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JPH0920005A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

Info

Publication number
JPH0920005A
JPH0920005A JP8187961A JP18796196A JPH0920005A JP H0920005 A JPH0920005 A JP H0920005A JP 8187961 A JP8187961 A JP 8187961A JP 18796196 A JP18796196 A JP 18796196A JP H0920005 A JPH0920005 A JP H0920005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
row
nozzle
dot
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8187961A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kanayama
義雄 金山
Koji Kubota
浩司 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8187961A priority Critical patent/JPH0920005A/ja
Publication of JPH0920005A publication Critical patent/JPH0920005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回目の印字動作で形成できなかったドット
を2回目の印字動作によって形成するので、1行のキャ
ラクタを2回の印字動作で形成する必要があり、印字の
高速化が非常に困難であった。 【解決手段】 繰返しの先行するサイクルで、第1のイ
ンク噴射ノズルの配列の1つおきに選択されたインク噴
射ノズルを、キャラクタを表現するドット配列のデータ
に従って第1の噴射制御手段で噴射制御し、繰返しの後
続するサイクルで、第2のインク噴射ノズルの1つおき
に選択され、かつ第1のインク噴射ノズルの配列の1つ
おきに選択されたインク噴射ノズルとは異なる位置のイ
ンク噴射ノズルを、キャラクタを表現すべきドット配列
のデータに従って第2の噴射制御手段で噴射制御するこ
とにより、第1のインク噴射ノズルの配列のノズルと、
第2のインク噴射ノズルの配列のノズルとの噴射インク
のドット配列の組合わせによってキャラクタを表現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はインクジェットプ
リンタに関し、特に、高速で動作可能なインクジェット
プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】図16は従来のインクジェットプリンタ
の印字ヘッドの典型的な一例の一部分解した斜視図であ
る。
【0003】図16を参照して、従来のインクジェット
プリンタの印字ヘッドは、圧電性の材料からなり、上面
に櫛状の複数の側壁122によって形成される溝を有す
るインク室ベース102と、同様に圧電性の材料からな
り、下面に櫛状の複数の溝を有し、かつ下面がインク室
ベース102の上面に接するように固定されたインク室
カバーブロック104と、インク室ベース102とイン
ク室カバーブロック104との各々の溝によって形成さ
れる各インク室106内の壁面に設けられた側壁電極1
08と、インク室ベース102とインク室カバーブロッ
ク104との、インク室106が開口している側の端面
を覆うオリフィスプレート116と、インク室ベース1
02の上面の溝が形成されていない部分に設けられ、各
側壁電極108に所定の電圧を印加するための駆動用集
積回路(以下「駆動用IC」)110とを含む。駆動用
IC110は、入力配線112によって外部の制御回路
(図示せず)と接続され、駆動配線パターン114によ
って各側壁電極108に接続される。
【0004】オリフィスプレート116の、各インク室
106の開口部中央に相当する位置には、インクがそこ
から噴射されるノズルオリフィス118が設けられる。
インク室カバーブロック104には、各インク室106
ごとにインクを供給するための複数のインク導入孔12
0が設けられる。
【0005】図17(A)は、側壁122の拡大断面図
である。側壁122は圧電材料のインク室ベース102
の一部であり、やはり圧電性である。側壁122の両側
面には、それぞれ別々の側壁電極108a、108bが
設けられている。側壁122は、図17(A)において
矢印Dで示される方向に分極している。
【0006】側壁電極108aにプラスの電圧を、側壁
電極108bにマイナスの電圧を印加する。側壁122
は分極している。そのため図17(B)に示されるよう
に、逆圧電効果により側壁122にはせん断変形が生ず
る。その現象を圧電せん断モード効果と呼ぶ。インク室
カバーブロック104の下面の各側壁は、矢印Dと反対
側に分極されている。
【0007】図18は、図16のX VI−X VI方向の
矢視断面図である。図18は動作中の印字ヘッドの状態
を示す。注意すべきことは、図16においては図の簡略
化のためにインク室106が5つしか描かれていないと
いうことである。実際の印字ヘッドにおいては、図18
に示されるようにより多数のインク室106a,106
b,106c,106d…が設けられる。
【0008】図16〜図18を参照して、従来のインク
ジェットプリンタの印字ヘッドの動作が説明される。イ
ンク室106内は、インク導入孔120から供給された
インクで満たされている。駆動用IC110は、印字デ
