JPH0919787A - 非金属材料の加工方法及びその加工装置 - Google Patents
非金属材料の加工方法及びその加工装置Info
- Publication number
- JPH0919787A JPH0919787A JP7168912A JP16891295A JPH0919787A JP H0919787 A JPH0919787 A JP H0919787A JP 7168912 A JP7168912 A JP 7168912A JP 16891295 A JP16891295 A JP 16891295A JP H0919787 A JPH0919787 A JP H0919787A
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- substrate
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- carbon dioxide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 非金属材料の加工において、クラックを発生
させることがなく、切断面のエッジ部を滑らかで均一に
し、切断時に発生した非金属材料の微粉末の付着を防止
する。また所望するパターンに正確に加工する。 【解決手段】 炭酸ガスレーザ光11の伝搬方向に沿っ
てアシストガス12を流しながら非金属材料10の表面
に炭酸ガスレーザ光11を照射しつつ、非金属材料10
を移動させて非金属材料10を加工する非金属材料の加
工方法において、非金属材料10の表面を水14でぬら
しながら加工することを特徴としている。
させることがなく、切断面のエッジ部を滑らかで均一に
し、切断時に発生した非金属材料の微粉末の付着を防止
する。また所望するパターンに正確に加工する。 【解決手段】 炭酸ガスレーザ光11の伝搬方向に沿っ
てアシストガス12を流しながら非金属材料10の表面
に炭酸ガスレーザ光11を照射しつつ、非金属材料10
を移動させて非金属材料10を加工する非金属材料の加
工方法において、非金属材料10の表面を水14でぬら
しながら加工することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸ガスレーザ光
の伝搬方向に沿ってアシストガスを流しながら非金属材
料の表面に炭酸ガスレーザ光を照射しつつ、非金属材料
を移動させて非金属材料を加工する非金属材料の加工方
法及びその加工装置に関する。
の伝搬方向に沿ってアシストガスを流しながら非金属材
料の表面に炭酸ガスレーザ光を照射しつつ、非金属材料
を移動させて非金属材料を加工する非金属材料の加工方
法及びその加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス材料、磁性材料、半導体材
料及び誘電体材料等の非金属材料の基板上や基板中に、
集積回路、光回路を実装した光集積回路或いは電気回路
と光回路とを一体化した電気/光集積回路の製品開発が
活発化してきた。
料及び誘電体材料等の非金属材料の基板上や基板中に、
集積回路、光回路を実装した光集積回路或いは電気回路
と光回路とを一体化した電気/光集積回路の製品開発が
活発化してきた。
【0003】この種の集積回路は、サイズが3インチか
ら10数インチの円形或いは四角形の基板に数十から数
万個の範囲で高密度に集積化される。例えば図5に示す
ように基板701を切断してそれぞれn×m個の集積回
路702のチップに分離される。基板701の切断、分
離方法としては基板701を一点鎖線703a〜703
n、704a〜704mに沿ってダイヤモンドブレード
ダイシングを行うか、又はレーザ光を照射することによ
りスクライビングを行っている。
ら10数インチの円形或いは四角形の基板に数十から数
万個の範囲で高密度に集積化される。例えば図5に示す
ように基板701を切断してそれぞれn×m個の集積回
路702のチップに分離される。基板701の切断、分
離方法としては基板701を一点鎖線703a〜703
n、704a〜704mに沿ってダイヤモンドブレード
ダイシングを行うか、又はレーザ光を照射することによ
りスクライビングを行っている。
【0004】図6は本発明者が先に提案した、基板材料
の加工方法を適用した装置の概略図である(特願平6−
247436号)。
の加工方法を適用した装置の概略図である(特願平6−
247436号)。
【0005】これは炭酸ガス(CO2 )レーザ801か
ら出射した後集光レンズLeで集光されたレーザ光Lの
回りに、アシストガス導入管802を通してアシストガ
スGを吹き付けつつ、ベース803上に真空吸着で固定
されたガラス基板804に照射してA、B2つに切断加
工するものである。尚805は貫通口である。
ら出射した後集光レンズLeで集光されたレーザ光Lの
回りに、アシストガス導入管802を通してアシストガ
スGを吹き付けつつ、ベース803上に真空吸着で固定
されたガラス基板804に照射してA、B2つに切断加
工するものである。尚805は貫通口である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで図6に示した
装置を用いて熱膨張係数の大きい非金属材料基板を切断
したり、スリットを形成すると、以下のような問題点が
