JPH09202761A - 製薬学的に活性なβ−アミノ酸類の許容性の改善 - Google Patents
製薬学的に活性なβ−アミノ酸類の許容性の改善Info
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Abstract
ける許容性を改善すること。 【解決手段】 本発明は、純粋なシクロペンタン−β−
アミノ酸類と比較して向上した温血動物における許容性
を有する、α−アミノ酸類及び/又はそれらの誘導体、
ならびにシクロペンタン−β−アミノ酸及び/又はそれ
らの誘導体の混合物、上記のα−アミノ酸類とシクロペ
ンタン−β−アミノ酸のジペプチド類、ならびに上記の
混合物とジペプチド類の混合物に関する。
Description
ミノ酸類は公開文献EP−A−571 870、DOS
43 02 155、JP 021 747 A2及
びJ.Antibiot.(1991),44(5),
546−9から既知である。そのようなβ−アミノ酸化
合物は抗微生物性、特に抗真菌性作用を有する。しかし
これらは副作用がなくはない。
/又はそれらの誘導体、ならびにシクロペンタン−β−
アミノ酸類及び/又はそれらの誘導体の混合物、上記の
α−アミノ酸類及び上記のシクロペンタン−β−アミノ
酸類からのジペプチド類、ならびに上記の混合物と上記
のジペプチド類の混合物がこれらの望ましくない副作用
を持たない、あるいは低い程度にしか副作用を持たず、
かくして温血動物における許容性(tolerabil
ity)の改善が達成されることが見いだされた。
アミノ酸類及び/又はそれらの誘導体、ならびに1種又
はそれ以上のシクロペンタン−β−アミノ酸類及び/又
はそれらの誘導体を含む混合物に関する。「誘導体」と
いう用語は、対応するアミノ酸類から誘導され、匹敵す
る作用を有する化合物、特に塩類を含む。
ノ酸類は一般式(Ia)
ルキルを示すか、又は炭素数が6〜10のアリール又は
水素を示すか、又は炭素数が最高8の直鎖状もしくは分
枝鎖状アルキルを示し、ここでアルキルは場合によりシ
アノ、メチルチオ、ヒドロキシル、メルカプト、グアニ
ジルにより又は式−NR7R8もしくはR9−OC−の基
により置換されていることができ、ここでR7及びR8は
互いに独立して水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは
分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、R9はヒドロキ
シル、ベンジルオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又
は上記の基−NR7R8を示すか、あるいはアルキルは場
合により炭素数が3〜8のシクロアルキルにより、又は
それ自身がヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、炭素数が
最高8のアルコキシもしくは基−NR7R8により置換さ
れていることができる炭素数が6〜10のアリールによ
り置換されていることができ、ここでR7及びR8は上記
の意味を有し、R4及びR5は水素を示すか、あるいはR
3とR4は一緒になって式−(CH2)3−の基を形成し、
R5は水素を示し、Xはヒドロキシル、炭素数が6〜1
0のアリールオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又は
基−NR7R8を示し、ここでR7及びR8は上記の意味を
有する]のα−アミノ酸類が好ましい。
一般式(Ia)
は、それ自身がヒドロキシルにより置換されていること
ができるフェニルにより置換されていることができる炭
素数が最高6の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルを示
し、R4及びR5は水素を示すか、あるいはR3及びR4は
一緒になって式−(CH2)3−の基を形成し、R5は水
素を示し、Xはヒドロキシルを示す]のα−アミノ酸類
である。
は一般式(Ia)
CH(CH3)CH2CH3の基を示し、R4及びR5は水
素を示すか、あるいはR3及びR4は一緒になって式−
(CH2)3−の基を形成し、R5は水素を示し、Xはヒ
ドロキシルを示す]のα−アミノ酸類である。
酸類の例は:(S)−イソロイシン、(S)−アラニン
及び(S)−プロリンである。
β−アミノ酸類は一般式(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示すか、あるいは炭素数が最高8の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、Y
は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キル又はアリールを示す]のシクロペンタン−β−アミ
ノ酸類が好ましい。
β−アミノ酸類は一般式(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示すか、あるいは炭素数が最高6の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、Y