ータのドットパターンに従って、側壁電極108の各々
に所定の電圧を印加する。インク室ブロック102とイ
ンク室カバーブロック104との各々に設けられている
側壁は、側壁電極108に加えられる電圧に応じてせん
断変形する。
【0009】側壁の変形によって各インク室106の断
面形状が変化する。両側壁が内側に変形しその断面面積
が減少するインク室106内においては圧力が上がる。
そのため、ノズルオリフィス118からインクが噴出さ
れる。その他のインク室からはインクは噴出されない。
【0010】図18において側壁電極108a,108
bには電圧は印加されていない。側壁電極108c,1
08eにはプラスの電圧が印加されている。側壁電極1
08d,108fにはマイナスの電圧が印加されてい
る。各側壁のうち、その両面の側壁電極に電位差が生じ
ている側壁122c,122d,122e,122f等
が、図18に示されるように変形を起こす。その後側壁
122c,122eと、側壁122d,122fとは、
その両面の側壁電極に印加されている電圧のプラスマイ
ナスが逆になっているため、逆向きの変形を起こす。
【0011】上述のような側壁のせん断変形により、イ
ンク室106d,106fの面積が減少して、これらの
インク室からインクが噴出される。他のインク室からは
インクが噴出されない。その結果、印字ヘッドのオリフ
ィスプレート116付近に配置された記録紙上に、縦1
列分のドットの集合が形成される。印字ヘッドは、イン
ク室106の配列方向と直交する方向に移動して、次の
縦1列分のドットの集合を形成する。
【0012】上述の動作が繰返され、記録紙上にドット
の集合としてのキャラクタが形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のイ
ンクジェットプリンタには、その製造コストを上げずに
印字を高速化することが難しいという問題点がある。図
18に示されるように、隣接するインク室は側壁を共有
する。そのため、隣接するインク室から同時にインクを
噴射させることは不可能である。したがって、1つおき
のインク室を交互に駆動させてドットの記録を行なう。
たとえば、まず奇数番目のインク室を駆動させ、次に偶
数番目のインク室を駆動させる。すなわち、2サイクル
の記録動作でノズル1列分のドットの記録が完了する。
【0014】この場合、2サイクルの記録動作が終了す
るまでの間、記録紙と印字ヘッドとの相対的位置関係が
変更されてはならない。さもないと、1列に並ぶべきド
ットが2列以上に分散することになる。シリアルプリン
タにおいては、上述のように2サイクルの記録動作の間
印字ヘッドと記録紙との相対的移動を停止することは、
実際上不可能である。また、ラインプリンタにおいて
も、上述の動作は高速化の大きな妨げである。
【0015】シリアルプリンタにおいて上述の困難を避
けるためには、以下の方法が考えられる。すなわち、印
字ヘッドと記録紙とを相対的に移動させながらまず1回
目の記録動作を1行にわたって行なう。次に、記録紙上
の同一の行に対して再度の記録動作を行なう。そして1
回目の記録動作で記録できなかったドットを2回目の記
録動作によって形成する。すなわち、この場合2回の記
録動作によってドットの配列の完全な形成が行なわれ
る。
【0016】しかしながらこの方法によれば、1行を2
回の印字動作で記録する必要があり、当然印字の高速化
は難しい。
【0017】また印字ヘッドのノズルの配列を長くし、
印字を高速化する方法も考えられる。しかしながらその
ためには、ヘッドの寸法を大きくしなければならない。
また一度に印字するデータが複数行にわたれば、印字の
際に一時的にデータを記憶するためのデータバッファは
はるかに大きな数が必要となる。そのため、そのような
機構を有するインクジェットプリンタはコスト的に不利
である。
【0018】したがってこの発明の目的は、コストを上
げずに印字を高速化することが可能なインクジェットプ
リンタを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインクジ
ェットプリンタは、複数の、整列された、個別的に噴射
制御可能なインク噴射ノズルの配列を含み、整列方向と
交差方向に被記録物体との間に相対的変位を行ないなが
らインク噴射ノズルが個別的に噴射制御されることによ
り、整列方向および交差方向の噴射インクのドット配列
として、キャラクタが表現されるインクジェットプリン
タであって、インク噴射ノズルの配列は、横に並んで配
置された第1のインク噴射ノズルの配列と、第2のイン
ク噴射ノズルの配列とを備える。
【0020】この発明に係るインクジェットプリンタは
さらに繰返しの先行するサイクルで、第1のインク噴射
ノズルの配列の1つおきに選択されたインク噴射ノズル
を、キャラクタを表現するドット配列のデータに従って
噴射制御する第1の噴射制御手段と、繰返しの後続する
サイクルで、第2のインク噴射ノズルの1つおきに選択
され、かつ第1のインク噴射ノズルの配列の1つおきに
選択されたインク噴射ノズルとは異なる位置のインク噴
射ノズルを、キャラクタを表現すべきドット配列のデー
タに従って噴射制御する第2の噴射制御手段とを備え
る。
【0021】第1の噴射制御手段は、繰返しの先行する
サイクルで、第1のインク噴射ノズルの配列の1つおき
に選択されたインク噴射ノズルを、キャラクタを表現す
べきドット配列のデータに従って噴射制御する。
【0022】第2の噴射制御手段は、繰返しの後続する
サイクルで、第2のインク噴射ノズルの1つおきに選択
され、かつ第1のインク噴射ノズルの配列のうち先行す
るサイクルで選択されたインク噴射ノズルとは異なる位
置のインク噴射ノズルを、キャラクタを表現すべきドッ
ト配列のデータに従って噴射制御する。
【0023】第1のインク噴射ノズルの配列のノズル