生じることが分かった。
装置を用いて熱膨張係数の大きい非金属材料基板を切断
したり、スリットを形成すると、以下のような問題点が
生じることが分かった。
【0007】(1) 液晶ディスプレイ用の無アルカリガラ
ス基板(厚さ1.1mm)を切断すると、切断した基板
1−1、1−2のエッジ部に熱変形歪による無数のマイ
クロクラック2−1、2−2が発生して破断し、結果的
に所望の切り代幅Wd(100μm以下)よりもはるか
に広い切り代幅Wr(1mm以上)で切断されてしま
う。
ス基板(厚さ1.1mm)を切断すると、切断した基板
1−1、1−2のエッジ部に熱変形歪による無数のマイ
クロクラック2−1、2−2が発生して破断し、結果的
に所望の切り代幅Wd(100μm以下)よりもはるか
に広い切り代幅Wr(1mm以上)で切断されてしま
う。
【0008】(2) 切断した基板1−1、1−2の両側面
及び両エッジ部3−1、3−2も不均一な凹凸が発生す
る(切断完了時(図7(a))、切断数十秒後(図7
(b)))。
及び両エッジ部3−1、3−2も不均一な凹凸が発生す
る(切断完了時(図7(a))、切断数十秒後(図7
(b)))。
【0009】(3) 切断時に発生した非金属材料の微粉末
が切断面及び基板の表裏に付着する。
が切断面及び基板の表裏に付着する。
【0010】(4) 液晶ディスプレイ用の無アルカリガラ
ス基板を良好に切断できる場合があるが、非常に歩留り
が低く、しかも切断後しばらくの間放置すると切断した
基板のエッジ部にクラックが発生し、結果的に不均一に
割れてしまう。
ス基板を良好に切断できる場合があるが、非常に歩留り
が低く、しかも切断後しばらくの間放置すると切断した
基板のエッジ部にクラックが発生し、結果的に不均一に
割れてしまう。
【0011】(5) 非金属材料に照射される炭酸ガスレー
ザ光のビームスポットの移動方向や位置を正確に制御す
ることが容易ではないので、直線状或いは曲線状、さら
には直線と曲線とを組み合わせた所望のパターンに正確
に加工することが容易ではない。
ザ光のビームスポットの移動方向や位置を正確に制御す
ることが容易ではないので、直線状或いは曲線状、さら
には直線と曲線とを組み合わせた所望のパターンに正確
に加工することが容易ではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、炭酸ガスレーザ光の伝搬方向に沿ってアシ
ストガスを流しながら非金属材料の表面に炭酸ガスレー
ザ光を照射しつつ、非金属材料を移動させて非金属材料
を加工する非金属材料の加工方法において、非金属材料
の表面を水でぬらしながら加工するものである。
に本発明は、炭酸ガスレーザ光の伝搬方向に沿ってアシ
ストガスを流しながら非金属材料の表面に炭酸ガスレー
ザ光を照射しつつ、非金属材料を移動させて非金属材料
を加工する非金属材料の加工方法において、非金属材料
の表面を水でぬらしながら加工するものである。
【0013】上記構成に加え本発明は、アシストガス
を、レーザ光が照射される基板上のスポット面に集中し
て吹き付けるようにしたものである。
を、レーザ光が照射される基板上のスポット面に集中し
て吹き付けるようにしたものである。
【0014】上記構成に加え本発明は、水を、レーザ光
が照射されるスポット面に向かって吹き付けるようにし
たものである。
が照射されるスポット面に向かって吹き付けるようにし
たものである。
【0015】上記構成に加え本発明は、炭酸ガスレーザ
光を、非金属材料の種類に応じて波長9.0μmから1
1.3μmまでの範囲の中からグレーティングを用いて
選択した単一波長のレーザ光としてもよい。
光を、非金属材料の種類に応じて波長9.0μmから1
1.3μmまでの範囲の中からグレーティングを用いて
選択した単一波長のレーザ光としてもよい。
【0016】また、本発明は、炭酸ガスレーザ装置と、
炭酸ガスレーザ装置から出射されたレーザ光を加工すべ
く非金属材料へ案内すると共に集光する光学系と、レー
ザ光の伝搬方向に沿ってアシストガスを流すためのガス
導入系と、非金属材料を保持するためのステージと、ス
テージをレーザ光の伝搬方向に垂直な方向に移動させる
移動装置と、ステージに上記非金属材料を真空吸着させ
る機構と、上記非金属材料の表面上を水でぬらすための
水導入系とを備えたものである。
炭酸ガスレーザ装置から出射されたレーザ光を加工すべ
く非金属材料へ案内すると共に集光する光学系と、レー
ザ光の伝搬方向に沿ってアシストガスを流すためのガス
導入系と、非金属材料を保持するためのステージと、ス
テージをレーザ光の伝搬方向に垂直な方向に移動させる
移動装置と、ステージに上記非金属材料を真空吸着させ
る機構と、上記非金属材料の表面上を水でぬらすための
水導入系とを備えたものである。
【0017】上記構成に加え本発明は、基板の切断箇所
を予めCCDカメラでモニタするモニタ装置と、モニタ
装置からのモニタ信号を画像処理する画像処理装置と、
画像処理装置からの信号で移動装置の移動を制御する制
御装置とを設けてもよい。
を予めCCDカメラでモニタするモニタ装置と、モニタ
装置からのモニタ信号を画像処理する画像処理装置と、
画像処理装置からの信号で移動装置の移動を制御する制
御装置とを設けてもよい。
【0018】上記構成によれば、水でぬらした非金属材