は水素を示す]のシクロペンタン−β−アミノ酸類であ
る。
−β−アミノ酸類は一般式(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示し、Yは水素を示す]のシクロペン
タン−β−アミノ酸類である。
タン−β−アミノ酸類の例は:2−アミノ−4−メチレ
ンシクロペンタン−1−カルボン酸及び1,2−シス−
アミノシクロペンタン−1−カルボン酸である。
ルキルを示すか、又は炭素数が6〜10のアリール又は
水素を示すか、又は炭素数が最高8の直鎖状もしくは分
枝鎖状アルキルを示し、ここでアルキルは場合によりシ
アノ、メチルチオ、ヒドロキシル、メルカプト、グアニ
ジルにより又は式−NR7R8もしくはR9−OC−の基
により置換されていることができ、ここでR7及びR8は
互いに独立して水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは
分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、R9はヒドロキ
シル、ベンジルオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又
は上記の基−NR7R8を示すか、あるいはアルキルは場
合により炭素数が3〜8のシクロアルキルにより、又は
それ自身がヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、炭素数が
最高8のアルコキシもしくは基−NR7R8により置換さ
れていることができる炭素数が6〜10のアリールによ
り置換されていることができ、ここでR7及びR8は上記
の意味を有し、R4及びR5は水素を示すか、あるいはR
3とR4は一緒になって式−(CH2)3−の基を形成し、
R5は水素を示し、Xはヒドロキシル、炭素数が6〜1
0のアリールオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又は
基−NR7R8を示し、ここでR7及びR8は上記の意味を
有する]のα−アミノ酸類、ならびに一般式(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示すか、あるいは炭素数が最高8の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、Y
は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キル又はアリールを示す]のシクロペンタン−β−アミ
ノ酸類を含む。
a)
は、それ自身がヒドロキシルにより置換されていること
ができるフェニルにより置換されていることができる炭
素数が最高6の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルを示
し、R4及びR5は水素を示すか、あるいはR3及びR4は
一緒になって式−(CH2)3−の基を形成し、R5は水
素を示し、Xはヒドロキシルを示す]のα−アミノ酸
類、ならびに一般式(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示すか、あるいは炭素数が最高6の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、Y
は水素を示す]のシクロペンタン−β−アミノ酸類を含
む。
(Ia)
CH(CH3)CH2CH3の基を示し、R4及びR5は水
素を示すか、あるいはR3及びR4は一緒になって式−
(CH2)3−の基を形成し、R5は水素を示し、Xはヒ
ドロキシルを示す]のα−アミノ酸類、ならびに一般式
(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示し、Yは水素を示す]のシクロペン
タン−β−アミノ酸類を含む。
は:(S)−イソロイシンと2−アミノ−4−メチレン
シクロペンタン−1−カルボン酸、(S)−アラニンと
2−アミノ−4−メチレンシクロペンタン−1−カルボ
ン酸、あるいは(S)−プロリンと1,2−シス−アミ
ノシクロペンタン−1−カルボン酸の混合物である。
の誘導体対シクロペンタン−β−アミノ酸及び/又はそ
の誘導体のモル混合比は1:99〜99:1、好ましく
は1:10〜10:1、特に好ましくは1:5〜5:
1、及び特別に好ましくは1:3〜3:1の範囲にあ
る。
の各成分を混合することにより得られる。
らびにシクロペンタン−β−アミノ酸又はその誘導体を
含むジペプチド類にも関する。
アミノ酸類は好ましくは本発明の混合物の説明において
上記で挙げた一般式(Ia)のα−アミノ酸類であり、
ここで式(Ia)におけるXはα−アミノ酸とシクロペ
ンタン−β−アミノ酸の共有結合に関与する(cont
ent)。
ロペンタン−β−アミノ酸類は好ましくは本発明の混合
物の説明において上記で挙げた一般式(Ib)のシクロ