と、第2のインク噴射ノズルの配列のノズルとの噴射イ
ンクのドット配列の組合わせによりキャラクタが表現さ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態のイン
クジェットプリンタの印字ヘッドの斜視図である。図2
は、図1に示される印字ヘッドの分解斜視図である。
【0025】図1および図2を参照してこの印字ヘッド
は、第1のインク噴射ノズルの配列を有する第1のマル
チノズルヘッド10と、第1のマルチノズルヘッド10
の裏面に固定され、第2のインク噴射ノズルの配列を有
する第2のマルチノズルヘッド12と、第1および第2
のインク噴射ノズルの配列の上を覆って第1のマルチノ
ズルヘツド10と第2のマルチノズルヘツド12とに固
定されたオリフィスプレート14とを含む。
【0026】第1のマルチノズルヘツド10は、櫛状の
複数の側壁13を隔てて形成された複数の溝を有し、か
つ圧電セラミクス等の圧電材料からなる第1のインク室
ベース16と、第1のインク室ベース16に形成された
溝と同様の形状を有する溝が下面に形成され、第1のイ
ンク室ベースl6の上面に固定され、圧電セラミクス等
からなる第1のインク室カバーブロック18とを含む。
第1のインク室ベース16の溝と第lのインク室カバー
ブロック18の溝とは、複数のインク室33を形成す
る。
【0027】第1のマルチノズルヘッド10はさらに、
各インク室33内に設けられ、各インク室33の両側壁
と各インク室33の第1のインク室ベース16の側の底
面とを覆う導電性薄膜により形成された側壁電極20
と、第lのインク室ベース16上に固定され、側壁電極
20に第lのインク噴射ノズルの配列を駆動するための
電圧を印加するための第1の駆動用IC22と、図示さ
れない外部回路と第1の駆動用IC22とを接続するた
めの入力配線24と、第1の駆動用IC22と各電極2
0とを接続するための駆動用配線パターン26とを含
む。
【0028】第2のマルチノズルヘッド12も、第1の
マルチノズルヘツド10と同様の構成を有する。第2の
マルチノズルヘッド12は、圧電セラミクス等からなる
第2のインク室ベース28と、第2のインク室ベース2
8の下面に固定され、第2のインク室ベース28との間
で複数のインク室34を形成する、圧電セラミクス等か
らなる第2のインク室カバーブロック30と、各インク
室34内に設けられた導電性薄膜からなる側壁電極32
と、側壁電極32に駆動電圧を印加するための第2の駆
動用IC(図示されない)および必要な配線パターンと
を含む。
【0029】オリフィスプレート14は、各インク室3
3、34の開口部断面中央に相当する箇所にそれぞれノ
ズルオリフィス38を有する。
【0030】第1のインク室カバーブロック18および
第2のインク室カバーブロック30の、インク室と反対
側の面には、各インク室33、34へインクを供給する
ためのインク導入孔36が設けられる。但し、第2のイ
ンク室カバーブロック30のインク導入孔36は図示さ
れていない。
【0031】図3(A)は図1のIIIA―IIIA方向矢視
図であり、オリフィスプレート14の平面図である。
【0032】図3(A)を参照して、オリフィスプレー
ト14は矢印Aで示されるA列ノズル群と、矢印Bで示
されるB列ノズル群とを有する。印字ヘッドは、図3
(A)において矢印Dで示される方向に記録紙上を移動
する。
【0033】図3(B)は図1のIIIB―IIIB方向矢視
図であり、インク室33、34の断面を示す。図3
(B)を参照して、この印字ヘッドはA列のノズル群に
対応するA列インク室群と、B列のノズル群に対応する
B列インク室群とを有する。
【0034】図3(B)を参照して、各インク室33、
34の側壁をなす圧電セラミクスは、図において小さな
矢印で示される方向に分極している。
【0035】図3(A)において、A列ノズル群とB列
ノズル群との間隔をlで表わすと、lは以下の式により
求められる。
【0036】l=N×d 但し、Nは任意の自然数であり、dは記録されるべきド
ット間の間隔(以下「基本ドットピッチ」と呼ぶ)であ
る。
【0037】基本ドットピッチdは図4に示されてい
る。図3において矢印Dは印字ヘッドの移動方向を示
す。Nが偶数の場合と奇数の場合とでは、各インク噴射
ノズルの駆動方法には若干の相違がある。この実施形態
の場合、Nは奇数であるものとする。
【0038】図1〜図3(B)を参照して、この印字ヘ
ッドの動作が説明される。駆動用IC22および図示さ
れない駆動用ICは、外部から送られる印字情報に応答
して、駆動配線パターン26を介して各側壁電極20、
32に所定の電圧を印加する。
【0039】各側壁電極20、32に電圧が印加される
と、従来の技術の項においても述べられたように、側壁
を構成する圧電セラミクスに、逆圧電効果によるせん断
変形が生ずる。その様子が図5に示されている。
【0040】図5を参照して、A列のインク室群、B列
のインク室群のそれぞれが、従来の技術におけるインク
室群と同様に駆動される。すなわち、所定の電位差が両
側の側壁電極間に加えられた側壁13、15はその分極
方向に応じた方向にせん断変形を起こす。インク室3
3、34のうち、両側壁が内側に向かって変形したもの
は、その容積が減少する。容積の減少したインク室3
3、34内は、予めインク導入孔36から供給されたイ
ンクで満たされている。そのためそれら容積の減少した
インク室33、34の内部の圧力は上がり、ノズルオリ
フィス33からインクが噴射される。
【0041】図5から明らかなように、また従来の技術
の項でも述べられたとおり、各インク室33、34は隣
接するインク室と側壁を共有するため1つおきにしか駆
動できない。そのため、A列ノズル群とB列ノズル群の
双方とも、lつおきのインク室が交互に駆動される。