料からなる非金属材料の表面上の極微小面積部分に炭酸
ガスレーザ光を照射すると共にアシストガスを吹き付け
ることにより、非金属材料の炭酸ガスレーザ光のビーム
スポットが照射された極微小面積部分が露出する。この
ため非金属材料の表面にビームスポットが直接照射され
ると共に、その周辺の水でぬれた領域では炭酸ガスレー
ザ光の光エネルギーが水に吸収される。このため、非金
属材料の極微小面積部分のみに光エネルギー(熱応力)
が集中するので、非金属材料にはクラックの発生を伴う
ことなく切断或いは割断され、切断面のエッジ部が滑ら
かで均一となる。また、非金属材料の表面が水でぬれて
いるので、切断時に発生した非金属材料の微粉末が水内
を浮遊して非金属材料に付着しにくくなる。
料からなる非金属材料の表面上の極微小面積部分に炭酸
ガスレーザ光を照射すると共にアシストガスを吹き付け
ることにより、非金属材料の炭酸ガスレーザ光のビーム
スポットが照射された極微小面積部分が露出する。この
ため非金属材料の表面にビームスポットが直接照射され
ると共に、その周辺の水でぬれた領域では炭酸ガスレー
ザ光の光エネルギーが水に吸収される。このため、非金
属材料の極微小面積部分のみに光エネルギー(熱応力)
が集中するので、非金属材料にはクラックの発生を伴う
ことなく切断或いは割断され、切断面のエッジ部が滑ら
かで均一となる。また、非金属材料の表面が水でぬれて
いるので、切断時に発生した非金属材料の微粉末が水内
を浮遊して非金属材料に付着しにくくなる。
【0019】水をレーザ光が照射されるスポット面に向
かって吹き付けるようにした場合には、切断時に発生し
た非金属材料の微粉末が強制的に洗い流されるので付着
しない。
かって吹き付けるようにした場合には、切断時に発生し
た非金属材料の微粉末が強制的に洗い流されるので付着
しない。
【0020】炭酸ガスレーザ光を、非金属材料の種類に
応じて波長9.0μmから11.3μmまでの範囲の中
からグレーティングを用いて選択した単一波長のレーザ
光とした場合には、より滑らかで均一な加工面が形成さ
れる。
応じて波長9.0μmから11.3μmまでの範囲の中
からグレーティングを用いて選択した単一波長のレーザ
光とした場合には、より滑らかで均一な加工面が形成さ
れる。
【0021】加工装置に非金属材料の切断箇所を予めC
CDカメラでモニタするモニタ装置と、モニタ装置から
のモニタ信号を画像処理する画像処理装置と、画像処理
装置からの信号で移動装置の移動を制御する制御装置と
を設けた場合には、非金属材料上のレーザビームのスポ
ットの移動方向及び位置を正確に制御することができる
うので所望するパターンに加工される。
CDカメラでモニタするモニタ装置と、モニタ装置から
のモニタ信号を画像処理する画像処理装置と、画像処理
装置からの信号で移動装置の移動を制御する制御装置と
を設けた場合には、非金属材料上のレーザビームのスポ
ットの移動方向及び位置を正確に制御することができる
うので所望するパターンに加工される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を非金属材料の加工に適用
した場合は、水でぬらした非金属材料からなる非金属材
料の表面上の極微小面積部分に炭酸ガスレーザ光を照射
すると共に、非金属材料の炭酸ガスレーザ光のビームス
ポットが照射された極微小面積部分が露出するようにア
シストガスを吹き付ける。非金属材料の表面にビームス
ポットが直接照射されると共に、その周辺の水でぬれた
領域では炭酸ガスレーザ光の光エネルギーが水に吸収さ
れる。このため非金属材料の極微小面積部分のみに光エ
ネルギー(熱応力)が集中するので、非金属材料にはク
ラックの発生を伴うことなく切断或いは割断され、切断
面のエッジ部が滑らかで均一となる。非金属材料の表面
が水でぬれているので、切断時に発生した非金属材料の
微粉末が水内を浮遊して非金属材料に付着が防止され
る。
した場合は、水でぬらした非金属材料からなる非金属材
料の表面上の極微小面積部分に炭酸ガスレーザ光を照射
すると共に、非金属材料の炭酸ガスレーザ光のビームス
ポットが照射された極微小面積部分が露出するようにア
シストガスを吹き付ける。非金属材料の表面にビームス
ポットが直接照射されると共に、その周辺の水でぬれた
領域では炭酸ガスレーザ光の光エネルギーが水に吸収さ
れる。このため非金属材料の極微小面積部分のみに光エ
ネルギー(熱応力)が集中するので、非金属材料にはク
ラックの発生を伴うことなく切断或いは割断され、切断
面のエッジ部が滑らかで均一となる。非金属材料の表面
が水でぬれているので、切断時に発生した非金属材料の
微粉末が水内を浮遊して非金属材料に付着が防止され
る。
【0023】非金属材料としては、ガラス、セラミック
ス等の脆性材料が好適である。アシストガスとしては、
O2 、Ar、N2 、空気或いはこれらの混合ガスを用い
る。
ス等の脆性材料が好適である。アシストガスとしては、
O2 、Ar、N2 、空気或いはこれらの混合ガスを用い
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【0025】図1は本発明の非金属材料の加工方法の原
理図である。
理図である。
【0026】同図に示すように、非金属材料からなる基
板10の表面に炭酸ガス(CO2 )レーザ光(以下「レ
