JPH09278649A - ドライ・アイ症候群の治療に特に適したアイ・ウォッシュ - Google Patents
ドライ・アイ症候群の治療に特に適したアイ・ウォッシュInfo
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- JPH09278649A JPH09278649A JP8337187A JP33718796A JPH09278649A JP H09278649 A JPH09278649 A JP H09278649A JP 8337187 A JP8337187 A JP 8337187A JP 33718796 A JP33718796 A JP 33718796A JP H09278649 A JPH09278649 A JP H09278649A
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Abstract
に使用できるアイウォッシュの提供。 【解決手段】 本発明に係る組成物は、水溶液中、 −ゲル化ポリアニオン・ポリマー −アイウォッシュの粘度を10〜60 mPa・s の値に減
少させるために十分な量のバッファー、及び −アイウォッシュが透明であるために十分な量のポリビ
ニルピロリドン、を含んで成る。
Description
群の治療に特に適したアイウォッシュに関する。
された組成物は、WO 84/04 680及びWO
84/04 681中に既に記載されている。これらの
組成物は、ポリアニオン・ポリマー、例えば、アリル・
スクロース又はアリルペンタエリスリトールにより架橋
されたアクリル酸ポリマーである商標カルボポール(C
arbopol)の下で販売される製品を含むゲル又は
ひじょうに粘性の溶液から構成される。このように、W
O 84/04 681は、例えば、0.2重量%のカ
ルボポール940(Carbopol 940)を含む
流動性ゲルについて記載している。このゲルは、12,
400〜12,600 mPa・ s の粘度をもつ。しかしな
がら、このようなゲルは、使用するのが難しく、そして
まぶたがくっつく感じをもたらすことができる。その
上、溶解性塩、例えば、塩化ナトリウム又は塩化カルシ
ウムの、カルボポール含有媒体への添加が、これらの媒
体の粘度を減少させることが、知られている(BF G
oodrichの文書、Carbopol(商標))−
水性媒体に溶解する樹脂、1981)。
0.1〜10重量%のポリアニオン・ポリマー、例え
ば、アクリル酸ポリマー、そして特に、カルボポール、
及び0.01〜1.0重量%の電解質供給カチオン、例
えば、Na+ 、Zn2+又はAl 3+を含む、眼用(oph
thalmic)組成物を提供している。これらの組成
物は、点眼(instillation)が実施される
ことを許容する低い粘度をもつ。しかしながら、本出願
人の会社は、このような組成物が、乳光を発し(opa
lescent)、そして点眼の間視界を曇らせること
ができることを発見した。その上、1995年5月9−
11日の、APGI/APVのブダペスト会議との文通
において、ポリビニルピロリドンの添加が、カルボポー
ル980に基づく水性配合品の粘度を減少させたこと、
そして水酸化ナトリウムの添加が、これらの配合品を透
明にしたことが断言されている。後に示されるであろう
が、これらの結果は、再現されることができない。
し、かつ、透明である、特にドライ・アイの治療を意図
された眼用組成物を提供することを目的とする。
ng polyanionic polymer)、 −10〜60 mPa・ s 、好ましくは、10〜30 mPa・
s の値にアイウォッシュの粘度を減少させるために十分
な量におけるバッファー、及び −アイウォッシュが透明であるために十分な量における
ポリビニルピロリドン、を含んで成る、ドライ・アイの
治療に特に適したすぐに使用できるアイウォッシュ(r
eady−for−use eyewash)に関す
る。本発明は、ゲル化ポリアニオン・ポリマー及び10
〜60 mPa・ s の値に組成物の粘度を減少させるために
十分な量におけるバッファーを含む乳光を発する組成物
を透明にする方法であって、その組成物を透明にするた
めに十分な量のポリビニルピロリドンの添加を含む方法
にも関する。
に架橋されたアクリル酸ポリマー、そして特に、架橋さ
れたアクリル酸ホモポリマーであることができる。これ
らのポリマーは、特に、商標カルボポール下で販売さ
れ、そしてアリル・スクロース又はアリルペンタエリス
リトールにより架橋されたもの、例えば、カルボポール
934(Carbopol 934)、カルボポール9
40(Carbopol940)又はカルボポール98
0(Carbopol 980)である。これらのポリ
マーは、特に、0.1〜1重量%の濃度において存在す
ることができる。本アイウォッシュのpHは、有利には、
6.0〜8.0、そして特に、7.0の領域にある。そ
れは、水酸化ナトリウムにより調整されることができ
る。本アイウォッシュの粘度を減少させることを可能に
するバッファーは、リン酸カリウム・バッファー(pH
7.0)、ホウ酸塩バッファー(pH7.0)、クエン酸
塩バッファー(pH7.0)及びリン酸ナトリウム・バッ
ファー(pH7.0)の如きバッファーであることがで
き、リン酸ナトリウム又はリン酸カリウムが好ましい。
ニオン・ポリマーの濃度に伴って増加する。添加される
べきバッファーの量は、粘度計測により容易に測定され
ることができる。示される粘度は、17.85〜20.