【0042】図6(A)はA列ノズル群、B列ノズル群
とも奇数番目のインク噴出ノズルからインクが噴射され
る様子を示す。図6(B)は同様に、偶数番目のインク
噴射ノズルからインクが噴射される様子を示す。図6
(A)、図6(B)に示されるノズルオリフィス38の
うち、斜線の引かれたノズルオリフィス38がインク噴
射可能なものである。
【0043】図6(A)、図6(B)の動作を交互に繰
返しながら印字ヘッドが矢印Dの方向に移動することに
より、B列の各ノズルとA列の各ノズルから噴射される
インクで、ドットの集合としてキャラクタが形成され
る。
【0044】図7(A)〜図7(C)はN=5としたと
きのドット形成の様子を示す記録紙上のドット配列の模
式図である。
【0045】図7(A)を参照して、B列のノズル群
は、A列のノズル群に先行してドットを形成していく。
或る時点でB列ノズル群により形成される奇数番目のド
ット群をBl列、A列ノズル群により形成される奇数番
目のドット群をA1列とする。B1列とA1列との間隔
は、基本ドットピッチをdとして5dである。A1列と
Bl列との間には、既にB列ノズル群によって形成され
たドット群が存在している。
【0046】印字ヘッドが矢印Dの方向にdだけ進んだ
ときのドット配列を示すのが図7(B)である。図7
(B)を参照して、B列ノズル群により形成される偶数
番目のドット群をB2列、A列ノズル群により形成され
る偶数番目のドット群をA2列とする。
【0047】B2列は、矢印D方向に関しBl列よりd
だけ前方にある。同様にA2列は、矢印D方向に関しA
l列よりdだけ前方にある。同時にA2列は、B列ノズ
ル群によって形成されていた1つのドット列のうち、ド
ットが形成されていなかった空白の部分をドットで埋め
ることになる。すなわち、B列ノズル群による記録動作
にA列ノズル群による記録動作が加わって、1列の完全
なドット列が形成される。
【0048】印字ヘッドがさらに矢印Dの方向に距離d
だけ移動したときのドット群の様子を示すのが図7
(C)である。図7(C)を参照して、B列ノズル群は
奇数番目のドット群B3列を形成し、A列ノズル群は奇
数番目のドット群A3列を形成する。A3列の奇数番目
のドット群の形成により、この列のドット列は完成され
る。上述の動作の繰返しによって、ドットの配列として
のキャラクタが記録紙上に形成される。
【0049】図8は、この発明に係るインク噴射ノズル
のより一般的なノズルオリフィスの配列状況を示すオリ
フィスプレート14の平面図である。図8を参照してこ
のオリフィスプレート14には、A列の2n個のノズル
オリフィス38aと、B列の2n個のノズルオリフィス
38bとが設けられる。各列のノズルは、1つおきに交
互に駆動される。
【0050】図9は図8に示されるノズルオリフィスの
配列によって形成される記録紙上のドット配列を示す模
式平面図である。図9において、ドットはマトリクスと
して表現される。図9の最左端の最上部のドットはD
(1,1)と表現され、i行j列のドットはD(i,
j)と表現される。但しl≦i≦2nである。
【0051】図8においてA列とB列とは、距離l=N
×dだけ離れている。Nは任意の奇数であり、dは基本
ドットピッチを示す。
【0052】図10(A)、図10(B)は、それぞれ
B列ノズル群、A列ノズル群の印字タイミングおよび印
字されるドットを示すタイミング図である。図10
(A)および図10(B)において、kは1以上n以下
の任意の整数を表わし、jは時刻t0においてB列ノズ
ル群が記録しているドットの列番号を示す。但し図10
(B)においては、jがN以下の場合はA列の記録動作
は行なわれない。
【0053】1つのノズルが1秒間にインクを噴射でき
る最大回数を最大周波数と呼び、fMAXで表わす。t0
MAXの逆数に等しい。t0はノズルのインク噴射の時間
間隔の最短値を表わす。
【0054】図10(A)および図10(B)を参照し
て、時間t=t0のとき、B列ノズル群は、ドットマト
リクスのうちのD(2k―1,j)の各ドットを記録し
ている。すなわち、B列ノズル群の各ノズルのうち、奇
数番目のノズルのみがドットを記録可能である。一方、
このときA列ノズル群はドットマトリクスのD(2k―
1,j―N)の各ドットを記録する。すなわち、A列ノ
ズル群の各ノズルのうち、奇数番目のノズルのみがドッ
ト記録可能である。但し、A列ノズル群はB列ノズル群
よりl(=N×d)だけ後方にあることは注意されなけ
ればならない。
【0055】時間がt0/2経過したとき、B列ノズル
群においてはD(2k,j+1)(k=l,2,…,
n)のドット群の記録動作が行なわれる。すなわち、前
回より1列先のドット列の、偶数番目のドットのみが記
録される。同様にA列のノズル群においても偶数番目の
ドットのみが記録される。
【0056】さらにt0/2の時間が経過すると、再び
B列ノズル群の奇数番目のノズルが動作してD(2k―
1,j+2)(k=l,2,…,n)で表わされる奇数
番目のドット群が記録される。A列ノズル群においても
D(2k―1,j―N+2)(k=l,2,…,n)で
表わされる奇数番目のドット群が記録される。
【0057】このようにして、A列ノズル群およびB列
ノズル群によるドット形成が奇数ドット群、偶数ドット
群ごとに行なわれる。各ドット列について考えると、B
列ノズル群によって偶数または奇数番目のドットが形成
された後、時間T=t0×N後に、A列ノズル群によっ
て残りの奇数または偶数番目のドットが形成されて完全
なドット列となる。このドット列の形成は図7(A)〜
図7(C)によって示されたドット列の形成の様子と同
様である。
【0058】図11はこの発明に係るインクジェットプ
リンタにおいて、上述の印字ヘッドの動作を実現するた
めの制御回路の一例の回路ブロック図である。
【0059】図11を参照してこのインクジェットプリ