ーザビーム」という)11を照射すると共に、レーザビ
ーム11の伝搬方向(矢印11−1)に沿ってアシスト
ガス(N2 、O2 、Ar或いは空気)12を吹き付け
て、基板10のビームスポットの極微小面積部分(以下
「スポット面」という)を蒸発させることによって基板
10を切断(或いは熱応力による亀裂13を発生させて
割断)する際に、基板10の表面を水でぬらしておく方
法である。
板10の表面に炭酸ガス(CO2 )レーザ光(以下「レ
ーザビーム」という)11を照射すると共に、レーザビ
ーム11の伝搬方向(矢印11−1)に沿ってアシスト
ガス(N2 、O2 、Ar或いは空気)12を吹き付け
て、基板10のビームスポットの極微小面積部分(以下
「スポット面」という)を蒸発させることによって基板
10を切断(或いは熱応力による亀裂13を発生させて
割断)する際に、基板10の表面を水でぬらしておく方
法である。
【0027】基板10の切断或いは割断は、基板固定用
XYステージ(以下「ステージ」という。)15をX方
向及びY方向に移動させることによって行う。
XYステージ(以下「ステージ」という。)15をX方
向及びY方向に移動させることによって行う。
【0028】ステージ15は基板10の大きさに合わせ
て形成され、略凹字形状の断面を有している。凹部15
−1の中央にはさらに凹部15−2が形成されている。
この凹部15−2にはZnSe透光板16が嵌め込まれ
ている。凹部15−2の中央にはレーザビーム貫通口1
5−3が形成されている。基板10はステージ15の凹
部15−1上に載置され、真空吸引装置17でステージ
15上に密着固定されている。基板10には、ガラス、
セラミックス等の脆性材料が好適である。基板10の表
面には水膜14が形成されている。尚、18はガスノズ
ルである。
て形成され、略凹字形状の断面を有している。凹部15
−1の中央にはさらに凹部15−2が形成されている。
この凹部15−2にはZnSe透光板16が嵌め込まれ
ている。凹部15−2の中央にはレーザビーム貫通口1
5−3が形成されている。基板10はステージ15の凹
部15−1上に載置され、真空吸引装置17でステージ
15上に密着固定されている。基板10には、ガラス、
セラミックス等の脆性材料が好適である。基板10の表
面には水膜14が形成されている。尚、18はガスノズ
ルである。
【0029】ガスノズル18内にはアシストガス12が
レーザビーム11の伝搬方向に沿って吹き付けられるた
め、基板10上のレーザビーム11が照射されるスポッ
ト面付近はアシストガスの吹き付けにより水膜14が部
分的に除去されて基板10が露出する。このため、基板
10上のスポット面の内側ではレーザビーム11が直接
照射されるので光エネルギー密度が高くなる(光エネル
ギー分布が狭く急峻になる)。
レーザビーム11の伝搬方向に沿って吹き付けられるた
め、基板10上のレーザビーム11が照射されるスポッ
ト面付近はアシストガスの吹き付けにより水膜14が部
分的に除去されて基板10が露出する。このため、基板
10上のスポット面の内側ではレーザビーム11が直接
照射されるので光エネルギー密度が高くなる(光エネル
ギー分布が狭く急峻になる)。
【0030】これに対して基板10上のスポット面の外
側は水膜14で覆われており、水に吸収されやすい炭酸
ガスレーザ光がされるので、スポット面の外側では光エ
ネルギー密度が小さくなり、光エネルギーによる熱の基
板10への伝達が抑制される。すなわち、基板10のス
ポット面だけに光エネルギーが集中する。このため、熱
歪みによる基板10へのマイクロクラックの発生が抑え
られ、切断切り代幅が狭くなる。また、割断の場合には
熱応力による亀裂の進展を、水でぬらすことにより促進
させることができ、レーザ光が照射された軌跡に沿って
忠実に割断される。さらに加工中に生じた基板10の微
粉末は水膜14内を浮遊するので、非金属材料に付着す
ることがなくなる。
側は水膜14で覆われており、水に吸収されやすい炭酸
ガスレーザ光がされるので、スポット面の外側では光エ
ネルギー密度が小さくなり、光エネルギーによる熱の基
板10への伝達が抑制される。すなわち、基板10のス
ポット面だけに光エネルギーが集中する。このため、熱
歪みによる基板10へのマイクロクラックの発生が抑え
られ、切断切り代幅が狭くなる。また、割断の場合には
熱応力による亀裂の進展を、水でぬらすことにより促進
させることができ、レーザ光が照射された軌跡に沿って
忠実に割断される。さらに加工中に生じた基板10の微
粉末は水膜14内を浮遊するので、非金属材料に付着す
ることがなくなる。
【0031】以上において、基板の表面を水でぬらして
おいて、レーザビームをその基板上に照射する際に、ア
シストガスをスポットの外周に流すことにより、基板上
のレーザビームの照射されたスポット面だけに光エネル
ギーが集中し、スポット外周の熱分布によるマイクロク
ラックの発生が抑えられる。また、切り代幅が狭くな
り、かつ均一な切断面が得られる。
おいて、レーザビームをその基板上に照射する際に、ア
シストガスをスポットの外周に流すことにより、基板上
のレーザビームの照射されたスポット面だけに光エネル
ギーが集中し、スポット外周の熱分布によるマイクロク
ラックの発生が抑えられる。また、切り代幅が狭くな
り、かつ均一な切断面が得られる。
