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JPH0927040A - グラフ表示装置 - Google Patents

グラフ表示装置

Info

Publication number
JPH0927040A
JPH0927040A JP7198016A JP19801695A JPH0927040A JP H0927040 A JPH0927040 A JP H0927040A JP 7198016 A JP7198016 A JP 7198016A JP 19801695 A JP19801695 A JP 19801695A JP H0927040 A JPH0927040 A JP H0927040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
node
nodes
graph
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7198016A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Kobayashi
譲治 小林
Masahiro Noguchi
正浩 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP7198016A priority Critical patent/JPH0927040A/ja
Publication of JPH0927040A publication Critical patent/JPH0927040A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータプログラムの構造をグラフィカ
ルに表現する有向グラフ等を表示するグラフ表示装置に
おいて、利用者が理解しやすく、必要な情報を容易に得
られるような有向グラフを表示できるようにする。 【解決手段】 関数名である一対のノードと呼び出し関
係であるアークとで描画される有向グラフにおいて、一
対のノード3、6の各枠内の中心点C,Cを結ぶ直線の
一部であって、その始点および終点が上記一対のノード
3、6の隣りあう外縁上に位置する線分を上記アーク
として表示するようにすることにより、アークの始点
および終点が、接続するノード3、6の隣りあう外縁上
に常に存在するようにして、接続関係にあるノード3、
6とアークとが重なって表示されるという不都合をな
くすことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグラフ表示装置に関
し、特に、コンピュータプログラムの開発、保守等にお
いて、コンピュータプログラムの構造をグラフィカルに
表現する有向グラフを表示するグラフ表示装置に用いて
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、グラフ表示装置には、プログラム
の構造をノードおよびアークまたはエッジによりグラフ
ィカルに表示し、プログラマ等の利用者がプログラムの
構造を容易に理解できるように支援するものがある。表
示方法の一つに有向グラフと呼ばれるものがある。以
下、この有向グラフについて説明する。なお、本明細書
では、有向グラフにおいて関数名をノード、呼び出し関
係をアークと記載する。
【0003】図8は、有向グラフの一例を示す図であ
る。この図8の例では、有向グラフは7個のノードと8
本のアークとにより構成されている。ノード1には4本
のアーク〜が接続している。ここで、アークはノ
ード2に、アークはノード5に、アークはノード3
に、アークはノード4にそれぞれ接続している。
【0004】ノード2は、ノード1からアークの呼び
出し関係で実行される。同様に、アークの呼び出し関
係でノード5が実行される。ノード3は、ノード1から
アークの呼び出し関係で実行され、続いてアークの
呼び出し関係でノード5が実行される。このように、ア
ークの関係で接続されたノードが順次実行されていく。
ただし、有向グラフに記載されているアークおよびノー
ドは、全て実行されるわけではなく、プログラムに従っ
て必要なものだけが実行される。
【0005】ところで、図8において、各アークは2つ
のノードの辺と辺とを結んでいる。すなわち、図9
(a)に示すように、各ノードにはアークの終点が入力
する入力側の辺31および辺61と、アークの始点が出
力する出力側の辺32および辺62とが存在し、それら
の辺にアークが入力あるいは出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、有向グラ