ンクは、外部から印字データを受取る入力ポート40
と、入力ポート40に接続されたバス42と、バス42
に接続され、インクジェットプリンタ全体の制御を行な
うためのCPU44と、CPU44が実行するプログラ
ムと、キャラクタ印字のためのキャラクタのドットパタ
ーンと、その他必要な情報とを予め格納するROM46
と、バス42に接続され、入力ポート40から入力され
てくる印字データを一時格納するためのバッファエリア
や、CPU44の作業領域等として使用されるRAM4
8と、バス42に接続され、CPU44の指令によって
キャラクタの列ごとのドットパターンを出力する印字デ
ータ出力ポート50と、バス42に接続され、CPU4
4からの指令によりインクジェットプリンタの駆動系に
駆動信号を出力するための駆動信号出力ポート52と、
バス42に接続され、インクジェットプリンタの動作の
基準となるタイミング信号を出力するためのタイマ/カ
ウンタ54とを含む。
【0060】駆動信号出力ポート52に接続され、印字
ヘッドと記録紙との相対的位置を変更するためのモータ
56およびモータドライバ58と、印字ヘッドと記録紙
との相対的位置関係を検出してヘッド位置検出信号を出
力するためのヘッド位置検出手段60と、タイマ/カウ
ンタ54に接続され、印字のタイミングを表わす印字パ
ルスを出力するための印字パルス生成手段62と、印字
データ出力ポート50と、印字パルス生成手段62と、
駆動信号出カポート52とに接続され、キャラクタを表
現すべき1列分のドットパターンを入力されて、各イン
ク室の側壁電極に印加する電極信号を出力する電極信号
生成回路64と、電極信号生成回路64に接続され、記
録紙上にインクを噴射してドットの配列としてのキャラ
クタを形成するための印字ヘッド66とを含む。
【0061】印字ヘッド66は、各々電極信号生成回路
64に接続された第1の電極群68と、第2の電極群7
0とを含む。第1の電極群68は図8に示されるB列の
ノズル群を駆動するためのものである。第2の電極群7
0は、図8に示されるA列のノズルを駆動するためのも
のである。
【0062】印字パルス生成手段62は、信号線63に
よって電極信号生成回路64に接続されている。印字デ
ータ出力ポート50と電極信号生成回路64とは、2n
本の信号線51によって接続される。駆動信号出力ポー
ト52は信号線53によって電極信号生成回路64に接
続される。第1の電極群68、第2の電極群70は、各
々2n本の接続線69、71によって電極信号生成回路
64に接続される。
【0063】図12は電極信号生成回路64のより詳細
な回路ブロック図である。図12を参照して、電極信号
生成回路64は、2n本の信号線51から印字すべきキ
ャラクタのl列分のドットパターンを表わすドットパタ
ーン信号を入力され、信号線53から入力されるODD
/EVEN切換信号に応答して第1の電極群68の奇数
番目の電極を駆動するための奇数ドット信号と偶数番目
の電極を駆動するための偶数ドット信号とを出力するた
めの第1のODD/EVEN切換回路72と、第lのO
DD/EVEN切換回路72に接続され、接続線63か
ら入力される印字パルスに応答して第lの電極群68を
駆動する電極信号を出力する第1の電極信号ゲート回路
74と、信号線51から印字すべきキャラクタの1列分
のドットパターンを表わすドットパターン信号を入力さ
れて格納し、信号線63からの入力パルス信号に応答し
て1段ずつシフトしてN段シフトした後出力するための
2n×N段シフトレジスタ76と、2n×N段シフトレ
ジスタ76に接続され、接続線53からのODD/EV
EN切換信号に応答して、第2の電極群70の奇数番目
の電極を駆動するための奇数ドット信号と、第2の電極
群70の偶数番目の電極を駆動するための偶数ドット信
号とを切換えて交互に出力するための第2のODD/E
VEN切換回路78と、第2のODD/EVEN切換回
路78に接続され、按続線63から入力される印字パル
スに応答して第2の電極群70を駆動する電極信号を出
力する第2の電極信号ゲート回路80とを含む。
【0064】図13は第1のODD/EVEN切換回路
72のより詳細なブロック図である。図13を参照して
第1のODD/EVEN切換回路72は、各々の入力の
一方に、印字すべきキャラクタの1列分のドットパター
ンのうちの1つのドットのON/OFFを示す信号b1
が入力され、他方には定電位“1”が入力され、ODD
/EVEN切換信号に応答してb1と、“l”とを切換
えて出力する2n個のセレクク82を含む。注意すべき
ことは、偶数番目のセレクタ82への入力と奇数番目の
セレクタ82への入力とでは、信号b1と定電位“l”
との接続が逆になっていることである。
【0065】図14は2n×N段シフトレジスタ76と
第2のODD/EVEN切換回路78とのより詳細なブ
ロック図てある。図14を参照して2n×N段シフトレ
ジスタ76は、各々印字すべきキャラクタのl列分のド
ットパターンのうち1ドット分のON/OFFを表わす
信号b1を入力されて格納し、信号線63から入力され
る印字パルスに応答して1段ずつシフトし、N段シフト
した後出力する2n個のN段シフトレジスタ84を含
む。
【0066】第2のODD/EVEN切換回路78の構
造は、第lのODD/EVEN切換回路72の構造と全
く同様で、2n個のセレクタ86を含む。但しセレクタ
86には、N段シフトレジスタ84によりN回印字に相
当する時間遅延されたドットパターン信号が入力され
る。
【0067】図11〜図14を参照して、このインクジ
ェットプリンタの動作が説明される。入力ポート40に
は、印字すべきキャラクタを示すキャラクタコードが外
部から入力される。タイマ/カウンタ54は、直前のキ
ャラクタの記録動作の終了をヘッド位置検出信号により
検知してCPU44に割込信号を送る。