ペンタン−β−アミノ酸類であり、ここで式(Ib)に
おけるYはα−アミノ酸とシクロペンタン−β−アミノ
酸の共有結合に関与する。
ルキルを示すか、又は炭素数が6〜10のアリール又は
水素を示すか、又は炭素数が最高8の直鎖状もしくは分
枝鎖状アルキルを示し、ここでアルキルは場合によりシ
アノ、メチルチオ、ヒドロキシル、メルカプト、グアニ
ジルにより又は式−NR7R8もしくはR9−OC−の基
により置換されていることができ、ここでR7及びR8は
互いに独立して水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは
分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、R9はヒドロキ
シル、ベンジルオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又
は上記の基−NR7R8を示すか、あるいはアルキルは場
合により炭素数が3〜8のシクロアルキルにより、又は
それ自身がヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、炭素数が
最高8のアルコキシもしくは基−NR7R8により置換さ
れていることができる炭素数が6〜10のアリールによ
り置換されていることができ、ここでR7及びR8は上記
の意味を有し、R4及びR5は水素を示すか、あるいはR
3とR4は一緒になって式−(CH2)3−の基を形成し、
R5は水素を示し、Xはα−アミノ酸とシクロペンタン
−β−アミノ酸の共有結合に関与する]のα−アミノ
酸、ならびに一般式(Ib)
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示すか、あるいは炭素数が最高8の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、Y
はα−アミノ酸とシクロペンタン−β−アミノ酸の共有
結合に関与する]のシクロペンタン−β−アミノ酸類を
含むジペプチド類に関する。
が場合によりヒドロキシル又は、それ自身がヒドロキシ
ルにより置換されていることができるフェニルにより置
換されていることができる炭素数が最高6の直鎖状もし
くは分枝鎖状アルキルを示し、R4及びR5が水素を示す
か、あるいはR3及びR4が一緒になって式−(CH2)3
−の基を形成し、R5が水素を示し、Xがα−アミノ酸
とシクロペンタン−β−アミノ酸の共有結合の内容を示
す一般式(Ia)のα−アミノ酸、ならびにR1及びR2
が水素を示すか、あるいはR1及びR2が一緒になって式
=CH2の基を形成し、R6が水素を示すか、あるいは炭
素数が最高6の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフ
ェニルを示し、Yがα−アミノ酸とシクロペンタン−β
−アミノ酸の共有結合に関与する一般式(Ib)のシク
ロペンタン−β−アミノ酸を含む。
がメチルを示すか、又は式−CH(CH3)CH2CH3
の基を示し、R4及びR5が水素を示すか、あるいはR3
及びR4が一緒になって式−(CH2)3−の基を形成
し、R5が水素を示し、Xがα−アミノ酸とシクロペン
タン−β−アミノ酸の共有結合の内容を示す一般式(I
a)のα−アミノ酸、ならびにR1及びR2が水素を示す
か、あるいはR1及びR2が一緒になって式=CH2の基
を形成し、R6が水素を示し、Yがα−アミノ酸とシク
ロペンタン−β−アミノ酸の共有結合に関与する一般式
(Ib)のシクロペンタン−β−アミノ酸類を含む。
1,2−シス−2−(S)−イソロイシル−アミノ−4
−メチレンシクロペンタン−1−カルボン酸、及び1,
2−シス−2−(S)−アラニル−アミノ−4−メチレ
ンシクロペンタン−1−カルボン酸。
に純粋な立体異性体又は立体異性体混合物を含むことが
できる。
β−アミノ酸類及びジペプチド類はそれらの塩類の形態
で存在することができる。一般に有機又は無機塩基類も
しくは酸類との塩類、及び分子内塩類をここで挙げるこ
とができる。
ゲン化水素酸類、例えば塩酸及び臭化水素酸、特に塩
酸、さらにリン酸、硝酸、硫酸、一−及び二官能基性カ
ルボン酸類及びヒドロキシカルボン酸類、例えば酢酸、
マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、グルコン酸、コハク
酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソルビ
ン酸及び乳酸、ならびにスルホン酸類、例えばp−トル
エンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸又は
カンファースルホン酸を含む。
ボキシル基を有する本発明の化合物の金属又はアンモニ
ウム塩類であることもできる。特に好ましいのは、例え
ばナトリウム、カリウム、マグネシウム又はカルシウム
塩類、及び又、アンモニア又は有機アミン類、例えばエ
チレンアミン、ジ−もしくはトリエチレンアミン、ジ−
もしくはトリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ジメチルアミノエタノール、アルギニン、リシン、
エチレンジアミン又はフェネチルアミンから誘導される
アンモニウム塩類である。
ば像と鏡像として挙動する(エナンチオマー)、又は像
と鏡像として挙動しない(ジアステレオマー)立体異性
体の形態で、あるいはジアステレオマー混合物として、
又は純粋なシス−もしくはトランス−異性体として存在
することができる。本発明は鏡像体、ラセミ体、ジアス
テレオマー混合物及び純粋な異性体の両方に関する。ジ
アステレオマーと同様に、ラセミ体は既知の方法で立体
異性体的に均一な成分に分離することができる。立体異
性体的に均一な化合物への分離は、例えばジアステレオ
マーエステル類及びアミド類を用いて、又は光学活性相
上で行われる。ジアステレオマー塩類の結晶化も可能で
ある。
−CO−)により限定されるアミノ酸基はL−型で存在
する。
も関する。
る]の化合物を最初に溶媒中で及び塩基の存在下におい
て、一般式(III)
R10はアミノ保護基を示し、R11はペプチドの化学にお
いて通例の活性化保護基、好ましくはヒドロキシスクシ
ンイミドエステル基を示すか、あるいはR10及びR11は
一緒になって基
により一般式(IV)
記の意味を有する]の化合物に転化し、最後にアミノ保
護基(R10)を切断し、適宜、立体異性体を分離し、エ
ステル類(式(Ib)においてR6≠H)の場合は酸を
適したアルコール類と通常の方法により反応させる方法
により製造することができる。
類に転化する。
示することができる:
ペプチドの化学において用いられる通常のアミノ−保護
基である。
ルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニ
ル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、
2,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4−メ
トキシベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジル
オキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカ
ルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
tert−ブトキシカルボニル、アリルオキシカルボニ
ル、ビニルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキ
シベンジルオキシカルボニル、フタロイル、2,2,2
−トリクロロエトキシカルボニル、2,2,2−トリク
ロロ−tert−ブトキシカルボニル、メチルオキシカ
ルボニル、4−ニトロフェノキシカルボニル、フルオレ
ニル−9−メトキシカルボニル(Fmoc)、ホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、2−クロロ
アセチル、2−ブロモアセチル、2,2,2−トリフル
オロアセチル、2,2,2−トリクロロアセチル、ベン
ゾイル、ベンジル、4−クロロベンゾイル、4−ブロモ
ベンゾイル、4−ニトロベンゾイル、フタルイミド、イ
ソバレロイル又はベンジルオキシメチレン、4−ニトロ
ベンジル、2,4−ジニトロベンジル、4−ニトロベン
ジル又は2−ニトロフェニルスルフェニルが含まれる。
Fmoc基が特に好ましい。
般にカルボジイミド類、例えばN,N’−ジエチル−、
N,N’−ジイソプロピル−もしくはN,N’−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノ
イソプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩、
N−シクロヘキシル−N’−(2−モルホリノエチル)
カルボジイミドメト−p−トルエンスルホネート、ある
いはカルボニル化合物、例えばカルボニルジイミダゾー
ル、あるいは1,2−オキサゾリウム化合物、例えば2
−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム−3
−サルフェート又は2−tert−ブチル−5−メチル
イソオキサゾリウム過塩素酸塩、あるいはアシルアミノ
化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキシカルボニル
−1,2−ジヒドロキノリン、あるいは無水プロパンホ
スホン酸、あるいはイソブチルクロロホルメート、ある
いはベンゾトリアゾリルオキシ−トリス(ジメチルアミ
ノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール、あるいはヒドロキシスク
シンイミドエステルとの付加物である。α−アミノ酸成
分はさらにLeuch無水物の形態で用いることもでき
る(式(III)におけるR10及びR11が一緒になって
基
しい。
常の有機溶媒である。これらには好ましくはエーテル
