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JPH09264641A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

Info

Publication number
JPH09264641A
JPH09264641A JP8075483A JP7548396A JPH09264641A JP H09264641 A JPH09264641 A JP H09264641A JP 8075483 A JP8075483 A JP 8075483A JP 7548396 A JP7548396 A JP 7548396A JP H09264641 A JPH09264641 A JP H09264641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
opening
compressor
circuit
refrigeration cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8075483A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kobayashi
義典 小林
Shinji Watanabe
伸二 渡辺
Akira Fujitaka
章 藤高
Yukio Watanabe
幸男 渡邊
Yuichi Kusumaru
雄一 薬丸
Shigeto Yamaguchi
成人 山口
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Kanji Haneda
完爾 羽根田
Toshio Wakabayashi
寿夫 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8075483A priority Critical patent/JPH09264641A/ja
Publication of JPH09264641A publication Critical patent/JPH09264641A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境に優しく、かつ機器としての安全性
が高い冷凍サイクル装置を提供する。 【解決手段】 冷媒として可燃性冷媒を使用する冷凍サ
イクル装置において、圧縮機21の吐出側および吸込側
に接続した配管系の途中に第1開閉弁25および第2開
閉弁26を介装し、第1開閉弁25と第2開閉弁26の
間の圧縮機21を含む配管系を屋外ないしは強制換気下
に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として空気調和
機、除湿装置、冷蔵装置などに用いる冷凍サイクル装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、この種の冷凍装置におい
ては、冷媒としてクロロフルオロカーボン(CFC)で
あるR12冷媒等や、ハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)であるR22冷媒等を使用し、冷凍機油と
して鉱物油を使用していた。
【0003】また、例えば特開平5−157379号公
報に記載する技術においては、ハイドロフルオロカーボ
ン(HFC)であるR134a冷媒を用いて冷凍装置を
構成し、圧縮機の冷凍機油として、冷媒に対して相互溶
解性がないハードアルキルベンゼン油(非相溶系)を使
用することにより、冷凍機油の粘度を規定して圧縮機の
潤滑性を確保している。
【0004】ところで、CFCやHCFCはオゾン破壊
係数(ODP)の値が0以上であるために、1995年
モントリオール議定書改定に基づき、CFCは1995
年末に全廃し、HCFCも1996年から規制を開始
し、2020年に全廃することが規定されており、CF
C/HCFCの代替冷媒としてHFCが注目されてい
る。しかし、HFCは地球温暖化係数(GWP)の値が
大きく、地球環境保護のため、将来的に規制される可能
がある。そこで、HFCの次世代冷媒としては、ODP
=0であるばかりでなく、GWP≒Oであるプロパンや