【0068】CPU44は、割込信号に応答して入力ポ
ート40から入力されたキャラクタコードをRAM48
に一旦格納する。CPU44はRAM48から印字すべ
き第1のキャラクタコードを読出し、そのキャラクタの
ドットパターンをROM46に格納されているドットパ
ターンの中から読込んでくる。
【0069】CPU44はさらに、ドットパターンのう
ちの1列分のドットパターンを表わすドット信号を印字
データ出力ポート50に出力する。CPU44は同時
に、奇数番目のドットを形成するか、偶数番目のドット
を形成するかの切換えを指定するODD/EVEN切換
信号を駆動信号出力ポート52に出力する。なお、イン
ク室の側壁を形成する圧電体に図3(B)に示されるよ
うな方向の分極処理が施されている場合、側壁の両側に
設けられている2つの側壁電極のうち、駆動されるイン
ク室側の側壁電極の電位は、駆動されないインク室側の
側壁電極の電位より低くされる。
【0070】一方、キャラクタのドットを表わすドット
信号はその値が“l”のときドットを記録し、“0”の
ときドットを記録しないことを意味する。そのため、第
1のODD/EVEN切換回路72および2n×N段シ
フトレジスタ76に入力されるドット信号は予め反転さ
れている。図13において、ドット信号b1の上部に引
かれているバーは上述の信号の反転を意味している。
【0071】第1のODD/EVEN切換回路72に
は、反転されたドット信号b1がそのまま入力される。
一方2n×N段シフトレジスタ76に入力されたドット
信号b1は、N回分の印字動作に相当する時間遅延され
て第2のODD/EVEN切換回路78に入力される。
各セレクタ82、86は、ODD/EVEN切換信号に
応答してドット信号b1および“1”のどちらかを選択
して出力する。但し、この選択は以下のように行なわれ
る。
【0072】ODD/EVEN切換信号がハイレベルで
あるとき、奇数番目のセレクタ82、86はドット信号
b1を出力し、偶数番目のセレクタ82、86は定電圧
“l”を出力する。一方ODD/EVEN切換信号がロ
ーレベルであるとき、奇数番目のセレクタ82、86は
定電位“l”を出力し、偶数番目のセレクタ82、86
はドット信号b1を出力する。
【0073】印字パルス生成手段62は、第1のODD
/EVEN切換回路72および第2のODD/EVEN
切換回路78の出力が安定した頃に、印字パルス信号を
送出する。第1の電極信号ゲート回路74および第2の
電極信号ゲート回路80は、印字パルス信号に応答して
ドット信号の電圧を増幅して各々第lの電極群68、第
2の電極群70の各電極に与える電極信号を出力する。
【0074】この際、ODD/EVEN切換信号がハイ
レベルなら、偶数番目の電極には一律に高電位が与えら
れ、奇数番目の電極にはドットの形成の有無に応じて接
地電位または高電位が与えられる。そのため、奇数番目
のインク室のうちでも接地電位が与えられたもののみ、
その側壁が内側に変形し、インクを噴出する。その結
果、奇数番目のドットのみが形成される。このとき、各
N段シフトレジスタ84においては、格納内容が1段シ
フトされる。
【0075】モータ56はモータドライバ58および駆
動信号出力ポート52を介してCPU44によって駆動
されており、記録紙と印字ヘッド66との相対的位置を
変更させている。
【0076】ヘッド位置検出手段60は、記録紙と印字
ヘッド66との相対的位置の変化を検出して、ヘッド位
置検出信号を出力する。CPU44は、タイマ/カウン
タ54を介してヘッド位置検出信号により、1列分のド
ットの形成の終了を検知する。但し、実際には2つの電
極群68、70により、l=NXdだけ離れた2つの列
において奇数番目のドットの形成が行なわれている。
【0077】CPU44は、印字データ出力ポート50
に次の1列分のドットパターンの信号を出力すると同時
に、ODD/EVEN切換信号をハイレベルからローレ
ベルに切換える。これによって第1のODD/EVEN
切換回路72からはB列の各ノズルによって偶数番目の
ドットを形成するためのドット信号が、第2のODD/
EVEN切換回路78からはA列の各ノズルによって偶
数番目のドットを形成するためのN回遅延されたドット
信号が出力される。奇数番目のドットの形成と同様に印
字パルスが発生されることによって偶数番目のドットが
記録される。
【0078】CPU44は上述の動作を所定回数繰返
し、1キャラクタの印字が終了すると、RAM48から
次のキャラクタを読出してきて、同様の動作を繰返す。
RAM48内の全キャラクタの印字が終了した後、CP
U44の動作は再び元に戻って入力ポート40に到着し
ているキャラクタコードをRAM48に格納する。上述
の動作により、図7(A)〜図7(C)に示されるよう
な形態で記録紙上にドットの配列が形成される。
【0079】図15の(a),(b)は、各々印字パル
スの発生タイミングと、ODD/EVEN切換信号の変
化とを示す図である。図15(a),(b)に示される
ように、ODD/EVEN切換信号はドット1列の形成
ごとにハイレベルとローレベルとの値を交互にとる。そ
の結果、偶数番目のドットと奇数番目のドットが交互に
形成されることになる。
【0080】以上の実施形態においては、逆圧電効果を
用いたせん断変形を利用したインクジェットの印字ヘッ
ドが使用された。しかしこの発明は上記の実施形態には
限定されず、インク室を隔てる側壁の変形を利用するイ
ンクの噴出方法を利用するものであればどのようなもの
にも応用可能である。
【0081】以上の実施形態においてはNが奇数の場合
が説明された。しかしこの発明はこれに限定されるわけ
ではない。Nが偶数のときには、たとえば2つの列に配
置されているノズル群のうち、一方の列が偶数ドットを
形成するときには他方の列は奇数ドットを形成するよう