類、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、グリコールジメチルエーテル、ジメトキシエ
タン、あるいは炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、あるいは石油留
分又はジメチルホルムアミドが含まれる。上記の溶媒の
混合物を用いることもできる。テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル及びジメトキシエタンが好ましい。さら
に水又は上記の溶媒と水の混合物を用いることができ
る。
えば炭酸もしくは炭酸水素ナトリウムもしくはカリウ
ム、あるいは有機塩基類、例えばトリアルキルアミン
類、例えばトリエチルアミン、エチルジイソプロピルア
ミン、N−エチルモルホリン、N−メチルピペリジン又
はN−メチルモルホリンを用いることができる。N−メ
チルモルホリンが好ましい。
合物の1モルに対して1.0モル〜3.0モル、好まし
くは1.0モル〜1.2モルの量で用いられる。
で、好ましくは0℃〜30℃において、及び常圧におい
て行われる。
(例えば0.5〜5バール)下で行うことができ、常圧
下が好ましい。
で、酸性又は塩基性条件下において、あるいは例えば有
機溶媒、例えばテトラヒドロフラン又はジオキサンなど
のエーテル類、あるいはメタノール、エタノール又はイ
ソプロパノールなどのアルコール類中でPd/Cを用い
た接触水添により還元的に切断される。
0℃〜40℃の温度範囲内で行われる。
しくは3〜5バールの高圧下において行われる。
ジシクロヘキシルアミン、p−ジメチルアミノピリジ
ン、ジイソプロピルエチルアミン又はピペラジンがアミ
ノ−保護基(R10=Fmoc)の切断のために適してい
る。ピペリジンが好ましい。
の1モル当たり1.0モル〜3.0モル、好ましくは
1.0モル〜1.2モルの量で用いられる。
しくは0℃〜30℃において、及び常圧下で行われる。
(例えば0.5〜5バール)下で行うことができ、常圧
下が好ましい。
合に既知であるか、又は通常の方法により製造すること
ができる。
る。X及びYが一緒になって共有結合を示す本発明の一
般式(Ia)及び(Ib)の化合物の製造はこれらの方
法に制限されず、これらの方法のいかようの修正も同じ
方法で製造のために用いることができる。
った。
β−アミノ酸類は、アミノ酸輸送体により種々の酵母種
により堆積される。β−アミノ酸類の輸送は脂肪族アミ
ノ酸類、特にL−イソロイシン、L−ロイシン、L−ア
ラニン、L−メチオニン及びL−バリンにより阻害され
得る。β−アミノ酸類はタンパク質生合成を阻害する。
この阻害は脂肪族アミノ酸類の1つにより、特にL−イ
ソロイシン又はL−アラニンにより拮抗され得る。混合
物としての、及び/又はジペプチドとして共有結合した
β−アミノ酸及び天然に存在する拮抗アミノ酸を同時に
投与すると、温血動物において起こる副作用を減少さ
せ、同時に抗真菌性作用は生体内で保持される。
ぬ有用な薬理学的作用範囲を示す。
合物又は混合物、ならびにそれらの酸付加塩類は生体内
において抗微生物性、特に有力な抗真菌性作用を有す
る。同時に、それらの低い毒性の故に、それらは優れた
許容性を有する。それらは皮膚生菌類、例えばトリコフ
ィトン・メンタグロフィテス(Trichophyto
n mentagrophytes)及びミクロスポロ
ン・カニス(Microsporon canis)に
対して、酵母菌類、例えばカンジダ・アルビカンス(C
andida albicans)、カンジダ・グラブ
ラタ(Candida glabrata)、エピデル
モフィトン・フロコスム(Epidermophyto
n floccosum)に対して、ならびにカビ類、
例えばアスペルギルス・ニゲル(Aspergillu
s niger)及びアスペルギルス・フミガツス(A
spergillus fumigatus)に対して
広い抗真菌性作用範囲を有する。これらの微生物の列挙
は、防除することができる微生物の制限を示すものでは
全くなく、単に例示的なものである。従って化合物は皮
膚真菌症及び全身性真菌症の処置に適している。
真菌性作用のための試験モデルとして用いた。:体重が
20gの雄CFW1マウスに、動物当たり3x105CF
UのC.アルビカンスを注射することにより尾部静脈に
おいて感染させた。
肉芽腫形成を伴う全身性カンジダ症から、感染後(p.
i.)1週間以内に死亡した。活性試験のために、0.
2%濃度のグルコース寒天水溶液に溶解した調剤を毎日
2回、感染動物に胃管により経口的に投与した。
5mg及び2x50mgであり、処置の持続期間は5日
間であった。
0日目まで毎日記録した。この時点で未処置標準動物の
いずれの動物も生存していなかった。
たりにそれぞれ10個の動物を用いた。
体内活性を試験することもできる。これらは匹敵する処
置の効果を達成するために、BWのkg当たりのmgに
基づいて、必要な1日量がもっと低いであろう。この場
合試験は以下の通りに行われる:8週令の、特別に病原
菌を含まない、体重が200gの雄のWisterラッ