【0032】図2は本発明の非金属材料の加工方法を適
用した加工装置の一実施例を示す図である。
用した加工装置の一実施例を示す図である。
【0033】同図において、20は炭酸ガスレーザ装置
であり、ボックス21内には外付けグレーティング部2
2と炭酸ガスレーザ管23とが設けられている。炭酸ガ
スレーザ管23の両端には内部鏡24とブルースター窓
25とがそれぞれ設けられている。炭酸ガスレーザ管2
3には混合気体(CO2 、N2 、Heを混合比8:1
8:74の割合で混合した気体)26が封入されてい
る。炭酸ガスレーザ管23の端部付近には一対の電極2
7−1、27−2が設けられており、両電極27−1、
27−2は駆動電源28にそれぞれ接続されている。
であり、ボックス21内には外付けグレーティング部2
2と炭酸ガスレーザ管23とが設けられている。炭酸ガ
スレーザ管23の両端には内部鏡24とブルースター窓
25とがそれぞれ設けられている。炭酸ガスレーザ管2
3には混合気体(CO2 、N2 、Heを混合比8:1
8:74の割合で混合した気体)26が封入されてい
る。炭酸ガスレーザ管23の端部付近には一対の電極2
7−1、27−2が設けられており、両電極27−1、
27−2は駆動電源28にそれぞれ接続されている。
【0034】炭酸ガスレーザ装置20の出射口(内部鏡
24側)には、出射したレーザ光L1の一部L2を取り
出すためのハーフミラーからなるモニタ光検出用ミラー
29が設けられている。モニタ光検出用ミラー29で反
射されたレーザ光L2はモニタ光検出器30でモニタさ
れ、モニタ信号31として取り出されるようになってい
る。このモニタ信号31を基にしたフィードバック信号
32が駆動電源28にフィードバックされ、レーザ光L
1の出力が一定に保たれるようになっている。
24側)には、出射したレーザ光L1の一部L2を取り
出すためのハーフミラーからなるモニタ光検出用ミラー
29が設けられている。モニタ光検出用ミラー29で反
射されたレーザ光L2はモニタ光検出器30でモニタさ
れ、モニタ信号31として取り出されるようになってい
る。このモニタ信号31を基にしたフィードバック信号
32が駆動電源28にフィードバックされ、レーザ光L
1の出力が一定に保たれるようになっている。
【0035】モニタ光検出用ミラー29を透過したレー
ザ光L3は、光シャッタ開閉調節部33を経て全反射ミ
ラー34で加工すべき基板35側(図では下側)へ反射
される。全反射ミラー34で反射されたレーザ光L3は
集光レンズ36で集光されてレーザビームとなる。
ザ光L3は、光シャッタ開閉調節部33を経て全反射ミ
ラー34で加工すべき基板35側(図では下側)へ反射
される。全反射ミラー34で反射されたレーザ光L3は
集光レンズ36で集光されてレーザビームとなる。
【0036】これら全反射ミラー34と集光レンズ36
とで光学系37が形成されており、光学系37はモニタ
光検出ミラー29、光シャッタ開閉調節部33の光シャ
ッタ38と共に断面L字形状の筒状体からなる筐体39
内に収容されている。
とで光学系37が形成されており、光学系37はモニタ
光検出ミラー29、光シャッタ開閉調節部33の光シャ
ッタ38と共に断面L字形状の筒状体からなる筐体39
内に収容されている。
【0037】光学系37の筐体39のレーザ光出射口に
はレーザ光L3の伝搬方向に沿ってアシストガスG1を
吹き付けるためのガス供給口40とガスノズル41とか
らなるガス導入系42が設けられている。ガス導入系4
2の下には基板保持移動装置43が配置されている。
はレーザ光L3の伝搬方向に沿ってアシストガスG1を
吹き付けるためのガス供給口40とガスノズル41とか
らなるガス導入系42が設けられている。ガス導入系4
2の下には基板保持移動装置43が配置されている。
【0038】基板保持移動装置43は基板を保持するた
めのステージ44と、ステージ44を少なくともX方
向、Y方向に移動させる移動装置45とで構成されてい
る。ステージ44には、ステージ44に基板35を真空
吸着させる真空吸引装置46が設けられ、基板35の表
面上に水膜47を形成するための水導入系(図示せず)
が設けられている。尚、48はZnSe透光板であり、
49はレーザビーム貫通口である。
めのステージ44と、ステージ44を少なくともX方
向、Y方向に移動させる移動装置45とで構成されてい
る。ステージ44には、ステージ44に基板35を真空
吸着させる真空吸引装置46が設けられ、基板35の表
面上に水膜47を形成するための水導入系(図示せず)
が設けられている。尚、48はZnSe透光板であり、
49はレーザビーム貫通口である。
【0039】このような加工装置において、蒸発により
基板35を切断する場合には(f+g)の値は略集光レ
ンズ36の焦点距離値に設定される。また割断により基
板35を割る場合には(f+g)の値は集光レンズ35
の焦点距離に5〜12mmを加えた値が好ましい。炭酸
ガスレーザ装置20から出力されるレーザ光の発振波長
は、グレーティング部22の角度調節部22−1を矢印
方向22−2に回動させることによりその角度θを調節
することにより波長9.0μm〜11.3μmの範囲の
中から単一の発振波長が選択される。この波長の選択
は、基板35の種類によって変えることができる。例え
ば、ガラスやセラミックス基板の場合の波長は約10.