フによってソースプログラムの構造をグラフィカルに表
現することにより、プログラムの構造を理解しやすくす
ることができる。特に、プログラムを解析するために、
特定の関数についてその接続関係を調べる場合等には、
有向グラフ中のノードおよびアークを追跡する必要があ
る。
【0007】ところが、先に示した有向グラフは極めて
簡単な例であり、プログラムが大規模で複雑になればな
る程、ノードおよびアークの数が多くなり、視覚的に繁
雑になる。これは、視認性が良く、利用者が理解しやす
い表示を提供するという有向グラフの本来の目的に反す
る。
【0008】また、アークは常に一定の方向に存在する
ものではなく、例えば、図9(b)に示すように、ノー
ド6からノード3へ帰還する場合もある。その場合、従
来のグラフ表示装置では、ノード6の出力側の辺62か
ら別のノード3の入力側の辺31へアークを接続する
と、ノードとアークとが重なってしまい、ノード内部に
記述された情報等の視認性が低下してしまうという問題
があった。特に、ノードおよびアークの数が多くなり、
有向グラフが複雑に表現されているときは、極めて視認
性が低下してしまう。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みて成され
たものであり、利用者が理解しやすく、必要な情報が容
易に得られるような有向グラフを表示することができる
ようにしたグラフ表示装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のグラフ表示装置
は、ソフトウェアの構造をノードとアークとを用いてグ
ラフ表示するグラフ表示装置において、一対のノードの
各枠内の特定点間を結ぶ直線の一部であって、その始点
および終点が上記一対のノードの隣りあう外縁上に位置
する線分を上記アークとして表示するようにすることを
特徴とする。
【0011】本発明の他の特徴とするところは、上記特
定点は上記ノードの中心点であることを特徴とする。
【0012】本発明のその他の特徴とするところは、ソ
フトウェアの構造をノードとアークとを用いてグラフ表
示するグラフ表示装置において、上記アークによって接
続される一対のノードの各中心点の座表をそれぞれ求め
る中心座標算出手段と、上記中心座標算出手段により求
められた各中心点を結ぶ線分と上記一対のノードとの交
点を求める交点算出手段と、上記交点算出手段で求めら
れた2つの交点を始点および終点とする線分を上記アー
クとして表示する表示手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】本発明のその他の特徴とするところは、ソ
フトウェアの構造をノードとアークとを用いてグラフ表
示するグラフ表示装置において、上記グラフ表示される
各ノードに接続する全アークのリストを各ノードごとに
保持するアークリスト保持手段と、上記各ノードの中か
ら任意のノードを選択するノード選択手段と、上記ノー
ド選択手段により選択されたノードに接続する全アーク
を上記アークリスト保持手段を参照して抽出するアーク
抽出手段と、上記ノード選択手段により選択されたノー
ドおよびそのノードに接続するアークの座標を計算する
座標計算手段とを備え、上記ノード選択手段により選択
されたノードを含む一対のノードの各枠内の特定点間を
結ぶ直線の一部であって、その始点および終点が上記一
対のノードの隣りあう外縁上に位置する線分を、上記ア
ーク抽出手段により抽出された各アークごとに求めて表
示するようにすることを特徴とする。
【0014】本発明のその他の特徴とするところは、上
記アーク抽出手段で抽出されたアークの表示形態を他の
アークの表示形態と変えるようにする表示制御手段を更
に備えたことを特徴とする。
【0015】本発明のその他の特徴とするところは、上
記ノード選択手段により選択されたノードの属性と上記
アーク抽出手段により抽出されたアークの属性とを表示
するようにする表示制御手段を更に備えたことを特徴と
する。
【0016】本発明のその他の特徴とするところは、ソ
フトウェアの構造をノードとアークとを用いてグラフ表
示するグラフ表示装置において、上記グラフ表示される
各アークに接続する全ノードのリストを各アークごとに
保持するノードリスト保持手段と、上記各アークの中か
ら任意のアークを選択するアーク選択手段と、上記アー
ク選択手段により選択されたアークに接続する全ノード
を上記ノードリスト保持手段を参照して抽出するノード
抽出手段と、上記ノード抽出手段により抽出されたノー
ドの表示形態を他のノードの表示形態と変えるようにす
る表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】本発明のその他の特徴とするところは、上