トを外側尾部静脈を介し、0.5mlのPBS中の5x
106CFUのカンジダ・アルビカンスに感染させた。
これは8日以内に100%の死亡率を生ずる。感染の1
日後でさえ、動物はすでに内眼角における出血を示し;
腎臓に加えて脳、心臓、肝臓、脾臓、網膜及び肺などの
他の臓器系が冒される。物質は感染の日に開始され、5
日間毎日2回経口的に、それぞれ1mlのグルコース
(5%)−寒天(0.2%)溶液中で投与される。
許容性を以下の方法で調べた。
与え、体重パターンを記録した。単独のβ−アミノ酸、
あるいは等モル量の、α−アミノ酸との対応する混合物
又はジペプチドを投与した。5日間の処置期間の後、本
発明のジペプチド類又は混合物が投与された場合、ラッ
トの体重は同じままか、又はわずかに増加していたが、
β−アミノ酸で処置された場合は体重が約5〜10%減
少していた。
チド類、ならびに無毒性不活性な製薬学的賦形剤及び助
剤を含む、病気、特に真菌症の防除のための薬剤にも関
する。
又はそれ以上の上記の賦形剤中にマイクロカプセル封入
された形態で存在することもできる。
は錠剤、被覆錠剤、カプセル、丸薬、顆粒、座薬、溶
液、懸濁液及び乳液、ペースト、軟膏、ゲル、クリー
ム、ローション、粉末、ならびにスプレーである。
学的調剤中で、合計混合物の約0.1〜99.5、好ま
しくは約0.5〜95重量%の濃度で存在しなければな
らない。
加えて他の製薬学的活性化合物も含むことができる。
に投与することができる。
て所望の結果を得るために、24時間毎に体重1kg当
たり約0.5〜約500、好ましくは5〜100mgの
合計量で、適宜、数回の個別の投薬量の形態で本発明の
単一の又は複数の活性化合物を投与するのが有利である
ことが証明された。個別の投薬量は好ましくは体重1k
g当たり約1〜約80、特に3〜30mgの量で本発明
の単一の又は複数の活性化合物を含む。
同時の、分離された、又はずらされた使用のための組み
合わせ調剤である。
発明の混合物の各成分が物理的混合物として存在する製
品である。これらには特に錠剤、被覆錠剤、カプセル、
丸薬、座薬及びアンプルが含まれる。溶液、懸濁液又は
乳液としてのそのような混合物の使用も考えられる。本
発明の混合物の各成分は一方で、以下でα−アミノ酸成
分と呼ばれるα−アミノ酸類及び/又はそれらの誘導
体、ならびに他方で、以下でβ−アミノ酸成分と呼ばれ
るシクロペンタン−β−アミノ酸類及び/又はそれらの
誘導体を含む。
は、本発明の混合物の各成分が互いに空間的に分離され
た形態で存在する製品である。この要求を満たす錠剤、
被覆錠剤、カプセル、丸薬及び座薬がこれに特に適して
いる。
考えられる。これらは本発明の混合物の各成分を時間を
離して順に投与することを可能にする。そのような組み
合わせ調剤のずらされた使用の場合、α−アミノ酸成分
をβ−アミノ酸成分の投与に関して特定のやり方で投与
することが考えられる。α−アミノ酸成分をβ−アミノ
酸成分と同じ投与形態で、あるいは別の通常の投与形態
で投与することができ、例えばβ−アミノ酸成分を静脈
内に投与することができ、α−アミノ酸成分を経口的
に、又は静脈内に投与することができる。
の部分投薬量のみを、β−アミノ酸成分の投与に対する
上記の時間的関連性で投与し、α−アミノ酸成分の合計
投薬量の残りの量をβ−アミノ酸の投与の後のある時間
内に1又はそれ以上の部分投薬量として投与する方法に
従うこともできる。
ルメチルオキシカルボニル)−(S)−イソロイシル)
−アミノ−4−メチレンシクロペンタン−1−カルボン
酸
(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)−(S)
−イソロイシンヒドロキシスクシンイミドエステル(8
9.2g、0.198モル)の溶液を、480mlの水
中の(−)−1,2−シス−2−アミノ−4−メチレン
シクロペンタン−1−カルボン酸(35.1g、0.1
98モル)及び重炭酸ナトリウム(33.36g、0.
397モル)の溶液に室温で滴下する。混合物を室温で
終夜撹拌する。次いで反応バッチを希塩酸を用いてpH
2に酸性化し、ジエチルエーテルで数回抽出する。合わ
せた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮
する。生成物をジエチルエーテル/石油エーテル上で結
晶化させる。
5)1 H−NMR(250MHz、CDCl3):δ=0.8
8(cm,6H);0.98−1.15,1.40−
1.51,1.52−1.80(3m,3H);2.4
0−2.84(m,4H);3.12(cm,1H);
4.10−4.48(m,4H);4.61(cm,1
H);4.90(cm,2H);5.84(d,1
H);7.20−7.80(3m,9H) C28H32N2O5(476.6)実施例II 1,2−シス−2−(N−(9−フルオレニルメチルオ
キシカルボニル)−(S)−アラニル)アミノ−4−メ
チレンシクロペンタン−1−カルボン酸
て、(−)−1,2−シス−2−アミノ−4−メチレン
シクロペンタン−1−カルボン酸(2.27g、16.