ブタン等のハイドロカーボン(HC)が有力候補の一つ
である。また、他の代替可能な冷媒としては、アンモニ
アや、HFCの中のR32,R152aなどの可燃性を
有してGWPの小さなものもある。
【0005】しかし、上記したハイドロカーボン(H
C)等の可燃性を有する冷媒は、万一に冷凍サイクルの
外部へ漏洩した場合に危険である。特に、室内側に配置
する熱交換器等から漏れ出る場合には、漏洩した可燃性
の冷媒ガスが閉ざされた空間内に溜ることになり、爆発
等の危険性が大きくなる。
【0006】この可燃性の冷媒ガスの漏洩による危険を
回避するために、室内側の熱交換器に二次回路を通して
水等の不燃性の流体を冷媒として供給する冷凍サイクル
がある。この場合には、可燃性の冷媒を使用する一次回
路で生起した冷熱および温熱を、不燃性の冷媒を使用す
る二次回路へ熱交換器を通して供給するので、一次回路
を屋外もしくは強制換気可能な場所に設置することによ
り、可燃性の冷媒が室内に漏洩することの危険を回避す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二次回路を用
いる場合には、設備の増大に伴うコストアップを招くと
ともに、可燃性の冷媒を使用する一次回路と不燃性の流
体を冷媒とする二次回路との間に設ける熱交換器での熱
損失に起因した冷凍サイクル性能の低下が生じる問題が
あった。
【0008】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、冷媒として、オゾン破壊係数(ODP)=0、地球
温暖化係数(GWP)≒Oのハイドロカーボン(HC)
やアンモニアやHFCの中のR32,R152aなどの
可燃性を有してGWPの小さい冷媒を使用することによ
り地球環境に優しく、かつ機器としての安全性が高い冷
凍サイクル装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の請求項1に記載する冷凍サイクル装置
は、空気調和の制御対象空間をなす室の内部に配置する
室内熱交換器と、前記室の外部に配置する室外熱交換器
と、冷媒の圧縮を行う圧縮機と、冷媒の減圧を行う膨張
弁との各機器間を冷媒配管で接続して冷媒回路を形成し
た冷凍サイクル装置において、冷媒として可燃性冷媒を
使用し、圧縮機の吐出側に接続した配管系の途中に第1
開閉弁を介装し、圧縮機の吸込側に接続した配管系の途
中に第2開閉弁を介装し、第1開閉弁と第2開閉弁の間
の圧縮機を含む配管系を屋外ないしは強制換気下に配置
したものである。
【0010】この構成において、運転停止時に第1開閉
弁を先に閉栓し、冷媒回路に循環している可燃性の冷媒
を、第1開閉弁と第2開閉弁の間の圧縮機を含む配管系
に回収して後に、第2開閉弁を閉栓することより、装置
の停止状態において、可燃性の冷媒を屋外ないしは強制
換気下において保管することができ、室内の火災等に際
して冷媒ガスの爆発等の危険性を低めることができる。
【0011】また、起動・停止等の運転制御を行う制御
装置を有し、制御装置は、運転起動指示信号および運転
停止指示信号を検出する起動・停止判定回路と、起動・
停止判定手段の指示に基づいて第1開閉弁と第2開閉弁
の開閉操作を制御する開閉弁制御回路とを備えたもので
ある。
【0012】また、冷媒回路の途中に、冷房運転時にお
ける冷媒回路と暖房運転時における冷媒回路との切り換
えを行う回路切換手段を備え、制御装置は、暖房運転時
の運転停止に際して、圧縮機を一旦停止し、冷媒回路を
冷房運転時の状態に切り換えて後に、再び圧縮機を起動
する運転停止前処理回路を有するものである。
【0013】このことにより、暖房運転時に室内熱交換
器内に高圧状態で存在する冷媒ガスを、運転停止に先立
て減圧することができ、室内熱交換器内に可燃性の冷媒
ガスが高圧状態で残留することの危険がなくなる。
【0014】ここで、第1開閉弁および第2開閉弁を、
電源オフ時に閉栓状態を維持する構成とすることによ
り、制御機能の作用しない状態での安全性が高まる。こ
こで、第1開閉弁と膨張部とは1台の全閉型の電動膨張
弁で代替することも可能である。
【0015】ここで、冷房専用装置においては第2開閉
弁を逆止弁で代替することも可能である。また、制御装
置は、第1開閉弁の閉栓後、一定時間経過後において第
