつきの評価は◎
であった。
【0105】実施例2−62 表1に示す、クマリン系色素、光酸発生剤およびアリー
ルボレート化合物を含んだ3G溶液を可視光線重合性組
成物として用い、実施例1と同様に実施した。、ゲル化
時間、硬化性および表面のべとつきの結果を表1に示し
た。
ルボレート化合物を含んだ3G溶液を可視光線重合性組
成物として用い、実施例1と同様に実施した。、ゲル化
時間、硬化性および表面のべとつきの結果を表1に示し
た。
【0106】全ての実施例において、ゲル化時間が早
く、かつ硬化体性および表面のべとつきも良好な結果で
あった。
く、かつ硬化体性および表面のべとつきも良好な結果で
あった。
【0107】比較例1−12 表1で示した成分配合としたこと以外は実施例1と同様
に実施した。ゲル化時間、硬化性および表面のべとつき
を表1に示した。
に実施した。ゲル化時間、硬化性および表面のべとつき
を表1に示した。
【0108】比較例1〜3は、それぞれ、本発明におけ
る必須成分の中で各1成分を添加しない場合であり、ど
れも可視光線で重合することはなかった。比較例4〜7
はクマリン系色素以外の色素を用いた場合であり、光酸
発生剤(B)とのエネルギー移動が十分でないために、
ゲル化しないものや、ゲル化時間が極端に長くなった。
比較例8〜10は、ハロメチル基置換−s−トリアジン
誘導体またはジフェニルヨードニウム塩系光酸発生剤以
外の光酸発生剤を用いた例であり、どれもゲル化するこ
とはなかった。比較例29および30は酸として濃塩酸
または正リン酸を加えた例であり、実施例と比較してゲ
ル化するまでに極端に長時間を要した。
る必須成分の中で各1成分を添加しない場合であり、ど
れも可視光線で重合することはなかった。比較例4〜7
はクマリン系色素以外の色素を用いた場合であり、光酸
発生剤(B)とのエネルギー移動が十分でないために、
ゲル化しないものや、ゲル化時間が極端に長くなった。
比較例8〜10は、ハロメチル基置換−s−トリアジン
誘導体またはジフェニルヨードニウム塩系光酸発生剤以
外の光酸発生剤を用いた例であり、どれもゲル化するこ
とはなかった。比較例29および30は酸として濃塩酸
または正リン酸を加えた例であり、実施例と比較してゲ
ル化するまでに極端に長時間を要した。
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】
【表3】
【0112】実施例63 酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体としてMTS
(50重量部)を用い、3G(20重量部)およびHE
MA(30重量部)と混合し、均一溶液とした。さら全
重合性単量体組成物100重量部に対してCDACを
0.05重量部、TCTを1重量部およびFPBNaの
1重量部を溶解し、可視光線重合性組成物を得た。これ
を、歯質接着材として用い、象牙質に対する接着強度を
測定したところ、15.2MPaの高い接着強度であっ
た。
(50重量部)を用い、3G(20重量部)およびHE
MA(30重量部)と混合し、均一溶液とした。さら全
重合性単量体組成物100重量部に対してCDACを
0.05重量部、TCTを1重量部およびFPBNaの
1重量部を溶解し、可視光線重合性組成物を得た。これ
を、歯質接着材として用い、象牙質に対する接着強度を
測定したところ、15.2MPaの高い接着強度であっ
た。
【0113】実施例64−116 表2に示した重合性単量体組成および可視光線開始剤組
成を変えた以外は実施例63と同様に、象牙質に対する
接着試験を行った。測定結果を表2に示した。
成を変えた以外は実施例63と同様に、象牙質に対する
接着試験を行った。測定結果を表2に示した。
【0114】比較例13−18 表2に示した、公知の可視光線重合開始剤を用いた以外
は実施例63と同様に実施した。結果を表2に示した。
は実施例63と同様に実施した。結果を表2に示した。
【0115】いずれの場合にも、実施例と比較して接着
強度の低下が認められた。
強度の低下が認められた。
【0116】
【表4】
【0117】
【表5】
【0118】
【表6】
【0119】
【表7】
【0120】
【表8】
【0121】
【表9】
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)クマリン系色素、(B)ハロメチ
ル基置換−S−トリアジン誘導体およびジフェニルヨー
ドニウム塩系化合物から選ばれる少なくとも1種の光酸
発生剤、並びに(C)アリールボレート化合物からなる
ことを特徴とする可視光線重合開始剤。 - 【請求項2】 (メタ)アクリレート系単量体を含んで
なる重合性単量体および請求項1記載の可視光線重合開
始剤を含有してなる可視光線重合性組成物において、当
該可視光線重合開始剤を可視光線重合性組成物中の全重
合性単量体100重量部に対し、0.01〜10重量部
含むことを特徴とする可視光線重合性組成物。 - 【請求項3】 (メタ)アクリレート系単量体が酸性基
含有(メタ)アクリレート系単量体を5重量部以上含む
(メタ)アクリレート系単量体である請求項2記載の可
視光線重合性組成物。 - 【請求項4】 重合性単量体100重量部当り2〜30
重量部の水及び3〜30重量部のカチオン放出性フィラ
ーをさらに含んでなる請求項3記載の可視光線重合性組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07912396A JP3388670B2 (ja) | 1995-04-19 | 1996-04-01 | 可視光線重合開始剤および可視光線重合性組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-93924 | 1995-04-19 | ||
JP9392495 | 1995-04-19 | ||
JP07912396A JP3388670B2 (ja) | 1995-04-19 | 1996-04-01 | 可視光線重合開始剤および可視光線重合性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093109A true JPH093109A (ja) | 1997-01-07 |
JP3388670B2 JP3388670B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=26420195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07912396A Expired - Lifetime JP3388670B2 (ja) | 1995-04-19 | 1996-04-01 | 可視光線重合開始剤および可視光線重合性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3388670B2 (ja) |
Cited By (40)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH09263604A (ja) * | 1996-03-28 | 1997-10-07 | Tokuyama Corp | 接着材用光重合開始剤および光重合性接着材 |
JP2006056844A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Tokuyama Corp | 1ペースト型の光硬化型歯科用複合修復材料 |
WO2008047547A1 (en) | 2006-09-29 | 2008-04-24 | Kuraray Medical Inc. | Novel compound, composition comprising the same, and process for production of polymerizable amide |
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WO2008114621A1 (ja) | 2007-03-20 | 2008-09-25 | Kuraray Medical Inc. | 重合性単量体、重合性組成物及び歯科用材料 |
JP2009155470A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Sanyo Chem Ind Ltd | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
WO2010090011A1 (ja) | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 株式会社トクヤマデンタル | 歯科用充填修復キット |
KR20100092947A (ko) * | 2007-11-01 | 2010-08-23 | 가부시키가이샤 아데카 | 염 화합물, 양이온 중합 개시제 및 양이온 중합성 조성물 |
WO2011121966A1 (ja) | 2010-03-30 | 2011-10-06 | クラレメディカル株式会社 | 1液型の歯科用接着材組成物 |
WO2012042911A1 (ja) | 2010-09-30 | 2012-04-05 | クラレメディカル株式会社 | 歯科用ミルブランク |
WO2014021343A1 (ja) | 2012-07-31 | 2014-02-06 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用ミルブランクの製造方法 |
WO2014156138A1 (ja) | 2013-03-26 | 2014-10-02 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用硬化性組成物 |
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