6μmが好ましいが、Si基板の場合には約9.1μm
が好ましい。
基板35を切断する場合には(f+g)の値は略集光レ
ンズ36の焦点距離値に設定される。また割断により基
板35を割る場合には(f+g)の値は集光レンズ35
の焦点距離に5〜12mmを加えた値が好ましい。炭酸
ガスレーザ装置20から出力されるレーザ光の発振波長
は、グレーティング部22の角度調節部22−1を矢印
方向22−2に回動させることによりその角度θを調節
することにより波長9.0μm〜11.3μmの範囲の
中から単一の発振波長が選択される。この波長の選択
は、基板35の種類によって変えることができる。例え
ば、ガラスやセラミックス基板の場合の波長は約10.
6μmが好ましいが、Si基板の場合には約9.1μm
が好ましい。
【0040】このような加工装置を用いて非金属材料を
加工した具体例を数値を用いて以下に示すが数値限定さ
れるものではない。
加工した具体例を数値を用いて以下に示すが数値限定さ
れるものではない。
【0041】(具体例1)厚さ1.1mmの無アルカリ
ガラスからなる基板35に、炭酸ガスレーザ装置20か
ら出力70Wのレーザビームを照射し、基板35をX方
向に10mm/secの速度で移動させた。基板35上
には約1mm厚の水膜47を形成した。アシストガスG
にはN2 ガスを用い、ガスノズル41の出口部での圧力
が3Kg/cm2 となるように設定した。またレーザビ
ームは基板35の表面上に焦点を結ぶように集光させて
切断を行った。その結果、切り代幅100μm以下でマ
イクロクラックのない切断加工を行うことができた。こ
れに対して基板35上の水膜47を除去して同様の切断
加工を行うと、基板35の切断面にマイクロクラックが
発生し、このマイクロクラックによって切断面付近のガ
ラスにひび割れが生じ、結果的に切断面が不均一な形状
に変形してしまった。
ガラスからなる基板35に、炭酸ガスレーザ装置20か
ら出力70Wのレーザビームを照射し、基板35をX方
向に10mm/secの速度で移動させた。基板35上
には約1mm厚の水膜47を形成した。アシストガスG
にはN2 ガスを用い、ガスノズル41の出口部での圧力
が3Kg/cm2 となるように設定した。またレーザビ
ームは基板35の表面上に焦点を結ぶように集光させて
切断を行った。その結果、切り代幅100μm以下でマ
イクロクラックのない切断加工を行うことができた。こ
れに対して基板35上の水膜47を除去して同様の切断
加工を行うと、基板35の切断面にマイクロクラックが
発生し、このマイクロクラックによって切断面付近のガ
ラスにひび割れが生じ、結果的に切断面が不均一な形状
に変形してしまった。
【0042】(具体例2)具体例1の条件において、レ
ーザビームの焦点位置が基板35の上面より9mm上に
位置するように設定し、基板35をX方向に12mm/
secの速度で移動させることにより基板35を割断す
ることができた。この場合も従来法と比較するために、
基板35上の水膜47を除去して同様の割断加工を行っ
たが、基板35の表面には熱応力による亀裂が発生せ
ず、基板35は割断されなかった。そこで、基板35の
移動速度を7mmまで遅くすると、一応の割断が行われ
ることが分かったが、割断面にはマイクロクラックが発
生していた。
ーザビームの焦点位置が基板35の上面より9mm上に
位置するように設定し、基板35をX方向に12mm/
secの速度で移動させることにより基板35を割断す
ることができた。この場合も従来法と比較するために、
基板35上の水膜47を除去して同様の割断加工を行っ
たが、基板35の表面には熱応力による亀裂が発生せ
ず、基板35は割断されなかった。そこで、基板35の
移動速度を7mmまで遅くすると、一応の割断が行われ
ることが分かったが、割断面にはマイクロクラックが発
生していた。
【0043】(具体例3)具体例2において、基板35
として無アルカリガラス基板の代わりに、厚さが1.5
mmのアルミナ基板を用い、基板35をX方向に5mm
/secから10mm/secの範囲で変えて割断加工
を行ったところ、マイクロクラックの無い均一な割断面
を得ることができた。尚、水膜47を除去した状態でも
割断加工を行うことができたが、X方向の移動速度は3
mm/secから7mm/secの範囲であった。すな
わち、基板35上に水膜47を形成することにより、亀
裂がより速い速度で進行することが分かった。
として無アルカリガラス基板の代わりに、厚さが1.5
mmのアルミナ基板を用い、基板35をX方向に5mm
/secから10mm/secの範囲で変えて割断加工
を行ったところ、マイクロクラックの無い均一な割断面
を得ることができた。尚、水膜47を除去した状態でも
割断加工を行うことができたが、X方向の移動速度は3
mm/secから7mm/secの範囲であった。すな
わち、基板35上に水膜47を形成することにより、亀
裂がより速い速度で進行することが分かった。
【0044】図3は本発明の非金属材料の加工方法の他
の実施例の概念図を示す図である。
の実施例の概念図を示す図である。
【0045】これは、レーザビーム50が照射されてい
る基板51の表面に、水52を矢印52−1方向に吹き
付けつつ切断或いは割断する方法である。基板51は水
の吹き付け方向と略等しい方向(矢印51−1方向)に
移動する。図中53はガスノズル、54はアシストガス
を示す。
る基板51の表面に、水52を矢印52−1方向に吹き
付けつつ切断或いは割断する方法である。基板51は水
の吹き付け方向と略等しい方向(矢印51−1方向)に
移動する。図中53はガスノズル、54はアシストガス
を示す。
【0046】基板51にレーザビーム50の伝搬方向に
沿ってアシストガス54を流しながら基板51にレーザ
ビームを照射しつつ、基板51を移動すると共に、水5
2を吹き付けて基板51を切断或いは割断する方法によ
れば、切断或いは割断した面や基板51の表面に付着し
たゴミや基板51の微粒子が強制的に洗い流される。
尚、水52の吹き付け方向は図3に示す方向と逆方向、
すなわち基板51の移動方向51−1と逆方向であって
もよい。
沿ってアシストガス54を流しながら基板51にレーザ
ビームを照射しつつ、基板51を移動すると共に、水5
2を吹き付けて基板51を切断或いは割断する方法によ
れば、切断或いは割断した面や基板51の表面に付着し