にすればよい。この場合、第2のODD/EVEN切換
回路78中の各セレクタ86の人力の接続を多少変更す
るだけで十分である。
【0082】さらに、上記の実施形態においては電極信
号の生成が回路によって実現されていた。しかしながら
この発明はそれに限定されるわけではない。たとえばC
PU44内で実行されるプログラムによつて、各電極信
号の値を決定するようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】この発明に係るインクジェットプリンク
においては、第1の噴射制御手段は、繰返しの先行する
サイクルで第lのインク噴射ノズルの配列のlつおきに
選択されたインク噴射ノズルを、キャラクタを表現すべ
きドット配列のデータに従って噴射制御する。
【0084】第2の噴射制御手段は、繰返しの後続する
サイクルで、第2のインク噴射ノズルの1つおきに選択
され、かつ第1のインク噴射ノズルの配列のうち先行す
るサイクルで選択されたインク噴射ノズルとは異なる位
置のインク噴射ノズルを、キャラクタを表現すべきドッ
ト配列のデータに従って噴射制御する。
【0085】第1のインク噴射ノズルの配列のノズル
と、第2のインク噴射ノズルの配列のノズルとの噴射イ
ンクのドット配列の組合わせによリキャラクタが表現さ
れる。そのため、1行分のヤヤラクタの印字は一度の印
字動作によって完成される。
【0086】その間印字ヘッドの移動を停止させる必要
はない。したがって。高速な印字動作が容易に実現でき
る。
【0087】また、2列に配列されたインク噴射ノズル
の配列はコンパクトなものであり、高速印字を実現する
ためにヘッドを大型化する必要はない。また、多数の行
を一度に印字する必要がないため大領域のバッファを必
要とすることもない。そのため、コストの大幅の増加を
避けることができる。
【0088】したがって、コストを上げずに印字を高速
化することが可能なインクジェットプリンタを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のインクジェットプリンタの
印字ヘッドの一部分解した斜視図である。
【図2】図1に示される印字ヘッドの分解斜視図であ
る。
【図3】(A)は図1のIIIA―IIIA方向矢視図であ
り、(B)は図1のIIIB―IIIB方向矢視断面図であ
る。
【図4】記録紙上に形成されるドット配列の模式平面図
である。
【図5】図1に示される印字ヘッドの動作状態を示すII
IB―IIIB方向矢視断面図である。
【図6】(A)および(B)は、本発明に係るインクジ
ェットプリンタのオリフィスプレートの平面図である。
【図7】(A)〜(C)は、本発明に係るインクジェッ
トプリンタによるドット配列の形成を示す模式平面図で
ある。
【図8】この発明の他の実施形態のインクジェットプリ
ンタのノズルオリフィスの平面図である。
【図9】この発明によるドット配列の形成過程を示すた
めの模式平面図である。
【図10】(A)および(B)はこの発明に係るインク
ジェットプリンタの2つの列のうちそれぞれ一方のノズ
ルによるドット形成のタイミングを示すタイミング図で
ある。
【図11】この発明の実施形態の回路ブロック図であ
る。
【図12】この発明の実施形態に係る電極信号生成回路
のより詳細なブロック図である。
【図13】この発明の実施形態に係る第lのODD/E
VEN切換回路のブロック図である。
【図14】この発明の実施形態に係る2n×N段シフト
レジスクおよび第2のODD/EVEN切換回路のブロ
ック図である。
【図15】この発明の実施形態における印字パルスと、
ODD/EVEN切換了言号との関連を示すタイミング
チャートである。
【図16】従来のインクジェットプリンタの印字ヘッド
の一部分解した斜視図である。
【図17】(A)および(B)は圧電体で形成されたイ
ンク室側壁のの断面図である。
【図18】従来のインクジェットプリンタの印字ヘッド
の動作状況を示す、図16のXVI―XVI方向矢視断面
図である。
【符号の説明】
10 第1のマルチノズルヘッド 12 第2のマルチノズルヘッド 14 オリフィスプレート 16 第1のインク室ベース 18 第1のインク室カバーブロック 20 側壁電極 22 駆動用IC 28 第2のインク室ベース 30 第2のインク室カバーブロック 32 側壁電極 33 インク室 34 インク室 38 ノズルオリフィス 40 人力ポート 42 バス 44 CPU 46 ROM 48 RAM 50 印字データ出力ポート 52 駆動信号出力ポート 54 タイマ/カウンタ 60 ヘッド位置検出手段 62 印字パルス生成手段 64 電極信号生成回路 66 印字ヘッド 68 第1の電極群 70 第2の電極群 72 第1のODD/EVEN切換回路 74 第1の電極信号ゲート回路 76 2n×N段シフトレジスタ 78 第2のODD/EVEN切換回路 80 第2の電極信号ゲート回路 82 セレクタ 84 N段シフトレジスタ 86 セレクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインクジ
ェットプリンタは、複数の、整列された、個別的に噴射
制御可能なインク噴射ノズルの配列を含み、整列方向と
交差方向に被記録物体との間に相対的変位を行ないなが
らインク噴射ノズルが個別的に噴射制御されることによ
り、整列方向および交差方向の噴射インクのドット配列
として、キャラクタが表現させるインクジェットプリン
タであって、複数のインク噴射ノズルを有し、インク室
ベースと該インク室ベースの表面を覆うインク室カバー
部材とから第1および第2のノズルヘッドを形成し、該
第1および第2のノズルヘッドの一側面に上記インク噴
射ノズルの開口を形成するとともに、他側面側のインク
室ベースの表面上に上記インク噴射ノズルを駆動させる
駆動部を設け、上記第1のノズルヘッドのインク室ベー