1ミリモル)、N−(9−フルオレニルメチルオキシカ
ルボニル−(S)−アラニンヒドロキシスクシンイミド
エステル(7.0g、17.2ミリモル)及び重炭酸ナ
トリウム(1.49g、17.7ミリモル)から製造す
る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(トルエン/
エタノール、9:1)により精製する。
0(d,3H),2.43−2.79(m,4H),
3.10(cm,1H),4.12,4.21,4.3
4,4.50(4cm,5H),4.91(br.
s.,2H),7.30,7.39,7.66,7.7
9(4cm,8H) C25H26N2O5(434.5)製造実施例 実施例1 (+)−1,2−シス−2−(S)−イソロイシル−ア
ミノ−4−メチレンシクロペンタン−1−カルボン酸
らの化合物(24.0g、0.050モル)の溶液を室
温で1時間撹拌する。反応が終了したら、ピペリジンを
真空中で蒸留する。残留物を水に取り上げる。ジエチル
エーテルで数回抽出した後、トルエンを加えながら水相
を真空中で濃縮する。生成物をイソプロパノール/ジエ
チルエーテルから結晶化させる。
0.88(m,6H);0.91−1.18,1.19
−1.43,1.53−1.72(3m,3H);2.
23−2.67(m,4H);2.88(cm,1
H);3.28(d,1H);4.30(cm,1
H);4.85(cm,2H) C13H22N2O3(254.3)実施例2 (+)−1,2−シス−2−(S)−アラニル−アミノ
−4−メチレンシクロペンタン−1−カルボン酸
て、実施例II(5.7g、13.1ミリモル)から製
造する。生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフ
ィー(メチレンクロリド/メタノール、1:1)により
精製し、メタノール/イソプロパノール/アセトンから
結晶化させる。
(d,3H),2.45(cm,1H),2.55−
2.75(m,3H),3.04(cm,1H),4.
01(q,1H),4.49(cm,1H),5.00
(br,d,2H) C10H16N2O3(212.3)実施例3 (1R,2S)−2−アミノ−4−メチレンシクロペン
タン−1−カルボン酸x(S)−イソロイシン
−メチレンシクロペンタン−1−カルボン酸(25.0
g、177ミリモル)及び(S)−イソロイシン(2
3.2g、177ミリモル)を沸点において水(250
ml)及びエタノール(100ml)中に溶解する。溶
液を室温に冷まし、溶媒を真空中で60℃において蒸留
する。
1.00(d,3H),1.18−1.35,1.40
−1.56(2m,2H),1.99(cm,1H),
2.52−2.67,2.73−2.88(2m,4
H);3.09(cm,1H),3.69(d,1
H),3.88(cm,1H),5.09(cm,2
H) C13H24N2O4(272.3)実施例4 (−)−(1R,2S)−2−アミノ−4−メチレンシ
クロペンタン−1−カルボン酸(14.1g、100ミ
リモル)及び(S)−イソロイシン(26.2g、20
0ミリモル)を微粉化し、次いで粉末形態で混合する。
クロペンタン−1−カルボン酸(14.1g、100ミ
リモル)及び(S)−イソロイシン(65.5g、50
0ミリモル)の混合物を実施例4の指示と同様にして製
造する。
である。
び/又はそれらの誘導体、ならびに1種又はそれ以上の
シクロペンタン−β−アミノ酸類及び/又はそれらの誘
導体を含む混合物。
ルキルを示すか、又は炭素数が6〜10のアリール又は
水素を示すか、又は炭素数が最高8の直鎖状もしくは分
枝鎖状アルキルを示し、ここでアルキルは場合によりシ
アノ、メチルチオ、ヒドロキシル、メルカプト、グアニ
ジルにより又は式−NR7R8もしくはR9−OC−の基
により置換されていることができ、ここでR7及びR8は
互いに独立して水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは
分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、R9はヒドロキ
シル、ベンジルオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又
は上記の基−NR7R8を示すか、あるいはアルキルは場
合により炭素数が3〜8のシクロアルキルにより、又は
それ自身がヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、炭素数が
最高8のアルコキシもしくは基−NR7R8により置換さ
れていることができる炭素数が6〜10のアリールによ
り置換されていることができ、ここでR7及びR8は上記
の意味を有し、R4及びR5は水素を示すか、あるいはR
3とR4は一緒になって式−(CH2)3−の基を形成し、
R5は水素を示し、Xはヒドロキシル、炭素数が6〜1
0のアリールオキシ、炭素数が最高6のアルコキシ又は