1mmの半径及び60mmの高さをもつ内部シリンダー並び
に17.5〜20.5mmの半径及び0.35mmの幅をも
つ外部シリンダーを含むNV同軸シリンダーを備えたH
aake VT500回転粘度計を使用して計測された
ものである。示された粘度は、22℃±1℃の温度にお
いて1200s-1において計測されたものである。
リドンは、有利には、25,000〜100,000の
重量平均分子質量をもつ水溶性ポリビニルピロリドン、
例えば、ポリビドンPVP K30(重量平均分子質量
45,000)である。添加されるべきポリビニルピ
ロリドンの量は、その透明度(clarity)の目測
により容易に測定されることができる。一般には、添加
されるべきポリビニルピロリドンの量は、ポリアニオン
・ポリマーの量に伴って増加する。0.2重量%のオー
ダーのポリアニオン・ポリマーのパーセンテージのため
には、1重量%のポリビニルピロリドンのパーセンテー
ジが好適である。好ましいアイウォッシュは、水溶液中
に:0.2%のカルボポール980、1%のポリビニル
ピロリドンK30、及び10〜30 mPa・ s の粘度を作
り出すために十分な量におけるリン酸ナトリウム・バッ
ファー、を含んで成る。
慣用のアイウォッシュ補助剤、例えば、保存料として作
用し、(そしてその粘度の減少に一部貢献する)エデト
酸ナトリウム、抗微生物保存料、例えば、塩化ベンザル
コニウム又はチオール水銀ナトリウム(sodium
mercurothiolate)、及び浸透圧調整
剤、例えば、ソルビトール又はマンニトールを含むこと
ができる。同時に、低粘度をもち、かつ、透明である本
発明に係るアイウォッシュの例を、以下に示す。
を含むゲルの持続性に比較して、本発明に係るアイウォ
ッシュの眼上での持続性のウサギについての研究結果
を、以下に示す。その眼の表面における上記組成物の持
続性を、ポリマーを含まない眼用溶液の効果と比較し
て、涙の量(lacrimal volume)におけ
るその人工的に誘導された増加の動態を研究することに
より、測定した。
℃、相対湿度:55±10%、照明:人工照明12時間
−暗12時間)内で最短で5日間、順応させた、ブリー
ダーであるCharles River France
(St Aubinles-Elbeuf,76410,CLEON)から入手した、
2.3kg〜3.6kgの重さの雄ニュージーランド・アル
ビノ・ラットに対して実施した。テストしたアイウォッ
シュは、以下の組成をもっていた:
vest.Ophthal mol.,5(3),264-276,1966 )及びGoebbels
他(Graefe's Arch.Clin.Exp.Ophthal mol.,299,147-14
9,1991)により使用された方法に類似の、フルオレセイ
ン溶液を希釈するための技術に従って計測した。この方
法の一般的な原理は、以下のようなものである:涙の反
射作用を避けるために可能な限り最小の容量において、
既知濃度のフルオレセイン溶液を、点眼し、そして次に
直ちに、連続したまばたきによりその涙のフィルム中に
均一に分配させる。涙のサンプルを、直後に採取し;こ
のサンプルの蛍光を、蛍光計測により測定する。その涙
の量を、以下の式に従って計算する:
の涙の量の計測をより信頼性の高いものにするために、
上記動物を、ケタミン(35mg/kg)キシラジン(5mg
/kg)混合物の筋中投与により麻酔させ;実際、意識の
ある動物においては、より多くのまばたきが、そのマイ
クロキャピラリーのアプローチに基づいて観察される。
水性フルオレセイン溶液を、マイクロキャピラリーを使
用して、その下部結膜円蓋(the lower co
njunctival cul−de−sac)内に点
眼した。このまぶたを、その眼球にいかなる圧力をも加
えずに、手で2回閉じた。フルオレセイン点眼の5秒
後、1μlの涙を、下まぶた及び眼の表面とのマイクロ
キャピラリーのいずれの接触をも回避しながら下部半月
レンズ(the lower meniscus)から
キャピラリーにより取り出した。
等張リン酸塩バッファー(NaH2PO4 :32mM,N
a2 HPO4 :104mM)中で希釈した。これらのサン
プルの蛍光を、4mlのリン酸塩バッファー中の1.6μ
gのフルオレセインを含む対照溶液の蛍光(100%蛍
光)と比較して、分光蛍光計測装置を用いて室温におい
て計測した(励起波長:496nm;発光波長:506n
m)。この0を、リン酸塩バッファー単独を用いて調整
した。採取した涙のサンプル中に含まれるフルオレセイ
ンの量(Qs)を、以下の式に従ってそのサンプルの蛍
光の相対パーセンテージ(X)から計算した:
式に従って計算した。ここで:Vi=1μl,Qi=1
0μg,Vs=1μlである。先のコントロールは、そ
の定量測定法がこの試験においてテストされたサンプル
の濃度の上記レンジ内で線形であること、及び涙の添加
又はテストされたフォーミュラの添加が、対照フルオレ
セイン溶液の蛍光の強度を変化させなかったことを確信
させることができた。
なる時において、25μlのテスト調製物の下部結膜円
蓋内への点眼により、1つの眼についてテストした。次
に、そのまぶたを手で1回閉じた。テストされた各フォ
ーミュラ及び各時について、同一条件下で、25μlの
等張性ソルビトール溶液を受容する動物のバッチを、対
照として含ませた(7.5%w/wにおける70%ソル
ビトール)。
が同一動物においてテストされたとき、3日間の最小間