たゴミや基板51の微粒子が強制的に洗い流される。
尚、水52の吹き付け方向は図3に示す方向と逆方向、
すなわち基板51の移動方向51−1と逆方向であって
もよい。
【0047】図4は本発明の非金属材料の加工方法を適
用した加工装置の他の実施例を示す図である。尚図2に
示した実施例と同様の部材には共通の符号を用いた。
用した加工装置の他の実施例を示す図である。尚図2に
示した実施例と同様の部材には共通の符号を用いた。
【0048】図2に示した加工装置との相違点は、モニ
タ装置と、画像処理装置と、制御装置とを有する点であ
る。
タ装置と、画像処理装置と、制御装置とを有する点であ
る。
【0049】この加工装置は、モニタ装置としてのCC
Dカメラ60で、予め切断或いは割断する箇所をモニタ
し、CCDカメラ60のモニタ信号を画像処理装置61
に入力して画像処理し、この画像処理信号を基にして制
御装置としてのコンピュータ62を操作し、光シャッタ
駆動回路63と、XYZステージコントローラ64とを
作動させるようにしたものである。
Dカメラ60で、予め切断或いは割断する箇所をモニタ
し、CCDカメラ60のモニタ信号を画像処理装置61
に入力して画像処理し、この画像処理信号を基にして制
御装置としてのコンピュータ62を操作し、光シャッタ
駆動回路63と、XYZステージコントローラ64とを
作動させるようにしたものである。
【0050】このような指令系統により、基板35の所
望箇所を直線状或いは曲線状、さらには直線と曲線とを
組み合わせたパターンに正確に加工することができる。
望箇所を直線状或いは曲線状、さらには直線と曲線とを
組み合わせたパターンに正確に加工することができる。
【0051】尚、本実施例ではガラス基板を加工する場
合で説明したが、これに限定されるものではなく、Ga
As、InP等の半導体基板、磁性体材料、強誘電体材
料、高分子材料等からなる基板を加工してもよい。
合で説明したが、これに限定されるものではなく、Ga
As、InP等の半導体基板、磁性体材料、強誘電体材
料、高分子材料等からなる基板を加工してもよい。
【0052】また本実施例において、レーザ光を全反射
ミラーと集光レンズとで案内、集光しているが、これに
限定されず凹面鏡でレーザ光を案内、集光してもよい。
さらに、図1で示した加工方法と、図3に示した加工方
法において、割断によって基板を加工する場合にはZn
Se透光板は金属板のようにレーザ光を反射するもので
も、絶縁板のようにレーザ光を吸収するもので置き換え
てもよい(割断の場合には基板の裏面に達したレーザ光
は微弱なためである)。この場合にはレーザビーム貫通
口はなくてもよい。
ミラーと集光レンズとで案内、集光しているが、これに
限定されず凹面鏡でレーザ光を案内、集光してもよい。
さらに、図1で示した加工方法と、図3に示した加工方
法において、割断によって基板を加工する場合にはZn
Se透光板は金属板のようにレーザ光を反射するもので
も、絶縁板のようにレーザ光を吸収するもので置き換え
てもよい(割断の場合には基板の裏面に達したレーザ光
は微弱なためである)。この場合にはレーザビーム貫通
口はなくてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0054】(1) 非金属材料の表面を水でぬらしながら
炭酸ガスレーザ光を照射するので、クラックを発生させ
ることがなく、切断面のエッジ部が滑らかで均一であ
り、しかも切断時に発生した非金属材料の微粉末の付着
がない。
炭酸ガスレーザ光を照射するので、クラックを発生させ
ることがなく、切断面のエッジ部が滑らかで均一であ
り、しかも切断時に発生した非金属材料の微粉末の付着
がない。
【0055】(2) 加工装置に、モニタ装置と、画像処理
装置と、制御装置とを設けることにより、非金属材料を
所望するパターンに正確に加工することができる。
装置と、制御装置とを設けることにより、非金属材料を
所望するパターンに正確に加工することができる。
【図1】本発明の非金属材料の加工方法の原理図であ
る。
る。
【図2】本発明の非金属材料の加工方法を適用した加工
装置の一実施例を示す図である。
装置の一実施例を示す図である。
【図3】本発明の非金属材料の加工方法の他の実施例の
概念図を示す図である。
概念図を示す図である。
【図4】本発明の非金属材料の加工方法を適用した加工
装置の他の実施例を示す図である。
装置の他の実施例を示す図である。
【図5】集積回路の切断、分離方法を説明するための基
板の平面図である。
板の平面図である。
【図6】本発明者が先に提案した、基板材料の加工方法
及びその装置の概略図である。
及びその装置の概略図である。
【図7】(a)は本発明者が先に提案した加工装置によ
る切断直後の非金属材料の平面図であり、(b)は切断
してから数十秒後の非金属材料の平面図である。
る切断直後の非金属材料の平面図であり、(b)は切断
してから数十秒後の非金属材料の平面図である。
10 非金属材料(基板) 11 炭酸ガスレーザ光(レーザビーム) 12 アシストガス 14 水(水膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/18 B23K 26/18
Claims (6)
- 【請求項1】 炭酸ガスレーザ光の伝搬方向に沿ってア
シストガスを流しながら非金属材料の表面に上記炭酸ガ
スレーザ光を照射しつつ、上記非金属材料を移動させて
上記非金属材料を加工する非金属材料の加工方法におい
て、上記非金属材料の表面を水でぬらしながら加工する
ことを特徴とする非金属材料の加工方法。 - 【請求項2】 上記アシストガスを、レーザ光が照射さ
れる非金属材料上のスポット面に集中して吹き付けるよ
うにした請求項1記載の非金属材料の加工方法。 - 【請求項3】 上記水を、レーザ光が照射されるスポッ
ト面に向かって吹き付けるようにした請求項1又は2記
載の非金属材料の加工方法。 - 【請求項4】 上記炭酸ガスレーザ光を、非金属材料の
種類に応じて波長9.0μmから11.3μmまでの範
囲の中からグレーティングを用いて選択した単一波長の
レーザ光とした請求項1から3までのいずれかに記載の
非金属材料の加工方法。 - 【請求項5】 炭酸ガスレーザ装置と、該炭酸ガスレー
ザ装置から出射されたレーザ光を加工すべく非金属材料
へ案内すると共に集光する光学系と、該レーザ光の伝搬