記アーク選択手段により選択されたアークの属性と上記
ノード抽出手段により抽出されたノードの属性とを表示
するようにする表示制御手段を更に備えたことを特徴と
する。
【0018】
【作用】本発明は上記技術手段より成るので、グラフ表
示される各アークの始点および終点が、接続する一対の
ノードの隣りあう外縁上に常に位置するように表示され
ることとなり、ノードの位置やアークの方向がどのよう
な場合でも、ノードとアークとが重なって表示されるこ
とがなくなる。
【0019】本発明の他の特徴によれば、アーク抽出手
段で抽出されたアークの表示形態を他のアークの表示形
態と変えるようにしたので、利用者によって選択された
ノードに接続するアークとそれ以外のアークとを容易に
識別できるようになり、選択されているノードに接続す
るアークを一目で確認できるようになる。
【0020】本発明のその他の特徴によれば、ノード選
択手段により選択されたノードの属性とアーク抽出手段
により抽出されたアークの属性とを表示するようにした
ので、各ノードおよび各アークの詳細な情報を利用者が
知ることが可能となる。
【0021】本発明のその他の特徴によれば、アーク選
択手段により選択されたアークに接続するノードの表示
形態を他のノードの表示形態と変えるようにしたので、
利用者によって選択されたアークに接続されているノー
ドとそれ以外のノードとを容易に識別できるようにな
り、選択したアークに接続されているノードを即座に確
認することができるようになる。
【0022】本発明のその他の特徴によれば、アーク選
択手段により選択されたアークの属性とノード抽出手段
により抽出されたノードの属性とを表示するようにした
ので、各アークおよび各ノードの詳細な情報を利用者が
知ることが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本実施例によるグラフ表示装置
の構成を示すブロック図、図2は、本実施例によるグラ
フ表示装置の動作を示すフローチャート、図3〜図6
は、本実施例による有向グラフの表示例を示す図であ
る。
【0024】まず、図3〜図5を用いて、本発明を利用
した第1の実施例による有向グラフの表示方法について
説明する。図3に示す有向グラフのプログラム構造自体
は、先に説明した図8の有向グラフのプログラム構造と
同一である。ところが、本実施例による有向グラフの表
示では、特にアークの描画方法が従来のものと異なって
いる。
【0025】本実施例によるアークの表示と従来のアー
クの表示との共通点は、アークには始点および終点が存
在しており、呼び出し関係にあるノードとノードとをア
ークによって接続し、その終点には矢頭を有しているこ
とである。プログラムの実行は、始点側のノードから終
点側のノードへと行われていく。
【0026】一方、本実施例によるアーク表示の特徴と
する点は、以下のとおりである。すなわち、従来のアー
クがノードの出力側の辺から他のノードの入力側の辺に
結ばれていたのに対し、本実施例のアークは、図4に示
すように、接続する一対のノードのそれぞれの中心座標
C,Cを結んでおり、かつ、始点および終点は各ノード
の隣りあう外縁上に存在していることである。
【0027】図4は、このようなアークの描画方法の位
置関係を詳細に示した図である。すなわち、各ノード
は、従来の入力側の辺および出力側の辺という概念を持
たず、アークの始点および終点は、接続する2つのノー
ドの座標に応じて各ノードの外縁上を移動する。したが
って、アークの方向がノード6からノード3へ向く場合
でも、従来のようにノードとアークとが重なって表示さ
れることはなくなり、視認性が向上する。
【0028】このような描画を行う方法としては、接続
する2つのノードの中心座標をそれぞれ求め、それらの
中心点間を結ぶ線分と各ノードの外縁との交点を算出す
ることによって、それらの交点をアークの始点および終
点として決定すればよい。
【0029】このような描画方法を用いることによって
更に以下のような利点が得られる。例えば、プログラム
の解析、変更などを行う場合において、図3に示したノ
ード3を別の場所に移動したグラフ構造を構成したいと
する。この場合、図5に示すように、ノード3を選択し
てノード4の右上方向に移動すると、アークは常に一対
のノードの中心座標間を結ぶように計算されるため、ノ
ード3に接続する3本のアークは、それぞれが接続する
ノードの外縁上を移動し、結果的に図5のアーク、ア
ーク、アークのように表示される。
【0030】これから明らかなように、従来の描画方法
では、アークとノード1およびノード3とが重なった