隔が、それらの実験の間に置かれた。涙の量を、平均値
±標準偏差の形で表す。ひじょうに稀な場合には、まぶ
たを手で閉じた後、不十分な麻酔又はフルホレセイン溶
液の乏しい均一化が観察された。これに対応する計測値
は、上記平均を計算するに際し採用されなかった。
均値を、Mann−WhitneyUテストを使用して
比較した。統計的分析を、Statworksソフトウ
ェアーを使用して行った。この差異を、pが0.05以
下のときに有意と認めた。アイウォッシュAとBは、本
発明に係るアイウォッシュであり、一方、アイウォッシ
ュCは、カルボポールを含んでいない。
であった: カルボポール 940 : 0.2000g 塩化ベンザルコニウム : 0.0100g 水酸化ナトリウム : 0.0660g 70%結晶性ソルビトール : 5.7143g 精製水 : 100.000gまで適量
CSL 100装置を用いて計測した。 ローター:直径4cmをもつゲルについて、ステンレス・
スチールのコーン/プレート、角度:2°、ギャップ=
56;直径6cmをもつ他の組成物についてのコーン/プ
レート、角度:2°及びギャップ67。速度勾配は、3
4.0±1℃の温度において3分間にわたり0〜120
0s-1である。
敵する本発明に係るアイウォッシュAとBによる上記眼
に対する持続性を立証する。一方、ポリビニルピロリド
ンを含むが、カルボポールを含まないアイウォッシュC
は、ひじょうに限定された効果をもつのみである。その
上、その粘度及び透明度に対する、水性カルボポール−
ベース組成物へのポリビニルピロリドン及びバッファー
の添加の影響を示すことを意図される結果を、以下に与
える。これらの結果を、以下の表中にまとめる。
の通信において紹介されたものに反して、ポリビニルピ
ロリドンの添加が、1%又は6%のいずれの濃度におい
ても、カルボポール−ベース組成物の粘度を有意に変化
させないこと、そして6%のポリビニルピロリドンの添
加が、(中性を超えることができないので、水酸化ナト
リウムの添加によりマスクされることができない)乳光
を、引き起こすことを示す。バッファーの添加だけが、
その粘度を減少させることを可能にし(フォーミラ4と
5)、そしてその乳光は、ポリビニルピロリドンの添加
により取り除かれる(フォーミラ5)。ポリビニルピロ
リドン K30の代わりに、上記通信における教示され
るような、ポリビニルピロリドン K25の添加は、同
一の結果を与える。
されるべきバッファーの量を測定することが容易である
ことを示す結果を、与える。増加量のリン酸ナトリウム
・バッファーを例4の組成と同一であるが、バッファー
及び保存料を含まない組成物に添加した。上記リン酸ナ
トリウム・バッファーは以下の組成をもっていた: NaH2 PO4 ・2H2 O 0.87g NaH2 PO4 ・12H2 O 3.62g H2 O 100mlまで適量
Claims (9)
- 【請求項1】 水溶液中に、 −ゲル化ポリアニオン・ポリマー、 −アイウォッシュの粘度を10〜60 mPa・s の値に減
少させるのに十分な量におけるバッファー、及び −アイウォッシュが透明であるために十分な量における
ポリビニルピロリドン、を含んで成る、ドライ・アイ症
候群の治療に特に適したすぐに使用できるアイウォッシ
ュ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のアイウォッシュであっ
て、そのゲル化ポリマーが、架橋したアクリル酸ポリマ
ーであるもの。 - 【請求項3】 請求項2に記載のアイウォッシュであっ
て、その架橋されたアクリル酸ポリマーが、カルボポー
ル(商標)であるもの。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載のアイウォッシュ
であって、その架橋されたアクリル酸ポリマーが、0.
1〜1重量%の濃度で存在するもの。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のア
イウォッシュであって、そのバッファーが、リン酸カリ
ウム・バッファー及びリン酸ナトリウムバッファーから
成る群から選ばれるもの。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のア
イウォッシュであって、そのポリビニルピロリドンが、
ポリビニルピロリドンK30であるもの。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のア
イウォッシュであって、0.2重量%のアニオン・ポリ
マー及び1重量%のポリビニルピロリドンを含むもの。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のア
イウォッシュであって、水溶液中、 −0.2%のカルボポール(商標)980、 −1%のポリビニルピロリドンK30、及び −10〜30 mPa・ s の粘度を作り出すために十分な量
におけるリン酸ナトリウム・バッファー、を含むもの。 - 【請求項9】 ゲル化ポリアニオン・ポリマー及び組成
物の粘度を10〜60 mPa・ s の値まで減少させるため
に十分な量におけるバッファーを含む、乳光を発する組
成物を透明性にする方法であって、その組成物を透明に
するために十分な量のポリビニルピロリドンの添加を含
む方法。
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