2開閉弁を閉栓し、第2開閉弁の閉栓に伴って圧縮機を
停止するタイマー制御回路を有するものである。
【0016】このことにより、室内熱交換器内に滞留す
る冷媒ガスを、圧縮機を含む第1開閉弁と第2開閉弁の
間の冷媒回路側に確実に回収して安全性を高めることが
できる。
【0017】また、圧縮機の吸入側の配管系における冷
媒圧力を検出する圧力センサを備え、制御装置は、第1
開閉弁の閉栓後に圧力センサで検出する冷媒圧力が設定
停止圧力以下に達した時点で第2開閉弁を閉栓し、第2
開閉弁の閉栓に伴って圧縮機を停止する圧力制御回路を
有するものである。
【0018】このことにより、室内熱交換器内に滞留す
る冷媒ガスを、圧縮機を含む第1開閉弁と第2開閉弁の
間の配管系に確実に回収して安全性を高めることができ
る。ここで、設定停止圧力は、圧縮機の吸込側の配管系
内が負圧とならない値であり、冷媒回路内への酸素の流
入を防止し、冷媒回路内における爆発の危険を未然に防
ぐことができる。
【0019】また、冷媒回路内における酸素濃度を検出
する酸素濃度センサを備え、制御装置は、酸素濃度セン
サで検出する酸素濃度が設定停止濃度以上に達した時点
で警告を発して運転を停止する酸素濃度異常停止回路を
有するものである。
【0020】ここで、酸素濃度異常停止手段は、警告が
解除されるまで運転を停止することもできる。また、室
内における冷媒の漏洩の有無を検出するガスセンサを備
え、制御装置は、ガスセンサで冷媒の漏洩を検出したと
きに運転を停止する冷媒漏洩異常停止回路を有するもの
である。
【0021】また、不燃化剤を充填した圧力容器と、圧
力容器から室内空間への不燃化剤の噴出を制御する制御
弁と、室内における冷媒の漏洩の有無を検出するガスセ
ンサを有し、ガスセンサで冷媒の漏洩を検出した時点で
制御弁を開放して可燃性ガスの濃度を爆発限界以下に希
釈する爆発防止手段を設けたものである。
【0022】ここで、冷媒がプロパン等の空気より大き
い比重を有するものであるときに、不燃化剤としてアル
ゴンや二酸化炭素等の空気より大きい比重を有するもの
を使用する。
【0023】ここで、冷媒がアンモニア等の空気より小
さい比重を有するものであるときに、不燃化剤として窒
素やヘリウム等の空気より小さい比重を有するものを使
用する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1において、冷凍サイクル装置1
00は、大別すると、空気調和の制御対象空間をなす室
の内部に配置する室内ユニット10と、前記室の外部に
配置する室外ユニット20と、運転制御を行う制御装置
30からなる。冷凍サイクル装置100に使用する冷媒
としては、ハイドロカーボン(HC)を主成分とするも
のや、アンモニアを主成分とするものや、HFCの中の
R32,R152aなどを可燃性を有してGWPの小さ
なものを使用する。
【0025】室内ユニット10は、冷房運転時に蒸発器
(吸熱器)をなし、暖房運転時に凝縮器(放熱器)をな
す室内熱交換器11を備えている。室外ユニット20
は、冷媒を圧縮する圧縮機21と、冷房運転時と暖房運
転時とにおいて冷媒が流れる回路を切り換える回路切換
手段をなす四方弁22と、冷房運転時に凝縮器(放熱
器)をなし、暖房運転時に蒸発器(吸熱器)をなす室外
熱交換器23と、冷媒を減圧する膨張弁24と、室内熱
交換器11と膨張弁24との間の冷媒流路に介装した第
1開閉弁25と、室内熱交換器11と四方弁の間の冷媒
流路に介装した第2開閉弁26と、圧縮機21への流入
冷媒量の調整を行うアキュームレータ27とを備えてお
り、両開閉弁25,26の間に位置する圧縮機21を含
む配管系が屋外ないしは強制換気下に配置してある。
【0026】両開閉弁25,26には電磁式のものを使
用しているが、場合によっては手動式も含めて他の形式
の弁を使用することも可能であり、第1開閉弁25と膨
張弁24とは1台の全閉型の電動膨張弁で代替すること
も可能であり、冷房専用装置においては第2開閉弁26
を逆止弁で代替することも可能である。
【0027】制御装置30は、制御ラインで各機器に接
続してあり、温度等を制御指標とする通常の運転制御回
路と、運転起動指示信号および運転停止指示信号を検出
する起動・停止判定回路と、起動・停止判定回路の指示