基−NR7R8を示し、ここでR7及びR8は上記の意味を
有する]のα−アミノ酸類を含むことを特徴とする上記
1項に記載の混合物。
いはR1及びR2は一緒になって式=CH2の基を形成
し、R6は水素を示すか、あるいは炭素数が最高8の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示し、Y
は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キル又はアリールを示す]のシクロペンタン−β−アミ
ノ酸類を含むことを特徴とする上記1又は2項に記載の
混合物。
上記3項に記載のシクロペンタン−β−アミノ酸類を含
む上記1項に記載の混合物。
クロペンタン−β−アミノ酸又はその誘導体を含むジペ
プチド。
とシクロペンタン−β−アミノ酸の共有結合に関与す
る、上記2項に記載の一般式(Ia)のα−アミノ酸を
含む上記5項に記載のジペプチド。
とシクロペンタン−β−アミノ酸の共有結合に関与す
る、上記3項に記載の一般式(Ib)のシクロペンタン
−β−アミノ酸を含む上記5又は6項に記載のジペプチ
ド。
る]の化合物を最初に溶媒中で及び塩基の存在下におい
て、一般式(III)
R10はアミノ保護基を示し、R11はペプチドの化学にお
いて通例の活性化保護基、好ましくはヒドロキシスクシ
ンイミドエステル基を示すか、あるいはR10及びR11は
一緒になって基
により一般式(IV)
記の意味を有する]の化合物に転化し、最後にアミノ保
護基(R10)を切断し、適宜、立体異性体を分離し、エ
ステル類(式(Ib)においてR6≠H)の場合は酸を
適したアルコール類と通常の方法により反応させ、そし
て適宜、ジペプチド類をそれらの塩類に転化することを
特徴とする上記5〜7項の1つに記載のジペプチド類の
製造法。
1〜4項の1つに記載の混合物及び/又は上記5〜7項
の1つに記載のジペプチド類。
記1〜4項の1つに記載の混合物及び/又は上記5〜7
項の1つに記載のジペプチド類を含む薬剤。
Claims (5)
- 【請求項1】 1種又はそれ以上のα−アミノ酸類及び
/又はそれらの誘導体、ならびに1種又はそれ以上のシ
クロペンタン−β−アミノ酸類及び/又はそれらの誘導
体を含む混合物。 - 【請求項2】 α−アミノ酸又はその誘導体、及びシク
ロペンタン−β−アミノ酸又はその誘導体を含むジペプ
チド。 - 【請求項3】 一般式(II) 【化1】 [式中、R1及びR2は水素を示すか、あるいはR1及び
R2は一緒になって式=CH2の基を形成する]の化合物
を最初に溶媒中で及び塩基の存在下において、一般式
(III) 【化2】 [式中、R3は炭素数が3〜8のシクロアルキルを示す
か、又は炭素数が6〜10のアリール又は水素を示す
か、又は炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キルを示し、 ここでアルキルは場合によりシアノ、メチルチオ、ヒド
ロキシル、メルカプト、グアニジルにより又は式−NR
7R8もしくはR9−OC−の基により置換されているこ
とができ、 ここでR7及びR8は互いに独立して水素、炭素数が最高
8の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル又はフェニルを示
し、 R9はヒドロキシル、ベンジルオキシ、炭素数が最高6
のアルコキシ又は上記の基−NR7R8を示すか、 あるいはアルキルは場合により炭素数が3〜8のシクロ
アルキルにより、又はそれ自身がヒドロキシル、ハロゲ
ン、ニトロ、炭素数が最高8のアルコキシもしくは基−
NR7R8により置換されていることができる炭素数が6
〜10のアリールにより置換されていることができ、 ここでR7及びR8は上記の意味を有し、R4は水素を示
すか、あるいはR3とR4は一緒になって式−(CH2)3
−の基を形成し、R10はアミノ保護基を示し、R11はペ
プチドの化学において通例の活性化保護基、好ましくは
ヒドロキシスクシンイミドエステル基を示すか、あるい
はR10及びR11は一緒になって基 【化3】 を示す]の保護されたアミノ酸類との反応により一般式
(IV) 【化4】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR10は上記の意味を有
する]の化合物に転化し、最後にアミノ保護基(R10)
を切断し、適宜、立体異性体を分離し、エステル類(式
(Ib)においてR6≠H)の場合は酸を適したアルコ
ール類と通常の方法により反応させ、そして適宜、ジペ
プチド類をそれらの塩類に転化することを特徴とする請
求項2に記載のジペプチド類の製造法。 - 【請求項4】 病気、特に真菌症の処置のための請求項
1に記載の混合物及び/又は請求項2に記載のジペプチ
ド類。 - 【請求項5】 病気、特に真菌症の防除のための請求項
1に記載の混合物及び/又は請求項2に記載のジペプチ
ド類を含む薬剤。
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