スの裏面と上記第2のノズルヘッドのインク室ベースの
裏面とを固着し、上記第1および第2のノズルヘッドの
一側面のインク噴射ノズルの開口を覆うように、上記夫
々のインク噴射ノズルに対応した第1のノズルオリフィ
スの配列と、第2のノズルオリフィスの配列とを有した
オリフィスプレートを設けている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】上記のインクジェットプリンタは、第1の
ノズルヘッドのインク噴射ノズルと上記第2のノズルヘ
ッドのインク噴射ノズルとを上記駆動部により駆動し、
第1のノズルヘッドのインク噴射ノズルによる噴射イン
クのドット配列と第2のノズルヘッドのインク噴射ノズ
ルによる噴射インクのドット配列との組合わせによりキ
ャラクタを表現する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】図5を参照して、A列のインク室群、B列
のインク室群のそれぞれが、従来の技術におけるインク
室群と同様に駆動される。すなわち、所定の電位差が両
側の側壁電極間に加えられた側壁13、15はその分極
方向に応じた方向にせん断変形を起こす。インク室3
3、34のうち、両側壁が内側に向かって変形したもの
は、その容積が減少する。容積の減少したインク室3
3、34内は、予めインク導入孔36から供給されたイ
ンクで満たされている。そのためそれら容積の減少した
インク室33、34の内部の圧力は上がり、ノズルオリ
フィス3からインクが噴射される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】この発明に係るインクジェットプリンタに
おいては、複数のインク噴射ノズルを有し、インク室ベ
ースと該インク室ベースの表面を覆うインク室カバー部
材とから第1および第2のノズルヘッドを形成し、該第
1および第2のノズルヘッドの一側面に上記インク噴射
ノズルの開口を形成するとともに、他側面側のインク室
ベースの表面上に上記インク噴射ノズルを駆動させる駆
動部を設け、上記第1のノズルヘッドのインク室ベース
の裏面と上記第2のノズルヘッドのインク室ベースの裏
面とを固着し、上記第1および第2のノズルヘッドの一
側面のインク噴射ノズルの開口を覆うように、上記夫々
のインク噴射ノズルに対応した第1のノズルオリフィス
の配列と、第2のノズルオリフィスの配列とを有したオ
リフィスプレートを設け、第1のノズルヘッドのインク
噴射ノズルと上記第2のノズルヘッドのインク噴射ノズ
ルとを上記駆動部により駆動し、第1のノズルヘッドの
インク噴射ノズルによる噴射インクのドット配列と第2
のノズルヘッドのインク噴射ノズルによる噴射インクの
ドット配列との組合わせによりキャラクタを表現してい
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】第1のノズルヘッドのインク噴射ノズルに
よる噴射インクのドット配列と第2のノズルヘッドのイ
ンク噴射ノズルによる噴射インクのドット配列の組合
わせによりキャラクタを表現されるので、1行分のキャ
ラクタの印字は一度の印字動作によって完成される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】したがって、コストを上げずに印字を高速
化することが可能なインクジェットプリンタを提供する
ことができる。しかも、上記第1および第2のノズルヘ
ッドの一側面のインク噴射ノズルの開口を覆うように、
上記夫々のインク噴射ノズルに対応した第1のノズルオ
リフィスの配列と、第2のノズルオリフィスの配列とを
有したオリフィスプレートを設けているので、第1のノ
ズルヘッドと第2のノズルヘッドの製造時の寸法誤差や
固着時のズレの影響を受けることなく、第1のノズルオ
リフィスと第2のノズルオリフィスの配列位置を精度よ
く形成することができ、インク噴射ノズルによる噴射イ
ンクのドット配列を正確に得ることができ、1行分のキ
ャラクタを正確かつ明瞭に表現することができる。ま
た、駆動部への制御信号や電源供給等の電気的な接続を
容易に行うことができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の、整列された、個別的に噴射制御
    可能なインク噴射ノズルの配列を含み、整列方向と交差
    方向に被記録物体との間に相対的変位を行ないながら前
    記インク噴射ノズルが個別的に噴射制御されることによ
    り、前記整列方向および前記交差方向の噴射インクのド
    ット配列として、キャラクタが表現されるインクジェッ
    トプリンタであって、 前記インク噴射ノズルの配列は横に並んで配置された第
    1のインク噴射ノズルの配列と第2のインク噴射ノズル
    の配列とを含み、 繰返しの先行するサイクルで、前記第1のインク噴射ノ
    ズルの配列の1つおきに選択されたインク噴射ノズル
    を、前記キャラクタを表現するドット配列のデータに従
    って噴射制御する第1の噴射制御手段と、 繰返しの後続するサイクルで、前記第2のインク噴射ノ
    ズルの1つおきに選択され、かつ前記第1のインク噴射
    ノズルの配列の1つおきに選択されたインク噴射ノズル
    とは異なる位置のインク噴射ノズルを、前記キャラクタ
    を表現すべきドット配列のデータに従って噴射制御する
    第2の噴射制御手段とを備え、 それによって前記第1のインク噴射ノズルの配列のノズ
    ルと、前記第2のインク噴射ノズルの配列のノズルとの
    噴射インクのドット配列の組合わせによりキャラクタが
    表現されるインクジェットプリンタ。
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