に基づいて第1開閉弁25および第2開閉弁26の開閉
操作を制御する開閉弁制御回路と、暖房運転時の運転停
止に際して、圧縮機21を一旦停止し、四方弁22を操
作して冷媒回路を冷房運転時の状態に切り換えて後に、
再び圧縮機21を起動する運転停止前処理回路とを有し
ている。
【0028】上記した構成において、冷凍サイクル装置
100の運転時には、制御装置30が運転起動指示信号
を検出して両開閉弁25,26を開放操作する。このと
き、両開閉弁25,26は同時に開放することも可能で
あるし、第1開閉弁25を先に開放し、冷媒回路内に冷
媒が行き渡った状態(タイマーもしくは圧力センサ等に
て判断)において第2開閉弁26を開放し、圧縮機21
を始動する。
【0029】両開閉弁25,26を開放する状態におい
て、冷房運転時には、実線で示すように、圧縮機21か
ら吐出する高温・高圧の冷媒ガスが四方弁22を経て凝
縮器(放熱器)をなす室外熱交換器23に流入し、凝縮
(放熱)により液相となる。この液相となった冷媒は、
膨張弁24を通って蒸発器(吸熱器)をなす室内熱交換
器11に流入し、蒸発(吸熱)により気相となる。この
気相となった冷媒ガスは、四方弁22およびアキューム
レータ27を経て再び圧縮機21へ流入する。暖房運転
時には、波線で示すように、四方弁22が切り換わり、
室内熱交換器11が凝縮器(放熱器)となり、室外熱交
換器23が蒸発器(吸熱器)となる。
【0030】冷凍サイクル装置100の運転停止時に
は、制御装置30が運転停止指示信号を検出して両開閉
弁25,26を閉栓操作する。閉栓操作は、第1開閉弁
25を先に閉栓し、室内ユニット10の冷媒回路に循環
している可燃性の冷媒を室外ユニット20の冷媒回路内
に回収して後に、第2開閉弁26を閉栓する。
【0031】このように、装置の停止状態において、可
燃性の冷媒を室外ユニット20の冷媒回路内に回収して
屋外ないしは強制換気下に保管することにより、室内側
の配管系において冷媒ガスが漏洩するような損傷が発生
しても室内へ冷媒ガスが漏れる事態を回避することがで
き、室内に着火源が存在しても冷媒ガスに引火する危険
性を低めることができる。さらに、可燃性の冷媒を屋外
ないしは強制換気下において保管することにより、室内
での火災等の災害の発生時にあっても冷媒ガスへ危険が
及ぶことを無くすることができる。
【0032】また、暖房運転時の運転停止に際しては、
制御装置30の運転停止前処理回路が作動し、圧縮機2
1を一旦停止し、四方弁22を操作して冷媒回路を冷房
運転時の状態に切り換えて後に、再び圧縮機21を起動
し、その後に通常の停止動作において第1開閉弁25と
第2開閉弁26を閉栓操作する。
【0033】このことにより、暖房運転時に室内熱交換
器11に高圧状態で存在する冷媒ガスを、運転停止に先
立て減圧することができ、室内熱交換器11に可燃性の
冷媒ガスが高圧下に残留することの危険をなくすること
ができる。
【0034】また、両開閉弁25,26を、電源オフ時
に閉栓状態を維持する構成とすることにより、制御機能
の作用しない状態での安全性を高めることができる。ま
た、制御装置30に、第1開閉弁25の閉栓後、一定時
間経過後において第2開閉弁26を閉栓して圧縮機21
を停止するタイマー制御回路を設けることにより、冷媒
を室外ユニット20の冷媒回路内に確実に回収すること
ができる。一定時間は経験則において求める好適な時間
である。
【0035】図2に示すように、両開閉弁25,26の
差動操作は、圧縮機21の吸入側の配管系、好ましくは
室内熱交換器11に設けた圧力センサ28で検出する圧
力を指標として行うこともできる。この場合には、制御
装置30に圧力制御回路を設け、第1開閉弁25を閉栓
して後に、圧力センサ28で検出する冷媒圧力が設定停
止圧力(冷媒回路内が負圧とならない値)以下に達した
時点で、第2開閉弁26を閉栓し、冷媒を室外ユニット
20の冷媒回路内に回収して後に、圧縮機21を停止さ
せる。
【0036】冷凍サイクル装置100の運転中におい
て、冷媒の漏洩を認知した場合には、上述した運転停止
時の操作を、手動操作または自動操作により行うことに
よって両開閉弁25,26を閉栓操作し、冷媒を室外ユ
ニット20の冷媒回路内に回収して後に、圧縮機21を
停止させる。