方向に沿ってアシストガスを流すためのガス導入系と、
上記非金属材料を保持するためのステージと、該ステー
ジを上記レーザ光の伝搬方向に垂直な方向に移動させる
移動装置と、上記ステージに上記非金属材料を真空吸着
させる機構と、上記非金属材料の表面上を水でぬらすた
めの水導入系とを備えたことを特徴とする非金属材料の
加工装置。 - 【請求項6】 上記非金属材料の切断箇所を予めCCD
カメラでモニタするモニタ装置と、該モニタ装置からの
モニタ信号を画像処理する画像処理装置と、画像処理装
置からの信号で上記移動装置の移動を制御する制御装置
とを設けた請求項5記載の非金属材料の加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7168912A JPH0919787A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 非金属材料の加工方法及びその加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7168912A JPH0919787A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 非金属材料の加工方法及びその加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0919787A true JPH0919787A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15876873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7168912A Pending JPH0919787A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 非金属材料の加工方法及びその加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0919787A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19856346A1 (de) * | 1998-12-07 | 2000-06-15 | Schott Spezialglas Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Schneiden eines Werkstücks aus sprödbrüchigem Werkstoff |
JP2003203889A (ja) * | 2002-01-08 | 2003-07-18 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JP2007181856A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Disco Abrasive Syst Ltd | レーザー加工方法およびレーザー加工装置 |
JP2007537881A (ja) * | 2004-05-19 | 2007-12-27 | シノヴァ エスアー | 工作物のレーザ加工 |
JP2009000732A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Mitsubishi Materials Corp | ネオジム磁石の加工方法 |
JP2012006064A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | 被加工物の加工方法、被加工物の分割方法およびレーザー加工装置 |
JP2012101230A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Disco Corp | レーザ加工装置 |
JP2012183590A (ja) * | 2012-06-15 | 2012-09-27 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | 被加工物の加工方法、被加工物の分割方法およびレーザー加工装置 |
JP2016030293A (ja) * | 2014-07-29 | 2016-03-07 | 久元電子股▲ふん▼有限公司 | レーザー切断方法及びその装置 |
JP2017217702A (ja) * | 2017-08-10 | 2017-12-14 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ切断加工方法及び装置 |
RU2689346C1 (ru) * | 2018-10-01 | 2019-05-27 | Акционерное общество "Обнинское научно-производственное предприятие "Технология" им. А.Г. Ромашина" | Способ лазерной резки тонколистового углепластика |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP7168912A patent/JPH0919787A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19856346A1 (de) * | 1998-12-07 | 2000-06-15 | Schott Spezialglas Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Schneiden eines Werkstücks aus sprödbrüchigem Werkstoff |
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KR100861057B1 (ko) * | 2002-01-08 | 2008-09-30 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 반도체 장치의 제조 방법 |
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