位置に表示されるために視認性が低下してしまっていた
のに対し、本実施例では、これらが重なった位置に表示
されないため、視認性が低下しないようにすることがで
きる。
【0031】さらに、本実施例においては、選択された
ノードと、そのノードに接続するアークとの表示形態を
変化させるようにしているという特徴を持っている。つ
まり、選択されたノードとそのノードに接続するアーク
とを、選択されていない他のノードやアークと異なる色
調や線種で表示するようにしている。これにより、選択
されているノードやアークを一目で確認できるようにな
る。
【0032】このとき、例えば図5のように選択したノ
ード3に対して入力するアークとノード3から出力す
るアーク、とで更に表示形態を変えることで、入力
するアークなのか、出力するアークなのかをより理解し
やすくすることができる。
【0033】なお、図3の例では、アークの一部分は
ノード3の下面にあり、その部分については表示されて
いない。また、図5の例においても、アーク、の一
部分はノード4の下面に隠れており、その部分について
は表示されていない。しかし、選択されたノードに接続
するアークについては、ノードよりも上面にあるとして
表示することにより、視認性を更に向上させることがで
きる。
【0034】以上の描画方法を行う手順を、図2のフロ
ーチャートに従って説明する。図2のフローチャート
は、所望のノードを選択してそれを別の場所に移動する
例を示したものであり、ノードが選択された時点の処理
から説明する。
【0035】利用者によってあるノードが選択される
と、まずそのノード番号を取得する(ステップ1)。ノ
ード番号は、各ノードを識別するためのものであり、各
々異なる番号あるいは名前が付けられている。次いで、
ノードが移動する先の座標を計算し(ステップ2)、現
在ノードが存在している位置からノードを消去すると同
時に、ノードを新しい移動先に再描画する(ステップ
3)。このとき、必要に応じて上述のような表示形態の
変更を行う。
【0036】次に、上記選択されたノードに接続する全
アークの個数nを取得する(ステップ4)。これは、選
択されたノードに接続する全てのアークを繰り返し描画
するためにカウントするための数値であり、後述するア
ークリスト中のアークの個数を計算することで求められ
る。
【0037】アークの描画は、ノードの描画と同様に、
まずアーク番号を取得し(ステップ5)、新たなアーク
の座標を上述の法則に従って計算し(ステップ6)、現
在アークが存在している位置からアークを消去すると同
時に、アークを新しい移動先に再描画する(ステップ
7)。その際、そのアークがノードに入力するアークな
のか、出力するアークなのかを識別し、表示形態を変更
する。そして、全てのアークを再描画するまでステップ
5〜ステップ7の処理を繰り返し行う(ステップ8、
9)。
【0038】次に、装置の構成を説明する。図1は、本
実施例によるグラフ表示装置の構成を示したものであ
る。図1に示したように、本実施例のグラフ表示装置
は、中央処理装置1に表示装置2、入力装置3、出力装
置4および記憶装置5が接続されて概略構成されてい
る。
【0039】例えば、表示装置2はCRT、液晶ディス
プレイ等のモニタで構成され、入力装置3はキーボー
ド、マウス等の入力デバイスで構成される。また、出力
装置4はプリンタ、プロッタなどで構成され、記憶装置
5は、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気デ
ィスクなどで構成される。
【0040】上記中央処理装置1は、本グラフ表示装置
の主要動作を制御するものであり、これに接続されてい
る上記の各装置2〜5の制御等も行う。この中央処理装
置1は、ノード選択手段としての選択処理部11、アー
クリスト保持部12、アーク抽出処理部13、座標計算
処理部14および表示制御部15を有している。以下、
各部の説明を行う。
【0041】選択処理部11は、有向グラフ中にある各
ノードの中から、入力装置3を用いて利用者が指示する
ノードを選択する処理を行う。具体的には、例えば入力
装置3がマウスで構成され、図5のようにグラフ表示画
面中にマウスポインタ16が表示されている場合、マウ
スポインタ16を希望するノード上に移動させて、マウ
スボタンをクリックすることによって、マウスポインタ
16が置かれたノードを選択する。
【0042】アークリスト保持部12は、各ノードにそ
れぞれ接続するアークのリストを各ノードごとに保持す
るものであり、各ノードに接続する全てのアークの番号
と、それらのアークによって接続されているノードの中
心座標とが記述されているものである。
【0043】アーク抽出処理部13は、選択処理部11