【0037】このことにより、漏洩箇所が室内ユニット
10の配管系に存在する場合に、少なくとも室外ユニッ
ト20に封じ込めた冷媒が室内へ漏洩することが避けら
れ、漏洩箇所が室外ユニット20の配管系に存在する場
合に、両開閉弁25,26の間の圧縮機21を含む配管
系(多量の冷媒が滞留)が屋外ないしは強制換気下に位
置することにより、漏洩した冷媒ガスが空気中に高濃度
に滞留することを排除して爆発等の危険を回避できる。
【0038】図3に示すように、配管系に管路内の酸素
濃度を検出する酸素濃度センサ29を設け、制御装置3
0に酸素濃度異常停止回路を設け、酸素濃度センサ29
で検出する酸素濃度が設定停止濃度以上に達した時点で
警告を発して冷凍サイクル装置100の運転を停止させ
ることもできる。
【0039】冷媒回路内に酸素が入り込むと、酸素と可
燃性の冷媒ガスとが冷媒回路内で混合して圧縮機に流入
し、圧縮機のレアショート等により引火して爆発する危
険がある。このため、上述したように、配管系内の酸素
濃度を指標として警告を発することにより、爆発の危険
を回避することができ、装置の安全性が向上する。
【0040】図4に示すように、室内への冷媒ガスの漏
洩を検出するガスセンサ12を設け、制御装置30に冷
媒漏洩異常停止回路を設け、ガスセンサ12で冷媒の漏
洩を検出した時点で、両開閉弁25,26を同時に閉栓
して圧縮機21を停止するか、冷媒の漏洩を検出した時
点で第1開閉弁25を先に閉栓し、冷媒を室外ユニット
20の冷媒回路内に回収して後に、圧縮機21を停止さ
せることもできる。このことにより、ガス漏れによる爆
発を防止して装置の安全性を高めることができる。
【0041】図5に示すように、室内側に位置して、不
燃化剤を充填した圧力容器13と、圧力容器13から室
内空間への不燃化剤の噴出を制御する制御弁14とを設
け、ガスセンサ12と圧力容器13と制御弁14とで爆
発防止手段を構成することもできる。この場合に、ガス
センサ12が冷媒ガスの漏洩を検出した時点で制御弁1
4を開放し、圧力容器13の不燃化剤を室内に放出し、
可燃性ガスである冷媒の濃度を爆発限界以下に希釈する
ことにより、爆発の危険を回避することができる。
【0042】不燃化剤としては、冷媒がプロパン等の空
気より大きい比重を有するものであるときには、二酸化
炭素のように空気より大きい比重を有するものを使用す
ることにより、室内の床付近に滞留する冷媒ガスと不燃
化剤との混合効率を高めて爆発の危険性を短時間に低め
ることができる。この種の不燃化剤としては、アルゴン
等を使用することもできる。
【0043】また、冷媒がアンモニア等の空気より小さ
い比重を有するものであるときには、窒素のように空気
より小さい比重を有するものを使用することにより、室
内の天井付近に滞留する冷媒ガスと不燃化剤との混合効
率を高めて爆発の危険性を短時間に低めることができ
る。この種の不燃化剤としては、ヘリウム等を使用する
ことも可能である。
【0044】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、第1開
閉弁と第2開閉弁の間の圧縮機を含む配管系を屋外ない
しは強制換気下に配置することにより、装置の停止状態
において、可燃性の冷媒を屋外ないしは強制換気下に保
管することができ、室内の火災等に際して冷媒ガスに引
火する危険性を低めることができるとともに、冷媒漏洩
時に、閉じた空間をなす室内に多量の冷媒ガスが滞留す
ることや、空気中に高濃度に可燃性の冷媒が滞留するこ
とを回避して安全性を確保することができる。
【0045】第1開閉弁と第2開閉弁の開閉操作を制御
する開閉弁制御手段とを備えることにより、常に停止時
において冷媒を第1開閉弁と第2開閉弁の間の圧縮機を
含む配管系内に回収して安全性を確保することができ
る。
【0046】第1開閉弁および第2開閉弁を、電源オフ
時に閉栓状態を維持する構成とすることにより、制御機
能の作用しない状態での安全性を高めることができる。
第1開閉弁の閉栓後、一定時間経過後において第2開閉
弁を閉栓して圧縮機を停止するタイマー制御手段を設け
ることにより、第1開閉弁と第2開閉弁の間の圧縮機を
含む配管系内に冷媒を十分に回収する時間を確保し、室
内熱交換器の可燃性の冷媒を室外に位置する配管系内に
確実に移すことにより、安全性を高めることができる。
【0047】第1開閉弁の閉栓後に圧力センサで検出す
る冷媒圧力が設定停止圧力以下に達した時点で第2開閉
弁を閉栓して圧縮機を停止する圧力制御手段を設けるこ
とにより、冷媒を第1開閉弁と第2開閉弁の間の圧縮機
を含む配管系内に確実に回収して安全性を高めることが
できる。
【0048】設定停止圧力が、圧縮機の吸入側の配管系
内が負圧とならない値であることにより、冷凍サイクル
内に空気中の酸素が混入することを防止し、冷凍サイク
ル内での爆発の危険を未然に回避できる。
【0049】酸素濃度センサで検出する酸素濃度が設定
停止濃度以上に達した時点で警告を発して冷凍サイクル
装置の運転を停止する酸素濃度異常停止手段を設けるこ
とにより、冷媒漏洩時の安全性を高めることができる。
【0050】ガスセンサで冷媒の漏洩を検出した時点で
第1開閉弁および第2開閉弁を閉栓する冷媒漏洩異常停
止手段を設けることにより、冷媒漏洩時の安全性を高め
ることができる。このとき、第1開閉弁の閉栓から一定
時間経過後または冷媒圧力が設定停止圧力以下に達した
時点で第2開閉弁を閉栓することにより、冷媒を室外熱
交換器や圧縮機等で構成する室外ユニットに回収して、
安全性をより高めることができる。
【0051】ガスセンサで冷媒の漏洩を検出した時点で
制御弁を開放して可燃性ガスの濃度を爆発限界以下に希
釈する爆発防止手段を設けることにより、冷媒漏洩時の
爆発防止を図ることができる。
【0052】不燃化剤として、冷媒がプロパン等の空気
より大きい比重であるときに、二酸化炭素等の空気より
大きい比重のものを使用することにより、室内の床付近
に滞留する冷媒ガスと不燃化剤との混合効率を高めて爆
発の危険性を短時間に低めることができ、冷媒がアンモ
ニア等の空気より小さい比重であるときに、窒素等のよ
うに空気より小さい比重のものを使用することにより、
室内の天井付近に滞留する冷媒ガスと不燃化剤との混合
効率を高めて爆発の危険性を短時間に低めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における冷凍サイクルの概念
図である。
【図2】本発明の他の実施形態である冷凍サイクルの概
念図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態である冷凍サイク
ルの概念図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態である冷凍サイク
ルの概念図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態である冷凍サイク
ルの概念図である。
【符号の説明】
11 室内熱交換器 21 圧縮機 22 四方弁 23 室外熱交換器 24 膨張弁 25 第1開閉弁 26 第2開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 幸男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 薬丸 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山口 成人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 沼本 浩直 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 羽根田 完爾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 若林 寿夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和の制御対象空間をなす室の内部
    に配置する室内熱交換器と、前記室の外部に配置する室
    外熱交換器と、冷媒の圧縮を行う圧縮機と、冷媒の減圧
    を行う膨張弁との各機器間を冷媒配管で接続して冷媒回
    路を形成した冷凍サイクル装置において、冷媒として可
    燃性冷媒を使用し、圧縮機の吐出側に接続した配管系の
    途中に第1開閉弁を介装し、圧縮機の吸込側に接続した
    配管系の途中に第2開閉弁を介装し、第1開閉弁と第2