で選択されたノードについてのアークリストを参照し
て、上記選択されたノードに接続している全てのアーク
を有向グラフ中から抽出するものである。その抽出の
際、アーク抽出処理部13は、抽出したアークによって
接続されているノードの中心座標も上記アークリストか
ら取得する。
【0044】アーク抽出処理部13で抽出されたアーク
は、座標計算処理部14において、相互に接続される一
対のノードの中心座標間を結ぶ直線として再計算され
る。もしこのとき、マウスで選択されていたノードが、
利用者によって別の位置に移動されていれば、まず移動
先のノードの中心座標が算出され、その後で中心座標間
を結ぶ直線が計算される。
【0045】座標計算処理部14は更に、上述のように
して算出した直線と上記一対のノードの枠との交点を計
算する。これらの交点が、アークの始点および終点であ
る。以上の説明のように、座標計算処理部14は、中心
座標算出手段と交点算出手段とを含んでいる。
【0046】表示制御部15は、上記座標計算処理部1
4で算出されたアークの始点と終点とを結び、アークを
描画する。表示制御部15は、この描画の際、アークの
終点に矢頭を付加したり、アークの方向に応じて色調を
変えたりする処理を行う。また、表示制御部15は、ア
ーク抽出処理部13により抽出されたアークの表示形態
を変える処理も行う。
【0047】このようにして最終的に表示制御部15で
処理された結果が表示装置2に表示され、あるいは出力
装置4に出力される。また、記憶装置5に記憶される場
合もある。このような一連の処理を高速に行うことによ
って、利用者がマウスで所望のノードを選択し、それを
所望の位置まで移動して配置する動作(ドラッグアンド
ドロップ)をしたときに、アークがノードの外縁上をい
かにも沿って移動していくように表示することができ
る。
【0048】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図6は、第2の実施例による画面表示の一例を示す図で
ある。上述したように、各ノードはそれぞれ関数であ
り、プログラム中で何度も呼び出されるものもあれば、
ほとんど呼び出されないものもある。このように、ノー
ドにはそれぞれ関数名や呼び出し回数などの属性があ
り、プログラムを解析、変更する場合などにはこれらの
属性を参照することができれば大変便利である。
【0049】そこで、本実施例では、あるノードが選択
されたときに、そのノードおよびそのノードに接続する
アークの属性を表示するようにすることにより、各ノー
ドおよびアークの詳細な情報を利用者に伝えることがで
きるようにしている。このような表示制御は、図1の表
示制御部15が行う。
【0050】図6は、有向グラフとノードおよびアーク
の属性とを1つの画面20内に同時に表示させるように
した例を示すものである。すなわち、マウスポインタ1
6を用いてノード3を選択すると、そのノード3および
それに接続するアーク、、の属性が属性表示枠1
7に表示される。このとき、ノード3の属性はノード属
性枠18に表示され、アーク、、の属性はアーク
属性枠19に表示される。
【0051】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
これまでの例では、利用者がノードを選択する場合につ
いて説明してきた。ところが、プログラムが大規模で複
雑になれば、アークが無数に交錯し、どのアークがどの
ノードに接続しているのかが分かりにくくなる。
【0052】そこで、本実施例では、利用者がアークを
選択できるようにするとともに、アークを選択したとき
に、そのアークに接続されている一対のノードの表示形
態を変化させるようにすることにより、選択したアーク
に接続されているノードを即座に確認できるようにして
いる。
【0053】図7は、この第3の実施例によるグラフ表
示装置の構成を示す図である。図7において、アーク選
択手段としての選択処理部21は、有向グラフ中にある
各アークの中から、入力装置3を用いて利用者が指示す
るアークを選択する処理を行う。この選択処理は、第1
の実施例で述べたノードの選択処理と同様に行うことが
可能である。
【0054】ノードリスト保持部22は、各アークにそ
れぞれ接続される全ノードのリストを各アークごとに保
持するものである。ノード抽出処理部23は、選択処理
部21で選択されたアークについてのノードリストを参
照して、上記選択されたアークに接続している全てのノ
ードを有向グラフ中から抽出するものである。
【0055】座標計算処理部24は、選択処理部21で
選択されたアークを、ノード抽出処理部23で抽出され
たノードを用いて、一対のノードの中心座標間を結ぶ直
線として再計算する。そして、こうして算出した直線と
上記一対のノードの枠との交点を計算し、それらの交点
をアークの始点および終点とする。
【0056】表示制御部25は、上記座標計算処理部2
4で算出されたアークの始点と終点とを結び、アークを
描画する。表示制御部25はまた、ノード抽出処理部2
3で抽出されたノードの表示形態を、他のノードの表示
形態と異ならせて表示するように制御する。また、第2
の実施例と同じように、選択したアークやノードの属性
を表示することにより、詳細な情報を得るようにするこ
とも可能である。
【0057】以上、幾つかの実施例を示してきたが、そ
れらの実施例の組み合わせてグラフ表示装置を構成する
こともできる。
【0058】また、ノードあるいはアークを選択する選
択手段としては、通常はマウスのようなポインティング
デバイスが考えられるが、例えばノードあるいはアーク
を識別する番号や名称などが表示されていれば、キーボ
ードから番号や名称を入力することにより、希望するノ
ードあるいはアークを選択することができる。
【0059】また、1つのノードから出力して同じノー
ドに入力する再帰型のアークは、円弧状のアークを用い
ることで視認性を向上させることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は上述したように、一対のノード
の各枠内の特定点間を結ぶ直線の一部であって、その始
点および終点が上記一対のノードの隣りあう外縁上に位
置する線分を上記アークとして表示するようにしたの
で、ノードの位置やアークの方向がどのような場合で
も、ノードとアークとが重ならないようにすることがで
き、ノードおよびアークの視認性を格段に向上させるこ
とができる。これにより、利用者は、プログラムの構造
を容易に理解することができるようになる。
【0061】また、本発明の他の特徴によれば、アーク
抽出手段で抽出されたアークの表示形態を他のアークの
表示形態と変えるようにしたので、利用者は、選択した
ノードに接続するアークを一目で確認することができる
ようになり、アークの視認性を更に向上させることがで
きる。
【0062】本発明のその他の特徴によれば、ノード選
択手段により選択されたノードの属性とアーク抽出手段
により抽出されたアークの属性とを表示するようにした
ので、各ノードおよび各アークの詳細な情報を利用者が
いつでも知ることができるようになり、プログラムの構
造を更に理解しやすくすることができる。
【0063】本発明のその他の特徴によれば、アーク選
択手段により選択されたアークに接続するノードの表示
形態を他のノードの表示形態と変えるようにしたので、
利用者は、選択したアークに接続されているノードを即
座に確認することができるようになり、ノードの視認性
を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のグラフ表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例によるグラフ表示装置の動作を示
すフローチャートである。
【図3】第1の実施例による有向グラフの表示例を示す
図である。
【図4】本発明を利用したアーク表示の方法を説明する
ための図である。
【図5】第1の実施例による有向グラフの他の表示例を
示す図である。
【図6】第2の実施例による有向グラフの表示例を示す
図である。
【図7】本発明の第3の実施例のグラフ表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】従来の有向グラフの表示例を示す図である。
【図9】従来のアーク表示の方法を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 中央処理装置 2 表示装置 3 入力装置 4 出力装置 5 記憶装置 11 選択処理部 12 アークリスト保持部 13 アーク抽出処理部 14 座標計算処理部 15 表示制御部 16 マウスポインタ 17 属性表示枠 18 ノード属性枠 19 アーク属性枠 20 表示画面 21 選択処理部 22 ノードリスト保持部 23 ノード抽出処理部 24 座標計算処理部 25 表示制御部 31、61 ノード入力辺 32、62 ノード出力辺 C ノード中心座標

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアの構造をノードとアークと
    を用いてグラフ表示するグラフ表示装置において、 一対のノードの各枠内の特定点間を結ぶ直線の一部であ
    って、その始点および終点が上記一対のノードの隣りあ