    開閉弁の間の圧縮機を含む配管系を屋外ないしは強制換
    気下に配置したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 起動・停止等の運転制御を行う制御装置
    を有し、制御装置は、運転起動指示信号および運転停止
    指示信号を検出する起動・停止判定回路と、起動・停止
    判定回路の指示に基づいて第1開閉弁と第2開閉弁の開
    閉操作を制御する開閉弁制御回路とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 冷媒回路の途中に、冷房運転時における
    冷媒回路と暖房運転時における冷媒回路との切り換えを
    行う回路切換手段を備え、制御装置は、暖房運転時の運
    転停止に際して、圧縮機を一旦停止し、回路切換手段に
    より冷媒回路を冷房運転時の状態に切り換えて後に、再
    び圧縮機を起動する運転停止前処理回路を有することを
    特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 第1開閉弁および第2開閉弁は、電源オ
    フ時に閉状態となることを特徴とする請求項2又は3記
    載の冷凍サイクル装置。
  5. 【請求項5】 制御装置は、第1開閉弁の閉栓後、一定
    時間経過後において第2開閉弁を閉栓し、第2開閉弁の
    閉栓に伴って圧縮機を停止するタイマー制御回路を有す
    ることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項記載の冷
    凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 圧縮機の吸入側の配管系における冷媒圧
    力を検出する圧力センサを備え、制御装置は、第1開閉
    弁の閉栓後に圧力センサで検出する冷媒圧力が設定停止
    圧力以下に達した時点で第2開閉弁を閉栓し、第2開閉
    弁の閉栓に伴って圧縮機を停止する圧力制御回路を有す
    ることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項記載の冷
    凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 設定停止圧力は、圧縮機の吸込側の配管
    系内が負圧とならない値に設定することを特徴とする請
    求項6記載の冷凍サイクル装置。
  8. 【請求項8】 冷媒回路内における酸素濃度を検出する
    酸素濃度センサを備え、制御装置は、酸素濃度センサで
    検出する酸素濃度が設定停止濃度以上に達した時点で警
    告を発して運転を停止する酸素濃度異常停止回路を有す
    ることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項記載の冷
    凍サイクル装置。
  9. 【請求項9】 室内における冷媒の漏洩の有無を検出す
    るガスセンサを備え、制御装置は、ガスセンサで冷媒の
    漏洩を検出したときに運転を停止する冷媒漏洩異常停止
    回路を有することを特徴とする請求項2〜8の何れか1
    項記載の冷凍サイクル装置。
  10. 【請求項10】 不燃化剤を充填した圧力容器と、圧力
    容器から室内空間への不燃化剤の噴出を制御する制御弁
    と、室内における冷媒の漏洩の有無を検出するガスセン
    サを有し、ガスセンサで冷媒の漏洩を検出した時点で制
    御弁を開放して可燃性ガスの濃度を爆発限界以下に希釈
    する爆発防止手段を設けたことを特徴とする請求項1〜
    9の何れか1項記載の冷凍サイクル装置。
  11. 【請求項11】 冷媒の比重が空気より大きい場合は、
    不燃化剤の比重も空気より大きくすることを特徴とする
    請求項10記載の冷凍サイクル装置。
  12. 【請求項12】 冷媒の比重が空気より小さい場合は、
    不燃化剤の比重も空気より小さくすることを特徴とする
    請求項11記載の冷凍サイクル装置。
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