    う外縁上に位置する線分を上記アークとして表示するよ
    うにすることを特徴とするグラフ表示装置。
  2. 【請求項2】 上記特定点は上記ノードの中心点である
    ことを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示装置。
  3. 【請求項3】 ソフトウェアの構造をノードとアークと
    を用いてグラフ表示するグラフ表示装置において、 上記アークによって接続される一対のノードの各中心点
    の座表をそれぞれ求める中心座標算出手段と、 上記中心座標算出手段により求められた各中心点を結ぶ
    線分と上記一対のノードとの交点を求める交点算出手段
    と、 上記交点算出手段で求められた2つの交点を始点および
    終点とする線分を上記アークとして表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とするグラフ表示装置。
  4. 【請求項4】 ソフトウェアの構造をノードとアークと
    を用いてグラフ表示するグラフ表示装置において、 上記グラフ表示される各ノードに接続する全アークのリ
    ストを各ノードごとに保持するアークリスト保持手段
    と、 上記各ノードの中から任意のノードを選択するノード選
    択手段と、 上記ノード選択手段により選択されたノードに接続する
    全アークを上記アークリスト保持手段を参照して抽出す
    るアーク抽出手段と、 上記ノード選択手段により選択されたノードおよびその
    ノードに接続するアークの座標を計算する座標計算手段
    とを備え、 上記ノード選択手段により選択されたノードを含む一対
    のノードの各枠内の特定点間を結ぶ直線の一部であっ
    て、その始点および終点が上記一対のノードの隣りあう
    外縁上に位置する線分を、上記アーク抽出手段により抽
    出された各アークごとに求めて表示するようにすること
    を特徴とするグラフ表示装置。
  5. 【請求項5】 上記アーク抽出手段で抽出されたアーク
    の表示形態を他のアークの表示形態と変えるようにする
    表示制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項4に
    記載のグラフ表示装置。
  6. 【請求項6】 上記ノード選択手段により選択されたノ
    ードの属性と上記アーク抽出手段により抽出されたアー
    クの属性とを表示するようにする表示制御手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項4または5に記載のグラフ
    表示装置。
  7. 【請求項7】 ソフトウェアの構造をノードとアークと
    を用いてグラフ表示するグラフ表示装置において、 上記グラフ表示される各アークに接続する全ノードのリ
    ストを各アークごとに保持するノードリスト保持手段
    と、 上記各アークの中から任意のアークを選択するアーク選
    択手段と、 上記アーク選択手段により選択されたアークに接続する
    全ノードを上記ノードリスト保持手段を参照して抽出す
    るノード抽出手段と、 上記ノード抽出手段により抽出されたノードの表示形態
    を他のノードの表示形態と変えるようにする表示制御手
    段とを備えたことを特徴とするグラフ表示装置。
  8. 【請求項8】 上記アーク選択手段により選択されたア
    ークの属性と上記ノード抽出手段により抽出されたノー
    ドの属性とを表示するようにする表示制御手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項7に記載のグラフ表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006137561A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Justsystems Corporation グラフ処理装置
CN107452043A (zh) * 2017-07-27 2017-12-08 东软集团股份有限公司 网络图形连线方法、应用及可视化终端
JP2018535488A (ja) * 2015-10-27 2018-11-29 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 臨床データの特性を解析して患者コホートを生成するためのパターン発見視覚的解析システム

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